『藤田 元信、分冊版を除く(実用)』の電子書籍一覧
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混乱、分断、動揺――
世界は新しい秩序を築けるか。
ロシア、中国、EU、グローバルサウス、そして、トランプのアメリカ…
大国、新興勢力、独裁国家入り乱れ、欲望と思惑が交差する「混迷の世紀」。
日本に生き残る道はあるのか。
第一線の研究者が国際政治の興亡を鮮やかに読み解く。
国際秩序の流動化、ウクライナ危機がもたらした世界の変化、米中露等の大国の戦略、AI・デジタル技術が変える戦場の様相、日本の外交・安全保障戦略の転換点を多角的に分析。
激動の時代における日本の針路を考える。
現在の国際社会において、国際協調をとなえれば平和を達成できるというシナリオはもはや現実味を失っている。
日本は国際社会において何を守り、どのように緊張と対立を軽減して、どのような世界を実現するのかを主体的に考える必要性に迫られている。
本書は、「欧州で進行中の危機のいかんにかかわらず、インド太平洋がグローバルな平和、安全及び繁栄にとって極めて重要な地域であり、ルールに基づく国際秩序に対する高まる戦略的挑戦に直面している」という認識をふまえて、国際社会はウクライナ危機をいかなる文脈のなかで理解し、それに応答するために何を選択(決定)したのか、日本は何を選択する必要があるのかを論じる。
本書のキーワードは「選択(決定)」。
大きく流動する国際秩序において、国家はいかに生き残るのか、「国家の生存のための選択」という視点で論じる。
【目次】
第Ⅰ部 流動する国際秩序
第1章 ウクライナ侵攻――ロシアと旧ソ連諸国の選択(廣瀬陽子)
第2章 アメリカの「抑制」のグランドストラテジーの超党派性――抑止力と同盟国へのインプリケーション(森聡)
第3章 アメリカ政治の文脈――2つの分断と「外交の内政化」(渡辺将人)
第4章 ウクライナはNATOとEUに加盟できるのか ――決定」と「不決定」の力学(鶴岡路人)
第5章 中国の選択――「ウクライナ危機」に何を見ているのか(加茂具樹)
第Ⅱ部 新しい戦争のかたち
第6章 ウクライナを狙ったサイバー攻撃――ハイブリッド戦と反ハイブリッド戦(土屋大洋)
第7章 革新と持続の戦場――ロシア・ウクライナ戦争が描く技術マネジメントの未来(藤田元信)
第8章 DX(デジタル・トランスフォーメーション)時代の安全保障――加速化するAIの軍事利用とそれがもたらす新しい国際秩序(古谷知之)
第Ⅲ部 日本の選択
第9章 転換期を迎えた日本の安全保障戦略――日米同盟を軸に安全協力を拡大する(神保謙) -
優れた「戦略」は、非対称性を最大限に利用することで、勝利をもたらす。
そして、非対称性を生み出す鍵は「技術」にある。
本書は、技術者としての、ふとした疑問から生まれました。その疑問とは、
「戦略を破壊するものは、何か」というものです。
戦略に関しては、紀元前5世紀ごろに中国で成立したとされる兵法書「孫子の兵法」をはじめ、古今東西、様々な著作が存在します。近年では、戦略そのものに加え、戦略の形成過程を明らかにする取り組みもなされています。さらに、もともと軍事の概念である戦略は、ビジネスの世界にも持ち込まれ、今では、多くのビジネスパーソンや経営者を悩ませているようです。どうすれば勝てるか? 人類は、いつの時代も、普遍的な「勝利の法則」を求めているのかもしれません。
ところが、多くの歴史家が認めているように、永遠に続く勝利はなく、勝者が常にその座に居続けることはできません。栄枯盛衰、という言葉があるように、ある時代を制した勝者も、いつか、次の勝者にとって変わられるのです。永遠に有効な戦略はありません。いかに優れた戦略でも、破壊され、無力化される日が来ます。なぜでしょうか。
本書では、過去の戦争の流れを変えた著名な戦いを取り上げ、「技術」というフィルタを通して見ていきます。そこには、必ず、非対称性が潜んでいます。戦争の歴史は、幾多の戦略家や技術者が、「非対称性を追い求めてきた物語」と言えるかもしれません。本書の目的は、戦争の歴史を通じて、技術と戦略の関係を考察し、今を生きる私たちに有益な教訓を得ることです。本書が、次世代の戦略家である読者の一人一人にとって、技術への理解を深め、新しい時代の戦略を切り開くきっかけとなれば、著者として望外の喜びです。
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