セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
春のコイン還元祭

『実用、中央公論新社』の電子書籍一覧

61 ~120件目/全1144件

  • ガリポリ(WWⅠ)、ダンケルク(WWⅡ)、スターリングラード(WWⅡ)、ガダルカナル、インパール、キスカ‥

    各戦地において、政府と軍統帥機関、そして現場指揮官が下した決断と背景との因果関係・結果を分析。
    窮地から脱するための善後策を探る―!
  • 対日講和に奔走し、アイゼンハワー大統領下で国務長官として冷戦外交を主導。第二次世界大戦後の混乱する世界情勢に鑑みて、NATO(北大西洋条約機構)やOAS(米州機構)設立の経緯を明かす。ソ連・中国の脅威に直面するなかで、安易な宥和政策や国連安保理の機能不全を批判、世界の安定・平和への方策を提言する。

    第二版の原著者まえがき

    第一章 現代の課題
     第一節 危機
     第二節 汝の敵を知れ
     第三節 目標

    第二章 われわれの政策
     第一節 宥和策は無用
     第二節 国際連合
     第三節 国連の運営状況
     第四節 植民地の進展と暴力革命
     第五節 地域的連合
     第六節 経済上の空白と精神上の空白
     第七節 軍事上の空白
     第八節 外交政策の特殊性

    第三章 外交政策の限度
     第一節 五カ年間の得点しらべ
     第二節 なぜ共産主義は勝つか

    第四章 なにをなすべきか
     第一節 これだけはぜひとも
     第二節 二党協調主義の将来
     第三節 世界機構の発達
     第四節 西欧の統一
     第五節 アジアにおける諸政策
     第六節 軍部の役割
     第七節 新しい方法
     第八節 精神に必要なもの
     第九節 平和への道
  • 「都合ついたら、明日からでも出て来てくれないか」
    林達夫に呼ばれて行った先にあったのは『細雪』の校正刷りだった――
    岩波書店と中央公論社で校正者として赤ペンを握ること三十有余年。
    伝説の校閲部部長が、誤植列伝から普遍的な校正の心構えまで、ユーモアたっぷりに綴る。
    新たなコラム三篇と新・校正練習問題を付す。〈解説〉牟田都子
  • 柳田國男は一九二五年、女性の主体性に着目した記念碑的論考「妹の力」を発表。以降、『婦人公論』誌上で女性読者からの日々の暮らしや言葉についての疑問に答えた。本書は表題作ほか「毎日の言葉」「婚姻の歴史」など同誌掲載の全八篇を収める。問答形式による民俗学入門。文庫オリジナル。〈解説〉佐藤健二

    【目次】
    妹の力(「婦人公論」1925年10月)
    女性生活史(「婦人公論」1941年1月~9月)
    毎日の言葉(「婦人公論」1942年9月~43年8月)
    大家族と小家族(「婦人公論」1940年5月)
    婚姻の歴史(『婦人公論』1943年7月)
    錦木と山遊び(「婦人公論」1947年1月)
    迷信と邪教(「婦人公論」1950年6月)
    個性の教育に(「婦人公論」1952年9月)
    [資料] 成人教育の好機関
  • 戦前から戦中、中国大陸や南方からの求人に応じ、大勢の若い女性が単身海を渡った。タイピストや電話交換手といった仕事に就いた彼女たちは、中流女性の居場所が家だとされていた時代に、なぜあえて外地で就職することを選んだのか。早婚多産と労働参加という矛盾した要求がなされる社会で、内地を飛び出した彼女たちはどのような経験をしたのか。当時の女性規範を大きく踏み越えたその行動と背景に、様々な角度から光を当てる。
  • ベルリオーズ、マーラーが指揮棒を振り、ドビュッシーからガムランから着想を得る。音楽の普及や楽器の発展に寄与した近代万博の歴史を読み解く

    第一章 水晶宮の国際博 一八五一年ロンドン
    第二章 ナポレオン三世の見果てぬ夢  一八五五年パリ
    第三章 初の「音楽展示」 一八六七年パリ
    第四章 音楽の殿堂トロカデロ宮 一八七八年パリ
    第五章 エッフェル塔とガムラン 一八八九年パリ
    第六章 ホワイト・シティと巨大観覧車 一八九三年シカゴ
    第七章  一世紀の総決算 一九〇〇年パリ
    第八章 近代テクノロジーの祭典 一九三七年パリ
    第九章 戦後の転換点 一九五八年ブリュッセル
    第一〇章 太陽の塔と前衛音楽 一九七〇年大阪
  • 野鍛冶、萱葺き、箕作りなど手仕事に生きる人々を全国に訪ね、技の伝承や職業的倫理観などを考察、「職人」を通して「仕事」の根本を考え直す。

    第1章 消えた職人たち
    第2章 輪廻の発想ーー尽きない材料
    第3章 徒弟制度とは何だったのか
    第4章 手の記憶
  • 日本列島において十二支動物は、千数百年にわたって時間や方位の把握に用いられてきた。
    十二支の時空システムは数字の反復や積算ではなく、玄妙に変化する地球、太陽、月などの自然と、生きものや人の関係として展開してきた。
    列島に伝承された神話、物語、民俗、宗教などを考察し、個性あふれる十二支動物を導き手として、生きとし生けるものが織りなす時空へと分け入れば、その旅の先に豊かな文化の姿が装いを新たに立ち現れるだろう。
    広く関連諸学の成果を摂取して、現代文明がはらむ課題を乗り越えようと企図した画期的な日本文化論。



    (目次より)

    子 小さな宇宙
    丑 大きな力
    寅 強靱な真実
    卯 弱さの希望
    辰 想う、自然の精霊
    巳 実をはかる生きた尺度
    午 近しい神の乗り物
    未 遠いあこがれ
    申 群れの誇り高い自由
    酉 個の、恋するプライド
    戌 伴侶力
    亥 独りで出会う野生
  • 中国の老獪、欧米の野心、日本の熱狂―息づまる日本史のドラマを明らかに。
    日露戦争後の日米関係緊張から説き始め、最新研究を基に満州事変史を捉え直した注目作!
  • 戦前の『尋常小学国語読本』に採録されていた「松坂の一夜」は、真淵と宣長、二人の国学の巨人の劇的な出会いを描き、国民誰もが知る物語だった。
    真淵に私淑していた宣長は、真淵が関西方面に旅をしていることを知って、松坂で宿願の対面を遂げた。
    以後、江戸の真淵と松坂の宣長は頻繁に書簡の遣り取りを続け、真淵の薫陶を受けた宣長は、やがて『古事記伝』を著し、国学の大成者として敬仰される存在となる……。

    この「松坂の一夜」は、理想的な師弟関係を物語る「史実」として流布したが、果たしてどこまで「真実」を伝えるものだったのか。

    本書前半では佐佐木信綱らによって「美しい物語」が作り上げられる過程を明らかにする。
    実際、真淵と宣長の交流は、つねに決裂一歩手前の危うさを孕んでいたのである。

    後半では、二人の周囲にいた人物の経歴をたどり、二人の出会いに関する様々な「解釈」を取り上げる。
    そこでは平田篤胤の宣長への「夢中入門」の逸話は、「松坂の一夜」を焼き直したものであったことも明らかにされる。
    近世国学の白熱の一局面をあますところなく描き出した力作である。
  • 2,420(税込)
    著:
    筒井清忠
    レーベル: 中公叢書

    戦前戦後のヒット曲に作詞家として名を連ね、詩人・フランス文学者としても大きな足跡を残した西條八十。
    近代文学の系譜から疎外されてきた忘れられた巨人の生涯を精緻に描く、初の本格的評伝。
  • 陸軍士官学校事件はクーデター企図事件で、1934年11月に発覚し、関係者逮捕でひとまず終結した。
    二・二六事件の前史として扱われており、この後、真崎更迭事件、相沢事件へと続く一連の流れの劈頭をなすものだ。
    昭和史の動きを捉えるために重要な事件であるにもかかわらず、非常時日本に頻発したテロ、クーデターのなかでは、従来、ごくマイナーな位置づけであった。
     この事件は陸軍士官学校の中隊長であった辻政信大尉(統制派)が、参謀本部の片倉衷少佐らとともに画策したとされる。
    対立していた皇道派の村中孝次(陸軍大学校学生)、磯部浅一(一等主計)に陸士候補生(陸軍士官学校生徒のこと)をスパイとして送り込み、クーデター計画が存在するとして、深夜、陸軍次官のもと駆け込み逮捕させた。
    村中と磯部は結局、免官となる。
     この事件は実に奇妙なものであり、陰謀的な面がきわめて強い。
    デッチ上げといわれる場合もあるが、それなら何故、陸軍次官まで動いたのかなど謎に満ちている。
    それゆえ、実証的検討作業が遅れたことは、事件の解明を妨げてきた理由としてある。
    実際、関係者の軍事裁判の過程では怪文書も多く飛び交い、皇道派・統制派の暗闘のなかで、事件そのものと事態収拾が進んでいった。
     いずれにせよ、「陸士事件なくして二・二六事件はなかった」といわれるほど、昭和維新史上で重要な事件であるにもかかわらず、今日まで陸軍士官学校事件を扱った単著はおろか、専門的研究論文も存在していなかった。

     本書は昭和史の第一人者が、この事件の実像に迫った本である。
    事件関係者への聴取記録など基礎史料を渉猟したうえで、昭和史叙述で欠落していた部分を埋めた第一級の労作といえよう。
    時々刻々で事件の流れと人の動きを捉え、ときにドキュメンタリータッチも交えて描かれる一方で、本書は、事実と推測を画然と分けて記す姿勢を通して実証史学の骨法を明らかにしている。

     本書のもう一つの特徴は、事件そのものを扱うとともに、事件の背景についても筆を費やしているところだ。
    陸軍士官学校事件は陸軍内の派閥闘争が深くからんで起きている。
    いうまでもなくそれは皇道派・統制派の対立のことだが、著者は本書で、この対立の前史から説き起こしており、前身となる長州閥と薩摩閥について触れることも忘れない。
    また、永田鉄山や東条英機らが関わった「バーデンバーデン盟約」にも筆は及んでいる。
    昭和陸軍の主要人物が次々と登場して、事件の叙述に広がりを与えているのも、本書の魅力の一つだといってよい。
     戦後も80年を数えたが、現在、憲法改正や安全保障問題などを論議するさい、わが国の過去を振り返る必要は絶えず生じている。
    そのなかで、昭和陸軍暗闘史における異色の物語として、本書は、幅広い昭和史ファンの注目を集める本となるだろう。
    そして、隠された昭和史の一面に始めて光を当てたという意味で、独自の価値を発信する本となるであろう。
  • プロローグ 反攻作戦の地にて

    第一章 第二戦線への旅
    スティルウェル
    ウェデマイヤー
    アイゼンハワー
    モロトフ
    マーシャル
    ブルック
    モントゴメリー
    ロンメル

    第二章 全米の雄叫びを上げる鷲たち
    飛行
    降下
    集合
    戦闘
    一 サント・メール = エグリーズの第505パラシュート歩兵連隊第3大隊
    二 メルドレ川の第505パラシュート連隊第1大隊
    三 コーキニーの第507パラシュート歩兵連隊第2大隊
    四 ドゥーヴ橋の第506パラシュート歩兵連隊第3大隊
    五 WXYZ地点における第502パラシュート歩兵連隊第1大隊
    六 プップヴィルの第501パラシュート歩兵連隊第3大隊

    第三章 カナダ:南岸へ
    ディエップ:恐るべき警鐘
    火力支援
    ドイツ軍守備隊
    射爆撃
    海岸までの最終航程
    着岸
    内陸へ

    第四章 スコットランド回廊
    ドイツ装甲師団の戦い
    戦場への進軍
    シェルブール陥落
    大嵐
    エプソム作戦
    勇敢なるスコットランド
    敵発見
    渡河

    第五章 イングランドのヨーマン
    敵中突破計画
    待機する機甲部隊
    前線に移動
    砲爆撃
    回廊に突入
    フォン・ルック戦闘団
    反撃
    撃退

    第六章 栄光のドイツ陸軍
    突破
    パットン将軍の登場
    総統の意志
    リュティヒ作戦

    第七章 「ポーランド軍の戦場」
    「わが人生で最悪の日」
    優柔不断な指令
    「シコルスキ将軍の観光客」
    シャンボワでの接触
    「鎚矛」

    第八章 自由フランス
    反乱
    休戦
    ドゥ・ゴール
    ルクレールの師団
    解放

    エピローグ 「大西洋の壁」から鉄のカーテンへ
    謝辞

    原注
    参考文献
    訳者あとがき
    索引
    部隊名索引
  • 2,200(税込)
    著:
    高畑鍬名
    レーベル: ――

    裾さばきの歴史的変遷から、日本の若者を覆う同調圧力の謎を解く。
    古来、Tシャツはずっと日本史の死角にあった。
    日本の若者たちは、まわりの友達と同じようにTシャツの裾をさばかないと「みっともない」「ださい」と言われ、笑われてしまう世界に生きてきた。
    しかし、未だかつてインとアウトの変遷や構造を説明する者はいなかった。
    だから考えたいのだ。この呪いを解く方法を。
    Tシャツの日本史を書くこと。
    それは日本で発生した同調圧力の遍歴を書き留めることだ――
  • 「遺書」は個人が時代に記す小さな刻印──。
    芥川龍之介、太宰治、山本五十六、円谷幸吉、三島由紀夫、石原裕次郎、美空ひばり、昭和天皇といった著名人から特攻兵、戦没学徒など市井の人まで、人物ノンフィクションの名手が昭和の歴史を遺書でたどる。
    平成期の遺書を扱った補章を増補した完全版。〈解説〉保阪正康

    〈目次〉
    中公文庫版まえがき 
    第一章 テロと不安と憤怒と〈昭和初年~開戦まで〉
    芥川龍之介、磯部浅一、北一輝、西田税、小林多喜二の母・セキほか
    第二章 前線に散った人々 〈開戦~昭和20年8月〉
    特攻の父・大西瀧治郎、戦没学徒・林尹夫、詩人・竹内浩三、山下奉文、山本五十六、今村均ほか
    第三章 敗れた国に殉じて〈敗戦前後〉
    阿南惟幾、杉山元、東條英機、近衛文麿、甘粕正彦、川島芳子ほか
    第四章 戦後の混乱のなかで 〈昭和20年代〉
    広田弘毅、山崎晃嗣、太宰治、秩父宮雍仁ほか
    第五章 政治の季節と高度成長〈昭和30~40年代〉
    樺美智子、山口二矢、円谷幸吉、三島由紀夫、連合赤軍・森恒夫、小泉信三、沢田教一 ほか
    第六章 大いなる終焉へ〈昭和50~60年代〉
    井上成美、日商岩井常務、日航機墜落事故被害者、石原裕次郎、美空ひばり、昭和天皇ほか
    補論 平成の遺書を読む
  • 陸軍大将・今村均は
    なぜ一度も負けなかったか――

    「失敗の本質」を背負った日本軍において、組織が陥りやすい「不条理」を回避し、終戦まで不敗を誇った陸軍大将・今村均。

    その組織運営は、「ダイナミック・ケイパビリティ(組織の自己変革力)」にもとづいて展開されていた!

    南寧作戦・ジャワ施政・ラバウル籠城作戦という三つの戦場における今村の組織運営・戦略を最新経営学で分析。そこで展開されたダイナミック・ケイパビリティを、VUCA時代の企業に必須の能力として紹介する。さらに、さまざまな実例とともに、経営戦略・組織運営・人事の観点から日本企業における実践法を提案する。

    〈戦後80年記念企画〉

    「一般に研究者は、対象を批判的に分析することで新しい知見を見出そうとする。(略)ところが、そのような批判的な観点から見て、どうしても否定できない軍人がいたのである。それが今村均であった」
    (はじめに より)
  • いまだに旧帝国海軍の旧弊を引きずり、現実離れした島嶼防衛に力を入れる海上自衛隊隊。
    いびつな人事を温存する陸上自衛隊。
    スクランブル偏重の航空自衛隊……。

    命令一下で動くよう訓練された戦闘組織であるがゆえに、自己批判の力が弱く、陸海空相互に評価することも差し控える自衛官。
    戦後80年間の平和に浴し、自衛隊は有事に闘えない組織になってはいないか。
    「これは、誰かが言わなければならないことだ」。
    元・海上自衛隊自衛艦隊司令官(海将)が危機感と使命感で立ち上がった。
    自浄作用なき古巣(自衛隊)の劣化を指弾する前代未聞の警告の書。
  • 【中公学芸ライブラリー】

    日米戦争とは一体何のための戦いだったのか。
    1920年代に始まる現代史上の画期において、いかなる意味を持ったのか。
    そして何故、戦後は日米同盟を結ぶ関係となり得たのか。

    精緻な史料分析から、日米関係のみならず、国際関係における両国の在り方および国内状況を浮き彫りにし、必然ではない衝突の経緯を鮮やかに描き出す。
    いつ何が決断され、あるいは決断されなかったのか。
    後にアメリカ歴史学会会長を務めた著者による大著、待望の復刊。

    【中公学芸ライブラリー】
  • 【中公学芸ライブラリー】

    戦後日本を代表する国際政治学者であり、外交ブレーンとしても活躍した著者が自ら編んだ1970~90年代の外交評論集。
    冷戦、日米経済摩擦、石油危機、湾岸戦争などさまざまな時代の変動を、理論と政策双方に通じた著者はいかに読み解いたか。
    歴史の造詣に裏打ちされた国際感覚が捉えた、20世紀後半の日本、そして世界の変化の本質とは。
    世紀を越えていっそう価値を増す、思索の軌跡。
    稀代の英知が最後に手がけた、現代への示唆に富む一冊。

    【中公学芸ライブラリー】
  • 戦前の左翼活動を経て、漫才作者に転進、「萬歳」から「漫才」に昇華させ、後進の育成にもあたった「上方漫才の父」の生涯を長女が活写する決定版評伝。新資料発見により戦時下や終戦後の活動が明らかとなった。

    第一章 笑いのある日常
    第二章 左翼活動
    第三章「脱萬歳」から「新漫才」へ
    第四章 笑いの試行錯誤
    第五章 戦時下の漫才 
    第六章 京都時代の仕事
    第七章 宝塚新芸座時代
    第八章 漫才作家養成
    第九章 ライフワーク時代
  • 第1章 自由にものを見よう
     
    第2章 世間の尺度を捨てよう

    第3章 すべてのことにこだわらない
     
    第4章 いまの「あるがまま」を受け入れよう
     
    第5章 自分の「いい加減」を生きよう

    終章 仏教はバスの時刻表である
  • 日本発の音楽文化として、世界で人気の「初音ミク」。このバーチャルなキャラクターを核に、音楽・イラスト・動画などが呼応し合うボカロ文化が2007年に産声を上げた。このブームに火を付けた企業が、クリプトン・フューチャー・メディアである。創業者の伊藤氏は企画開発のみならず、「創作の連鎖」を促すルールと仕組みを整えた。なぜ、それができたのか? そこにはUGC(ユーザー生成コンテンツ)文化の出現をいちはやく予見したA・トフラーとの出会いがあった――本書は伊藤氏の歩みをたどりながら、「ツクルを創る」「収穫モデル」「メタクリエイター」等々の経営哲学を紹介。「ボカロ文化って何?」という読者でも、創作の根源的な意味を考えたり、AI時代を展望したりするヒント満載の一冊。

    序――ブームからカルチャーへ、そして……(柴 那典)
    第一章 この先にどんな未来がやってくるのか
    第二章 インターネットが世界を変えると気付いた日
    第三章 すべてはクリエイターのために
    第四章 初音ミクが切り拓いた新しい創作文化
    第五章 プロシューマーは社会をどう変えるか
    第六章 北海道から発信する意味
    第七章 音楽文化とAIのこれから
    第八章 「創る」ということ
  • 満洲国の実力者「二キ三スケ」の一角を占め、国務院総務長官を務めた大蔵官僚による率直な回顧録。
    一九三二年の建国に際し、新たな通貨や租税制度をどう作ったか。
    「満洲五カ年計画」をどのように実行したか――。
    執政溥儀、高橋是清、東條英機、岸信介らの人物描写も興味深い、貴重な証言。
  • 【中公学芸ライブラリー】

    かくも緻密に立案された米国による開戦から占領までの対日政策、そのすべてが鮮やかに甦る。
    稀代の大衆政治家ローズベルトに周到な戦略家である国務長官ハル、豪腕の陸軍長官スティムソン、知日派の国務次官グルーといった多士済々な面々は、どのように政策形成に関わったのか。必ずしも一枚岩ではなかった米政権内の意見対立の様相までも描き出す。
    占領史研究の必読本として高く評価された著者の代表作が40年ぶりに堂々の復刊。新版にあたって、楠綾子氏(国際日本文化研究センター教授)の解説を収録。

    [目次]
     第一部 新世界を求めて――戦後計画の起源

     第一章 歴史の教訓
     一 たち上る国務省
     二 外交関係協議会
     三 《調査》――国務省の苦い経験

     第二章 戦後計画のための政府内環境
     一 ローズベルトとハル――その協調と抗争
     二 新世界のための闘争

     第二部 「上から」の方針――ローズベルト構想

     第三章 無条件降伏論
     一 無条件降伏論の起源
     二 軍隊の無条件降伏
     三 国家の無条件降伏
     四 無条件降伏をもたらしたもの

     第四章 ローズベルトの東アジア構想
     一 中国を大国とする構想
     二 中国大国論の源泉
     三 カイロ会談

     第三部 「下から」の対日計画――国務省知日派

     第五章 日本専門家の招集――国務省と外交関係協議会
     一 特別調査部の極東班
     二 ブレイクスリー博士と日米関係
     三 ボートン博士と日本研究
     四 外交関係協議会の極東研究グループ

     第六章 対日戦後計画の原型
     一 極東班における初期の作業
     二 対日基本方針
     三 戦後日本の領土
     四 戦後日本の経済
     五 戦後日本の政治――四つの日本変革論
        A 軍部の暴走――介入慎重論
        B 制度的欠陥――積極誘導論
        C 天皇制・軍国主義不可分論――介入変革論
        D 不可変の日本人――隔離・放置論

     第四部 統合――ポツダム宣言による終戦

     第七章 国務省原案の成立
     一 戦後計画委員会と極東地域委員会
     二 陸軍省民政部――軍部の占領準備
     三 「米国の対日戦後目的」と「占領軍の国家的構成」
     四 グルーの登場と天皇問題
     五 占領下の日本統治機構
     六 戦後計画委員会による修正

     第八章 ヤルタからポツダムへ
     一 ヤルタ秘密協定
     二 人と制度――「終着駅」に向って
     三 SWNCCにおける対日基本政策の形成

     第九章 ポツダム宣言――上からの革命
     一 転回点――一九四五年春
     二 グルーの行動開始――対日 条件提示
     三 ポツダム宣言の成立
     四 日本分割占領案と平和的進駐作戦
     五 日本の降伏と初期占領政策の決定
  • 【中公学芸ライブラリー】

    かくも緻密に立案された米国による開戦から占領までの対日政策、そのすべてが鮮やかに甦る。
    稀代の大衆政治家ローズベルトに周到な戦略家である国務長官ハル、豪腕の陸軍長官スティムソン、知日派の国務次官グルーといった多士済々な面々は、どのように政策形成に関わったのか。必ずしも一枚岩ではなかった米政権内の意見対立の様相までも描き出す。
    占領史研究の必読本として高く評価された著者の代表作が40年ぶりに堂々の復刊。

    [目次]
     第一部 新世界を求めて――戦後計画の起源

     第一章 歴史の教訓
     一 たち上る国務省
     二 外交関係協議会
     三 《調査》――国務省の苦い経験

     第二章 戦後計画のための政府内環境
     一 ローズベルトとハル――その協調と抗争
     二 新世界のための闘争

     第二部 「上から」の方針――ローズベルト構想

     第三章 無条件降伏論
     一 無条件降伏論の起源
     二 軍隊の無条件降伏
     三 国家の無条件降伏
     四 無条件降伏をもたらしたもの

     第四章 ローズベルトの東アジア構想
     一 中国を大国とする構想
     二 中国大国論の源泉
     三 カイロ会談

     第三部 「下から」の対日計画――国務省知日派

     第五章 日本専門家の招集――国務省と外交関係協議会
     一 特別調査部の極東班
     二 ブレイクスリー博士と日米関係
     三 ボートン博士と日本研究
     四 外交関係協議会の極東研究グループ

     第六章 対日戦後計画の原型
     一 極東班における初期の作業
     二 対日基本方針
     三 戦後日本の領土
     四 戦後日本の経済
     五 戦後日本の政治――四つの日本変革論
        A 軍部の暴走――介入慎重論
        B 制度的欠陥――積極誘導論
        C 天皇制・軍国主義不可分論――介入変革論
        D 不可変の日本人――隔離・放置論
  • 戦時下、いじめは大量生産されていた。
    全裸での身体検査、牢獄のごとき学童疎開、自殺率世界一位の日本軍……
    「女子と女子を向かい合わせて、往復ビンタを食らわせた」
    「犬の鳴き声を出して班内を回るのだ」
    「何が戦死なものか。彼は殴り殺されたのです」
    最新のいじめ研究があぶりだす、戦時下の暴力と現代日本の課題。
    数多くの証言と時代背景を整理し、陰惨さの実相に迫る。
  • 警察官僚、内閣情報官、国家安全保障局長として現場と政策両面からインテリジェンスに携わってきた著者が、経済、通信、基幹インフラなど「あらゆる領域が戦場となる時代」を生きる全ての人に警鐘を鳴らす。
    いかにして我が国は、戦後最も複雑で厳しい安全保障環境に立ち向かうのか。
    国家安全保障戦略や経済安全保障推進法案を読み解き、ウクライナ戦争や中東紛争を概観し、インテリジェンスなくして戦えない現代戦の様相を徹底解説
  • 歴史は政治を解き明かす。政治思想の歴史は政治的な企図、行動、そして発言のさまざまな意味を明らかにしてくれる。定評あるオックスフォード大学出版の「入門書シリーズ」の一冊。思想史の研究対象をカノン(正典)とされるテクストに限定せず、西洋(とくに欧米)中心の思想史研究を相対化し、男性中心の思想史から自覚的に離れることを説く。

    目 次

    謝辞

    第1章 歴史と政治  
    第2章 定義と学問の正当性
    第3章 政治思想史とマルクス主義
    第4章 政治哲学者と政治思想史
    第5章 ケンブリッジ学派
    第6章 コゼレックと概念史
    第7章 フーコーと統治性
    第8章 包括性、道徳性、そして未来
      
    参考文献  文献案内  索引
    訳者解説
  • ライプニッツは、一片の物体から得た情報によって世界の歴史をすべて見通すことも可能だという。
    この「法外な」主張を読み解くカギは「形而上学」の衣をまとった情報理論である。
    彼の形而上学は、1695年の情報論的転回をへて、晩年の『モナドロジー』に至る。
    その過程でモナド界がどのようにして、空間、時間、およびその中での現象を生み出すのかというシナリオが形成される。
    その核となるのは、神によるモナドのプログラミング、およびモナドの状態遷移が神のコードにより現象へ変換されるという「情報理論」である。
  • 本書では、あくまで史料に即して大隈の活動を「検証」することを目指した。その際、大隈と政治的に対立していた人物の史料や、出所の怪しい密偵情報などはなるべく使用を避け、使用する際にはしっかりとした史料批判を経て使用するように心がけた。その上で、本書では、大隈の日本近代史における軌跡を、その挫折や失敗、負の部分までをも含めて明らかにしていきたい。というのも、大隈の栄光だけでなく、そうした挫折や負の部分のなかに、現在の我々にとって新たな発見をもたらしうる材料が含まれていると信じるからである。現代社会のあり方や我々の生き様につながる何かを、本書のなかから見つけていただければ幸いである。(はじめにより抜粋)

    第一章 近代西洋との遭遇――佐賀藩士・大隈八太郎
    第二章 近代国家日本の設計―明治新政府での活動
    第三章 「立憲の政は政党の政なり」―明治一四年の政変
    第四章 漸進主義路線のゆくえ-立憲改進党結成から条約改正交渉まで
    第五章 理念と権力のはざまで―初期議会期の政党指導
    第六章 政党指導の混迷―第一次内閣以後の政党指導
    第七章 日本の世界的使命―東西文明調和論と人生一二五歳説
    第八章 世界大戦の風雲のなかで―第二次大隈内閣の施政
    第九章 晩年の大隈重信―国民による政治と世界平和を求めて
    おわりに―歴史の「大勢」のなかで
  • 矢部貞治(1902~67)は、政治に直接コミットした最初の研究者の一人である。1926年に東大法学部に助手採用された矢部は、助教授時代の35~37年にヒトラー擡頭下の欧米に留学、大きな政治の変革を見る。帰国後39年からは教授に就き政治学講座を担うなか、首相として”全盛期”にあった近衛文麿のブレーンとして昭和研究会に参加。現実政治のなかで実践を試み、国内・国際新体制を立案する。
     敗戦後は自らの責任を感じ東大を辞職。同志を集めて日本再建についての研究を始めた。1950年代半ば以降は、拓大総長や早大教授などを歴任しつつ憲法調査会、選挙制度審議会など政府委員を務め、またメディアでも積極的に発言し、現実政治の変革を求め続けた。
     本書は、矢部の生涯を通し、日本における政治と知識人の関係を描く。
  • 聖女はなぜ求められるのか? マリアと弱者の救済として注目されるリタを基軸にジャンヌ・ダルク、マザー・テレサなど古今東西の聖女の生涯と奇跡また受容の変遷から聖女の実像を解明する。
  • 禁断の恋、魅惑の香り、薄幸な運命にまつわる物語の成立過程を文学、医学書、作法書から分析、近代以降の社会規範や文化価値観の変遷を精査。
  • 戦車・毒ガス・航空機など新兵器が登場! 戦いの様相と戦略思想や戦術概念の変化、政治・軍事指導者のリーダーシップを多角的に再検証する最新研究。20世紀の幕開けを告げた総力戦の全貌。

    プロローグ 「軍事史」としての第一次世界大戦―二〇世紀の幕開けを告げた総力戦

    第一章 二〇世紀の時代状況と第一次世界大戦の勃発

    第二章 一九一四年―「クリンチ」

    第三章 一九一五年―「行詰り」

    第四章 一九一六年―「相討ち」

    第五章 一九一七年―「緊張」

    第六章 一九一八年―「急展開」

    エピローグ―ブライアン・ボンドと「西部戦線異状あり(The Unquiet Western Front)

    むすびに代えて
    第一次世界大戦ヨーロッパ西部戦線関連年表
  • サイバー戦争は既に始まっている!戦時と平時の境界が消滅、国家の中枢機能やインフラを破壊!三大国の思惑と戦略思想を比較分析する

    第1章 陰の戦い 
    第2章 アメリカのサイバー戦
    第3章 ロシアのサイバー戦
    第4章 中国のサイバー戦
    第5章 サイバー戦の政策
  • わが子が障害を持っていると知り、不条理な現実を受け入れるまでの拒絶と葛藤、受け入れることができたときの感動を経験する親がいる一方で、子どもの命を奪ってしまおうとする親、病院に捨てられてしまう子どももいる。治療を迷う医師もいる。幼い命をめぐる大人たちの拒絶と受容の果てには、読む者に静かな感動を広げる命の旋律が響き始める。〈解説〉渡辺一史


    医学が進み、科学が進歩しても障害や病は消えません。
    気がつけば、私たちの社会は医療技術で生命の質を診断する時代に変わってきています。
    「授かりものの命を育む時代」が、
    「生命の誕生を操作して選別する時代」に入り、
    私たちはより一層多くの悩みに直面しているように見えます。
    人生の大きな節目であるわが子の誕生という瞬間を、
    単純に期待と喜びだけで迎えられない時代を私たちは生きているのかもしれません。(本文より)
  • 一九八五年八月十二日、羽田から大阪へ向かうはずの日航ジャンボ機が消息を絶った。三十二分間の迷走の果て、御巣鷹の急峻な山中に散った五百二十名の生命。あのとき、機内で何が起きていたのか──。
    安全神話に魅せられた現場と隘路にはまった事故調査の迷宮。
    空前の事故が起きてから四十年にあたっての補遺を付す。
    〈目次〉
    1 真夏のダッチロール
    2 三十二分間の真実
    3 ビジネス・シャトルの影
    4 遺 体
    5 命の値段
    6 巨大システムの遺言

    あとがき
    事故から四十年にあたっての補遺
    〈解説〉神里達博
  • 神経学者として出発し、様々な学問との出会いや交流を経て、心の研究に至った経緯を第一級史料から描く。
    精神分析創始者の青年時代における「知への探求」の軌跡が明らかになる。
  • 印象主義という仮面の下に覗くデカダンスの黒い影。
    従来のドビュッシー観を一新し、その悪魔的な素顔に斬り込んだ画期的評伝。
    〈解説〉池上俊一
  • 「大東亜戦争(太平洋戦争)」については主に「日米開戦」に至る過程に焦点があてられ、真珠湾攻撃より早く始まった日本とイギリスの開戦への経緯は等閑視されている。
    本書は、まず、イギリスがシンガポール海軍基地建設し、ワシントン軍縮条約、日英同盟が破棄された1920年代以降の、日英の南洋における利権の対立を分析する。
    英連邦(イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア)では、日本によるシンガポール陥落や東洋艦隊の壊滅は、イギリス帝国史上最大級の恥辱的出来事とされ、「失敗の原因」を探るという観点から「イギリス『シンガポール戦略』の失敗」に関して大きな関心が、戦後直後から現在にいたるまで、持たれている。
    本書は、イギリスの南洋政略と当時の日英のシーパワーのバランス、日本の南進策の実態、陸海軍の対英米観の相異の変質を明らかにしながら、日英開戦に至った経緯をグランド・ストラテジー(大戦略)の観点から検証する

    目次


    序章 「シンガポール戦略」
    「ジェリコ・リポート」
    「シンガポール戦略」の起源
    シンガポール基地建設案の採用とその後
    センバーワン海軍基地
    縮小される基地計画
    政権交代とシンガポール海軍基地
    建設開始と引き伸ばされる建設期間
    対自治領政策から対日戦略へ
    帝国両端での脅威
    シンガポール海軍基地の開港
    「シンガポール要塞」の実情
    約束の履行
    開戦
    「プリンス・オブ・ウェールズ」撃沈
    シンガポール陥落

    第一章 太平洋のバランス・オブ・パワー
    ワシントン会議に向けた海軍の準備
    ワシントン会議に向けた陸軍の準備
    ワシントン会議に向けた日英の基本方針
    ワシントン海軍軍縮条約第一九条
    陸軍の反対
    新たなるバランス・オブ・パワーの成立
    帝国国防方針
    帝国国防方針改定
    ジュネーヴ会議
    ロンドン軍縮会議に向けて
    ロンドン会議への基本姿勢
    おわりに――「シンガポール戦略」と日本海軍

    第二章 海軍軍縮体制の終焉
    ロンドン会議と統帥権干犯問題
    満洲事変と第一次上海事変
    海軍軍縮の終焉と第一九条
    おわりに

    第三章 世論の受け止め――一九二〇年代
    基地との最初の遭遇
    関東大震災とその後
    労働党による一時休止
    シンガポール海軍基地をめぐる日英の外交協力
    シンガポール海軍基地と一九二〇年代の論客たち
    おわりに――一九二〇年代の言論空間におけるシンガポール海軍基地

    第四章 世論の受け止め――一九三〇年代
    「一九三五~六年の危機」
    未来戦記とシンガポール海軍基地
    反英論の盛り上がりとシンガポール海軍基地
    頂点を迎える反英論
    池崎忠孝『新嘉坡根拠地』
    おわりに――一九三〇年代の言論空間におけるシンガポール海軍基地

    第五章 一九三六年の南進策の再検討
    南進策の浮上
    「帝国国防方針」の改定
    南進策の主唱者たち
    おわりに――一九三六年の南進論

    第六章 マレー・シンガポール攻略「作戦計画」の起源と進化
    作戦計画なき「作戦計画」
    マレー・シンガポール攻略作戦の起源
    井本熊男の南洋視察旅行
    「マレー・シンガポール攻略作戦」作戦計画の進化
    おわりに――「作戦計画」の持つ意味とは?

    第七章 欧州戦争の衝撃と南進
    欧州戦争と日本
    おわりに――一九四〇年の南進論

    第八章 大戦略なき開戦
    戦争への躊躇――一九四一年春
    独ソ戦開戦前夜の状況
    独ソ戦の衝撃
    戦争への道
    おわりに――対英戦争から対米戦争への拡大

    第九章 シンガポール攻略に向けた準備の完成
    シンガポール攻略に向けた準備
    おわりに
  • 1,760(税込)
    著:
    山折哲雄
    レーベル: 中公叢書

    「判官びいき」とは?「翁」とは誰か? 
    谷崎、折口、和辻、柳田などの研究を手掛かりに能に潜む精神性をみつめ直し、世阿弥の企図や芸能の原点・伝承について新たな視点で問い直す。
  • 2024年11月の情報TV番組(『ワイド!スクランブル』)で、チリの「悪魔の神殿」が取り上げられた。伝統的なカトリック教会(特に聖職者による子どもへの性的虐待)への不信が高まり、悪魔崇拝者が急増しているという内容だった。ただしこの教団では、実際に悪魔を崇拝しているわけではなく、「個人主義の象徴を悪魔としているにすぎない」と説明されていた。さらに、これはチリに限ったことではなく、2019年にはアメリカで「悪魔の神殿」が宗教団体として認定され、人工妊娠中絶を肯定していることから、中絶禁止に反対する人や性的少数者など、信者数は70万人以上に上ると番組は付け加えた。
     この報道を観た人には、興味深いが、どういうことなのかさっぱりわからないと思う人が多かったのではないか。最近、悪魔崇拝の語がニュースに流れたもう一つの文脈はQアノンである。Qアノン陰謀論は、世界を牛耳る「ディープステート」は児童売春組織を運営する悪魔崇拝者だとしていた。つまり、子どもを性的に虐待するのは悪魔崇拝者だというイメージもアメリカに存在しているのである。このように報道は錯綜し、悪魔崇拝をいっそう謎めいたものにしている。
     そのような謎を一気に解明してくれるのが本書である。なぜ「悪魔の神殿」は悪魔の実在を信じないというのに悪魔崇拝者を名乗るのか。なぜ悪魔は個人主義の象徴になったのか。なぜ悪魔崇拝は政治的にリベラルというイメージと恐ろしい秘密結社というイメージをともに引き起こすようになったのか。これらの疑問に対する答えはすべて本書の中にある。――監修者・藤原聖子


    目 次

    日本の読者のための序
    1章◉キリスト教による悪魔崇拝の発明
    間奏1◉18世紀――サタン死す?
    2章◉ロマン主義におけるサタンの復権
    間奏2◉ボードレール――サタンへの連祷
    3章◉19世紀の対抗文化におけるサタン
    4章◉ユイスマンスとその仲間たち
    5章◉サタンのシナゴーグの正体
    6章◉サタンのシナゴーグの正体――続・結
    間奏3◉19世紀の宗教的悪魔崇拝――事実かフィクションか?
    7章◉20世紀への道のり
    8章◉悪魔崇拝教会の始まりと苦難
    間奏4◉若者と悪魔崇拝――ヘビメタとネットのサタニズム
    結 論
    解 説
    訳者あとがき
  • 2025年6月に40周年を迎えるジブリスタジオ。
    本書は、宮﨑駿・高畑勲両監督をはじめ、鈴木敏夫や宮崎吾朗、米林宏昌等のキーパーソンに目配りしながら、「ジブリ」という一個のスタジオ=運動体のあり方を総体的にまとめる。
    また80年代に誕生したこの国民的スタジオが「戦後日本」=日本社会における「大きな物語の完成と解体」を体現することを示し、ジブリと(いう名の)戦後日本の半世紀の検討を通じて、ジブリと私たちの次の半世紀を模索することを目指す。

    東浩紀推薦。
  • 「私を認めてくれるのは、私が女だからなんじゃないの」
    「すべての人間関係がロールプレイングゲームになる」
    ジェンダーへの違和感、野蛮な家族、仕事のつまづき、美醜の悩み……
    でこぼこな現代を生きぬくふたりの不器用人間が、価値観のズレも問いも徹底的に議論する!
    自我が怪物並みの歌人・上坂vs.AIのような兼業文筆家・ひらりさ、
    極端なふたりの失敗と諦めに、気づけば励まされる火の玉往復書簡。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    【ベストセラー『お金の超基本』著者による子どものためのお金の本・決定版!】
    主人公・成はサッカーとゲームが好きな小学4年生。
    ある朝、両親のためにコーヒーを入れていると、父親から「起業してみない?」と提案される。
    はじめは“儲かるならラッキー”という気持ちではじめてみたコーヒー屋だったが、続けるには様々な工夫が必要で――。
    主人公の成長する様子を追いながら、お金の基本も身につけられる1冊。

    <著者・坂本綾子さんからのメッセージ>
    みなさんは、すでにお金を使っていますよね。
    お金のことで頭を悩ますことはありませんか?
    お金は、紙幣に硬貨、通帳やアプリなどに並んだ数字で表され、見た目はそっけないけれど、その後ろには、いろいろな分野とつながった広い世界があります。大人になったら、それをわかった上でお金と向き合わないと、困ったことが起きたりします。
    そのため、子どもの頃から少しずつお金のことを学べるよう、学校の授業にもお金の話が取り入れられているほどです。
    この本は、ドキドキ、ハラハラ、ワクワクしながら主人公と一緒に進んでいくことで、自分とお金と社会のつながりがわかるようになっています。読んでおけば、きっと授業の内容もすんなりと頭に入ってくるでしょう。
    また、みなさんが大人になっても古くならないお金の原則を伝えられるよう心掛けました。木で言えば幹の部分です。
    これからの様々な体験と勉強を通して、お金の知識と行動力を備えた自分自身の豊かな木を育てていく土台になれば嬉しいです。
    ようこそ、お金の世界へ!

    <目次>
    第1章 お金って、なに?
    第2章 お金を手に入れるには?
    第3章 お金はたくさんあればあるほど幸せ?
    第4章 お金の正しい使い方はあるの?
    第5章 どんどん変わるお金の形
    第6章 お金をどう使うかは自分次第
  • 少子高齢化・人口減少という難題を抱えた日本。
    さらに資源を持たない島国という制約の下、私たちは将来のために何をすべきなのか。
    現実感ある未来の目標として2040年を掲げ、あるべき社会の姿とその実現に必要な施策を提示する。
    分厚い中間層を形成するマクロ経済の運営とは。
    将来につながる社会保障、環境エネルギー、地域経済のあり方とは。
    将来世代が希望を持つ生活と持続可能な社会を目指し、提言する。
  • 第一部 リデルハートとその時代

    第一章 誕生から第一次世界大戦まで
    第二章 戦間期
    第三章 第二次世界大戦
    第四章 冷戦から晩年まで

    第二部 リデルハートの戦略思想

    第五章 第一次世界大戦の衝撃
    第六章 大量集中理論と相互破壊理論の「救世主」
          ――リデルハートのクラウゼヴィッツ批判――
    第七章 『戦略論』の誕生(その一)
    第八章 『戦略論』の誕生(その二)
    第九章 「間接アプローチ戦略」と「イギリス流の戦争方法」
    第十章 リデルハートと「西側流の戦争方法」

    エピローグ――「日本流の戦争方法」の構築に向けて
  • 不況にあえぐ国民が軍部の暴走に同調する中、三木は、一九三〇年代前半には自由主義を守るため奮闘、後半には昭和史研究会で積極的に活動、独自の共同体論を掲げて歯止めをかけようとした。本書は「中央公論」などに発表した時事随想を収録、獄中死するまで、現実に寄り添いながら新時代を構想し続けた思考と気骨のある精神に学ぶ。
  • 第一章 支那大陸をめぐる日米の争い 
    第二章 ワシントンおよびロンドン会議の真意義 
    第三章 日米海軍競争史 
    第四章 満州事変をめぐって
    第五章 ヤマを迎えた一九三六年
    第六章 愚かなる支那事変
    第七章 第二次世界大戦の前夜
    第八章 欧州大戦の火ぶた切らる
    第九章 日本は欧州戦争にかかわらず支那事変に猪突
    第十章 日独伊三国同盟と日ソ中立条約 
    第十一章 太平洋の波高し
    第十二章 第二次近衛内閣と日米交渉 
    第十三章 独ソ開戦す
    第十四章 米英の追いこみとさまよう日本
    第十五章 太平洋戦争の開幕――ハル・ノート前後――
    終章 十五年後におもう――「むすび」にかえて――
  • 近代日本において、西洋音楽は「動員」と「和解」の2つの役割を担った。これを一身に体現したのが本書の主人公、京極高鋭である。京極は、戦前は国民精神総動員の方針のもとに作られた「愛国行進曲」のプロデュースを手がけ、戦後は東京オリンピックの開催に大きく関わった。祖父は初代東京帝国大学総長・枢密顧問官の加藤弘之、父は昭和天皇の侍医という名家。本人は幼少時、のちの昭和天皇の遊び相手でもあった。弟は喜劇役者古川ロッパである。白樺派の影響を受けて長じた「華麗なる縁の下の力持ち」京極の人生を通して、昭和史における動員と和解、日本が引き受けざるを得なかった矛盾を描く。

    目次より

    はじめに

    第一章 昭和天皇の「御相手」
       一、洋学から洋楽へ
       二、迪宮の「御相手」となる

    第二章 華族は皇室の藩屏
       一、学習院という学校
       二、活動写真と戦争ごっこ
       三、邦語部と柔道部

    第三章 クラシック音楽との出会い
       一、白樺派の影響
       二、学習院音楽部
       三、ミッシャ・エルマン、聞きのがすまじ
       四、大学生活

    第四章 音楽ジャーナリストになる
       一、新聞記者になってはみたが……
       二、欧米音楽旅行
       三、メニューインもフルトヴェングラーも――会見の様子

    第五章 著作権問題、結婚
       一、洋楽の普及発達のために
       二、結婚と襲爵


    第六章 「愛国行進曲」のプロデューサー
       一、歌詞と曲の懸賞募集
       二、「国民歌」の決定まで
       三、普及徹底の方針と大ヒット
       四、「愛馬進軍歌」

    第七章 貴族院議員になる
       一、子爵議員に当選する方法
       二、「紀元は二千六百年」――「軍歌撰定普及業」者として
       三、音楽新体制

    第八章 戦時下の音楽はどうあるべきか
       一、南方音楽政策
       二、厚生音楽運動
       三、被災と敗戦

    第九章 戦後の音楽界で
       一、戦争責任と戦後改革
       二、華族の身分を失って
       三、メニューイン、シゲティらの招聘

    第十章 スポーツと音楽、そして大団円
       一、国際スポーツ大会への関与
       二、晩 年

    おわりに

    京極高鋭略年譜
    京極高鋭著作目録
  • 日清戦争では砲術家、日露戦争では連合艦隊参謀長として名望を集めた加藤友三郎。第1次世界大戦期には8年にわたり海相を務め、巨大な「八八艦隊」作りに奔走する。
     だが大戦後、ワシントン会議に全権として参加すると、軍縮支持へと真反対に舵を切る。首相就任後は、軍縮推進、普選を支持したが病に倒れた。
     本書は、世論や政党政治の台頭を理解し、戦前唯一、国際的視野から軍部大臣への文官任用さえ模索した軍人政治家の生涯を描く。
  • 【昭和・光と影】
    『サンチョ・パンサの帰郷』『望郷と海』で知られる戦後日本を代表する詩人・石原吉郎(1915~77)。
    彼は厳寒の地シベリアで何を体験し、日本社会に何を見たのか。
    62年の波瀾の生涯を丹念に辿り、詩からエッセイ、短歌俳句まで精緻に読み解き、戦中・戦後体験と作品世界を捉えなおす。
    巻末に山城むつみとの対談「言葉が記憶する」を新たに収録。
  • 生家の窮乏により単身渡米、シアトルの苦界に身を沈めながらも、そこから抜け出し、帰国後、評論家として『青鞜』などで活躍した山田わか(一八七九~一九五七)。

    苦界から這い上がるまでの苦難、夫・山田嘉吉との出会い、与謝野晶子、山川菊栄らとの母性保護論争、娼婦更生保護施設の設立など、その波乱に満ちた生涯を描く。
    〈解説〉城戸久枝
  • フィクションとは、はじめ私が考えていたような、作者の勝手気ままによって、どのようにもなるというものではなく、むしろ、ある必然の動きをもって作者に迫ってくるものだ、ということができます。フィクションとは、全体の真実を、生きた形で表わすための、必要な新しいパースペクティヴなのです――作家志望者に向けた講座(「言葉の箱」)、フィクション論から自作歴史小説での史料活用法まで。貧血化し機能化する散文に対する、豊饒な文学世界の実現へと誘う創作講義。文庫オリジナル。
    〈あとがき〉辻 佐保子〈解説〉中条省平

    (目次より)
    言葉の箱
     Ⅰ 小説の魅力
     Ⅱ 小説における言葉
     Ⅲ 小説とは何か

    フィクションの必然性
     「語り」と小説の間
     小説家への道
     小説家としての生き方

    なぜ歴史を題材にするか
     『春の戴冠』をめぐって
     歴史小説を書く姿勢

    『言葉の箱』あとがきほか
     辻佐保子
      あとがきにかえて――記憶と忘却のあいだに 
      文庫版へのあとがき
     中条省平
      解説
  • 「90代は楽しいですよ。ぼくは今、最高に幸せです」

    86歳で筋トレを始めたら、元気に歩けるようになり、不安を感じることがなくなったという大村崑さん。
    日々の健康習慣や、人づきあいのコツ、安心を手に入れるための終活、夫婦円満の秘訣など、
    93歳を迎えた大村崑さんが「高齢期」を「幸齢期」に変えるヒントを披露します!
  • 多くの企業がブランド戦略に取り入れている「パーパス」。実際の現場では、どう作られ、浸透されているのか。その実例を紹介する。
  • 私は長く、藤沢作品の一読者であったが、別段、作品がそのときどきの人生的テーマに解を与えてくれたことはない。教訓的作品として読んだこともない。覚えてきたのは、静謐な物語と文体が体内の深い部分に触れてくる感触である。空洞をふさいでくれるごときものを覚える折もあった。癒されていたのかもしれない。(本文より)

     歳月が持つ哀しみ、自分なりの小さな矜持、人生への情熱、権力の抗しがたい美味と虚しさ、喪失感――時代(歴史)小説を舞台に、静謐な文体で人の世の「普遍」を描き続けた作家、藤沢周平。ノンフィクションの名手が、その人と作品の魅力に迫る。
  • 経済産業省が指定する伝統的工芸品の出荷額は1990年代の5000億円から現在は1000億円を切る水準まで減少しています。国内外のマーケットで工芸の地位は低下しており、ものづくりの担い手である職人の数も、高齢化が進み不足しています。このままの状況が続けば、各地の工芸産業の衰退は避けられない、これが一般的な認識でしょう。
    しかし、2000年代に入ってから新たな事業展開によって成長する工芸産業も出てきており、彼らは各地の工芸産地を活性化する役割も担うようになってきています。工芸産業は、一般的な認識とは少し異なり、「工芸リバイバル」とも表現できるような状況を迎えているのです。
    本書では、下記6つの章にわたり、工芸産業の過去から現在に至る動向を追い、将来のあり方を検討していきます。

    第1章 「工芸」とは何か?
    第2章 産業としての近代工芸史
    第3章 工芸リバイバル ~2000年代以降の工芸産業~
    第4章 工芸とツーリズム
    第5章 改めて工芸の海外展開を考える
    第6章 これからの工芸
  • 憲政史上、最も長く続いた安倍内閣とは何であったのか……。
    安倍内閣の政局運営をはじめ、経済や外交・安全保障政策、国会対策、皇室問題などへの対応から醜聞の実態まで、政権内部で何が起きていたのか、その軌跡を丹念に追った一冊。

    本書は、安倍元首相の死去後に刊行され、社会現象になった『安倍晋三回顧録』と対になる史録編である。
    『安倍晋三回顧録』とともに常に手元に置きたい完全保存版として刊行する。
  • 2,640(税込)
    編著:
    中村高康
    レーベル: ――

    関心・意欲・態度をどう評価するのか――。
    入試や生徒に大きな影響を与える内申書の実像を、全国調査結果のデータから検証する。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。