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『亜紀書房(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

61 ~120件目/全186件

  • 1,760(税込)
    著:
    牟田都子
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    《本を愛するすべての人へ》

    人気校正者が、書物への止まらない想い、言葉との向き合い方、仕事に取り組む意識について——思いのたけを綴った初めての本。

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    〈本を読む仕事〉という天職に出会って10年と少し。
    無類の本読みでもある校正者・牟田都子は、今日も校正ゲラをくり返し読み込み、書店や図書館をぐるぐる巡り、丹念に資料と向き合う。

    1冊の本ができあがるまでに大きな役割を担う校正・校閲の仕事とは? 
    知られざる校正者の本の読み方、つきあい方。

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    校正者にとっては百冊のうちの一冊でも、読者にとっては人生で唯一の一冊になるかもしれない。誰かにとっては無数の本の中の一冊に過ぎないとしても、べつの誰かにとっては、かけがえのない一冊なのだ。
  • 刻まれた傷跡と隠された死因。
    死してなお語りつづける骨たちの声に耳を澄ます──。

    DNA鑑定も利かないとき、「骨」の分析は最後の砦。
    解剖学・法人類学の世界的権威が冷静な筆致で解き明かす、人体の不思議とそれを支える骨に秘められた多様性とは?
    生々しい犯罪捜査の実録譚も収録した迫真のドキュメント。

    《頭蓋骨~足先のあらゆる骨片から遺体の身元と人生の物語を読み解く、スリリングな知的エンターテインメント》

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    本書はみなさんを、人体を巡る旅にお連れする。
    人の人生や経験がいかに骨に書き込まれているか。
    その物語を科学の力でどんなふうに明らかにするか。
    そこではきっと、驚くような事実に出合えるだろう。
    まさに、事実は小説より奇なり。

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    【目次】
    ■序章………骨格

    第一部 〈頭部〉頭蓋骨
    ■第一章……脳の容れ物(ブレイン・ボックス)──脳頭蓋
    ■第二章……顔──顔面頭蓋

    第二部 〈体〉頭蓋骨後中軸骨格
    ■第三章……背骨──脊柱
    ■第四章……胸──胸郭
    ■第五章……喉──舌骨と喉頭

    第三部 〈四肢〉頭蓋骨後付属肢骨格
    ■第六章……胸帯(肩帯)
    ■第七章……骨盤帯
    ■第八章……長骨
    ■第九章……手
    ■第十章……足

    ▶尾部
    ▶謝辞
    ▶訳者あとがき
  • 目標、大きな仕事、人生の目標……。
    夢を実現するための「よい方法」を、人生の先輩たちの言葉にまなぶ。

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    ▶仕事は実力が備わる前に来る──タモリ
    ▶才能が乏しくても、あきらめるな──本居宣長
    ▶自己本位でなければ創造はできない──夏目漱石
    ▶チャンスをものにする方法──野村克也
    ▶創造的思考は孤独のなかで生まれる──草間彌生
    ▶ほめられたことは覚えておく──林真理子
    ▶先生を選べ──本居宣長と岩城宏之
    ▶苦しいときほど笑え──米長邦雄と池谷裕二

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    親の反対で哲学の道を一旦は諦めた。
    しかし、恋人の勧めで、大学卒業後、改めて哲学科に入り直し、アルバイトで生計を立てながら研究の道を志すも、なかなか就職が決まらない。
    それでも負けずに、三八歳で念願の大学教員になった。

    そんな著者が、自らを支えてくれた言葉の数々を紹介します。

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    【目次】
    ■はじめに

    第1章 人生を選択する
    ▶ほんとうに好きなのはどちら?──手塚治虫
    ▶初志貫徹に遅すぎることはない──若竹千佐子……など

    第2章 才能というもの
    ▶やってみなければ分からない──夏目漱石
    ▶誰もが最初は凡人だ──道元……など

    第3章 才能より性格
    ▶知的好奇心を持て──藤原正彦と山中伸弥
    ▶野心的であれ──夏目漱石と藤原正彦……など

    第4章 自分と社会
    ▶自分自身を突きとばせ──岡本太郎
    ▶自分のためにプレーする──イチローと王貞治……など

    第5章 努力は報われるのか
    ▶正しい場所で努力する──林修
    ▶正しい方向で努力する──幸田露伴とイチローと林修……など

    第6章 運と不運
    ▶運のせいなのか──兼好と野村克也
    ▶どうしようもない不運への対処──キューブラー・ロス……など

    第7章 自信の保ち方
    ▶自分から出たものは小さくても力がある──鈴木大拙
    ▶創造的思考は孤独のなかで生まれる──草間彌生……など

    第8章 収入について
    ▶必要な衣食は生まれつき備わっている──道元
    ▶学問は米をつきながらでもできる──福沢諭吉……など

    第9章 先生との関係
    ▶先生は必要である──世阿弥と兼好
    ▶先生の教えに執着するな──本居宣長と松尾芭蕉と空海……など

    第10章 やる気の出し方
    ▶同業者に会う──粕谷英一
    ▶自分の寿命に限りがあることを考える──道元と兼好……など

    第11章 心の健康の維持
    ▶朝散歩で日光を浴びてセロトニンを分泌させる──樺沢紫苑
    ▶寝る前に3行ポジティヴ日記で心をリセットする──樺沢紫苑……など

    第12章 コネについて
    ▶市民向け講義を聴きに行く──ファラデー
    ▶作品を同封する──草間彌生
    ▶ダメなケース──林真理子が会った青年……など

    第13章 嫉妬心について
    ▶可能性があるから嫉妬する──谷川浩司と河合隼雄と三木清……など

    第14章 批判について
    ▶他人からの批判を気にするな──イチローと道元とラッセルと夏目漱石……など
  • 《世界のどこかで密やかに、出逢いとドラマが、生まれている》
    14人の写真から広がる、せつなく、謎めいた14の小説。

    国籍も性別も様々な写真の中の14人は、どんな物語を秘めているのか?
    レンズ越しに見つめているのはだれか?
    見ること、ふれること、出会うことの現在を、鋭く映し出す小説集。


    奇妙で、せつない、人間たちの営みを写しとる、小説×写真の競演。


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    【目次】
    ■オニグルミのような
    ■幸運ケーキ
    ■失踪
    ■上塗り
    ■ピアノレッスン
    ■橋の上の男
    ■どこかで見かけたあの人
    ■まぶたの裏側
    ■右半分
    ■似ているかしら?
    ■やってきた写真
    ■中毒
    ■生きなかったもう一つの人生
    ■ポーズする彼女

    ■あとがき

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  • 戦争、洪水、貧困……世界は恐ろしいニュースにあふれている。
    世界はほんとにお先まっ暗なの? ——〈答えはNO!〉

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      民主主義の社会に暮らす人がいまほど多い時代はない。
      学校に通う子どもの数も一番多いし、女の子の数も一番多い。
      清潔な水やトイレを利用できる人の数もいままでで一番多い。
      多くのアートが自宅のソファで見られるようになっている。
      貧困率も下がっている。
      気候変動を抑えるために森を守る人が増えている。
      政治のトップには女性たちが入るようになった。

    ——「ね、世界や人間は捨てたものじゃない。希望は簡単に捨てられないんだ」

    データや事実を見れば、たくさんのよいニュースがある!
    たたかうに値する課題ばかりだ!

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    【目次】
    ■はじめに

    ■第1章 人はやさしさと共感と希望にみちている
    ■第2章 政治はよくなっている——リーダーとドリームチーム
    ■第3章 美しい地球を取りもどす——環境を守る
    ■第4章 すべての人をすこやかに——世界に医療と衛生を
    ■第5章 みんながかがやける社会に——不平等をなくす
    ■第6章 アートってすばらしい——エリートでなくてもOK

    ■これからのこと
    ■おもな情報源

    ■訳者あとがき

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  • 私擬憲法には、幕末維新を越えてきた民衆の「こころ」と「からだ」に裏打ちされた夢や希望が映し出されている。(中略)
    明治の憲法草案を、貴重な民俗文化と捉えて、その意味を考えていきたい。
    ――本文より


    明治22年に「大日本帝国憲法」が発布されるまで、日本には国会もなく、憲法もなかった。そして、多くの日本人が自ら憲法を構想した。

    戊辰戦争に敗れた米沢藩士、西南戦争に駆り出された者たち、自由民権運動の担い手たち、地方の豪農、商人……彼らは集まり、書を読み、議論し、政府に建白書(嘆願書)として憲法草案を提出している。

    それら「私擬憲法」は、死刑廃止、男女ともの参政権、天皇リコール論、著名な「五日市憲法」や、明治天皇のブレーン元田永孚のものまで多種多様だ。


    《自分たちらしい国づくりを目指して――。》
    現実は変わらないものではなく、自ら作り上げるもの。
    明治人たちの夢を追う、歴史ノンフィクション。
  • シリーズ3冊
    1,9802,090(税込)
    著:
    ヴァージニア・ウルフ
    編訳:
    西崎憲
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    〈 じつに、ウルフ的、もっとも、実験的。〉

    イマジズムの詩のような「青と緑」、姪のために書かれたファンタジー「乳母ラグトンのカーテン」、園を行き交う人たちの意識の流れを描いた「キュー植物園」、レズビアニズムを感じさせる「外から見たある女子学寮」など。

    短篇は一つ一つが小さな絵のよう。
    言葉によって、時間や意識や目の前に現れる事象を点描していく。
    21世紀になってますます評価が高まるウルフ短篇小説の珠玉のコレクション。
    ――ウルフは自在に表現世界を遊んでいる。


    ウルフの短篇小説が読者に伝えるものは緊密さや美や難解さだけではない。おそらくこれまでウルフになかったとされているものもここにはある。 たぶんユーモアが、そして浄福感が、そして生への力強い意志でさえもここにはあるかもしれない。(「解説 ヴァージニア・ウルフについて 」より)



    【目次】

    ■ラピンとラピノヴァ……Lappin and Lapinova
    ■青と緑……Blue & Green
    ■堅固な対象……Solid Objects
    ■乳母ラグトンのカーテン……Nurse Lugton's Curtain
    ■サーチライト……The Searchlight
    ■外から見たある女子学寮……A Woman's College from Outside
    ■同情……Sympathy
    ■ボンド通りのダロウェイ夫人……Mrs Dalloway in Bond Street
    ■幸福……Happiness
    ■憑かれた家……A Haunted House
    ■弦楽四重奏団……The String Quartet
    ■月曜日あるいは火曜日……Monday or Tuesday
    ■キュー植物園……Kew Gardens
    ■池の魅力……The Fascination of the Pool
    ■徴……The Symbol
    ■壁の染み……The Mark on the Wall
    ■水辺……The Watering Place
    ■ミス・Vの不思議な一件……The Mysterious Case of Miss V.
    ■書かれなかった長篇小説……An Unwritten Novel
    ■スケッチ
     ・電話……The Telephone
     ・ホルボーン陸橋……Holborn Viaduct
     ・イングランドの発育期……English Youth

    ■解説 ヴァージニア・ウルフについて——西崎憲
    ■年表


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    《ブックスならんですわる》
    20世紀の初頭、繊細にしてオリジナルな小品をコツコツと書きためた作家たちがいます。前の時代に生まれた人たちですが、ふっと気づくと、私たちの隣に腰掛け、いっしょに前を見ています。
    やさしくて気高い横顔を眺めていると、自分も先にいくことができる、そんな気がします。いつも傍に置いて、1篇1篇を味わってみてください。

    ___________________
  • 1,980(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    身が砕けそうな悲しみの日々は、私にもありました。
    しかし、この身が砕けずにいるのは
    死者が私を守ってくれるからではないでしょうか。

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    「大切な人を喪くす」——それは本当に「別れ」なのだろうか。
    「死者と生者の協同」をめぐってやわらかな言葉で語る講演とブックガイドで構成された名著『死者との対話』に、新原稿2本を加えて編む。

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  • 1,540(税込)
    著:
    太田和彦
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    《80歳への積極宣言》

    明るい色の服を着る。
    いい音楽や芝居をめでる。
    ひとりで小さな旅に出る。
    ——かけがえのない「ひとり時間」を縦横無尽に楽しむ方法

      残りわずかな人生を消化試合にしてしまっては面白くない。
      生きる実感も持ちたい。日常を離れて冒険したい。
      幸いまだ元気な身ならできそうだ。
      大好きな〈焼油揚〉で一杯やりながら。
      ——「おわりに」より

    《居酒屋作家の楽しい老年案内》


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     豆腐は食べ物の大発明と思う。大豆を茹でて絞り、にがりを打って固まった、ゆるやかにして純白、自在にどんな形にもなる清浄無垢な姿は、もともとを想像できず、料理の脇役、ときに主役として、懐の深さをみせる。
     融通無碍、毎日でも飽きない、栄養もある。村にも町にも豆腐だけをつくって売る専門店があり、自転車でラッパを吹いて売りに来る日常に欠かせないものとなった。人も年齢を重ねたら、このように在りたい。
     その豆腐を油で揚げた油揚は、姿も食感も味も一変。新たに生まれた独自の個性は、煮てよし、焼いてよし、包んでよし。稲荷神社に供えられて手を合わされ、トンビにさらわれる品にまでなった。これは豆腐の劇的進化、いや昇華だ。
     人生にも進化や昇華はあるだろうか。経験が昇華して新たな境地に至るのなら、長く生きる価値がある。そうなれるか。そうありたいか。

    ——「はじめに」より


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    【目次】
    はじめに
    Ⅰ……いまの自分を楽しもう
    Ⅱ……続けたら見えてきた
    Ⅲ……生きる実感を求めて旅へ
    おわりに——私の徒然草

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    【おすすめ】
    ■<a href=https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=991" target="_blank">太田和彦『70歳、これからは湯豆腐』</a>
    高望みどころか望みなし。もうひとりでいい。
    夜一杯飲めればじゅうぶん。これは楽だ。——本文より
    居酒屋作家のうたかたエッセイ。豊かな「ひとり時間」の過ごし方。

    ■<a href=https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=873" target="_blank">太田和彦『酒と人生の一人作法』</a>
    70すぎたら愉しくなった!「老後」を受け入れて初めて、大切なものが見えてくる。
    粋と喜びに彩られた“オオタ式”享楽人生論。
  • 1,760(税込)
    著:
    丸瀬由香里
    写真:
    森本菜穂子
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    塩麹、醬油麹、味噌、甘酒、豆造……。
    ——自家製の発酵調味料で、毎日の料理がもっと豊かに、ラクになる!
     
    私たちにとって、救世主のような“楽をさせてくれる麹調味料”
    ただ混ぜるだけ。あとは時間がおいしくしてくれます。


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    【目次】

    ◆はじめに

    【麹のこと】
    塩麹/醬油麹/甘酒/手前味噌/豆造

    【ナムル3種】
    もやしのナムル/にんじんのナムル/ズッキーニのナムル

    【我が家の定番ドレッシング&ソース】
    にんじんの塩麹ドレッシング/玉ねぎと醬油麹のドレッシング/塩麹のソース

    ・きのこの麹そぼろ
    ・きのこの麹そぼろ餃子
    ・きのこの麹そぼろ和え麺
    ・セミドライトマトの塩麹漬け
    ・白身魚とセミドライトマトのハーブ蒸し
    ・ひじきの塩麹煮
    ・ひじきと大根の柚子こしょうナムル
    ・べジミートの肉味噌
    ・いんげんとベジミート肉味噌の炒め物
    ・ベジミート肉味噌の3色丼
    ・トマトと卵の中華炒め
    ・醤油麹の花焼売
    ・ねぎ塩麹サムギョプサル
    ・鯵の麹なめろう
    ・イカとオクラの梅麹和え
    ・豚の甘酒生姜焼き
    ・ニラだれ水餃子

    【いろいろフリット】
    茄子のフリット/山菜の天ぷら/エビとブロッコリーのフリット/ごぼう天の揚げ浸し/鶏天/オニオンリング/鰯の梅紫蘇天ぷら/穴子天/デザートフリット


    【春の食卓】
    おいなりさん/菜花オイル蒸し/ミモザポテトサラダ/新玉ねぎと空豆のグラタン/山菜の天ぷら/塩麹クラッカー/にんじんの塩麹ドレッシングのグリーンサラダ/桜餡のヴィクトリアケーキ

    ・ベジミートの麹ドライカレー
    ・ベジミートのドライカレー和え麺
    ・茄子たっぷり塩麹カレー
    ・菜花のサグカレー
    ・豆乳ラッシー
    ・豆造カレー
    ・ひじきと赤玉ねぎのサラダ


    【夏の食卓】
    ねぎ塩麹サムギョプサル/ベジミートの肉味噌/炒り卵/茄子のアジアン甘酒ミントマリネ/ナムル3種/ひじきと大根の柚子こしょうナムル/セミドライトマトの和え麺/ピーマンの春巻き/豆乳マヨネーズ/アジアン甘酒ココナッツ汁粉

    ・夏野菜の甘酒味噌南蛮
    ・とうもろこしの冷たいスープ
    ・薬味たっぷりしらす和え麺
    ・焦がしねぎの中華和え麺
    ・アジアン和え麺
    ・夏野菜のナポリタン
    ・ブロッコリーのペペロンチーノパスタ
    ・つぶしトマトの冷やし中華


    【秋の食卓】
    蓮根とケッパーの混ぜご飯/かぼちゃとさつまいものデザートサラダ/春菊と干し柿の白和え/きのこのフリット/ブロッコリーのショートパスタ/ミニデーツシナモンクリームサンド/スパイスナッツ

    ・坊さんの気絶
    ・茄子のアジアン甘酒ミントマリネ
    ・ズッキーニのステーキ 塩麹のソース
    ・ピーマン煮びたし
    ・キャベツとおからの塩麹煮
    ・白菜とあさりの塩麹蒸し
    ・叩ききゅうり
    ・丸ごと椎茸のねぎ味噌マヨネーズ焼き
    ・丸ごとトマトの炊き込みご飯
    ・野菜の麻婆豆腐
    ・きのこと鶏団子の薬膳鍋
    ・蓮根とケッパーの混ぜご飯


    【冬の食卓】
    アジアン水餃子/野菜のせいろ蒸し 塩麹のソース/白菜とあさりの塩麹蒸し/根菜塩ラタトゥイユ/ごぼうとオイルサーディンのパスタ/好みのパン/甘酒ショコラケーキ


    【材料のこと】
    塩/なたね油/地粉/有機てんさい糖/乾燥ベジミート/水餃子の皮・中華麺/平打ち玄米麺/釜揚げしらす/デーツ


    ・エッグビスケ
    ・2色の厚焼きほろほろクッキー(プレーン/ショコラ)
    ・塩麹クラッカー
    ・アジアン甘酒ココナッツ汁粉
    ・ヴィクトリアケーキ/桜餡のヴィクトリアケーキ
    ・甘酒ショコラケーキ
    ・チーズケーキ
    ・デーツシナモンクリームサンド

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  • 1,760(税込)
    著:
    安田登
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    《いとうせいこうさん、推薦! 》
    「心」のなかった古代にまで飛んでゆく少年少女たちの冒険。
    エンデが読んだらきっと喜んだだろう。
    私たちエンデの子供たちも、読めばそのわけがよくわかる。

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    《著者初となるファンタジー小説!》

    小学5年生のたつきは、ある日、迷い込んだ町で「見捨てられた店」という不思議な骨とう店を見つける。

    そこで手にした「オラクル・ボーン」(魔法のほね)は、3300年以上前の古代文字が刻まれた、未来を予知するものだった!

    祖父の助けを借りながら読み解くうちに、そこには、生贄にされる羌族(きょうぞく)のことが記されているとわかる。

    たつきは友だちふたりとともに、古代中国へタイムスリップ!
    三人は力を合わせて羌族の人たちを助けようとするが……。

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    不安になるということは、何かを変えなければならないというメッセージなんだ。
    死にたくなるほど不安になるということは、それだけ大きな変化がこれから起こるという予兆なんだよ。

    〈人一倍弱虫だった少年が、試練を克服することで強くなる〉


    イラスト:中川学

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    【目次】
    1 見捨てられた店
    2 オルオルじぃじ登場
    3 魔法のほねの数字を解読する
    4 なんだ! 算数なんて簡単だ
    5 茶々丸登場
    6 霊獣たちの出現
    7 風の声を聞く
    8 羌の人たちのこと
    9 四つの文字を教わる
    10 残りの二文字のうち、最初の文字の解読
    11 羌の人たちの歴史を教わる
    12 「心」という文字に笑ってしまう  
    13 羌の人たちのことを夢に見る
    14 魔法のほねの解読成功
    15 見捨てられた店を探す
    16 目を覚ましたら殷の時代に
    17 殷の女王と王に会う
    18 まずい約束をしてしまった
    19 いのしし王亥を鎮める
    20 魔法の本・漢和辞典
    21 白虎とまたたび
    22 龍、風になる
    23 幸せをもたらす朱雀
    24 婦好・武丁との別れ
    25 羌の人たちと「心」
    26 帰還

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  • 《コミュニケーションで悩む人たちへ》

    コミュニケーションや感情表現が上手できないと悩んだ著者はやがて、当たり障りなく人とやり取りする技術を身につけていく。

    だが、難なく意思疎通ができることは、本当に良いこと、正しいことなのか。
    なめらかにしゃべれてしまうことの方が、奇妙なのではないか。

    「言語とは何なのか」「自分を言葉で表現するとは、どういうことなのか」の深層に迫る、自身の体験を踏まえた「当事者研究」。


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    自分だけのものであるはずの感情を、多くの人に共通する「言葉で表す」ことなど、どうしてできるのだろうか。
    そして、人に「伝える」とはどういうことなのか――。

    言葉、存在、コミュニケーションをめぐる思考の旅が始まる。

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    【目次】
    ■はじめに

    ■1章 それぞれのタイムラインを生きるしかない——定型発達という呪縛
    ■2章 胚胎期間という冗長な生き延び方
    ■3章 社会なしに生きられないが、社会だけでは生きるに値しない
    ■4章 自律と自立を手にするための学習
    ■5章 絶望を冗長化させる

    ■あとがき


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  • 《竣工55周年記念出版》


    来る者を拒まず、去る者を追わず――
    その存在は常に変わりゆく時代とともあった。
    1966年から変転を続けるNBW(中野ブロードウェイ)の世界へようこそ


    屋上プール付き分譲マンションと「まんだらけ」などのサブカル店舗群が同居した異空間。活況のインバウンドとコロナ禍を経て、“昭和の不沈艦” は今なおアメーバ的進化を続ける。
    当地に暮らす著者がその全貌に迫った異色ルポ。


    中央線文化圏を先導した巨大建造物の伝説と現在


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    〈本書に登場する中野ブロードウェイのお店とゆかりの人々〉
    ■古川会長率いる「まんだらけ」
    ■激安弁当の「シャルマン」
    ■8段ソフトクリームの「デイリーチコ」
    ■店内コンサートで賑わう「中野名曲堂」
    ■高級時計店の老舗「ジャックロード」
    ■占いの「染心堂」「ばるばら」
    ■村上隆の「Tonari no Zingaro」

    「TRIO」三田隆司、渡辺浩弐、大槻ケンヂ、タブレット純、沖縄電子少女彩、春日武彦、青島美幸、金子義孝……他多数。

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  • いつまでも終わらない物語のはじまり
     
     
    世界を旅してきた写真家が十年の時をまたぎ、
    フォークランドと広東省で経験した驚くべき偶然とは……
    (「スルメと空豆ご飯」)
     
     
    職を失ったホステスとバンドマンがバーで出会い、
    店長の話をきっかけに、町に団子屋を復活させようと動き出す……
    (「これでいくほかないのよ」)
     
     
    ふとした会話と、少しのつながりから生まれる八編。
    今なお斬新、最新短編集。


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    【目次】
    ■六十四年インパラ
    ■人生は野菜スープ
    ■スルメと空豆ご飯
    ■「今日は三月十二日です」
    ■エスプレッソ
    ■銀座化粧
    ■夜景が見えます
    ■これでいくほかないのよ

    ■あとがき

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  • 《ささやかだけど、かけがえのないことが、世界を変えていく》

    環境問題の先駆者として名高い科学者レイチェル・カーソンが、愛する甥に遺した『センス・オブ・ワンダー』。
    その小さな本には、危機の時代を生きるための大きなヒントが詰まっている。

    仕事や人間関係など身近な生活のレベルから気候変動までを貫く不滅のメッセージを、批評家・若松英輔が読み解く。


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    私たちは確かに自分に必要なものを、自分で見つけることができます。ただ、 そのときの「自分」とは他者に開かれた「自分」なのです。

    「よろこび」が先にあれば、必ず「学び」は起こる。本当に、深いところでよろこびを経験すると、私たちのなかで「学ぶ」というもう一つの本能が開花する、そうレイチェルは感じています。


    ――「ただ、相手と共にいて、一緒に驚き、よろこぶこと」が育む、未来を切り開くちからとは。

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  • 頂と底。善と悪。生と死。
    彼の波瀾万丈の人生は、「柔術」そのものの物語を見るかのようだ。
    ――中井祐樹 推薦!

    コナー・マクレガー(元UFC2階級同時王者)絶賛!

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    《アルティメット大会に震え、VTJとPRIDEに熱狂し、あの日の「ヒクソン」を畏怖したすべての人に贈る》

    父エリオや兄ホリオンとの確執、闘いなき「競技」へのまなざし、離婚と再婚、日本での特別な時間、早世した息子ホクソンへの想い――。

    13歳で学校をドロップアウトし、ストリート団に身を投じた若き柔術家は、亡き兄ホーウスに代わり一族最強を継ぐと、バーリトゥードの道を選んだ。
    ヨガの呼吸法を体得し、全能のファイターとなった男はリングを降りたが、家族への想いを胸に、いまなお世界中で柔術の発展に寄与しつづけている。



    ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、USAトゥデイでベストセラーとなった話題の書


    これから先、数百年後も数千年後も永遠に格闘技史に名前が刻まれる究極のファイターである。
    ──作家・増田俊也(「解説」より)


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    【目次】

    ■序文

    1……グレイシー一族
    2……グレイシー一家に育つ
    3……捕食者と獲物
    4……不動の心
    5……切磋琢磨
    6……渡米
    7……日出ずる国
    8……パラダイムシフト
    9……荒廃
    10……再生

    ■エピローグ
    ■謝辞
    ■解説──増田俊也(作家)
  • 《推薦!》

    もがいて見つけたものを私は信じる。
    それが世の感覚からズレていたとしても
    ――こだまさん


    一読、自分へのこだわりが半減し愛が倍になった。
    幸せとはこれか!と膝を打ちました。
    ――吉村萬壱さん

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    長いこと、「もっと愛されたい」と苦しんできた著者。
    でも、「愛すること」、まずは自分自身で自分をいたわり、愛することが、幸福の始まりなのではないか。


    自分をどうしたら愛せるのか。
    他者とどう関わればいいのか。
    ――そんな悩みに苦しむ、名前も顔も知らない仲間たちへ。

    他者との関係に悩み、心細さを抱えている人たちへ贈るエッセイ集。
  • たまかさんほど被害者目線に立って性暴力について書いてきた人を知らない。
    もう社会は変わらなければいけない。
    ――長田杏奈(ライター)



    日本では、多くの女性が痴漢に遭う。
    みんな、あまりにも日常的すぎて、なんでもないことのようにやり過ごしてしまう。

    日本では、レイプに遭ったら、必ずしも法律が被害者を守ってはくれない。長い間、これはおかしいと声を上げてきた人たちがいるが、その声はかき消されてきた。

    性犯罪や性暴力に対して声を上げてもなかなか信じてもらえない。
    単に告発だと受け取られる。
    でも、その声からは、内省も、やさしさも、前に行こうと信じる力も感じられるはずだ。


    2017年性犯罪刑法が改正され、#metoo が続き、2019年4つの性犯罪裁判が立て続けに無罪となり、フラワーデモが起こった。
    本書は、まだ社会に届かない小さな声の集積だ。


    あなたの隣人、友人、家族も当事者になりうる。
    性犯罪、性暴力への偏見や誤解をほぐし、やさしい社会を築くため、2017年から2021年、女性たち、支援者たちの声の記録。


    ___________________

    【もくじ】

    はじめに

    1 性犯罪刑法と#me tooとフラワーデモ
    2 高校生が、電車で、性暴力被害にあう
    3 キメツけられる
    4 人はフェミニストになる
    5 女は怖いのか
    6 境にいる人
    7 未来のことを考え隊
    8 男社会の門番
    9 痴漢は短いスカートのせい
    10 痴漢が「お客様」だった頃

    あとがき
  • 1,980(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    あなたといるとき
     わたしは
     自分のことを
     忘れていられる

     懸命に
     生きようとさえしないまま
     今だけをじっと
     味わっている

     しあわせか
     どうかも 考えず
     ただ 今
     このときだけは
     美しいと 感じている
     
     ――美しいとき



    悲しみとは 何かを愛した証し

    悲しみ、祈り、愛すること。
    暗闇で手探りするように、一語一語、つむがれた言葉の捧げ物。
  • 1,540(税込)
    著:
    村井理子
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    何度も手痛く裏切られたけれど、それでも愛していた。


    舞台は昭和40年代、港町にある、小さな古いアパート。
    幸せに暮らせるはずの四人家族だったが、父は長男を、そして母を遠ざけるようになる。

    一体何が起きたのか。
    家族は、どうして壊れてしまったのか。

    ただ独り残された「私」による、秘められらた過去への旅が始まる。
    謎を解き明かし、失われた家族をもう一度取り戻すために。


    『兄の終い』『全員悪人』の著者が綴る、胸を打つ実話。
  • おとなは誰でもはじめは子どもだった――。
    《あなたの心の中に王子さまを取り戻そう。》

    職場や学校、恋愛、人間関係の悩みの中で消えてしまった「子どもの頃の自分」をもう一度見つけて、本当の幸せを手に入れるためのヒントが「星の王子さま」にはあふれている!


    星の王子さまのように……
    ■子どもの頃のものの見方で世界を見るためには?
    ■自分のことを大切にするためには?
    ■「急ぎのしごと」と「重要なしごと」を区別するためには?
    ■他人から理解されないことを受け入れるには?
    ■人生の新しいページをめくるためには?
    ■愛することを学ぶためには?


    おとなになった今こそ読み直したい、サン゠テグジュペリの不朽の名作。
    自分らしく生きるために大切な、目には見えない宝物が、そこにはきっと詰まっている。
  • 2,200(税込)
    著:
    工藤顕太
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    哲学と精神分析の根源には「恋」があった。これを僕らはどうすればいいのか。
    人生で初めて一気読みしてしまったラカンの本。
    ――東畑開人氏・推薦



    ラカンにとって哲学とはいったい何だったのか?
    そしてラカンは哲学に何をもたらしたのか?

    デカルト、ヘーゲル、カント、そしてソクラテス。
    哲学と精神分析の交点に立ち上がる、誰も見たことのないジャック・ラカン。


    私たちがこれから目撃しようとしているのは、「反哲学」をぶちあげる以前に、ソクラテスやデカルトをはじめとした第一級の哲学者たちと対決し、格闘することで、精神分析を再創造しようとしたラカンである。(本文より)



    【目次】
    ■まえがき

    第1部 デカルトを読むラカン
    ■第1章 哲学は狂気をどう考えるか――ラカンの「デカルトへの回帰」
    ■第2章 失われた現実を求めて――フロイトと精神の考古学
    ■第3章 疑わしさの向こう側――デカルト的経験としての無意識
    ■第4章 哲学者の夢――コギトの裏面、欺く神の仮説
    ■第5章 言葉と欲望――フーコー/デリダ論争の傍らで
    ■第6章 科学にとって神とは何者か――精神分析の始まりと終わり

    第2部 精神分析的現実のほうへ
    ■第7章 恋愛は存在しない?――「転移性恋愛についての見解」再読
    ■第8章 道徳か情欲か――カントともうひとつのアンチノミー
    ■第9章 目覚めるとはどういうことか――現実の再定義としての夢解釈
    ■第10章 狼の夢の秘密――トラウマとしての現実界(1)
    ■第11章 フロイトという症例――トラウマとしての現実界(2)
    ■第12章 ヘーゲルに抗するラカン――精神分析的時間の発明

    第3部 ソクラテスの欲望をめぐって
    ■第13章 起源の誘惑――フロイトとソクラテス
    ■第14章 愛とメタファー――少年愛から神々のほうへ
    ■第15章 永遠の愛の裏面――止まらないしゃっくりの謎
    ■第16章 あなたは愛を知らない――分裂するソクラテス
    ■第17章 とり憑かれた哲学者――美のイデアと死の欲望
    ■第18章 物語の外に出る――精神分析家の欲望とは何か

    ■結びに代えて 
    ■あとがき 
    ■注
  • もうすぐ絶滅する人類のために

    狩猟に疲れ、ボルネオの闇夜の森で微睡(まどろ)む人類学者は、寝袋を這うアリたちの足音を確かに聴き、自分がアリの世界の一員となったと感じる……。

    「この世界は人間だけのものではない」という深い実感から出発し、動物、死者、そして生命そのものへと向かう全く新しい人類学の探求が幕を開ける。


    ボルネオの森から、多種的世界とアニミズムを経て、「生命とは何か」という根源的な問いへ。

    インゴルド、コーン『森は考える』、ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』、アナ・チン『マツタケ』ら最新の人類学の議論を積極的に吸収しつつ、人類学の新たな可能性が展開される。


    ――世界の覇者を自認してあらゆるものを食い尽くし、絶滅の淵に立つ人類に、世界観の更新を迫る、壮大な「来たるべき人類学」の構想。




    【目次】
    序論 平地における完全なる敗者

    第1部 アニマルズ
    ■第1章 鳥たち
    ■第2章 リーフモンキーの救命鳥
    ■第3章 2でなく3、 そして4
    ■第4章 ネコと踊るワルツ

    第2部 スピーシーズ
    ■第5章 多種で考える――マルチスピーシーズ民族誌の野望
    ■第6章 明るい人新世、暗い人新世
    ■第7章 人間以上の世界の病原体
    ■第8章 菌から地球外生命体まで

    第3部 アニミズム
    ■第9章 人間だけが地球の主人ではない
    ■第10章 科学を凌ぐ生の詩学
    ■第11章 ぬいぐるみとの対話

    第4部 ライフ
    ■第12章 考える森
    ■第12章補論 考える、生きる
    ■第13章 記号生命
    ■第14章 バイオソーシャル・ビカミングス――ティム・インゴルドは進化をどう捉え、どう超えたか
    ■終章 人類の残された耐用年数――厚い記述と薄い記述をめぐって

    ■あとがき
    ■参考文献
  • 「面白おかしくしたいから聞いているんだろ」
    「いや、何が問題かと思っているかを聞きたいから、聞いているんです」
    2021年2月4日。
    女性蔑視発言に関する謝罪会見で森喜朗氏に迫った澤田記者の「更問い」は、世論のうねりを引き起こし、社会を動かすきっかけとなった。
    特別なことをしたわけではない。
    おかしいと思ったことに声を上げ、真意を確かめ、その声を放送にのせる。
    人数は絶滅危惧種並み、取材予算もテレビや新聞と比べてはるかに少ない「ラジオ記者」。
    マイク一本で伝えられることは限られているのか? そんなことはない。
    逆境をものともせず日々取材に奔走する記者から届いた、令和の時代のラジオ論。

    TBSラジオ「Session」「アシタノカレッジ」など、
    ニュースを日々声で伝える #澤田記者、初の著書!

    澤田さんの声は、
    1人の「記者」あるいは職業人である前に
    まず1人の個人として、1人の父として、
    そしてこの国に生きる市民として
    精一杯の叫びを届けているように感じます。
    だからこそ、どんな権威にも屈せず、
    私たちの声を届ける力があると思うのです。
    ――辻愛沙子さん(クリエイティブディレクター)


    【もくじ】

    ■ プロローグ

    ■ 第一章 自分にとってラジオとは
     ラジオの原点
     TBSラジオとの出会いは「アクセス」
     TBSラジオへ
     社内で新聞を読む日々
     森本毅郎さんに学んだ、ニュースを複眼で見る力
     「人脈を作ってこい!」……突然のテレビ出向
     「オン日程」と「オフ取材」
     「代表おろし」で出し抜かれ、そして出し抜き返す 
     男性記者、育休をとる
     「サンデーモーニング」でテレビ番組の作り方を学ぶ
     大人になって実感した得手不得手

    ■ 第二章 ラジオ記者とはどういう仕事か
     ニュース番組ディレクターとして再出発
     森友学園・籠池理事長の生インタビュー! ラジオでの発言が国会へ
     「薬物報道ガイドラインを作ろう!」が変えた薬物報道 
     国会をもっと身近に、「国会論戦・珍プレー!好プレー!」
     既存のニュース番組に対する受け手側の不満
     ラジオ記者とは何者か? 
     ラジオ記者は説滅危惧種!?
     〝非主流メディア〟だからこそできること
     「パンケーキ懇談」に見るメディアと政治の距離

    ■ 第三章  森喜朗会見と東京オリンピック・パラリンピック報道
     それは前日から始まった
     会見場ではなく〝ぶら下がり〟
     怒濤の十九分が始まった
     元首相との対峙
     あっけない幕切れ
     会見に対する森氏、組織委員会の姿勢 
     電撃辞任、後任人事のゴタゴタ  
     Clubhouseでリスナーと作戦会議 
     準備万端で会見へ……のはずが
     橋本会長の誕生、女性理事の就任、組織委員会のジェンダー平等
     「声を上げる」大事さ
     国民感情は無視! オリンピック・パラリンピック関係者取材

    ■ 第四章 国会はいかなる場所か――ニュースの現場を歩く
     国会担当ラジオ記者は何をしているのか?
     国会が好きすぎるラジオ記者
     入れないなら裏側をしゃべる――ひとり記者の戦い方
     映像では伝えられないニュースの一面を伝える
     継続して伝える
     永田町を飛び出し、チームで取り組む「新型コロナ取材」
     ひとり記者、だけど「ひとり」じゃない
     会見・囲み取材はチーム戦――更問いで言質をつかむ

    ■ 第五章 声を上げる、声を届ける――ラジオジャーナリズムはどこへ
     経験の上に成り立つリアリティ
     細部から本質を見る――東日本大震災取材
     市町村によって被災の景色が変わる理由
     内に向けて話すこと、外に向けて話すこと
     東京から伝え続ける意味、演劇を通して福島に向き合う
     ラジオは斜陽メディアなのか――始まった新たな取り組み
     声を上げ続けること
     顔の見えるメディアへ

    ■ あとがき
  • 何かを偶然共有するというよりも、手を繫ぐようにして、私たちは同じものを持つ。
    言葉が違っても、国が違っても。――最果タヒ


    太宰治や宮沢賢治、茨木のり子、最果タヒ、崔実などの作品を手がける韓国の人気翻訳家が「日本の恋の歌」をめぐって綴る情感ゆたかなエッセイ。

    小野小町、紫式部、清少納言、伊勢、和泉式部……が詠んだ熱烈で芳潤な65首をモチーフに、二つの言語の間を行き来しながら日々の生活や仕事について描く。



    君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ
    그대 위하여 봄 들판으로 나가 어린 순 뜯네 나의 옷소매에는 눈송이 흩날리고

    〈百人一首や古今和歌集の三十一文字の世界を日本語と韓国語の両言語で併記〉


    千年の時と国境を超え、〈恋の歌〉が今もなお瑞々しく響く。
    韓国の人気翻訳家による65首の和歌をめぐる情感ゆたかなエッセイ。




    【目次】
    ■序文 二つの言語を行き来する旅
    ■一章 言の葉の森で
    ■二章 翻訳家の仕事場
    ■三章 孤独を応援します
    ■四章 悲しみではなく、愛

    ■日本の読者の皆さんへ
    ■訳者あとがき
  • デヴィッド・ジョーンズは、金ずくの音楽業界、薬物中毒による脱線の危機、最大のスターになるという壮大で冷酷ですらある野望のなかで、いかにしてこのような人になったのか?
    その答えは、いまあなたの手のなかにあるかもしれない。――「はじめに」より


    兄の影響を受けて、ビートやモッズにはじまり当時のカルチャーの洗礼を受けた少年は、生涯かけて数えきれない数の本を読んできた。
    文学、音楽、アート、ファッションなど膨大な知識は、ありとあらゆるものに解体され、歌詞、曲、ヴィジュアルなど、もう一度ボウイの創造物として作り直されている。


    〈本はボウイの音楽と人生の羅針盤だった〉――ボウイ自身が選んだ100冊を語り尽くすファン垂涎の一冊。
  • 昼の光の届かない深みに広がる「魂の風景」

    同人誌に批評を発表するのみで著作を遺さなかった越知保夫(一九一一~一九六一)は遺稿集『好色と花』により、遠藤周作、島尾敏雄、平野謙らに絶賛され脚光を浴びた。
    理性の光を超えて実在の風景へと手を伸ばした彼の精神の軌跡を若松英輔が縦横に論じた傑作批評に、新原稿を加えて編む決定版。


    人間と「死者」との交わりを探究したその精神の軌跡を、小林秀雄、井筒俊彦、須賀敦子、池田晶子、そしてキリスト教との連なりの中に描き出す日本精神史の試み。



    【目次】
    ■はしがき

    ■信仰の実践と逮捕まで
    ■詩と愛
    ■批評家の誕生
    ■聖者論――越知保夫と小林秀雄
    ■実在論――越知保夫と井筒俊彦
    ■死者論――越知保夫と二人の劇作家、チェーホフとマルセル
    ■異端論――越知保夫と須賀敦子
    ■あとがき

    〈増補〉
    ■遅れてきた遺言
    ■驢馬の仕事
    ■悲しみの神学――近代日本カトリック感情史序説
    ■増補新版 あとがき
  • 太宰治「メリイクリスマス」のモデルとなる凛とした少女は、生涯かけて人びとに、居心地のよいサロン、帰る場所をひらいた――

    文学者、思想家、映画人、出版人たち……どんな人をも受け入れる酒場は、戦後文学史を確かに支えた。林聖子の九三年と「風紋」の六〇年を聞く。



    アナキストの画家の娘として生まれ、宮嶋資夫、辻潤らを間近に育ち、戦後、太宰治の「メリイクリスマス」のモデルとなり、生き抜くためにバーを切り盛りする。

    そのバー「風紋」は多くの文化人、文学者、映画人、出版人を惹きつけた。

    誰も特別扱いしない無欲で無私な人柄から生まれたアジール。
    檀一雄、竹内好、古田晁、浦山桐郎、粕谷一希、勅使河原宏……綺羅星のごとく集う人々との交友録であり、力強く生きたひとりの女性の人生の記録。



    《「風紋」に集った人々》
    檀一雄・古田晁・唐木順三・井伏鱒二・吉村昭・木山捷平・竹内好・橋川文三・色川武大・埴谷雄高・中村稔・安田武・北原武夫・辻まこと・鴨居羊子・松山俊太郎・種村季弘・高田宏・粕谷一希・田村隆一・中上健次・洲之内徹・浦山桐郎・大島渚・吉田喜重・勅使河原宏……



    【もくじ】
    第Ⅰ部 戦前篇
    1……林倭衛、画家を目指す
    2……出獄の日のO氏
    3……林倭衛、クライスト号でフランスへ
    4……大杉栄、パリに現れる
    5……セザンヌのアトリエ、エクス・アン・プロヴァンス
    6……秋田富子と結婚、聖子が生まれる
    7……伊豆静浦から小石川小日向水道町へ
    8……もう一人の画家・硲伊之助のこと
    9……宮嶋資夫と度重なる引っ越し
    10……母はサナトリウムへ
    11……父の死

    第Ⅱ部 戦後篇
    12……太宰治との出会い
    13……玉川心中
    14……出英利のこと
    15……「世代」と出英利のあの頃
    16……舞台芸術学院と青俳、「宏くん」のこと
    17……新宿でバーを開く
    18……ダン街道――檀一雄と第三風紋まで
    19……カウンターの中の女性たち
    20……竹内好墜落事件と火曜会
    21……風紋課外部――スキーにゴルフに温泉に
    22……最終回――嵐のあとに

    ■あとがき
    ■林倭衛・林聖子のまわりの人々
    ■林聖子関連年表
    ■参考文献
  • 1,650(税込)

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラー・リストに選出された、
    世界で大人気のマンガ家による、
    不思議で、愛おしくて、切ない、SFマンガの新境地!

    オール2色刷り!

    谷川俊太郎さん推薦!
    「無人の月の寂寥がホントで地球の賑わいがウソみたい」

    【あらすじ】

    「子どもの頃、警官になって月面で暮らすことが夢だったんだ」
    主人公は月のコロニーの安全を守る警察官。しかし、過疎化が進み、事件らしい事件はなにひとつ起こらない。最近の重大事件といえば、迷子の犬の捜索だ。やがて住人は、彼を残してつぎつぎと地球に戻っていき、あたりは月の静寂に包まれていく。
  • 1,980(税込)
    著:
    山形浩生
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    天下無双の「知のジェネラリスト」が見た、日本経済の20年とこれから。

    リーマンショック、ユーロ危機、アベノミクス、消費増税から、コロナ禍の経済状況まで。

    この20年間(2000-2020)の論説をまとめた、待望の経済論集!

    ノーベル賞経済学者ポール・クルーグマンの著作をはじめとして、ピケティ『21世紀の資本』、ケインズ『一般理論』などの翻訳や、社会・経済・文化全般への鋭利な批評眼で知られる著者による、快刀乱麻の経済エッセイ集!

    ケーザイって、要するに何なのさ。
    「人はGDPとか経済成長とかいう言葉だけ覚えて、なんかわかったつもりでいるけれど、それを実感として理解している人は驚くほど少ない。それは抽象的な数字なんかじゃない。明日はもう少し能率よく仕事を片付けて、あまった時間で新しい何かをやろう。いまは捨てているこのピーマンのへたを、新しい料理に使ってみよう。GDP成長が1%とか2%とかきいたときに、そうした無数の努力が積み重なっていく様子を想像してみなきゃいけない。その多くは、飽食した連中のアームチェア経済停滞マンセー談義よりはるかに切実なものなんだから」(本文より)




    【目次】
    第1章 経済のトリセツ その1
    第2章 クルーグマンとかケインズの話
    第3章 リフレをめぐる個人史、ときどきピケティの話
    第4章 経済のトリセツ その2
  • 1,430(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    言葉にならないものを「心の耳」で聴くために


    いくら華麗な言葉を並べても、本当のおもいが伝わるとは限らない。
    うまく語ってはならない。
    文字にならない、消えない熱を伝えなければならない。

    ――詩を書くこと、耳を傾けること、祈ること。


    自らの体験に照らしつつ、言葉の向こう側に広がる沈黙の意味に迫るエッセイ集。
    かつてないほど言葉が軽んじられる時代に、批評家が問う「沈黙の秘義」。



    【目次】
    Ⅰ.詩について
    Ⅱ.言葉の終わるところで
    Ⅲ.信じるということ
  • 1,540(税込)
    著:
    村井理子
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    翻訳家、エッセイストの村井理子さんの相棒は、黒ラブラドール・レトリバーの「ハリー」。
    とにかくやんちゃだった彼も、最近はすっかり落ち着いて、成犬としての貫禄が出てきた。黒々とした毛並みと隆々とした筋肉をたたえて眠るその姿は、なんというか、まるで近江牛!?

    一方、ハリーとも大の仲良しの双子たちは、中学生になって思春期真っ盛り。難しいお年頃の彼らに手を焼くことも多いが、わが家にはハリーがいる。ハリーがいるから大丈夫。
    だが、平穏に思えた村井家の暮らしも、コロナ禍で一変し……。


    体重50キロ、デカい。とにかく食欲、止まらない。
    大型犬であるラブラドール・レトリバーの飼い主には覚悟が問われる。

    ――それでも、パワフルだけど優しくて、そしてチャーミングな犬との暮らしは最高だ! 村井さんちの“イケワン”、ハリーまみれのエッセイ集。



    【もくじ】
    はじめに
    1……ぼくはここにいる
    2……足元に眠るお宝
    3……留守のあいだに
    4……きゅうり砲
    5……大人の階段
    6……今日は三歳の誕生日
    7……かけがえのない時間
    8……香りが悩ましい
    9……愛の挨拶
    10……不安な日々に
    11……動物だってコロナ疲れ
    12……近江の守り神
    13……安心してはいられない
    14……薬の時間
    15……ダイエットの秘訣
    16……ギルティ・ドッグ
    17……きみがいてくれるだけで
    18……今夜はどこで?
    19……大好きな秋
    20……ハリーは枝師
    21……引っぱり力
    22……ベッド戦争
    23……ハリーくんのバースデープレゼント
    24……ヘルパーのハリーさん
    25……幸福という仕事
    26……毛が辛い
    27……愛犬と愛車と
    おわりに
  • 1,870(税込)
    著:
    安田浩一
    著:
    金井真紀
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    タイ、沖縄、韓国、寒川(神奈川)、大久野島(広島)――
    あの戦争で「加害」と「被害」の交差点となった温泉や銭湯を各地に訪ねた二人旅。


    ジャングルのせせらぎ露天風呂にお寺の寸胴風呂、沖縄最後の銭湯にチムジルバンや無人島の大浴場……。
    至福の時間が流れる癒しのむこう側には、しかし、かつて日本が遺した戦争の爪痕と多くの人が苦しんだ過酷な歴史が横たわっていた。

    ■タイ…………ジャングル風呂と旧泰緬鉄道
    ■沖縄…………日本最南端の「ユーフルヤ―」
    ■韓国…………沐浴湯とアカスリ、ふたつの国を生きた人
    ■寒川…………引揚者たちの銭湯と秘密の工場
    ■大久野島……「うさぎの島」の毒ガス兵器


    嗚呼、風呂をたずねて四千里――風呂から覗いた近現代史

    【もくじ】
    ■はじめに
    第1章 ジャングル風呂と旧泰緬鉄道…………タイ
    第2章 日本最南端の「ユーフルヤー」…………沖縄
    第3章 沐浴湯とアカスリ、ふたつの国を生きた人…………韓国
    第4章 引揚者たちの銭湯と秘密の工場…………寒川
    第5章 「うさぎの島」の毒ガス兵器…………大久野島
    ■特別対談・旅の途中で
    ■おわりに
  • はっぴいえんどにロックの秘密を教えてくれたのはリトル・フィートだった。
    ——細野晴臣氏


    アメリカLAの60年代、音楽シーンは最も刺激に満ち、フランク・ザッパ、ライ・クーダー、ボニー・レイット、リンダ・ロンシュタット、ヴァン・ダイク・パークス、ジャクソン・ブラウン……多くのミュージシャンが凌ぎを削っていた。

    その中で、天才ローウェル・ジョージが率いるリトル・フィートはひときわ音楽ファンを沸かせ、日本でも、はっぴいえんど、矢野顕子らに影響を与えた。

    ローウェルが若くして亡くなった後、80年代にバンドは復活、現在もディープなファンを惹きつけてやまない。膨大な資料と綿密なインタビューによって、伝説のバンドの音楽性と内側が明らかになる評伝の傑作!



    《アメリカン・ルーツミュージックの結節点、伝説のバンド、リトル・フィートの評伝・決定版!》

    【日本語版・特別付録】として、天辰保文氏による詳細なバンド関係図付!




    【目次】
    序章………Prologue
    第1章……争う者たち――TheContenders
    第2章……リトル・フィート誕生。マザーズと義理の家族たち――TheBirthOfLittleFeat:MothersAndIn-Laws
    第3章……おまえの足、不恰好で小さいな――“YouGotUglyLittleFeet”
    第4章……フィートのファースト――Feat’sFirst
    第5章……足を滑らすのは簡単なこと――EasyToSlip
    第6章……二つの列車――TwoTrains
    第7章……フィンガーピッキングしたくなる美味しさ――Finger-Pickin'Good
    第8章……フィートはしくじらない――FeatsDon’tFail
    第9章……これが「最後のアルバム」にはあらず――NotQuite“TheLastRecordAlbum”
    第10章……なんだこれは?ウェザー・リポートか?――“WhatIsThis?WeatherReport?”
    第11章……ウェイティング・フォー・コロンブス――WaitingForColumbus
    第12章……雨に歪んで――WarpedByTheRain
    第13章……フォーラムからファームまで――FromTheForumToTheFarm
    第14章……レット・イット・ロール、再び――LetItRoll,Again
    第15章……ライトニング・ロッド・ウーマン――TheLightning-RodWoman
    第16章……インターネットで得られるもの’――NetGains
    第17章……歩み続けるフィートたち――FeatsWalkOn

    ■ 解説「無冠だからこそ」――天辰保文
    ■ 訳者あとがき
    ■ 索引
  • 〈代案があります!〉野党の主張に耳を傾けるインタビュー集

    アベノミクスであなたは豊かになりましたか?
    なぜ賃金がずっとあがらないままなのでしょうか?
    日本はなぜ景気が浮上しないのでしょうか?

    ――野党の経済政策の達人たちが、その疑問に答えます。


    【本書でお話ししてくださった方々】
    ■立憲民主党………江田憲司氏、落合貴之氏
    ■日本共産党……………大門実紀史氏
    ■日本維新の会……浅田均氏、藤田文武氏
    ■国民民主党………大塚耕平氏
    ■社会民主党……………大椿ゆうこ氏
    ■れいわ新選組……北村イタル氏
    ■旧NHKから国民を守る党……浜田聡氏
    ■亀井静香氏


    大多数の国民が普通に暮らせる国には、健全な政治が必要です。

    消費税を下げ、所得税、法人税等の歪みを直せば、財源は作れます。
    そして健全な財政出動をすれば、日本は暮らしやすい国に生まれ変わります。

    方法は様々だけれど、緊縮財政が必要、財政健全化は必須の声に惑わされてはいけません。
    先が見通せれば、私たちの財布の紐も緩みます。そうすれば必然的に景気は上がっていくのです。


    本書は希望の経済学への招待だ――宮台真司さん
    これで景気は良くなる! 間違いない――長井秀和さん
  • 解放の教育学はこの本から始まった ――

    1979 年の刊行以来、増刷を重ねてきた教育関係者の必携書!!
    初版発行から50年を経た今、大幅増補を加え50周年記念版として刊行。
    教育の視点から「抑圧の文化」に対峙する視点を提示する。
    世界中で読み継がれている教育思想と実践の書であり、
    常に新しい読者を獲得してきた信頼の一冊。

    初版刊行50周年を記念し、
    チョムスキーなど世界の碩学がオマージュを寄せた決定版!!

    自由の実践としての教育は、
    支配のための実践である教育とは異なり、
    抽象的で孤立し、世界とつながりをもたない
    宙ぶらりんな人間を否定するし、
    また人間不在の世界のありようも否定する。
    (本文より)
  • 《「選ばれる学校」、「選ばれない学校」の分断を乗り越えるために》
    「学校選択の自由と多様化」を名目にすすむ公立校の統廃合。そして、社会的・経済的に「学びの機会」に恵まれない子どもたち――。


    《教育は、だれのものなのか》
    機会均等により学力向上を追求した戦後の「メリトクラシー」から親の経済力と価値観が子どもの学力を決める「ペアレントクラシ―」へ。
    学区制廃止、中高一貫校の導入などで広がる学校の二極化と学力格差……。


    《「公正」の原理こそが、公立学校を蘇生させる》
    PISA(OECD生徒の学習到達度調査)で上位成績を収める国々は、いずれも学力格差を縮める施策を採っている。しかし、日本では格差是正の動きはほとんど見られない。「成果主義」「競争主義」を掲げる方向性が変わらなければ、教育現場での努力にもおのずと限界がある。
    「卓越性を求める教育」から「格差をなくす教育」へと舵を切るために、今できることとは何か?


    公教育のより良い未来のために新たな道をさぐる提言の書




    【目次】
    ■ まえがき

    〈Ⅰ部〉
    1章 メリトクラシーからペアレントクラシーへ
     1 大きな歴史の流れの中で
     2 学校の二極化とは何か?
     3 学校教育は公共財か、私的財か
     4 公正と卓越性――関係性の変容

    2章 新自由主義的教育改革とは何なのか?
     1 そもそも新自由主義とは
     2 新自由主義的教育改革の典型例――サッチャー教育改革について
     3 日本への導入
     4 新自由主義をめぐるせめぎあい

    〈Ⅱ部〉
    3章 お受験狂想曲――卓越性をめぐる親子ぐるみのたたかい
     1 はじめに
     2 「教育を選ぶ」人とはだれか
     3 中学受験
     4 習い事
     5 「お受験」の現状
     6 「お受験」を支える人々

    4章 学校選択制のいま
     1 イギリスの教育は動いていた!
     2 日本の学校選択制の草分け――品川区の事例
     3 学校選択制の盛衰
     4 遅れてきた大阪市?!
     5 考察――根づかなかった学校選択

    5章 小中学生の学力格差――学校間格差の顕在化
     1 「学力の二極化」から「学校の二極化」へ
     2 「2こぶラクダ」化の克服――「効果のある学校」の存在
     3 国際学力データによる学校間格差の検討
     4 学力向上策との関係性――茨木市の事例から
     5 学校選択との関係性――大阪市の事例から

    6章 高校の学区制――高校教育の変動の視点から
     1 戦後高校教育の発足――高校三原則
     2 学区制の歴史的変遷の全体像
     3 高校教育の展開のなかで――1950年代から90年代まで
     4 21世紀に入ってからの大きな変化
     5 まとめ――本音が理念を上回る

    7章 高校教育の現在――卓越性と公正のはざまで
     1 私学優勢――高校における卓越性
     2 高校の階層構造――ローレンの研究から
     3 生徒文化はどう変わったか
     4 高校教育の「多様化」――政策の流れ
     5 卓越性と公正のバランス――大阪府の事例から

    8章 多様化か、複線化か――学校体系のゆくえ
     1 複線型学校体系と単線型学校体系
     2 高等専門学校――中級技術者を育成する
     3 中等教育学校――公立部門の復権を目指して
     4 義務教育学校――卓越性と統廃合ニーズ
     5 学校体系は複線化したのか

    〈Ⅲ部〉
    9章 より公正な教育を求めて――学力格差を撃つ
     1 はじめに
     2 海外ではどうなっているか
     3 日本ではどうなっているか
     4 まとめ

    10章 公教育のこれから――アミタリアンをつくる
     1 教育機会確保法の時代
     2 「しんどい層にとっての学校」からの展開
     3 公教育の理念を考える
     4 やわらかい学校システムをつくる
     5 おわりに

    ■ 参考文献
    ■ あとがき
  • 1,650(税込)
    著:
    吉本由美
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    年をとるって、かくも愉しく忙しい――。

    スタイリストとして70~80's『アンアン』『オリーブ』『クロワッサン』の草創期を駆け抜けた半生と、熊本ではじめた62歳からの仕事と暮らし。


    映画と雑誌が大好き、夢は自分好みの部屋に暮らすこと――。
    18歳で始めた東京暮らし。初めて就職した『スクリーン』編集部での映画三昧の毎日。
    憧れの大橋歩さんのアシスタントを経て、『アンアン』の編集見習いに。
    そして流行発信の最前線でインテリア・スタイリストの草分けとして目まぐるしく駆け巡った日々……。

    人生ってなんだか偶然と突然の連続。

    還暦過ぎて地方暮らしを思い立ち、熊本へ帰郷。
    転がり着いたこの地で新しい仕事もいざ始動。猫の世話、庭仕事も忙しい。


    73歳となった一人暮らしの達人が、人生折々に見つけた“年をとる愉しみ”について綴るエッセー。


    【目次】
    ■ はじめに

    Ⅰ 転がる石のように
     1 住みたい部屋を思い描いて
     2 東京の街 みちくさ歩き 60's
     3 映画が教えてくれた 70's
     4 スタイリストになる 70's~80's
     5 暖簾を下ろして筆一本 90's

    Ⅱ あたらしい土のうえで
     ■ 家に帰って
     ■ 揺れる日々
     ■ 街をされく
     ■ 始まり
     ■ よりどころ
     ■ 私の朝は猫仕事から
     ■ 家を繕う
     ■ 我が家の庭のささやかな歴史
     ■ 母の器たち
     ■ 真夜中の新聞
     ■ 70歳の夜のひらめき
     ■ 老後の仕事 私の場合
     ■ ヒルデガルトの長いお話
     ■ 人生は小さな愉しみのつづれ織り

    ■ あとがき
  • こんな風に教えてほしかった!
    「20世紀最大の哲学者」の思想を、とびきり優しく解説。

    全くの初心者でも、解説書や入門書で挫折した人でも、大丈夫。
    予備知識ゼロで、めくるめく哲学の世界への扉が開く。
    最高にスリリングな入門書!


    この本では、中学生や高校生に向けて、わかりやすく哲学を語りたいと思います。
    この時期こそ、人生に一番悩み、この世界の難問に正面からぶつかって苦しむ時だからです。四畳半や六畳の部屋で、私も一人悶々と悩んでいたので、とてもよくわかります。
    そういう苦悩につきあい解決する際の手がかりにしてほしいと思っているのです。
    かつてそうした経験をして大人になった方々にも、楽しんでもらえればと思っています。(著者より)



    【目次】
    ■ はじめに
    1.哲学というのは、独特の感覚が出発点です
    2.私は世界だ
    3.論理
    4.物理法則など
    5.倫理とは何か
    6.絶対的なもの
    7.絶対的なものと言葉
    8.死
    9.語りえないもの
    10.言語ゲーム
    11.家族のような類似
    12.言葉の意味
    13.私だけの言葉
    14.文法による間違い
    15.本物の持続
    16.ライオンがしゃべる
    17.魂に対する態度
    18.意志
    19.石になる
    20.かぶと虫の箱
    21.痛みとその振舞
    22.確かなもの
    23.疑うことと信じること
    24.人類は月に行ったことがない
    25.ふたつの「論理」
    26.宗教とウィトゲンシュタイン
    27.顔
    28.噓をつくということ
    29.デリダとウィトゲンシュタイン
    30.ハイデガーのこと
    31.フロイトの弟子
    ■ あとがき
  • 渡辺由佳里主宰のブログ「洋書ファンクラブ」による「これを読まずして年は越せないで賞」の待望の書籍化。電子書籍先行発売。
    第一弾は「文芸小説篇」。
    権威ある文学賞などとは違って、受賞作の基準は文学的完成度より、とにかく面白いこと。英語学習者にもおすすめ。
    このあと「ヤング・アダルト篇」、「大衆小説篇」、「ファンタジー篇」、「ミステリー篇」を予定。


    【目次】
    ■ 21世紀イチオシ洋書(文芸小説篇)——渡辺由佳里
    ■ 洋書の読みやすさ(難易度)レベルについて

    ■ 2001年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Life of Pi Yann Martel

    ■ 2002年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Middlesex Jeffrey Eugenides
    When the Emperor Was Divine Julie Otsuka

    ■ 2003年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Oryx and Crake Margaret Atwood
    The Kite Runner Khaled Hosseini
    The Namesake Jhumpa Lahiri

    ■ 2004年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Gilead Marilynne Robinson
    My Sister’s Keeper Jodi Picoult

    ■ 2005年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Extremely Loud and Incredibly Close Jonathan Safran Foer
    Never Let Me Go Kazuo Ishiguro

    ■ 2006年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Mister Pip Lloyd Jones
    The Road Cormac McCarthy

    ■ 2007年はこれを読まなきゃ越せなかった
    The Brief Wondrous Life of Oscar Wao Junot Diaz
    The Reluctant Fundamentalist Mohsin Hamid

    ■ 2008年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Olive Kitteridge Elizabeth Strout
    The Forgotten Garden Kate Morton

    ■ 2009年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Let the Great World Spin Colum McCann
    The Little Stranger Sarah Waters
    Tunneling to the Center of the Earth Kevin Wilson

    ■ 2010年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Burning Bright Ron Rash
    Room Emma Donoghue

    ■ 2011年はこれを読まなきゃ越せなかった
    11/22/63 Stephen King
    The Tiger's Wife Téa Obreht

    ■ 2012年はこれを読まなきゃ越せなかった
    The Orphan Master's Son Adam Johnson
    Where'd You Go Bernadette Maria Semple

    ■ 2013年はこれを読まなきゃ越せなかった
    A Constellation of Vital Phenomena Anthony Marra
    The Narrow Road to the Deep North Richard Flanagan
    We Are All Completely Beside Ourselves Karen Joy Fowler

    ■ 2014年はこれを読まなきゃ越せなかった
    A Brief History of Seven Killings Marlon James
    Preparation for the Next Life Atticus Lish
    Station Eleven Emily St.John Mandel
    The Storied Life of A.J.Fikry Gabrielle Zevin

    ■ 2015年はこれを読まなきゃ越せなかった
    A Little Life Hanya Yanagihara
    Fates and Furies Lauren Groff
    His Bloody Project Graeme Macrae Burnet
    The Sympathizer Viet Thanh Nguyen
    The Tsar of Love and Techno Anthony Marra

    ■2016年はこれを読まなきゃ越せなかった
    A Gentleman in Moscow Amor Towles
    The Nix Nathan Hill
    They Were Like Family to Me Helen Maryles Shankman
    The Queen of the Night Alexander Chee

    ■ 2017年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Exit West Mohsin Hamid
    Less Andrew Sean Greer
    Lincoln in the Bardo George Saunders
    Sing, Unburied, Sing Jesmyn Ward

    ■ 2018年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Circe Madeline Miller
    Friday Black Nana Kwame Adjei-Brenyah
    Milkman Anna Burns
    There There Tommy Orange

    ■ 2019年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Ask Again, Yes Mary Beth Keane
    Girl, Woman, Other Bernardine Evaristo
    Nothing to See Here Kevin Wilson
    Trust Exercise Susan Choi

    ■ 2020年はこれを読まなきゃ越せなかった
    Hamnet Maggie O’Farrell
    Interior Chinatown Charles Yu
    Shuggie Bain Douglas Stuart
  • やわらかく、そして強く――。

    32年の短い生涯を閉じるまで、実父ブルース・リーがその胸に問い、また信じ、全身全霊で実践してきた人生哲学を、実娘シャノン・リーが迫真の筆致で読み解いた話題作!


    父を失い、兄を失い、自分を見失いそうだった著者が立ち返ったのは、父ブルース・リーが遺した珠玉の言葉とその歩みを止めない生き方だった。
    陰陽道、老荘思想、宮本武蔵……数々の知見とみずからの経験を昇華させたその哲学がここに。

    大事なのはブルース・リーになろうとせず、完全な自分になれるよう努力する、ということです。――シャノン・リー(「はじめに」より)



    【もくじ】
    ■ はじめに

    第一章 水の流れていく道
    第二章 空のコップ
    第三章 永遠の学びの徒
    第四章 相手
    第五章 道具(ツール)
    第六章 障害物
    第七章 暴風雨
    第八章 息づく空(くう)
    第九章 拳を途中で封じる方法
    第十章 友よ

    ■ エピローグ
    ■ 謝辞
    ■ 訳者解説
  • 老い、病、性のきらめき、言えなかった秘密、後戻りのできない人生の選択。
    「世界最高の短篇作家」による珠玉の10作品。



    人生には完璧な絶望も、澄みきった希望もない。
    パールマンの短篇集にちりばめられた無言の種は、あなたのなかで芽吹いて、やがてぞっとするほど優雅な花を咲かせるだろう。
    ――松家仁之(作家)


    愛おしさ、愚かしさ、優しさ、酷たらしさ、善意と悪意、救済と断罪etc.
    人間のすべてを知り尽くした作家、それがイーディス・パールマンだ。
    ――豊崎由美(書評家)


    なにかを諦める。苦く、みじめで哀しい一瞬――それらひとつひとつを柔らかい布で磨きあげ、息を呑むほど美しい宝石に変えてしまう。人生の粋を極めた短篇集。
    ――倉本さおり(書評家)



    本書は、原書Honeydewのうち『蜜のように甘く』(亜紀書房、2020年刊行)に未収録の10篇を訳出した日本オリジナル版です。



    【目次】
    ■ 介護生活
    ■ 救済
    ■ フィッシュウォーター
    ■ 金の白鳥
    ■ 行き止まり
    ■ 斧が忘れても木は忘れない
    ■ 静観
    ■ 花束
    ■ 坊や
    ■ 幸いなるハリー
  • 1,430(税込)
    著:
    平野恵理子
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    『五十八歳、山の家で猫と暮らす』で随所に登場した、かわいいけど、気まぐれなキジ白仔猫の〈ドレミ〉。
    ——ドレミの目を通した、人間との生活、自然とのかかわり、二人暮らしの毎日を丁寧に描くイラストエッセイ。


     わたしの名前はドレミ。この夏で五つになるキジ白猫です。
     三週間前からエリーと一緒に住んでます。
     それまでは、東京のリリーさんのところで可愛がってもらってました。
     リリーさんのおうちには仲間がたくさんいて、いつも一緒に遊んでもらってた。
     そして夏の終わりのある日、わたしはエリーのところへやってきたっていうわけ。
     一人暮らしのエリーのところに来たので、今は母一人子一人って感じ。
     ――本文より


    賢いけど怖がりで、自分勝手だけど寂しがり屋で……。
    猫の目から、世界はどんなふうに見えるんだろ?
    猫の気持ちは、猫にしかわからない?



    【目次】
    ■ わたしはドレミと申します

    ■ 大寒の朝
    ■ 日めくり
    ■ 朝のブラシ
    ■ 体重測定
    ■ ごはん
    ■ おやつ
    ■ 怖い顔
    ■ 期待には応えない
    ■ 回覧板の手さげ
    ■ わたしの寝場所
    ■ 眠り猫
    ■ わたしのトイレ
    ■ お引っ越し
    ■ お客さん
    ■ 雪
    ■ エレガントな足取りで
    ■ プレイ
    ■ たかいたかい
    ■ 京壁のキズ
    ■ キーボード
    ■ テンブクロ
    ■ 脱走
    ■ プリンセス天功事件
    ■ ムンちゃん
    ■ お医者さん
    ■ 包帯服
    ■ お留守番
    ■ 夢中なエリー
    ■ 不思議なソファー
    ■ シッポでお返事
    ■ 待ってなんかないもん

    ■飼い主のつぶやき
     ▶ ブラシ
     ▶ 呼ばれても
     ▶ メインクーン
     ▶ 瞳でアッピール
     ▶ 猫激突
     ▶ 小鳥狙い
     ▶ 自分で快適に
     ▶ だんだん声が小さくなる
     ▶ 邪魔することが生きがいさ

    ■ 飼い主日記

    ■ 飼い主によるあとがき
  • 「#検察庁法改正に抗議します」のTwitterデモ仕掛け人による、初の著作!


    男性中心の広告業界でがむしゃらに働いてきた20代。
    気が付けば、同世代の男性は結婚し、仕事でも飛躍している。
    なのに自分は彼氏もできない。
    焦って婚活したものの、高学歴・高所得・仕事での成功が壁となる。

    容姿で判断されたり、会議で意見が通らなかったり、男性との賃金格差だったり、――なんだか辛くて生きにくい。


    あるとき、その理由がわかった。
    それは、女性がひとりで生きていくことが難しくなるように、男性に依存しなければいけないように、この社会が作られているからだった。

    「…………ぜんぶ運命だったんかい」
    「私の運命は、この社会の構造の上に敷かれたものだったんだ」


    ひとりの女性がフェミニズム、そして社会活動に目覚めるまでを涙と笑いで綴るエッセイ集。



    【もくじ】
    ■ おじさん社会と女子の青春
    ■ おじさん社会と婚活女子
    ■ おじさん社会の真実
    ■ おじさん社会からの脱落
    ■ おじさん社会への逆襲
    ■ 声を上げてみたくなったら
    ■ あとがき
  • 刊行以来、賛否両論を巻き起こしたエスノグラフィ、ついに翻訳。

    社会学の巨人アーヴィング・ゴッフマンを父にもつ著者・アリスは、フィラデルフィアの黒人居住地区「六番ストリート」に六年間暮らし、さまざまな罪状で追われる若者たちと日々を過ごす。

    頻繁に行われる逃走劇や、警察による家宅捜索、刑務所を訪れる恋人や犯罪に加担する家族たち——。
    麻薬や殺人とも深く結びついた生々しい営みをつぶさに観察していく中で、アリスは大きな事件に巻き込まれていく。


    犯罪が日常化した暮らし、巨大な影響を及ぼす司法システム、それに対する人々の一筋縄ではない関わり……。「これが、アメリカで生きる黒人たちのリアル」



    【目次】
    ■ プロローグ
    ■ まえがき
    序章
    第一章 六番ストリートの少年たちと彼ら彼らの法律上の問題
    第二章 逃走術
    第三章 警察がドアをガンガン叩くとき
    第四章 法律上の問題を個人的に使える手立てに変える
    第五章 犯罪者となった若者たちの社会生活
    第六章 保護と特典の市場
    第七章 クリーンな人々
    結論 逃亡者のコミュニティ
    ■ エピローグ——六番ストリートを離れる
    ■ 謝辞
    ■ 付録——方法論ノート
    ■ 原注
    ■ 訳者解説
  • 1,430(税込)
    著:
    村井理子
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    ヤンチャないたずらもしながらぐんぐん成長していく黒ラブラドール・レトリバーの「ハリー」と、中学生になった双子の息子たちとのかけがえのない日常。

    うっかり食べ過ぎて近江牛みたいに太った「イケワン」ハリー。
    丸くなって眠るさまは、まさに恵方巻。
    愛されバディを取り戻すその日まで、飼い主・理子さんは今日も奮闘する!

    『犬がいるから』に続く、村井家とハリーの爆笑と涙を誘うエッセイ集。
    巻末に、ライター青山ゆみこさんとの対談も収録。

    「私は犬を通して、繰り返す平凡な毎日の、かけがえのない美しさを理解している。変わらないことは、実は尊いのだと教えられている。そして、犬がただそこにいてくれることが、幸せを運ぶのだと知った。このままずっとこんな時間が続けばいいと強く願っている。犬と過ごすことで、日々感じているわずかな痛みを癒やしている。犬を抱きしめることで、ふとした瞬間、心に開いてしまいそうな穴を、なんとかして塞いでいる。」(本文より)
  • 北京でも上海でもない、中国の奥深さを行く。

    国を挙げて大開発が進む中国。地方都市には高層ビルが建ち並び、人々の生活は豊かになっている。しかし同時に数百年単位で続いてきた「暮らし」が一瞬で消えていく。
    天空に浮かぶ村「窯洞」、昔日の繁栄を今に残す城壁の街、伝統劇や伝統武術を継承する人たち、変わりゆく水郷、その地方ならではの味……。
    独特な文化が残る町や村の変わりゆく姿を丹念に描いた味わい深い紀行エッセイ。

    【目次】
    はじめに
    1章 キャラバンの通った道
    2章 埠頭でつながる港町
    3章 脈々と続く伝統文化
    4章 商人たちの汗と涙
    5章 開発と保護の狭間
    6章 今と昔の交差点
    7章 信仰が支えた町
    8章 消えがたい戦の記憶
    あとがき
  • 1,980(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    亡くなったのは
    わたしが愛した
    あの人で
    千人の中の
    一人ではないのです

    たった
    ひとつの
    いのちを喪った
    わたしのような
    人間がいるのを
    忘れないで下さい

     ――「いのち ひとつ」


    先に逝ってしまった大切なあなたへ。

    残された者にできるのは言葉を贈ること。
    悲しみと祈りを込めて紡がれる、34の言葉の捧げもの。
  • いつもの風景が、その姿を変える

    単なる偶然、でも、それは意味ある偶然かもしれない。
    世界各地へ出かけ、また漱石『夢十夜』や三島『豊饒の海』、芭蕉など文学の世界を逍遥し、死者と生者が交わる地平、場所に隠された意味を探し求める。

    能楽師・安田登が時空を超える精神の旅へといざなう。


    私たちには、「見えないもの」を見る力が備わっています。
    「目」を使わないでものを見る力です。(まえがきより)
  • 1,650(税込)
    著:
    太田和彦
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    70すぎたら愉しくなった
    「老後」を受け入れて初めて、大切なものが見えてくる。
    粋と喜びに彩られた“オオタ式”享楽人生論

    「ながく生きてきて、ものごとが見えてきた。社会的地位が高い・低いなどという価値観はとうに消えた。そういうことにこだわる人はつまらん人だとわかってきた。立身出世をはたした、経済的に成功した、それがどうした。頭がいいとか、リーダーシップがあるとかも、どうでもよいことになった。人生の価値観が変わったのだ。」(本文より)

    【目次】
    まえがき
    1 酒場で飲む
    2 酒を味わう
    3 旅に出る
    4 古い映画を見る
    5 一人を愉しむ
    6 私の東京物語
    あとがき
  • ウイルスは「敵」なのか? それとも――?

    人類学、哲学、批評、アート、小説、精神分析、ビッグヒストリー、妖怪、科学史……。
    ジャンルを異にする俊英たちが、コロナ禍が露わにした二元論の陥穽をすり抜け、「あいだ」に息づく世界の実相を探る。刺激的な八つの対話集。


    刻々と迫りくる感染症と、その対策に奔走する我々。
    緊急事態宣言下の日本で行われた八つの対談は、未曾有の事態を普遍的な観点から見つめ直す、二つのまなざしが直交する対話の記録である。



    【目次】

    ■ TALK 01 奥野克巳 × 近藤祉秋
    ウイルスは人と動物の「あいだ」に生成する

    ■ TALK 02 逆卷しとね × 尾崎日菜子
    接触と隔離の「あいだ」を考える

    ■ TALK 03 吉村萬壱 × 上妻世海
    私と国の「あいだ」を/で問い直す

    ■ TALK 04 清水高志 × 甲田烈
    既知と未知の「あいだ」の政治

    ■ TALK 05 松本卓也 × 東畑開人
    心と身体の「あいだ」を考える

    ■ TALK 06 山川冬樹 × 村山悟郎
    隔離され、画像化された二つの「顔」、その「あいだ」で

    ■ TALK 07 辻村伸雄 × 石倉敏明
    歴史と神話の「あいだ」の実践

    ■ TALK 08 塚原東吾 × 平田周
    グローバルとローカルの来たるべき「あいだ」へ
  • リストラ、大病、災害、パンデミック……危機は必ず、またやってくる!
    貯蓄ゼロのあなたへ――ちょっとした工夫と考え方、公的資金の賢い使い方で、今度こそ達成!

    ■「保険を整理したい」あなたは… → 2章
    ■「年金がもらえるか心配」なあなたは… → 3章
    ■「消費税がさらに上がったら困る」あなたは… → 5章


    【佐藤式の貯蓄術】とは……
    ① 必要なお金、楽しいことに使うお金を削るのではなく、無駄な支出を見直すこと
    ② お金だけを貯めるだけではなく、年金、公的支援などの知識を貯めること
    ③ 状況に応じて、うまく生活を変化させていく対応力のある生活スタイルを
    ④ 良好な人間関係を蓄えておくことも、貯めておきたいこと
    ⑤ 困っている人に優しい制度を国が整備してくれるように政治の動きに興味を持つ


    ムダをなくして、老後のために今を犠牲にせずに、軽やかに生きる。
    「貯蓄は安心と自由のために」をモットーに、危機に耐えうる生活術と考え方を伝授します。
  • 1,980(税込)
    著:
    白田秀彰
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    「えっちなのはいけません!」という社会規範は、いかにして生まれたのか?

    気鋭の法学者が、性表現規制の東西の歴史を読みとき、その背後にある政治的な力学を鮮やかに描きだす、必読文献!

    東浩紀さん、宮台真司さん 推薦!

    性表現規制の歴史は、
    「自分より道徳的に劣る人々」を発見し、保護する歴史にほかならなかった!
    表現規制に関心のあるすべての読者、必携の書。
    (東浩紀)

    法の猥褻と習俗の猥褻はどのように異なるのか。
    習俗の猥褻は社会の階層構造に沿って変化する。
    法の猥褻はそれを参照しつつも統治目的に従う。
    本書は猥褻を規定する社会の力を徹底解明した。
    (宮台真司)

    装画=山本直樹

    【目次】
    第一章(基礎編) 「猥褻」とはそもそも何なのか 
    第二章(歴史編) 「性(えっち)」の比較社会論
    第三章(近代史編) 市民社会と道徳
    第四章(法制史編) 「えっちな表現」はいかに取り締まられてきたか 
    第五章(法制史編その2) 「えっちな表現」規制はいかに制度化されたか
    第六章(日本編) 日本における性表現規制の歴史
  • 1,760(税込)
    著:
    吉田亮人
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    いしいしんじさん推薦!
    「ろうそくの灯を手のひらに包むような読書。ことばにも、写真と同じように、吉田さんのなかの「人間の光」が、さやかに溢れだしている。」



    「今の仕事をこのまま続けるつもりなの?」——妻の一言が僕の人生を変えた。

    バングラデシュのレンガ工場や皮なめし工場の労働者、ふたり暮らしの老女と青年——〈働く人〉や〈生と死〉をテーマに撮影し、国内外で注目されている吉田亮人。

    しかし、もともと写真家を志していたわけではない。

    妻の一言から教員という仕事を捨て、無謀にもこの道を選んだ。
    専門的に学んだことのない男が、右も左もわかないまま踏み出し、挫折し、傷つき、そして国際的に評価を受けるようになるまでの10年を振り返る。


    ——「働くとは何か」「生きるとは何か」について考えた渾身の一冊。



    【目次】
    プロローグ

    1.写真家になる
    ■ 始まり
    ■ 選択
    ■ 願い
    ■ 約束
    ■ 別れ
    ■ 船出
    ■ 振り出し
    ■ インド行き
    ■ 更紗
    ■ 情けない人
    ■ 銭がなけりゃ
    ■ 鳥葬
    ■ 厳しい人
    ■ 持ち込み
    ■ 初個展
    ■ 弟
    ■ 働くとは何か
    ■ レンガ工場
    ■ はじめての賞
    ■ 何も知らない
    ■ 修業
    ■ 再び

    2.大切な出会い
    ■ ただならぬ出会い——矢萩多聞さんのこと
    ■ Brick Yard
    ■ パリフォト
    ■ 皮なめし工場
    ■ Tannery
    ■ 行商人
    ■ 退蔵院方丈襖絵プロジェクト——村林由貴さんのこと
    ■ まだ見ぬ世界を求めて——近藤雄生さんのこと
    ■ シプさんの言葉
    ■ 代を継ぐ仕事——松林豊斎さんのこと
    ■ 続けていく覚悟——堀部篤史さんのこと
    ■ 写真を現場に返す

    3.写真をおくる
    ■ 老女と青年
    ■ 悲しみ
    ■ 向き合う
    ■ 森
    ■ 京都グラフィー
    ■ 葬送
    ■ 誕生
    ■ 写真家になる

    エピローグ
    あとがき
  • あなたはどの「死後」を望みますか?
    だれもが悩む問題「死後はどうなる?」を宗教・哲学、AIについての議論を横断しながら対話形式で探究する。
    宗教と哲学の知見を駆使して古今東西の6つの死生観を検討した先に、答えはみつかるか。

    【本書で検討する6つの死生観】
    1 他の人間や動物に生まれ変わる。
    2 別の世界で永遠に生き続ける。
    3 すぐそばで子孫を見守る。
    4 子孫の命の中に生き続ける。
    5 自然の中に還る。
    6 完全に消滅する。
  • 想像を絶する悲惨な体験を記憶し続けるために——

    18世紀末、新天地を求めロシアに渡り農業で繁栄したドイツ人移民たちはその後、ロシアの体制変化の中で権利を剥奪されていく。
    飢饉と疫病、強制移動、強制労働など、相次ぐ悲惨な出来事を生き抜き、やがて世界各国へ再移住していった人々の姿を、近代ロシア民衆史研究に身を捧げてきた歴史家が鮮やかに描き出す。

    権力に翻弄されながら悲劇を生き抜いていった不屈の民の息遣いが、当時の文献や新聞記事、手紙、世界各国に散った子孫たちの証言によって浮かび上がる、歴史研究の精華。

    他民族の社会への移住と受容・同化、戦争における民族問題、難民・飢餓にたいする国家の対策と国際支援、強制移住と強制労働、再移住先を探す国際的交渉、苦境からの脱出といった問題を潜り抜けてきた彼らの経験から、我々は現代への歴史的メッセージをどれだけ引用し得るのか、自らの知恵が厳しく試されている。——本文より



    【目次】
    総説 「移動を強いられた民」ロシアドイツ人
    序説 ドイツからロシアへの移住(ヴォルガ地方、南ロシア)——一八世紀末—一九世紀初頭

    第Ⅰ部 ロシアの歴史のなかに生きる——帝政・世界大戦・革命・飢饉・圧政

    第二章 帝政期ヴォルガ下流域におけるドイツ人入植地の社会経済生活
    第三章 第一次世界大戦とロシアドイツ人——忠誠・従軍・捕虜・土地収用・強制移住
    第四章 ロシア革命・内戦とロシアドイツ人——マフノ軍・赤軍と戦う
    第五章 ヴォルガに鳴り響く弔鐘——一九二一—二二年飢饉とドイツ人移民
    第六章 アンナ・ヤウクの生の軌跡——戦争・革命・飢餓・ドイツ移住
    第七章 強制移住(一九四一年)と強制労働(労働軍)——体験者の証言

    第Ⅱ部 苦境からの脱出——国外移住

    第八章 北アメリカへの移住——合衆国北西部の甜菜栽培
    第九章 南アメリカへの移住——アルゼンチン移住当初のロシア的共同体秩序
    第十章 スターリン体制を逃れて中国ハルビン、そして南北アメリカへ——アムール川、ウスリー川を越えて
    [補説] 満洲の異文化社会に生きたリップハルト家一族
    第十一章 祖国ドイツへの移住——帝政期、ソ連およびソ連邦崩壊以後

    ■ おわりに
    ■ あとがき
    ■ 初出一覧
    ■ 史料・参考文献
    ■ Danksagung
    ■ Inhaltsverzeichnis
  • 日系移民の子孫たちの言葉から浮かび上がる、もう一つの日本近代史

    移民たちはみな未知なる世界へと旅に出たが
    それは“同一性・帰属意識”を探求する旅でもあった
    だが彼らは帰る場所を探しているわけではない
    陽が昇る未来に向かい今も旅を続けているのだ
    --宮沢和史氏

    出会えば出会うほどわからなくなる。それでも少しずつわかっていく。
    期待を現実で溶かしていくための、ゆっくりで誠実な旅の記録。
    --望月優大氏

    私もそうだけど、もう誰もかもがじつは日系移民なんだな、
    たまたま日本に住み続けてまだ移動してないだけで。
    そのあり方は私たちが思っている「日本人」よりはるかに多彩だ。
    --星野智幸氏

    この本を読み進めていて何より実感できたのは、
    私たちがどんな国に帰属していようと、どこに移り住もうと、
    所詮は誰しも地球という惑星の、逞しき住民ということだ
    --ヤマザキマリ氏


    沖縄からペルーへ移住した先祖を持ち、首都リマで生まれた演出家。
    二〇年ぶりに訪れた生まれ故郷で、沖縄系日系人の祭りに参加する。
    ——自分もここで日系人として育っていたかもしれない。
    かつて多くの日本人が南米へ渡った。
    その子孫にあたる若者たちの話を聞きたい。
    ペルー、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、ボリビア。
    彼らをたずねる旅が始まった。



    【目次】
    1.Perú ペルー
    ■ 沖縄
    ■ ペルーに生まれて
    ■ ステージの上

    2.Argentina アルゼンチン
    ■ フアン一家
    ■ 出生地主義

    3.Paraguay パラグアイ
    ■ ブエノスアイレス → ラパス移住地
    ■ サッカーを遊ぶ
    ■ 若者たちへのインタビュー
    ■ 蜜蜂の巣箱

    4.Brasil ブラジル
    ■ 港町サントス
    ■ サンパウロとサッポロ
    ■ ヨシオさん

    5.Bolivia ボリビア
    ■ 低地ボリビア
    ■ キャンプ
    ■ めんそ~れ
    ■ 沖縄の人だもん
    ■ 飲み会にて
    ■ ボリビア大移動
    ■ ルレナバケの日本祭り
    ■ リベラルタ、旅のおわり

    en Kioto 京都にて

    謝辞
    参考文献
    初出
  • ふれる、聞く、愛する、憎む……

    悲しみの先に広がる
    25の風景

    『悲しみの秘儀』に続き魂の思想家が贈るエッセイ集!

    生きていればときに闇の中を歩かなくてはならないことがある。そうしたとき、私たちは、内なる言葉を、ともしびにしながら歩くことができる。言葉など、と思ってはもったいない。たった一つの言葉にも闇にある人を光へと導く力が宿っている。
    (「祈る」より)

    25の「生きていくうえで、かけがえのないこと」
    眠る 食べる 出す 休む 書く 
    ふれる 悲しむ 喜ぶ 嘆く 老いる 
    読む 見る 聞く ときめく 忘れる 
    働く 癒す 愛する 耐える 念ずる 
    待つ 憎む 見つめる 壊す 祈る
  • すべてを「ウザい」の一言で済ませてしまう大学生。「いまのお気持ちは?」以外に聞くことができないマスメディア。問題が勃発するたびに口を閉ざす政治家……。日本社会の停滞は、言葉が圧倒的に足りないことが原因なのでは?
    こうした閉塞感を打開するべく、「豊かな言葉とたくさんのおしゃべりこそが、これからの日本を救う」と一人のセンセイが立ち上がった。
    教育現場、会社、メディア、国会など、さまざまな例をあげながら、日本の現状と未来について語り尽くす。言葉の問題をとおして考えた〈現代日本論〉。
  • 3,080(税込)
    著:
    阿古真理
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    食欲と人物ドラマが織りなす、おいしい歴史。

    江戸の昔から、日本人の胃袋と心を満たし、人と人のつながりを生み出してきた外食。
    高級フレンチから寿司、天ぷらからファミレス、カレー、中華、ラーメン、B級グルメにアジア飯……。

    高級から庶民派まで、より良いものを提供しようと切磋琢磨した料理人たちのドラマがあった。
    温かさと幸福を求めて美味しいものに並ぶ人も、何があっても絶えたことはなかった。

    個々のジャンル史をつぶさに見ていくと、一つの大きな共通する流れが見えてくる。
    コロナ禍によって変容を強いられる外食産業の希望のありかを、歴史にさぐる。

    読めばお腹が空いてくる!壮大な絵巻物。



    【目次】
    ■ はじめに

    プロローグ 「食は関西にあり」。大阪・神戸うまいもの旅。


    第一部 日本の外食文化はどう変わったか

    第一章 ドラマに情報誌、メディアの力
    ■ 一 『包丁人味平』から『グランメゾン東京』まで。食を描く物語
    ■ 二 グルメ化に貢献したメディア

    第二章 外食五〇年
    ■ 一 大阪万博とチェーン店
    ■ 二 バブル経済とイタ飯ブーム
    ■ 三 一億総グルメ時代

    第三章 ローカルグルメのお楽しみ
    ■ 一 フードツーリズムの時代
    ■ 二 食の都、山形
    ■ 三 伊勢神宮のおひざ元で


    第二部 外食はいつから始まり、どこへ向かうのか

    第一章 和食と日本料理
    ■ 一 料亭文化の発展
    ■ 二 居酒屋の日本史
    ■ 三 食事処の発展
    ■ 四 江戸のファストフード

    第二章 和食になった肉料理
    ■ 一 牛肉を受け入れるまで
    ■ 二 とんかつ誕生
    ■ 三 庶民の味になった鶏肉
    ■ 四 肉食のニッポン

    第三章 私たちの洋食文化
    ■ 一 定番洋食の始まり
    ■ 二 ファミリーのレストラン
    ■ 三 西洋料理から洋食へ

    第四章 シェフたちの西洋料理
    ■ 一 辻静雄という巨人
    ■ 二 グルメの要、フランス料理の世界
    ■ 三 浸透するイタリア料理

    第五章 中国料理とアジア飯
    ■ 一 谷崎潤一郎の中国料理
    ■ 二 東京・中国料理物語
    ■ 三 ソウルフードになったラーメン
    ■ 四 ギョウザの秘密
    ■ 五 カレーとアジア飯


    エピローグ コロナ時代の後に

    ■ あとがき

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

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