堀田明憲二十四歳。彼はいわゆるニートだ。働く事を諦め、屋敷の蔵を住まいとしている。そんな、"Hotta AkiNori"から三文字を抜き出して通称HANを名乗る彼に、ある日悲劇が襲う。後に彼の最大の黒歴史であったと彼自身が語る事になる事件。堀田は新しくオープンしたパン屋で、「ご自由にお持ち帰りください」と書かれたパンの耳を発見する。その嬉しさのあまり、彼はパン屋の中で歌い、踊り出してしまった。その様子が動画で撮影され、ネット上に公開され……。「家族」とはいったい何なのか。「仕事」とは何なのか。「愛」とは……。そんなテーマが見えてきそうで見えてこない、真面目なようで不真面目な、泣けそうで泣けない、溜息から始まるコメディ。今日もHANが誰かを救う。