デジタル化の進展に対処する著作権法改正が早急に望まれる
本書は2020年9月、オンラインで開催された『著作権法50周年に諸外国の改正動向を考える ~デジタルアーカイブ、拡大集中許諾制度、孤児著作物対策~』【公開コロキウム】の内容を加筆修正してまとめたものです。
1970年に制定された現行著作権法は2020年に50周年を迎えました。この50年間の著作権法を取り巻く最大の環境変化はデジタル化の進展でした。
国際大学GLOCOMでは2020年9月、デジタル化が進む社会の中で現行の著作権法が抱える課題のうち、デジタルアーカイブ、孤児著作物に焦点を当て、オンラインイベント『著作権法50周年に諸外国の改正動向を考える ~デジタルアーカイブ、拡大集中許諾制度、孤児著作物対策~』【公開コロキウム】を開催しました。
著作権法に詳しい国会議員、実務家、研究者を招き、これらの課題の対策として期待される拡大集中許諾制度などについて、欧州、米国、韓国の事例を参考に日本の今後の対応が議論されました。本書は、この「公開コロキウム」の模様をまとめたものですが、書籍化にあたり、発表者に必要な加筆修正を加えてもらいました。
著作権法は2020年の改正に続き、2021年も改正が予定されていますが、こうしたデジタル化の進展に対処する改正はまだ具体化していません。「公開コロキウム」でも指摘された欧米や韓国に対する遅れを取り戻すべく早急な著作権法改正が望まれます。
【目次】
第1章 デジタル時代に与党自民党が捉える著作権の課題
第2章 デジタルアーカイブ・配信と「権利の壁」
第3章 欧州デジタル単一市場著作権指令とデジタルアーカイブの推進
第4章 イギリスの著作物の利用円滑化対策と日本法への示唆
第5章 フェアユース規定の解釈で対応した孤児著作物対策先進国・米国
第6章 韓国における孤児著作物利用促進と拡大集中許諾制度導入の議論
第7章 パネルディスカッション
付録1 「日本版拡大集中許諾制度」試論
付録2 デジタル時代の文化の豊かさから考える著作権制度の未来
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