月の影に存在する王国に、崩壊の時が迫っていた。その事実を知るのは、まだ一部の人間だけだ。新王イヤルドを中心に、月留たちは住民を救うための計画を進めていた。簡単なことではないが、やらなければならない――。王国を支えてきた王や巫女たちがいなくなった後も、残された者たちにはそれぞれの物語が待っているのだ。もちろん、地上へ戻った瞳や月哉にも……。待望の外伝集第2弾! 【目次】プロローグ/上弦の月/居待月/望月/エピローグ/影の王国in個人予約の温泉宿/コマコマまんが/あとがき
各495円 (税込)
【電子版限定・書き下ろしつき】学校の帰りに、赤い月を見た翌日から、瞳の生活は一変した。全然目立たなかった同級生月哉が、存在感のある人に思えてきたのだ。それだけではない。道端に生える蔦、向かいの住人の不気味な影など、他の人には見えない変な物が、見えるようになった。最近ペットが次々にいなくなる怪事件と、何か関係があるのだろうか。月哉は何かを知っているらしいが…。ホラー・ファンタジーの登場! 電子版限定書き下ろしSS「赤い鳥」収録!
何かが起こる。瞳はとらえどころのない胸騒ぎにとりつかれていた。満月の夜、瞳の力は強まり、月鬼を惹きつけてしまうのだ。深夜、瞳たちが通う高校の裏の公園に異変が起こった。空から、人の姿をした何者かが降りてきたのだ。その男は「……待っていろ、失われた王子……」と呟く。翌日、瞳たちのクラスに転校生がやってきた。月哉によく似た雰囲気を持つ少年は「名倉月留」と名乗るが…?
月留は夢を見ていた。弟王子を逃がしたことが発覚して、月の王の前にひきだされた兄王子・白藍の夢だ。王の手が兄の胸を突き刺した時、月留は自分の悲鳴で目をさました。家に帰る途中、瞳は白い服の青年に話しかけられた。青年は「きみが望む者――賢者。きみだけのための答えを示す者」と名乗り、白日夢のように姿を消す。一方、月留は月哉を呼び出し、月の王を倒す計画をもちかけるが…。
瞳はとうとう自分の記憶の一部が、何者かに消されていることに気づいた。何者か、自分にはまったくかなわないものが、接触しているのだ。デパートの中で、ひとり不安にかられる瞳だったが、心配して迎えに来た月哉と出会い、思わず涙ぐんでしまう。その夜、積雪のため、八重垣町は雪の中に埋まっていた。月哉の祖母ことの出迎えをうけたふたりだったが、異常な雪のかげには月鬼の策謀が…?
月哉の魂は、きらきらと光の舞いおりる水晶の檻にとじこめられていた。「わらわは、おまえを呪うぞ――紫の王子」白の王子の母親、白の妃と呼ばれる女が、ありったけの恨みをこめて、月哉に告げる。「大丈夫だよ、瞳。僕は……大丈夫だ」。遥か上空に浮かぶ地球を見つめて、月哉が呟く。そのころ地球では、月留、瞳、イヤルドたちが、月への扉を開こうとしていた。
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