北八ヶ岳の山々の一つ、縞枯山は各地で桜の便りがきかれるようになった春先でも、まだ雪が舞っていた。
そんな中、行方の分からなくなった若い女性の捜索を始めた。
警察の捜索隊を中心に、登山パーティや山小屋の主人も加わった大規模な捜索にもかかわらず、行方不明の女性の発見には至らなかった。
かわりに右目を錐のようなもので刺され凍死したと思われる男を見つけた。その後、女の遺体が見つかったが、それは、行方不明になった女とは違っていた。
長野県警諏訪署の刑事、道原伝吉と貞松らが捜査を始める。
無関係だと思われた二つの遺体の関連性が次第に明らかになるにつれて事件は複雑で意外な展開を見せ始める。
道原と貞松の二人の刑事は、東北から関西に至る広域捜査で犯人を追う。
道原刑事の山岳ミステリーシリーズ初期の刮目作!
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(*詳細)
読み応え十分の中編3本からなる山岳推理集である。
「穂高屏風岩」では、穂高屏風岩の屏風ノ頭で恋人と待ち合わせしていたが現れないと、女性が山小屋に助けを求めてきた。男はどこに行ったのか。
「鬼の生還」は、遭難した男が羽毛服を着ていなかったことに違和感を覚えた豊科署の刑事たちは、そこから重大な事件を嗅ぎ取った。
「夜の山脈」では、食堂に4歳の男の子がひとりでご飯を食べやってきた。この子に両親はいないのか。食堂の店主からの通報を受けた道原伝吉は、単なる迷子ではなく、事件が潜んでいると直感した。
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殺される理由などあるはずのない、善良な男が殺された。
すぐさま長野県警豊科署に捜査本部が設置されたが、犯人検挙に結びつくものは何もなく、難しい捜査を強いられた。
行き詰まった捜査が動きだしたのは、殺された被害者とともに北アルプス常念岳に登っていたもうひとりの男の死だった。
ふたりの男たちはなぜ死ななければならなかったのか。
人情刑事・道原伝吉は、男たちの死に至る理由を、苦悶しつつ突き止めていく。
長野県警豊科署の人情刑事・道原伝吉が直面する3つの難事件。
「岩稜の記憶」
鶴田家の長女・左蓉子の結婚式当日、新婦の父・晴良が溺死体となって上高地梓川上流のダムで発見された。
晴れの日に自殺などするはずもない。が、他殺と断定する証拠もなかった。
所轄の豊科署刑事・道原伝吉は、晴良がなぜ、長女の結婚式当日の朝、ダムに行くことになったのかを推理し、地道に捜査をつづけると……。
「氷雨の感染」
長野県穂高町で、宅配業者が見つけたのは、玄関に溜まっていたおびただしい量の人血だった。
この失血量ではとても生きてはいられないはずだが、人はどこにも倒れていなかった。
死体なき殺人事件の様相を呈するなか、捜査を進める道原伝吉は、その家に、殺意が潜んでいるのを読み取った……。
「高峰の掟」
豊科署長宛に、「宮坂刑事の妹は『変態教室』というAVに出演している」といった内容の手紙が送られてきた。
名指しされた刑事とその妹は実在し、妹は現在、行方がわからなくなっていた。
刑事課次長から相談を受けた道原伝吉は、東京に出向き、AVの制作会社を訪ねることからはじめた。
思わぬ展開に向かうなか、人情刑事・道原伝吉の胆力は見事であった。
人里離れた北アルプス烏川渓谷の発電所で、少女がひとりでいるところを発見された。
なぜ、この少女はここにいたのか。
体が冷え切った少女は何も語らない。それは話したくないのか、精神的なショックを受けたせいなのか。
報せを受けた豊科署刑事・道原伝吉は、少女が見つめていた草むらを捜索することを指示すると……。
感涙必至、人情刑事伝吉が本領発揮!
人のやさしいまなざしが事件に気づき、人を思いやる気持が事件を解決させていく──。
北アルプスの岳沢で、息子が雪崩に巻き込まれたとの報せを受け、冬山登山経験の豊富な父の中尾英助はただち救助に参加した。
夜になり、捜索はいったん打ち切りとなり、テントを張った。
翌朝、再開のはずだったが、中尾英助はテントの中で刺殺されていた。
捜索に参加した全員がシロとの判断が下される中、豊科署道原伝吉刑事は被害者のずさんな女関係に、事件の真相があるのではないのかと睨んだ……。
表題となっているこの「血の雪崩」のほか5つの短編からなる。
道原伝吉の、真実を見つけ出そうと不断の努力をつづけ、事件にひたむきに向き合う彼の姿に痺れるだろう。
長野県安曇野の秘湯、中房温泉の宿から泊り客の行方不明が報告され、翌日転落死体で発見された。
死体で発見されたのは同じ長野県の南信州の標高1000メートル以上の山村に東京から移り住んだ男だった。
男は妻と次女を東京に残し、問題を抱えた長女を山村の「寮」に“留学”させていた。
転落事故死かと思われたが、偽造された遺書、不思議な記号が書かれた地図らしきものなど、不審な遺留品が見つかった。
安曇野署の刑事・道原伝吉は殺人の疑いを強くし、記号はラブホテル、巨大な歓楽街・新宿歌舞伎町ではないかと目星をつける。
新宿署の協力を得て捜査を開始するうちに、歌舞伎町を舞台にしたドロドロとした人間関係や、東京と信州を結ぶ因縁が見え隠れしてきた。
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