昭和46年から47年にかけて「諸君」「潮」に連載されたエッセイ。勁(つよ)さは厳しさに裏打ちされ 厳しさはやさしさに裏打ちされ やさしさはただしさに 裏打ちされていなければならない社員教育。「どうせ社員に情操教育するのなら、会社のためにはまったく直接には役立たない教育を施すべき…。江戸時代の春画などを見せて説明し、…美なるかたちを鑑賞してもらう。現代人は遊びの精神を身につけることを…すっかり忘れている。」や、学校での道徳を授業化することにつき「道徳教育の根源的方法は、自律的な行為主体の形成に待つよりほかはない…道徳の時間を設け…たところで、…自制心を取り戻せるはずがない。」等。 身辺雑記という形 をとりながら、失われつつある男性の気概への慨嘆をつづり、にせ物のまかり通る現代 の風潮の中で真の男らしさを語ったエッセイ集。画一化される大衆への警世の書。