人生、意気に感ず――。大和国(やまとのくに)の守護となった筒井家に、織田信長が明智光秀によって本能寺で討たれたとの一報が届く。去就を決しかねる筒井家で、静観を主張する島左近は、偵察に出た先で山伏を捕捉した。その山伏こそ、羽柴秀吉の奏者・石田三成だった。なぜ知勇兼備の左近ほどの男が、「算盤侍」と秀吉の猛将たちから揶揄(やゆ)される石田三成に仕えることにしたのか。無益な朝鮮出兵、秀頼の誕生、そして秀吉の死を機に牙を剥き始める徳川家康……。再び風雲急を告げる天下に、“いくさ人”島左近の真価が問われる! 敗れてなお、人心を惹きつけ、後世に語り継がれた漢(おとこ)の生き様。著者急逝のため未完となったが、関ヶ原での島左近の奮闘を活写した、同著者の歴史読物を収録。
(c)火坂雅志/PHP研究所
各730円 (税込)
我、昇竜たらん――。大和国(やまとのくに)を治める筒井家で、その剛直さと胆力を認められた島左近清興(きよおき)は、若くして侍大将に取り立てられる。そんな中、梟雄(きょうゆう)・松永弾正久秀が大和に攻め入ってきた。次々に城を落とされ窮地に陥る筒井家にあって、左近は、松永勢を相手に獅子奮迅の働きをするが……。下剋上の時代に義を貫き、のちに「三成に過ぎたるもの」と謳(うた)われた乱世の申し子・島左近の生き様を渾身の筆致で描いた長編小説。著者急逝のため、絶筆となった力作長編だが、文芸評論家・縄田一男氏も「未完ではあるが、読み応え充分」と太鼓判を押す、大河ドラマ『天地人』原作者の最高到達点。
人生、意気に感ず――。大和国(やまとのくに)の守護となった筒井家に、織田信長が明智光秀によって本能寺で討たれたとの一報が届く。去就を決しかねる筒井家で、静観を主張する島左近は、偵察に出た先で山伏を捕捉した。その山伏こそ、羽柴秀吉の奏者・石田三成だった。なぜ知勇兼備の左近ほどの男が、「算盤侍」と秀吉の猛将たちから揶揄(やゆ)される石田三成に仕えることにしたのか。無益な朝鮮出兵、秀頼の誕生、そして秀吉の死を機に牙を剥き始める徳川家康……。再び風雲急を告げる天下に、“いくさ人”島左近の真価が問われる! 敗れてなお、人心を惹きつけ、後世に語り継がれた漢(おとこ)の生き様。著者急逝のため未完となったが、関ヶ原での島左近の奮闘を活写した、同著者の歴史読物を収録。
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