聖女が来るから君を愛することはないと言われたのでお飾り王妃に徹していたら、聖女が5歳？なぜか陛下の態度も変わってません？【電子版限定書き下ろしSS付】 3巻

リリアンの魅了を協力して打ち負かした若き国王ユーリと王妃エデリーン。二人は最愛の義娘、聖女アイと一緒に再び楽しい毎日を送っていた。そんなある日、エデリーンは「恋占いの的中率がすごい！」と話題の魔術師夫婦の噂を聞く。数日後、実家に戻ったエデリーンの前には父が呼んだ噂の夫婦の姿が……。実はこの二人、アイの命を狙って人間界に忍び込んだ魔王ローズとアイビーだった！　何も知らないアイはローズを命を救ってくれた魔女さまと無邪気に慕い、スイーツでもてなすが、ローズの人間を憎む思いは深まるばかり。ついに王宮攻撃が始まるが……。

聖女として5歳のアイが召喚されて数か月。アイは夫婦の愛情を受けながらも無自覚に力を発動し、すくすく成長していった。そのおかげで徐々に魔物も減り、ついには平和の象徴である新年の祝賀会を数年ぶりに国で行うことに。母・エデリーンとおそろいのリボンとコーディネートにはしゃぐアイ。そんな中、エデリーンは出席者の中に夫・ユーリに熱い視線を送る美女リリアンの姿を見つけてしまう。　後日、エデリーンはユーリからリリアンに関して思わぬ提案をされるのだった……。仲良し家族に最大の危機、迫る――！

「私は聖女を愛さなければいけない。だから君を愛することはない」
夫となるユーリ陛下にそう言われたエデリーンは、お飾り王妃として静かに日々を過ごしていくことを決意。
だが、いざ聖女が召喚されたと思ったら……えっ？　聖女は5歳？
その上、おびえ切って体には殴られた痕跡が……。
悲惨な姿を目の当たりにしたエデリーンは、ある決意をする。
身も心も傷ついた幼女が、エデリーンにひたすら甘やかされ愛されて何気に無双しながら、すくすく成長してゆく――。
子育てから始まる、家族愛のほのぼのファンタジー始まります。