内容紹介幻想的な作風で知られる昭和初期の作家、夢野久作による短編小説集。
それぞれ異なる少女を主人公に、少女の美しさと儚さ、そして恐ろしさを描き出している。
「何んでも無い」
美人で器用で愛嬌のある人気看護婦・姫草ユリ子には、とんでもない裏の顔があった…。
「殺人リレー」
“アレみんなウソよ。新聞社と警察の作り事よ。”
女車掌トミ子が友人に託した手紙に書かれた、恐ろしい告白とは。
「火星の女」
県立高等女学校で発見された、謎の黒焦げ焼死死体。次々と連鎖する事件。
世間を揺るがすスキャンダルの真相とは。