第一章 文明と民族のあいだ
ジグムント・フロイト『モーセと一神教』
アーサー・ケストラー『ユダヤ人とは誰か』
ノーマン・コーン『千年王国の追求』
バーナード・マッギン『アンチキリスト』
アモス・エロン『エルサレム』
デイヴィッド・グロスマン『ユダヤ国家のパレスチナ人』
第二章 聖書・アーリア主義・黄禍論
旧約聖書『ヨブ記』
ルネ・ジラール『世の初めから隠されていること』
レオン・ポリアコフ『アーリア神話』
ハインツ・ゴルヴィツァー『黄禍論とは何か』
エルマンジェラ『第一次文明戦争』
エドワード・サイード『戦争とプロパガンダ』
第三章 東風的文明
徐朝龍『長江文明の発見』
古賀登『四川と長江文明』
宮本一夫『神話から歴史へ』
林俊雄『スキタイと匈奴』
第四章 鏡の中の文明像
ナヤン・チャンダ『グローバリゼーション』
ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』
フェルナン・ブローデル『物質文明・経済・資本主義』
オスヴァルト・シュペングラー『西洋の没落』
アーノルド・トインビー『現代が受けている挑戦』
コンラート・ローレンツ『鏡の背面』
ダニエル・ベル『資本主義の文化的矛盾』
サミュエル・ハンチントン『文明の衝突』
ラジ・パテル『肥満と飢餓』
(C)Seigow Matsuoka 2018
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シリーズ30冊目となる本書「数学的」では、古今東西の数学書を読み解く。「数」の概念の誕生から、微分の発明、幾何・代数をへて、カオス理論、そして情緒としての数学に至るまで。数学という、一見すると難解な世界を「言葉」としてとらえ、理解するための一冊。
人間にとって「性別」とは何か? 生物としての性差がどのように成立しているかの科学的な問いから始まり、女性が母としての役割を担いながらも差別された歴史とそれに対するアンチテーゼとしてのフェミニズムについて、ゲイであることの真摯な葛藤と彼らが築いてきた文化的豊かさについて、そして、人間の根源的なエロスに基づいてLGBTQ+をどのように考えてゆくのかについて。生物学から神学へ。無性生殖から有性の交換へ。人間がありのままの生/性を謳歌しようとする現代を言祝ぐ、松岡正剛渾身のセクシャリティ論。
「思い出す」には近すぎる――「昭和」は総じて痛ましく、その言葉の群れはたいてい過剰に陶冶されていた。詩や小説に注ぎ込まれたその熱と痛みは、激動のうねりを浴びて変化しながら一時代を築いていく。あまりに多様、あまりに孤独、あまりに熱っぽい。文学作品から引き出す新たな昭和像。
平安の『源氏物語』から明治の近代化を経て『夜明け前』に至るまで、日本文学はどのような伝統を引き継ぎ、いかに近代化してきたか。「源氏」という構想の妙を紐解き、古典と近代を繋ぐ、新しい日本文芸史。
「源氏」と「漱石」をつないでみたいと思ってきた。「もののあはれ」と「可哀想だた惚れたってことよ」である。途中には右京大夫、西行、後鳥羽院、連歌、芭蕉、西鶴、井月たちがいて、主人公をあからさまにしないスタイルを試みてきた。しかし「漱石」以降、近代文学は主人公を用意して、その「創(きず)」を描くことにした。何かの「夜明け前」だったのか。
古代に渡来した仏教を受け入れ、自国の文化と融合させながらユニークに発展してきた日本仏教。独自の歴史を紐解くキーワードは、「戒律」「浄土」「禅」にあった。風変わりな魅力と独自性に富む「日本仏教」を語り直す、待望の日本仏教篇。
シリーズ30冊目となる本書「数学的」では、古今東西の数学書を読み解く。「数」の概念の誕生から、微分の発明、幾何・代数をへて、カオス理論、そして情緒としての数学に至るまで。数学という、一見すると難解な世界を「言葉」としてとらえ、理解するための一冊。
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