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『文春新書(新書)』の電子書籍一覧

181 ~240件目/全586件

  • エジプト史は盗掘と略奪の歴史だった!

    5000年前からナイルの秘宝は盗まれ続けてきた。
    ローマ人の略奪、ハワード・カーターの世紀の発見、地元の泥棒一族、ナポレオン、大道芸人、現代のISの破壊行為まで……、
    時に大発見にも繋がる盗掘は、悪なのか? エジプトの文化財は一体誰のものか?
    盗掘と略奪を知ることで、人を惹きつけてやまないエジプトの魅力が見えてくる。

    新聞社の元カイロ特派員が、お宝を盗みまくった者たちの歴史に迫る。
  • 新型コロナウイルスが国境を越えて感染を拡大させる中、現代最高峰の知性6人に緊急インタビューを行い、世界と日本の行く末について問うた。

    このパンデミックは人類の歴史にどんな影響を及ぼすのか?
    これから我々はどんな未来に立ち向かうのか?
    世界史的・文明論的な観点から、冷静かつ大胆に2020年代を予測する。

    [主な内容]
    ・ジャレド・ダイアモンド「21世紀は中国の時代にはならない」
    (カリフォルニア大学ロサンゼルス校地理学教授。著書『銃・病原菌・鉄』)

    ・マックス・テグマーク「AIで人類はもっとレジリエントになれる」
    (マサチューセッツ工科大学教授。著書『LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ』)

    ・リンダ・グラットン「ロックダウンが日本人の新しい働き方を生んだ」
    (ロンドン・ビジネススクール教授。著書『ライフシフト 100年時代の人生戦略』)

    ・スティーブン・ピンカー「人間の認知バイアスが感染症対策を遅らせてしまった」
    (ハーバード大学心理学教授。著書『21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩』)

    ・スコット・ギャロウェイ「パンデミックでGAFAはますます強大になっていく」
    (ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』)

    ・ポール・クルーグマン「経済は人工的な昏睡状態。景気回復はスウッシュ型になる」
    (ノーベル経済学賞受賞者。著書『格差はつくられた 保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略』)
  • 『暁の脱走』『独立愚連隊』から『この世界の片隅に』まで――。
    日本映画はいかに戦争と向き合ってきたか?
    元特攻隊の脚本家、学徒兵だったプロデューサー、戦地から生還した映画監督が映画に込めた、自らの戦争への想いとは?

    『この世界の片隅に』片渕須直監督との特別対談も収録。
    日本の戦争映画を広く知るために最適の一冊。
  • 定説を覆す本格評伝!

    敗戦の責任を一身に背負わされた東條英機。しかし、その実像は、意外に知られていない。
    日本の航空事情を知り尽くし、メディアを使った国民動員を実践した宰相は、なぜ敗れ去ったのか。「総力戦指導者」としての東條を再検証する。
    軍人になり、そして政治家に。東條英機はいかに「独裁者」を演じたのか――。
  • 突然、殺された家族は二度と戻ってこない――命は大事、だから死刑!
    被害者を見捨ててきた日本の刑事司法。死刑廃止国で横行する警察の現場射殺。

    「弁護士はみな死刑反対」と考えるのは大間違い! 被害者遺族の悲観と刑事裁判の理不尽さを知悉する弁護士らが、一般的な感覚から乖離する死刑反対派の欺瞞、死刑廃止国が行っている現場射殺の実態など、知られざる事実をここに“告発”する。
  • 日本の英知が未曽有の災厄に立ち向かう。
    新型コロナウイルスの世界的な流行。未知のウイルスにいかに立ち向かうか? 第一線の専門家が語り尽くす。
    顕わになった現代文明の脆弱性を克服する道はあるのか。

    NHK BS1スペシャルで放送された「ウイルスVS人類」の2回にわたる放送内容をまとめ、さらに未放送の内容も収録。

    第1部 未知の敵と戦うために
    押谷仁/五箇公一/瀬名秀明

    第2部 ワクチンと治療薬
    岡部信彦/河岡義裕/大曲貴夫/瀬名秀明

    第3部 パンデミックと総合知
    瀬名秀明
  • 地方議員って何をしているの?
    NHKが2019年におこない話題になった全国3万2千人の地方議員へのアンケート。議員の本音から見えてきた課題とは。

    議会は何をするところ?/議員報酬は条例で定める/議員が訴える“議会不要論”/首長はなぜ強い?/質問しない、その訳は?/住民投票の未来は/ニュースになった、マズイ議員たち/政務活動費というブラックボックス/“起きていられない”議員たち/議会は“超男社会”/“日本版パリテ法”とは?/定数が埋まらない議会/内田茂と六人の都知事たち/選挙にはお金がかかる?/障害がある議員は特別なのか

    ほか、イメージとは違う、いまの地方議会の本当の姿が見えてくる。
  • ベストセラー『言ってはいけいない』の著者が、男女のタブーに斬りこむ!
    「週刊文春」の人気連載「臆病者のための楽しい人生100年計画」を新書化。

    「女と男」は人類の最大の関心事ともいえる。この永遠のテーマが最新のサイエンスによって解明されつつある。野心的なタブーの挑戦のなかから、意外かつ誰でも楽しんで読める最前線の研究を紹介。果たして女と男の戦略のちがいとは……。

    【本書の内容より】
    ●「美女はいじわる」は本当だった!?
    ●男は52秒にいちど性的なことを考える
    ●女は純愛、男は乱婚?
    ●女の8割は「感情的な浮気」に傷つく
    ●男のテストステロン・レベルは女の100倍
    ●女は合理的にリスクをとる
    ●父親の10人に1人は知らずに他人の子を育てている
    ●女は身体が感じても脳は感じない
    ●男は「競争する性」、女は「選択する性」
  • すべての女性の骨格はかならず3つに分類される。それはストレートなダイアナ妃型、セミ・ストレートのヘップバーン型、カーブのモンロー型の3つである。自分の骨格を知ることが、すべての第一歩。その骨格によって、イメージの魔法をかけることが可能となる。ファッション&イメージとは、いかに自分の体型をカバーしごまかすか、それに尽きるのである。本書はその“目をあざむく魔法”の指南書だ。

    骨格の測り方に加えて、7種類の顔の輪郭にも触れる。顔のカタチによって、ヘアスタイルもメガネフレームも変わるのである。つづいて、骨格に合うアイテムーー服、柄、アクセサリー、バッグ、ソデ、襟ぐり、ヘアスタイル等々について詳述していく。イメージの魔術が縦横無尽にかけられてゆく。

    著者は、「肉体の欠点などない」と言い切る。自分で欠点と思い込んでいるものは、かならず美点に転化できるのである。
    それが17年間にわたって1万人をコンサルティングしてきた著者の確信である。
    さらに「5つの服の好み」から、「自分の服の好み」を知ることで、もう一段上の段階に進み、「パーソナル・ブランド」を確立することを著者は提案する。骨格と自分の好みを合わせれば、もう服選びに迷うことはありません。
    欠点よ、さようなら。これは、女性のための新しいファッション・バイブルの誕生である。
  • スペイン・インフルエンザ、結核拡大、そして関東大震災。
    未曾有の疫病や近代化に伴う社会の拡大・密化は、庶民の生活にどのような影響を及ぼしたのか。
    人口の推移をベースに紐解く大正時代の姿!

    「デモグラフィ」とは、出生・死亡・移動などの人口統計全体、あるいは人口の研究を指す言葉である。
    つまり本書は、新たに発掘された史料、進展してきた歴史人口学の成果を踏まえ、
    大正期を人口という窓を通してながめてみよう、という意図のもと書かれた。
    その視点で検討してみると、従来「デモクラシィ」の時代と呼び習わされてきた大正期も、
    必ずしも明るく進んだ面ばかりではなかったことが分かる。

    大正時代を捉え直す意欲的な1作。


    速水 融(はやみ あきら)
    1929年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。経済学博士。同大学教授、国際日本文化研究センター名誉教授などを歴任。
    江戸時代の宗門改帳などの収集・分析を通じて近代以前の人口の変遷、人々の生活を明らかにする歴史人口学を切り拓いた。
    2009年文化勲章受章。『歴史人口学の世界』『歴史人口学で見た日本』
    『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ 人類とウイルスの第一次世界戦争』など著書多数。2019年12月逝去。

    小嶋美代子(こじま みよこ)
    1948年生まれ。青山学院大学卒業、麗澤大学大学院国際経済研究科博士課程修了。経済学博士。著書に『明治・大正期の神奈川県』。
  • お金のトリセツから、仕事の極意、認知症の笑い飛ばし方まで――。
    『笑点』最年長の天然キャラとして国民的に親しまれている木久扇師匠が贈る、驚きと感動の生き方指南本!

    ・生まれてきてシメたな
    ・瞬間的にいいなと思ったほうを声に出す
    ・過去よりもいま――細胞なんて毎日生まれ変わる
    ・老いてこそ賑やかなところに住もう
    ・ストーリーがお金を生む
    ・「今日も得したな」って機嫌よく生きる
    ・「ものごとは数字だ!」田中角栄の教え……etc.

    立川談志、春風亭柳朝、林家正蔵をはじめ、エノケン、手塚治虫、片岡千恵蔵、嵐寛寿郎らとの珠玉の思い出話も満載。

    座右の銘は「人生は入金だ!」のリアリスト。前例にとらわれず、直感にしたがって動き、「選んだ道を正解に」してきた木久扇流の生き方が、混迷の時代に、光を投げかける。

    芸能生活60周年記念に贈る、〈明日を生きるのが楽しくなる〉名言が濃縮された一冊。
  • この本を読めば、昭和史がわかる!

    膨大な本が出版されているジャンルのひとつ“昭和史”。
    保阪正康、山内昌之、佐藤優、中島岳志ら21人の識者が「陸軍」「海軍」「昭和天皇」「エリート」「零戦と大和」など、昭和の重要テーマ別に10冊ずつ入門書を指南。
    入門書の紹介とともに、昭和史の概要が学べます。

    はじめて昭和史に触れる人も、より専門的に学びたい人にも、ぜひ読んでほしい、最高のブックガイドがここに。
  • 暴力団は壊滅できる!
    警察官人生を通じ暴力団対策とりわけ凶暴として知られた工藤會対策に従事した刑事が明かす、暴力団との戦いのこれまでとこれから。

    福岡県警と工藤會との戦いを通して、暴力団と日本社会がどう向き合うべきかが見えてくるのではないか。きれい事で飾った「ヤクザ」ではなく真の暴力団の姿を、そして暴力団壊滅のために何が必要なのか、多くの市民に知ってほしい。(「はじめに」より抜粋)

    【目次より】

    第一部 工藤會VS福岡県警

    一 取締りあるのみ、の時代
    二 工藤會壊滅を目指して
    三 市民と共闘の時代へ
    四 工藤會頂上作戦

    第二部 暴力団VS市民

    一 暴力団は今も脅威か
    二 市民が暴力団に狙われたら?
    三 令和の暴力団との戦い
    四 ヤクザと刑事
  • 在位50年、子どもは50人以上!
    泰平の世のはまり役、「オットセイ将軍」の治世は、賄賂と庶民文化の花盛り。

    「種馬公方」と揶揄されがちな家斉。映画やドラマでは常に脇役扱いで、評伝などもほとんど見当たらない。しかし、明治期に「古きよき時代」と懐かしがられたのは彼が50年にわたって治めた文化文政の世だった。華やかで、のびやかな権力者生活を謳歌した十一代将軍とその時代を詳らかにする。

    【目次より】
    はじめに 家斉のススメ
    第一章 将軍家奪取 一橋家の野望
    第二章 十一代将軍への道
    第三章 「性」と「生」への執念
    第四章 「政」はお任せで、仕事はぜいたく
    第五章 相撲も歌舞伎も浮世絵も
    第六章 赤門の溶姫様と悪名高き「三侫人」
    第七章 家斉の死去と幕府の落日 
    エピローグ 浜御殿の川路聖謨
  • いまのままでは、10年後、こんな病気が待っている!
    国立長寿医療研究センターのトップのもと、各分野の名医が集結。

    人生100年時代と言われますが、重要なのは、病気に悩まされずに生活できる「健康寿命」を延ばすこと。そのためには老化が進む前から備えておかなればいけません。

    そこで基礎疾患にはじまり、こわい心臓の疾患、脳の疾患、認知症にいたるまで、40~80歳代の年代ごとに、発症しやすい病気は? どんな人たちのリスクが高いのか? その原因は? 前ぶれは? 予防法は? これらを9人の名医がやさしく解説します。

    それに加えて、「現役世代向けの運動メニュー」「シニア世代向けの運動メニュー」「人間ドックの上手な利用法」などのコラムも収録。

    (目次より)
    第1章 40歳代--老化の加速がはじまる年代
    高血圧/脂肪肝/メタボリック・シンドローム/痛風・高尿酸血症
    乳がん/緑内障/歯周病 など

    第2章 50歳代--三代疾病のリスクが高まる年代
    胃がん/大腸がん/肺がん/くも膜下出血/脳梗塞/糖尿病
    若年性認知症/睡眠時無呼吸症候群 など

    第3章 60歳代--健康状態の曲がり角
    心筋梗塞・狭心症/脳出血/肝臓がん/膵臓がん/前立腺がん
    軽度認知障害/加齢性難聴/オーラル・フレイル など

    第4章 70歳代--人生の一大事が増える時期
    認知症/不整脈/脳梗塞/弁膜症/アミロイド・アンギオパチー
    COPD(慢性閉塞性肺疾患)/誤嚥性肺炎/白内障 など

    第5章 80歳代--頼りになるのは体力
    サルコペニア/老年症候群/誤嚥性肺炎 など
  • 今こそ読むべきパンデミック対策の啓蒙書、電子書籍として待望の復刊!

    薬学博士にしてベストセラー『パラサイト・イヴ』の作家が、ウイルス学者、医療関係者、数理統計学者、ジャーナリストなど30名を超えるスペシャリストに話を聞いた。
    防疫の最前線を紹介しつつ、ウイルスの正体、変異のメカニズムから、危機管理のあり方、我々の意識の持ち方まで広範囲に取材して、ウイルスと人類の謎に迫る。ウイルスと人間社会の明日を見据えた著者渾身の一冊。

    「ここに、パンデミックに立ち向かう人たちがいる。今日から、あなたもそのひとりである」
    瀬名秀明


    【目次より】

    第1章 二一世紀のパンデミック
    第2章 糖鎖ウイルス学の挑戦
    第3章 ディジーズ・コントロール
    第4章 時間と空間と呪縛を超える
    第5章 想像力と勇気
  • 新型コロナウイルスの流行で、迷走に迷走を重ねた挙句、東京オリンピックの延期が決定した。国際オリンピック委員会(IOC)がぎりぎりまで延期を口にしなかったのは、秋になるとアメリカでアメリカン・フットボールやバスケットといった人気スポーツが始まるので、テレビ局の放送日程がとれないからだという。

    オリンピックは世界中の国が集まって行う「スポーツの祭典」「平和の祭典」であり、そのため開催国では巨額の税金を注ぎ込む。それがアメリカのテレビ局の都合で左右されていいのか。

    本書は、オリンピックが「スポーツの祭典」から、単なる巨大なスポーツ興行へと変わってしまった軌跡を丹念に追う。とくにテレビの放送権料という金の卵を産む鶏の存在が、IOCをいかに変えたのかを検証する。

    では、開催国の日本は一方的な被害者なのか。そんなことはない。
    オリンピックを錦の御旗に、あらゆる強引な手法が駆使された結果、東京都心で最後に残った閑静な地域、神宮外苑は再開発されることになった。その巨大な利権に群がったのは誰か。再開発地域にあった都営アパートは取り壊され、長年住んできた住民たちは移転させられた。「国策に協力する」という名目で……。

    このような東京五輪の暗黒面が新聞で報じられることはない。なぜなら、新聞もオリンピックのスポンサーなのだから。
    世界中がオリンピックが巻き起こす札束の嵐に巻き込まれている。しかし、忘れてはいけない。そのカネはすべて我々の税金なのだ。一年延期で胸をなでおろしている場合ではない。延期の場合、中止よりもさらに巨額の公費が投入されるのだ。
  • 40万部超のベストセラーとなった『反日種族主義』の日本人のための公式副読本。

    韓国で出版された『反日種族主義』の日本での翻訳出版を執筆者たちに薦めた産経新聞編集委員の久保田るり子氏による書き下ろし。『反日種族主義』執筆者6人へのインタビューも収録。

    文在寅政権は韓国の歴代政権の中でも最も「反日」を前面に押し出している。韓国で「反日」がここまで大きくなった背景には、戦後日本の新聞や政治家、左派文化人による言動がある。日韓を離間させようとする北朝鮮や朝鮮総連の思惑を後押ししてきた戦後日本の左派勢力の責任を問う一冊。

    慰安婦問題や徴用工問題で日本の左派勢力がどんな役割を果たしてきたのか、日本人として知っておかなければならない事実を提示する。
  • 801(税込)
    著:
    片山杜秀
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    幕末維新から令和の代替わりまで
    歴史と天皇をめぐる「思想の戦い」が始まる!


    なぜ徳川御三家から尊皇思想が生れたのか?
    「衆」と「番」の論理で幕末維新を読み解く
    タテの儒学、ヨコの国学
    大日本帝国憲法 伊藤博文と井上毅の“暗闘”
    南北朝正閏問題・天皇機関説事件は「大衆の反逆」だった?
    昭和天皇への御進講・平泉澄の挫折
    柳田国男VS.折口信夫 相克する天皇像
    「網野史観」が天皇像をリニューアルした?
    近代天皇制の枠組みが壊れた日 ほか

    迫り来る外からの危機
    「国のかたち」はどうなる?
  • 平安京=京都ではない!
    清水寺、知恩院、三十三間堂、祇園、東山、鴨川……いずれも平安京の外だった。
    では、今の「京都」の原型をつくったのは一体誰なのか。
    壮絶な権力闘争と土地開発の知られざる物語を気鋭の歴史学者が読み解く。

    【これを読めば「京都」通になれる】
    ●武装した強盗集団に狙われ続けた平安京
    ●平安京には寺を作ってはいけないルールがあった
    ●廷臣の邸宅を次々と移り住む天皇
    ●貴族も庶民も楽しんだ「晒し首」パレード
    ●勝手に戦争して顰蹙を買った源氏
    ●都のど真ん中で起こった殺し合い「保元の乱と平治の乱」
    ●京都駅周辺を開発したのは平家だった
  • 人気No.1王子とバツイチ女優はなぜ王室を“離脱”したのか?
    エリザベス女王は王室を守るために2人を切り捨てた。

    母・ダイアナ元妃を亡くしたヘンリー王子は、10代で薬物と飲酒におぼれて騒ぎを
    引き起こす“王室一の問題児”だった。そんな王子が、「年上、バツイチ、黒人系」の
    アメリカ人女優のメーガン妃を伴侶に選び、「王室離脱」にまで至ったのは、なぜだったのか?
    そこには、やはりダイアナ元妃の影響が少なからず見て取れるのだ。

    王子の軌跡を振り返ると、メーガン妃と出会う前後から≪変化≫の兆しがあった――。
    ・メンタルヘルスの問題から治療を受けていたことを告白
    ・傷病兵たちのために「インビクタス・ゲーム」を開催
    ・ダイアナ元妃の影響でHIV/エイズ撲滅運動に注力

    そして、自らも女優業から社会慈善活動にシフトするメーガン妃と知り合った。
    メーガン妃は言った。「ヘンリー王子となら、世界を変えられる」

    その一方で、2人の放埒なふるまいは、英国大衆から反感を買うことになった。
    ・3億6000万円超の公費をかけて新居を改装
    ・メーガン妃の衣装代は年間7000万円以上とダントツ1位
    ・プライベートジェットに乗ってセレブたちと妊娠パーティー

    相談もなく突然「主要王族からの引退」を宣言した2人に対して、
    エリザベス女王は王室を守るために、冷徹な決断を下したのだった――。

    日本テレビロンドン支局長が見た、ロイヤルファミリーの素顔。
  • 軍歌から「六甲おろし」「オリンピック・マーチ」まで、日本人の欲望に答え続けたヒットメーカー。
    連続テレビ小説「エール」のモデルになった80年の生涯。

    軍歌「露営の歌」、早稲田大学の応援歌「紺碧の空」、夏の甲子園のテーマ「栄冠は君に輝く」、「とんがり帽子」「長崎の鐘」
    ……。昭和という時代に日本人が求めた曲を作り続けた作曲家・古関裕而。

    クラシックの作曲家を目指すも挫折し、
    戦時中は軍歌でヒット曲を連発。
    軍歌の帝王と称された前半生。
    終戦後は一転してドラマや映画音楽から
    社歌や自衛隊の歌まで作曲するなど
    常に大衆音楽の担い手であった。

    NHK朝の連続テレビ小説「エール」のモデルとなった
    日本を代表する作曲家の80年の生涯を
    新しい資料と丹念な取材で読み解いた一冊。
  • 人生で最も役に立つのは、達人が明かす極意です。本書は60の極意から成っています。

    人は人生において、二つの大きな転換期を迎えます。一つ目は45歳の人生の折り返し地点です。そこで重要なのは「知的再武装」をすることです。「知的再武装」はよりよく生き、よりよく死んでいくための、人生の必須課題です。では、「知的再武装」で、何をどう学ぶべきか。その点について、二人の勉強の達人が、秘中の策を惜しげもなく教えてくれる。時間は有限な財産であるから、そこでやってはいけないこともある。それは何なのかも明言してくれます。もちろん、稀代の読書家の二人なので、厳選した読むべき書籍も推薦してくれます。二人が提案するのは、学び直しに当たって、何を準備すればいいのか、いかにして継続させるのかです。映画・小説は当然のこととして、時代劇ですら、どうすれば勉強の対象になるかを開陳してくれます。

    二つ目に重要なのは、60もしくは65歳で定年を迎えてからです。実は、ここに人生の最大の正念場が待ち構えています。それを「60の壁」と二人は呼びます。ここでの対処を間違えると、その後の人生はかなり惨憺たるもにしかなりません。会社の再雇用は受けるべきなのかどうか。二人は受けるべきではないとします。そして最大の関門は、家庭です。ビジネスパーソンが家庭に入り込むのがどうして難しいことなのかを本書は明らかにします。それを乗り越えるには三つの対話術があります。定年から95歳までの長い長い第二の人生を、心の健全さを保ちながら生きていくためにどうすればいいのか、本書はその知恵を授けてくれます。
  • 地政学+経済=地経学。 世界のルールと秩序をめぐる新たな主戦場がここにある!

    「地政学」は地理的条件、歴史、民族、宗教、資源、人口などをベースに、
    国際情勢を分析する。だが、もはや地政学では手遅れなのだ。
    地政学的課題を解決するために、経済を武器として使うこと――。
    それこそが「地経学」である!

    米中の貿易をはじめ、ジオエコノミクスの闘いは、すでに始まっている。
    両国の覇権争いは、かつての米ソ冷戦と何が違うのか?
    朝鮮半島、尖閣諸島、ロシア、EU、イラン……。
    日本を取り巻く脅威に、「地経学」でどう立ち向かうべきなのか?
    新しいグローバルマップが、ここにある。

    ・ビッグデータで人民を管理する中国の「デジタルレーニン主義」
    ・米NSAが仕掛けたファーウェイへの侵入計画
    ・気候変動の「勝ち組」は北欧諸国、「負け組」はサウジアラビア
    ・日本が原油を依存するホルムズ海峡という「チョークポイント」
    ・CO2、海底ケーブル、レアアースという新たな戦場
    ・トランプ政権で強まる「韓国は戦略的に不要」論
    ・2022年、日本は経済規模でASEANに抜かれる
  • 880(税込)
    著:
    荻原博子
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    相続法が40年ぶりに大改正。トラブルから身を守れ!

    家族がいる以上、いつかは誰もが関わる「相続」。そこには、思いもかけないドラマが待っています!
    「うちにはそんな財産はないから対策は必要ない」、「お金は遺さず使い切っていくから大丈夫」などと自分には無関係と思い込んでいる人は少なくないでしょう。
    しかし、仲の良かった家族が憎しみ合い、血で血を洗う争いが起きることもしばしばあるのが現実です。
    そんな「相続」のドツボにはまらないためには、法律の知識だけでなく、「相続」の現場を知り、その生々しい実態を理解しておくことが必要です。
    本書では、約40年ぶりに「相続法」が大改正されたことを踏まえ、「安心な相続」、「損をしない相続」のためのヒントをわかりやすく解説しています。
    さらに、「相続」が身近に感じられるように「怖い税務署」、「ずるい銀行」、「突然現れる異母きょうだい」、「不意をつくDNA鑑定」、「借地の落とし穴」など、誰も予想だにできない実例を載せました。
    「最強の相続」とは、最終的に円満解決できることです。
    「仁義なき戦い」が展開される死後の手続きの現場で、本書は皆さんの頼もしい武器となるでしょう。
  • 東条内閣を生み、「聖断」を演出した昭和史のキーパーソン、初の本格的評伝!

    なぜ日本政治は軍部に引きずられたのか?
    昭和史最大の謎を解く鍵を握る人物が木戸幸一だ。
    昭和日本の運命を決する重大な岐路には、必ず彼の姿があった。
    開戦時から終戦時まで内大臣をつとめ、東条内閣の生みの親。
    木戸孝允の子孫、昭和天皇最側近のひとりにして、
    昭和史の基本文献として知られる『木戸日記』を書いた木戸だが、
    彼がいかなる政治認識を持ち、重要な局面で何を行ったか、
    正面から論じた著作は少ない。
    満州事変、二・二六事件から終戦まで、昭和の岐路に立ち続けた木戸を通して、
    昭和前期、日本が直面した難局が浮かび上がる。
    ロングセラー『昭和陸軍全史』をはじめ、永田鉄山、石原莞爾、浜口雄幸などの評伝で
    定評がある著者が描く昭和史のキーパーソン初の本格的評伝。

    【内容】
    満州事変 内大臣秘書官としていち早く陸軍情報を入手
    陸軍最高の戦略家・永田鉄山との交流
    二・二六事件 反乱軍鎮圧を上申
    日中戦争 トラウトマン工作に反対
    「軍部と右翼に厳しすぎる」昭和天皇に抱いた不満
    三国同盟と日米諒解案は両立できると考えていた
    独ソ開戦という大誤算
    日米戦回避のためにあえて東条英機を首相に
    「聖断」の演出者として ほか
  • 自分の死に方を自分で決めなければならない。科学史の泰斗が最大の難問を考える。

    医療が進歩し、人生の終わりが引き延ばされるようになったことで、私たちは自分の死について具体的に考えなければいけなくなっている。自分の人生をどう終わらせるのか--歴史上はじめて、私たちはこうした問いに答えなければならなくなったのだ。

    著者は、まず、私たちが、なぜ死ねなくなったのかを教えてくれる。近代医学の歴史が実は浅いこと。医療の進歩が医者と患者の関係を変えたこと。そして「健康」のあり方が変わってきたこと。その上で、私たちの「死生観」の移り変わりを追う。中世、江戸時代、そして日本と西洋で、死はどう考えられてきたのか。それが、どのように変わってきたのか。に対する考え方はどう変わったのか。

    そして安楽死・尊厳死について考える。オランダなどで安楽死が認められるまでに、いくつもの事件があり、社会的な議論があった。日本でも数十年にわたって議論が続いている。そうした経緯を踏まえ、残された人、医療関係者の思いにも目配りしつつ、私たちは死を自己決定することができるのか、考えを深める。

    最後に、死を準備するときの心構えについて述べている。死を思えるのは人間だけ。死を選べる社会となったいま、私たちはどのようにして死を考えたらいいのか。心の道しるべを示してくれる。

    これまで医療や死について長年、思索を深めてきた著者が、読者と一緒に、人生の終わり方について考えるとき、わきまえておくべきことを、丁寧に伝える一冊。
  • 馬が日本の歴史を動かした!

    もともと馬がいなかった日本列島に、馬が持ちこまれたのは五世紀ごろ。
    古墳時代の中期である。それを期に、この国は大きく変貌を遂げた。
    「馬」という補助線をひいて、日本の歴史を考えると、これまで謎とされてきた事象が説明できる。

    ○なぜ世界最大の古墳は、ヤマト王権の中心地であった奈良ではなく、大阪・河内地方にあるのか。
    ○なぜ東日本最大の古墳は群馬県にあるのか。
    ○なぜ九州最大の古墳は宮崎県にあるのか。
    ○なぜ前方後円墳がもっとも多いのは千葉県なのか。
    ○なぜ武士政権は東日本に誕生したのか。


    こうした謎を解く鍵が「馬」なのである。
    山がちでありながら、じつは日本列島には馬の飼育に適した草原が広がっており、東アジア随一の巨大な馬の生産国だったのだ。

    おもな馬の生産地は北東北、千葉、山梨、伊勢、河内、九州南部。
    すなわち奥州藤原氏、平将門、武田信玄、平清盛を輩出した伊勢平氏、源頼朝のルーツ河内源氏、島津家と、日本史に輝く武将の地盤と重なっているのだ。
    徳川家康の生まれた三河も馬産地である。

    古代から近代以前、馬は重要な輸送機関であり、軍事兵器だった。
    だから高値で売買され、莫大な富を馬産地にもたらした。その馬産地から、馬の活用にたけた武力集団が誕生し、彼らが権力を奪取した。

    この国のかたちを決めたのは「馬」なのだ。
  • 立花隆を要約するのは非常に困難である。まさに万夫不当にして前人未踏の仕事の山だからだ。時の最高権力者を退陣に追い込んだ74年の「田中角栄研究ーその金脈と人脈」は氏の業績の筆頭として常に語られるが、ほぼ同時進行していた『日本共産党の研究』で左翼陣営に与えた激震はそれ以上のものがある。

    『宇宙からの帰還』にはじまるサイエンスものでは、『サル学の現在』でサルと人間に細かく分け入り、『精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』でノーベル賞科学者の利根川進に綿密な取材を施し、『脳死』では安易な脳死判定基準に鋭く切り込んだ。科学を立花ほど非科学者の下に届けてくれた書き手はいない。浩瀚な書物である『ロッキード裁判とその時代』『巨悪vs言論』『天皇と東大』『武満徹・音楽創造への旅』は余人の及ばない仕事であり、また旅を語っても、哲学、キリスト教、書物を論じても冠絶しておもしろい。

    立花隆はどのようにして出来上がったのか、そして何をしてきたのかーー。それに迫るべくして、彼の記憶の原初の北京時代から、悩み多き青春期、中東や地中海の旅に明け暮れた青年期、膀胱がんを罹患し、死がこわくなくなった現在までを縦横無尽に語りつくしたのが本書である。彼が成し遂げた広範な仕事の足跡をたどることは、同時代人として必須なのではないだろうか。
  • 信念に固執し反論に目を向けない「確証偏向症」が蔓延している!

    「日本が好き2割」「日本が嫌い2割」「どちらでもない6割」……それなのになぜ反日は止まらないのか?

    慰安婦や徴用工をめぐる問題でゴールポストを動かし続ける隣国。文化や観光での交流は盛んなのに、何度も繰り返される「反日」の動き。長く日韓関係を取材してきた朝日新聞前ソウル支局長が、様々な角度から韓国の「空気」を読み解く。

    【本書の内容】
    第1章 好きだけれど好きと言えない日本
    第2章 「ヘル朝鮮」若者たちの格差社会
    第3章 ツテとコネが支配する情実社会
    第4章 発展する女性社会の光と影
    第5章 歴代指導者と韓国文化
    第6章 分断国家の宿命
  • 乙武洋匡が三浦瑠麗に、その生い立ち、家族、孤独を訊ね、三浦が乙武の不倫騒動、さまざまなチャレンジでぶつかった困難に迫る!

    いじめ、孤立、セクハラ、同調圧力、ネットでの炎上……。生きづらさに立ち向かうには?両者が聞き手と答え手となり、攻守を入れ替えながら、およそ一年にわたって続けた対話の記録です。

    どんな質問にもすべて受け切る。時には政治、社会を論じて、四方八方めった斬り、時には最もプライベートな領域にも踏み込む。話題の二人が包み隠さず語る過激で優しい対話集。

    【本書の内容】
    ○女性として生まれてよかったと思う瞬間
    ○なぜ、結婚に夢を見ないのか
    ○どうして男性は自分より頭のいい女性が嫌い!?
    ○大きな挫折から学んだこと
    ○世間の作ったイメージを意識して生きてきたことへの思い 他
  • 第二次安倍政権誕生後の7年間、日本の防衛費は右肩上がりを続けている。その多くを占めるのが米国製兵器の購入費や維持費だ。対日貿易赤字を減らしたいトランプ大統領が仕掛けるディールに応じ、官邸主導の兵器購入が進む実態を徹底取材で解明する。

    本書の基になった東京新聞の調査報道キャンペーン「税を追う」は2018年10月29日から掲載が始まった。税の流れを追い、無駄づかいや政官財界の利権を明らかにするのが目的で、防衛省の兵器調達予算や沖縄・辺野古の米軍新基地建設工事、東京五輪予算、医療費・薬剤費などのテーマを掘り下げ、2019年11月までに約130本のニュース・連載記事を掲載し継続している。一連の記事は、2019年の日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞を受賞した。本書は第2次安倍政権で増大する防衛費に絞って追加取材し、自動車関税の引き上げを切り札に日本に兵器購入を迫るトランプ米大統領の戦略や、官邸主導で米国製兵器の輸入を拡大させ、再び軍拡の道を進み始めた日本の防衛戦略の内実に迫った。本書の取材・執筆は鷲野史彦、原昌志、中澤誠、望月衣塑子、藤川大樹が担当した。

    【主な内容】
    第1章 自衛隊を席巻する米国兵器~トランプ大統領の兵器ディール
    第2章 アメリカ絶対優位の兵器取引~対外有償軍事援助
    第3章 降って湧いた導入計画~ミサイル防衛のイージス・アショア
    第4章 実は火の車の防衛費~米国兵器爆買いのツケ
    第5章 聖域化する防衛費~兵器輸入拡大で禁じ手連発
  • Englishで万葉集の魅力を再発見!

    日本文学の原点『万葉集』から選りすぐった百首が、美しい英語の詩になりました。
    オリジナルの歌と英訳、現代語訳、解説が見開き二ページで一覧できます。
    新たな角度から、柿本人麻呂、額田王、山部赤人、山上憶良、大伴家持ら
    万葉歌人の魅力を楽しめます。
    もちろん「令和」のもととなったあの作品も入っています!

    英訳、原文、現代語訳、解説で楽しむ新しい古典入門!

    春過ぎて 夏来るらし 白たへの
    衣干したり 天の香具山

    英語に訳すと?

    Spring has passed,
    and summer’s white robes
    air on the slopes
    of fragrant Mount Kagu―
    beloved of the gods.
  • 880(税込)
    著:
    本郷和人
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    誰が一番偉いのか? 何故みんなが従うのか??
    なぜトップが責任をとらないのか???
    この国を動かす権力のリアルに迫る!

    将軍よりも執権よりも「家長」が強かった鎌倉幕府。上皇が複数い
    たら誰が一番偉いのか? 実力で抜擢すると貴族の人事は荒れる?
    日本史の出世と人事をつぶさに見ると、そこには意外な法則が!
    人気歴史学者が解き明かす「この国の権力のかたち」。

    出世と人事は何で決まってきたのか?
    ・上皇、女性天皇を生んだ「権力抗争」
    ・戦国大名の家柄をチェックすると
    ・「令和」がなぜいけないのか?
    ・貴族が悔しがる「超越」とは?
    ・僧侶の世界も家柄次第
    ・父が強すぎる武家の論理
    ・明治維新は特異な「実力主義」革命だった ほか

    ※この電子書籍は、2010年に文春新書から刊行された『天皇はなぜ万世一系なのか』を大幅増補し、再構成した新版を底本としています。「天皇と上皇どちらが偉いのか」「女性天皇を日本史から考える」「令和という年号への違和感」を新章として書き下ろしました。
  • 880(税込)
    著:
    石川結貴
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    「嫌いな親」を介護できるか? 暴力、暴言、過干渉、きょうだい差別……自分を傷つけた親が老いたとき、あなたの人生はどうなるのか──。

    児童虐待やDV、パワハラなど、身体的・精神的な暴力への関心が高まっている。親子関係においても、幼少期に親から身体的・精神的暴力を受けてきた人は少なくない。そうした「毒親」の問題が近年、テレビや新聞でも指摘されるようになっている。

    子どもが成人して独立すれば、そうした「毒親」から逃れることもできるが、その親に介護が必要になったとき、子どもは再び親と向き合わなくてはならなくなる。親への責任感の一方で、積年の憎しみや嫌悪は簡単にはぬぐいきれない。

    様々な葛藤を抱えながら介護をすることになっても、「毒親」はそう簡単には変わらない。老いてますます尊大、横暴になったり、経済的にも子どもに依存し、子どもの生活を破壊しかねない親もいる。

    本書は、「毒親」との関係に悩む人たちの生々しい声を紹介し、その実態や心の内に迫る。介護の経済的負担や認知症への対処、介護をする側の夫婦間、兄弟間の考え方の違いから生じるトラブルなど、「毒親介護」の様々な事例をルポする。

    また、専門家によるアドバイスや具体的な対応策なども探り、「毒親介護」の中に希望を見出すための処方箋も提示する。
  • 麻布、開成、武蔵の謎に迫る! 鬼才、秀才、変人……全国屈指の名門進学校は、教育内容も校風も生徒も個性的だった。「日本の頭脳」を量産する秘密を解き明かす。

    最難関大学に毎年多くの合格者を送り込み、高度成長期以降、受験界で名を轟かせてきた「男子御三家」。三校とも非常に個性的な教育をおこなうことでも有名だ。中学受験塾の講師として25年以上にわたって指導してきた著者が、エリートたちの真の姿を解き明かす。

    【目次】
    序章 個性あふれる男子御三家
    第1章 麻布 プライドを持って自由を謳歌する
    第2章 開成 運動会で結束を強めるエリートたち
    第3章 武蔵 勉強を教えない「真の学び舎」
    終章  男子校の潮流
  • かつて「総会屋」と呼ばれる男たちがいた――。

    彼らは闇社会の住人でありながら、上場企業の株主総会に株主として出席し、経営陣を震え上がらせた。壇上の経営陣にイチャモンまがいの質問を突きつけて締め上げる「野党総会屋」がいれば、怒号のようなヤジをとばして彼らの質問を妨げる「与党総会屋」もいた。企業側が、彼らに利益供与をすることと引き換えに、株主総会の円滑な進行を望むことは自然な流れでもあった。

    21世紀となった現在では信じられないが、名だたる超一流企業が株式市場のハイエナたちに喰い付かれていた。キリンビール、伊勢丹、イトーヨーカドー、味の素……。
    「企業をまわって集金すれば、月に3000万円。最盛期は年収が3億円をゆうに超えていた」と、日本最大の総会屋「論談同友会」の元幹部は言う。

    バブル経済に踊っていた金融業界にいたっては、総会屋に喰らい尽くされていたと言ってよい。ガリバーの野村證券は総会屋を優遇し、損失補填を行っていた。第一勧業銀行は歴代トップが大物総会屋との関係を続け、違法に融資された額は300億円にものぼるという常軌を逸した沙汰だった。

    なぜ一流企業の経営陣は、闇社会の“呪縛”に絡み取られてしまったのか? 論談同友会の元幹部らの証言をもとにバブルの裏面史を描き出す。
  • 「米中印 3Gの時代」がもう10年後に迫っている! 2022年には中国を抜き、世界最大の人口を有する大国となる「アジアの巨象」インド。2028年までには、経済規模で日本とドイツを追い抜き、世界3位の経済大国になるといわれている。

    この劇的な成長を牽引するのは、2019年5月の総選挙で圧勝し、二期目のインド首相を務めることになったナレンドラ・モディ。インド北西部グジャラート州の貧しい村に生まれ、駅でチャイ(インド式ミルクティー)を売る手伝いをしていた男が、ヒンドゥー教徒を中心とする政党、インド人民党の中で権力を手にしてゆく。敬虔なヒンドゥー教徒でありながら、グジャラート州首相のときから外国資本を積極的に受け入れ、自ら敏腕な「セールスマン」として巨大な市場の可能性を世界にアピールしてきた。

    国内でも、13億人のビッグデータを集めてAI国家戦略を推進し、アジアで初めて衛星を火星の周回軌道に載せるなど、強いカリスマ性でインドを率いている。一方で、突如、高額紙幣を使用禁止にしたり、1億個のトイレを作ると宣言したりと、インパクトのあるリーダーシップが常に話題に。安倍首相とも良好な関係を築き、日本とインドの間には原子力協定が結ばれ、「新幹線」の輸出が見込まれている。

    アジアの中で今後、日本が3Gの一角をなすインドと付き合ってゆくにはどうすればいいのか。NHK元ニューデリー支局長が最新の情報と共に綴る。この一冊で、インドの今が全てがわかる!
  • 映画スター80人の魅力と代表作を一挙紹介。イーストウッドから森繁、マリリン・モンローまで、古今東西の映画スター80人の知られざるエピソードやプロフィールが楽しめる一冊。

    週刊文春や文藝春秋の映画欄でお馴染み、当代きっての目利きである芝山幹郎が、古今東西の映画スター80人を名人、怪人、巨人、妖人、野人、麗人、才人、奇人と8つのジャンルに分類。その演技や魅力を論じつつ、生い立ちやエピソード、そして代表作を3本ずつご紹介。役者で選ぶ名画240本、映画はやっぱり人で見る!

    【名優は人生もドラマティック!】
    ・ケイリー・グラントは14歳で退学処分
    ・大足がコンプレックスだったオードリー・ヘップバーン
    ・東宝の面接で当落すれすれだった三船敏郎
    ・究極の「絶頂」を求めたピーター・セラーズ
    ・マレーネ・ディートリッヒは、自らスカートをめくってジョン・ウェインを誘惑した
    ・14歳年上の女性に調教されたクラーク・ゲイブル
    ・5歳で映画に出演した高峰秀子
    ・プロボクサーをめざしていたジャン=ポール・ベルモンド
    ・ジャック・ニコルソンは「夜の戦闘服」を暴露された
  • 超長寿時代はもうはじまっている。誰しもが持つ疑問にジャーナリスト田原総一朗が挑む。山中伸弥京大教授ら生命科学研究者への連続取材から見えてきたものとは──。

    ゲノム編集、iPS細胞、デザイナーベビー、ヒトゲノム……。名前だけは誰もが知っている生命科学の課題に、日本の最高峰の研究者たちが易しく答える。人間はどこまで変わっていくのか、その時、世の中はどう変わるのか!?

    「ヒトが120歳まで生きられるとするならば、私はまだ3分の2を生きたに過ぎない。この取材は私自身の人生観すら変えることになる──そう思いながら取材を始めることにした」(本文より)

    【本書の内容】
    ●遺伝子組み換えとゲノム編集の違いって何?
    ●iPS細胞の開発が世界をどのように変えたのか
    ●がん治療が遺伝子解析で劇的に進んでいる
    ●人工知能(AI)が生命科学の研究を加速度的に発展させた
    ●遺伝子操作で赤ちゃんを創っていいのか?
    ●人生120年時代になると雇用も年金も大改革が必要
    ●新時代に必要なのは欽ちゃんのような生き方だ
  • いま、日本の農業の常識が覆る。先端技術と最新マネジメントで、希少かつ高品質なオンリーワン商品を生み出し、世界を席巻――。これぞ日本の未来の成長産業だ!

    衰退産業の代名詞とされてきた日本の農業。しかし、この常識は覆りつつある。独自のアイディアと先端技術で稀少かつ高品質の商品、サービスを生み出す変革者たち。時代を先取る彼らの生き方、働き方──。明日のビジネスのヒントがここに!

    【仕事も人も面白い! 常識を覆すイノベーターたち】
    ●元エリート会計士が作る「究極のピーナッツバター」
    ●東大卒「畑に入らないマネージャー」500のカイゼン
    ●京都の自動化レタス工場が世界を席巻する日
    ●毎年完売する100グラム1万円の茶葉の秘密
    ●世界の一流シェフを魅了する「ハーブ農園」
    ●女性「未利用資源オタク」が切り開く新エコシステム
    ●アマゾンより早い野菜流通革命 ほか

    ■堀江貴文氏推奨
    「農業×テクノロジー、異質なものの掛け算からイノベーションは始まる」

    ■楠木健(一橋大学大学院教授)絶讃
    「地に足がついた、素晴しい仕事論だ」

    ■NewsPicksでも第反響!
  • 「本書はわが人生のアンソロジーです」。二・二六事件、太平洋戦争、沖縄密約……昭和に翻弄された女性たちに寄り添って、時代の声を刻み続けた約50年にわたる仕事を一冊に凝縮。

    女性ノンフィクション作家の草分けとして知られる著者。昭和の戦争や重大事件を扱った重厚な作品から、着物について書かれたエッセイ、友人との交遊など描いた軽妙な作品まで、その魅力を余すことなく収録した「澤地久枝入門」に最適の一冊!

    【目次】
    序  その仕事を貫くもの
    I わたしの満州  戦前から戦中を過ごして
    II 棄民となった日々  敗戦から引揚げ
    III 異郷日本の戦後 わが青春は苦く切なく
    IV もの書きになってから 出会ったひと・考えたこと
    V 心の海にある記憶   静かに半生をふりかえる
    VI 向田邦子さん  生き続ける思い出
  • いま必要なのは消費税の減税だ! 『税金を払わない巨大企業』の著者が断言。「大企業がまともに納税すれば税収は増える!」

    消費税は、多く稼いだ者が多く支払う税の大原則に反し、稼ぎの少ない者の負担が増す「悪魔の仕組み」だ。税制研究の泰斗は、「大企業が優遇されている法人税制の欠陥を正せば、消費税増税なしに日本経済の再建は可能である」と断言する。税制面から日本復活の方策を提言。

    【目次】

    はじめに──安倍晋三首相への緊急提言
    第1章 消費税が日本の経済を破壊する
    第2章 本当は高くない日本の法人税の真相
    第3章 なぜ大企業の税負担は軽いのか
    第4章 タックス・ヘイブンの正体
    第5章 不公平税制を是正して日本を活性化せよ
  • 人の心を見透かしているようでもあり、まったくわかっていないようでもあり……。猫の心を知るには、猫の脳を知るべし!

    ベストセラー『ざんねんないきもの事典』シリーズ、『わけあって絶滅しました』の監修者としても知られる動物学者の今泉忠明さんが、解剖学、動物行動学の知見を駆使して、猫脳の謎に迫る。かわいいイラストも満載!

    第1章 猫脳はこうなっている
    ・人と猫の脳はよく似ている!
    ・優れている短期記憶
    ・レム睡眠が多い理由 など

    第2章 猫の感覚はこうなっている
    ・視覚…なぜ暗闇でもよく見えるのか
    ・聴覚…パラボラアンテナの耳で超音波を感知
    ・触覚…ヒゲ、肉球は驚異のセンサー など

    第3章 猫脳が示す習性と行動
    ・猫は孤独なハンター
    ・母猫から教わる4つのルール など

    第4章 猫の「ココロ」 その世界を覗くと…
    ・知能は2歳児より上?
    ・猫にあるのは喜怒「愛」楽
    ・瞬時に入れ替わる4つの気分 など

    第5章 猫と人はどうしたらうまくやっていけるか
    ・人の言葉はわかっている?
    ・犬のようなしつけができない理由
    ・猫が気まぐれにもワケがある など
  • 玉三郎、勘三郎、海老蔵を通して描く歌舞伎現代史。

    昭和の名優たちの「神々の黄昏」として始まった平成歌舞伎。歌右衛門が選んだ後継者は玉三郎だった。その玉三郎が、次の阿古屋を発見するまでの物語と並走する、勘三郎の歌舞伎の可能性への奮闘と、その断ち切られた未来。そして、悲劇を乗り越えて團十郎へと向かう海老蔵。

    歌舞伎座では舞台に一緒に立つ機会がごくわずかしかなかった三人を、本の上で共演させた、ここにしかない、平成歌舞伎。

    【目次】 
    第一話 神々の黄昏
    第二話 二人阿古屋──歌右衛門から玉三郎
    第三話 勘九郎の国盗り物語
    第四話 若き獅子たち──海老蔵と勘三郎
    第五話 歌舞伎座さよなら公演の向こう側
    第六話 澤瀉屋の「恩讐の彼方」
    第七話 三つの悲劇
  • 天皇退位か、謝罪か――戦後皇室最大の危機を読み解く

    初代宮内庁長官・田島道治は敗戦からまもない昭和23年、その職に就きます。東京裁判の判決を間近に控え、天皇退位問題に揺れる占領下の皇室。その戦後皇室の「危機の時代」を、田島の日記をもとに描くのが本書です。

    占領下の天皇退位問題、「謝罪詔勅」の真相、マッカーサー解任の衝撃、宰相・吉田茂との連携……。そして皇太子妃選びから美智子妃の苦悩まで、昭和史の新たな地平が見えてきます。
  • 豊穣の海を奪うのは誰か? 日本海を「東海」に変える韓国、豊富な魚介類と鉱物資源をかっさらう中国、年間200隻もの北朝鮮漂着船…略奪の海の惨状を徹底ルポ。領土問題だけじゃない、中国・韓国が脅かす日本の海洋資源!

    日本は竹島、尖閣諸島、北方領土などの海洋安全保障に頭を悩ませてきた。しかし、実は領土問題だけでなく、日本の多くの海洋資源が隣国によって奪われようとしている。海洋学の第一人者が送る「海に守られた日本から、海を守る日本へ」変わるための提言書!

    【本書の内容】
    ・自衛隊の隣接地が韓国企業に買われた
    ・泳いで漂着した北朝鮮人
    ・北西太平洋の支配は鄧小平の野望
    ・戦闘できる中国海警VS戦闘できない日本の海上保安庁
    ・現実的には「歯舞だけ」の可能性
    ・北方領土にバーはあってもキャバクラはない
    ・「逆さ地図」で見えてくる日本の潜在力
    ・離島を守る宮古島・奄美大島 他
  • 1,019(税込)
    著:
    中野京子
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    フェルメールが「真珠の首飾りの女」で描いたのは虚栄か、快楽か、物欲か、それとも……。月刊「文藝春秋」の人気連載がついに新書化!

    絵画に隠されたメッセージを紹介し、画家の意図や時代背景までを鮮やかに読み解いてきた中野京子さんによる最新刊。今回のテーマは「欲望」。激しい愛情、金銭への異常な執着、果てない収集癖、飽くなき野心……。人はあらゆる欲望を絵画に込めてきた。細部に描かれた小さな情報も見逃さず、名画に込められた意図を丁寧に読み解く。

    26の絵画を5つのキーワードで徹底解説

    第1章 愛欲
    ドラクロワ「怒れるメディア」
    ミレイ「オフィーリア」
    ビアズリー「踊り手の褒美」
    ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」 他

    第2章 知的欲求
    ラ・トゥール「ポンパドゥール夫人」
    ラファエロ「サン・シストの聖母子」
    ブリューゲル「子供の遊び」 他

    第3章 生存本能
    ゲラン「モルフェウスとイリス」
    レーピン「ヴォルガの船曳き」 他

    第4章 物欲
    クリムト「ベートーヴェン・フリース」
    フェルメール「真珠の首飾りの女」
    ボス「守銭奴の死」

    第5章 権力欲
    ホルバイン(子)「ヘンリー八世像」
    メンツェル「フリードリヒ大王のフルートコンサート」他
  • 897(税込)
    編:
    週刊文春
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    孤独死、ポックリ、七転八倒? 世を達観した14人が語った、理想の最期。人生100年時代だからこそ考えたい、あなたはどう死ぬのか? どう死にたいのか?

    「大往生」を広辞苑で引くと、「安らかに死ぬこと。少しの苦しみもない往生」とある。そんな理想的な死のかたちとはどういうものか、人生の達人14人に尋ねた。死への恐怖、印象に残った死に方、人生への思い──人生のしまい方を考える糧になる一冊。

    中村仁一 理想は「孤独死」と「野垂れ死に」
    渡邉恒雄 主筆室でポックリ死んでいて、秘書が発見
    外山滋比古 寿司をのどに詰まらせて死ぬ
    佐藤愛子 覚悟を決めて七転八倒
    やなせたかし みんなを笑わせながら、面白く死にたい
    内海桂子 突然倒れて「あら」っいうのがいいね
    出口治明 織田信長の死に方には、痺れました
    大林宣彦 余命半年の宣告を受けて
    柳田邦男 人生の最終章を生きるための「十の心得」
    酒井雄哉、小野田寛郎、金子兜太、橋田壽賀子、高田明
  • 日本がアメリカに「見捨てられる」? 憲法改正の前になすべきこととは? 新しい「国民安全保障」を緊急提言。キーワードは「軍による安全」「軍からの安全」「政治からの安全」!

    中国の軍事的膨張、北朝鮮の脅威、トランプ大統領が言及した日米同盟への不満……。激動の国際秩序のなか、日本の選択とは? 船橋洋一、五百旗頭薫、戸部良一、細谷雄一ら第一線の研究者が徹底討議、政府と軍、国民の三者が築く「国民安全保障国家」のあり方を提言する。

    【本書の内容】
    ・日本の安全保障のアキレス腱は「政治」にあり
    ・軍事組織、政府、国民の三者関係を考える
    ・政党政治と軍部との関係
    ・歴史の分岐点 近衛内閣はどこで挫折したのか?
    ・戦後体制のなかの自衛隊
    ・ネガティブ・コントロールからポジティブ・コントロールへ
    ・東日本大震災、湾岸戦争から学ぶ
    ・サイバー攻撃、宇宙戦争──新しい危機
    ・民主主義の“模範”イギリスが抱える問題
    ・海外での軍事貢献、国民はどう捉えるか
    ・インドネシア 民主化と国軍の関係
    ・「ナショナル・セキュリティ」が脅かされるとき
  • 組織は人を潰す。
    生き延びるためにはその内在理論を理解せよ!

    理不尽な人事、職場のいじめ、女性と仕事、予期せぬクライシス──。
    会社から国家まで、現代人は「組織」とのかかわりなしには生きていけない。
    日本の文学や漫画、ドラマなどをテキストに「組織」を読み解き、実体験も交え、生き抜く極意を指南。

    【目次】
    第1章 いかに組織を生き抜くか
    第2章 人事の魔力
    第3章 極限のクライシス・マネジメント
    第4章 忠臣蔵と複合アイデンティティ
    第5章 軍と革命の組織学
    第6章 昭和史に学ぶ
    第7章 女性を縛る「呪い」
    第8章 生活保守主義の現在
    第9章 現場で役に立つ組織術
  • 80歳になっても美味しく食べられる「ハンバーグ」とは?
    年代を問わず愛され続ける小林カツ代の家庭料理レシピ125

    伝説の「肉じゃが」も、年齢と共に進化させたい――。
    80歳になっても美味しく食べられるレシピとは何かを考え続けていた家庭料理のカリスマ・小林カツ代。
    32年間を共に過ごし、その遺志を受け継いだ一番弟子が、どの年代にも愛される「簡単・美味しい・経済的」なカツ代流レシピを紹介します。
    シニア世代にも一人暮らしを始めたばかりの人にも、おすすめ!

    第1章 ずっと食べたいカツ代レシピ ベスト10
    優しい肉じゃが/煮込みハンバーグ/楽々シチュー/マカロニグラタン/チキンのトマトきのこ煮/ブリのはちみつ照り焼き/焼きサバ南蛮/ひとり寄せ鍋 他

    第2章 とにかく野菜を食べましょう
    豚肉たっぷり豚汁/けんちん汁/トマトのはちみつサラダ 他

    第3章 春夏秋冬 1週間献立表 無駄なく・美味しく・安く
    春キャベツとツナのスパゲティ/夏野菜のスープ/きのこ汁と卵かけご飯/ふろふき大根・柚子葱味噌 他

    第4章 親の介護と明日に備えて
    さつま芋のポタージュ/ブロッコリーのポタージュ/そら豆がゆ 他
  • 内閣調査室は本当に謀略機関だったのか……謎のヴェールを剥がす第一級の歴史史料!

    松本清張は、昭和36年に「文藝春秋」に連載した『深層海流』で、「内調の役目がその辺を逸脱して謀略性を帯びていたとなれば、見逃すわけにはいかない」と書いた。あれから60年たっても、内調については関連する公文書も公開されなければ、組織の正史も作られておらず、依然としてその実態は謎のままだ。

    本書は、昭和27年に吉田茂首相が、旧内務官僚の村井順に命じて内閣調査室が発足したときの、4人のメンバーの1人、志垣民郎氏の手記である。この手記のポイントは、内調は日本を親米反共国家にするための謀略機関だったのか、という問いに明解に答えているところにある。

    志垣氏の主な仕事とは、優秀な学者・研究者に委託費を渡して、レポートを書かせ、それを政策に反映させることだった。これは、結果的に彼らを現実主義者にし、空想的な左翼陣営に行くのを食い止めた。そして本書には、接触した学者・研究者全員の名前と渡した委託費、研究させた内容、さらには会合を開いた日時、場所、食べたもの、会合の後に出かけたバーやクラブの名前……すべてが明記されている。まさに驚きの手記だ。

    100人を超えるリストの面々は豪華の一言に尽きる。時代を牽引した学者はすべて志垣氏の手の内にあった。とくに重要なのが藤原弘達。「時事放談」で知られる政治学者は、東大法学部で丸山真男ゼミに所属した俊才であった。「彼が左翼に行ったら、厄介なことになる」。そこで志垣氏は、彼を保守陣営に引っ張り込むために、あらゆる手立てを尽くす。戦後思想史を塗り替える爆弾的史料である。
  • “大虐殺の首謀者”として裁かれた軍人は中国を深く愛していた。ついに明らかになる南京戦の全貌──。

    折り重なる屍体。過酷な戦場の現実。押し寄せる日本軍に中国軍司令官は逃亡する。軍律に厳しい松井と血気にはやる師団長の確執。中国便衣兵の無法と日本兵の混乱……。その時、南京城内で何が起きたのか? 

    南京事件の罪を問われ東京裁判で処刑された松井石根を、中国人は今も「日本のヒトラー」と呼ぶ。著者はこの悲運の将軍の生涯を追いながら、いまだ昭和史のタブーとされる事件全貌の解明に挑む。

    【目次より】
    第1章 日中友好論者への道
    第2章 大亜細亜協会の台頭
    第3章 上海戦
    第4章 南京戦
    第5章 占領後の南京
    第6章 興亜観音
    第7章 東京裁判
    最終章 歿後
  • 897(税込)
    著:
    土屋信行
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    豪雨、台風、地震洪水、大水害への備えと最善の避難策とは!?
    土木・災害の専門家による警告の書。

    日本は世界有数の自然災害多発地であり、巨大災害が発生すれば、その及ぼす被害は、わが国の存立発展に致命的な影響を及ぼしかねません。ゼロメートル地帯が広範囲に広がる東京・大阪・名古屋は危険です。とくに危ないのが首都東京なのです。

    首都東京における「地震洪水」は、ゼロメートル地帯を大規模に擁する首都圏に甚大な被害をもたらします。この地域の安全と国民の生活の安寧を確保できなければ、日本という国の存立そのものを失うことにも繋がってしまいます。


    【目次】
    第1章 なぜ大水害は起こるのか
    第2章 西日本豪雨の教訓
    第3章 防災という罠
    第4章 ゼロメートル地帯江戸川区のハザードマップ作り
    第5章 マニュアルの充実は防災力を脆弱にする
    第6章 首都直下型地震により発生する「地震洪水」
    第7章 大水害にどう立ち向かえばいいのか?
    第8章 見えない津波防波堤を実現した女川町
    第9章 たゆまず続けられてきたゼロメートル地帯の「命山」建設
    第10章 先人の知恵に学ぶ
  • 人生は一度きり。定年までいまの会社にしがみついたままでいいのか。ノルマに追われ、上司と部下の人間関係に悩み、リストラに怯えるくらいなら、自分の好きなことをしたほうがいいのではないか――。サラリーマンなら誰もが一度は抱く脱サラの夢を実現した「起業の先人」たちが語るビフォーアフターの物語。

    (目次より)
    第1章 起業の夢を実現する

    第2章 故郷で第二の人生を

    第3章 職人として生きる

    第4章 趣味を活かす

    第5章 人の役に立ちたい
  • 戦死者10222名。最後に残ったのは34名。
    玉砕から75年、いま明かされるペリリュー戦の全貌。

    フィリピンの東、小笠原諸島の南西に浮かぶ島国パラオ共和国。
    戦後70年の節目となる2015年4月8日、天皇皇后両陛下(現在の上皇上皇后両陛下)は、この国の南部に位置するペリリュー島を訪問され、日米それぞれの慰霊碑に献花された。
    宿泊されたのは巡視船内、移動は大型ヘリという強行軍であった。

    そうまでして両陛下が慰霊のために訪問されたのはなぜか。
    この島こそ、太平洋戦争でも有数の激戦地でありながら、人々の記憶から消えようとしているからではなかったか。

    ペリリュー島にあった大型空港の確保を狙う米軍の総兵力は約4万2000人。
    主力は米軍最強ともうたわれた第一海兵師団であった。
    いっぽう日本の守備隊は約1万人。寡黙な九州男児である中川州男大佐に率いられた「陸軍最強の精鋭部隊」との声もある水戸の歩兵第二連隊が中心である。

    自滅覚悟の「バンザイ突撃」を禁止し、太平洋の防波堤たらんと、守備隊は島じゅうに張りめぐらせた地下壕を駆使して、74日間にもおよぶ徹底抗戦を試みる。
    昭和天皇から発せられた「お褒めのお言葉」(御嘉尚)は異例の11回。
    米第一海兵師団は史上最悪ともいわれる損害をこうむった。

    中川大佐の人生、満洲から転戦した歩兵第二連隊の記録を追いつつ、ペリリューでの壮絶な戦闘を、帰還兵の貴重な証言や現地取材などを通じて描き出すノンフィクション。
  • 権力中枢を狙った2・26事件、無謀と言われたアメリカとの戦争、世界史に類を見ない高度経済成長……令和になった今だからこそ、昭和史を見直す意味がある。首相から皇族、軍部の指導者、いち兵士まで4000人以上に取材した第一人者が著した昭和史入門の決定版。

    【常識を覆す昭和史の新しい読み方】

    ◎2・26事件で政治構造が変わった

    ◎無思想だった東條英機と軍幹部

    ◎対米開戦直後に生まれた「幻の世界分割計画」

    ◎真珠湾攻撃直後に株価は10%の急騰

    ◎戦後の歴代総理たちは8月15日に何をしていたか

    ◎昭和天皇が挑んだマッカーサーとの駆け引き

    ◎日本人の欲望の象徴だった田中角栄

    ◎「歴史修正主義者」の主張の背後にあるものは

    ※本書は、2007年に文春新書から刊行された『昭和史入門』の増補新版です。
  • 897(税込)
    著:
    橋下徹
    著:
    三浦瑠麗
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    国民には政治家を選ぶ権利がある。では、政治家を選ぶ基準とは?
    大阪府知事、大阪市長を歴任、政党「維新の会」の創設者として現場の政治経験を重ねた論客と、明快に平成政治を論じる気鋭の国際政治学者が、経済、税金、教育、外交、安全保障、社会保障など、「政治を評価するポイント」を具体的に提示。
    国民のニーズを吸い上げる「マーケティング力」、政治課題を設定する「問題提起力」、さまざまな選択肢から最後に決められる「決定力」、政策実現のための「組織力」――。どういった指標をみれば、政治家の「実力」はわかるのか?
    選挙の前に一読すれば、政治家、政党の真価がわかる!

    主な論点

    ・「保守かリベラルか」の図式はもう役に立たない
    ・マーケティング政治のすすめ
    ・「国民投票」はなぜ間違えるのか
    ・消費増税か資産課税か
    ・官僚による「需給調整」こそ諸悪の根源
    ・外交・安全保障 日本の選択肢は限られている
    ・憲法9条改正の前にやるべきこと
    ・女性問題こそ現状打開の突破口
  • 897(税込)
    著:
    佐野眞一
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    新1万円札の肖像に決定した渋沢栄一とは一体、何者だったのか?

    日本銀行、第一国立銀行(みずほ銀行)、日本郵船、東京電燈(東京電力)、東京瓦斯(東京ガス)、大日本麦酒(サッポロビール、アサヒビール)、商法講習所(一橋大学)、東京ホテル(帝国ホテル)など、日本を代表する約650の企業や団体をつくった「日本資本主義の育ての親」。それにも関わらず、三井、三菱、住友のような財閥となることを拒み、静かに没落していった──。人物ノンフィクションの第一人者が、栄一・篤二・敬三と続いた渋沢一族三代の真実の姿を描く。

    わが国に資本主義を産み落とし根づかせた栄一、それを継承し育んだ嫡孫・敬三。その狭間にあって、廃嫡の憂き目にあった篤二。勤勉と遊蕩の血が織りなす渋沢家の人間模様をたどることは、拝金思想に冒されるはるか以前の「忘れられた日本人」の生き生きとした息吹を伝えることにも重なる。この一族は、なにゆえに「財なき財閥」と呼ばれたのか? なぜ実業家を輩出しなかったのか? いま新たな資料を得て、大宅賞受賞作家が渋沢家三代の謎を解き明かす。

    「私はこの本で“偉人伝”を書いたつもりはない。それより意図したのは、栄一という人物の偉大さに押しつぶされた渋沢家の人々の悲劇を、明治、大正、昭和の時代相に重ねて描くことだった。これはまったく類書がない着眼点だといまも自負している」
    (本書より)

    電子書籍化にあたり、新稿「渋沢家の真相」を収録した。

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