『ライトノベル(ラノベ)、電子書籍普及委員会、芳村拓哉』の電子書籍一覧
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この作品を書いてたときの僕はね、どうかしてたんですよ、ええ、フランスの偉大なる革命家であるところのブランキに謝辞を捧げるほどの僕がこんな作品を書いてしまうなんて、あまつさえ界隈からこの作品が一番ザヴァツキらしいのではなんて批評されるとは、ええ、どっちも僕ですぜ、人は変われる、だからこそ希望なんだぜ、やっていこうなこれ蟹工船オマージュなのに俺、一行も読んだことが、そのたま! ぜひおすすめです最高か、
僕たちは、本当にセカイを変えることはできないのだろうか?
舞台は海べりの小国、エルメデ。この港湾国家では、人々が漁獲された魚や蟹を
缶詰に加工して輸出する幅広い産業に従事して、慎ましくも豊かに暮らしていた。
愛すべき日常。誰もが気分よく働き、労働を称える勇ましい歌で街は満ちていた。
港湾労働組合の第三課……労働者たちに紛れて平和な日常を維持監視する任務を
持つニコルは、微かな異変を感じる。まさに今、誰かが日常を侵害しているのだ。
そんな、ここはエルメデだぞ?! 彼はすぐに知る。革命の罠が炸裂し街を覆う。
ニコルは、レシカに出会う。
労働者の街であるエルメデには似つかわしくない美女だった。ビルドの女なのだ。
ビルドとは、エルメデの平穏を脅かす悪党……街を統治するアーキテクトたちへ
憎しみと叛意をつのらせているプロレタリアートだ。日ごと山の上の統治区画へ
向かうアーキテクト専用の高架鉄道を、燃える双眸で凝視するビルド。レシカは
彼を慕っていた。日常の退屈さと閉塞感を疎んじていたからだ。
ひとつの戦いが生じる。
エルメデを騒乱の火の粉が包み込む。ビルドとニコルの視線が交錯し燃え上がる。
ニコルは思うのだ。愛すべき日常をビルドなどには渡しはしないと。自分こそが
エルメデの日常を何としても守り抜く。レシカもまた、ビルドから奪ってみせる!
果たして、女と港湾国家の趨勢を賭けた男同士の戦いはいかに?!
犬吠埼ナイン構想のなかでも異彩を放つ作品です。痛みを、悲しみを、涙すらも
乗り越えて、なおも守られるものがあるとき、それは人々にとってどれほど大切
なものなのでしょうか。日々を生きるうえで、あるいは創作するうえで、まさに
僕はそのことを思い出します。辛いときに、悲しいときに、やりきれないときに、
それでもなお、彼らが守ろうとしたものが何だったかを思うとき、僕はまさしく
悠久の旅路に接続され、たどり着いたサーガの果てへと至ることができるのです。
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スペオペってなーに、それ、すっぺーおっぺーの省略形じゃなーい、いーや違うね、スペースオペラだよね、ええーマジっすかー本当にそうなの違うくない、実はやっぱり意外にもすっぺーおっぺーの省略形なんじゃない、いやーどうかなー、ところでこのラノベですけどね、話をそらすんじゃない、俺は今、すっぺーおっぺーの話をしているんだ、はいすいません、多分違います、スペオペは、スペオペはー、スペースオペラだああああーっ
テクノロジーの飛躍的な発展とともに銀河の彼方へと拡大を続けるギャラクシーレギオン。
一方辺境ではフロンティアグラッドという惑星諸侯が独自の文化を築いて、中央の支配と
権威に対抗していた。長い時間の経過とともに両者の均衡は今まさに破れようとしていた。
集落の警備中夜空に感じた違和感を追跡していたロンドはジェネレーターの故障で不時着
したエリィの小型宇宙船に轢き潰されてしまう。最悪な二人の出会いが、すべてを変えて
いく。再度目覚めるとすでに彼の心臓その他は機械によって置き換えられていたのである。
テクノロジーディバイドと覇権主義の強い欲望を乗り越え元素のように出会った者たちが
幸せを築いていく。軽快なレトロフューチャーを感じさせる躍動感あふれるスペオペです。
『幸せこそがすべてであり、他は従属物に過ぎない』、過去の思いが未来へと繋がります。
混迷の時代を照らす光とは何か。それはまさに斬新な変化であり、変わることを怖れずに
突き進む勇気ではないでしょうか。彼らには自らの不屈の信念への確信すらもあるのです。
僕もまたエリィやロンドたちと同じ道を歩き、悠久の旅路へと繋がりたいと思っています。
小説:犬吠埼一介
イラスト:芳村拓哉
電子書籍普及委員会(電書会): http://inubousaki-ikkai.kir.jp/
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まあ最近の政治観てると思わなくもなくない? ザヴァツキのいってることのほうが正しいんじゃない、じゃんじゃか革命して弱者大衆に寄り添わない為政者なんていなくすればいいだわよ、ははは、そうですねえ、人類は今までずっとかけても未だにユートピアを作り得ない、しかしそれは無限大の未来までではないんですよ、我々はたどり着きます、ええ、僭越ながら僕がそう申しているのです、ふーん、そう、ええ、そうですく、く、く、
かつて、周辺国家との利権を伴う軍事的衝突や搾取的な労働により、民衆から闇の時代と
称された小国ベリエルグの悲惨な歴史は、革命組織ウインドウォーカーズによって覆され、
一時は光の時代が訪れたかに見えた。
だが、その後急速に生み出された新基幹技術「マグナ」のエネルギーに対する依存は社会
の姿を大きく変え。人々は再び、マグナ粒子を採掘するための労働に従事し、支配者階層
である「不可知領域」がマグナ悪用防止のために敷設した、自動機械たちの監視のなかで
暮らしていた。弱者大衆たちは、現代のベリエルグを、影の時代と呼んでいた。
不可知領域に仕える精鋭部隊「七曜」のひとりであるイリヤは、採掘場から回収した収益
であるマグナ粒子のパッケージを丸ごと奪われてしまう。フラルと名乗った女はいったい
何者なのか。街中に見え隠れするウインドウォーカーズ再来の気配。長年従事した七曜と
しての大義と、日々の暮らしのなかでおのずと芽生えてきた彼自身の実存との板ばさみに
なりながらも、イリヤが選んだ結論とは……?
上位1%の支配者階層による支配を、99%の弱者大衆が打倒し、本当の幸せを得ること
はできるのだろうか。混迷した世界のなかで、光に向かって進んでいく人々の姿を描いた、
「反資本主義」の思想を題材にしたSFです。
「誰かが心から流したひと滴の悲しい涙のほうが、国や、歴史なんかより、何倍も重たいんだ」
小説:犬吠埼一介
挿絵:芳村拓哉
界隈で話題になっている、九作品の中編小説からなる「犬吠埼ナイン構想」という
サーガの五番目の章作品です。章作品ごとに完結しているのでどの章作品からでも
読み進めていただけます。オフィシャルサイトでも詳細なご紹介を掲載しています。
電子、紙、朗読のすべてをご用意しておりますのでぜひお気軽にお楽しみください。
電子書籍普及委員会(電書会): http://inubousaki-ikkai.kir.jp/
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人の数だけ正義があるとはよくいいますがセクシーなのかキュートなのかどっちが好きなのかってことですかねえ確かにそりゃあ大変だどっちもーな選択肢がそんなに簡単にありゃあいいけどねえだって火星に行くか地球に残るかなんでしょバーターじゃないあーらヒロインの私はセクシーでキュートよーへえーそうなんだーじゃあやっぱこのラノベは面白いんだねやったー何だか俺も火星へ行けそうな気がしてきたよあらよかったわねえ最高か
技術革新が限界を迎え閉塞感の漂う近未来。火星という新たなフロンティアを開拓する
プロジェクト間競争が激化して、都市経済の中枢を担っていた。火星を目指す者たちと
地球に留まろうとする者たちの対立もまた、深まっていた。夢を自由自在に操作できる
機械を開発する末端プロジェクトのリーダーとして、静かに暮らしていたリーは、重要
不可欠な火星植民を担当する大規模プロジェクトのリーダーで、謎の多い女、カグヤと
出会い、惹かれていく。いったいこの女は何なんだ。それまで平穏だったはずの日常が
にわかに騒然とし逃れようのない大きな運命へと結びつけられていくのを感じるが……。
人類もいつの日か火星に行くことになるのかもしれない。そんな明日を描いた作品です。
レトロフューチャーとサイバーパンクを折衷し、竹取物語を題材にした近未来SFです。
いつの時代だって、世界を動かしているのは、蛮勇だ。
小説:犬吠埼一介
イラスト:芳村拓哉
界隈で話題になっている、九作品の中編小説からなる「犬吠埼ナイン構想」という
サーガの二番目の章作品です。章作品ごとに完結しているのでどの章作品からでも
読み進めていただけます。オフィシャルサイトでも詳細なご紹介を掲載しています。
電子、紙、朗読のすべてをご用意しておりますのでぜひお気軽にお楽しみください。
電子書籍普及委員会(電書会): http://inubousaki-ikkai.kir.jp/
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