『集英社単行本、101円~400円(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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中東の戦場を逃れて、海路、密入国して東京にたどり着いた一人の若き兵士、ターリク。武器もなく、パスポートもなく、孤独に身を潜めて大都会をさまよいながら、たまたま知り合ったロック・バンドで歌うことになる。 彼と出会い、また別れてゆく男たち、女たち。都会の砂漠で生きる彼らの心に、故郷を思うターリクの哀調を帯びた歌声がしみとおる。池澤夏樹の新境地を拓いた長編。
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タイのカンボジア難民キャンプで働く修子と会社員の野山は偶然の出会いから互いに強く惹かれ合うが、「自分がやっている仕事の意味に疑問を感じることはないから楽なの」と言う修子は難民キャンプを去ることは考えられない。優秀なエンジニアとして会社の期待を背負い、東京に暮らす野山が修子のために最後に取った行動は……。遠く離れても寄り添う恋人たちの心のうちを鮮やかに描き出す。池澤夏樹はじめての恋愛小説。
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南の島で出会った、自由で奔放なマリコ。日本を抜け出し、風のように島々を渡って生きていく彼女を、僕は追いかけることができるのか?(「マリコ/マリキータ」)。前人未踏の遺跡を探検し、「神」と遭遇してしまった男達の至福と錯乱を静謐に描き出す(「帰ってきた男」)。瑞々しい珠玉の5篇を収録した、池澤夏樹の最初の短篇集。
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夢の中で、十二年に一度の沖縄・久高島の祭イザイホーに、巫女として参加している自分を見つける「眠る女」。亡くなった夫の骨を砕き海に撤く妻を、遠くからそっと見守る夫がやさしく語りかける「骨は珊瑚、眼は真珠」。さわやかに、そして心に深く届く言葉が紡ぎだす九つのものがたりを収録した秀作短篇集。収録作「鮎」は野村萬斎の演出により新作狂言として上演されている。
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