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『中公文庫、雑誌を除く、分冊版を除く(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

121 ~180件目/全1642件

  • 1,155(税込)
    著:
    乾ルカ
    レーベル: 中公文庫

    七年ぶりに再会した、北海道立白麗高校三年六組の元クラスメートたち。
    だがそれは同窓会ではなく、担任だった水野先生の葬儀だった。

    思いがけず再会した彼らは喜び、高校時代を懐かしむ。
    そして、水野が授業中におこした〝事件〟が切っ掛けで、不登校になったクラスメートがいたことを思い出し始める。
    彼は、今どこに――。 

    〈解説〉岡田彩夢
  • 社会主義国の古本屋では、良い本は店頭より奥にしまい込んである。店主と打ち解け、バックヤードに入れるかどうかで勝負が決まる――
    戦後第1回目の交換留学生としてプラハに降り立ったときから10年間、古書を探さない週はなかったという言語学者が、本と出逢う喜び、愛すべき店主たちとの交流をユーモラスに語るエッセイ。
    〈解説〉阿部賢一

      目 次

    Ⅰ 沈黙の通訳
    沈黙の通訳
    その一語



    スライムの終焉
    津波のロンド
    英語夜話
    チェルニー博士訪問記
    小さなバイリンガリストたち

    Ⅱ プラハの古本屋
    共産圏の古本屋・1
    共産圏の古本屋・2
    共産圏の古本屋・3
    プラハの古本屋
    続・プラハの古本屋
    ほろ苦い喜び
    ストラホフ図書館への招待
    辞書との縁
    チェコの匿名辞典
    チャペックのコロンボ風探偵小説
    もっと長い長いお医者さんの話
    古本のプラハ・'87
    三つのミニコレクション

    Ⅲ カルパチアの月
    アドリアの海から
    ワルシャワの秋
    沖縄の熱帯魚
    雨のプラハ
    ウィーンの四日間
    カルパチアの月

    初出一覧
    あとがき

    解説
    「古本」との新たな出逢い  阿部賢一
  • 1,320(税込)
    著:
    八木義德
    レーベル: 中公文庫

    「してヤラれた」と思った「雪国」の冒頭。生きている文章の書き手、志賀直哉。さりげない文体の名人、井伏鱒二。繰り返し読んで飽きない「陰翳礼讃」――。最後の文士とよばれた芥川賞作家が、多種多様なスタイルの名文を小説家ならではの視点で読み解き、すぐれた文章とはいかなるものかを綴る。読書案内にして名文鑑賞の書。〈解説〉蜂飼耳

    目次より(一部抜粋)
    自然のエロス――川端康成『雪国』
    生き物の死――志賀直哉「城の崎にて」
    感覚とモンタージュ――横光利一『上海』
    光と影――谷崎潤一郎『陰翳礼讃』
    ある死生観――尾崎一雄「虫のいろいろ」
    詩美的感覚――梶井基次郎「檸檬」
    性の描写――山本周五郎『青べか物語』
    抑制と恥じらい――伊藤整『若い詩人の肖像』
    ユーモアとペーソス――井伏鱒二「山椒魚」
    典型的自画像――太宰治『人間失格』
    切腹の描写――三島由紀夫「憂国」
    戦場の死と生――大岡昇平『俘虜記』
    絶体絶命の時――吉田満『戦艦大和の最期』
    女であること――林芙美子「晩菊」
    砲丸を投げる――小林秀雄「オリムピア」
    夢を描く――内田百閒『冥途』
    老年のエロス――結城信一「空の細道」
    女人礼讃――室生犀星「えもいわれざる人」
    着物を描く――芝木好子「京の小袖」
    新しい血――三浦哲郎『初夜』
    一語の重さ――佐多稲子『夏の栞』
    戦場を見る――開高健『輝ける闇』
    沈黙と虚無――佐藤春夫「『風流』論」
    リング上の闘い――沢木耕太郎『ドランカー〈酔いどれ〉』
    吉行淳之介『女のかたち』抄
    死への鎮魂――吉村昭『星への旅』
    厄介な生き物――阿部昭『言葉ありき』
    生命の復活――北條民雄『いのちの初夜』
    古都の異人――島村利正『奈良登大路町』
    老いの果て――耕治人『天井から降る哀しい音』
    完結した人生――司馬遼太郎『歴史と小説』
    美しいものとは――岡部伊都子「青磁」
    海景の中の人生――水上勉「寺泊」
    権威を笑う――井上ひさし「パロディ志願」
    物狂おしさの果て――瀬戸内晴美『放浪について』
    土への夢――深沢七郎「生態を変える記」
    ある狂熱者――棟方志功『板極道』
    手でつかむ――柳宗悦「雑器の美」
    芸術とは?――吉田秀和「ヨーロッパの夏、日本の夏」
    エロスの詩――野口冨士男『なぎの葉考』
    官能描写――田久保英夫「蜜の味」
  • 「遺書」は個人が時代に記す小さな刻印──。
    芥川龍之介、太宰治、山本五十六、円谷幸吉、三島由紀夫、石原裕次郎、美空ひばり、昭和天皇といった著名人から特攻兵、戦没学徒など市井の人まで、人物ノンフィクションの名手が昭和の歴史を遺書でたどる。
    平成期の遺書を扱った補章を増補した完全版。〈解説〉保阪正康

    〈目次〉
    中公文庫版まえがき 
    第一章 テロと不安と憤怒と〈昭和初年~開戦まで〉
    芥川龍之介、磯部浅一、北一輝、西田税、小林多喜二の母・セキほか
    第二章 前線に散った人々 〈開戦~昭和20年8月〉
    特攻の父・大西瀧治郎、戦没学徒・林尹夫、詩人・竹内浩三、山下奉文、山本五十六、今村均ほか
    第三章 敗れた国に殉じて〈敗戦前後〉
    阿南惟幾、杉山元、東條英機、近衛文麿、甘粕正彦、川島芳子ほか
    第四章 戦後の混乱のなかで 〈昭和20年代〉
    広田弘毅、山崎晃嗣、太宰治、秩父宮雍仁ほか
    第五章 政治の季節と高度成長〈昭和30~40年代〉
    樺美智子、山口二矢、円谷幸吉、三島由紀夫、連合赤軍・森恒夫、小泉信三、沢田教一 ほか
    第六章 大いなる終焉へ〈昭和50~60年代〉
    井上成美、日商岩井常務、日航機墜落事故被害者、石原裕次郎、美空ひばり、昭和天皇ほか
    補論 平成の遺書を読む
  • 町田そのこ氏、おすすめ!
    「自分を誰かに明け渡さない。それが、誰かを救うことにもなるのだ」

    札幌の進学校に通う土橋輝明は、数学と生物が得意な高校3年生。同学年の特進クラス国立文系で第一志望は北大文学部という秦野あさひとは、「優等生」同士ということで、学校行事にペアで駆り出されることも少なくない「腐れ縁」だ。ある日、あさひに相談を持ち掛けられた輝明は、予想外のディープな内容に驚き、思わず席を立ってしまう。翌日、彼女が失踪したことを知った輝明は、片親の違う弟で「料理研究部」では彼女の後輩でもある吉川航とともに、その行方を追い始める。あさひはどこへ消えたのか? 輝明は東京へ、そして沖縄へ向かう。徐々にあさひの過酷な生い立ちを知るにつれ、輝明は……。
    単行本刊行時、朝日新聞、毎日新聞、北海道新聞、京都新聞、「本の雑誌」、「SUMISEI Best book」など各紙誌で絶賛された青春ロードノベルの傑作、待望の文庫化!


    【目次】
    前口上
    起 二○一三年七月中旬、北海道札幌市
    承 二〇一三年七月下旬、埼玉県所沢市
    転 二○一三年七月下旬~八月上旬、沖縄県那覇市~慶良間諸島
    結 二○一三年十二月下旬、北海道札幌市
    納め口上

     解説 藤田香織
  • 運動不足は家トレで解消。
    スリムな暮らしをめざしつつ、断捨離しすぎに要注意! 
    週一回の買い物で、充実かつ節約をいたしましょう。
    仕事や年金など将来に不安はあるけれど、様々なことを自粛生活で学びました。
    先の見えない日々の中、気力、体力を保って生きることが大事。

    岸本流「心と体の栄養の摂り方」がここにある。
  • 第1章 自由にものを見よう
     
    第2章 世間の尺度を捨てよう

    第3章 すべてのことにこだわらない
     
    第4章 いまの「あるがまま」を受け入れよう
     
    第5章 自分の「いい加減」を生きよう

    終章 仏教はバスの時刻表である
  • 世間に異議申し立てをし続けた日々をユーモラスに描き、
    家族のことや悪戯三昧の学生時代を回顧。

    伝説の反骨編集者の原点となるエッセイを初文庫化!
  • 682(税込)
    著:
    花森安治
    レーベル: 中公文庫

    風俗やファッションをテーマに、滑稽な人間模様を洒脱に語る。
    特権意識や見栄っ張りを嫌った花森イズムが、時空を超えて迫る!
  • 戦争の悲惨さを戦地で目の当たりにした筆者が自ら責任編集にあたり、1959年に刊行開始された『少年戦記』の掲載作を中心に、戦記や取材をもとに描いた力作を集成。歴史の流れに沿って漫画で読む、太平洋戦史。全三巻。
    〈解説〉大木 毅

    〈収録作品〉
    山本元帥と連合艦隊 第一部 奇襲!! 真珠湾
    同 第二部 マレー沖海戦 戦艦血に染まる時
    印度洋作戦
    珊瑚海大海戦
    ミッドウェー作戦
    急襲ツラギ夜戦
    絶望の大空
  • 1,155(税込)
    著:
    黒川博行
    レーベル: 中公文庫

    食品卸会社の社長・篠原の遺体が高速道路の非常駐車帯で見つかった。
    京橋署・暴犯係の刑事「映画オタクの勤ちゃん」こと上坂と礒野は、資金繰りに行き詰まった末の自殺と見て捜査を始める。
    篠原に掛けられた巨額の保険金、不渡りになった手形とそれをサルベージしたヤクザ、そして篠原を巡る女たち……。
    Nシステムの画像を手がかりに篠原の足取りをたどる地道な調査で明らかになった事件の真相とは? 

    警察小説の白眉!〈解説〉春川正明
  • バラが咲き乱れる家で、新進気鋭の建築家・青川英樹は育った。
    上品で美しい母。仕事人間の父。自由に生きる妹。
    ごく普通の家族だと思っていた。
    だが、妻が妊娠して生まれてくる子が「男の子」だとわかった途端、母が豹変した。
    記憶の彼方にしまい込んでいたあの日、一体何が起きたのか――。

    身も心も震える、圧巻の家族小説。〈解説〉藤田香織
  • シリーズ2冊
    1,430(税込)

    【昭和・光と影】
    夥しい人命が失われ、数えることの出来ぬ富が空しくなり、名誉と独立とを奪われ、ただ世界に向って罪だけを負うことによって、今、戦争が終るのである――昭和十七年一月、ビルマ派遣軍司令部宣伝班として従軍。帰国後、読売新聞社論説委員として敗戦の日を迎える。戦後を代表する社会学者の回想録。
    〈解説〉粕谷一希

    (目次から)
     昭和十六年――昭和二十一年
      徴用と三木清
      ビルマの高見順
      ラングーンの日々
      日本への旅
      新聞社の内部で
      敗戦の日
      スターリンの夢
     明治四十年――昭和十六年
      微禄の涯
      偽善の勧め
      地震のあとさき
      社会学へ向って
      習作時代
      東大のうちそと
      悲しい処女作
    〈解説〉粕谷一希
  • 二十年前に両親を殺されて以来、世捨て人のように生きてきた真野。
    ある日、彼が営む「深夜喫茶」に謎めいた少女が現れるが、不慮の事故に巻きこまれ、意識不明になってしまう。
    身元の手がかりは、ポシェットに入っていた一枚の地図のみ。
    その地図に導かれるように、真野は、一度は捨てた故郷を訪れる――。

    【目次】
    第一部 帰れない街
    第二部 すれ違う意図
    第三部 螺 旋
    第四部 接 近
    (上巻)


    「殺人者の息子」という宿命を背負い、検事への夢を断たれ弁護士となった川上。
    かつての父同様に、頑ななまでに死刑判決のみを望む被告の弁護を手伝うことになり、二十年ぶりに故郷へ。
    被害者と加害者、双方の息子。決して交わらなかった二つの人生が、因縁の街で新たな局面を迎える――。
    「汐灘サーガ」三部作最終章。著者インタビュー収録。

    【目次】
    第四部 接近(承前)
    第五部 強まる疑念
    第六部 過去からの手紙
    第七部 接触、そして

     巻末付録 堂場瞬一インタビュー
    (下巻)
  • 【昭和・光と影】
    夥しい人命が失われ、数えることの出来ぬ富が空しくなり、名誉と独立とを奪われ、ただ世界に向って罪だけを負うことによって、今、戦争が終るのである――卒論をもとに『思想』で論壇デビューを飾った戦前、昭和十七年一月、ビルマ派遣軍司令部宣伝班として従軍。帰国後、読売新聞社論説委員として敗戦の日を迎える。そして戦後の平和運動、安保闘争へ。政治の季節を描く自伝的昭和史。昭和を代表する社会学者による回想録。

    (目次より)
     昭和十六年――昭和二十一年
      徴用と三木清
      ビルマの高見順
      ラングーンの日々
      日本への旅
      新聞社の内部で
      敗戦の日
      スターリンの夢
     明治四十年――昭和十六年
      微禄の涯
      偽善の勧め
      地震のあとさき
      社会学へ向って
      習作時代
      東大のうちそと
      悲しい処女作
      唯物論研究会の人々
      ミクロの世界へ
     昭和二十一年――昭和三十五年
      二十世紀研究所
      平和問題談話会
      「小さな人気者」
      内灘へ
      さまざまな空港
      放心の日々
      安保前夜
      安保の日誌
      美しい季節
      あとがき
      解説 粕谷一希/品治佑吉

    ※中公文庫『わが人生の断片』上下巻を合本したものです。既刊電子版と内容に変更はありません。
  • 柳原さん、開高さんらが描いたアンクルトリスに込められた「人間らしさ」こそが、どんな時代にあっても人間が忘れてはならない、欠かすことのできない本質である
    (サントリーHD会長 佐治信忠〈特別寄稿〉「人間らしくやりたいナ」より)
    アンクルトリスのモデルはいない、しかし、強いて探すとすれば、それは私自身のような気がする。私の思っていた事、私のするくせ、私の見たものがアンクルトリスのストーリーの中に、動きの中に、背景の中に出ていたかもしれない。きっとそのうちに私もアンクルトリスみたいにハゲ頭になるだろう、私のモデルはアンクルトリスなのです。
    (巻末エッセイ 柳原良平「私はアンクルトリス」より)

    「人間」らしくやりたいナ――昭和三三年、柳原良平、開高健、山口瞳、そして酒井睦雄が生み出したアンクルトリス。サントリーの前身・寿屋宣伝部で、数多くの伝説的広告を作り上げた熱く賑やかな日々を描く。多彩な人物のエピソードから広告論、イラストレーション論まで。イラスト37点収録。
    〈特別寄稿〉佐治信忠〈巻末エッセイ〉山口瞳
  • 源内先生、べらぼうな事件の謎に挑む!
    江戸を震撼させる連続殺人、不可能犯罪のトリック、田沼意次爆殺の謀議……。平賀源内の推理が冴えわたる!
    *目次
    萩寺の月/牡丹亭還魂記/稲妻草紙/山王祭の大象/長崎ものがたり/尼寺の風見鶏/蔵宿の姉妹/爆弾侍
    〈解説〉日下三蔵
  • 1,265(税込)

    「一編でも読者が心から怖がってくれれば、編者冥利に尽きる」

    怪異の名手・三津田信三が自ら選んだ、国内外のホラー名作十三篇。
    それに加えて、三津田氏が今作のために書いた「霧屍疸村の悪魔」を収録した珠玉のホラーアンソロジー。
    他では味わえない異様さ、不穏さ、無気味さ、そして忌まわしさを、存分に感じてください――。
  • 「音楽というものは、生活のなかにとり入れるものではなく、生活のなかからひきだすものです。」――やわらかい語り口による、クラシック音楽への誘い。

    ・芥川也寸志生誕100年記念企画。
    ・ロングセラー『音楽の基礎』と並ぶ、クラシック音楽入門書。
    ・本書は、楽譜をいっさい用いず、日本人とクラシック音楽の接し方を、平易かつユーモラスに解く。「談義」というに相応しい筆致。
    ・「リズム」「旋律」「ハーモニー」など、音楽入門としてのツボは押さえつつも、時折「脱線」する内容が、もうひとつの読みどころ。
    ・軽妙な文体とエピソード、喩えの面白さなど、現代音楽作曲家である著者の人柄が垣間見える。エッセイとしての妙味。
    〈解説〉片山杜秀
  • 満洲国の実力者「二キ三スケ」の一角を占め、国務院総務長官を務めた大蔵官僚による率直な回顧録。
    一九三二年の建国に際し、新たな通貨や租税制度をどう作ったか。
    「満洲五カ年計画」をどのように実行したか――。
    執政溥儀、高橋是清、東條英機、岸信介らの人物描写も興味深い、貴重な証言。
  • シリーズ4冊
    8141,034(税込)
    著:
    堂場瞬一
    レーベル: 中公文庫

    寂れゆく故郷で生まれた犯罪。
    友情と正義、そして復讐がぶつかり合う。
    小説だからこそ描ききれた、圧倒的人間ドラマ
    堂場瞬一、もうひとつの代表作〈汐灘サーガ〉第1弾

    地方都市・汐灘の海岸で起きた幼女殺害未遂事件。容疑者として浮上したのは二十年前に同様の犯行を自供し、服役した過去を持つ庄司だった。庄司の親友だった刑事、冤罪を訴える弁護士、そして娘の復讐を誓う父親。三者の思惑が交錯する時、予想だにしない真実が姿を現す。
  • わが子が障害を持っていると知り、不条理な現実を受け入れるまでの拒絶と葛藤、受け入れることができたときの感動を経験する親がいる一方で、子どもの命を奪ってしまおうとする親、病院に捨てられてしまう子どももいる。治療を迷う医師もいる。幼い命をめぐる大人たちの拒絶と受容の果てには、読む者に静かな感動を広げる命の旋律が響き始める。〈解説〉渡辺一史


    医学が進み、科学が進歩しても障害や病は消えません。
    気がつけば、私たちの社会は医療技術で生命の質を診断する時代に変わってきています。
    「授かりものの命を育む時代」が、
    「生命の誕生を操作して選別する時代」に入り、
    私たちはより一層多くの悩みに直面しているように見えます。
    人生の大きな節目であるわが子の誕生という瞬間を、
    単純に期待と喜びだけで迎えられない時代を私たちは生きているのかもしれません。(本文より)
  • 1,375(税込)
    著:
    新野剛志
    レーベル: 中公文庫

    昭和11年夏。新聞社の飛行士・鷲尾順之介、満州国奉天の町で、謎めいた美女・宋麗林の命を助けた。
    一方、関東軍参謀本部の梶清剛大尉たちは極秘計画を進めていた。
    そして、運命の糸が絡み始める――。

    行方不明機を発見した順之介は、突如現れた梶に銃を突きつけられ、内蒙古から「荷物」を空輸しろと命令される。
    そこには麗林の姿が……。
    航空冒険小説の傑作!
  • 春さんが、帰ってこない――。

    深夜一時半。
    最愛の夫の帰りを待つ三津子。無理な残業をする彼を心配する彼女の心は、決して夫には届かない。
    その想いを記した日記は、やがて幻聴、幻覚、幻影、幻想に飲まれていく。そして迎える《おしまいの日》に三津子は……。

    春さんは、まだ、帰ってこない――。

    正気と狂気の狭間を描く、サイコホラーの傑作!
  • 一九八五年八月十二日、羽田から大阪へ向かうはずの日航ジャンボ機が消息を絶った。三十二分間の迷走の果て、御巣鷹の急峻な山中に散った五百二十名の生命。あのとき、機内で何が起きていたのか──。
    安全神話に魅せられた現場と隘路にはまった事故調査の迷宮。
    空前の事故が起きてから四十年にあたっての補遺を付す。
    〈目次〉
    1 真夏のダッチロール
    2 三十二分間の真実
    3 ビジネス・シャトルの影
    4 遺 体
    5 命の値段
    6 巨大システムの遺言

    あとがき
    事故から四十年にあたっての補遺
    〈解説〉神里達博
  • 946(税込)
    著:
    吉村昭
    レーベル: 中公文庫

    戦前・戦中の東京下町を、昭和2年生まれの著者が体験を通して振り返る。
    綿密な考証と巧みな描写にもとづく歴史小説・ノンフィクションに定評のある著者による、昭和事物回顧。
    「歴史」「昭和史」という括りからは見落とされた、庶民の暮らし・風俗、東京下町の情景が、生き生きと甦る。
    単なるノスタルジーではない、冷静な視線で、自らの記憶を掘り起こす。

    「『古き良き』とは浅薄な過去を美化する言葉でしかない。決して『良き』ばかりとは言えず、簡単にそんなことを口にしてもらいたくはないのだ」(本文より)

    【本書に出てくる事物】
    物干台/毛糸/焼芋屋/羅宇屋/お化け煙突/自転車泥棒/電柱掘り/焼け金庫屋/ソフト帽/下駄・雪駄/銀流し/朴歯の高下駄/ハダシ足袋/ソロバン/エジソン・バンド/大学芋/電球/提灯/リヤカー/山手線/地下鉄/汽車/チッキ/花柳病/肺病/肝油/脚気/浣腸/ヒマシ油/蚊帳/火の見櫓/湯タンポ/長火鉢/焚火/映画館/ポスター貼り/ラジオ体操/仏法僧/ベルリン・オリンピック/二・二六事件/喫茶店/お定事件/浪曲・講談/徳川夢声/玉音放送/ラジオ/ツェッペリン号/説教強盗/下駄スケート/大八車/オート三輪/木炭自動車/輪タク/都電・市電/谷中墓地の桜/アメ横のサクラ/井の頭のひき蛙/食用蛙/夏服/カンカン帽/パナマ帽/アッパッパー/南京虫/蚤/虱/DDT/銭湯/行水/朝顔/石榴/金魚/山の湯宿/赤トンボ/柿木金助/B29/夜の闇/双葉山/男女ノ川/夜行列車/蒸気機関車/煤煙

    〈解説〉森まゆみ
  • 印象主義という仮面の下に覗くデカダンスの黒い影。
    従来のドビュッシー観を一新し、その悪魔的な素顔に斬り込んだ画期的評伝。
    〈解説〉池上俊一
  • シリーズ2冊
    1,760(税込)
    著:
    梅崎春生
    レーベル: 中公文庫

    自身の戦争体験を通して人間心理を追求し、鋭敏な感性で作品に昇華した梅崎春生。戦後派を代表する著者の戦争を描いた主要作品を収める小説集(全二巻)。第Ⅰ巻は、敗戦直後に書き上げた出世作「桜島」、芸術選奨文部大臣賞受賞作「狂い凧」を含む十七篇と、関連エッセイを収める。〈解説〉真鍋元之/日和聡子

    目次

    桜  島
    水兵帽の話
    万  吉

    年  齢
    眼鏡の話
    埋  葬

    ある失踪
    演習旅行
    山伏兵長
    生  活
    無名颱風
    上里班長

    赤い駱駝
    狂い凧

    巻末エッセイ
    『桜島』あとがき
    『桜島』のこと
    八年振りに訪ねる――桜島
    『桜島』――「気宇壮大」なあとがき

    解説Ⅰ真鍋元之
    解説Ⅱ日和聡子
  • 生きて還った者の嘆き、恨み、悔恨──。
    そんな海軍学徒士官の感慨が込められた中・短篇を著者自らが精選。故郷の町で行われた、数十年ぶりの小学校同窓会を題材にした名作「青葉の翳り」など十篇を収める。
    互いの戦争体験をめぐって語った大岡昇平、半藤一利との対談二篇を付す。


    〈目次〉
    目次
    青葉の翳り
    年年歳歳
    霊三題
    八月六日
    光の潮
    友をえらばば
    歪んだ自画像
    軍艦ポルカ
    空港風景
    桃の雨

    対談 兵どもが夢の跡 大岡昇平
       昭和史の明と暗 半藤一利
  • 『となりのトトロ』から『思い出のマーニー』まで。アニメーターとして、スタジオジブリの作品を支えた著者・舘野仁美による回顧録。
    記憶の中にある宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、そして高畑勲監督、スタッフたちとのエピソードをつづる――。
    文庫化にあたり、著者の新たな挑戦を書いた近況報告を収録。
    〈序文〉鈴木敏夫〈解説〉万城目学
  • 巨大魚と格闘する老漁夫の姿を通して描く、現代の神話。

    20世紀アメリカを代表する作家、アーネスト・ヘミングウェイ。
    彼の生前に発表された最後の小説にして、ピュリッツァー賞・ノーベル文学賞を受けるなど世界的に高い評価を得た『老人と海』。
    劇作家・批評家の福田恆存によるその翻訳は、日本でも初訳(1955)以来、改訂を重ね、累計500万部を超える大ベストセラーとして読み継がれてきました。
    本書は、いわば、日本語訳としてこれまで最も愛されてきた福田訳の、待望の新版です。

    今回新たに、ヘミングウェイ作品および『老人と海』が日本でいかに読まれてきたかを示す、作家たちのエッセイを巻末に収録。
    〈一生に一度は読みたい、文学の底力を示す名作〉として今も親しまれ続ける小説の、装い新たな復刊です。
  • 同時に、しかも別々に誘拐された妻と娘の悲鳴がはるかに聞こえる。
    自らが小説の登場人物であることを意識しつつ、主人公は必死に捜索するが……。

    あらゆる表現上の実験が繰り広げられる前人未踏の長篇に、「「虚人たち」について」他エッセイ2篇と新規解説を収録。
    著者が追究する超虚構文学の幕開けとなった記念碑的作品。
    泉鏡花文学賞受賞。
    〈解説 佐々木 敦〉


    【目 次】

    虚人たち

    エッセイ
    「虚人たち」について
    知の産業 ある編集者

    解説 佐々木 敦
  • 990(税込)

    「私は人ではありません。数百年を旅して回り、メンタマグルメに興じています」

    公園の雑木林を狩り場に、人間のメダマを狙う《猫》。
    かかわったものに呪いをかけ、どこまでも追いかける《蛇》。
    甘言で家を乗っ取り、金だけさらっていく《狐》。

    古今東西、人間の陰に生き、喰らい、時に育てる化物たち。
    その醜くて愛おしい姿を、とくと、ご覧あれ!

    醜悪、異様、狡猾、艶然――。
    恒川光太郎が描く、身の毛もよだつ究極のホラー七篇!
  • 第11回日本歴史時代作家協会賞作品賞受賞作
    大根おろしの中に小判がざくざく!?
    祭りのために命がけで蜜柑を運ぶ!?
    江戸っ子たちの英雄だったこの男は、なぜ一代で店を閉じたのか?
    謎に満ちた紀伊國屋文左衛門の生涯に迫る、痛快なる歴史×経済小説


    時は元禄。文吉は、幼い頃に巨大な廻船に憧れたことをきっかけに、故郷の紀州で商人を志す。だが許嫁の死をきっかけに、彼は「ひとつの悔いも残さず生きる」ため、身を立てんと江戸を目指す――。蜜柑の商いで故郷を飢饉から救い、莫大な富を得ながらも、一代で店を閉じた謎多き人物、紀伊國屋文左衛門。天才商人の生き様に迫る痛快作。
  • 第一部 リデルハートとその時代

    第一章 誕生から第一次世界大戦まで
    第二章 戦間期
    第三章 第二次世界大戦
    第四章 冷戦から晩年まで

    第二部 リデルハートの戦略思想

    第五章 第一次世界大戦の衝撃
    第六章 大量集中理論と相互破壊理論の「救世主」
          ――リデルハートのクラウゼヴィッツ批判――
    第七章 『戦略論』の誕生(その一)
    第八章 『戦略論』の誕生(その二)
    第九章 「間接アプローチ戦略」と「イギリス流の戦争方法」
    第十章 リデルハートと「西側流の戦争方法」

    エピローグ――「日本流の戦争方法」の構築に向けて
  • 不況にあえぐ国民が軍部の暴走に同調する中、三木は、一九三〇年代前半には自由主義を守るため奮闘、後半には昭和史研究会で積極的に活動、独自の共同体論を掲げて歯止めをかけようとした。本書は「中央公論」などに発表した時事随想を収録、獄中死するまで、現実に寄り添いながら新時代を構想し続けた思考と気骨のある精神に学ぶ。
  • 第一章 支那大陸をめぐる日米の争い 
    第二章 ワシントンおよびロンドン会議の真意義 
    第三章 日米海軍競争史 
    第四章 満州事変をめぐって
    第五章 ヤマを迎えた一九三六年
    第六章 愚かなる支那事変
    第七章 第二次世界大戦の前夜
    第八章 欧州大戦の火ぶた切らる
    第九章 日本は欧州戦争にかかわらず支那事変に猪突
    第十章 日独伊三国同盟と日ソ中立条約 
    第十一章 太平洋の波高し
    第十二章 第二次近衛内閣と日米交渉 
    第十三章 独ソ開戦す
    第十四章 米英の追いこみとさまよう日本
    第十五章 太平洋戦争の開幕――ハル・ノート前後――
    終章 十五年後におもう――「むすび」にかえて――
  • 激動の昭和・戦前戦中期、作家たちはみずからの限界点を見つめながら、文学を愛する人たちの期待に応えようとした。そこから忘れがたい多くの名編が生まれた――。芥川龍之介から中島敦、織田作之助まで現代詩作家・荒川洋治が厳選した全十三篇を発表年代順に収録。解説では昭和の名長篇も紹介する。文庫オリジナル。〈編集・解説〉荒川洋治

    【目次】
    玄鶴山房/芥川龍之介
    冬の日/梶井基次郎
    橇/黒島伝治
    風琴と魚の町/林芙美子
    和解/徳田秋声
    一昔/木山捷平
    あにいもうと/室生犀星
    馬喰の果て/伊藤整
    満願/太宰治
    久助君の話/新美南吉
    コブタンネ/金史良
    名人伝/中島敦
    木の都/織田作之助
  • 「あの夏から80年。野坂さんの思いを、私は語り継ぐ」
     吉永小百合さん推薦

    昭和20年、8月15日――
    すべて同じ書き出しで始まるのは、忘れてはならない物語。

    空襲下の母子を描く「凧になったお母さん」をはじめ、鎮魂の祈りをこめて綴られた12篇に、沖縄戦の悲劇を伝える「ウミガメと少年」「石のラジオ」を増補した完全版。

    野坂昭如没後10年。


    【目次】
    小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話
    青いオウムと痩せた男の子の話
    干からびた象と象使いの話
    凧になったお母さん
    年老いた雌狼と女の子の話
    赤とんぼと、あぶら虫
    ソルジャーズ・ファミリー
    ぼくの防空壕
    八月の風船
    馬と兵士
    捕虜と女の子
    焼跡の、お菓子の木

    改版のためのあとがき

    沖縄篇
    ウミガメと少年
    石のラジオ
  • 「七夕の晩、また君恋橋で逢おう」と男から錦絵を渡された女。
    その話を聞いた絵師は、落款から己の描いた絵だと気付き、二人の邂逅を見届けたいと二十数年ぶりに彼の地へ向かう(「小金井橋夕照」)。
    名所絵の依頼を受けた歌川広重が「江戸近郊八景」を描く道すがら、人々の抜き差しならぬ恋模様を覗く傑作八篇。
    『恋々彩々』改題。〈解説〉細谷正充
  • 1945年12月、復員船は博多に着いた──。
    戦争末期、一兵士としてフィリピンのミンドロ島の警備にあたり、一年弱の俘虜生活を送った復員兵を待っていた、戦後社会の混乱、家族や旧友との再会……。
    戦争と戦後体験から生まれた名作を集成。
    遺稿となったエッセイ「二極対立の時代を生き続けたいたわしさ」を付す。
    〈解説〉城山三郎 〈巻末エッセイ〉阿部昭
  • 死を告知された患者と、介護する家族の心構えを、簡潔な質疑応答のかたちでまとめた必読の書。
    「どうして私が」という当惑と悲しみをいかに克服するのか。
  • 第167回直木賞候補作、待望の文庫化!
    「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。
    その背後にあったのは、国の実権をめぐる女たちの政争。
    そしてわかり合えない母娘の悲しい過去だった。


    「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」

    建久六年(1195年)。京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とは――。「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。
  • 1,012(税込)
    著:
    芦沢央
    レーベル: 中公文庫

    1996年、横浜市内で塾経営者が殺害された。
    事件発生から2年、被疑者である元教え子の足取りは今もつかめていない――。
    殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受けている少年。
    それぞれの守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を迎える。

    日本推理作家協会賞受賞作。(解説)山田詠美
  • 千年の時の窯で色を変え、光源氏が一人称で語り始めた――
    原作の行間に秘められた心理的葛藤を読み込み、壮大な人間ドラマを構築した画期的現代語訳の誕生。
  • シリーズ3冊
    990(税込)

    私はこの「ふてぶてしさ」に何度も元気づけられてきた――筋金入りの「おフミさん」ファンを自認する作家・柚木麻子が、数多く残された短編から12編をセレクト。フレッシュなガイドともに、林芙美子が描く女たちの魅力を紹介する。〈解説〉今川英子
  • シリーズ3冊
    1,3751,485(税込)

    『噂の娘』文庫版の巻末インタヴューの準備に追われ、ワイズマンの映画に通う多忙な日々。
    そんななかでも見逃せない、文壇、論壇に垂れ流される無神経な言説、日々の生活で出くわすおかしな現象。
    鋭い批評性をもって、それらをばっさり斬りつつ、愛猫トラーと映画への愛を甘やかに綴る、過激で知的な日記的エッセイ。

    〈解説〉山本浩貴
  • 林檎は樹になったままがぶりとかぶりつき、苺は朝露に濡れたのをそのまま洗いもせず口へ入れる。鮭は漁れたてを素焼にして大根お
    しをそえて――。

    明治時代の札幌に生まれ、上京のち作家デビュー。戦後は参議院議員として激動の時代を駆け抜けた著者。当時の女性たちが憧れたその人生に舌鼓を打つ珠玉の食エッセイ集を増補復刊!

    【目次】
    お重詰
    しらうお
    さざえ
    さくら餅
    あくまき
    夏日新涼
    巴里の秋
    はつ雪の日
    七面鳥
    年始
    スメヨーボ
    雪山の味
    トレドのお菓子
    マシマロ
    口腹の慾
    身欠鰊のあめだき
    朝鮮あざみと菊芋と
    朝食譜
    日本のビフテキ
    精進料理
    田舎家
    タコ
    四季に添うて
    海鼠あり
    蓬草紙
    冬ごもり
    舞踏会の花
    サッテ
    秋の味覚
    春の献立
    くき
    美しきものは
    わが机
    故郷の味
    他人のほころび
    大阪土産
    きき酒
    がらがら煎餅
    七草艸子
    もみじ菜
    食味日記
    家庭料理
    五月の町
    故園の果実
    さとう
    素顔
    美味東西
    秋果と女
    伊勢の春
    木の芽
    よまき
    もろきゅう

    味噌の味
    つまみ喰い
    味じまん
    (全56編)
  • 【昭和・光と影】
    『サンチョ・パンサの帰郷』『望郷と海』で知られる戦後日本を代表する詩人・石原吉郎(1915~77)。
    彼は厳寒の地シベリアで何を体験し、日本社会に何を見たのか。
    62年の波瀾の生涯を丹念に辿り、詩からエッセイ、短歌俳句まで精緻に読み解き、戦中・戦後体験と作品世界を捉えなおす。
    巻末に山城むつみとの対談「言葉が記憶する」を新たに収録。
  • 何故に
    草の芽生えは光りを慕ひ
    心の芽生えは闇を恋ふのか

    わが胸に邪悪の森あり
    時折りに
    啄木鳥の来てたゝきやまずも

    ***

    故郷・福岡で、のちに代表作となる幻魔怪奇探偵小説『ドグラ・マグラ』を執筆する合間――夢野久作が手帳に綴り、雑誌に発表した短歌連作「猟奇歌」。
    発表以来、独自の言語感覚で静かに読者を魅了し続けてきたその本篇と、関連作品を初めて一冊にした文庫オリジナル。
    〈巻末エッセイ〉寺山修司

    【目次】
    猟奇歌
    [巻末資料]
    日記より
    ナンセンス(随筆)
    夢野久作の死と猟奇歌――吸血夢想男
    「猟奇歌からくり」夢野久作という疑問符――寺山修司
  • 生家の窮乏により単身渡米、シアトルの苦界に身を沈めながらも、そこから抜け出し、帰国後、評論家として『青鞜』などで活躍した山田わか(一八七九~一九五七)。

    苦界から這い上がるまでの苦難、夫・山田嘉吉との出会い、与謝野晶子、山川菊栄らとの母性保護論争、娼婦更生保護施設の設立など、その波乱に満ちた生涯を描く。
    〈解説〉城戸久枝
  • 「日本人以上に日本を知り、愛した」と言われる小泉八雲。
    ギリシヤで生まれ、アイルランド、イギリス、フランス、アメリカ、仏領マルティニークを経て来日。
    横浜、松江、熊本、神戸、東京を巡り、54歳で没したその全生涯を、直弟子が綴る伝記の決定版。
    来日後、結婚して家族を持ち、日本の文化の真髄にふれて『知られぬ日本の面影』『怪談』『心』など数々の著作を紡ぎ出した姿が浮かび上がる。

    著者は小泉家の協力のもと、国内外の資料を蒐集して本書を完成させた。
    坪内逍遙、西田幾多郎らの序文、八雲夫人・小泉節子(セツ)の追懐談「思い出の記」を収録。巻末に年譜と索引を付す。
    〈解説〉池田雅之
  • フィクションとは、はじめ私が考えていたような、作者の勝手気ままによって、どのようにもなるというものではなく、むしろ、ある必然の動きをもって作者に迫ってくるものだ、ということができます。フィクションとは、全体の真実を、生きた形で表わすための、必要な新しいパースペクティヴなのです――作家志望者に向けた講座(「言葉の箱」)、フィクション論から自作歴史小説での史料活用法まで。貧血化し機能化する散文に対する、豊饒な文学世界の実現へと誘う創作講義。文庫オリジナル。
    〈あとがき〉辻 佐保子〈解説〉中条省平

    (目次より)
    言葉の箱
     Ⅰ 小説の魅力
     Ⅱ 小説における言葉
     Ⅲ 小説とは何か

    フィクションの必然性
     「語り」と小説の間
     小説家への道
     小説家としての生き方

    なぜ歴史を題材にするか
     『春の戴冠』をめぐって
     歴史小説を書く姿勢

    『言葉の箱』あとがきほか
     辻佐保子
      あとがきにかえて――記憶と忘却のあいだに 
      文庫版へのあとがき
     中条省平
      解説
  • 鍋が重たい、本の字が読めない。
    少し前までできていたことができない
    。困りごともいろいろ起きる。振り込め詐欺、通信トラブル、そしてまさかの感染症。

    とまどう中で気づきます。
    昔と同じやり方が今の自分の最適解とは限らない。
    変えていいコトと変えたくないモノがつかめたら、よりよい60代を送れそう。

    単行本『ふつうでない時をふつうに生きる』を改題
  • 1,100(税込)

    潜水艦艦長を歴任し、参謀として作戦を立案した著者が、真珠湾攻撃から終戦まで、太平洋戦争の潜水艦隊の戦いの全貌を記録した唯一無二の作品。編制と建造計画から、ハワイ、ミッドウェー、アリューシャン、ガダルカナルなどにおける奮闘、ドイツとの協同作戦など知られざる日本海軍の戦いが明らかになる。〈解説〉戸髙一成。

    第1部 開 戦

    第1章 開戦頃の潜水艦の状況
    第2章 開戦時の潜水艦の行動

    第2部 ハワイ作戦とその後

    第1章 真珠湾奇襲
    第2章 米本土西海岸行

    第3部 軍令部の勤務

    第1章 軍令部の生活
    第2章 懸案の諸問題
    第3章 昭和十七年四月頃までの潜水艦戦
    第4章 特殊潜航艇の第二次攻撃
    第5章 ミッドウェーおよびアリューシャン方面の潜水艦戦
    第6章 ガダルカナル島の攻防戦

    第4部 ドイツとの協同作戦

    第1章 ドイツ海軍との協定
    第2章 インド洋上の協同作戦

    第5部 太平洋正面の死闘

    第1章 敗勢に苦闘す
    第2章 潜水艦隊の死闘
    第3章 終戦

    付表・付図
    参考文献
    むすび
    解説 戸髙一成
  • 広田、近衛、平沼、米内内閣で四度、外相を務め、英米との軋轢を回避する立場から日独伊同盟に反対する。
    満州事変、日華事変、日米開戦から敗戦までの外交を証言。
    戦後、革新系政治家として、再軍備に異議を唱え、二度の東京都知事選に挑んだ経緯を回想。
    三島由紀夫の「宴のあと」のモデルとして知られる外交官の、波瀾万丈の自伝。〈解説〉竹内洋
  • 1,100(税込)
    著:
    今村翔吾
    レーベル: 中公文庫

    徳川家康が最も恐れた男、真田幸村の謎に迫る!

    「歴史ミステリとして、そして本格ミステリとして、実に優れた一作」
    ――大矢博子(解説より)


    徳川・豊臣両家や諸将の思惑が交錯する大坂の陣。
    亡き昌幸とその次男幸村――何年にもわたる真田父子の企みを読めず、翻弄される東西両軍。徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永、ついには昌幸の長男信之までもが、口々に叫ぶ。「幸村を討て!」と……。戦国最後の戦いを通じて描く、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。
    『塞王の楯』「羽州ぼろ鳶組」シリーズの熱さと『八本目の槍』の緻密な叙述を兼ね備え、家康を「探偵役」に紡がれた、単行本時各紙誌絶賛の傑作歴史ミステリーが待望の文庫化!

    【目次】
    家康の疑
    逃げよ有楽斎
    南条の影
    名こそ又兵衛
    政宗の夢
    勝永の誓い
    真田の戦

    解説 大矢博子


    〈大坂の陣410周年〉
  • 「百舌」シリーズの逢坂剛が放つ、
    至高のエンターテインメント、ついに完結!

    新選組副長・土方歳三は箱館で落命した――はずだった。
    頭部に被弾し記憶を失った土方は、内藤隼人と名を変え、
    彼を慕う時枝ゆらとともにアメリカ西部へと渡る。
    隼人は自らの命を狙う元新撰組隊士・高脇との
    決闘の末、谷底に落下した。
    瀕死の隼人を救ったのはトウオムア(黒い月)と名乗る謎の女性。彼女の目的は一体?
    そして隼人の行方不明により、ゆら、ピンキー、ボナーらにも、
    大きな転機が訪れる。
    サムライたちの旅路は、ついに終着点へ!

    書き下ろし短篇「死者の手札」を特別収録。
  • 東京湾をのぞむ房総の小さな港町・金谷。フェリーが発着するこの町を舞台に、平成の約三十年間にわたって描かれる、血が繋がらないひと組の親子の成長、そして、それぞれ秘密を抱えた人々の、出会いと旅立ち――。胸にしみわたる、ノスタルジーを纏わせながら紡がれる、心温まる奇跡の物語。晴木ワールドの真骨頂。〈解説〉徳井青空
  • 75歳になって、86歳のひとを好きになって、何が悪いの?
    燿子がついに出会った「ぴったりな人」。
    人生仕上げの情愛がもたらすものは――。

    ベストセラー『疼くひと』で70代女性の性愛を描いた著者が、
    実感を込めて後続世代に送る、希望の物語

    奇跡の出会い、周囲の偏見、肉体的交わり、終活への備え……
    「人は老いても、毎日を幸せに生きる権利がある」を合い言葉に、
    燿子と理一郎がとった選択は?

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

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