『to+design(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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長谷川泰蔵「出しゃばらせてもらうぜ!」と一肌脱いだ。そんな勧善懲悪な物語です。
長谷川泰蔵。坊主頭に不敵な面構え、背丈は185センチを超え、柔道で鍛えた、がっしりとした体格。いやまさに容貌魁偉。近寄りがたい風貌ですが、皆は、親しみをこめて彼を呼ぶ「泰蔵さん」と。情に厚く腕も立つ。心優しい、頼りになる男。ずっと昔の江戸の町に、よく似た名前の人物がいたような。泰蔵は、お役人ではありません。
そんな彼と、地元で暮らす、涙脆くてお節介な仲間達。人との絆を大切に。心と心が結ばれる人情物語。誰も彼も生きていくのは大変だけど、優しい気持ちが重なれば、どうにかなるよ世の中は。
騒動の発端は、地元で長年営んでる洋食屋「キッチンスミダ」の主人が、突然の失踪。大人気の名物コロッケも食べられない。いったい何がおこったのか?
怪しい奴らも、ちらほら現れ迷惑かける。あれこれ、事情も見えてきた。このまま、ほっとくわけにはいかないと。長谷川泰蔵「出しゃばらせてもらうぜ!」と一肌脱いだ。そんな勧善懲悪な物語です。
400字原稿用紙で、約230枚の長さになります。 -
実年世代の純粋すぎる恋物語です。
実年世代の純粋すぎる恋物語です。
新たな出会い、新たな恋も、あっていいはず。恋する心だけを抽象画にすれば、老いも若きも、さほど変わらない。たぶん?
東京での暮らしに疲れた、還暦前の男は、移住を決意。関西にある、自然豊かな田舎の古民家で暮らし始める。
ある夏の日、一人の女性と出会う。ふと感じた恋の予感。
ある人が言った「もう恋をするような歳じゃない」と。「そうかもしれない」と思いつつも、私の中にあった恋の予感は、それを否定していた。今、彼女のそばにいることで確信した。好きになる想いは、なくならないと。
二人の恋の行方は?爽やかな夏の風が、二人の間を、吹き抜けてゆく。風鈴の音が、カランカランと鳴っている。
そんな短編小説です。 -
「歌えば心が楽しくなる」それもありか。単純だからいい。
心は、思ったよりも脆い。人生に疲れた男は、ヒーローの助けを待っている?
希望もないままに、悩むだけの孤独な日々。
そんなある日、1本のメールが届く。全く会うこともなかった同級生の高木から。「ライブハウスに来い」という。
10年ぶりに訪れた街。印象はさほど変わってはいなかった。ただ、私にとって大事な場所は、もうなくなっていた。手遅れの方程式が後悔を増やしていく。
ライブハウスでひとり「なぜ、あいつは来ない」。そんな時、「まさか」ステージに高木が現れた。それも遠い昔のあの曲を。「ヒーローの涙は、俺たちに正義を教えてくれたんだ。負けてしまったヒーローだけど、僕らは目を覚まし、勇気の意味を知る」
月を追いかけ、深夜の街を彷徨う。追いかけているのは、人との繋がり、何気ない温もりなのかもしれない。出会ったばかりの、ベースのロックな男からの留守電。「くよくよするな。俺たちゃ、まだまだやれる。独りじゃない。歌うぞ」朝がきた。世間は動き始めている。誰もが何かを背負い駅に向かう。ここには、情けない男ひとり。でも、それでいい。私は、ここから生きてゆく。「歌えば心が楽しくなる」それもありか。単純だからいい。 -
この青い空の下、延長戦もあるかもしれない。
人は人と繋がっていれば、どうにかなるんじゃないかと。できれば、なってほしい。
そんなことを、思いながら書いた短編小説です。
生きることに希望をもてなくなった、60歳前の独身男。ある日、夢の中で、彼女は呼んでいた。懐かしい、この場所へ来いと。人との出会いが、死を望む私の心を変えてゆく。
速球を打ち返した。空高くボールはセンターへ。ちょっと生きにくい世の中だけど、この青い空の下、延長戦もあるかもしれない。笑顔と酒があればどうにかなる。
そんな単純なお話です。 -
その男、いまも恋をしてる
緑の芝生に黄色いタンポポの群れ、帯状の白い砂浜、その先に青い海と空が広がっている。
すでに真夏かと思わせる強い光に、全体の輪郭はぼやけ、色は混じり合い、ここにある「嘘」を隠している。
その男は、夢を見ているかのような虚ろな目で、風景に映る過去を思い出していた。
五月の終わり、海沿いの道を女と歩いていた。男は恋をしている。ちょっと歳の差がある、この女性に。二人を結ぶのは『嘘』と言う名の愛情。運命は、悲しい結末。それでも恋は消えない。
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