『村野一太(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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サンティアゴ巡礼の紀行文。
フランス、スペイン、ポルトガルの巡礼路を2000キロ歩いて拾い集めた、「いいね」がもらえないであろう巡礼哲学。
「変化」がほしい巡礼者。
「巡礼証明書」がほしい巡礼者。
「いいね」がほしい巡礼者。
巡礼の入口はいろいろあるが、ハッキリ言って、動機なんてなんでもいい。
机上で築いた動機なんて、歩いているうちに摩耗してなくなっていくのだから。
早く靴下脱ぎてえ、水飲みてえ、ラーメン喰いてえ、など射程距離の短い短絡的な欲望に落ち着いていくのだ。
その瞬間である。
一心不乱になる、その瞬間である。
その瞬間に、もし1ミリでも前進したのならば。
それが、まさしく、巡礼なのだ。
「いいね」とは無縁な巡礼なのだ。
そして、それが、究極的には、生きるということであり、死ぬということなのではないか。
生と死の間の一瞬を、「いいね」に奪われてしまっていいのだろうか…… -
中国での自転車旅行の紀行文風作文
2011年3月11日東日本大震災の翌日、村野一太は中国蘇州で3年間勤めた会社を退職、3日後の3月14日、5000キロ離れた拉薩を漠然と目指して通勤用のママチャリにまたがる。
メイドインチャイナの、ママチャリ、テント、寝袋、マット、そして、国道318号線におちょくられながらも、マーボー豆腐と白酒と中華美女を燃料に、ひたすら西へ西へとペダルをこぐ。
知らぬ間に、念願のチベット高原に突入するものの、そこは思い描いていた楽園とは程遠い不毛な「惑星」、富士山より高い峠の連続にもがき苦しむ。
しかし、その「惑星」でも、白酒をアル中スピードで呑める状態にまで臓器は順応していき、「もう少しで拉薩だッ」とようやくゴールが見え始めた時、突如、胡散臭い公安に停められる。
さらに、おでこに「極悪」と彫られたグラサン公安との論戦が、フンドシを愛用していそうな鼻水を垂らしたツワモノ中国人チャリダーを弁護士とし、ゴツゴツの黒光りする山々に囲まれた路上で繰り広げられる……
世界有数の嫌われ国家中国とは、いったいどんな国なのか?
そして、ママチャリは売れたのか?
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「なんのために88か所の寺を巡るのか?」という鬱陶しい問いの答えを求めて、限りなくアル中に近い愛飲家の僕が四国遍路を河川敷ジョギング姿で歩き、へのへのもへじ系庶民に映る自分自身を見つめ、オレンジ色の海を見ながらビールを飲み、不気味な無音の風が吹く薄暗い竹藪で猪に怯え、プラスチックのような大都会で自分から発する獣臭を嗅ぎ、キャピキャピのお遍路ガールのお尻を追いかけて、汚らわしい浮浪者と酒を飲み、チンピラ番頭を通して弘法大師空海からのメッセージを受ける、そんな中で感じた僕の愚見を紀行文風にまとめた作文。
四国遍路を巡る行為は、無人島で鼻毛を抜く行為だと、鼻の穴から煙草の煙を出しながら極論付けるが、そこにはどのような意味が隠されているのか……
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