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『角川文庫、立原正秋(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~21件目/全21件

  • 528(税込)
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    仮面舞踏会の夜、下弦の月が照らす庭で出逢った能面の男。放恣で無軌道な青春を虚無とペシミズムで描く

    9月初めの仮面舞踏会の夜、下弦の月が照らす広い庭を里子は眺めていた。その時、枯山水の白砂を踏んで、痩男の能面をつけた若い男が近づいた。夢幻能のようなその場面が、北ノ庄浩作との奇妙な出会いであった……。鎌倉の剣道場を破門された浩作は、繁栄と享楽の時代に身を置きながら、そうした自分を冷めた意識で見ていた。陽光溢れる湘南の海辺と街を背景に、70年代初頭の放恣で無軌道な青春の光と影を、虚無とペシミズムの色濃い視線で捉え、鮮かに定着した長編小説。
  • 396(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    発表時から評判を呼び、今なお新鮮な、警世の1冊

    昭和46年から47年にかけて「諸君」「潮」に連載されたエッセイ。勁(つよ)さは厳しさに裏打ちされ 厳しさはやさしさに裏打ちされ やさしさはただしさに 裏打ちされていなければならない社員教育。「どうせ社員に情操教育するのなら、会社のためにはまったく直接には役立たない教育を施すべき…。江戸時代の春画などを見せて説明し、…美なるかたちを鑑賞してもらう。現代人は遊びの精神を身につけることを…すっかり忘れている。」や、学校での道徳を授業化することにつき「道徳教育の根源的方法は、自律的な行為主体の形成に待つよりほかはない…道徳の時間を設け…たところで、…自制心を取り戻せるはずがない。」等。 身辺雑記という形 をとりながら、失われつつある男性の気概への慨嘆をつづり、にせ物のまかり通る現代 の風潮の中で真の男らしさを語ったエッセイ集。画一化される大衆への警世の書。
  • 418(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    54年の生涯を貫く「侠気」「詩心」、その風姿を伝える

    昭和55年夏、立原正秋は逝った。自らの美学を全うし、鮮やかな光芒を遺して。そして今なお、多くの人々に深く愛惜されている。本章は、その詩とエッセイ、講演等を構成した。美を追い求め、烈風のごとく此岸を疾りぬけた、文士の肉声が聴こえる。
  • 550(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    初長編『恋人たち』その後。物語る才能に圧倒される

    中町家の三兄弟は一卵性三つ子である。主人公の道太郎は、夜警員をクビになり定収がないまま小説を書き、従妹の信子と暮らしている。次弟の倫太郎は劇作家として成功し、末弟の六太郎は鎌倉で曖昧家を経営しながら、独自の掟の中で誇りをもって生きている。湘南を舞台に、酒と喧嘩と食と女の魅力ある出来事が起こり、鮮烈な青春像が描かれる。この小説には立原文学の原形ともいえる自由気ままな精神とエロスの情念が横溢している。力強い筆致と巧妙なストーリー・テリングで展開される、傑作「恋人たち」の続編。
  • 462(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    確かな文体と美意識が紡ぎ出す愛の形。秀作5篇

    道にはつぶらな陽がさし、周りの松林にも光が氾濫し、やがてその光が、和子の意識の暗部を照らしてきた。和子はそこにのっぴきならない自分の道を視たと思った…。虚無と頽廃の世界にしか生きられない男と、彼を慕う女の愛の葛藤を鮮麗に描いた表題作。人間の深い懊悩や孤独を美の形に昇華した秀れた中短篇「合わせ鏡」と「鵙(もず)」、白光の輝きにも似た小品「女の店」と「トランプ遊び」。5篇からなる作品集。
  • 462(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    自身を苦しめ育んだ「日本」を訪ね歩く、紀行文集

    哀惜されつつ54歳で逝った作家・立原正秋の心に沁みる名エッセイ。金沢、篠山、鎌倉、結城、益子、津和野、松江、倉敷、佐渡、高山、若狭路、大和、飛鳥、吉野、角館、津山、嵯峨野、西山。この国の風土と伝統への愛を秘め、心のふるさとを求めて旅した月々の感懐と批評、流麗、時に力強い筆致でつづった珠玉の日本紀行。
  • 594(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    胸底の矜持と退廃の日々。鮮烈な青春を描く長編

    海岸道路は湘南の逗子から鎌倉・江の島を経て小田原へ抜ける。その周辺は、文無しの無頼派ながら不羈の精神を失わぬ保科道雄の、酒と女と喧嘩に明け暮れる日々の舞台でもあった。妾の子から鎌倉の名門に迎えられた道雄と、道雄をめぐるさまざまな女たちとの情事。そんな道雄にいきなり結婚を申し込む古風な明子の出現……。伝統と退廃が交錯する古都に展開する鮮烈な青春像を描く長編小説。
  • 550(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    混血の兄弟、太郎と次郎の物語。立原文学の出発点

    日本が負けたのは貴様ら朝鮮人のせいだ――従兄・憲吉の竹槍が太郎の腹に突き刺さった。血潮が真夏の日に乾いた庭土を染めた。「次郎、憶えておけ、混血は一つの罪だ」……。太平洋戦争終結の日の翌日、神奈川県三浦半島の突端剣ヶ崎に起った惨劇。日朝両国の混血という宿命を負う兄弟を主人公に、著者生涯のテーマを劇的に描く名作。
  • 550(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    破滅の愛を美しい文体で描く初期代表作。他、3篇

    ふたりは薬を飲んだあと能楽堂に入り、舞台にのべたそれぞれの蒲団に横になった。両足首と膝は紐で縛った。秋の陽が沈み、鎌倉薪能も始まる時刻だった…。夜の闇を炎々と彩る篝火の様に、旧家に激しく、悲しく燃え上がった人妻と若き従弟の恋。男女の妖しい情念と微妙な心理を描いて一流の著者が流麗な文体で綴る哀切のロマン。
  • 506(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    男女間の暗い情動の輝きを発する表題作など、5篇

    海岸の松林の中に女の家はあった。妻子ある「私」は、ひそかに女の部屋に通い、夏子というその人妻と擬装心中を図った。やがて妻の異常に、「私」は気づく……。暗い情念の輝きに彩られた男女の関係と、虚無にも似た生と死の深淵を、冷静な眼と精確な文章で見事に描き切った好中編の表題作。ほかに、処女作ともいえる「セールスマン・津田順一」、佳品「海浜点景」等4篇を収録した作品集。
  • 550(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    虚無が誘うトランス。直木賞受賞の表題作、他5篇

    美術学校時代の恩師の妻を寝取り、白いケシの家に住む串田は、法の盲点を衝きながら高利貸を踏倒して暮す不思議な男。高校教師・寺石は、常に超然とした串田の虚無的な眼につまずき、いつしか狂気の世界に迷い込んで行く…。直木賞受賞の表題作のほか己れのモラルに徹して非情に生きる一金融業者を描く「刃物」等5篇の異色作品集。
  • 462(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    三兄弟の生き方を見事なコントラストで描く長編小説

    酒場の女を母として生を享けた一卵性三つ児の数奇な人生と、多彩な恋愛劇を展開する。中町家の後嗣に迎えられながら大学を中退し、無為放縦の日を送る長男・道太郎、左翼劇団の演出兼劇作家の次男・倫太郎、港街の売春宿ローズハウスを経営する三男・六太郎――個性的な三兄弟の暮らしぶりに自らの青春の激情を投影して描く著者初の長編。
  • 550(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    中世の美への希求が結晶化した6篇の愛の物語

    わずか4日間の信濃路の旅に、女の愛といのちを燃やし尽す夕子。和服姿の似合うその帯には、紺地の沈んだ美しさに多彩な華麗さをひめた中世の幻の花“辻が花”があしらわれていた…。初婚に破れた薄幸の女性の年下の青年との短い恋を描いた表題作。ほかに「夢のあと」「最後の仕舞」「山肌」「石楠花」「曠野」の5篇を収めた立原文学愛の秀作集。
  • 462(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    文壇デビューの表題作など、宗教的沈潜を帯びた4篇

    酒場に勤めながら美術を志望する冬子は、妻子ある通俗出版社の編集長や詐欺師のような男と次々に同棲した。そんな生活に疲れたある日、冬子の前に、イエスに関心を抱く自由気ままな青年が現われた…。男女の愛の姿を通して、人間の自由を追求した表題作。ほかに「夜の仲間」「聖堂の想い出」「死者への讃歌」を収録。いずれも宗教的色彩の濃い短編であり、立原文学の原点を示す秀れた初期作品集である。
  • 462(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    充足と渇望…男女の生と愛の深淵を穿つ現代のロマン

    華やかな人種が集う自宅の月例パーティーが、静江には負担となった。錯綜する夫の女関係。合理的な思考をする男の放縦な生活に耐えきれなくなったとき、彼女の前に初恋のフランス文学者が現われる…。有閑階級や芸能界を背景に、ひとつの結婚生活をモデルにしながら、男女間の心理を鮮やかに描く現代の愛のロマン。
  • 462(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    伝統美への回帰と愛の無常。著者の円熟を表す長編

    父と母と兄と、1年のうちに相ついで肉親を失った水江は、結婚し、二児をもうけ、平穏な日々を過ごしていた。ある日、作庭家・加瀬雄策と再会したことから、それぞれに過去の重荷を背負ったふたりは互いを意識するようになる。加瀬の内面には枯山水にも似た荒涼たる風景があったが、水江との逢瀬だけは至福の時間でもあった……。伝統美の世界を背景にして、人生の無常と男女の深い心理のからまりを、流麗凜冽な筆致で描いて、いぶし銀の輝きと円熟の境地を示す立原文学の代表的長編。
  • 550(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    広範な造詣を自在に綴り、人柄を偲ばせる随筆集

    三島由紀夫、川端康成両氏の自裁に寄せた格調ある文章をはじめ、中世への回帰、古典や芸能への造詣を窺わせる文学的エッセイ。他に、旅・酒・女・着物・家についての卓見や、自ら庖丁をふるい“味の創作家”としての美食談義を交じえながら、鎌倉東ヶ谷山房の四季と日常の周辺を語る。風土と伝統への愛を清冽な筆致で綴る、珠玉の随筆集。
  • 旅はついに自身の心の淵源に至る。秀抜な紀行文集

    たとえば、スペインの闘牛を見物して、マタドールの芸に修羅物を演じる能役者を想い浮かべる冒頭の「闘牛とゴヤ」。さらに、この闘牛から宗教的な省察まで誘い出し、「日本は神なき社会だといわれているが、考えてみると、この水と緑の豊かな風土でどんな神が必要なのだろう」と、日本の古代人の心の原点を著者は振り返る。他に、イタリア、ギリシアなどの南欧の紀行と、生れ故郷の朝鮮を旅した珠玉の二篇。そして最後に、日本の伊勢路と信州塩田を訪れた折の文章など。このエッセイ集は、13篇からなるすぐれた紀行文学でありながら、同時に、日本の外側から眺めた、秀抜な日本文化論と文明批評の書である。
  • 506(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    古都を舞台に〈滅びの美〉を描く。初期の代表作

    若宮大路の雑踏を、ライオンの仔を率いて歩く生駒千鶴子。誇り高い彼女は若い義母と通じた夫を軽蔑しながら、求められればからだをひらく。そして彼女に求婚したことのある能勢広行に、性の渇きを癒して貰うべく逢いに行く。めくるめく官能に酔いしれる女性たちの陰に、心の中に花を秘めて生きる脇坂葉子。……昭和40年代初頭の、湘南の古都・鎌倉の秋から春への季節の移ろいに展開する、華麗にして頽廃の翳りを帯びた愛欲模様。立原文学初期の傑作長編小説。
  • 418(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    澄明な哀しみの眼差しで「時代」を捉えた、初期6篇

    大学のマルクス主義研究会と創作研究会に所属する青年を通して、青春の痛切な経験を描く。敗戦後の暗い時代を背景に、学生運動と恋愛の一典型を巧みに浮彫りにした表題作。ほかに珠玉の小品「宏子と三つの短篇」「接吻と五つの短篇」、佳作「海」「波」「手」の5篇を収録する。清冽な筆致で書かれた著作の、端正で美しい香気にみちた初期作品集。
  • 462(税込)
    著者:
    立原正秋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    一女性の内奥に息づく愛の諸相を練達の筆で描く長編

    以前、末乃はよく闇の中で火花を見た。月に一度の逢瀬に38歳の女のからだが炸裂する火花であった。今、末乃は土をそぎ落された崖道の上に立たされている自分を視ている。料亭の女将・末乃は、大学の国文科を卒業してから今日まで、結婚と出産と離婚を経験していた。5年越しの男がいる末乃に、見合いの話があり、その再婚は首尾よく運んだかに見えたが…。人生の流れのさなかに、自らに忠実に生きることしかできない女主人公の転変の愛の歳月を、流麗な筆致で巧みに描いて作者の円熟を示した秀作長編。

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