進歩党と組んだ矢作が提唱した、日中関係改善のための超大型経済協力プロジェクト。脱アメリカ・アジア経済圏構築を掲げる矢作の理念は、中国政府に衝撃を与え、ついには進歩党への正式な訪中要請を伝えるに至る。それは中国が、現在の民自党政権に見切りをつけたとも言える発表で…(第70話)。
各693円 (税込)
新宿中央公園のホームレスのたまり場に、フラッとやって来た若者・矢作達彦。バブル以降のリストラに貸し剥がし…。止むに止まれぬ事情で住居を失った中年たちと暮らしながら、彼らの怒りの声を聞いた矢作は、突然「俺達で会社を興そう」と提案する。さらに戸惑うホームレスたちを高級レストランに連れて行き、超VIPのみが持つカードを提示して、堂々と入店していく(第1話)。
無謀かと思われた10億の融資を、みごと新世紀銀行から引き出すことに成功した矢作。だが、保坂にとっても、銀行上層部にとっても、気になるのは“金融屋・矢作達彦”がその先に何を考えているのかという点だった。融資案が通ったその夜、保坂は矢作を西新宿のバー、ついで銀座のクラブへと連れて行き…(第9~10話)。
矢作の作ったヘッジファンドが、原油高を演出してアメリカに打撃を与えた。奈緒は、一連の動きは全て矢作が仕掛けたものと確信し、彼を問い詰める。一方、レオン買収に協力する新世紀銀行を、逆に買収することを決意した矢作は、行員で親友の保坂に協力を持ちかけ、成功の暁には彼を頭取にすると約束する。だが、保坂の妻はこれに猛反対して…(第19話)。
ロウ・マートからレオンを守った矢作。だが、ロウ・マート株を大量に買い漁っていた冴子は、致命的な大打撃を受けていた。儲けを確信していた冴子は、元手の8割以上を金利10%で借り、全てを株につぎ込んでいたのだ。矢作は、己の贖罪として冴子の借金を全額背負うことを約束したが…(第29話)。
矢作による新世紀銀行へのTOB(株式公開買い付け)宣言の翌日、アップルウッド社はこれに対して新ファンドを作り、より高値を提示してTOB合戦を挑んできた。誰もが矢作の苦戦を予想する中、盟友・保坂からの吉報を信じて待ち続ける矢作。そして保坂は、新世紀銀行の前身・東長銀と政界との黒い繋がりの記憶を納めた“パンドラの箱”を探すことに躍起になっていた(第39話)。
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