陸上部の庄野が好きで、毎日放課後の部活練習を見ていた葵。ところが、大会前日、葵に話があると言ったまま、大会に庄野は来なかった。そして月日がたち、高校生になった葵。そこで、3年ぶりに庄野に出会うことになる。が、庄野はすっかり変わってしまった。美里という女の子と付き合って3年になるのだが、庄野はその3年間、北海道の親戚のところで世話になっていたが、父親が会社のお金を横領し、蒸発してしまい、荒んだ生活をしていたと聞かされる。片思いのままでもいいから、庄野を好きでいたいという、葵の気持ちは届くのか！？

なっちゃんは、中学生の時から早川先輩に憧れていた。早川先輩が、庄野にもう一度陸上をやらないかと、最後に頼もうと部室で待っていたとき、葵と先輩の二人だけになってしまった瞬間があった。その日、本当は葵がなっちゃんに代わって、なっちゃんの気持ちを先輩に伝えるはずだったのに、先輩は葵を好きで！？でも、先輩は葵が庄野を好きなことは分かっていたので、気持ちを伝えたら、葵のことは忘れるはずだった。が、そのことを知ったなっちゃんは！？そして、庄野は父親の体調がよくなったら、北海道へ美里と帰ると決めた。

本当の庄野の気持ちは、いまだに葵にとどまっていることを知ってしまった慎吾。慎吾は美里を愛しているから、庄野が美里を愛しきれないことに怒りを感じていた。このままだと、葵と庄野を殺すとまで言った。そして、慎吾は葵を呼び出した。葵は庄野から慎吾には会わないように言われていたが、呼び出しにのった。庄野もその場にやってきた。慎吾のケンカにのった庄野は、ひたすら葵を守るためにやられ通した。病院へ庄野と葵は搬送されたが、誕生日だった美里は後からそのことを知り、病院へ向かうが！？

学校で葵が美里から庄野を略奪したと噂をたてられ、意地悪される日々が続く。でも、美里は、庄野と雨の中一つの傘で一緒に帰ったことや、庄野の家の合鍵をもらったことなどを思い返しては、やり過ごせるのだった。庄野はケンカのせいで、あと一回何か問題を起こしたら退学させられると言われていた。そして、庄野の父親が亡くなってしまう。そんな中、葵は実は、庄野の母親が自分の母親であることを知らされる。庄野が長らく母親がいない環境でさびしかったことを思うといたたまれなくて！？

庄野から母親を奪ってしまったという過去をぬぐえないことに、苦しむ葵。庄野には、もう会えないとさえ思ってしまう。こんな時に限って、美里から、庄野は葵にくれてやると、あっさり言われて、本当はうれしくなれるはずなのに。さらに、葵の父親が来月から神戸に赴任することになる。ここまで長い道のりを経て、ようやく二人は付き合うことができたのに、また離れ離れにならないといけないなんて信じられない。葵は庄野と、庄野が3年間を過ごした小樽へ家出してしまう！？