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大わらんじの男(一) 八代将軍徳川吉宗 あらすじ・内容
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紀州藩主徳川光貞の四男・新之助は、天与の武勇と慈愛に満ちた言動で、幼少期より家臣の信頼を得ていた。だが、所詮は他藩の婿養子になれるかどうかの庶子。藩主の座など望むべくもなく、自らを律して生きようとするが、綱紀粛正と財政改革を望む臣下の密謀により、人生最大の転機を迎える。八代将軍吉宗の波乱に満ちた全生涯、瞠目の第一部。
「大わらんじの男」最新刊
「大わらんじの男」作品一覧
(5冊)596円〜717円(税込)
紀州藩主徳川光貞の四男・新之助は、天与の武勇と慈愛に満ちた言動で、幼少期より家臣の信頼を得ていた。だが、所詮は他藩の婿養子になれるかどうかの庶子。藩主の座など望むべくもなく、自らを律して生きようとするが、綱紀粛正と財政改革を望む臣下の密謀により、人生最大の転機を迎える。八代将軍吉宗の波乱に満ちた全生涯、瞠目の第一部。
将軍・綱吉に謁見し、家督相続の沙汰を得た新之助は偏諱を賜り、吉宗と改名。藩政改革に意欲を燃やす。まずは数少ない藩士が国表を上回る経費を食い潰す江戸屋敷の財政再建に着手し、心に留め置くこと七分、言うこと三分の、寛仁の姿勢で臣下と向き合った。だが、既得権に執着する家臣の不満が蓄積。その魔の手が身辺に忍び寄る。緊迫の第二巻。
正徳二年十月、幕府の急使・津田外記が和歌山城へ馳せ参じた。紀州藩主吉宗に、六代将軍家宣薨去を伝えるためである。家宣は学問を好み、綱吉治政下で悪評高かった諸制度を廃した名君。吉宗は無念の思いを噛みしめるが、一報を伝えた津田が人払いを願って口にしたことに衝撃を受ける。それは吉宗の人生をも左右する秘事であった。波乱の第三巻。
法令整備、新田開発、貨幣統一など多岐にわたる吉宗の改革は、幕政を飛躍的に改善したが、一方で既得権を奪われた者たちの怨みを買った。その機に乗じて尾張藩主・宗春は将軍職継嗣争い以来、対立を続けてきた吉宗を追い落とすため、最後の賭けに出る……。世に名高い天一坊事件のほか、八代将軍波乱の晩年を鮮烈に描く最終巻。感動の大団円。