電子書籍 太陽の世界シリーズ 文芸・小説

著者: 半村良 

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太陽の世界 1 聖双生児 あらすじ・内容

"ムー"2000年の興亡。畢生の一大叙事詩、開幕

かつて、南太平洋には巨大な大陸が存在していた。それはムーと呼ばれていた。そこには、想像を絶するほど高度に完成された一大文明が栄えていた。だがある日、広大で肥沃な土地に住み、完成された国家を持ち、平和な日日を送るムーの人々を、突然の災厄がおそった。大地震、大洪水、そして火山の爆発があいつぎ、そこに栄えたあらゆるものを、跡かたもなく海中に没し去ってしまったのだ――。失われた大陸・ムーの誕生から滅亡に至る2000年の歴史を描く大河ロマン。

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「太陽の世界シリーズ」作品一覧

(18冊)

418〜506(税込)

まとめてカート

そこは豊かな村であった。木々は生い茂り、人々は心が穏やかで、交易も順調に進み、ますます繁栄していった。だが一大事が起きた。村の長老の孫が大鷲にさらわれてしまったのだ。村中が大騒ぎをしている時、レプケという青年が通りかかった。彼は事件の様子を聞くと、宙にむかって念じはじめた。すると不思議にも空の彼方から大鷲が舞い戻り、子供は無傷のまま両親の腕の中に帰ってきた。奇蹟を行なったレプケ――彼こそラ・ムーの主導者聖双生児の一人、サハムであった。彼は名前を変えて村々を巡遊しながら、アムの将来に備えて情報を集めていたのだ。しかし、彼が長老の美しい娘とめぐり会った時、ラ・ムーの運命は大きく変わっていた。

結婚式の始まる寸前、突然姿を消してしまったアルタ・リコきっての美女ヒジ。人々は、ヒジが女神ムーに召され昇天したのだと信じていた。だが、彼女を秘かに恋するコバだけは疑問を抱き、ヒジ探索の旅に出た。ついにコバは、深い森の中、エンギルの湖のそばで幽閉されているヒジを発見した。聖双生児の一人カタ・セムによって連れてこられ、子を生んだ後閉じ込められているというのだ。「ヒジはアムの犠牲にされた……」。コバとヒジの必死の逃亡が開始されたその時、大異変が起こった。森の中に二本の鋭い牙を持つ剣歯虎(ギスハカペラ)が現われ、山は火を噴き、湖からは巨大な首長龍(ナーガアギス)が出現したのだ。しかも地底から、人と呼ぶべきか獣と呼ぶべきか、尾を持った禍々しき“有尾人(バルバル)”さえはいだしてきた

毎夜、チブの村には剣歯虎(ギスハカペラ)の不気味な咆哮がとどろきわたった。おびえきった村人達は、日没と共に家に閉じこもったが、ある夜、二、三頭の剣歯虎の駆け抜ける足音と共に、人間の悲鳴があがった。村長の一家が皆殺しにされたのだ。その夜以来、チブの村は孤立してしまい、モアイに救援を求めることすらできなくなった。その凶暴な剣歯虎を倒したのは、妖怪バルバルの長、デギルであった。モアイに劣らぬ力をみせたデギルは、彼を神として祭ることを要求した。要求にしたがったチブの村の倉を、デギルは美しい布や食糧でみたしていった。人々は働くことを忘れ、淫蕩な快楽にふけっていった。“人間を堕落させろ!” デギルの奸計の第一歩が開始されたのだ。

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