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『黒い蝶は死を運ぶ(文芸・小説)』の電子書籍一覧

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  • 由惟が「いのちの電話」の相談員になって3カ月。相談員になるには専門の講義を受けなくてはならず、長い研修期間がある。その講義には費用がかかるが、相談員には給料は出ない。完全なボランティアで切実な相談に応じる。いい加減な対応をして、相手が死を選ぼうものなら一生もののトラウマだ。まさにハイリスクノーリターン。こんな制度でよく50年近くも続いているが、相談員には自殺者を救いたいという強い思いを持った者が多い。だが今回、由惟が出た電話の内容がいつもと違っていた。殺人を告白する電話だったからだ。しかもその殺人事件の被害者というのが……。
    美貌のバイオリニストの周囲に漂う死の香り。横溝正史賞受賞作家が新境地を切り拓いたサスペンス・ミステリ!
  • 大手新聞社の写真部から結婚式を主に撮影するブライダル・フォトグラファーに転身して十五年。仕事はすっかり軌道に乗り、今では仕事のオファーが切れることがない。
    ある日、ヴァイオリンの生演奏が評判の結婚式場をプローションするため、アイドル・桃瀬あかりをモデルに撮影した写真が大きな話題を呼んだ。だが皮肉なことにその評判とは、桃瀬あかりのものではなく、バックに写るヴァイオリン奏者・新倉小夜歌の完璧なまでの美を褒め称えたものだった。美しさで一般人に負けるアイドル――その写真は「公開処刑」とまで言われるほどネットを賑わした。その炎上っぷりも小気味良かったのだ。桃瀬あかりが自殺するまでは。
    その自殺に不審を覚える私の前に現れた脅迫者。次々と起こる事件、そして死を運ぶと言われる小夜歌の存在。一体、何が起こっているのか……?
    横溝正史賞受賞作家が新境地を切り拓いたサスペンス・ミステリの傑作、登場!

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