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『同人誌・個人出版、山中伶子、配信予定を除く、雑誌を除く(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~46件目/全46件

  • プロの老チェリスト。これまで順調に大過なく音楽家生活を送っていたのだが。。。

    定年の無い職業は引き際が難しい。体力の衰えと健康不安と共に、周囲との関係に軋みを感じ始める。徐々に、しかし確実に引退の時が近づいてきている。

    ----青い空に白いわた雲が浮かんでいる。その下に安らかに横たわっている。草丈のある荒れ野に静かな風がそよぎコオロギが鳴く(イメージです)----

    老いた音楽家の終焉はブラームスの歌曲「野の寂しさ」のイメージそのものだ。

    -------------------------------
    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 毛利元就が中国地方の覇者への道をひた走る時代に、元就の本拠地吉田郡山城下の農民与兵は、戦に彼も家族も巻き込まれて過酷な運命に翻弄されながら生きてゆく。作者は元就自筆の「毛利元就郡山籠城日記」(山口県防府市の毛利博物館蔵)の存在を知り、史実や軍記物を参考にして実在の合戦や武将を登場させながら、陽を当てられない名も無い百姓兵士とその家族の人生をフィクションとして描いた。

    あらすじ
     与兵は30半ばの百姓の男。大工の弟次平には嫁の百と4才の男児源がいる。母親を亡くした与兵は父太平と二人暮らしだったが、次平の仲立ちで嫁峰をもらった。峰がちょうど身籠ったところに尼子の郡山城攻めの噂が流れ、じきにふれが出たため、全領民の大群衆が郡山城へ入った。尼子方兵力30000に対して毛利方は2500、呼びかけに応じて与兵も次平も志願兵になった。籠城生活は長く領民達は日常とかけ離れた困難な暮らしの中に置かれ非業の死を遂げる者もあり、峰は流産の後が悪くて死んでしまった。
     籠城というのは今なら大災害時の長期の避難生活に似ている。発生する問題は想定外だ。それが非常にリアルに描かれている。志願兵達が戦いの現場や後方での仕事を初めて経験する場面も詳しく描かれていて死との遭遇の場面は恐怖だ。戦闘というものは死と向き合うという点では昔も今も変らないであろう。
     大内氏の援軍10000の到着と加勢で尼子軍は撤退した。尼子追撃隊に加わった弟次平が行方知れずになった。戦いは終わったが嫁の峰はもういない。その後も佐東銀山城の戦い、第1次月山富田城の戦い、厳島の戦いがあった。また毛利領内では井上一族の誅殺というおぞましい事件も起こった。
     物語は様々に展開しながらまだまだ続く。与兵達の運命は?


    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 西中国山地に生まれた子熊の物語。冬ごもり中に非情にも猟師に母熊が殺され、子熊はその猟師に育てられ、羅漢と名付けられた。

    あらすじ

     大卒だが就職に失敗し、運送屋のアルバイトをしている時に若者が経験した不思議な話。
     子熊は猟師のもとで育ち「羅漢」と名付けられる。そしてやがてやってくる育ての親との悲しい別れが淡々と語られる。
     しかし驚いたことに「羅漢」はある初老の男の前世だというのだ。読み初めは有り得ないと思っていても、読み進むに従いゾクゾク感がエスカレートしていく。「羅漢」はどうなるの?

     ※著者は、西中国山地がツキノワグマの一大生息地であることに強い関心をもち、現地取材を行った資料を残している。そしてこの作品を書いた。残念ながら未完に終わっているが、充分読み応えはあると思う。つづきは読者の想像に任せよう。
     ※人間に生活の場を狭められ、その黒い眼の中に滅びの運命を秘めたツキノワグマは一体どうやって生きていけば良いのか。読み終えて、西中国山地が抱える自然保護の大きな問題がこの物語の底流にあることに気付かされた。(編者記)


    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 著者は『趣味の音楽についての総まとめ』としてこの作品を書いたようだ。


     主人公葉羅嘉太郎は医者の仕事を息子に継がせ、今は趣味の世界での夢の実現に邁進している。その趣味とは、読者におなじみとなったカルテットである。
     財力にものを言わせて、同好の士であれば良く理解できる、うらやましい程の大事業を次々と展開してゆく小気味よさ。今度は何が始まるかと期待がふくらむ。
     最後にたどり着くのは、弦楽器演奏の趣味の魅力に囚われた者が誰しも抱える問いに対して、著者自身が自分なりに出した答えだった。
     
     
    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    夫が四重奏練習中に激怒してチェロを叩き割ったあげく飛び降り自殺した。


     未亡人となった妻は悲嘆にくれる毎日を送っている。
     数ヶ月経ったある日、四重奏仲間の夫婦に励まされて楽器を再開する。そこへチェロを弾く未亡人が加わり新たにカルテットが始まる。ところがメンバーの夫婦のビオラを弾く夫が病気で急死する。
     カルテットのメンバーは未亡人3人になってしまった。自分達の人生を取り戻そうと、ビオラを弾く未亡人を仲間に加えて前向きにアンサンブル活動を始める。そして「メリー・ウィドウ・カルテット」の名で活躍し地域で話題になる。  

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • シリーズの最後の作品。主人公の冒頭の言葉。「これは、僕がアマチュアのストリング・カルテットを立ち上げるまでの話である」


     物語初め頃、弦楽愛好家達がよく遭遇する、公民館でクリスマスコンサートを依頼されたときの選曲問題についての非常に詳しい記述が面白い。実際に弾いてみながらプログラムを考えていく場面である。
     また、予想に反して主人公のヴィオリストの腹案とは異なる四重奏団が結成される。
     加わった3人はいずれも若く美しい女性達で、シリーズ最後を飾るにふさわしい華やかなカルテットとして登場する。その行方は如何に?


    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 七十四歳のアマチュアチェリストがアマオケで、弾きこなすことは不可能と思われる程の非常に難しい曲に遭遇した時にどう向き合ったか?


      主人公「私」は、長年趣味でチェロを弾いてきた。妻もバイオリンをやっている。
     私たちは、あるアマチュア・オーケストラでマーラーの交響曲を弾くことになる。私がレッスンを受けてきた先生がこのオーケストラで、ラロのチェロ協奏曲の独奏をすることがきっかけである。そしてプログラムのもう一曲がマーラーの交響曲第五番であった。この難曲を妻ともども懸命に練習する。しかし、私たちにとってこの曲は難しすぎる。それは私のやる気をすっかり無くしてしまうほどで、チェロそのものをやめたくなってしまう。
     七十四歳の私と六十九歳の妻がなおもチェロやバイオリンを弾き続け、難しい曲に取り組むことの意味を話し合う。二人は、誰のためでもなく、自分自身のためと考えることで、苦痛でしかないようなこうした難曲の練習からも喜びを得ることができることに気付く。また楽器の演奏をやめるのは、急がなくてもそのときは向こうからやって来る。それまでは続けようと考えることにして何とか本番までこぎつける。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    大震災のあと「癒やしの音楽」....所属のオケに飽き足らずオケから人材を引き抜き、小編成の弦楽合奏団を作ろうとするが、その途上で大震災に遭遇。


     ビオラを弾く六十四才、定年退職したもとサラリーマンの孝之と、コントラバスを弾く五十八才、サラリーマンの一雄は同じアマチュアオケに属する無二の音楽仲間。
     孝之は平素からオケについて音楽的な不満をもっていた。これまでも何度も話題にしていた、オケからメンバーを集めて小編成の弦楽合奏団を作る計画を進めていた。ところが彼らを未曾有の大震災が襲う。
     彼らは震災後、どうなったのだろう?命は助かったのか?生活はどうなったのか?

     ところで著者はこの作品の書名を「疑問」としていますが、それは何故なのか、編者には疑問ですが、読者はどう思われるでしょうか?


    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    「ドボルザークの弦楽三重奏のためのミニアチュール」 弦楽愛好家、熟年チェリスト、自称、出来ない男の悲哀。


     これは、平均年齢七十二才以上のアマチュアの8年も続いている熟年カルテットのお話。
     たまたま弦楽器を嗜んでいて4人が集まり、弦楽四重奏団を結成して、少しずつ合わせ練習をしながら合奏の喜びを共にするという光景はそこここに見かけるものである。
     シリーズでは解散例も多々ある。本タイトルでは、趣味で楽しむために弦楽四重奏をする場合に発生してくる問題点を取りあげている。
     音程やテンポ感が足りないメンバーにとっては、楽しいはずの合奏の場が苦しみに変ってしまう時もある。そしてこの物語では悲しい結末を迎えてしまう。
     最後にチェロの欠けた三人による「ドボルザークの三重奏曲*」が、深い後悔と悲しみと共に演奏される。
     人の生き方そのものをも考えさせられる作品だ。

    (*) 前記三重奏曲の編成は当然バイオリン、バイオリン、ヴィオラである。このような希有な編成の、しかもアマチュアでも楽しめる曲をドヴォルザークは残してくれた。

     
    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 定年退職後の、趣味の音楽三昧生活のビオラを弾く男。音大生対象の音楽セミナーに紛れ込む。


     定年退職後の弦楽器愛好家のビオラに打込む暮らしを描いた物語。ビオラに打ち込むとは言え、音楽生活には波がある。
     音楽三昧生活が始まった時は、妻の理解も得てビオラを高額の楽器にグレードアップし、レッスンに身を入れながら実力もアップしていった。
     しかし、年を重ねるにつれて何故かどうしようもなく意欲が減退してしまった。さて、このビオリストはどうやって意欲を回復させたのか?
     彼は大きな挑戦をした。テレビでしか見たことの無い著名な女流ビオリストとの対面の場面が出てくるが、その様子が目に浮かぶようだ。そして。。。

     
    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 合同発表会前の「ヨハネス四重奏団」の練習の実況解説。音楽を演奏する喜びが心にしっかりと伝わってくる。

    語っているのはチェロの日野正之。六十半ば。日々集まり練習している弦楽四重奏の仲間による合同発表会直前の練習風景が臨場感あふれるタッチで描かれる。
     シリーズでよく見かける「アメリカ」がここでも取上げられている。特に第一楽章を詳細に書いている。「アメリカ」を知るものであれば、頭の中でドヴォルザークの音楽が鳴り響くであろう。知らないものは、聴いて見たくなるのではないだろうか。
     各パートにそれぞれ焦点を当てながらの詳しく丁寧な解説。第二バイオリンにも明白な、あるいは隠れた見せ場があるらしい。早速聴いて確かめたくなる。
     物語最後の次回の選曲の話し合いの場面の、以下の部分で「音楽のある生活」の楽しさが伝わってくる。
    「名演奏家たちの弾くこの曲あの曲を思い浮かべて、。。。そして今度こそ難関を乗り越えるぞと気力を湧かせるのである。そんな時みんなの頭の中では、軽快なところを弾ききったときの小気味よさと達成感、和音を見事にハモらせた時のとろけるような快感、そして甘味な、崇高な、荘重な、輝かしいあるいは悲痛な、さまざまな感情の表現を求められる旋律たちを歌えたときの満足感を夢見ながら、しかもそれが出来そうな気がしながら新たな山登りをもくろむのである」


    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    マーラーの交響曲第五番は良い曲だが大変難しい。エマーソン・カルテットの「不協和音」の演奏は本当に素晴らしい。

    音楽好き達が作るアマオケやカルテットの大小の組織の中で発生する様々な軋轢が、一つの物語としてクールな語り口で次々と流れ出してくる。
     最初に現れるのはアマオケ「阿弥響」の選曲会議の場面。同好の氏達は初めはどのオケでも「あるある」と思うシーン。しかしこの「阿弥響」では、荒れた会議の末に、ブラームスではなくマーラーの交響曲、しかも難曲の所謂「マラ五」が決まり、それが元でオケは大きな困難を背負うことになる。コンマスの柏木はイジメまがいの圧力に負けて退団する。紆余曲折を経て後、オケは定演をどうやって乗り越えた?
     二つ目のテーマは、「阿弥響」の柏木を含む主力団員が作って活動しているアマチュア弦楽四重奏団の話である。彼らが真剣に取組む日々の活動の中に発生するちょっとした行き違いが、ここでも四重奏団を休止に追い込む。
     この四重奏活動での詳しい練習風景としてモーツアルトの「不協和音」が取り上げられている。どうしたら想い描くイメージを聴き手に伝えられるか?参考にする演奏として、エマーソン・カルテットが登場する。
     休止に追い込まれた四重奏団はその後復活するのか?或いは消滅するのか?

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 舞台はアマチュアオケ。聡子はバツイチで、暗く容姿地味なバイオリンを弾く女性。最近転勤して入団したちょっと容姿風貌のいいチェロを弾く中年のかっこいい男に声をかけられた。

    内容紹介
     その男はめっぽう室内楽好きで、新しい赴任地で早速四重奏を始めようと、その地味な聡子を誘いメンバー集めを頼む。一応メンバーが決まるが、ヴィオラが仕事上多忙でまともに練習に集まれず、ヴィオラ欠乏状態に苦しむ。
     自然な帰結として、残りのメンバーで、弦楽三重奏で演奏できる名曲、バッハのトリオ・ソナタをやる羽目になる。聡子は地味な上にバイオリンの演奏も冴えない。
     本シリーズで例の如く、この素晴らしいバッハの曲の練習風景が詳細に描かれており、特に冴えない聡子の演奏や心理状態が良く表されている。読んでゆくにつれて、同好の氏なら一度この曲を聴いてみたり、あるいは弾いてみたくなるかも知れない。
     何度かは4人集まることが出来たが、結局ヴィオラの欠けたまま日が過ぎていった。読む方は「何とか4人集まれ!」と応援したくなるが。。。 この事実上の「弦楽三重奏団」はその後どうなるだろう?晴れて「四重奏団」になることができるのか?
     背後では、驚いたことにバツイチの冴えないバイオリン女性とイケメンのチェロ男性との間にロマンスが生まれる。
     さらに物語は進展してゆく。。。 
     
    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    うまくいっている夫婦の間に何気なく吹き込む隙間風。これもこのシリーズの流れ。


     主人公が新しく弦楽合奏団に入団する場面から物語は始まる。ここで取り上げられているのは「スークの弦楽セレナード」。4大弦楽セレナードの1つとか。中でも演奏は難しいらしい。作曲者のスークは、有名なドヴォルザークの娘婿。結婚前の若い時の作品で、非常に爽やかな曲だ。
     主人公のチェロ弾きは、大規模アマオケをやめてまでこの曲を弾いてみたかった。
     夫婦の間はうまくいっているのに、家庭持ちのその男は爽やかなスークのセレナードの渦に飲み込まれ、魔性の女の元へと惹かれて行く。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • この作品では、弦楽愛好家が四重奏団を結成する時のノウハウが語られていて珍しく、また面白い。

    あらすじ
     弦楽器愛好家である天野弦人が主人公。物語の前半では、彼がバイオリンを愛するようになった幼少期のきっかけが語られる。京都で聴いた「バッハの無伴奏バイオリン・パルティータ第3番」は、本文には記されていないが実はロシア出身のヴィクトリア・ムローヴァの演奏だった。読むにつれてその素晴らしい生演奏を聴いた時の感動が伝わってくる。
     後半では弦人の音楽三昧の後半生で、タイトルにある「弦楽四重奏団b」を立上げて活動する様子が詳しく描かれている。
     ここでも「ドヴォルザークの弦楽四重奏曲アメリカ」が取り上げられており、メンバーの音楽に対する取り組みは真面目である。四重奏団は上手くいくかに見えた。
     しかし、ここでもString Fiction Seriesの1に続いて、またもや不倫事件が起こる。
     事件の最終的な結果は様々である。「弦楽四重奏団b」ではどうなるのだろうか?

     
    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • どこの世界も不倫はつきもの

    これは、アマチュアとしてはかなりの実力をもっていて、数年間安定して活動を続けている弦楽四重奏団の話である。
     趣味の世界とはいえ、真剣に取組む4人の四重奏メンバー。厳しいアンサンブルの練習の場面は、同好の諸氏の共感を呼ぶであろう。例え小さくとも練習の成果の発表の場の存在は、困難な弦楽器練習への意欲を湧かせるものだ。そして努力の結果与えられる聞き手による喝采はメンバーの大きな喜びなのだ。
     この作品では2つの弦楽四重奏曲、ドヴォルザークの「アメリカ」とベートーヴェンの「ラズモフスキー第2番」に取組む練習の場面が取り上げられている。
     そんな華やいだ場面とは裏腹に、人間社会につきものの男女間のロマンスが、弦楽の趣味の世界のこのフィクションシリーズでは普通に起こるのだ。
     出来た不倫事件の結果、平気で四重奏に必要不可欠なメンバーが失われる。そこであらためて、カルテットは1人でもメンバーが欠けると成立しないことを思い知らされる。
     事件の最終的な結果は様々である。「弦楽四重奏団a」ではどうなるのだろうか?

     
    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 著者が紀行文として残した2つ目の作品です。


     著者は、定年後の悠々自適な暮らしをダイナミックに変貌させようと考えて決行した徒歩旅行の記録を「ひとり、山を歩く」と名付けた紀行文として残しています。
     その中で、「《第一回徒歩旅行》顛末記」は、中国山地を山陽側から山陰側へ徒歩で越えるハードな旅行の記録です。一度は失敗しながらも再挑戦した。そんな超地味な、そして超高コスパな徒歩旅行を実現し、その記録を基に著者が残した紀行文です。再挑戦して成功した本命の徒歩旅行については、断片的な散文が残されています。そして、それらは作品「ミスターフェイト他」の中に描かれています。
     《初夏のひとり歩き二〇〇一》の方は、表紙に列挙した、旧湯来町の周辺地域に座する山々やその界隈の里を歩き回った記録です。出会った風物や想い出を織り交ぜながらも旅の詳しい記録が次々と小気味よく表されています。折に触れて、あれこれの作品を書くきっかけについても述べられており、著者が旅した地域に興味をそそられます。
     若者であれば、「身近で小さくてもこれは冒険」と言えるひとり旅にトライしてみたいと思うかも知れません。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー

    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 初めてご紹介する紀行文です。著者と友人の二組の中高年夫婦4人が広島県の山々をのんびり登山した時の記録。


     「広島百山」は、登ろうと決めた100座のうち、初めの7回分の記録です。その後8年くらいで40座以上登っていますが、特段に山の名前を冠した紀行文としては「吉和冠山登山」のみが残されています。
     天候や熊などを気にしながらも、登山歴の長い頼もしい相棒夫婦に導かれながら、豊かな山野の空気を存分に楽しんでいる様子が伝わってくる作品です。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー

    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • ある日突然妻が姿を消した。いつものようにウォーキングに出かけたまま家に帰って来ない。


    あらすじ
     夕方気付いた夫は必死に周辺を探した。初めは地域で探すが見つからず、遂に警察に捜索願いを出して捜索するが見つからない。夫は妻が失踪した前後の状況を辿り、行方を推理していく。
     白い獣の情報がもたらされて、未確認の恐ろしい想像に夫は苦しめられる。
     そんな妻捜しの状況描写がなかなか迫力がある。
     その後の失踪した妻と残された夫の運命は如何に?
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • きっかけは『アフィニス夏の音楽祭』 リタイアした二組の夫婦でカルテットが出来ればこんな便利なことは無い。チェロとバイオリン、ビオラとバイオリンという2組の夫婦が音楽祭で出会い、弦楽四重奏を始めることになった。

    内容紹介
     リタイア組とは毎日が日曜日のご身分。両夫婦とも下関に住んでいる。
     練習会の場所は下関の日和山公園の中腹にある須藤章の屋敷で、彼はここで生まれ育った。練習室からは関門海峡が眺められる。その景色は本当に素晴らしい。
     出会った意欲満々の時期から時を経るにつれ、メンバーは年齢なりに病を得、克服しを繰り返してきた。そして結成7年を過ぎた今も音楽用語の「ペルデンドーシ」(だんだん遅くしながらだんだん弱く、消えるように)のように、音楽する喜びの中で日々時を過ごしている。
     この作品でも、老境の四人が好むあの曲、前出作品「カルテットのある風景」の冠曲『ベートーヴェン弦楽四重奏曲第16番第3楽章』が登場して、彼らの心境を物語る。
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • =遠隔恋愛の末に= 全編手紙の往復。広島と北海道の雨竜沼という遠隔地に別れ別れになった恋人の行方は?

    あらすじ
     本作品は『オセロ~手紙版』である。最初から、遠く離ればなれになった恋人同士の手紙のやり取りが始まる。若い恋人達の熱い想いが伝わってくる。
     話題の中に、ドヴォルザークの演奏会用序曲《オセロ》が登場する。この曲は7月に発表したタイトル『オセロー』に登場したあの曲である。
     シェイクスピアのオセロの悲劇性を、本タイトルでも重ね合わせるように描いている。明るく若々しい文面の手紙から始まり、徐々に暗転してゆく二人の心の動きが、読者の心をゆり動かす。
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    楽しい北海道礼文島の旅の風景から始まる。

    内容紹介
     物語の主人公は、広島の音大を出た豆音楽家でチェロを弾いている。そして学生時代の友人とピアノトリオを組んで活動している。
     ある時、北海道を旅行した時、礼文島で宿泊したペンション『桃岩』で、夕食の時隣のテーブルと話がはずんだ。4人組の若い学生のグループだった。彼らは大阪国際室内楽コンクールのテープ審査に申込んでいる程の腕のある音楽家の卵達だった。そしてペンションオーナーの娘も彼らの同じ大学でピアノ専攻生とのこと。
     夕食後オーナーと歓談していて、来年のペンション『桃岩』創立20周年記念コンサートに出演依頼を受けた。
     早速その準備に取りかかった。さあ、それからの成り行きは誠に不可思議であった。後で考えてもどうしても何かの大きな、神の様な力が働いていたとしか思えないのである。
     ※この物語は全くのフィクションであるが、著者が似たような経験をしたことを私、編者は知っている。(編者記)
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 『ベートーヴェン弦楽四重奏曲第16番第3楽章』:皆が最も好きな曲。長く続くカルテットはそう多くない。物語の中の石鎚カルテットは、10年も続いた希有なカルテットの一つだ。

    あらすじ

    著者は、弦楽趣味を持つ同好の氏達の難しくはあるが楽しい練習風景と共に、一緒に音楽を創り上げる喜びを、偉大なる作品への溢れる思いを胸に抱きつつ描いていく。
     あるきっかけで二組の高齢夫婦が、「カルテット石鎚」を結成した。10年間いろいろと活動を続けた。そして遂に活動休止の時が来た。
     読者は物語の最後に、「カルテットのある風景」の副題に取り上げたベートーヴェンの『弦楽四重奏曲第16番第3楽章』に書かれたシンプルであるのに何故か崇高なメロディへといざなわれて行く。実際にこの曲を聴いたなら、カルテットの素晴らしさを実感するであろう。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    一人死亡:今日においても時折中小の化学工場の爆発火災事故のニュースに接することがある。ルーチンになっている毎日の作業の中にも、死亡事故に繋がる非常に危険な人為ミスが潜んでいる。

    いわゆる『混ぜや』という範疇の小規模化学工場に起きた悲劇。避けられなかったか、避けられたか?
     家族の為に働いてくれているお父さん達は、職場の人間関係の中でこんなにストレスを抱えて働いているのだ。
     そんな中で、日々発生するトラブルを何とか解決しながら続けられている工場での作業の様子が詳しくリアルに語られる。
     ある日一つのトラブルが何故かゆっくりと事故へ向かって進み始めた。そのプロセスが、詳細にしかも危機迫るタッチで描かれてゆく。ああ、あの時ああすれば良かったのに。。。
     弦楽の音楽ものが多い著者としては珍しい題材を取り上げた作品である。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 老老介護は難しい問題だ。自立した老後の生活はどうすれば実現できるのか?

    老老介護状態に陥った家族が辿った四半世紀の暮らしの様子が描かれている。そしてその中に潜む大きな問題や疑問が投げかけられる。合わせて次刊の「わしゃ、ただの山ザルじゃ」を読んでみると、現代の高齢化社会が抱える問題に対する著者の考え方も垣間見えて興味深い。
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • その山ザルの老婆は何故か人間の私にしきりに何かをボソボソと語る。驚いたことに私には彼女のしゃべることが理解できるのだった。。

    内容紹介
    山ザルの老婆は、動物ものを書く駆け出しの作家の私を前に、彼女の人生で体験したいろいろなことを話し続けた。人間の暮らし方も良く観察しているようだ。自然の中で暮らす山ザルの目には人間社会はどう映るのだろう?
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 山登り好きの著者の随筆風の作品。極楽寺山は広島県西部の廿日市市にあり、大野瀬戸を挟んで宮島の弥山に対峙する標高693mの山。多くの市民登山家に愛されている山である。また頂上にある極楽寺は大変古い歴史がある。「聖武天皇が建立し毛利元就が再興した由緒ある古寺」(一般社団法人はつかいち観光協会のwebサイトの記述より)

    著者は、極楽寺山に妻と登った時の印象を随筆風のフィクション短編として書いた。話は、亡くしたばかりの妻「リョウコ」の名前を語る電話から始まる。時は年越しから元旦をまたぐ雪多い年の正月のころ。
     極楽寺山の200mごとの道しるべをたどりながら、一歩一歩登ってゆく時の心境を描く。鬱蒼とした木々の間から湧き上がる森の気に癒やされつつ、深い悲しみから徐々に解き放たれてゆく。

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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 父親の強い意志と希望により、バイオリニスト三瓶弦人は遂に東独ドレスデンのオーケストラのコンマスに就任した。そして遂に高校時代からの憧れのオーケストラと指揮者ザンデルのもとで大好きなブラームスの音楽を演奏した。

    この作品は、著者自身が描いた夢物語である。三瓶弦人に自分を置き換えて夢を膨らませていく。しっくりと身にも心にも馴染む大好きなブラームスの音楽をこの世で一番自分に好ましい形で演奏してくれる指揮者とオーケストラ。
     言うまでも無く、オーケストラと指揮者のモデルは、著者自身の憧れでもあったドレスデン国立管弦楽団とクルト・ザンデルリングである。
     その後、ジストニアの病魔により人生の後半はバイオリンを弾くことが出来なくなった。
     物語の最初に登場するのは、病魔に冒され荒れた精神状態に陥っている時の弦人だ。食うために何かしなければいけないのは解っているが、何もやる気が起こらない。そんな時、唯一無二の友人が、自分が翻訳出版した「フランス人が書いたブラームス伝」を持って弦人を訪ねてくる。
     弦人の人生後半はどうなるのだろう?また本著書名「インテルメッツォ」(ブラームスのピアノ曲)は何を暗示しているのだろうか?

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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 生死を彷徨う時の人の頭の中はどうなっているのだろうか?

    内容紹介
     物語は静かに普通に始まる。しかし突然テレビで、建設現場で大きな事故が起こったニュースが流れる。その後、物語が実に不思議な展開をする。読者は頭をひねる。そして最後にどんでん返しが待っている。
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    西に開いた窓から毎夜真っ暗な阿弥陀山を見る。いつも同じ場所に赤い光が点っている。あの暗い中で何かが私を呼んでいる。

    ある日何か別の光が動いた様な気がした。そして憑かれた様に夜の山を彷徨う自分の姿を想像して体中がぞくぞくする。
     遂に夜の阿弥陀山登山を決行した。万が一の夜の暗闇や悪天候にも備えて考え得る全ての備えをして出発したのだったが。。。

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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • お蓮・勘兵衛の墓。広島県と島根県を分ける三坂峠にひっそりと建つこの古い墓は、江戸の掟とは言え余りに惨いことがここで起きたことの証。それは安政四年1857年の出来事であった。著者は、江戸時代のこの人情話を元に二つの物語を書いた。

    第一話は、既出本の「ミスターフェイト」に記述の「中国山地越え徒歩旅行」で出会った三坂峠に残されている墓碑に秘められた悲話に強い印象を受けて書かれた物語り。
     道ならぬ恋に落ちたお蓮と勘兵衛は三坂峠を越えて芸州へ向かってぞうりの旅姿で逃げるが、追っ手は馬で迫ってくる。。。。

     第二話は、徒歩旅行中に三坂峠を歩きながら頭に浮かんだ心象風景が、峠にまつわるもう一つの物語として描かれている。これが著者の望ましい最期の形だったのだろうか?
     こちらは現代の話。男は、一週間の休暇を取って徒歩旅行に出るが、同じ職場の女性と一度だけとの約束で逢い引きを予定に入れた。三坂峠の悲恋の墓碑を見て江戸時代の出来事と自分たちの不倫を重ね合わせる。女と別れた後、何度も鳶が頭上を舞う。男は鳶にどこかへ導かれていくように感じた。一体どこへ?

     いずれもフィクションである。
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    再開したバイオリンの練習は苦難の道だ。ネットで見つけた北陸の楽器店を訪ねる。高価すぎる楽器を前に私の心は揺れ動く。そして理性の反対を押切って、身分不相応の楽器を買ってしまった。前に進むしか無い。生涯の友となるオールドバイオリンとの苦難の道が始まった。そうと決めたのだから、苦難の先にある喜びを信じて進んで行こう。

    信じて進めば、必ずアンサンブルの素晴らしさを体験出来るのだ。これは山登りに似たところがある。大変な努力の後にしか得られない、音楽の感動!!
    物語の中に出てくる四重奏の練習風景は、落ちこぼれ奏者の心理を良く代弁している。


    あらすじ
    定年Uターンした主人と私は、昔の音楽仲間夫婦が近くに越してくることを知って、これからの生活の充実を彼らと弦楽四重奏を楽しむことに賭ける。そのために、貯金をはたいて楽器を新調する。若いころやっていたヴァイオリンを長く中断していた私は、先生について一からやり直し、サラリーマン時代もずっとチェロを続けていた主人も先生について、来るべき時に備えた。
    四重奏は無事始まったが、美しい音楽を美しく演奏することはたやすくない。

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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 若い時から自分でも説明できない衝動が突然起こる。車に乗っている時妻を置き去りにして走り去り、蒸発してしまいたくなるのである

    あらすじ
     蒸発の衝動。それは誰にでも起こることなのか?いや、そんなことは無い。しかし失踪事件がマスコミを賑わすのを時には目にすることがある。
     ドライブ中に突然夫に置き去りにされたら、妻は一体どうしたらいいのだろう?こんな恐ろしい事態になるなんて。今は頼れる人が消えてしまって、一人で考えなければならない。
     平和な日常に突然起きた夫の失踪事件はどう展開していくのだろうか?妻の行動が見物である。
    「順番として可能性大の、俺が突然先に逝っ時の残された妻の為に、予行演習として蒸発するというのはどうだろう?」
    などと著者は漏らしていた。

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     著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    みかん鍋やステーキ丼で有名な瀬戸内海に浮かぶ周防大島。夏の花火大会も有名。穴場の花火大会を見物した時の印象を書いたエッセイ。

    あらすじ
     この短編随筆の舞台は、瀬戸内海に浮かぶ周防大島。著者はある夏に、この島で開催される花火大会を見に行き、その時の経験をエッセイとして残している。
     いつ観ても心沸き立つ打ち上げ花火とそれを楽しむ人びとの風景から受けた印象を、小学校教師時代の想い出とともに綴った作品。
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 若い小学校教師の職に疲れて旅回り一座に拾われ、チェロ弾きのゴーシュ役を目指す決心をするが、運命はそうはさせない。運命や如何に。

    内容紹介
     関連作「ある小学校教師の敗北」「花火見物」にも取り上げた著者の小学校教師時代の苦しい経験に触れつつ、フィクションの中で、教師という立場から抜け出した不道徳な自分の行為に対する心の葛藤に触れている。
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 瀬戸内の島に赴任した新米小学校教師の苦悩。悶々と、しかし必死に子供達と相対する若い先生。

    内容紹介
     新米の小学校教師の苦悩。悶々と、しかし必死に子供達と相対する若い先生。若い心が子供達を前にして揺れ動き解決方法が見つからない。
     彼自身の力では解決出来ない程に困難だった学級経営の実態を臨場感あふれるタッチで赤裸々に語る。そんな困難な暗闇の中にも彼の心を和ませる美しく咲いた花もあったが、しかし。。。
     教師としての仕事の難しさは今も昔も変らないであろう。いや、むしろ令和時代の今の方がもっと大変ではないか? 
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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 嫁入りした初心な娘芳、忘れられぬ兄太一、家出の結末は?

    あらすじ
     現在では広島市の最高峰とされる東郷山(とうごうさん)を取り囲む農村地域の一昔前の時代を舞台に繰り広げられる物語。
     初心な娘、芳が峠を越えた隣村へ嫁入りした。しかし、半年も経たぬある日、優しかった兄太一に会いたい一心で里へ帰ろうと家出する。
     里への道を阻む大きな山、東郷山と降り始めた雪。立ち向かうか弱い女、芳の運命は?そのけなげな姿が切々と語られてゆく。感動の涙無しには読み終えることは出来ない。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    憧れのこの世のものとも思えない程美しい女性を「ささゆり」と名付けた。一体その人は誰だったのか?

    彼女との小さな繋がりがあるとき急に進展して、二人に起こった過去の驚くべき出来事が解き明かされていく。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 物書きは好奇心が強い。ついつい事件にのめり込んでいく。

    軽い気持ちで高級マンションの不審な動きの調査を始めてしまう。
    乗りかかった船。どこまで追いかけるのだろう?最後はハラハラ、ドキドキ。

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    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 散歩に出た夫ー喬の突然の死。妻の洋子はその原因を詳細に推理していくが。。。

    内容紹介
     当然の日課としてこなしている40分ほどのウォーキング。その日常の中で起きたとんでもない出来事。
     散歩に出た夫の喬の突然の死。妻の洋子はその原因を詳細に推理していくが。。。金婚式を過ぎた程の長年連れ添った夫婦の暮らし。その中に果たして自殺につながる原因が潜んでいたのだろうか?
     喬が転落死した本当の理由はロシアンルーレットだった!普通のまっとうな男がこんな馬鹿なことをすることがあり得るのか?読者としてはむしろそこが知りたい。う~ん。今どきプー〇〇みたいな男もいるしなぁ。。。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(2020年5月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三十数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • あるアマチュアオーケストラの若いコントラバス奏者の心に起きたほろ苦いさざ波と、ベートーヴェンのソナタが彼の心を癒すまでの小さな物語。ベートーベン作曲ピアノソナタ「テンペスト」

    内容紹介

    主人公はあるアマチュアオーケストラの若いコントラバス奏者。ある時若い女性チェリストが北海道の大学で同窓だった若者らと一緒に入団してきた。彼らは親しい間柄の様だ。その彼女に主人公は恋してしまう。
    内気な主人公の揺れ動く心。そして、チェロパートを率いる大先輩の重み。アマチュアオケの中の人間模様がゆるやかに繰り広げられてゆく。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(二〇一〇年五月)より

     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三〇数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • かつては世界的巨匠であったが、いまは過去の人となりつつあるヴァイオリンの老大家と、今をときめく世界的チェリスト、日本の人気、実力とも超一流のピアニストというややミスマッチとも思われかねないコンサートが行われた。チャイコフスキー作曲ピアノ三重奏曲『偉大な芸術家の思い出に』

    内容紹介

     物語を引っ張るのは、日本のある音楽企画会社のプロデューサーの原田という男。
     イザール・ギルトマンは半世紀以上にわたってヴァイオリン界の巨匠として世界中のコンサートホールで演奏してきた。八十歳をすぎた今も、現役としてステージに立っている。
     七十歳をすぎたとき難病に罹り一年近くも入院生活を余儀なくされ、その病は彼の背骨を大きくひん曲げた。上体は左肩が下がった形に曲がり、これはヴァイオリニストとっては致命的な障害と思われた。しかしリハビリと猛練習とによって二年後に奇跡といわれる演奏活動再開を果たした。
     それから更に十年の年月が過ぎた今、魂を揺さぶるような演奏をするこのイスラエルのヴァイオリニストを心から尊敬している原田は、何とかもう一度この人の完全燃焼の場を作りたいと考えた。
     原田の夢実現のための奮闘ぶりと、魂の三重奏が実現してゆく過程が見事にありありと描かれてゆく。
    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(二〇一〇年五月)より

     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三〇数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    定年を迎えた男の、最後に事務所を出てから帰宅するまでの心境を追う。伴う音楽:ブラームス作曲 交響曲第四番

    内容紹介

     男は事務所を出ると、いつものように神田駅に向かった。まっすぐ帰る気にならず御茶ノ水の古レコード屋に寄り道する。ブラームス作曲 交響曲第四番が頭の中で響いてくる。ひとつひとつの当たり前だったことが今日で最後だと強く意識しながら家への帰り道を辿っていく。。。

      30年以上の長きにわたり家族に対する強い責任感を持って勤め上げた仕事人生。しみ込んだ日常が、望むと望まないに関わらず否応なしに大きく変化する。生きていれば普通の庶民にも起こる人生の大変革の臨界点、彼にもその定年の日がやってきた。そしてゆっくりと静かに過ぎていった。
  • 0(税込)
    著者:
    山中與隆
    編集:
    山中伶子
    レーベル: Duo-Yamanka文庫

    本作品の書名『オセロー』は、作曲家ドヴォルザークが、シェイクスピアの悲劇「オセロ」をイメージして作曲した、短いながらも大変美しいオーケストラ曲から受けた強い印象に依っている。 「ドヴォルザーク 序曲 オセロ Op.93」

    物語はこのように始まる:
    「君のことだから、演奏会用序曲『オセロー』という曲をもちろん知っていると思います。君の大好きなドヴォルジャークの作品ですからね。長大な交響曲などと違って、これは十三分くらいのオーケストラ曲ですが、音楽の美しさとはこのことかと思うほどです。いまの僕にはこの曲ほど心に響いてくる音楽はないのです。...」

    物語全体に流れる死のイメージが音楽の悲劇性に重なり合う。

    著者は読者に語りかけるーどのように死を迎えるかは、全ての人にかかわりのある難しい問題です。これを読んだ方も一緒に考えてくださいーと。

    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(二〇一〇年五月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三〇数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • この短編をお読みくださった方は、ぜひヤナーチェク作曲のカンタータ『アマールス』を聞いてください。きっとその美しい音楽と私の物語が重なって不思議な感銘をもたらすことと思います。 ヤナーチェク作曲 カンタータ「アマールス」(Amarus)は、 「Leoš Janáček Cantata Amarus」でヒットします。

    チェコの作曲家ヤナーチェクの手に成るクラシック合唱曲『アマールス』の悲しくも美しい音楽への想いを胸に書き上げたこの作品のあらすじを著者は次のように書いている。
     不幸な出生の月山は、祖父母に引き取られて育つ。大学を出て職にも就くがかれの人生の友は音楽だけであった。職場で事務を手伝っている社長の妻に淡い恋心を抱くが、結局かれは孤独から抜け出すことは出来ない。
    著者紹介 ー1939年~2021年ー
    著者プロフィール(二〇一〇年五月)より
     「名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三〇数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。
     ライフワークとしたい目標は、音楽を前面に出したもので読者の方々に小説としての読み応えと、そこに登場する音楽を是非聴きたいと思ってもらえるような、しかも私の著述によってその物語にも音楽にも感動してもらえるような作品を完成させたいと思っています。」
  • 高校時代に一度に両親を交通事故で失った主人公、クラシック音楽に魅せられた男の人生は如何に?

    『コンサートは開かれた』
    風変わりな名前をもつ主人公「吉高義孝」が
      音楽を語ります
    リムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」
    チャイコフスキーのピアノ協奏曲
    ハンスリックの「音楽美論」
    ガイリンガーの「ブラームス 生涯と作品」
    ロスタンの「ブラームスの生涯」
    モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」
    ブリテンの「シンプル・シンフォニー」
    バッハの「ブランデンブルク協奏曲第三番」
    コレルリの「クリスマス協奏曲」
    高校時代に突然両親を交通事故で失った
    一体何故?どうしてこんなことに?

    あらすじ
    両親の亡きあと、吉高義孝は生まれ育った湯来町の田舎の家で一人淡々と生きていく。
    故郷の大学で学び趣味のクラシック音楽に没頭し、チェロを始める。
    卒業後は名古屋の叔父の会社で働き始める。
    アマチュアの弦楽合奏団に入りそこで音楽で結ばれた
    大切な女性、<b>映子</b>に巡り会い幸せな時を過ごす。
    しかしその恋は成就しなかった。
    義孝は、小説家になる決心をして故郷に戻る。
    何とか暮らせる物書きになり、心に暖めていた「弦楽合奏団」を起ち上げた。
    さあ、ここから話は急展開していく。
    合奏団はうまくいくだろうか?
    大切な女性、映子はどうなったのだろう?
    著者について
     山中與隆(やまなかともたか)
     1939年ー2021年。
     略歴 ~著者プロフィール(2010年5月)より~
     名古屋生れ、広島大学卒。小学校の教員暦七年、その後一般のサラリーマンを三〇数年。いまはリタイアして悠々自適の生活を享受中。大学時代に始めた弦楽器(初めはヴィオラ、その後チェロ)を今も続けている一方、小説や随筆の執筆にも力を入れたいと思っています。
     書くものとしては文学的なものから推理もの、歴史もの、恋愛もの、ファンタジー、社会派的なものなどジャンルを選びませんが、常にベースには何らかの形で音楽が絡んだものにしたいと考えています。

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