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『文化、中央公論新社、1年以内(実用、新書)』の電子書籍一覧

1 ~32件目/全32件

  • 「お値打ちセール20%OFF!」
    日本語では漢字・ひらがな・カタカナ、それにローマ字まで同じ文に共存しているが、これほど複雑な文字体系は世界に類を見ない。
    漢字からひらがなやカタカナが生まれたが、それらは独自に発展してきた。
    やがて藤原定家がひらがな文に漢字を所々に混ぜ、仏教説話で漢字カタカナ交じり文が生まれた。
    今ではひらがな文が圧倒的に優勢となった。
    文字が生んだ多様で高度な文化社会の変遷を辿る。

    ■□■目次■□■

    はじめに
    第一章 漢文と漢字
     第一節 無文字社会からの離脱
      五世紀の『宋書』「倭国伝」/五世紀日本の文字資料/倭王武(雄略天皇)/文字による支配権力の誇示/仏教と倭人の読み書き能力の向上
     第二節 律令国家と公文書行政
      文字依存社会への急激な移行/戸籍と計帳による住民の掌握/はじめての日本語記載/難波宮跡万葉仮名木簡/ウタを記載する

    第二章 漢字を使った日本語転記
     第一節 和歌と宣命――日本語を記すということ
      和歌資料の重要性/国家的要請から生まれた宣命
     第二節 祝詞と宣命の先後関係
      祝詞の古さについて/律令宣命の新しさ
     第三節 万葉仮名の森からの解放
      万葉集儀礼歌の行く末/万葉仮名の森を抜ける

    第三章 ひらがなのあゆみ
     第一節 ひらがな文と文芸
      ひらがなの成立/平安時代の古写本の体裁/古今和歌集
     第二節 藤原定家の表記改革
      読めなくなった王朝文芸/定家による歌文の表記改革/古典文芸の表記の変遷
     第三節 平安末期の日本語の歴史的変化
      古代語の音変化/古代語の文法変化
     第四節 定家本『土佐日記』の漢字使用
     『土佐日記』の特異性/定家写本の新たな資料価値
     第五節 貫之自筆本と定家本の和歌の漢字使用の違い
      定家本に注目しよう/読書習慣の変化
     第六節 和漢混淆文に吸収されたひらがな文
      和漢混淆文とは何か/文芸ジャンル「和漢混淆文」の成立

    第四章 近世ひらがな文の展開
     第一節 戦国時代分国法の文体
      中世東国の公文書/伊達家「塵芥集」の文体
     第二節 江戸時代の出版文化と書き言葉
      十七世紀の識字層の拡大/契沖の上代研究と歴史的仮名遣い/仮名遣いを呼び込んだ江戸時代のひらがな文
     第三節 明治普通文と言文一致運動の葛藤
      近代国家にふさわしい文体とは何か/東京語の成立
     第四節 言文一致体の矛盾
      近代社会を揺るがせた仮名遣い改定問題/政治問題化した仮名遣い

    第五章 カタカナのあゆみ
     第一節 漢文訓読とカタカナ
      平安時代を拓いたひらがなとカタカナ/カタカナの起源
     第二節 カタカナの成立とカタカナ文
      漢文訓読の開始/漢字に付着したカタカナ/王朝文語で書かれたカタカナ交じり文/漢字カタカナ交じり文出現の理由/漢字カタカナ交じり文の資源としての漢文訓読語/説話文学のカタカナ交じり文
     第三節 室町時代のカタカナ交じり文
      口語体の漢字カタカナ交じり文/近世古典注釈のカタカナ口語文

    第六章 実用的カタカナ文の展開
     第一節 近世の実用的カタカナ文――明治普通文への資源的準備
      漢字カタカナ交じり文の性格/知的実用文としての展開/近代公文書書式への準備
     第二節 明治政府の公文書書式――明治普通文
      五箇条の御誓文/カタカナ交じりの公文書
     第三節 カタカナ・ひらがな・漢字・ローマ字の共存――大量消費社会と自然科学
      同じ文脈での異種文字の共存/ひらがな文の拡大/ワープロ等の書き言葉への影響

    終章 日本語の書き言葉の不思議
      日本語の無文字体質/ひらがなの消極性/漢字の補助字体としてのカタカナ/カタカナ文成立の契機/明治普通文の有用性/言文一致運動/仮名遣い改定問題/知的文体におけるひらがな文の優位性/慎ましい文字・ひらがなの勝利
  • 英語はイギリスやアメリカ、カナダといった母語圏だけでなく、アジア、アフリカ、カリブなど世界各地で公用語となっている。その形は一様ではなく、発音や綴り、語彙、文法が地域ごとに異なる。本書では、世界各地で使用されているさまざまな英語や、その多様性の背景にある歴史について詳細に描く。さらに、グローバル化する世界の中で共通語(リンガ・フランカ)として話されている英語のあるべき今後の姿も記す。

    【目次】

    まえがき
    第1章 複数形の英語――世界に広がる多様な英語変種
    第2章 ブリテン諸島――英語の形成と浸透
     Ⅰイングランド Ⅱウェールズ Ⅲスコットランド Ⅳアイルランド
    第3章 北米――新大陸での定着と拡大
     Ⅰアメリカ合衆国 Ⅱカナダ
    第4章 オセアニア――南半球へと広がるフロンティア
     Ⅰオーストラリア Ⅱニュージーランド
    第5章 アジア――多文化を結ぶ第二言語
     Ⅰ南アジア Ⅱ東南アジア
    第6章 カリブ海地域とアフリカ――クレオールと共通語のダイナミズム
     Ⅰカリブ海地域 Ⅱアフリカ
    第7章 世界の英語の繋がり――変種を超えた共通性
     Ⅰ綴りと発音 Ⅱ語彙 Ⅲ文法
    終章 英語の未来――分裂か収斂か?
     Ⅰリンガ・フランカとしての英語 ⅡEnglishesかEnglishか? Ⅲどのような英語を学習・教育すべきか?
    あとがき
    文献案内/図版出典/世界英語対照年表/用語解説
    人名・作品名・事項索引/語句索引
  • 一九八〇年代、遺伝子情報の特許による知識の独占、研究資金のパトロネッジ獲得競争など、史上かつてない波が大学や科学研究に押し寄せた。その先端に位置するアメリカの研究大学を中心に、「市場化するアカデミア」の豊かな成果と問題点を考察する。
    二〇一一年の読売・吉野作造賞受賞作の増補新版。

    目次

     第一部 プライベート・サイエンスと大学
    第1章 知識のパトロネッジと大学
    第2章 揺らぐアカデミア
    第3章 生命は誰のものか?――遺伝子情報の所有権問題

     第二部 アメリカの大学の歴史とパトロネッジ
    第4章 アメリカの科学研究の特殊性
    第5章 基礎科学/応用化学という神話
    第6章 公共財としての知識と技術
    第7章 変容するパトロネッジ

     第三部 知識は誰のものか
    第8章 科学知識の生産における「公」と「私」
    第9章 アカデミア・プロフェッション・マーケット
    第10章 知識論と科学の経済学
    終 章 大学はどこへ行くのか――結びにかえて
  • なぜ誰もが勅撰集に歌が収められることを願ったのか――

    本書の主人公である後嵯峨院が何者かを知る人は少ないだろう。
    天皇在位1242~1246、院政期1246~1272は、鎌倉幕府でいうと、
    三代執権泰時から八代時宗に当たり、出来事としては承久の乱後、
    御成敗式目制定後10年の時点から元寇直前までの間を指す。
    本書では、この後嵯峨院が治天の君として君臨した時代を
    日本史上空前の政治的安定期と目し、
    政治と文化が融合した関係の全容を読み解きたい。
    後世にまで影響をおよぼした、日本史の強固な地盤の一断面を明らかにする。

    【目次】
    序 章 古典とはこれ和歌なり
    第一章 承久の乱後の政治と文化
    第二章 後嵯峨院政の始動
    第三章 御嵯峨院政の平和と古典的公共圏の成立
    第四章 ポスト後嵯峨院時代の激動
    終 章 後嵯峨院時代の余光
  • 【中公学芸ライブラリー】
    自我とはまぎれもなく芝居の役である――

    自由意志の観念を批判し、能楽の大成者・世阿弥の美学を鍵として、演技が人生のなかに果たす役割を探究した画期的大著。
    根源的な不自由さを背負いながら、人間がどこまで自由でありうるかを追求した世阿弥の革新性を紐解く「変身の美学」を増補。

    映画監督・濱口竜介氏による解説「演技は一人ではできない」を収録。

    「心を隠すことはできても、心身の分裂そのものを隠すことはできない――
    山崎の指摘が、フランスの映画監督ロベール・ブレッソンの言葉とほとんど一致することに驚いた。」
    (濱口竜介 解説より)
  • ====「波瀾万丈の人生を送っている私ですら、
    こんなふうに強く生きていけるんですよ」美輪明宏=== 

    ◆本音の「生き方」に学ぶ◆
    戦争や貧困のどん底を生き抜き、偏見や病にも屈することなく、ずっと愛と真実を語り続けてきた”麗人”美輪明宏。
    90歳の今こそ贈る「幸せのメッセージ」が満載。

    ◆貴重な記事を贅沢に収載◆
    美輪さん20代のときの幸田文氏との対談、30代のときに寄稿した三島由紀夫氏についての随筆、手記等も収載。ファンのみならず読み応えのある贅沢な一冊。本書のページをめくるたびに、美輪さんの信念や生き方に勇気をもらえる言葉に出合えます。


    ===生きることに迷える人、幸せになりたい人贈る、
    「真実と愛のメッセージ」===
  • インテレクチュアル・ヒストリーとは何か。哲学的、政治的、宗教的、科学的、芸術的なアイデアは、歴史的文脈のなかでどのように生まれたのか。この方法の可能性を具体的成果とともに語る。

     目 次


    謝辞
    はじめに
    1 本 質――哲学・思想・政治・経済・科学・文化を切り離さない態度
    2 歴 史――第一次世界大戦から現在まで
    3 方 法――テキストを経済的・社会的・政治的文脈の中で読む
    4 実 践――スキナー、ポーコック、クラフトンらの仕事
    5 正当性――歴史は「語られ方」が問題
    6 現在と未来――多様な分野での成果
    おわりに

    参考文献
    索引
    訳者解説
  • 西洋音楽が日本にもたらされて150年。
    日本人は洋楽を短期間に、徹底して取り入れたが、これは世界にも稀な事例なのだ。
    ではどのようにして洋楽を是とする価値観が生まれ、新しい感性が習得され、コンサートの実践が受け入れられたのか。
    世紀転換期の明治末、宗教学者・姉崎正治(嘲風)の雑誌論文に端を発する「ワーグナー・ブーム」は、日本の洋楽受容の縮図と言っていい。
    洋楽の流入経路、それに関わった役人や学者、音楽家、「お雇い」教師たちの意図と役割を詳細に辿り、日本近代化のもう一つの流れを描き出す鮮やかな社会文化史。

    目次より
    序 章 明治のワーグナー・ブーム
    第一章 シューマンの「薩摩潟」
    第二章 文明国にふさわしい響き
    第三章 「敗者」たちの洋楽
    第四章 「お雇い」の奮闘
    第五章 二人の洋楽徒―留学・栄達・屈折
    第六章 洋楽と明治のハビトゥス
    補 章 「ワーグナー」はどこから来たか
    第七章 「時代閉塞」を打破するタンホイザー
    終 章 頭を通して聴く音楽
  • 一九二〇年代から三〇年代、大阪市は「大大阪」と呼ばれ、人口で東京を抜き、日本最大の都市として存在感を際立たせていた。しかし、大大阪は、中央の東京に対抗することで、むしろ独自性を喪失していく――。本書は、大衆社会におけるラジオ、吉本興業、職業野球、宝塚歌劇など多様な切り口を通じて、その軌跡を追う。「大阪らしさ」の源流を描き出しながら、現在まで続く日本社会の均質性の問題を照らす試み。

    目次

    まえがき

    序 章 大大阪が隔てる二つの世界

    第1章 大阪放送局始末記――「既得権益打破」が生んだもの
    1 放送の主導権を奪え!――新旧実業家たちの攻防
    2 大電買収事件――大阪放送局の前哨戦
    3 日本放送協会へ――そして官僚支配だけが残った

    第2章 ラジオが夢見た国民文化――均質な言語空間の創造
    1 声の中央集権化
    2 BKが夢見た「完璧なコミュニケーション」

    第3章 吉本は「大阪的」か?――「大衆」の発見と「大阪」の没落
    1 吉本と「大衆」の出会い
    2 漫才は「大阪人」のためにあらず
    3 漫才のメディア論

    第4章 職業野球とタカラヅカ――見世物としての近代
    1 阪急文化圏とはいかなる場所か?
    2 職業野球の源流――西洋文化と武士道のキメラ
    3 見世物か? 教育か?――職業野球と宝塚歌劇の共通性

    終 章 文化的であること、放置すること

    あとがき
    主要参考文
  • 【中公学芸ライブラリー】劇作家にして文明論者、そして独自の美意識と知性で現代社会を読み解いた知の巨人――山崎正和。文化、歴史、言語、儀礼といった多様な領域を自在に往還しながら、その根底に流れる「文明」を論じる。
    【解説】苅部直

    【目次】
    もうひとつの学校

       Ⅰ
    日本文化の世界史的実験――第二の開国をめざして
    正義から儀礼へ――倫理的空白のなかでの二十一世紀
    近代思想史の実験場――日本――「自我」と「アジア」

       Ⅱ
    日本文化の世界性――柔らかい個人主義の系譜
    おんりい・いえすたでい‘70S~‘80S――透明な停滞期
    アルスの復活

       Ⅲ
    大分裂の時代――引き裂かれる近代
    卑劣な二重基準
    歴史の真実と政治の正義――歴史の見直しをめぐって
    教養の危機を超えて
    大停滞時代の変身願望症候群

    さよなら、スヌーピー――ある日米戦後の終わりの思いで
  • 一八九〇年四月、紀行文作家として来日したラフカディオ・ハーンは、松江中学へ英語教師として赴任し、そこに理想の異郷を見出した。しかし、その後、熊本で近代化の実態に触れて、彼の美しき日本像は崩壊する。本書は、他のお雇い外国人と異なり、帰るべき故郷を持たない彼が、神戸、東京と移り住むうちに、日本批判へ転ずることなく、次第に国家・民族意識を超越し、垣根のない文化の本質を目ざしてゆく様子を描く評伝である。
  • 2025年に没後10年となる水木しげると、2024年に作家デビュー30周年を祝った京極夏彦。長年にわたって師弟関係にも似た交流を持っていた稀代の妖怪作家2人は、どのように「妖怪」を捉えていたのか。
    彼らが描いた妖怪はどこがどう異なり、何が共通しているのか。
    二大作家の表現を比較検討することで、私たちにとっての「妖怪」とは何かを探る。

    第一章 ゲゲゲの百鬼夜行
    第二章 北西妖怪百景
    第三章 目に見えない世界を信じる
    第四章 この世には不思議なことなど何もない
    終 章 おばけは死なない

    巻末付録 水木しげると京極夏彦をよく知るためのブックガイド
  • モンゴル国は日本海を隔ててわずか3,000キロメートルのところにある、日本の隣国である。
    こうした物理的な近さのわりには、その国のたどった運命についてあまり知られてこなかったのではないだろうか。
    旧ソ連につづいて世界で2番目に社会主義を採用し、約70年を経て市場経済へと移行した。
    言い換えれば、この世の平等を模索する20世紀の実験場の一つとなったのである。
    その歴史的意味を具体的に理解するために、モンゴル人自身の語りに耳を傾けよう。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    美しい図版に専門家のやさしい解説を付して、国文研所蔵の多彩な資料を一望。
    古事記から源氏物語、伊藤若冲版画、大岡越前日記など。
  • 食べ歩き歴30年、シェフが絶大な信頼を寄せるグルメガイド『東京最高のレストラン』編集長が教える、中高年のための外食入門。

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    ◎絶対的に信頼するお店100店を紹介! 

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     ・ハレの日に訪れてほしいフランス料理店 
     ・会食におすすめのレストラン  

    ◎プロ直伝 厳選 お取り寄せと手みやげリスト掲載  

    ◎(目次より)

    第1章 入門編 人生を豊かにする食体験 
     世界随一のカウンター大国  
     あえて「レストラン道」があるとすれば
     健康と美食は両立します
     雷に打たれた「コート・ドール」の衝撃  

    第2章 美食都市・東京の30年 
     叱ってもらえた時代
     潮目が変わった2000年代
     SNSが界隈を成熟させた

    第3章 実践編Ⅰ お店を楽しむマインドセット
     イタリアンはミュージカル、フレンチはオペラ
     鮨はライブ                
     お好みで・カウンターで 鮨を楽しむ心得 

    第4章 実践編Ⅱ 味がわかるより大事なこと 
    「おいしい」は体験に紐づく     
     行き着いた唯一最大のマナー
    「慣れてる」と思われる注文の手順

    第5章 自分なりの最高のレストランと出合う 
     人間力を高める 二人でフレンチを2時間  
     常連になるには 
     お店探しの手の内、教えます 
     会食の店を選ぶコツ     
     そして料理を作りたくなる。取り寄せたくなる
  • 錯綜する幻覚的ヴィジョンの構造、分裂した自己像への視座、象徴主義の秩序を超えていく言葉のエネルギー、巧妙な自己笑劇化の装置‥そして「詩を書かなくなった詩人」としての晩年。


    本書は評論でも研究書でもなく、「評釈つき詩集」だと著者は書く。
    大枠は評伝・解釈を付けた詩集であり、それゆえ、入門書的関心の読者をも引きこむ本だが、一方で、「地面の詩学」「身体の詩/詩の身体」「母性棄却」「姦通系」など、独自の用語を駆使して、朔太郎に深く斬り込んだ高度な内容を併せ持つ。
    読者を充分に楽しませつつ、同時に、豊かで不気味な詩世界に導く、まさに「たくらみ」に満ちた一冊。
  • 岸田戯曲賞に名を残す岸田國士とは何者か。
    その多くの遺作群が上演されるたびに話題になるのはなぜか。
    岸田の目指した「文学の立体化」はどこまで可能か。

    真の岸田像を提出する―!
  • ポーランド出身のユダヤ系移民の子としてパリに生誕したペレックは、第二次世界大戦によって戦争孤児となり、想像を絶する人生の断絶を体験した。
    やがて作家として歩み出すと、実験文学集団ウリポ(潜在文学工房)への加入を契機に、特異な言語遊戯小説の制作者として知られるようになる。
    フランス語で最も出現頻度が高いEの排除という「制約」によって成された『煙滅』や、集合住宅での人・物・出来事を徹底して描出した『人生 使用法』など、その作品群はどれも現代的問題性を宿した重要な達成とされ、評価は歿後ますます高まっている。

    本書は『煙滅』日本語訳という容易ならざる作業を成したフランス文学者が、この「世にも稀なる風変わりな文学的個性を持つ、およそ誰とも似ていない作家」(カルヴィーノによるペレック評)の、人と作品が秘めたものを存分に語りながら、その魅力へと縦横に迫った労作である。
    異なるアプローチから成る作品論を重ねつつ、〈日常〉〈自伝〉〈遊戯〉〈物語〉という四領域を満遍なく扱う総合的読解を志向した本書の方法的特徴も注目されよう。
  • 招待者の使命とは? 
    訪問客の心得とは? 
    食卓の粋な会話とは? 

    B=サヴァランに先駆けて料理評論を創始した稀代の美食家が、皮肉や諧謔をこめて説く究極のもてなしの哲学。
    初邦訳。
  • 柳田國男は一九二五年、女性の主体性に着目した記念碑的論考「妹の力」を発表。以降、『婦人公論』誌上で女性読者からの日々の暮らしや言葉についての疑問に答えた。本書は表題作ほか「毎日の言葉」「婚姻の歴史」など同誌掲載の全八篇を収める。問答形式による民俗学入門。文庫オリジナル。〈解説〉佐藤健二

    【目次】
    妹の力(「婦人公論」1925年10月)
    女性生活史(「婦人公論」1941年1月~9月)
    毎日の言葉(「婦人公論」1942年9月~43年8月)
    大家族と小家族(「婦人公論」1940年5月)
    婚姻の歴史(『婦人公論』1943年7月)
    錦木と山遊び(「婦人公論」1947年1月)
    迷信と邪教(「婦人公論」1950年6月)
    個性の教育に(「婦人公論」1952年9月)
    [資料] 成人教育の好機関
  • 参勤交代の実像はこんなにも更新されていた!
    幕府が大名の力を削ぐための施策であったという理解は今は昔。最新の研究や詳細な史料をもとに、参勤交代の多面的な姿を明らかにする。『三河吉田藩・お国入り道中記』で、三河吉田藩という一つの藩をマニアックなまでに掘り下げた著者が、経済や文化に多大な影響をおよぼした参勤交代の、巨大で豊かな全体像に迫る。

    第一章 「いい塩梅」なシステム
    第二章 参勤交代とカネ
    第三章 サラリーマン武士は移動する
    第四章 「ハケン」が支えるお大名
    第五章 公共事業としての参勤交代
    第六章  参勤交代の終着点
  • ベルリオーズ、マーラーが指揮棒を振り、ドビュッシーからガムランから着想を得る。音楽の普及や楽器の発展に寄与した近代万博の歴史を読み解く

    第一章 水晶宮の国際博 一八五一年ロンドン
    第二章 ナポレオン三世の見果てぬ夢  一八五五年パリ
    第三章 初の「音楽展示」 一八六七年パリ
    第四章 音楽の殿堂トロカデロ宮 一八七八年パリ
    第五章 エッフェル塔とガムラン 一八八九年パリ
    第六章 ホワイト・シティと巨大観覧車 一八九三年シカゴ
    第七章  一世紀の総決算 一九〇〇年パリ
    第八章 近代テクノロジーの祭典 一九三七年パリ
    第九章 戦後の転換点 一九五八年ブリュッセル
    第一〇章 太陽の塔と前衛音楽 一九七〇年大阪
  • 野鍛冶、萱葺き、箕作りなど手仕事に生きる人々を全国に訪ね、技の伝承や職業的倫理観などを考察、「職人」を通して「仕事」の根本を考え直す。

    第1章 消えた職人たち
    第2章 輪廻の発想ーー尽きない材料
    第3章 徒弟制度とは何だったのか
    第4章 手の記憶
  • 日本列島において十二支動物は、千数百年にわたって時間や方位の把握に用いられてきた。
    十二支の時空システムは数字の反復や積算ではなく、玄妙に変化する地球、太陽、月などの自然と、生きものや人の関係として展開してきた。
    列島に伝承された神話、物語、民俗、宗教などを考察し、個性あふれる十二支動物を導き手として、生きとし生けるものが織りなす時空へと分け入れば、その旅の先に豊かな文化の姿が装いを新たに立ち現れるだろう。
    広く関連諸学の成果を摂取して、現代文明がはらむ課題を乗り越えようと企図した画期的な日本文化論。



    (目次より)

    子 小さな宇宙
    丑 大きな力
    寅 強靱な真実
    卯 弱さの希望
    辰 想う、自然の精霊
    巳 実をはかる生きた尺度
    午 近しい神の乗り物
    未 遠いあこがれ
    申 群れの誇り高い自由
    酉 個の、恋するプライド
    戌 伴侶力
    亥 独りで出会う野生
  • 2,200(税込)
    著:
    高畑鍬名
    レーベル: ――

    裾さばきの歴史的変遷から、日本の若者を覆う同調圧力の謎を解く。
    古来、Tシャツはずっと日本史の死角にあった。
    日本の若者たちは、まわりの友達と同じようにTシャツの裾をさばかないと「みっともない」「ださい」と言われ、笑われてしまう世界に生きてきた。
    しかし、未だかつてインとアウトの変遷や構造を説明する者はいなかった。
    だから考えたいのだ。この呪いを解く方法を。
    Tシャツの日本史を書くこと。
    それは日本で発生した同調圧力の遍歴を書き留めることだ――
  • 戦前の左翼活動を経て、漫才作者に転進、「萬歳」から「漫才」に昇華させ、後進の育成にもあたった「上方漫才の父」の生涯を長女が活写する決定版評伝。新資料発見により戦時下や終戦後の活動が明らかとなった。

    第一章 笑いのある日常
    第二章 左翼活動
    第三章「脱萬歳」から「新漫才」へ
    第四章 笑いの試行錯誤
    第五章 戦時下の漫才 
    第六章 京都時代の仕事
    第七章 宝塚新芸座時代
    第八章 漫才作家養成
    第九章 ライフワーク時代
  • 戦時下、いじめは大量生産されていた。
    全裸での身体検査、牢獄のごとき学童疎開、自殺率世界一位の日本軍……
    「女子と女子を向かい合わせて、往復ビンタを食らわせた」
    「犬の鳴き声を出して班内を回るのだ」
    「何が戦死なものか。彼は殴り殺されたのです」
    最新のいじめ研究があぶりだす、戦時下の暴力と現代日本の課題。
    数多くの証言と時代背景を整理し、陰惨さの実相に迫る。
  • 禁断の恋、魅惑の香り、薄幸な運命にまつわる物語の成立過程を文学、医学書、作法書から分析、近代以降の社会規範や文化価値観の変遷を精査。
  • 戦車・毒ガス・航空機など新兵器が登場! 戦いの様相と戦略思想や戦術概念の変化、政治・軍事指導者のリーダーシップを多角的に再検証する最新研究。20世紀の幕開けを告げた総力戦の全貌。

    プロローグ 「軍事史」としての第一次世界大戦―二〇世紀の幕開けを告げた総力戦

    第一章 二〇世紀の時代状況と第一次世界大戦の勃発

    第二章 一九一四年―「クリンチ」

    第三章 一九一五年―「行詰り」

    第四章 一九一六年―「相討ち」

    第五章 一九一七年―「緊張」

    第六章 一九一八年―「急展開」

    エピローグ―ブライアン・ボンドと「西部戦線異状あり(The Unquiet Western Front)

    むすびに代えて
    第一次世界大戦ヨーロッパ西部戦線関連年表
  • 1,760(税込)
    著:
    山折哲雄
    レーベル: 中公叢書

    「判官びいき」とは?「翁」とは誰か? 
    谷崎、折口、和辻、柳田などの研究を手掛かりに能に潜む精神性をみつめ直し、世阿弥の企図や芸能の原点・伝承について新たな視点で問い直す。
  • 2024年11月の情報TV番組(『ワイド!スクランブル』)で、チリの「悪魔の神殿」が取り上げられた。伝統的なカトリック教会(特に聖職者による子どもへの性的虐待)への不信が高まり、悪魔崇拝者が急増しているという内容だった。ただしこの教団では、実際に悪魔を崇拝しているわけではなく、「個人主義の象徴を悪魔としているにすぎない」と説明されていた。さらに、これはチリに限ったことではなく、2019年にはアメリカで「悪魔の神殿」が宗教団体として認定され、人工妊娠中絶を肯定していることから、中絶禁止に反対する人や性的少数者など、信者数は70万人以上に上ると番組は付け加えた。
     この報道を観た人には、興味深いが、どういうことなのかさっぱりわからないと思う人が多かったのではないか。最近、悪魔崇拝の語がニュースに流れたもう一つの文脈はQアノンである。Qアノン陰謀論は、世界を牛耳る「ディープステート」は児童売春組織を運営する悪魔崇拝者だとしていた。つまり、子どもを性的に虐待するのは悪魔崇拝者だというイメージもアメリカに存在しているのである。このように報道は錯綜し、悪魔崇拝をいっそう謎めいたものにしている。
     そのような謎を一気に解明してくれるのが本書である。なぜ「悪魔の神殿」は悪魔の実在を信じないというのに悪魔崇拝者を名乗るのか。なぜ悪魔は個人主義の象徴になったのか。なぜ悪魔崇拝は政治的にリベラルというイメージと恐ろしい秘密結社というイメージをともに引き起こすようになったのか。これらの疑問に対する答えはすべて本書の中にある。――監修者・藤原聖子


    目 次

    日本の読者のための序
    1章◉キリスト教による悪魔崇拝の発明
    間奏1◉18世紀――サタン死す?
    2章◉ロマン主義におけるサタンの復権
    間奏2◉ボードレール――サタンへの連祷
    3章◉19世紀の対抗文化におけるサタン
    4章◉ユイスマンスとその仲間たち
    5章◉サタンのシナゴーグの正体
    6章◉サタンのシナゴーグの正体――続・結
    間奏3◉19世紀の宗教的悪魔崇拝――事実かフィクションか?
    7章◉20世紀への道のり
    8章◉悪魔崇拝教会の始まりと苦難
    間奏4◉若者と悪魔崇拝――ヘビメタとネットのサタニズム
    結 論
    解 説
    訳者あとがき
  • ペリー来航から王政復古までの過程は、志士や雄藩大名たちの「成功物語」として語られる。だが、こうした英雄史観は、明治政府が自らを正当化するために創り上げたものだ。
     勤王をめぐる志士の分裂、戊辰戦争での幕府への協力、藩への強い思慕など、各地で様々な歴史があった。
     本書は、周防大島、飯能、秋田大館、佐倉など明治維新を記憶に刻む地域を追い、時の政治や地域社会の影響を受け、書き替えられてきた物語の軌跡を描く。

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