『TL、MKR(ライトノベル)』の電子書籍一覧
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──キミを翻弄して俺しか見えなくなるようにしたかったのに、まさか俺のほうが振り回されるなんて思わなかった。
島全体が『王立魔法学院』という魔法の技術や歴史を学ぶ学校になっているイーシャ島。ラトナ・バインガニーは厳しい採用試験を潜り抜け、教師として、かつて青春を過ごした学院に戻ってきた。在学中からの夢を叶えたラトナをかつての恩師たちは暖かく迎え入れてくれたが、ひっそりと立つ長身の男性の姿を見つけた途端、ラトナの胸がどくりと鳴った。サフェード・カル・アーダルシュ。公爵家の次期当主にして勉学の先輩でもあり恋人でもあった男。いまだ別れを引き摺るほどに恋焦がれた初恋の人がそこにいた。別れてから七年。やっと夢を叶え、最近ようやく新しい恋をしてみたいと思えるようにもなったのに、ここで再び心を乱されたくはない。──それなら。
「す、すみません! 私、実は二年前に事故にあって、なぜか高等部の時の記憶がないんです!」
飛び出したのは、サフェードどころか高等部時代をすべて覚えていないと言い張るとんでもない嘘で……!? -
幸せになれないのなら、間違った方法でもせめてこの想いを遂げてから堕ちたい。
侯爵家の娘マリアは、兄であるアルベルトと母の口論を耳にしたことで、自分が元孤児の養女で彼らとは本物の家族ではなかったことを知る。
見るたびにどこか違和感があった家族の肖像画、ぎこちない兄との関係。亡くなった娘の代わりとしてやってきた自分のせいで家族が険悪な仲になっていたのだと理解すると同時に、マリアは血の繋がらないアルベルトへの恋心に気づく。
口論をきっかけにアルベルトは家から離れ、軍に身を置いてからマリアや侯爵家の人間と顔を合わせないまま7年が経っていた。爵位を継いでからも家門を顧みずにいるアルベルトと、20歳を過ぎても社交界デビューをしていない妹のマリアを案じた王太子たちによって2人は仮面舞踏会で再会する。
しかし、7年ぶりとはいえマリアだと気づかずに優しく接するアルベルトを見て心の中の悪魔が囁き……
血の繋がらない兄妹たちがすれ違いながらも幸せを取り戻す物語。
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