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『芸術、北大路翼(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~1件目/全1件

  • 1,650(税込)
    著者:
    北大路翼
    レーベル: ――

    「俳句」だけを愛し「俳句」だけに愛された北大路翼――新章開幕

    給食調理員として働くことになった人気中年俳人が、すべての人々へお届けする圧巻の175句。
    あらゆるものごとを全否定、全肯定し、生まれ変わった姿をさらけ出す最新俳句集。

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    僕は僕が思ふ給食のをばちやんをこれから体験してくる。
    歌舞伎町のチンピラがどんな「をばさん」になるのか自分でも楽しみだ――(「はじめに」より)


    包丁を水に沈めて春惜しむ (四月二十一日)

    ペスカトーレロッソじつとできない子 (五月二十四日)

    麦味噌や昭和の夏は暑からず (六月二十二日)

    夏痩せの肩をエプロンずり落ちて (七月十日)

    名月をつくる身分となりにけり (九月二十九日)

    ぽたーじゆのぽたぽたぽたと秋ふかむ (十月十九日)

    鮭喰へば北が恋しくなりにけり (十一月六日)

    沖縄のもづくに冬を教へたる (十二月十五日)

    ビビンバの明るさだけの冬の昼 (一月二十四日)

    手作りのゼリーに気泡日脚伸ぶ (二月七日)

    鮫の味知つてゐるなり卒業す (三月十五日)


    こんな愚かな自分が好きだし、僕には愚かさを笑ひにかへ、あたたかく受け入れてくれる俳句がある。
    愚かな人間にこそ俳句は必要だ――(「あとがき」より)

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