『詩、エンタメ/カルチャー(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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“だって、川柳に出会わなければわたしはとっくにこの世にいなかったのだから。”
東京のいわゆる「恵まれた」家庭に「女性として」生まれ、教育にたくさんのお金を費やされたのに、期待どおり「東大」に行けず、望まれた「バリキャリ」にもなれなかったわたし。人間関係もうまく築けず生活は破綻。ノンバイナリーかつアロマンティックだけど、そこに帰属意識も見出せない。心を殺して自罰的にしか生きてこられなかったわたしは、「私たちはモノじゃない、人間だ」「悪いのはあなたじゃない」というまっとうな言葉に、自分が救われることを許せなかった。
そんなわたしを助けてくれたのが、川柳だった。
“わたしの心には「自分が悪い」という考えが無限に湧き出る大きな穴が空いていて、これを直接手当てすることは難しい。一方、身体にはすぐに限界がくる。虚弱な身体を頼りなく思うこともあったけれど、身体は常に心の問題を「手当てができるかたち」にしようとがんばってくれていたのだ。/川柳も、わたしを「無限」や「永遠」の世界から救い出してくれた。「症状」と言うと語弊があるが、川柳も目に見えるし、有限だ。川柳はわたしが初めて手に入れた身体だった。”
川柳しながら経験する世界は、アナーキーで自由だ。本書は、自分には〈人間をうまくやれない〉と思わされてきた者たちに贈るエッセイ集であり、極私的な回復記でもある。
業界最注目の川柳人による、初のエッセイ集。 -
D「どんなにつらいときも」、
J「J太郎はラジオをやり続ける」、
つまるところ、生き抜くしかないんだ。
四国・松山からほぼ毎夜オンエアされているラジオ番組「杉作J太郎のファニーナイトHUG」(南海放送)。今夜も「あーし」(性差を超えた一人称)=J太郎が、落ち込んだり、うれしくなったり、死にかけたりしながら、その人生と「ある愛の詩」を語り続ける。アコースティック漫画として語り継がれる「ヤボテンとマシュマロ」から25年、読めば、松山の温泉に入っているがごとく、くつろぎが伝わっている脱力系文章。自身のキャリアをまとめるため、10年かかって著者が練りに練り上げた渾身作!!!
・著者メッセージ
全国の孤独な魂たち
ネットじゃ駄目なんだ。
孤独を癒やすのはラジオでないと。
寂しさを埋めてくれたラジオ。
ひとりぼっちのとき、俺のそばにいてくれたラジオ。
大人になって深夜の東名高速を走っていた俺。
大晦日の夜に走っていたこともある。
そのときはラジオの存在が嬉しかった。
カセット、CDではだめだった。
この時間、この深夜、この孤独。
世界にただひとり、いま、寂しい自分。
ラジオの向こうにひとりで喋っている誰かがいる。
これが嬉しい。
あたたかい。
ともに生きている。
生命のあることが奇跡とするなら、その奇跡と奇跡が出会っている。
(本文より)
【目次】
まえがき 遠い星のどこかで。
生まれてきたということについて。
生きながら死ぬ場合もあるのだ。
ある愛の詩*「安室奈美恵によく似た高速道路料金所の職員」
ある愛の詩*「青い海、青い空」
私は死にたくない。がんばります。
まあよく生きたと思うが、まだまだ青春である
何が終わり、何がはじまるのか。
ある愛の詩*「特急しおかぜでお弁当を食べてた女性」
なぜ人はあわてたり、てんぱったりするのだろうか。
ある愛の詩*「山麓のナスターシャ・キンスキー」
ある愛の詩*「喫茶店のウェイトレス」
ある愛の詩*「俺の綾波さん」
あとがき 私は何を考えてきたのか。
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