『歴史、徳間文庫(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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巷説寛永御前試合は虚構である。
事実は、秀忠の次子・駿河大納言忠長の御前で行われた十一番の真剣試合が、その下敷きとなっている。
その日、駿河城内には腥風悽愴と荒び、
戦国生き残りを賭ける武芸者たちは、
だが、無骨さゆえの生きざまが宿痾となって、
だれもが破滅の淵へと疾走し、血海に斃れていった。
日暮れ、人去った城内は寂として声なく、
人心の倦厭の気のみ残されていたという。
時代巨篇。大人気コミック「シグルイ」(漫画/山口貴由)の原作小説! -
早瀬菊之丞は南町奉行所定町廻り同心。容貌や身なりから人の性格や運命を判断する観相見の達人であり、骨相見を通じて敵の関節を外したり、針や指で急所を一撃する殺人技も身に着けている。八丁堀同心、早瀬家の次男坊だった菊之丞は次男坊の気楽さから盛り場を冷やかす内に旅芸人一座に加わって大坂に流れ着き、そこで観相見の達人、水野南北に師事した。江戸に戻ると父は他界しており、生真面目な兄の宗太郎が父の跡を継いでいた。だがその兄が何者かに殺されたため、同心となったのだ。手下の岡っ引き、薬研の寅蔵とともに日々の事件を解決しつつ、兄殺しの下手人を探索する菊之丞。江戸のシャーロック・ホームズ誕生!
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戦乱で親を失った少年・神照庚丸は、養い親の僧侶・浄林の縁で大坂城に上がり、豊臣秀頼の奥小姓となった。
折から迫る徳川家康の圧力。秀頼に取り立てられ若武者となった彼は、関ヶ原の戦いを生き延びた島左近を軍師に迎え、戦場へ向かうことに……。
「大坂の陣」での庚丸の命運は? そして、彼は一体、何者なのか?
『星界の紋章』シリーズなど、壮大なスペース・オペラで人気の、SF界の鬼才が描く歴史時代エンタテインメント! -
出羽国松越藩の外様大名・伊丹阿波守長盛が、継嗣のないまま急逝した。このままでは御家は無嗣子改易の憂き目に遭う。
長盛の「深川黒江町に跡継ぎが…」といういまわの際の言葉に、江戸家老高川監物たちは必死の探索を続ける。そしてようやく探し当てた男は、なんと二百人の配下を持つ博徒の親分だった!
文字通り裸一貫のどん底から這いあがったこの破天荒な男・鶴松は、外様とはいえ一万石の大名の家督を継ぐことに迷いもあった。
家中の説得に半ば腰掛けのつもりで引き受けたが、藩経営の様々な課題に、気風と度胸とほとばしる才覚で果敢に立ち向かってゆく。
〈書下し任侠大名一代記〉 -
数々の時代小説シリーズを手がけてきた喜安幸夫が新たな主人公で江戸の町の正義を描く!仙左は、穴の開いた鍋釜を塞ぐための道具を長い天秤棒に掛けて、町々を流す出職の鋳掛屋だ。しかしその出自はゆえあって町場に出されて育てられた武家の若君なのだった。主君に諫言して死罪を受けた筆頭家老の血をうけているとはつゆ知らず腕のいい職人として暮らす仙左は、あるとき家移り先の四ツ谷伊賀町の長屋で品のいい三十路女と出会う。お勢というその芸者と仙左は、互いに浅からぬ縁を感じつつ、ある旗本屋敷での騒動に巻き込まれてゆく。武芸の腕を見込まれて徒目付・野間風太郎の御小人目付のようなお役目を受けた仙左は、その松波家の非道な事件のあらましに憤りを強くしていくのだった……。
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十一代将軍家斉は、御用の間の書棚で不審な書物を発見する。「土芥寇讎記」――諸大名二百数十名の辛辣な評価が記された人事考課表だ。編纂を命じた五代綱吉公は、これをもとに腹心を抜擢したのでは。そう推測した家斉は盤石の政治体制を築くため、綱吉に倣うことを決意する。白羽の矢を立てられたのは小人目付として諸国探索経験のある射貫大伍。命を懸けた至難の隠密調査が始まった!
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売れない絵師の家に
厄病神が同居!?
貧乏で災難続き、
おまけに事件まで……
大名家のお抱え絵師だった葛幸助は、
今、大坂の福島羅漢まえにある
「日暮らし長屋」に逼塞中だ。
貧乏神と呼ばれ、筆作りの内職で糊口を凌ぐ日々。
この暮らしは、部屋に掛かる絵に封じられた
瘟鬼(厄病神)のせいらしいのだが、
幸助は追い出そうともせずに呑気に同居している。
厄病神が次々呼び寄せる事件に、
福の神と呼ばれる謎の若旦那や丁稚の亀吉とともに、
幸助が朗らかに立ち向かう。
(書下し痛快時代小説)
第一話 貧乏神参上
素丁稚捕物帳 妖怪大豆男
第二話 天狗の鼻を折ってやれ -
ささいな喧嘩がもとで無役となった旗本・具舎平四郎。
かつて門弟四百二十六名を誇る一刀流剣法・古賀真刀流総本山で腕を磨き、ともに最高位を極めた芳原竜之助とは竜虎と称された仲。
今は日暮坂道場を主催する竜之助が道場の手伝いを頼みがてら平四郎宅を訪ね、平四郎の妻・早苗を交えて旧交を温めた。
竜之助を送った帰途、夫妻に襲いかかった恐るべき惨劇! 五人の凄腕剣士が二人に襲いかかり、妻をかばった平四郎は惨殺され、妻・早苗は意識不明の重体に!
竜之助は復讐を決意、探索を始めた。次第に明るみに出た古賀真刀流『源流』の無念と悲惨。
竜之助はついに秘剣「右肘斬し」で復讐すべく立ち上がった!
娯楽剣戟文学史上に屹然と立つ「門田泰明時代劇場」の新開眼ここに! -
アメリカの南北戦争で傑出した活躍をし、あるいは奇談を引き起こした海軍少将サムエル・スイード・デュラン。名家の出身で偉丈夫の彼は、なんとニンジャに憧れていた! 折しも、遣米使節団が立ち寄ったボルチモアで、村垣淡路守の摩訶不思議な挙動に惹きつけられていく。西洋文明に取って、未知な国ニッポン。異文化交流で起きることとは……「万延元年のニンジャ茶漬け」。京都で捕まったどろぼうに接見した女性弁護士は、彼の素性を探ると……「太秦の次郎吉」。さいたま出身だが、京都に憧れ大学に通ったのに、就職で神戸に住むことになった女性に巻き起こる騒動とは……「鈴蘭台のミモザ館」。デビュー作の『秘剣こいわらい屋』や『まぼろしのパン屋』で描いてきた、ちょっとコミカル、あったかくて、微笑ましい人間たちを、虚実織り交ぜて描かれる不可思議な三つの物語!
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三歳にして生母と別れ、その三年後には父の許をも離れて織田信秀、さらには今川義元の人質として過ごさなければならなかった不遇の少年・竹千代こと、後の徳川家康。
しかし、天下を取るために必要不可欠であった堅忍不抜、冷静沈着の精神はこの頃に培われたものだった。
常に選択を迫られつつ戦国の世を生き抜き、武士の最高位ともいえる征夷大将軍から、東照大権現として神の位まで昇り詰めた家康の生涯七十五年の全貌に鋭く迫る傑作長編。 -
小弓公方の家に生まれ、美しく武芸にも優れた足利嶋子。だが関白豊臣秀吉の小田原攻めで北条方についた夫の塩谷惟久は出奔。仕置のため宇都宮に来た秀吉に、嶋子は足利家再興を願い出る。その聡明さを認めた秀吉は、嶋子を側室として迎え入れる。一方、父の逝去によりわずか九歳で古河公方となった足利氏姫は、お家復興を願う嶋子の弟、足利国朝に嫁ぐ。だが国朝は病死。氏姫はその弟である頼氏と再婚し、喜連川家誕生の架け橋となった。豊臣秀吉による関東・奥州仕置、関ヶ原の戦いに勝った家康の幕藩体制強化。ふたつの大きな危機を乗り越え、小藩存続に尽力したふたりの姫の「女子の戦」を描く。
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三河以来の直参旗本の大久保家。徳川家康・秀忠・家光と三代の将軍に仕え、天下の御意見番として有名な彦左衛門。
その末裔は、なんと子沢山の大家族。
直参といえど、豊かな生活ではなく、かなり厳しい。でも、当主の機転と才覚、女房の明るさで、乗り切っていく。
幕末の天災飢饉や諸外国の来訪で混乱した世の中を、逞しく生きていく大家族を描く、書下し痛快時代小説。
新シリーズ開幕! -
京都の幕府直轄御薬園で働く女薬師・真葛。
亡き母の仕込みを継ぐ色酢の麹造り職人・沙奈。
木肌の魅力に惹かれ根付職人に弟子入りするおりん。
妹の亥とともに秩父の峠で茶屋を切り盛りするそば打ち職人・蕗。
その身に霊を降ろす「口寄せ」を使う市子。
身体のみならず心の凝りもときほぐす揉み屋・絹。
当代の人気女性作家が、己の生きる道を自らの腕と業で切り開く女性職人の凛々しさを巧みな筆致で活写した、傑作時代小説アンソロジー。 -
同心や与力たちは微禄ゆえに、町人からの袖の下を貰い、不正には目をつむり、あまつさえ懐を肥やすことを考える。
そんな腐敗した奉行所の中で、仕事一途ゆえに煙たがられていた同心の山沖征四郎。
家庭を顧みることもなかったが、二十五年連れ添った妻が病死したことで、生き方を変えてみることにした。それは「死神」から「生仏」に変わったと陰口されるほどの変貌ぶりだった。
しかし、掏摸の男から預かった密書をきっかけに事件に巻き込まれて……。 -
御祐筆見習いの里見梧郎は、元上役で火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵宣以が病に伏せっていると聞き、見舞いに訪れた。
平蔵は医者にもかからず、強がりを見せている。そして梧郎に、ケリをつけたはずの事件に残る気がかりを記した残心帳ともいうべきものを見せた。
日々の仕事に飽いていた彼は、その中の七年前の押し込み事件で、捕縛しそこねた犯人に注目し、探索することを請け負い…。 -
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旗本から幇間(太鼓持ち)に転身し、旧主・徳川慶喜を付け狙った男の生涯を描く傑作時代小説!縄田一男氏絶賛!
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弔いは、死者のためにするんじゃない。残された者のためにするんだ!
「人の死で飯を食う。それがあっしの生業」
江戸の新鳥越町二丁目に「とむらい屋」はあった。
葬儀の段取りをする颯太、棺桶づくり職人の勝蔵、雑用の寛次郎、死者に化粧を施すおちえ、そして渡りの坊主の道俊。
色恋心中、死産、貧困、自死、火事。さまざまな亡くなり方に対応していくとむらい屋の仲間。
時に水死体を見るのが苦手な医者、巧先生や奉行所の韮崎宗十郎の力を借り、人の死を見つめる。
十一歳の時、弔いを生業にすると心に決めた颯太。そのきっかけとなった出来事とは?
江戸時代の葬儀と死を生々しく描いた弔いの時代小説。 -
徳川の城を盗んだのだ―
一介の素浪人は腹の中で昂然とつぶやいた。
厳重な警備をくぐり抜けて江戸城に忍びこみ、二百五十余年、一度も破られることのなかった御金蔵を破って、まんまと二千両箱二つを盗み出した漢、藤岡藤十郎を痛快に描く。 -
北辰一刀流、千葉道場の主定吉の娘として生まれた佐那は十代にして免許皆伝、その美貌も相まって「千葉の鬼小町」と呼ばれていた。
ある日、佐那が道場に行くといきなり手合わせを申し込まれた。土佐の坂本龍馬と名乗ったその男は、日本だけでなく世界を見据える広い視野を持っていた。
そんな龍馬に佐那は次第に惹かれていく。龍馬もまた佐那に想いを寄せ、二人は許嫁として互いの家族も認める存在となった。
京都へ赴く龍馬のために佐那は坂本家の桔梗紋入りの袷を仕立てるが、龍馬はそれに袖を通すことなく非業の死を遂げる。
悲しみの中、佐那は袷の右袖をほどき、龍馬の形見とした――。
「私の人生は、この袖に翻弄され、この袖に泣き、この袖に守られてきた――」
大政奉還後の日本の道筋を作るため奔走した坂本龍馬。その許婚として龍馬を待ち続けた千葉佐那。
運命に翻弄された二人の愛の物語。 -
時は文政時代――。
主人公は本所で口入屋を営む双六屋の若旦那。
仕事を探して訪れる人々に、新たな勤め先を紹介している。
しかし、若旦那が受け持つ客は、大店の元主、手癖の悪い男、身持ちの悪い女、博打好きな男などなど、「わけあり」の者ばかり。
勤め先を紹介してやったものの、騒ぎが絶えないのが常。父親にはいつも怒られているが、柳に風と気にする風もない。
人生は双六のようなもの。何度でもやり直せる。たとえ失敗しても、「いろは」からまた始めればいい。
これが若旦那の口癖。双六屋の奉公人たちも、ご多分に漏れず「わけあり」な男揃いだが、みな若旦那を慕っている。
困った客が引き起こす騒ぎに翻弄されながらも、懸命にそれを解決しようとする若旦那を、影から支えているのだった。 -
息をのむ剣戟!
銀次郎に迫る妖美の月光院!
哀切と慕情が剣と化して烈しく舞う!
大河シリーズ第1期の『侠客』全5巻に続く興奮の大河劇場『第2期』遂に開幕!
宿敵・床滑七四郎との凄絶な死闘で負った瀕死の深手が癒え、江戸帰還を目指す銀次郎。
途次、大坂暴動の黒幕で、前の老中首座・大津河安芸守(幕翁)が立て籠もる湖東城に、黒書院直属監察官として単独乗り込んだ!?
一方江戸では、首席目付らが白装束に金色の襷掛けの集団に襲われ落命。
その凶刃は、将軍家兵法指南役の柳生俊方にも迫った!
壮烈にして優艶、娯楽文学の王道を疾走る大河シリーズ、『第2期』遂に開幕! -
江戸一番と評判の高い浮世絵師・宗次。
あえて長屋住まいを続けているが、実父は紀州徳川家の二代藩主。
撃滅剣と謳われた楊真流の遣い手でもある。
宗次の剣は、江戸に渦巻く黒い欲望を斬り捨てるだけでなく、弱き者たちを励ます活人剣。
奉行所同心や見目麗しい女将、長屋の仲間たちとの情感溢れるつきあい。
一転、剣戟場面はページをめくるのももどかしいほどの迫力と凛冽が満ちる。
「お待ちなせえ」「知らなえよ」「冗談じゃねえや」の三篇を収録。 -
凶賊一味の残忍な押し込み強殺事件に震え上がる京。
絶世の美と気品を兼ね備えた謎の剣客・松平政宗登場!
娯楽文学の王道を極めた凄み!
門田泰明時代劇場、炎艶の舞!
凶賊・女狐の雷造一味による相次ぐ押し込み惨殺事件に震えあがる京。
絶世の美と気品とを合わせ持つ剣客・松平政宗は東町奉行所同心・常森源次郎の必死の探索に協力を申し出る。
謎を秘めた政宗にも絶えず闇の刺客が襲いかかり、やがて、居合い剣法の手練れ集団によって絶体絶命の窮地に陥る!
剣戟文学の新たな地平を切り拓く撃的ベストセラー「門田泰明時代劇場」の神髄に酔う!
上巻は第一章~第八章。 -
謎の剣客・松平政宗が江戸へ!
将軍にも忍び寄る闇の集団!
娯楽文学の究極を目指す「門田泰明時代劇場」の原点!
剣客・松平政宗が高柳早苗の遺骨を携えて訪れた江戸の町は、大名、旗本が浪人集団に襲撃される事件が続出し、不穏な空気に包まれていた。
そんな中、政宗は若年寄・堀田正俊の留守宅が襲われる現場に遭遇したのだ。
そしてかつて生死をかけて斬り合った柳生宗重と再会するも、その夜二人は、忍群の奇襲を受ける。
やがて忍び集団の魔手は将軍・徳川家綱にも…!
剣戟文学の新たな地平を切り開く「門田泰明時代劇場」の初期傑作長篇!
上巻は第一章~第六章。 -
気品あふれる妖し絵を描かせれば江戸一番、後家たちが先を争ってその裸身を描いてほしいと願い出る。
相場は一両。女たちの秋波をよそに着流し姿で江戸市中を闊歩する浮世絵師宗次、実はさる貴顕の御曹司。
訳あって絵師に身をやつしているが、世の不条理には容赦せぬ。
今宵も怒りの揚真流が悪を討つ。
着流し剣客、ここに登場。傑作時代小説。 -
「ぜえろく」とは江戸者が上方者を嫌って言った言葉。その裏には、間近に朝廷を仰ぎ尊ぶ上方者の商才・政治力に対する江戸者のどうしようもない苛立ちがあるという…。
大衆文学の神髄を極めた凄み!
門田泰明時代劇場、炎艶(ひえん)の舞!
寛文10年(1670)秋、京に続発した押し込み惨殺事件。
東町奉行所の筆頭格同心・常森源治郎が事件の謎を追うが、同心仲間も次々と犠牲になり、探索は難航をきわめた。
そんな中、美と気品を備え、凄まじい剣の腕を持った松平政宗と名乗る男の助力を得て犯人を追った。やがてオランダ人を母にもつ大宮窓四郎という男が浮上するが…!?
大衆文学の荒野を激走する門田泰明時代劇場の神髄! -
娯楽文学の王道を貫く門田泰明時代劇場の神髄に酔う!
寺音肥前守武念(じおんひぜんのかみぶねん)――神楽坂に無傳一刀流の大道場を構える白皙にして容姿端麗な剣客だ。
門弟は三百人。
拵屋の銀次郎が偶然知り合った美咲・京の母娘は夫と義父を謀殺した寺音を追って長崎から江戸に移り困窮に喘いでいた。
次第に明らかとなる寺音の悪行に、ついに銀次郎の刃が一閃した!
特別書下ろし中篇「黄昏坂七人斬り」他、門田泰明娯楽文学の神髄が堪能できる、待望の中・短篇集成!
黄昏坂 七人斬り
悠と宗次の初恋旅
思案橋 浮舟崩し
苦難をこえて
くノ一母情
残り雪 華こぶし
の全6編! -
目に余る横暴、このままにはしておけぬ。田沼意次に反旗を翻した松平定信は、大奥を取り込むことで田沼失脚を画策。腹心のお庭番を差し向ける。
危難を察した大奥も黙ってはいない。表使い大島が、御広敷伊賀者同心御厨一兵に反撃を命じた。
幕府二大権力、そして大奥女中たちの主導権争いが激化。事態が混迷を極めるなか、忍びの誇りをかけた死闘が始まる!
疾走感あふれる痛快時代活劇。〈新装版〉 -
武士としての矜持と理不尽な主命への反骨。
その狭間で揺れ動く男の闘いを描いた、痛快娯楽時代小説!。
当て身一発で追っ手を黙らす。小宮山一之臣は、盗賊からの信頼が篤い凄腕の見張り役だ。
しかし彼は実は相馬中村藩士。城から盗まれた茜の茶碗を捜索するという密命を帯びていたのだ。
将軍から下賜された品だけに露見すれば藩は取り潰される。
小宮山は浪人になりすまし任務を遂行するが――。
非情な武士の階級社会とは対照的に、小宮山一之臣を支える盗賊たちの信義。
そして彼を慕う、美しい女掏摸お梗。
その結束が最後に田沼主殿頭をさえ唸らせる。 -
祖父・息子・孫の三代で、悪を成敗!
人気の時代小説が、新シリーズになって、登場!
将軍家斉の治世。
江戸城本丸で執り行われた大評定で、相模国にある町の自治により営まれる竜宮町に謀叛の動きがあると報告された。
大目付の大河内右京は、この件に元加賀藩士の筒井権兵衛が関わっていることを知る。
彼は昌平坂学問所で一緒に学んだが、御政道批判したため、流罪になったはずだった。
老中から、竜宮町を潰せと命ぜられた右京だったが、謀叛に疑問を持ち、町に潜入し、調べてみることに……。
将軍にも意見し、“かみなり旗本”の異名で知られる大河内政盛。
その息子で、一見腑抜けて見えるため、ひょうたんと呼ばれる右京。
そして、右京の息子の徳馬。
大河内家三代が悪を断つ!
人気シリーズ、新章開幕!! -
杉廻漕に命をかけた男たちの矜持と侠気。
目指すは江戸!
首尾よく運べば四千両の儲け。逆目が出たら四千両の損。
窮地に立たされた材木商を救う伊豆晋平の奇策に箱崎の貸元が乗った。
商人の矜持に渡世人気質が助っ人して、乾坤一擲の大勝負!
迫り来る嵐と大波に翻弄されながら凄絶な海との戦いを描く長篇時代小説。 -
古道具が明かす縁の物語。
目利きの江戸職人の男っぷりが光る。
山本一力、絶品の人情小説!
建て替え普請のため、家屋を壊すのが生業の「伊豆晋」のかしら・晋平は古道具の目利き。
大火に見舞われた江戸で、大店の旦那衆から焼け崩れた十八もの蔵を短期間で取り壊すよう頼まれる。
次々と起きる厄介事にもひるまず、決して逃げることなく、時には古道具好きの旦那衆の助けを借りて難局を切り開いてゆく。
晋平とその配下の男たちの職人仕事は緻密にして清々しく、古道具を通して浮かび上がる人の情と縁は読む者の心をしっとりとほぐしてくれる。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
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