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『歴史、めがイラスト、801円~1000円(新書、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全83件

  • シリーズ2冊
    1,0121,056(税込)
    著者:
    広中 一成
    レーベル: 角川新書
    出版社: KADOKAWA

    真珠湾攻撃の裏で起きていた、敗北。41年以降の中国戦線の実像を描く!

    真珠湾攻撃の裏で起きていた、敗北。
    41年12月以降、中国戦線では何が起きていたのか?
    気鋭の中国史研究者が空白の戦史を埋める!

    日本人は、日中戦争を未だ知らない。
    1937年の盧溝橋事件、南京事件や38年の重慶爆撃までは有名だ。
    しかし、41年12月の太平洋戦争開戦後、中国戦線で日本軍がどのような作戦を展開していたのかは、対米戦の陰に隠れ、意外な程に知られていない。
    主要作戦に従軍し続けた名古屋第三師団の軌跡から、泥沼の戦いとなった中国戦線の実像を描く! 新たな日中戦争史。
    ■1941年12月~42年1月、手痛い敗北を喫した第二次長沙作戦
    ■731部隊の細菌戦となった戦場、浙カン作戦
    ■一方的な勝利となった江南殲滅作戦。その中で起きたもう一つの虐殺・廠窖事件の実相
    ■毒ガス戦と中国版スターリングラード攻防戦となった常徳殲滅作戦
    ■補給なき泥沼の戦いとなった一号作戦(大陸打通作戦)
    中国戦線は太平洋戦争に引きずり込まれていた!

    【目次】
    はじめに
    第一章 最初の敗北――第二次長沙作戦
    第一節 因縁の長沙
    第二節 日中両軍の作戦部隊の戦力比較
    第三節「天炉」の中へ
    第四節 長沙攻略戦
    第五節 長沙突入と敗走

    第二章 細菌戦の戦場――浙カン作戦
    第一節 大本営のプライドをかけた戦い
    第二節 敵味方を苦しめた細菌戦

    第三章 暴虐の戦場――江南殲滅作戦と廠窖事件
    第一節 江南の敵野戦車を撃滅せよ
    第二節 「太平洋戦争期で最大の虐殺」はあったか

    第四章 毒ガス戦の前線――常徳殲滅作戦
    第一節 明確な戦略なき作戦
    第二節 第六戦区主力との戦い
    第三節 常徳城の占領

    第五章 補給なき泥沼の戦い――一号作戦(大陸打通作戦)
    第一節 一号作戦
    第二節 湘桂作戦

    おわりに
  • 990(税込)
    著者:
    山本周五郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    華麗なる財閥一族の没落を描く、山本周五郎の隠れた名作

    日本屈指の財閥・御池家の御曹司に生まれた康彦は、出生に関する秘密を抱え、不遇な青春時代を過ごしていた。敗戦後、GHQの財閥解体によって、御池家は存続の危機を迎える。時を同じくして、お抱え運転手の娘・夏子のもとには、怪しげな男が現れるようになっていた。彼女は康彦の亡父が遺した莫大な遺産に関する重要な情報を握っているというが……。没落の際に立つ上流階級たちの欺きあいを描いた、戦後サスペンス。
  • シリーズ44冊
    2531,980(税込)
    編者:
    角川書店
    出版社: KADOKAWA

    源氏物語の世界にタイムスリップ! 1冊であの物語を堪能できる!

    源氏物語の全体が分かる楽しい1冊。わずらわしい文法などの障壁を取り払い、こなれた現代語訳によって、古文の力がなくても十分古典の面白さが分かる。原文も現代語訳も総ルビ付き。ビジュアル面も豊富。
    ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 1,012(税込)
    著者:
    宇江佐真理
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    数奇な道を辿りながら、一途に生きた女性を描く長編時代ロマン

    何ものにも縛られない自由な娘・遊と将軍家斉の息子・斉道の運命の恋――。

    江戸から西へ、三日ほど歩いたところにある瀬田村。そこの庄屋の愛娘・遊は、乳飲み子の頃にさらわれた。15年の時を経て、遊は狼女となって帰還する。一方、家斉の息子・斉道は、身体も弱く、癇癪持ちということもあり、気難しい性格をしていた。ある日、転地療養ということで瀬田村が選ばれ、斉道一行が訪れる。庄屋を訪ねていた斉道が出会ったのは、自由に生きる遊だった。やがて、二人は惹かれ合っていくが――。数奇な運命を辿った遊の凛とした生涯を描く、時代劇版ロミオとジュリエット。
  • 司馬文学の傑作にして、新選組小説の代表作が、読みやすい新装版で登場!

    勤王佐幕の血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京洛に、その治安維持を任務として組織された新選組。騒乱の世を、それぞれの夢と野心を抱いて白刃とともに生きた男たちを鮮烈に描く。司馬文学の代表作。
  • 豊臣家衰亡を描いた司馬文学の傑作、待望の新装版!

    貧農の家に生まれ、関白にまで昇りつめた豊臣秀吉の奇蹟は、彼の縁者たちを異常な運命に巻き込んだ。平凡な彼らに与えられた非凡な栄達は、凋落の予兆となる悲劇をもたらす。豊臣衰亡を浮き彫りにする連作長編。
  • 1,078(税込)
    著者:
    司馬遼太郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    北斗七星に誓った剣の道。北辰一刀流開祖、千葉周作の生涯を描く。

    剣客にふさわしからぬ含羞と繊細さをもった少年は、北斗七星に誓いを立て、剣術を学ぶため江戸に出るが、なお独自の剣の道を究めるべく廻国修行に旅立つ。北辰一刀流を開いた千葉周作の青年期を爽やかに描く。
  • シリーズ2冊
    858902(税込)
    著者:
    山本一力
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    人の弱さも企みも、家宝の天眼鏡で全てお見通し。江戸町人情物語、開幕!

    日本橋の村田屋は創業百二十周年の老舗眼鏡屋。そのあるじの長兵衛は、すぐれた知恵と家宝の天眼鏡で謎を見通すと評判だった。
    ある日、目明かしの新蔵が長兵衛に助けを求めてくる。住吉町の裏店で起こった人殺しの本当の下手人を挙げるのに長兵衛の力を借りたいという。
    浜町の目明かし・巳之吉が、殺人が起こった長屋の者たちの手を検分して、手が汚れていたというだけでそこに住まう十七の娘おさちに縄を掛けたという。
    ろくな調べもせずに罪なき娘を引き立てたことに怒りを覚えた長兵衛は、広い人脈と持ち前の人柄を発揮して事件を解決に導く。
    長兵衛の評判がますます高まる中、今度は木場の檜問屋・福島屋矢三郎の遺言状の真贋鑑定を依頼される。
    息子の豊太郎に遺されたものの他に、矢三郎の弟・新次郎の許にも遺言状があるのだという。
    長兵衛は天眼鏡で真贋を明かすが、福島屋を自分のものにしたい新次郎の企みによって、事態は思わぬ方向へ動き……!?
  • 1,056(税込)
    著者:
    斎藤英喜
    レーベル: 角川新書
    出版社: KADOKAWA

    現代にまで続く壮大な陰陽師の歴史をたどる

    第一章 「陰陽道」とはなにか
    1 「陰陽道・前史」を探る
    2 呪術・祭祀を担う陰陽師
    3 安倍晴明をめぐる謎

    第二章 陰陽師・安倍晴明の現場へ
    1 焼失した霊剣と五帝祭
    2 呪詛と祓えをめぐる陰陽道
    3 冥府の神、泰山府君
    4 火星を祭る

    第三章 中世、動乱の時代の陰陽師たち
    1 安倍晴明の末裔たち
    2 陰陽師たちの「戦国」
    3 『ほき内伝』という謎の書物

    断章 いざなぎ流は「陰陽師」なのか

    第四章 江戸時代の陰陽師たち
    1 江戸時代前期──変貌する陰陽道
    2 西洋天文学と出会う陰陽道

    終章 「安倍晴明ブーム」の彼方へ
  • 地名には、その土地の歴史がある

    内陸にも多い「海」がつく地名、「町」という名の村、地図にないのに生きている「幻の地名」……全国の不思議な地名を取りあげ、土地や日本語の由来をたどる。ひとつひとつの地名にその土地の歴史が隠されている。

    【目次】
    第一章 モノの名前を冠する理由
    第二章 意外な名付けられ方
    第三章 一筋縄ではいかない「読み」
    第四章 地名の表記揺れ
    第五章 境界・通り・橋
    第六章 悩ましい地名
  • 1,078(税込)
    著者:
    宇江佐真理
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    幕末の江戸を舞台に、市井の人々の機微を描ききった渾身の歴史時代小説!

    江戸の本所で「福助」という縄暖簾の見世を営む女将のおあきと弘蔵夫婦。心配の種は、武士に憧れ、職の落ち着かない息子、良助のことだった…。ついに、良助は上野の彰義隊の一員として上野の戦に加わるという。無事を祈るおあきたちだったが……。幕末の世、市井に生きる人情と人生を描いた長編時代小説が新装版にて登場!
  • 902(税込)
    著者:
    芝村 凉也
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    領主の側室奪還に、8人の曲者たちが挑む。著者渾身の書き下ろし時代長篇

    争乱の続く時代、小館の領主・佐双顕猛の砦が風嶽党に襲われ、側室のお蓮の方が攫われた。顕猛は、この不始末に対し、正室の子である壬四郎に、側室奪還を命じる。無理難題を押しつけられ、孤立無援の壬四郎に助け船を出したのは、客将の福坂幹是軒だった。だが、供をするのは、襲撃時役立たずだった足軽頭のみ。領主の思惑が見えぬなか、幹是軒は、奪還へ向けて仲間を集めはじめるが――。痛快無比の書き下ろし長篇時代小説。
  • 1,034(税込)
    著者:
    門井慶喜
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    日本文化の礎は、この男がつくりだした!

    応仁の乱は、京の街を焼け跡にしようとしていた。
    室町幕府八代将軍・足利義政は、京の秩序を守る責務から目をそらし、自らの美意識の顕現に挑んだ。
    孤独な将軍は、何に苦悩し、何を実現しようとしたのか。
    日本建築の源流となった“銀閣寺”建立の秘密に迫った歴史巨編。
  • 家老たちの叛乱。城を失った殿様は、再起をかける!

    信濃国飯山藩の郡方の大竹五郎左衛門は、新年の御城への出仕を家老から禁じられていた。藩主本多重元は、それに対し主君に忠誠あるものを新年に招集するのだった。だが、家老派の用意は周到で──。
  • 「和牛」と「国産牛」の違いってなに?気になる疑問で学ぶ地理入門。

    山地と山脈の違いって何? リアス海岸の「リアス」って何だろう? 身近なテーマから地理を学べる入門書。都道府県名の由来や、和牛と国産牛の違いなど、身近なのに実は知らなかった疑問にお答えします。読んで納得、知って役立つ地理のおもしろさが詰まった1冊。
  • 戦乱の狂騒に抗す。理性を保ち、史実と向き合う術を現代史家が問う!

    戦乱の狂騒に抗す。
    ウクライナ戦争、独ソ戦、太平洋戦争……。動乱の時代には俗説(フェイク)が跳梁跋扈する。
    理性を保ち、史実と向き合う術を現代史家が問う!

    軍事・戦争はファンタジーではない。
    日本では報じられなかったウクライナ侵略戦争の「作戦」分析、『独ソ戦』で書ききれなかった挿話、教訓戦史への強い警鐘に歴史修正主義の否定、そして珠玉のブックガイドを収録した論考集。
    俗説が蔓延していた戦史・軍事史の分野において、最新研究をもとに新書を著し、歴史修正主義に反証してきた著者が「史実」との向き合い方を問う。
    戦争の時代に理性を保ち続けるために――。

    ■戦争を拒否、もしくは回避するためにも戦争を知らなければならない
    ■軍事は理屈で進むが、戦争は理屈では動かない
    ■軍事理論を恣意的に引いてきて、一見もっともらしい主張をなすことは、かえって事態の本質を誤認させる可能性が大きい
    ■歴史の興趣は、醒めた史料批判にもとづく事実、「つまらなさ」の向こう側にしかない
    ■歴史「に」学ぶには、歴史「を」学ばなければならない
    ■イデオロギーによる戦争指導は、妥協による和平締結の可能性を奪い、敵国国民の物理的な殲滅を求める絶滅戦争に行きつく傾向がある
    ■戦争、とりわけ総力戦は、体制の「負荷試験」である。われわれ――日本を含む自由主義諸国もまた、ウクライナを支援し続けられるかどうかという「負荷試験」に参加しているのである

    【目次】
    まえがき
    第一章 「ウクライナ侵略戦争」考察
    第二章 「独ソ戦」再考
    第三章 軍事史研究の現状
    第四章 歴史修正主義への反証
    第五章 碩学との出会い
    あとがき
    初出一覧
  • シリーズ14冊
    6281,034(税込)
    著者:
    池上彰
    レーベル: 角川新書
    出版社: KADOKAWA

    わからないことは池上彰に聞け! 世界のニュースが2時間でわかる!

    リーマン・ブラザーズの破綻で始まった世界金融危機。その後、日米ともに政権交代が実現し、金融危機後の新しい世界の在り方が模索されている。そこで、日本はもちろん、世界におけるさまざまな問題点をとりあげ、その中身を理解し、来るべき新しい時代の世界の潮流を読み解く。わかりやすいニュース解説で定評のある、頼れる“お父さん”池上彰さんがズバリ答える。知らないと恥をかく世界のニュースが2時間でわかるおトクな一冊。
  • 前田慶次郎と山上道牛の知られざる戦場の物語の幕が開く!

    戦国時代に異彩を放つ二人の男がいた。一人は、北条、上杉と戦い、織田信長、豊臣秀吉に仕えた猛将の山上道牛。そして一人は天下の傾き者・前田慶次郎。相反する二人はどのように邂逅したのか──1556年秋、山上城城主の山上氏秀は、関東を席巻する北条軍に城を包囲されていた。近隣諸侯に援軍を求めるも、北条を怖れて二の足を踏む事態に、氏秀は徹底抗戦を余儀なくされる。武勇で鳴らす氏秀の活躍も空しく、城は陥落寸前。重臣たちの説得により降伏を選択した氏秀は、北条氏康により領地追放となる。城を失った城主……己にできることは北条と戦うのみ。出家し、山上道牛となった男は、北条に敵対する佐野家を頼り、新たな戦場を求めるが──。
  • 世界を考古のロマンへ誘い続ける、トロヤ発見で知られるシュリーマンの自伝

    ドイツ北部の町に生まれたシュリーマンは、経済的な理由から大学を諦め、雑貨店や商社などを転々としたのち、商人として大成功をおさめる。
    その資金を元手に、不屈の精神で遺跡の発掘へと邁進し、ついには通説を塗り替える大発見へと至った。
    没後まとめられた本書は、人々を考古・歴史のロマンへと導き、今なおその魅力が色あせることはない。
    ドイツ文学者・池内紀の訳で、情熱あふれる男の物語を堪能する。
    解説・周藤芳幸


    【目次】
    はしがき  ソフィア・シュリーマン
    第一章 幼い頃、及び商人時代(1822-1866)
    第二章 イタカ、ペロポネソス、トロヤへの最初の旅(1868-1869)
    第三章 トロヤ(1871-1873)
    第四章 ミケネ(1874-1878)
    第五章 トロヤ 第二次・第三次発掘(1878-1883)
    第六章 ティリンス(1884-1885)
    第七章 晩年(1885-1890)
    訳者コラム
    訳者解説
    解説  周藤芳幸
  • 946(税込)
    著者:
    梶よう子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    三年暮らせば夢が叶う!? おせっかい大家と、くせ者住人のほっこり長屋劇

    ゆえあって藩を致仕した左平次は、不慮の事故で最愛の娘を失ってしまう。悲しみに暮れる左平次は、訳ありの老女の導きで長屋の大家を始めた。入居したのは、三年暮らせば願いが叶うと噂される山伏町の「三年長屋」だった。はじめは「お武家様」と軽んじられる左平次だったが、持ち前のお節介さを武器に、住人たちとの間に強い絆を築いていく。頼りになる大家と、くせ者住人たちとの心温まる関わりを描く、笑って泣ける人情小説。
  • 2023年大河ドラマ「どうする家康」で注目。「最強家臣団」の実力とは?

    多くの優秀な部将を抱えたことで有名な徳川家臣団。そのなかでも側近として家康に仕え、江戸幕府の樹立に功績を残した酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政の四天王に、服部半蔵・渡辺守綱など12人を加えた部将たちは「徳川十六将」と呼ばれ、絵画にも描かれてきた。彼らはどんな人物だったのか。従来のイメージを覆す逸話を紹介しながら、「戦国最強家臣団」の実像に迫る!
  • この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。

    森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。
    薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。
    しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。
    手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。
    ――母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。

    薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。
    そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。
    「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。
    それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――。

    この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。
    稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。
  • 990(税込)
    著者:
    近衛龍春
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    関ヶ原の敗戦で絶体絶命の窮地に陥った毛利は、どう生き延びたのか?

    関ヶ原の戦いで、西軍の総大将に祭り上げられた毛利輝元。だが敗戦後は、石高を減らされ、財政は破綻寸前の窮地に。そして徳川幕府からの圧力も増すばかり。絶望的な状況から輝元はどう藩を立て直すのか?
  • 1,034(税込)
    著者:
    山本博文
    レーベル: 角川新書
    出版社: KADOKAWA

    「殉死」は忠義や同調圧力ではなく、下級武士による最後の意地だった!

    江戸時代に社会現象となった殉死は、主君が自然死した場合に家臣や家族など関りがあった者が後を追って自害することを指すが、殉死した多くは主君と近い距離にあった上級武士ではなく、下級武士だったことがわかっている。いったいなぜ下級武士は距離の遠い主のために殉死したのか。殉死は主君の死を悲しみ、死後もお供をするという「忠誠心」によるものと思われがちであるが、そうではない。殉死の本質は、戦争が非日常となった17世紀、戦いに命を懸けることもなくなり、武士、特に体制から疎外された「かぶき者」たちの自己主張のひとつの形であったのだ。さまざまな殉死の実例から、殉死の新解釈に迫った名著復刊。
    ※本書は、1994年に弘文堂より刊行され、2008年に講談社学術文庫で刊行された『殉死の構造』を復刊したものです。底本には講談社学術文庫版第一刷を使用しました。復刊にあたり、著作権継承者の御了解を得て、改題の他、難読漢字に読み仮名を付すなどの表記上の整理を行いました。
  • 敗者が語る歴史の真実

    歴史書は勝者が書いたものだ。朝廷に「反逆者」とされた者たちの史跡を辿り、地域の埋もれた歴史を掘り起こすと、見えてきたのは地元で親しまれる姿だった。古代史ブームをけん引した第一人者が晩年に遺した傑作。

    【目次】
    はじめに
    一 饒速日命と長髄彦
    二 タケハニヤス王とミマキイリ彦の戦争(前篇)
    三 タケハニヤス王とミマキイリ彦の戦争(後篇)
    四 狭穂姫と狭穂彦
    五 熊襲の八十梟帥と日本武
    六 剱御子としての忍熊王
    七 莵道稚郎子と大山守
    八 飛騨の両面宿儺
    九 墨江中王と曽婆訶理
    十 大日下王と押木珠縵
    十一 市辺忍歯別王と皇子たち
    十二 筑紫君石井
    十三 物部守屋大連
    十四 崇峻天皇と蜂子皇子
    十五 山背大兄王と一族の死
    十六 蘇我氏四代 稲目、馬子、蝦夷、入鹿
    十七 有間皇子と塩屋連このしろ
    十八 大津皇子と高市皇子の運命 壬申の乱
    十九 大友皇子の死とその墓
    結 まとめにかえて
  • 都市機能をまひさせ、地球を寒冷化させる……火山と人類の格闘をたどる

    第一章 富士山は噴火するのか
    1.火山噴火の集中期
    災異改元でリセット
    富士山噴火をめぐる「予知」

    2.地球は火山でつくられた
    古代文明を育んだ火山
    地球の構造は半熟タマゴ
    プレートの移動が引き起こす噴火

    第二章 「火山の冬」と気候変動

    1.「火山の冬」の原因は
    氷床コアが語る過去の気候
    寒冷化のメカニズム
    実験場になった火山

    2.535年の歴史ミステリー
    ナゾの超弩級噴火
    共和制ローマの最後
    日本の異変と仏教伝来
    中国に降った黄色い砂塵

    3.迫りくる大飢饉
    中世気候異常期
    17~19世紀の噴火のあたり年
    島民の2割が犠牲になったラキ山
    寒波が招いたフランス革命
    山麓を壊滅させた浅間山
    天明の大飢饉

    第三章 九州南部の縄文文化を崩壊させたカルデラ

    1.巨大カルデラの島
    カルデラが重なる九州
    鬼海カルデラの巨大噴火
    追われた先進縄文人
    壊滅した縄文文化

    2.文明を崩壊させた火山噴火
    出エジプト記
    ミノア噴火
    中国の王朝の衰退
    アトランティス伝説

    3.タイムカプセルのヴェスヴィオ山
    にぎやかな国際都市
    ポンペイ最後の日
    生々しい犠牲者の姿

    第四章 悪夢の時限爆弾―破局噴火

    1.破局噴火とは
    爆発指数で測れない被害
    過去の破局噴火
    今後起きるかもしれない破局噴火

    2.20世紀の火山災害と未来の危険
    米国史上最大の噴火
    報道陣を巻き込んだ雲仙普賢岳
    先住民を追い詰めたピナトゥボ噴火
    カナリア諸島のラパルマ島
    海底噴火と軽石騒動
    ニオス湖――静かな噴火

    3.生態系は噴火からどう回復したか
    救われたジャワサイ
    セントヘンレンズ噴火の教訓
    海鳥の楽園「西之島」

    4.「予知」か「予言」か
    御嶽山噴火をめぐる訴訟
    成功した噴火予知
    レジリエンス社会の構築
  • 「昭和史の語り部」が遺した言葉

    昭和史の語り部・半藤一利氏が自身の戦争体験を交え、第二次世界大戦を通して日本がおかした失敗を検討する。各紙による国際連盟脱退支持、陸軍が不問にしたノモンハン事件大敗、大本営の国際感覚の欠如……山のような史料の背後から日本が陥ったポイントが浮かびあがってくる。「歴史探偵」の原点が垣間見える著者初期の原稿の数々。いま読み直したい傑作が待望の復刊!

    【目次】
    第一章 大日本帝国の戦争目的
    新聞がリードした開戦への道
    吉田茂の対中国強硬論 
    大日本帝国の戦争目的
    山本五十六が恐れた「衆愚」集団主義 
    「太平洋戦争ってナーニ?」

    第二章 「大艦巨砲」よ、さらば! 
    ノモンハン事件症候群
    ルーズベルトの甘い言葉
    海軍は「善玉」なるか?
    「大艦巨砲」よ、さらば!
    墓標一万六千浬
    知られざる東条暗殺計画

    第三章 「最後の聖断」が訴えたもの 
    歴史の中の長岡空襲と新潟
    幻のソ連の「日本本土侵攻計画」 
    「天皇制を残さなくてはならない」
    スターリンが決断した「シベリア抑留」 
    「最後の聖断」が訴えたもの 
    敗戦と「どうせ」「いっそ」「せめて」
    敗戦への道と鈴木貫太郎
  • 世界の人々の生活文化を解き明かす、身近なところから始める地理学入門。

    バナナはなぜ安いのか、村はどのようにできるのか、民族は何を基準に区分されるのか……農作物と農業、人種、民族、言語、宗教、村落と都市、人口、環境問題といった、世界の人々の営みについて豊富な写真や図版とともに解説。著者自身が世界各国で体験したエピソードをふんだんに盛り込み、人間の暮らしが地理的環境とどう結びついているのかを具体的に紹介する。さまざまな環境で生きる人々の姿が鮮やかに見えだす、やさしい地理学入門。
  • 1,034(税込)
    著者:
    呉座勇一
    レーベル: 角川新書
    出版社: KADOKAWA

    日本人の武将像はいかに変化してきたのか?時代ごとの価値観が浮き彫りに!

    妄説、打破!
    信長は戦前まで人気がなかった。秀吉は人たらしでなく邪悪だった!?
    時代ごとに人物像は変化していた。最新研究による実像に加え、虚像の変遷から日本人の歴史認識の特徴まで解析した画期的論考!

    画期的に見える人物像も、100年前の焼き直しにすぎないものが多い。
    織田信長は革命児、豊臣秀吉は人たらしで徳川家康は狸親父。明智光秀は常識人で、斎藤道三は革新者、石田三成は君側の奸で、真田信繁は名軍師。
    このようなイメージは、わずか数十年前にできたものが実は多い。
    彼らの虚像と実像を通して、江戸、明治、大正、昭和と、時代ごとの価値観まで浮き彫りにする!

    ■光秀=「温厚な常識人」は一つのベストセラーがつくった。
    ■油売りでも革新者でもなかった道三
    ■信長は将軍も天皇も尊重していた 
    ■秀吉の評価ポイントは勤王と海外進出 
    ■江戸時代にも三成肯定論はあった
    ■幸村は「軍師」ではなく「現場指揮官」だった
    ■司馬遼太郎の家康論は徳富蘇峰の受け売り!?
    ■歴史小説・ドラマの源流は“蘇峰史観”にあり! 
    ■「野心家・光秀」はなぜ定着しなかったのか?
    ■信長の「勤王」は「革命」だった? 
    ■徳川政権への不満が生んだ秀吉人気 
    ■三成忠臣/奸臣論が見落としてきたもの 
    ■超人化していった真田幸村
    ■賞賛されていた家康の謀略

    【目次】
    はじめに
    第一章 明智光秀――常識人だったのか?
    第二章 斎藤道三――「美濃のマムシ」は本当か?
    第三章 織田信長――革命児だったのか?
    第四章 豊臣秀吉――人たらしだったのか?
    第五章 石田三成――君側の奸だったのか?
    第六章 真田信繁――名軍師だったのか?
    第七章 徳川家康――狸親父だったのか?
    終  章 大衆的歴史観の変遷
    あとがき
    参考文献
  • 968(税込)
    著者:
    伊東潤
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    情報戦を勝ち抜き、戦国の世を生き延びろ! 臨場感MAXの戦国時代小説

    天下の簒奪を企む徳川家康は、豊臣家を滅ぼすべく大坂城攻略に乗り出した。出陣の前日、伊賀者の吉蔵は警固隊長から、輿かきの中に刺客が紛れ込んでいると知らされる。大御所様の命は、そなたに懸かっている。吉蔵は紛れ込んだ刺客を見破り、家康を守り抜くことができるのか。桶狭間から大坂の陣まで、手に汗握る情報戦を網羅した、鬼気迫る合戦連作集。悪魔の石を巡る攻防を描いた短編「ルシファー・ストーン」特別収録!
  • 日本文化の独自性を詩情豊かに語る

    『茶の本』(全訳)と『東洋の理想』(抄訳)を、読みやすい訳文と解説で読む! ロマンチックで波乱に富んだ生涯を、エピソードと証言で綴った読み物風伝記も付載。天心の思想と人物が理解できる入門書。
  • 946(税込)
    著者:
    梶よう子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    お茶を愛する少年の成長と挑戦を描く、天下一の絶品時代長編!

    優れた味覚を持つ仁吉少年は、〈森山園〉で日本一の葉茶屋を目指して奉公に励んでいた。ある日、大旦那の太兵衛に命じられ上得意である阿部正外の屋敷を訪ねると、そこには思いがけない出会いが待っていた。
  • 1,056(税込)
    著者:
    近衛龍春
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    関ヶ原の戦いで、もっとも人々の胸に刻まれた武将、その名は島津豊久。

    絶体絶命の窮地にあり、主君を逃がすため、自らが犠牲となって敵陣に飛び込んだ若き武者。その名は島津豊久。その知られざる半生を、緻密な筆致で描いた書き下ろし長篇歴史小説。
  • 902(税込)
    著者:
    篠 綾子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    幕末の世の人々の絆と生き様を鮮やかに描き出した、青春時代小説の傑作!

    学問と剣術、いずれにも長けた川越藩国家老の息子、小河原左京。彼はある日、城下の村にある道場で自分と瓜二つな農民の少年、時蔵に出会う。一度は互いの出自を疑うが、次第に身分の差を超えた友情を育み、平穏な青春を過ごす2人。しかし世間は世直し一揆や農兵の導入に揺れ、激動の時代を迎えつつあった。そんな中ある武士が2人の眼前に現れ、彼らの出自を疑い、その姿を執拗に追うようになる。彼の狙いはいったい何なのか――。美しい川越を舞台に、幕末の人々の生き様を鮮やかに描き出した傑作時代長編。
  • 1,045(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    加藤理文
    レーベル: 角川選書
    出版社: KADOKAWA

    天下人の城分析「家康編」。居城と攻城戦の陣城両面から読み解く家康の城。

    家康自らが心血を注いで築いた城は極めて数が少ない。
    関ケ原合戦後の築城はすべて天下普請。これらの城は、単体で所領を守ろうとした豊臣系の城とは異なり、全国各地に配置された城が互いに補い合うことを狙った築城だ。ここが織豊系の城と大きく異なる。
    家康が手掛けた代表的な城は浜松城と駿府城。近年の駿府城の発掘調査で家康の城の姿が見えてきた。
    家康とその家臣団、そして幕府がどのような城造りを目指したかを解き明かす。
  • 亡国の同盟は、不信と誤認の産物だった。対独関係から描く、日本衰亡の軌跡

    亡国の同盟は、不信と誤認の産物だった。
    『独ソ戦』著者が対独関係から描く、大日本帝国衰亡の軌跡。

    優秀な人びとを抱えながらも、なぜ日本は亡国の戦争に突入したのか?
    亡国への分水嶺となった三国同盟は、そもそも不信と誤認の産物でしかなかった。

    〇外国を崇拝し、その国の人間になってしまったかのような言動をなすもの。
    〇国家が崩壊することなどないとたかをくくり、おのが権力の維持だけをはかるもの。
    〇自らの構想の雄大さを誇るばかりで、足下を見ず、他者をまきこんで破滅していくもの。

    これら、我々に似た人間が敗北必至の戦争につながる同盟締結を加速させたのだ。
    利害得失を充分に計算することなく独と結び、米英と争うに至るまでを、対独関係を軸に分析すると、
    日本の指導者の根底に「根拠なき確信」があり、それゆえに無責任な決定が導かれた様が浮き彫りとなる!!

    「根拠のない確信」が災禍を拡大した。
    ■「駐独ドイツ大使」と揶揄された軍人外交官大島浩
    ■親独に多くが傾いていた海軍中堅層
    ■松岡洋右が国際連盟脱退を決めたのは「引っ込みがつかなくなったから」
    ■三国軍事同盟の条約文は、仮想敵の言葉である英文で作られた
    ■戦争を不可避にした南部仏印進駐は楽観から軽率に行われた

    ※本書は2010年10月にPHP研究所より刊行された『亡国の本質 日本はなぜ敗戦必至の戦争に突入したのか?』を改題の上、この間の研究の進展を反映し、全面的に加筆・修正したものです。

    【目次】

    序に代えて――わたしに似たひとびと
    第一章 ヒトラーに「愛された」日本大使
    第二章 同盟のため奮闘せるも……
    第三章 バスに乗ってしまった男たち
    第四章 独ソに翻弄される松岡外交
    第五章 亡国の戦争へ
    あとがき
    主要参考文献
  • 「関東王国」を築き上げた、北条氏最盛期の真実とは。

    両上杉家の打倒、北関東への進出、武田信玄との抗争と越相同盟……小田原北条氏三代・氏康の時代は、戦争が広域にわたって展開され、それを支える領国支配の仕組みが確立された戦国大名の形成期であった。当主のもと、領国の統轄に当たったのが一門衆・家老衆らの執行部である。「関東王国」を支えた、最強といわれた家臣団の知られざる戦争と統治の人事の実態を明らかにし、北条氏の最盛期を築いた氏康時代の真実に迫る。
  • 名将か、凡将か? 真贋を問う。『独ソ戦』著者の新境地、五十六論の総決算!

    名将か、凡将か?
    純粋に「軍人」としての能力を問う。
    太平洋戦争開戦80年。『独ソ戦』著者の新境地、五十六論の総決算!
    戦略、作戦、戦術の三次元で神話と俗説を解体する。

    戦争に反対しながら、戦争を指揮したことで「悲劇の提督」となった山本五十六。
    そのイメージは名将から、その反動としての凡将・愚将論まで、百家争鳴の状態となっている。
    しかし、これまでの研究は政治との関わりに集中し、軍人・用兵思想家としての評価は後景に退いていた。
    戦略・作戦・戦術の三次元における指揮能力と統率の面から、初めて山本を解剖する!

    ■山本は独ソ和平工作を仕掛けていた
    ■真珠湾攻撃、第二撃は当時から断念やむなしの空気だった
    ■ハワイを爆撃できる航空機を求めていた山本
    ■MI作戦(ミッドウェイ攻略)は最初から杜撰な計画だった。
    ■1930年代の山本の評価は「軟弱な親英米派」
    ■第一次ロンドン軍縮会議では山本は艦隊派に与していた。
    ■航空主兵論に大きな影響を与えた堀悌吉
    ■陸攻は戦略爆撃でなくアメリカ艦隊撃破のためにつくられた
    ■「半年か一年の間は随分暴れてご覧に入れる」の真相
    ■山本は戦艦を捨てきれなかった
    ■ミッドウェイで戦術的怠惰はあった

    【目次】
    序 章 山本五十六評価の変遷と本書の視点
    第一章 雪国生まれの海軍士官
    第二章 翼にめざめる
    第三章 戦略家開眼
    第四章 第二次ロンドン会議代表から航空本部長へ
    第五章 政治と戦略
    第六章 連合艦隊司令長官
    第七章 真珠湾へ
    第八章 山本戦略の栄光と挫折
    第九章 南溟の終止符
    終 章 用兵思想からの再評価
    あとがき
    主要参考文献
  • 旧帝国海軍の戦いを総検証!日清戦争から太平洋戦争は50年戦争であった。

    栄光から敗北まで、その全軌跡!
    日清戦争の勝利から太平洋戦争の敗北まで半世紀。いわば50年戦争であった。
    太平洋戦争の開戦決意と敗北の原因は日露戦争の華々しい勝利を遠因とした面が大きく、
    日露戦争の勝利の要因は、日清戦争の苦悩の勝利から得た教訓に学んだことにあったのだ。
    海軍の艦艇設計思想と戦略思想を踏まえ、海戦図を基にして、
    日露戦争の「完全勝利」の内実をはじめ、帝国海軍の戦いを総検証!
    海軍研究の第一人者が徹底解説。海からみた大日本帝国の興亡史!!

    ■丁字戦法への信頼は日本海海戦前に失われ、極秘の奇襲作戦が作られていた
    ■東郷ターンは無理なもので、丁字戦法も使われなかった
    ■日露戦争の完全勝利は薄氷を踏むものだった
    ■山本権兵衛の存在が日清戦争の両国海軍の明暗をわけた
    ■「高陞号」を撃沈した東郷平八郎や日本海軍への批判は、当時からいくつも存在していた
    ■水雷艇を集中使用して港内の敵艦を攻撃する作戦は日本海軍の威海衛夜襲が最初だった
    ■ミッドウェーの敗戦がもたらした深刻な問題は人事異動の不実施にこそある
    ■太平洋戦争の魚雷戦の失敗は「酸素魚雷の性能が良すぎたため」
    ■大和・武蔵はわずかな被弾で重要な戦闘力を損なう技術上の欠陥があった

    ※本書は2010年12月に小社より刊行された『海戦からみた日露戦争』、11年5月刊『海戦からみた日清戦争』、同年11月刊『海戦からみた太平洋戦争』を合本にし、改題の上、加筆修正したものです。

    【目次】
    新版まえがき
    第一部 海戦からみた日露戦争
    第一章 海軍戦略思想はいかに生まれたか  ほか
    第二部 海戦からみた日清戦争
    第一章 幕末の海軍建設と近代日本 ほか
    第三部 海戦からみた太平洋戦争
    第一章 真珠湾攻撃と山本五十六の真意 ほか
  • 新宿に高層ビルが集まるのは氷河のせい? 目からウロコの地理学入門!

    高層ビルは新宿に密集する、北海道と本州は生息する動物が異なる、高尾山の植物種数はフィンランドより多い……身近に潜むこれらの謎を解くキーワード、それは「氷河」! 50カ国以上を調査で飛び回ってきた著者が、山を滑り落ち、砂漠を歩き抜き、森をさまよったからこそ見えてきた地球の不思議の数々。身の回りの疑問を出発点に自然のダイナミズムに触れる、あなたも街に、山に、川に、世界に出たくなる、地理学からの招待状。
  • 924(税込)
    著者:
    安部龍太郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    日本史最大級のプロジェクト! 長安にも負けない新たな都を造営せよ――

    遣唐大使の命に背き罰を受けていた阿倍船人は、突如兄から重大任務を命じられる。立ち退き交渉、政敵との闘い……。数多の困難を乗り越え、青年は任務を完遂できるのか。直木賞作家が描く、渾身の歴史長編!
  • ヒトラーは東欧をいかに改造したか?

    統治の全貌が明らかに。
    世界最高峰、最新研究を踏まえた入門書、ついに邦訳!

    国民懐柔のために東欧は生贄にされた。

    第二次世界大戦の最中、金と資源の確保に追われたドイツ帝国は、植民地を徹底的に収奪し、捕虜の労働力利用も進める。
    ドイツ本国で760万人の外国人労働者は差別的待遇を受け、共同体維持のガス抜きにもされた。
    ヒトラーは領土を、国民をいかに支配したのか? 
    その統治の手法と欠陥を白日の下に晒す。

    ・ポーランドを蹂躙し、全土を軍需物資と食糧の生産場とした。
    ・数百万人のポーランド人をドイツ本国へ移送し、底辺労働者として工場や農場で使役した。
    ・巨額の国民貯蓄を秘密裏に活用したが、戦争末期には正規国家財源で歳出の10%しかまかなえなかった。
  • 990(税込)
    著者:
    伊東潤
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ふたりの武士、ふたりの生き様。感涙必至の骨太歴史長編!

    西郷の首を発見した軍人と、大久保利通暗殺の実行犯は、かつての親友同士だった。激動の時代を生き抜いたふたりの武士の友情、そして別離。「明治維新」に隠されたドラマを描く、美しくも切ない歴史長編。
  • 最強の女刺客、川中島の戦場を駆ける。

    永禄四年、武田信玄と上杉謙信が対峙する川中島の戦場を駆け抜ける少女がいた。名は「野風」。密命を帯びた女刺客が目指すはただ一つ、謙信の首! 圧倒的な躍動感でおくる、アクションエンタテイメント!
  • NHK大河ドラマの新主人公、その肉声が聞こえる決定版!

    正義に基づき、道理正しい経済を進めることが必要であるーー。「近代日本資本主義の父」と称される一方、私利私欲にもとづく弱肉強食の競争を諫め、教育、福祉、外交といった社会事業にも尽力した先駆的な事業家・渋沢栄一。尊王攘夷思想に共鳴した農家の青年は、幕臣、新政府高官といった数奇な転身を経て、いかにして実業界に道を見出したのか。肉声が響きわたる2つの自叙伝からその実像を浮かび上がらせる決定版。解説・井上潤
  • 990(税込)
    著者:
    平山優
    レーベル: 角川新書
    出版社: KADOKAWA

    ”忍び”は実在した! 気鋭の歴史学者がこれまでの戦国合戦研究を覆す!

    戦国時代の合戦の裏では、本当に「忍者」が活躍していた!

    これまでフィクションの中でしか考えられなかった戦国時代の忍者。
    実像は闇に包まれ、江戸時代に書かれた軍記物や、忍術伝書から想像するしかなかった。
    しかし、史料に断片的に残されていた、忍びにまつわる記述を丹念に読み解くことで、その驚きの実態が明らかとなった。
    これまでの戦国合戦研究を覆す、気鋭の歴史学者による最新研究!

    ●カギ梯子で、300人もの忍者が城へ忍び込む!
    ●商人に化けて敵城へ潜入!
    ●侵入してきた敵の忍びを見つけ出す!
    ●捕らえられた忍び、荷物から火打ち道具が見つかり「敵の忍者です」と白状

    【目次】
    はじめに

    第1章 江戸時代における忍びの認識
     1 忍びとはどのような人々であったか――『武家名目抄』
     2 忍びのマニュアルと心構え――『軍法侍用集』
     3 武田の軍記物に描かれた忍び――『甲陽軍鑑』
     4 忍びの別称

    第2章 戦国の忍びの登場
     1 伊賀と甲賀
     2 武田の透波、北条の風魔、伊達の黒脛巾
     3 悪党と忍び

    第3章 草、野臥、かまり
     1 草、草調義
     2 伏兵、伏勢、伏調儀
     3 野臥、かまり

    第4章 城の乗っ取り、放火、決死の諜報活動
     1 城乗っ取りと忍び
     2 忍びによる潜入と放火
     3 目付の活動

    第5章 戦国大名と忍び
     1 中世の夜と忍びの世界
     2 忍びの運命 
     3 足軽と忍び

    おわりに――戦国の忍びとはどのような人々だったのか

    あとがき
    参考文献一覧
  • 古代中国の歴史書に記された「日本民族」のルーツに迫る

    日本人のルーツに連なる「倭国」「倭人」は、古代中国の歴史書ではどのように記されてきたのか? 『漢書』『後漢書』『三国志』『晋書』『宋書』『南斉書』『梁書』『隋書』『北史』『南史』『旧唐書』。11種の史書の古代日本に関わるすべての記述を網羅。現代語で読み下し、注解と詳細な解説により明らかにする。稲作と高床式住居という独特の文化様式を持つ倭族。長江流域を出て広がったその軌跡を辿る、「倭族論」の決定版。
  • 大日本帝国、陸海軍秘話! 大和ミュージアム館長と『独ソ戦』著者が初公開。

    大日本帝国、陸海軍秘話。

    大和ミュージアム館長と『独ソ戦』著者が初公開!
    戦後、将校・下士官兵は何を二人に語り残したのか……。

    大日本帝国陸海軍の将校・下士官兵は戦後に何を語り残したのか?
    戦後も陸軍はヤマタノオロチで、海軍は双頭の蛇の組織構造だったこと、
    瀬島龍三が情報を握りつぶした話が漏れた経緯に、
    松井石根の『陣中日記』改竄を突き止めた舞台裏をはじめ、
    陸海軍の秘話が明かされる。
    そして、日本軍の文書改竄問題から、証言者なき時代にどう史資料と向き合うかに至るまで、
    直に証言を聞いてきた二人が語りつくす!!

    ■瀬島龍三が情報を握りつぶした話が漏れた経緯
    ■藤村義一の「誇張」、坂井三郎の「加筆」、朝枝繁春の「ほら」
    ■大井篤が漏らした「連合艦隊との戦いは終わった」
    ■『滄海よ眠れ』で暴露された、ミッドウェイで捕虜を茹で殺していた事実
    ■松井石根の『陣中日記』改竄を突き止めた舞台裏
    ■大和と武蔵を「使いこなせなかった」ことに問題があった
    ■歴史に残るメイキング、ババル島虐殺事件 etc.



    【目次】
    まえがき

    序 章 帝国軍人との出会い
    第一章 作戦系と情報系――陸軍編1
    第二章 陸軍はヤマタノオロチ――陸軍編2
    第三章 連合艦隊と軍令部――海軍編1
    第四章 海軍は双頭の蛇――海軍編2.
    第五章 日本軍の文書改竄――史料篇1
    終章 公文書、私文書、オーラルヒストリー ――史料編2

    あとがき
    ブックガイド
  • シリーズ5冊
    7921,056(税込)
    著者:
    宮部みゆき
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    江戸中の不思議話が、娘の心を溶かしてゆく。さあ、おはなしを始めましょう。

    ある事件を境にぴたりと他人に心を閉ざしてしまった十七歳のおちか。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。
  • 902(税込)
    著者:
    中路啓太
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    腐敗した世の中を、己惚れながら生き抜いてゆけ!

    「俺は見境をなくすほどに己惚れている」。侍の世も終わりに近づいた天保年間。たとえ愚か者と罵られようとも、己の信じた道を貫き通す男がいた。誰よりも武士らしくあろうとした男の、手に汗握る一代記!
  • 光秀の謀反は、明智家存続の最後の一手——。

     日本史史上最大の注目を集める「本能寺の変」。その基礎史料の一つ、ルイス・フロイスがイエズス会に送った報告書「一五八二年の日本年報の補遺」は、長年、その信憑性が疑われてきた。本能寺の変が起きた当時、フロイスは九州・口之津にいたからだ。
     本書は、キリシタン史研究の第一人者である著者が、イエズス会所蔵のフロイス直筆の原典にあたることで見えてきた、史料の本当の執筆者、そして光秀の意外な素顔に迫る。
     これまで指摘されていた、一つの文書であるにもかかわらず光秀の評価が混乱していた理由、日本史の史料には見られない記述の信憑性の高さを、史料をていねいに紹介しながら明らかにする。初のフロイス手書き原典から訳した「一五八二年の日本年報の補遺(改題:信長の死について)」も全収録!

    [目 次]
    第一章 信長とキリシタン宣教師
    第二章 報告書「信長の死について」の成立
    第三章 キリシタン史料から本能寺の変をたどる
    第四章 光秀の意図
    史料編 完訳・ルイス・フロイス「信長の死について」
  • 1,056(税込)
    著者:
    井沢元彦
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    本当の日本史は、「天皇」なくして語れない!

    天皇はなぜ日本で一番偉いのか。皇帝でも国王でも君主でもない、日本独自の「天皇」はどのように生まれ、歴史にどんな影響を与えてきたのか。神武・継体・持統・後白河・正親町・昭和ほか、キーとなる54人を選び、現代まで続く日本史の大きな因果関係のなかで、その事績を読み解く。通説やタブーを乗りこえ、従来の歴史教育が無視してきた事実と常識を学び直す、「この国のかたち」を知るための歴史入門講義。便利な「歴代天皇一覧」付き。
  • 990(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    青木裕司
    レーベル: ――
    出版社: KADOKAWA

    「今日は何の日?」で学ぶ、思考と行動のヒント

    「歴史に学べ」とは、常々いわれる言葉だが、
    本書は、1年365日「今日は何の日?」をベースに、
    その日起こった歴史上の「事件」や「出来事」を厳選。

    なぜ、あの事件や出来事は起きたのか?
    歴史に名をとどめた人物たちは、困難な局面をどう切り抜け、どうやって栄光を手にしたのか?
    あのエピソードは世の中にどんな影響を与えたか?
    これらをわかりやすく解説し、「歴史に学ぶ今日のヒント」を読者に提供する内容。

    著者直筆の「板書風手描きイラスト」などの図版を適宜まじえつつ、紙面展開していく一冊。
  • 「電撃戦」はなかった! 第二次世界大戦を席捲した名将、その素顔を暴く。

    「電撃戦」はなかった!
    『「砂漠の狐」ロンメル』に続き、欧州を征服し、第二次世界大戦を席捲した名将の素顔を暴く。
    伝説となった戦車将軍は、ドイツ装甲部隊をいかにしてつくりあげたのか?
    『独ソ戦』著者の最新作にして、最新学説による、これまでの俗説を一掃する決定的評伝!

    第二次世界大戦の緒戦を華々しく飾ったドイツ装甲集団を率いた著名な将軍にして、「電撃戦」の生みの親とされ、連合軍からも「名将」と畏怖された男、グデーリアン。
    ところが、「電撃戦」というドクトリンは存在しなかったことが今では明らかになっている。
    ロンメル同様、グデーリアンの研究は日本では遅れていた。
    いまでは否定されている数十年前に人口に膾炙した伝説が、未だに独り歩きしているのだ。
    彼は国粋主義者だった。が、純粋な愛国者だったのか、それともナチの賛同者だったのか?
    ヒトラー暗殺計画にどこまで与していたのか?
    欧州を征服した男にして、伝説となった戦車将軍の仮面を剥ぐ。
    ――ドイツ装甲部隊はいかにしてつくられたのか、その真相が明らかとなる。

    【目次】

    序 章 さらば夏の光よ
    第一章 仮面を剥がされたグデーリアン
    第二章 青年将校
    第三章 多くの戦訓を得た第一次世界大戦
    第四章 敗戦と義勇軍体験
    第五章 自動車部隊へ
    第六章 戦車に注目せよ
    第七章 装甲部隊の「総稽古」
    第八章 砲火の洗礼
    第九章 不完全な勝利
    第一〇章 「バルバロッサ」作戦
    第一一章 深淵への転落
    第一二章 斜陽を受けながら
    終 章 修正された自画像

    あとがき
    グデーリアン年譜
    主要参考文献
    写真・図表について
  • 935(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    岸川 雅範
    レーベル: 角川選書
    出版社: KADOKAWA

    江戸・東京の祭礼文化を資源として伝統を創造する

    日本経済の中心である大手町、丸の内を氏子地域にもち、旧魚市場など108の町会の総氏神である神田明神(神田神社)。アニメ文化の発信地である秋葉原が近いこともあって、ラブライブ!シリーズ、シュタインズ・ゲートといった作品の舞台となり、聖地巡礼の場ともなっている。そんな江戸総鎮守、神田神社の歴史にかんがみ、祭祀の始まり、大祓や節分といった季節の行事、成人式、結婚式といったしきたりの創造、御朱印の由来など、神社仏閣、日本のしきたりの大本となった文化をクローズアップ。江戸時代から現代へ連綿と続く伝統文化をひもとく。
  • 1,056(税込)
    著者:
    渡辺精一
    出版社: KADOKAWA

    孔子、老子、荘子……古代中国で生まれた東洋の思想の根源を一挙に読み解く

    孔子を筆頭に、老子、荘子、孟子、荀子、韓非子、孫子……など、春秋戦国時代の古代中国では、数多くの思想家が現れた。彼らは「諸子百家」と総称される。
    その思想は、東アジア全域の思想に大きな影響を与え続け、今なお衰えない。2200年以上前の思想でありながら、現代の私たちにも生き方の指針を示し続けてくれている。
    なぜ戦国の世に多くの思想家が出現したのか? 彼らの主張やその違いはなにか? 
    残された著作や人物評から、彼らの人柄を読み解き、その思想の本質を解き明かす。
  • シリーズ2冊
    968(税込)
    著者:
    夢枕獏
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    未完の国民小説が夢枕獏の手によって甦る、「新伝・大菩薩峠」!

    時は幕末、御岳神社の奉納武術試合。「音無しの構え」で知られる剣客・机竜之介。甲源一刀流の師範・宇津木文之丞。そこに割って入る天然理心流の土方歳三。未完の小説「大菩薩峠」が夢枕獏によって甦る!
  • 990(税込)
    著者:
    菊地浩之
    レーベル: 角川新書
    出版社: KADOKAWA

    家康の近親、松平一族、三河譜代の家老、三河国衆……家臣団の実態に迫る。

    徳川家康の近親と松平一族、三河譜代の家老、一般家臣、三河国衆、三河以外の出身者の順に、主要な家臣の系図をひもとく。そこから浮かび上がる人間関係により、徳川家臣団の実態に迫る。家系図多数掲載。
  • 1,100(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    辻田 淳一郎
    レーベル: 角川選書
    出版社: KADOKAWA

    邪馬台国、倭の五王、磐井の乱ほか、 鏡=権力 となった古代史の謎に迫る

    古代の鏡は考古学において重要な資料である。しかし、その意味や役割についてはこれまでほとんど知られてこなかった。最前線の研究に基づき考古学の重要な理論や方法論をわかりやすく示しつつ、複雑で難解な鏡の研究史を整理。邪馬台国以前から、倭の五王の時代、6世紀の磐井の乱の時代まで、遺跡から出土する鏡の形態や製作地、列島内での流通と分布を丁寧に解説する。日本列島の国家形成の歩みを古代の鏡から映し出す試み。
  • 「漢奸」か? 「国士」か? 日中戦争後に”売国奴”とされた男たちの実像!

    汪兆銘、殷汝耕、王克敏、梁鴻志。
    戦後、「漢奸」とされた者たち。彼らの行動は、和平という名の降伏に過ぎなかったのか!?
    卑劣なる売国奴か? 火中の栗を拾った「愛国者」か? いったい、彼らは何をしたのかを明らかにする。
    満洲国以外にもあった、闇に葬り去られた政権が最新研究で甦る!

    1931年の満洲事変以後、日本が中国大陸へ進出する過程で中国人(または満洲人・蒙古人)を首班とする現地政権がいくつも生まれた。
    それは、まるで操り人形のように日本側の意のままに動いたため、親日傀儡政権(中国語では偽政権)と呼ばれた。
    日本が中国占領地を統治するのに必要不可欠だったその存在を抜きに、日中戦争を語ることはできないが、満洲国以外は光があたっていない。
    最新研究に基づく、知られざる傀儡政権史!

    「研究を始めると、中国側はやはり漢奸や傀儡政権は悪であるという前提で論じられているため、客観的分析に欠けていることがわかりました。これは戦争で被害を受けた立場であり、かつ現在の政治状況では、そのように論じてもやむを得ない事情があります。
     一方、日本側は、実証面では中国側に勝っていますが、特定の漢奸や傀儡政権に関心が集中し、全容をとらえるような研究が不足していました。欧米の研究は、二〇〇〇年代以降になって盛んになってきましたが、日中の研究の蓄積にはまだ及びません。(中略)
     本書をとおして、漢奸たちの本心はどこにあったのか、彼らはなぜ傀儡政権を建てて日本に協力したのか、傀儡政権では何が行われていたのか、日本軍は漢奸と傀儡政権をどう操っていたのかという点を明らかにしていきます。」

    ※本書は2013年7月に社会評論社より刊行された『ニセチャイナ』を再編集し、最新研究を踏まえて加筆修正をしたものです。

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