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『完結、大洋図書、読み放題 MAXコース(マンガ(漫画))』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全169件

  • 2006年5月に「五百羅漢」のタイトルで発表されていた小山田いく短編集を今回は3冊に分けて配信。
    第2巻は短編5作品を収録しました。

    第1話「呪雨前線(じゅうぜんせん)」…山の中で「何者か」に追われる2人の少女、河原崎ユキ(かわらざき ゆき)と桑原乃里子(くわはら のりこ)。
    全ては2人が春休みのある日、小学校からの友人、小野塚星奈(おのずか せいな)と野田秀子(のだ ひでこ)の2人と共に星奈の家の別荘に遊びに来た時から始まった。
    その日、別荘に着いた皆の前で星奈は様子のおかしいそぶりをし、事件を装って皆をからかう。
    騙されて笑い出す乃里子たち3人だったが、その後、4人の周りに奇妙なことが起き始める。
    やがて、秀子が何者かに襲われ、星奈は姿を消した。
    ユキと乃里子は再び星奈の別荘に向かうが、その山中で「何者か」が2人を襲う。
    必死に逃げる2人を待ち受ける物は果たして…!
    第2話「さよなら香乃ちゃん」…萩村香乃(はぎむら かの)は優しいパパ、ママとの三人家族。
    隣にいる伊藤さんのご夫婦もちょくちょく遊んでくれる。伊藤さんご夫婦には汐音(しおね)という娘がいたが、10歳の時にひき逃げに遭いこの世を去っていた。
    ある日、香乃は友達の家に遊びに行く途中猫の尻尾を踏んだ拍子に電柱に頭をぶつけてしまう。
    その時、彼女の頭の中に不思議なイメージが浮かんだ。友達の家に着いてすぐ、香乃は友達の母親に当然のようにその家で飼っていた犬のことを聞くが、それは香乃が知るはずも無い昔の話だった…!
    第3話「ふるやのもり」…何かにつけて臆病で友達もいない、すみれ。
    ある日、すみれはおばあちゃんが病気と聞いて田舎に駆けつけるが、おばあちゃんはいたって元気だった。
    すみれはとりあえず、おばあちゃんの家に泊まることになるがその日に限って家には奇妙な訪問者たちが次々と訪れ…!
    第4話「待宵電車」…高校受験を控えながらも塾の合宿を欠席し、夏休みを田舎で過ごした、はつみ。
    新学期になり、焦りを感じたはつみは集中的に塾の補習を受けるようになる。
    そんなある日、はつみは帰り道の電車で同じ塾の大学受験講座に通う憧れの先輩、中條(なかじょう)に会った。
    偶然、憧れの人に会えて浮かれるはつみ。だが、彼女はやがてその電車が何かおかしい事に気付き…!
    第5話「手」…夫の隆広、連れ子の玲司と暮らす主婦、桂子。
    結婚して2年になる彼女はすでに夫と子供の態度に精神的な限界を迎えていた。
    彼女は現実から逃げるように以前から行っていたガーデニングにのめり込んで行くが、そんなある日、桂子は異様な物が地面から生えている事に気付く。
    それは、人間の「手」だった。
    動揺し、妄想にとらわれて行く桂子。そして桂子が追い込まれて行った時、この手をめぐり予期せぬ事実が明らかになって行く…!

    非公認団体「小山田いくプロジェクト」が2019年2月23日から期間限定で集めた小山田いくファンのコメント第二弾も掲載!
  • 2006年5月に「五百羅漢」のタイトルで発表されていた小山田いく短編集を今回は3冊に分けて配信。
    最終巻となる本作は短編5作品を収録しました。

    第1話 「滅びの日記」…近所に住む正太郎(しょうたろう)に誘われ大仁(だいに)、美可子(みかこ)と共に老人の殺人事件が起きた家に忍び込んだ小実乃(こみの)。彼女はそこで一冊の日記を見つけた。そこに書かれていたのは人の心が荒び人類の滅びに続いてゆく未来の出来事。小実乃たちはその内容におびえ、学校の授業にも身が入らない。正太郎はそんな小実乃たちをけしかけ、再びその家に忍び込むが、そこに現れたのは意外な人物だった…!
    第2話 「怨霊峠」…両親を事故で亡くし兄と暮らしてきた宮下梓(みやした あずさ)は兄、哲雄(てつお)に恋人ができたことを喜んでいた。だが、ある日恋人の小柴美絵(こしば みえ)とドライブに出た哲雄は事故で帰らぬ人となってしまう。恋人の美絵は重傷を負いながらも生き残ったが、梓は彼女の態度に違和感を感じた。そんな梓の前に矢車署の刑事、斗賀が現れ、やがて事件は誰もが想像もしない方向へ向かって行き…!
    第3話 「廃校の一夜」…気が付くと春宮文女(はるみやあやめ)はかつて彼女が通った小学校の分校の前に立っていた。何故そこにいるのか、事情がのみ込めない文女の前に同級生の加倉七弥(かくら ななや)が現れる。七弥は同じ学校に通う同級生の早希(さき)、美帆子(みほこ)に声をかけ、その廃校で闇鍋パーティーを始めるが、鍋をつつきながら思い出を語り合ううちに七弥たちの態度に異変が現れる…!
    第4話 「白い異界」…ある雪の日、自宅で一人留守番をしていた紀予(きよ)。雪が全ての音を消してしまったかのような不思議な静けさの中、いつの間にか眠りに落ちた彼女はそこで恐ろしい夢を見た。それは恐ろしい森の化物の夢。そしてやがて目を覚ました彼女の前におぞましい光景が広がり…!
    第5話 「えるふ」…人はその最期の時、その一生を走馬灯のように思い出すといわれるが、その時を迎えた村瀬貢生(むらせ つぐお)の脳裏に甦って来たのは1人の少女の思い出だった。幼い頃、両親と共に新居に引っ越した貢生の前に「えるふ」と名乗る不思議な少女が現れた。時を同じくして貢生たち一家はその家で起こる不可解な現象に巻き込まれて行く。問いかける貢生に何も答えない、えるふ。だが相次ぐ不可解な現象の末貢生が絶望の縁に追いやられた時、えるふは貢生にその真実を話し始めて…!

    巻末には小山田いくの代表作「すくらっぷ・ブック」の登場人物、小宮山雅一郎のモデルになった小宮山さんのインタビューの他、小山田いく作品に寄せるファンたちの熱いメッセージを掲載!
  • 2006年5月に「五百羅漢」のタイトルで発表されていた小山田いく短編集を今回は3冊に分けて配信。
    第1巻は表題作品「五百羅漢」の他短編4作品を収録しました。

    「五百羅漢」…雑誌「野仏」の専属ライターとして石仏を取材して歩く数巳(かずみ)と恋人の美津子(みつこ)は2人で美津子の実家を訪れる。
    それは村にある五百羅漢を訪れるためだったが、村ではこの場所は立ち入り禁止という暗黙の了解があった。
    五百羅漢を訪れてからいつもと違う暗い雰囲気を漂わす美津子と数巳を見て亡き従弟、純生(すみお)の名前を呼ぶ美津子の兄に違和感を覚える数巳。
    やがて数巳は美津子に隠された秘密を知る事となるが、その時彼を不可解な現象が襲う…。
    その他、訪れる人もいない山荘を守り続ける老人とそこを訪れた一人の女性。老人はやがて女性に山を愛し、山を描き続けた一人の男について語り始める…「山荘夜話」、薄幸の少女、災子は交通事故で命を落とすがひょんな事から妖怪「猫又」になり?!の「災子 猫又ね!」」、とある中学校の庭にある卒業記念の桜とそれを守り続ける教師、朝森(あさもり)。植物を愛する少女、春水(はるみ)は朝森との触れ合いを通してその桜に寄せた人々の想いを知る…「記念樹」、あとわずかで定年を迎える刑事、岩佐の元に配属されてきた新人刑事、栗林奈美。彼女は岩佐が心残りという事件を再捜査するよう、彼に力をかすが、その裏には彼女の隠された秘密があった…「風舞人」。

    今回の配信にあたり、特別に録り下ろした『すくらっぷ・ブック』の登場人物・桜井光代のモデル・光代さんのインタビューを掲載しています。
  • 高校空手会は夏休みに入る頃、各地で全国へと繋がるインターハイ予選が始まる。残念ながら舞弥の所属する部活は団体戦で2回戦敗退となったものの、白間が個人で優勝。全国大会へ出場を決めた。その予選には片山翠、舞弥の姿はなく、全国各地の優勝候補者は誰も予選に出場しなかった。なぜなら舞弥の兄が考案した男女混合大会「全日本太田道場オープントーナメント」に全国の猛者が集うからだ。果たして、真の最強の称号を得るのは…!『兎-野性の闘牌-』で絶大な人気を誇った伊藤誠がフレッシュな感性と圧倒的な筆力で描く、空手漫画の完結編!
  • 空手を続けることにした舞弥は転校先の高校の女子空手部でほぼシロウトに近い部員たちとインターハイを目指すことになった。始めはぎくしゃくする部員たちと舞弥だったが、お互いの力を認め出し、心が繋がりだしていく。そんな矢先、残忍非道で有名なハングレ集団のチームゼロ・清原悦司が部員たちを襲ってきた。果たして、舞弥たちの運命は…!女子高生空手会の「春秋三伝(しゅんじゅうさんでん)」と呼ばれる三傑、昨年の高校総体覇者・羽今日子(高3)、昨年、全国大会に事故で欠場した小川綺(おがわあや、高2、『兎-野性の闘牌-』にも登場)、そして舞弥(高1)の3人が激突する!
  • 天才空手家である父が死んだ。遺影を前に父の宿願である「空手世界選手権で世界初の兄妹制覇」を目指すという兄に対して、妹の舞弥は「普通の女子高生になって恋がしたい」と空手をやめることを突然告げた。それを許さない兄は、1ヶ月以内に自分を倒せる男を連れてきたら、空手をやめること、そして、恋をすることを認めると舞弥に条件を出した。そこで舞弥は昨年のインターハイで、唯一兄を苦しめた片山翠という男に目を付ける。しかし彼は空手部を辞めて、なぜか華道部に入っていた。理由は舞弥と同じ、「恋をしたい」だった。果たして舞弥は彼にもう一度空手をさせ、兄を倒させることができるのか?そして舞弥の高校生活は?『兎-野性の闘牌-』で絶大な人気を誇った伊藤誠がフレッシュな感性と圧倒的な筆力で描く、格闘漫画の決定版第一弾!
  • 憧れの「のぞみん」ともっと仲良くなりたいっ!

    完璧王子と呼ばれる完全無欠な少年、宮野数のデュアル(女装⇔男)な恋の物語――。

    あっというまの中学3年間。

    もうそろそろ進路も決めなきゃね。

    でもでも、僕たちの学校生活は恋に同人活動に大忙し!

    卒業までには「のぞみん」との恋を成就させたいけど、母親に女装をしていることがバレそうになったり、新たな恋の予感もしたりして…ドタバタはいっこうに終わりそうにない!?

    恋の延長戦の予感もする青春メタモル同人ラブ・コメディー、ここに完結……?

    果たして数の努力は、「のぞみん」へと届いたの…かっ!?
  • 憧れの「のぞみん」ともっと仲良くなりたいっ!

    完璧王子と呼ばれる完全無欠な少年、宮野数のデュアル(女装⇔男)な恋の物語――。

    みんなで頑張った賢帝祭も終り、次に目指すのは同人の祭典「冬コマ」!!

    文芸部の六徳さんも、素人の東峰さんも誘って、みんなで協力して楽しくコピー誌を作って頒布したり、コスプレしたりと冬のお祭りを満喫する!

    一方、数と“のぞみん”との距離は近くなってきて、いよいよ片思いも成就するか!と思いきや、恋の行方は乱気流。
    全然想像つかなかった方向へ――。

    カワイイ大阪弁妹姉も登場で、恋ゴコロ満載な6巻の電子書籍が新装版で登場!!

    果たして数の努力は、のぞみんへと届くのかっ!?
  • 憧れの「のぞみん」ともっと仲良くなりたいっ!

    完璧王子と呼ばれる完全無欠な少年、宮野数のデュアル(女装⇔男)な恋の物語――。

    ついにやってきた賢帝(けんてい)祭初日!

    数(あまた)たちのクラス2-Aは、コスプレ喫茶で売り上げ1位を目指すことに。

    文化祭実行委員の東峰さんを中心にクラスみんなで頑張るけど、なかなか売り上げが伸びない事態に……。

    魅惑の変身をさせられた漫研の松本部長に、あわやポロリなコスプレ披露の六徳さん。

    そして、数はアマネと何度も入れ替わり、クラスのためにと、一心不乱に頑張っていく!!

    みんなで協力して、優勝するぞっ!!!
    果たして数の努力は、のぞみんへと届くのかっ!?
  • 憧れの「のぞみん」ともっと仲良くなりたいっ!

    完璧王子と呼ばれる完全無欠な少年、宮野数のデュアル(女装⇔男)な恋の物語――。


    漫研部長の松本からてんみこの描き方を教えてもらうため、秋葉原で会うこととなったアマネ。

    その正体を知らず、アマネを本物の腐女子だと思い込んでいる松本はそっけない態度をとっているが、ふたりでメイド喫茶を訪れたり、秋葉原めぐりをしているうちにだんだんと親密になっていく。

    そして学校ではいよいよ文化祭が始まろうとしていた。

    文化祭実行委員となった数は、クラスの催し物が「メイド喫茶」に決まったことで、変装しないままで秋葉原のメイド喫茶を訪れることとなってしまった。

    よりディープな秋葉原へとはまり込んでしまったアマネ。
    果たして彼の努力は、のぞみんへと届くのかっ!?
  • 野球人に最も愛されたスポーツライター永谷脩の緻密な取材力と水島新司に師事していた五十嵐幸吉の圧倒的な筆力で蘇るプロ野球の名選手たちの隠れたエピソード最終巻!
    第3巻では、後にメジャーへの道を拓くことになる近鉄・野茂英雄の挑戦、
    ヤクルト/巨人で四番を務めた広澤克巳、『守りだけで一億円が取れるセカンド』西武・辻発彦、
    初打席満塁ホームランの『満塁男』巨人・駒田徳広、スイッチヒッターとして名をはせた阪急/オリックス・松永浩美、
    バック転のパフォーマンスで一躍人気となった西武・秋山幸二、
    広島の核弾頭首位打者・正田耕三、プレー中の衝突による大ケガからリハビリを経て423日ぶりの復活を果たした天才、巨人・吉村禎章、
    二千本安打を達成した中日/日ハム・大島康徳の9選手を収録。
    読むプロ野球レジェンド、遂に完結!
  • 野球人に最も愛されたスポーツライター永谷脩の緻密な取材力と水島新司に師事していた五十嵐幸吉の圧倒的な筆力で蘇るプロ野球の名選手たちの隠れたエピソード!
    第2巻では、三冠王へ挑戦するロッテ・落合博満、
    広角打法の南海/近鉄・新井宏昌が首位打者を獲るまでのストーリー、
    西武キラーとして名をはせた日ハム・松浦宏明、
    『ミスターアンダースロー』阪急・山田久志、
    甲子園のアイドル投手から打者へと転向したロッテ・愛甲猛、
    西鉄/クラウンと九州で活躍し、所沢へと移転した新生西武でもエースとして活躍した東尾修、
    近鉄・阿波野秀幸がエースとなるまでの感動物語、
    『鉄人』広島・衣笠祥雄、『抑えの切り札』巨人/西武・鹿取義隆、
    西武の若きエースとして活躍した工藤公康、『燃える男』巨人・中畑清、
    フォークを切り札に抑えで活躍した大洋/横浜・遠藤和彦、阪急/広島/近鉄/巨人で二千本安打を達成した加藤英司、
    当時の最年長ノーヒットノーランの記録を達成した日ハム・柴田保光など14選手を収録。
  • 野球人に最も愛されたスポーツライター永谷脩の緻密な取材力と水島新司に師事していた五十嵐幸吉の圧倒的な筆力で蘇るプロ野球の名選手たちの隠れたエピソード!
    第1巻では『ブンブン丸』ことヤクルト・池山隆寛が『バックスクリーン男』として覚醒するまでの物語、
    広島・達川光男が選手会長としてチームを引っ張るに至るまでの物語、
    それまでタブーとされていた肘にメスをいれて復活したロッテ・村田兆治のサンデー復活ストーリー、
    アキレス腱断裂から復活した不惑のホームラン王・南海/ダイエー・門田博光、
    ケガと病を克服した阪急/オリックス/阪神・石嶺和彦、
    完全試合を達成したこともある『酒仙投手』阪急/オリックス/ダイエー・今井雄太郎、
    難聴の外野手・近鉄/南海/ダイエー・山本和範、他、
    巨人/中日・西本聖、巨人・桑田真澄、中日/西武・平野謙、西武・渡辺久信、中日/阪神・田尾安志、広島・小早川毅彦、西武/巨人/オリックス・清原和博の14選手を収録。
  • 憧れの「のぞみん」ともっと仲良くなりたいっ!
    完璧王子と呼ばれる完全無欠な少年、宮野数のデュアル(女装⇔男)な恋の物語――。


    腐女子の「のぞみん」に慕われるまでの関係になった数。
    しかし、それはあくまでも女装した「アマネ」だからであり、素の姿で合う学校ではスルーされていた…。

    もっと「のぞみん」と親しくなるため、数は同人最大イベント「夏コマケ」に参加する!
    初めてのコスプレにドキドキ!

    新たなレイヤーさんとの交流にワクワク!
    そして、のぞみんとの距離を縮めてラブラブ! ……と、なれるのか!?
    この想いよ、彼女に届けっ!!!
  • 憧れの「のぞみん」ともっと仲良くなりたいっ!
    完璧王子と呼ばれる完全無欠な少年、宮野数のデュアル(女装⇔男)な恋の物語――。
    腐女子の「のぞみん」に慕われるまでの関係になった数。
    しかし、それはあくまでも女装した「アマネ」だからであり、素の姿で合う学校ではスルーされていた……。
    それは、まだまだ“腐”心が足りないからだ!
    数は望との関係をより深めるために、コピー誌の作製、「乙女」ロード探索と、“腐”の道を究めるための修行の日々が始まる……!!
    この想いよ、彼女に届けっ!!!
  • 君を知ることは、僕が変わることだったんだ……。
    文武両道、眉目秀麗!
    完璧王子(パーフェクトプリンス)と呼ばれる完全無欠な少年、宮野数(みやのあまた)が恋をした!!
    その相手は、クラスメートの小西望(こにしのぞみ)。
    毎日彼女と同じ電車に乗るものの、話すきっかけがつかめず悶々とする日々を過ごしていた数はある日、熱を出して寝込んでしまった姉の代わりに、女装(!)して「同人誌即売会」に参加することになってしまったのだ。
    ところが、初めて体験する同人誌即売会の熱狂に翻弄される数の前に、なんと憧れの望が現れたのだった!!そう、彼女はBLが大好きな「のぞみん」こと、腐女子だったのだ…。
    彼女に近づくために「腐」の道へ踏み込んだ、数の恋の行方はいかに!?
    『ヤングガンガン』で大人気を誇り社会現象ともなった「もりしげ」の大傑作が遂に電子化!
  • 前巻のご紹介で、この作品は文章でご案内することが不可能であると、書いています。文章を連ねるほど、シュールで、けた外れの作品世界を損ねてしまう気がするからです。
    この破天荒な作品が登場した時代、日本はバブルの絶頂を迎えていました。
    バブル経済を懐かしがる方もいらっしゃいますが、一方でこの狂乱の時代はかけがえのない価値を取り返しのつかない形で破壊し、多くの人々がその潮流とともに自分を見失っていきました。
    しかし、「県立御陀仏高校」の視点は、あくまでも漫画表現を創造的に読者に届ける、というプロのこだわりに貫かれています。
    描かれる世界がいかに破天荒で、シュールであっても、漫画を愛する人の感覚の「普遍」に著者は語り掛けています。
    猫十字社氏は時代に全身体でぶつかりながらも、必死にそれを突き抜けようとしたと感じられます。
    本作において、ギャグ作品の構成に新たな深化を示した猫十字社氏は、この後、分野を横断してファンタジー作品の傑作「幻獣の國物語」(クィーンズセレクション所収)を執筆します。改めて、著者の苦闘に沿い、「お茶会」→「黒もん」、→「御陀仏」と読み進んで頂くと、傑作ファンタジー「幻獣の國物語」の世界も新たな色彩が加わるかと思います。
    本作の巻末にはそれぞれ「業猫」という作品が収録されています。
    時代と対峙した猫十字社氏の真摯な生き方が垣間見られると同時に、この後に続くファンタジー作品の孤高の輝きを生み出した背景を読み取れます。
  • 1984年に時代を先駆したギャグ作品『黒のもんもん組』の連載終結後、猫十字社氏は舞台を『プチフラワー』(小学館)に移して、この作品の連載を開始しました。
    『プチフラワー』は、竹宮惠子氏の「風と木の詩」、萩尾望都氏の「メッシュ」などをはじめとして、のちに長く語り継がれる作品を掲載し続けた、少女漫画の最先端の雑誌でした。
    この最先端の舞台で、猫十字社氏のギャグ作品はさらに豊かな広がりを見せます。
    この作品は、前作「黒のもんもん組」の延長線上に位置づけられており、また、確かにその過剰なまでのエネルギーの迸りは、前作に連なるものが感じられます。
    しかし、キャラクターと作者の距離感が微妙に変化しています。
    「黒のもんもん組」に登場するキャラクターは身近な人物を作者の圧倒的な才能で容赦なく(否定的な意味ではありません)デフォルメして動かしているのですが、本作に登場する人物は、キャラクター設定に一定度の設計意図が感じられます。
    キャラクターを勢いで動かすのではなく、作品世界の構築を前提として、キャラクターを位置づける意図が感じられます。
    そのため、本作は「黒のもんもん組」に比べ、ある意味で分かりやすく、より一般的な広がりを持った作品に仕上がっています。
    本作は、この意味で少女画ギャグ作品の優れた代表として位置づけられているのです。
  • 「県立御陀仏高校」の校長は重要文化財の大仏で、チョーク投げの奥義を極め、一日の終わりには金パックを忘れない。
    教頭は十一面観音で、数学の教師は阿修羅。
    英語の教師はイエスで、校務員は実直な仮面の下に「なにか」を秘めている通称「毛皮のモーリン」。
    そして生徒は「家事百房」という家庭科の究極の修練を修めたモモちゃんと、馬をペットにしているたっつぁん、そして脈絡なく現れたゴル子さん……、キャラクターをただ並べているだけで、何が何だか分からなくなる本作は、まさに、少女漫画界に異彩を放つ、不滅のシュールなギャグ漫画です。
    ここまで言葉を連ねてこの作品をご紹介しようと努力していますが、全く報われません。
    言葉の連なりを嘲笑うかのように、猛烈なスピードと、爆笑の連続でこの作品は飛び去って行きます。
    また、もう一度読み返していただくと、細部にも見逃せない過剰なおかしさが満ちています。
    登場している戦車のごっつさや、武器やバイクの細部の描き方も半端ではありませんし、セリフも爆発しています……例えば、キャラ同志の対決シーンに…「地道な福袋と一獲千金の福引とでは『資本論』発表後も歩み寄ることはなかった」などというセリフが当たり前のようにさらっと書かれています。この作品のご紹介文は、文ではご紹介できない、という結論に至ります。
    まさに漫画ならではのシュールな傑作です。
  • 「美」をめぐるあらゆるコンプレックスを解決してきた、吉祥寺美作子。名声高まり多忙を極めるなか、そんな彼女自身の美しさに陰りが…!?自分の幸せ作りにあてるため、時間節約の美人生産プロジェクトを発動させる美作子。ところが、依頼人の少女たちには不評…。どうしたらキレイになって、愛せる自分を、大好きな人とすごす輝く時間をつかめるのか。夢を叶える手段は人それぞれと気づいた美作子がもたらしたのは…!?「キレイになれない女の子は、この世にいないんだから――」ミラクル・エステティック・ラブコメディ、ここに完結…!!※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • アニメ化作品「ZANKAN!」とは、世界各地に現れた魔物を倒すために、「ライアットマン」と呼ばれる特殊能力者たちの、人知を超えた淫靡な戦いを描いた作品である…!

    世界各地に悪魔、幽霊、魑魅魍魎が現れるようになった、人間と魔物が混在する世界。
    魔物たちは人を襲い、被害は年々増加していく中、魔物を退治する「ライアットマン」と呼ばれる特殊能力者たちが頭角を現すようになってきた。
    戦いには謎の術や薬等を使われ、ライアットマンは淫靡な争いに巻き込まれていく……。

    魔界と人間界をつなぐゲートとして変貌してしまったビルを前に多くのライアットマンがその開放を止めようと全力で立ち向かっていた。
    そして同じころ、魔物として覚醒した繭…いや、繭螺とに戦うミツルギの前に、「この世界すべてを作り出した」という光輝く人影が現れ、「失敗してしまったこの世界をリセットしてやり直す」と告げたのであった…!龍炎狼牙が送り出す、伝奇ホラーロマンが遂に完結!!
  • クイーンズセレクション『小さなお茶会 第4巻』のご紹介でも触れましたが、『黒のもんもん組』執筆当時の猫十字社氏は、苛烈なスケジュールに追われていて、その創作活動は、想像を超える集中力が求められていました。
    例えば、『黒のもんもん組』の一回分の作品は、着想から絵の完成まで3日程度の余裕しかなく、猫十字社氏はもちろん、本編にも出てきますが、編集担当者も大げさでなく、「殺気」だっていました。
    しかし、この状況でも猫十字社氏はさまざまな常識を超えたキャラクターを捻出しています。
    今回主に登場するキリストとゴーダマはその典型です。
    まさに、神も仏も、キャラクター化していきます。
    ただ、面白いことに、多くのファンの皆さんが、それぞれ好きなキャラクターは何か、と問われた際、その答えは極めてマチマチである、という事実です。
    猛烈なエネルギーで次々に生み出されていったキャラクターたちは、それぞれの時期の読者の皆さんに、まさにそれぞれに一期一会の出会いがあったことなのだと思います。
    この巻には、猫十字社氏のデビュー作であるとともに、当時、白泉社が社を上げて設立した新人漫画賞であるアテナ大賞受賞作の「天使の一日」が掲載されています。
    この作品を一読すると、異彩を放つ天才が、まさにすい星のように出現した当時の驚きを想像することができます。
  • 1978年から1984年という、バブル経済を前にして、さまざまな分野でさまざまな表現活動が急激な勢いで加熱していった時代。
    サブカルチャーという、文化表現に新しい局面が花開いた時代。
    この時代を先駆的に駆け抜けてきた『黒のもんもん組』は、文化がバブルによって沸点に達してしまう寸前に最終回を迎えます。
    漫画文化の一種の到達点でもある沸点に達するまでの創作活動は、命がけを強いられます。
    『黒のもんもん組』で猫十字社氏は命を削りながら「笑い」を創出してきましたが、その原点は「本質」との対峙であり、「本質」との絡み合いでした。
    第3巻のあとがきを読むと、「一瞬の光やシクラメンの鉢や母のしぐさや表情や、とても繊細に編み込まれた様々な条件が重なって化学反応なんかもあったりして、あの幸せな大爆笑」になった、という美しい文章があります。
    「笑い」の本質に迫る鋭い洞察です。
    この奇跡のような一瞬を猫十字社氏は求め続けてきたのだと思います。
    また、このあとがきには、漫画のデッサンに対する、卓越した意見が書かれています。
    『黒のもんもん組』の底知れぬエネルギーは、このような「本質」への懸命な肉迫によって結実した作品でした。
    しかし、猫十字社氏の挑戦はまだまだ続きます。
    『黒のもんもん組』終結に引き続き、この挑戦は『県立御陀仏高校』という連載作品にバトンが手渡されます。
  • ニキビを治して憧れの先輩に告白したい女子中学生。爆発的な天然パーマのせいで、オーディション全落選のモデル志望女子。彼氏と水着デートが決まったのに、お腹だけ中年太りに苦しむ女子大生。頭の先から爪先まで、「美」をめぐるどんな悩みでも、美容の天才・吉祥寺美作子が即解決!その一方、新登場のライバルによって、助手のさつきが大ピンチに…!?少女たちのビューティー・サバイバルは終わらない…!!※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • 第一ページ目から突然に「しゃかしゃかしゃか」という擬音とともに、登場人物たちが意味なく駆け巡り(ゴキブリの走りをまねているそうです)、それを受けて「きりすとっ」という書き文字とともに人物が飛び上がります。
    さらにはコマの枠線を交差しながら人物たちが舞い始める……この圧倒的な展開で『黒のもんもん組』が幕を開けます。
    現代の私たちにとっても衝撃的な、このとてつもないセンスがなぜ生まれたのかを考えると、初出時の社会状況を参照したくなります。
    かつて日本は社会全体で一つの大きな価値観を共有していました。
    すべての人が等しく豊かになれる、という考え方で、背景には高度経済成長という日本社会の経済的発展がありました。
    しかし、進歩という光は多くの陰を生み出しました。
    様々な公害が発生するなど、この価値観はきしみ始めます。
    そして、この画一的な価値観の呪縛から解き放たれながら新しい表現が登場し始めました。
    少女漫画もこの時代に内容を深化させるとともに、多彩な表現が花開きます。
    これを牽引したのは萩尾望都、竹宮惠子、山岸凉子、大島弓子といった作家たちですが、ショートストーリーでは猫十字社の存在が光ります。
    本編が幕を上げる1978年は変化の時代の始まりにすぎません。
    時代の流れは加速度を加え、猛烈な勢いで狂騒の度合いを強めていきます。
    『黒のもんもん組』もこの時代の流れとともに爆発的なエネルギーを噴出していきます。
  • アニメ化作品「ZANKAN!」とは、世界各地に現れた魔物を倒すために「ライアットマン」と呼ばれる特殊能力者たちの人知を超えた淫靡な戦いを描いた作品である…!

    世界各地に悪魔、幽霊、魑魅魍魎が現れるようになった、人間と魔物が混在する世界。
    魔物たちは人を襲い、被害は年々増加していく中、魔物を退治する「ライアットマン」と呼ばれる特殊能力者たちが頭角を現すようになってきた。
    戦いには謎の術や薬等を使われ、ライアットマンは淫靡な争いに巻き込まれていく…。
    魔物たちによる被害が拡大していく中、ライアットマンたちの被害もまた大きくなっていったある日、大型コンピューターに取り込まれた被害者を救うために呼び出されたのは、非公式サイコダイバーのラセツだった。
    意識を失った女社長・光音の精神世界に入ったラセツはこともあろうに被害者であったはずの光音によってとらわれてしまのであった!
    トラウマを抉り出され、完全に堕ちてしまう前に最後の力を振り絞り、ラセツは大きな危機が始まってしまったことを他のライオットマンに伝えるのであったが…?!
    混沌の時代、彼らを待ち受ける運命とは…!!?
    龍炎狼牙が送り出す、伝奇ホラーロマンの第三巻が新装版となって電子配信開始!!!!
  • 優れたギャグ作品は、作品が生まれた同時代のさまざまな価値観の背後にある虚妄を見据え、これをさりげなく脱臼し、ついには破壊します。
    「黒のもんもん組」のパワーが驚異的であるのは、この優れたギャグ作品にのみ備わる特質を間違いなく具備していることに加えてさらに、その量、質の密度が極めて高い点にあります。
    著者はあとがきで、(いい音楽に出会って調子がいい時には)「うまくすれば言葉やシーンの三段跳びなんかもできました」と述べていますが、これは極めて控えめな表現であり、実際にお読みいただければ明らかですが、調子の良し悪しなど関係なく、猛烈な勢いで、息つく暇もなく、まさしく一コマ一コマに強烈なギャグが満ち溢れています。
    また、驚くべきことは、ギャグのネタになる分野がほとんど無制限な点にあります。
    日常生活で出会うエピソードはもちろんのこと、当時流行した言葉、商品、広告、事件、さらにジェンダーはもちろんのこと、政治、哲学、宗教までがネタとなっています。
    例えば当時アメリカが配備し始めた中性子爆弾という核兵器は、「両性具有のつまったバクダン」にされてしまいます。
    「黒のもんもん組」のさまざまなギャグは、時代を超えて私たちの感性にも響いてきますが、執筆当時の世相、時代の背景を踏まえると、また一味違った楽しみを味あうことができます。
  • 176センチ92キロ、クラスで「巨大ブス」と呼ばれている女子中学生・由莉。もっと痩せててキレイだったら、いつもファッション誌に載ってる憧れのカワイイ服が着れるのに…。そんな彼女の前に、若き日(?)の吉祥寺美作子が登場!長身モデル体型の美少女にしてもらって渋谷に出かけたら、モデルプロダクションのイケメン・神埼純にスカウトされて…!?秘密を隠して続ける芸能活動。純への恋心が募る中、クラスメイトの人気モデル・レイコの邪魔が入って…!?ミラクル・エステティック・ラブコメディ、初めてのシリーズ連載を完全収録♪※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • アニメ化作品「ZANKAN!」とは、世界各地に現れた魔物を倒すために、「ライアットマン」と呼ばれる特殊能力者たちの、人知を超えた淫靡な戦いを描いた作品である…!

    世界各地に悪魔、幽霊、魑魅魍魎が現れるようになった、人間と魔物が混在する世界。
    魔物たちは人を襲い、被害は年々増加していく中、魔物を退治する「ライアットマン」と呼ばれる特殊能力者たちが頭角を現すようになってきた。
    戦いには謎の術や薬等を使われ、ライアットマンは淫靡な争いに巻き込まれていく……。
    学校でいじめられ男たちの好きなままに犯されてしまう少女、繭。
    人生に悲観し自殺しようとした彼女に声をかけたのは、魔物の繭螺だった……!!
    繭という人間の姿を得た繭螺は、校内の男たちを淫靡に誘い、身体をさし出してはその魂を次々に奪い取っていく。
    そんなことをすればライアットマンに目をつけられてしまうのだが、圧倒的な力で返り討ちにしてしまうのであった!
    次々に訪れるライアットマンたち……その中に、ミツルギの姿もあった。
    混沌の時代、彼らを待ち受ける運命とは……!!?
    龍炎狼牙が送り出す、伝奇ホラーロマンの第二巻が新装版となって電子配信開始!!!!
  • 彼氏との初旅行=初エッチまで1ヶ月、絶対10キロやせたい女子高生。同じイケメンに片想い中、顔と身体のどっちでアピールか悩む2人のデブス。そんな少女たちを美しく変身させる吉祥寺美作子の前に、母親からミッションが!?絶世の美少女を醜くさせて欲しいという、いつもと間逆の依頼に苦戦する美作子。「美」をめぐる自らのポリシーに抗いながら、少女に授けた施術とアフターフォローは…!?笑って泣いてキレイになれる、ミラクル・エステティック・ラブコメディ♪※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • 彼氏のために立派な黒ギャルになりたいと願う女子高生。周りに整形がバレて、彼氏と破局しそうな女子大生。同じ血筋と思えない華やか美人の姉に、いつもモヤモヤの地味ブス妹。「美」をめぐるコンプレックスで大ピンチの彼女たちを吉祥寺美作子が華麗にサポート!慈愛に満ちた(?)アフターフォローで、ココロも身体も美しく…!?笑って泣いてキレイになれる、ミラクル・エステティック・ラブコメディ♪※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • 「あなたキレイになりたいと思ってるわね?ひと晩ですごい美人にしてあげる」ニキビそばかす、おデブに貧乳、天然パーマでもう絶望…。恋してるのにコンプレックスが気になって、一歩踏み出せない少女たち。そんな時は、現役女子高生にして美容の天才・吉祥寺美作子にお任せ!過激な施術と引き換えに、理想の貴女に大変身!!ちょっとスパルタなアフターフォローで、ココロの中まで美しく…!?笑って泣いてキレイになれる、ミラクル・エステティック・ラブコメディ♪※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • ボロボロになって、絶望の淵に立たされた時、ふと、何か底知れぬ深みに出会うことがあります。
    この深みは誰もが持っているけれど普段は気付かない(或いは、気付かないふりをしている)ものなのかもしれませんが、本書の著者・猫十字社氏は極限状況に陥り、この深みにはまり、壊れてしまいました。
    つらく悲しいどん底の状態から「こちら」との扉を失ってしまった時、親友で犬を育てる「タカちゃ」と再会し、生まれたばかりの子犬を育てることになります。
    猫十字社氏はすべてを捨て、自分が信じた人=タカちゃの言うことだけを聞いて、犬を育て、犬と暮らす日々を送ることを決意します。
    犬との日々を送るうちに、猫十字社氏は静かに、穏やかに蘇生していきます。
    本編では、そのかけがえのない日々が、飾ることなく率直に、楽しく綴られています。
    そしてお互いの心が見えた時、犬は「元気な友達の目」を輝かせ、猫十字社氏は大きなやさしさを身につけます。
    まさに絶望のどん底の体験が「愉快で味わい深い人生を送るための得難い体験へと化学変化(あとがき)」したのです。
    この本では前作に引きつづき、本書に登場するタカちゃ先生が執筆した「これを知らないと犬(ケン)づら」という、犬と暮らす際に知っておいて欲しい基礎知識、基礎資料が掲載されています。
    また、本編の舞台となった長野県飯田市、下伊那郡の風景が犬の目の視点からはどのように見えるのかを実写した写真が載っています。合わせてお楽しみください。
  • 本書の著者・猫十字社氏は、デビュー以来爆発的な創造力で少女漫画に新しい世界を切り拓いてきました。
    その作品はジャンルを縦横に横断し、多様で、すべてが今までにない圧倒的な輝きを放っていました。
    猫十字社氏はこの間、全身体で創作に没頭し、もてるすべての力を絞り出し、命がけで作品を描いてきました。
    できるだけ多くの読者に、美しい、悲しい、狂おしい、おかしい、そして輝かしい世界を届けたいと全力で疾走して22年……その結果……一時期、「壊れてしまった」のです。
    しかし「破壊され焼き尽くされて、草一本残っていない廃墟、どん底のなかで…ボロボロになった身体(あとかき)」という絶望的状況から、猫十字社氏は静かに、確かに蘇生します。
    その一つのきっかけとなったのが、本編に登場する愛犬「りる」との出会いです。
    この作品は、愛犬とともに絶望の淵から静かに甦る日々が穏やかに綴られています。
    セリフは一切の余分な修飾がそぎ落とされ、まっすぐに心に沁みとおってきます。
    本書は日常的な「ペットとの付き合い方」という視点からも豊かな情報を提供してくれますが、その底流に流れているのは、「愛、信頼」という営為のかけがえのなさに対する、強く確かな、切実な思いにあります。
    本編は、この思いの大切さを幅広くお届けしたいため、一般誌で『週刊spa!』(扶桑社)に掲載されました。
  • アニメ化作品「ZANKAN!」とは、世界各地に現れた魔物を倒すために、「ライアットマン」と呼ばれる特殊能力者たちの、人知を超えた淫靡な戦いを描いた作品である…!

    世界各地に悪魔、幽霊、魑魅魍魎が現れるようになった、人間と魔物が混在する世界。
    魔物たちは人を襲い、被害は年々増加していく中、魔物を退治する「ライアットマン」と呼ばれる特殊能力者たちが頭角を現すようになってきた。
    戦いには謎の術や薬等を使われ、ライアットマンは淫靡な争いに巻き込まれていく……。
    ある夜、女性が魔物に襲われているところに現れたライアットマンは、赤い袴を穿いた、篝火麟だった。
    しかし!符術で魔物を焼き払い女性を救い出した篝火麟だったが魔物に逆襲され捕まってしまう!
    薬を打たれ、身動きが取れなくなった麟を魔物が犯し始める。
    抵抗できずなされるがままの麟……。
    しかし、房中術を使える麟は、逆に魔物の精気を吸い取り枯れ果たしてしまったのであった!
    そして…ライアットマンは麟以外にも大勢いる。
    他人の精神に入り込めるサイコダイバーの美女、羅刹。
    魔物でありながら魔物を狩り続ける魔討士、ガルアード。
    三人の美しい使い魔の少女たちを使い魔物を封印していく謎の男、ミツルギ。
    ミツルギの使い魔たちが使える少年、要……。
    混沌の時代、彼らを待ち受ける運命とは……!!?
  • ここまで「小さなお茶会」にお付き合い頂き、ありがとうございました。
    前にも少し触れましたが、この作品が幕を閉じようとしていた時、社会はバブル経済に陥り、人々は大切なことを見失い、狂い始めました。
    欲望が際限なく増殖し、『小さなお茶会』が大切に綴ってきた世界の輝きは砕けていきました。
    この頃、人々の生活の安定と幸福を担保すると信じられてきた銀行のある頭取は、業務遂行のためには向こう傷を恐れるな、と檄を飛ばしています。
    収益が、法や倫理に優先され、倫理観は崩壊しました。
    この狂気の影は現代にも影を落としています。
    そして人々が絶望的な喪失感に捕らわれるとき、救いを求めて『小さなお茶会』が何度も呼び戻されてくるのかもしれません。
    『小さなお茶会』の終了後、猫十字社はメルヘンとギャグの形式にこだわることなく、さまざまなジャンルに挑戦していきました。
    『華本さんちのご兄弟』という切ないまでに清々しい青春ラブストーリー、夢というもう一つのリアルな現実を幻想的に綴った『夢売り』、一方、メルヘン世界もより洗練され、その代表作のいくつかは『泡と兎と首飾り』にまとめられています。
    そして、空前絶後の壮大なファンタジー作品『幻獣の国物語』が大ヒット作となりました。
    『小さなお茶会』が終わっても、猫十字社の多彩な世界は大きく広がっています。
    いずれも『クイーンズセレクションシリーズ』でお読みいただくことができます。
  • 「小さなお茶会」は10年近い長い期間にわたって連載されていましたので、その画風は前半と、後半とでは微妙に変化しています。
    植物たちの表現もだいぶ変わっています。
    初期の頃は、植物たちの生命力の噴出のままに、植物たちの旺盛な生命力に同化するかのように、あふれるように豊穣な絵柄で描かれていました。
    しかしやがて徐々に余剰な線がそぎ落とされていき、本質的な線描が美しいタッチで描かれるようになります。
    内容もまた、日常のふとした局面にきらりと光る光を切り取ったものから、時間とか、生とか死とか、より本質的な次元へと沈潜していきます。
    このような深化の中で作品は完成度を高め、比類ない表現に到達します。
    7巻に収めた『月の光のオルゴール』はそのような到達点の一つだと思います。
    それぞれの方が、思い思いに本編を楽しんでいただきたいと思いますが、猫十字社から伺った印象的なエピソードがあります。
    猫十字社氏の出身は長野県I市。
    数々の文化人を輩出したきわめて洗練された街です。
    この街の最先端の文化を生き抜いてこられた猫十字社の父上は、猫十字社の創作活動を一定の距離を置いて見守ってこられたのですが、本編を読まれ「お前もこういう作品を書くようになったのか」と喜ばれたそうです。
    『小さなお茶会』は漫画というジャンルを超えて、世代と時を超えて、「普遍」を獲得したのだ、と言えるのかもしれません。
  • 前巻から、巻末に比較的長いページ数のストーリー作品をつけています。
    これらの作品群は、主に「小さなお茶会」本編を『花とゆめ』本誌に連載する傍ら、不定期に発行されていた『花とゆめ』増刊号に掲載されたものになります。
    本編の『小さなお茶会』のページ数の短さは必然です。
    作者は、極度の緊張と集中力で、この短いページに豊かに世界を凝縮しています。
    ここで描かれるのは、人が生きることのいろいろな『局面』です。
    この『局面』はきらびやかな宝石のように輝いていますが、輝きだけでは描ききれないものがあります。
    掲載された『番外編』は、本編では描き切れなかった時間と、宇宙への広がりがや、心の機微や綾などがゆったりと描かれ、それぞれ心を打つ作品になっています。
    これ以上語ることは、読者の皆さん一人一人の世界に踏み込むことになるので差し控えたいと思いますが、形式のうえで着目したいのは、そのページ数です。
    通常、ストーリー漫画は16べージ、32ページ前後で構成されます。
    新人登用の漫画は、このページ数を前提に、イントロ、展開、クライマックスを割り振る、と指導されています。
    しかし、猫十字社はこの形式を軽やかに飛び越えて作品を仕立て上げます。
    猫十字社には教科書がありません。
    編集部が要請した任意のページ数の中で、創作意欲の赴くままに描き切り、独自の作品世界を構築しています。
    各巻巻末に載せた『小さなお茶会』の番外編にもご注目ください。
    短いページの本編では描き切れない、珠玉の『お話し』がゆったりと、楽しく綴られています。
  • 「小さなお茶会」が生まれた幸運は、猫十字社という一人の優れた才能が、1978年から1987年という時代に活動したという事実からも述べることができます。
    象徴的な出来事として、今では当たり前になっているコンビニの終夜営業を顧みます。
    セブンイレブンが第一号店を開店したのが1974年でした。
    そしてその後この店舗形態はあっという間に全国に広まり、1987年には、国内で3000店舗に到達しました。
    闇に閉ざされていた夜の街が、全国至る所で光にさらされ始めたのです。
    闇は光に侵食され、今までの価値観が大きく転換しました。
    様々な権威が崩れ、差別や闇の社会が明るみに出て糾弾され、女性の地位は向上し始めましたが、他方で家族という単位が崩壊をはじめ、様々な矛盾に直面するようになりました。
    非常に強力な破壊と創造の力がこの時代に噴出しました。
    そしてやがて、このエネルギーはバブル経済を招来し、狂気を生みます。
    『小さなお茶会』はこのようなエネルギーの磁場に誕生しました。
    この珠玉のメルヘンがたたえる豊かな世界は、このとめどもないエネルギーとは無関係ではありません。
    しかし、すべてが光にさらされる、という事態は、一人一人の人間を孤独に追い込むことをも意味します。
    この孤独は、現在に至るまで、より深く、より強く人々の心をとらえています。
    『小さなお茶会』はこの孤独な魂にかけがえのない癒しを提供し続けています。
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こしてしまい勤務先の病院を追われ、更には妻も家を出てしまう。
    一成は妻の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に、両親を亡くした彼を育ててくれた信州の伯父夫婦の家を訪ね、そこで動物診療所をはじめることになるが…。

    うそ・・・つくよ・・・ある日の授業中、クラスメイトが教科書の動物はうそをつかないから好きだ、という文章を読んでいた時に諷子がポツリと、そうつぶやいた。
    授業の後、諷子の言葉を不思議に思って話しかけた担任の小絵(さえ)に彼女は動物だってうそをつく!と強く訴えかける。
    小絵はその諷子の様子にただならない何かを感じ取っていた。
    そしてその日の帰り道、小絵は見慣れない女性と話をする諷子を見かける。
    動物だってうそをつく…諷子がその言葉に込めた真意は?そして諷子が会っていた相手とは?
    その他、冬のある日、傷の癒えた小鳥を山に放すため一成と一緒に山の中を歩いていた諷子は、川沿いの氷の中にまるで夏のような風景があるのを見つける。それはクラスメイトの亘(とおる)が作ったものだった。ある日、亘と一緒に再びその場所に行った諷子はそこに予期しない物を見つけ…「氷の中の夏」。
    諷子が下校途中に出会ったバードウォッチングの男性。山を案内した諷子に男性はお礼として双眼鏡と撮影したフィルムを渡して別れるが、諷子の話を聞いた一成はそこにただならない雰囲気を感じとる…「みんないっしょに」。
    ある日、一成の元に泥だらけのボトルが送られてくる。それは東京にいた頃、一人の男が可愛がっていたペットの亡骸と共に土に埋めたものだった…「ウイスキーを飲める時」。
    ある雪の日、戻ってきた母親に連れ出された諷子は母親の車を飛び出し、山の中に逃げ込む。同時に往診帰りの一成も山中で事故を起こしていた。日が落ち、雪が降り続く中、伯父の袈裟次郎たちはなすすべをしらず・・・「心」など。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作最終巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『ゆっくりと、七十二回の話を描いてきました。何だか「風の宿」は、ゆっくり、ゆっくり、描いてきた気がしています。そういう気持ちでいなければ、描けない物語でした。そんな気分が、読者のみなさんにも伝われば…と、願っています。』
  • 「小さなお茶会」は1978年から1987年の間に、『花とゆめ(白泉社)』で連載されました。
    猫十字社は同時に『Lala(白泉社)』でも『黒のモンモン組』という、こちらも時代を先取りしたギャグ作品を連載していました。
    『小さなお茶会』の作品世界は極めて精緻です。
    これをつくり上げるためには、当然、極度の集中力と、尋常でない閃きが前提となります。
    また、『黒のモンモン組』はとてもシュールなギャグ作品です。
    ギャグ作品は価値観の破壊という側面を持ち、こちらも執筆にはとてつもない破壊と創造のエネルギーを必要とします。
    『花とゆめ』は月2回刊、『Lala』は月刊でしたが、特に月の後半、20日売りの『花とゆめ』と24日の『Lala』の間には、わずか4日しかありません。
    このそれぞれに傑出した作品を『落とす(締め切りに間に合わない)』ことなく続けていけた、ということ、このことだけとってみても、『時が満ちて』エネルギーがあふれ出て、この両作品が祝福されていたことを示しています。
    今では考えられないような、締め切り時のエピソードがあります。
    全精力を使い果たした猫十字社氏は、当時住んでいたM市発の特急『あずさ号』の出発ホームに行き、原稿を人のよさそうなお客さんを物色して手渡します。
    一方、新宿駅では担当が猫十字社氏から連絡のあった人相風体のお客さんを見つけ出し、平身低頭して原稿を受領していました。
    これで、一回も事故がない、という時代でした。
    この時代がこの「小さなお茶会」という作品を生み出し、注がれたエネルギーは質、量ともに想像を絶しています。
    『時が満ちた』としか言いようがない奇跡的な爆発力が作品世界を豊かに彩ります。
  • 「幼馴染みの京太お兄ちゃんのお嫁さんになる!」。未久(みく)16歳の夢はそのただ一つだけ。たいこ商店街の元気娘・未久は素敵なお嫁さんになるために料理クラブに入って奮闘中なのです☆ でも京太お兄ちゃんは、赴任してきた美人教師の川田先生と…。商店街中が知っているお似合いカップル、でも未久だけは二人が想い合っていることを知らなかった――。そしてそれを知ったとき未久は…。大人の階段を上る少女の大失恋と、新たな出会い、胸の痛み、ドキドキ、友情と憧れ…青春の全てを、きらめくしゃぼん玉に乗せて織り上げる傑作少女漫画! 昭和後期の人情溢れる商店街を舞台にした優しい懐かしさがあなたを包みます。
  • 「幼馴染みの京太お兄ちゃんのお嫁さんになる!」。未久(みく)16歳の夢はそのただ一つだけ。たいこ商店街の元気娘・未久は素敵なお嫁さんになるために料理クラブに入って奮闘中なのです☆ でも京太お兄ちゃんは、赴任してきた美人教師の川田先生と…。商店街中が知っているお似合いカップル、でも未久だけは二人が想い合っていることを知らなかった――。そしてそれを知ったとき未久は…。大人の階段を上る少女の大失恋と、新たな出会い、胸の痛み、ドキドキ、友情と憧れ…青春の全てを、きらめくしゃぼん玉に乗せて織り上げる傑作少女漫画! 昭和後期の人情溢れる商店街を舞台にした優しい懐かしさがあなたを包みます。
  • オトコより競馬が好き!毎週末、競馬場へ通い詰めるOLの優子…だったが、勤務先が倒産! 将来について悩んでいたところ、知り合いに誘われ乗馬クラブへ。初めて馬に乗り、乗馬の楽しみを知った優子は、ますます馬にのめり込んでいった。毎日乗馬クラブに通ううち、教官の吉田とも急接近していく。それを見た恋人のカメラマン、黒木は1人海外へ移住することを決め…!? 馬に人生を賭けた女性のヒューマンドラマ続編!
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こしてしまい、勤務先の病院を追われ、更には妻も家を出てしまう。
    一成は妻の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に、両親を亡くした彼を育ててくれた信州の伯父夫婦の家を訪ね、そこで動物診療所をはじめることになるが…。

    諷子の同級生、さとみが飼っている猫のユラには霊感があるという。
    さとみの寝室には時々お化けが出てとても怖い思いをするのだが、その時は決まってユラが助けに来てくれるというのだ。
    クラスメイトたちに、さとみの話を確かめるように言われた諷子は彼女の家に泊まり、その時の様子を一成に話した。
    すると一成は諷子の話の中にユラの異変を感じ取るのであった。
    ユラの身に何が?
    そして一人で夜を過ごす怖さとユラを失うかもしれない怖さ、2つの恐さの板挟みの中でさとみの出した結論は?
    その他、母を失った子狐が里に下り、そこで新たな母親と出会うがその母親は…「母ちゃん」、幼少の頃、犬に襲われたのがきっかけで犬嫌いになった少年。時が経ち、既に老犬となったその犬に仕返しをしようとするのだったが…「犬ぎらい」、祖父の袈裟次郎と一緒に山に入った諷子はそこで冬に備えて身を寄せ会う動物たちに出会う…「冬を越すために」等。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作第7巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『猫は敏感で、予知に近い能力を持っているとも言われています。そこで、家の猫たちが何か変わった行動をとるたびに、メモをしたりしているのですが、未だかつて何か起きたためしがありません。飼い主に似て、家の猫はみんなただのボケ猫です。』
  • 昭和の時代、上野駅は北の国から東京へ来る人々たちの玄関だった。
    多くの人々が夢を追い、この駅へ降り立った。
    そんな上野駅横で昭和3年に創業した大衆食堂「衆楽苑」。
    創業以来、たくさんの人に愛され続けているのは、和・洋・中、なんでも美味しいメニューを揃えていることもさることながら、そこに働く人の温かさにもあるようだ。
    今日も人々は様々な想いを胸に衆楽苑を訪れる…。

    毎年恒例の湯治に行くために上野から新幹線に乗ろうとしていた馬渕は、そこで一人の少女と出会う。
    一人で花巻へ父親に会いに行くという彼女を心配した馬渕は途中まで彼女に付き合おうとするが、少女は忽然と姿を消してしまったのであった。
    不思議に思いながら湯治場に着いた馬渕だったが、くつろぐ彼の前に再び少女の姿が。
    戸惑う彼はやがて自分の荷物の中に一つのこけしが入っていることに気づく。
    それは彼が以前この湯治場で買い、衆楽苑にお土産として置いてきたはずの物だった。
    導かれるように、こけしを買った店に向かった馬渕に、店主は驚きの事実を告げて…?!
    その他、幼少の頃から幼馴染みと一緒にカレー店を開く夢を追って来た男。一度は現実に負けた男だったが、衆楽苑のカレーに背中を押され、再び夢に向けて歩き出すことを決意する「もしも」、年老いた杜氏がかつて産み出した名酒とその腕をもう一度振るってもらいたいと説得する蔵元の男。男はやがて杜氏が自分の元に来ると確信するが、その矢先に思わぬ出来事が… 「雪見酒」、家庭の事情ではなればなれになる親子。二人は衆楽苑で一緒に食事を取った後、再びここで会えることを祈りながらそれぞれの道に旅立って行く…最終話「いつかまたあの店で」など。
    人々が様々な想いを胸に上野駅に降り立った昭和の時代、その上野駅横にある大衆食堂「衆楽苑」で交錯する人々の人間模様を、小山田いくが丁寧に綴るハートウォーミングヒューマンドラマの決定版!
    非公認団体「小山田いくプロジェクト」が2019年2月23日から期間限定で集めた小山田いくファンのコメントも併せて掲載!
  • 清芳学園野球部に入部した天才投手、山川一真(かずま)はライバル塚本勇二の死を乗り越え野球部の存続を賭けた名門東が丘工業との試合でマウンドに立つ。
    自分を再びマウンドへと導いてくれた友達、野球部員、美人巨乳監督、そして遥香の思いを乗せ一真は渾身の投球を続けていた。
    背中から感じる遥香の想いが風となって一真を後押しする。
    果たして野球部の辿る運命は!?
    新進気鋭作家・南山本春による週刊少年ジャンプで人気を博した青春ラブストーリー、遂に完結!
    珠玉の読み切り作品「パラドックスの涙」「咲いていた桜」も完全収録!
  • 生きづらくてしょうがないと思っている世界をなんとか飛び越えようとして、しかも生きるということを輝かしく肯定したいときには、フィクションという表現形式が有効になるのかもしれません。
    またさらに、このフィクションの中で、「愛」という一番大切な、しかし危うい営みを、優しく描き切るためにはファンタジーという形式がとてもよく似合うのでしょう。
    「ぷりん」と「もっぷ」という猫の夫婦が紡ぎ出す世界は、ごく自然にファンタジーの形をとっています。
    しかしこれは当時の少女漫画界にとっては、あまり類例のない、先駆的な冒険でした。
    当時の雑誌に掲載されたショートストーリーは、どちらかというとストーリー漫画の間にはさまった、「箸休め」の要素が強かったように思われます。
    恋愛ストーリーなどの、深刻な、あるいは心を揺り動かす長編作品の間で、ひと時の癒しを提供する位置づけが多かったように思えます。
    しかし、猫十字社という天才は、このショートストーリーのジャンルに、確固とした作品世界を描き出しました。
    これは客観的にみると大変な冒険であり、挑戦ですが、彼女はこの冒険を危険とも思わず、ごく自然体で描き出していきました。
    「小さなお茶会」は、まさに時代を画し、時代を超える傑作ファンタジー作品として成立しています。
    そして、その作品世界は時を越えて、普遍的な輝きを放っています。
  • 昭和の時代、上野駅は北の国から東京へ来る人々たちの玄関だった。
    多くの人々が夢を追い、この駅へ降り立った。
    そんな上野駅横で昭和3年に創業した大衆食堂「衆楽苑」。
    創業以来、たくさんの人に愛され続けているのは、和・洋・中、なんでも美味しいメニューを揃えていることもさることながら、そこに働く人の温かさにもあるようだ。
    今日も人々は様々な想いを胸に衆楽苑を訪れる…。

    ある夏、立ち寄る人々に蛍を披露していた衆楽苑。
    蛍の穏やかな光に癒される人々の中でその蛍をじっと見つめる少女がいた。
    そしてその深夜、衆楽苑のスタッフの一人は闇の中、蛍の前に一人佇む少女を目撃し恐怖する。
    その少女の行動に隠された想いとは…!?
    その他、相席になった学生と風来坊の男。男の話の中に衆楽苑のスタッフが感じ取ったものは…「永い旅」、東京で暮らす男が家族と帰省した時に見た墨塗りの壁。男が子どもの頃から嫌っていたその壁は、実は日本が通って来た悲しい歴史の遺産だった…「墨塗りの壁」など。
    人々が様々な想いを胸に上野駅に降り立った昭和の時代、その上野駅横にある大衆食堂「衆楽苑」で交錯する人々の人間模様を、小山田いくが丁寧に綴るハートウォーミングヒューマンドラマの決定版!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『ラーメンを食べるたびに、昔、父がどんぶりを持って、家の前を通った屋台ののラーメンを買ってきて、食べさせてくれた時のことを思いだします。食べ物は、必ず何か思い出をまとっているようです。あなたは何を食べながら、何を思いだすでしょうか。』
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こしてしまい、勤務先の病院を追われ、更には妻も家を出てしまう。
    一成は妻の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に、両親を亡くした彼を育ててくれた信州の伯父夫婦の家を訪ね、そこで動物診療所をはじめることになるが…。

    ある日、一成の元へひとりの少女が訪れた。
    彼女が一成に治療してほしいと見せたもの、それはなんと掛軸に書かれた山女魚だった。
    亡くなった祖父が描いたというその山女魚は今まで毎朝掛軸の中を泳いでいたのに猫に爪を立てられて泳がなくなってしまったというのだ。
    そう必死に訴える少女に押された一成は掛軸を預かることにし、最初は少女をばかにしていた諷子も彼女の境遇を知ってから一転、一成にこの掛軸の山女魚を治すよう懇願する。
    本格的な調査に乗り出した一成がやがて見つけたものは…!?
    その他、祭りの夜に諷子が出会った女性。その女性が諷子の中に見ていた物は・・・「祭りの夜」、いやいや家にいる鳥の世話をしていた女の子、だがやがて彼女はそこにあった絆に気付き涙する「記念写真」、飼い猫が亡くなったとの電話を受けた一成、だがそれは既にこの世にいないはずの猫だった・・・愛猫と最後まで添い遂げようとする老婆の想いを描く「過去の中の猫」、等。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作第6巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『動物を描くのは、本当にむずかしいものです。表情だけで、その時の動物の心を表さなければならないからです。──だから、今まで、満足のいく動物の絵が描けたことって、本当に一度か二度なのです。それが三度に…四度に…なるよう頑張っているのですが…。』
  • 河童、猫又、人魚など、世の中には昔から正体のわからない生き物が語り継がれて来た。
    そしてそれらは今も存在する…。
    私立十種高校には部員がたった二人しかいない生物部があり、その部室の地下には数多くの正体不明の標本が安置されていた…。
    ある日、この生物部の二人、東森 覚(ひがしもり さとる)と専女 摩未 (とうめ まみ)のもとに2年生の白河啓子(しらかわ けいこ)が猫の死体を抱いて現れた。
    目の前で車に轢かれて死んだその猫をせめて綺麗な姿で葬りたい、という彼女の願いを受け遺体の修復を引き受けた東森は、その修復の際に地下にあった猫又の手と言われる標本を欠損部の修復に使用した。
    そして…翌日に彼女は姿を消し、彼女の周りの生徒が次々に事故に遭い始める。
    果たしてこれは猫又の呪いなのか?!
    その他、東森が部室に保管してある河童のミイラを返せと必死の形相で部室を訪れた女。その女と河童のミイラの意外な正体は…「河童の巻」、人の怨念が腫瘍になって現れると言われる人面疽。その標本が生物部室から盗まれた。その盗難直前に生物部室を訪れていた少女は夜道でその標本を顔に投げつけられ、やがて少女の顔には不気味な腫れ物が…「人面瘡の巻」、生物部室に置かれた哺乳類の内蔵の標本とその中から出てきた人の目玉。調査の先に見えてきたのは人と動物の絆の物語だった…「名のない内蔵の巻」など。
    古くから言い伝えられる正体不明の動物たち。それらの物語を通じて小山田いくが人の心の機微を描く、感動ホラーコミックの決定版!
  • 河童、猫又、人魚など、世の中には昔から正体のわからない生き物が語り継がれて来た。
    そしてそれらは今も存在する…
    私立十種高校には部員がたった二人しかいない生物部があり、その部室の地下には数多くの正体不明の標本が安置されていた…。
    生物部長、東森 覚(ひがしもり さとる)のもとに送られて来た一枚の絵。
    それは猟奇殺人を犯したとされる画家、三王寺連介が妻を描いたといわれる絵だった。
    美術部の奥原 紡(おくはら つむぎ)はこの絵に魅入られ、模写を始めるがやがて彼女と東森の周りに不可解な出来事が起こり始めた。
    やがて生物部の一年生、専女 摩未 (とうめ まみ)までもが不可解な行動をとり始めるが、その裏に隠れた事実とは…!?
    その他、東森と海に遊びに行って命を落とした親友。人魚に憧れていた彼がその死の際に手に持っていた人魚の鱗の様な物が実は…「人魚の巻」、東森の祖父が想いを寄せていた女性、その女性が死の際に残した植物の種子が時を経て全ての謎を解き明かしてゆく…「時の種子の巻」など。
    古くから言い伝えられる正体不明の動物たち。それらの物語を通じて小山田いくが人の心の機微を描く、感動ホラーコミックの決定版!
    エッセイ漫画『1968年の標本ビン・魑魅の素』も同録。
  • オトコより競馬が好き!毎週末、競馬場へ通い詰めるOLの優子。競馬嫌いなエリートサラリーマンのデートの誘いを断り、今日も競馬場へ。優子は、そこで知り合ったアシスタントカメラマン、黒木と競馬を楽しんでいた。しかし、その日の最後のレースで優子は持ち金すべてをスってしまう。ホテル代も飲み代もタクシー代もない…そんな中、黒木の家に誘われ仕方なくついていくと、黒木の彼女と鉢合わせてしまい…!? 競馬に人生を賭ける女性のヒューマンドラマ!
  • 遠い思い出。交わした約束。
    友の夢は非情の銃弾に撃ち砕かれた。
    己の存在を賭場に賭け、すべての決着をつけるため、杉太は決戦の雀卓へとおもむく。
    待ち受けるは密林に潜む血に飢えた獣。
    疑惑と策謀の十字砲火に苛まれる鉄火場で生き残るのは俺か?奴か?
    鬼才・張慶二郎が圧倒的熱量で描くハードボイルド麻雀コミック、白熱のクライマックス!
  • ハッタリと麻雀勘の杉太、家賃滞納パソコンオタクの桐人、絶対冷温色男つかヒモの仁春。
    どうしようもない俺達三人だが、金はなくとも野望(ゆめ)はある!
    だませ!むしれ!成りあがれ!
    目指すは勝ち組!一攫千金!一番星!
    地雷原だらけの雀荘を舞台に、ドン底文無し悪ガキどもの青春が今、ギラギラ走り出した!
    鬼才・張慶二郎が圧倒的熱量で描くハードボイルド麻雀コミック、疾走開幕!
  • 「ぷりん」と「もっぷ」という猫の夫婦が紡ぎ出す世界の扉を開けていただきありがとうございます。
    この世界は、暖かさとやさしさに満ちあふれています。
    さりげないいたわりと、不思議なものごとへの驚きと、ふとしてきらめく世界の輝かしさが広がっています。
    しかし、以上のように形容詞過多な不毛の文章でご紹介するよりも、この世界の案内人には、非常に素晴らしい先達がたくさんおられます。
    「小さなお茶会」は読者のそれぞれの人、それぞれの心に多彩な光をあてていて、いろいろな深度でいろいろな世界が照らし出します。
    どうかご自身の心の赴くまま、この世界でゆっくりとくつろいでください。
    そして時には素晴らしい案内人さんたちの意見を聞き、いろいろな見方を発見してください。
    「小さなお茶会」は多彩な見方を可能にする大きさ、豊かさを包み持っており、何が正解であり、何が間違っているなどということは全くありません。
    あえて言えば、「小さなお茶会」を心ゆくまで楽しんでいただくこと、それが唯一の正解です。
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こしてしまい、勤務先の病院を追われ、更には妻も家を出てしまう。
    一成は妻の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に、両親を亡くした彼を育ててくれた信州の伯父夫婦の家を訪ね、そこで動物診療所をはじめることになるが…。

    ある日、諷子が通う小学校のクラスメイトや担任の小夜先生と一緒に山へ虫取りに行く事になった一成。
    ところが一行は雨に降られてしまい、同級生の持つ、今は使われていないペンションで雨宿りをする事になった。
    はしゃいでペンションの中を走り回るクラスメイト達。そんな彼らと一緒に走り回っていた諷子の前に一人の不思議な少女が現れた。
    何も言わず1匹の蝶を諷子に渡す少女。
    諷子にその蝶を見せられた一成の脳裏に、やがてその山で起きた一つの事件の記憶がよみがえり…!?
    その他、山中の渓流で見つかったクマの死骸。その胃から人の指が見つかった事から月科村は大騒ぎに「レンズの下」。
    一成も叔父夫婦も出掛けてしまい一人で留守番する事になった諷子。そんな諷子の元に連れてこられた1匹の犬と諷子の物語「留守番」、ある雨の日、一成の元に女性から送られてきた詩集。中に記された恋の詩に諷子は落ち着かず…「雨蛙」、等。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作第5巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『いつも何気なく見ている動物や植物の図鑑。ふと、思いついて、今までに見た記憶のある動植物に、〇印をつけてみて、自分が知っている生き物が、いかに少ないか、よ~くわかりました。みなさんも、いっぺんためしてみては?』
  • 昭和の時代、上野駅は北の国から東京へ来る人々たちの玄関だった。
    多くの人々が夢を追い、この駅へ降り立った。
    そんな上野駅横で昭和3年に創業した大衆食堂「衆楽苑」。
    創業以来、たくさんの人に愛され続けているのは、和・洋・中、なんでも美味しいメニューを揃えていることもさることながら、そこに働く人の温かさにもあるようだ。
    今日も人々は様々な想いを胸に衆楽苑を訪れる…。

    夢を追い、東京へ出て来た長田と鮎川。
    衆楽苑で食事をした二人は景気づけにとウェイトレスのおばさんから餃子をごちそうしてもらう。
    2人は3年後にここで再会する事を約束し、おばさんにそれを告げてそれぞれの道を歩き始めるが…。
    その他、家族を嫌悪し、東京に出て一人暮らしをしていた若者が体を病んではじめて気づく母親の愛情「赤い爪」、頻繁に店を訪れ昔話をする老人。だが、彼の本当の歴史とは…「歴史」、ある石屋がテレビで紹介された事で昔の仲間から連絡を受けるが、それは終戦直後の彼の許し難い経験を思い起こさせるものだった…「雑炊」など。
    人々が様々な想いを胸に上野駅に降り立った昭和の時代、その上野駅横にある大衆食堂「衆楽苑」で交錯する人間模様を、小山田いくが丁寧に綴るハートウォーミングヒューマンドラマの決定版!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『東北・上信越に住む人にとって、上野駅は特別な駅です。上野駅はそれ自体が、故郷と都会をつなぐ大きな待合室なのです。故郷から都会へ、都会から故郷へ、気持ちを切り替えるための、待合室なのです。そんな、様々な心の交錯する上野駅のような食堂を、描きたいと思っています。』
  • 人と心を通わせ、共に生きる動物をコンパニオンアニマルという。
    人と心を通わせる彼らにも魂はあり、そして魂の有るところには時として不思議な出来事が起きる…。
    染井由乃(そめいよしの)は黒崎動物病院に勤める新米獣医師。
    失敗をしながらも病院を訪れる動物たちに日々真剣に接している。
    ある日、白猫ルリを連れ動物病院に訪れた少年は、まるで少年の方が病気のようだった。
    そして…不思議な事に少年が体調を崩す前には必ずルリが体調を崩すという。
    そんなルリを少年は「運命を知らせる猫」と可愛がっていたが、実はルリは重篤な病気を患っていた。
    由乃の必死の治療に次第に回復の兆候を見せ、退院していったルリだったが、ある日突然ルリが失踪。
    ルリを探す由乃はやがて不思議な出来事に巻き込まれて行き…。
    その他、可愛がっていた子犬の突然の死をきっかけに街を徘徊する様になった老女。老女の娘は彼女に同じパビヨンの子犬を与えて落ち着かせようとするが、何故かやがて娘の方がその子犬に怯え出し・・・「ペットロス」、黒崎動物病院の建物では以前殺人事件が有ったという。そして、以前はこの家の令嬢に飼われていたというキバタンの「ヒメ」は、その事件にまつわる、ある夫婦の悲しい物語を全て見ていた…「語りつづけたヒメ」など。
    動物と人間の絆を若き獣医師の視点からオカルトタッチを交えて描く、小山田いくのハートウォーミングストーリー第1巻!
  • 人と心を通わせ、共に生きる動物をコンパニオンアニマルという。
    人と心を通わせる彼らにも魂はあり、そして魂の有るところには時として不思議な出来事が起きる…。
    染井由乃(そめいよしの)は黒崎動物病院に勤める新米獣医師。
    失敗をしながらも病院を訪れる動物たちに日々真剣に接している。
    夏の激務の中、失敗を繰り返して黒崎院長から休暇を言い渡された由乃は遊ぶアテもなくなり、帰省することにした。
    そんな折、黒崎医院にリスザルのウーピがやって来た。
    ウーピはストレスで毛が抜け、食事もままならない。
    そんなウーピに手を焼く院長だったが、ある夜中、楽しげなウーピの声に院長が眼を覚ますと…そこにはウーピと戯れる、実家にいるはずの由乃の姿が?!
    その他、飼っていたウサギが河原で何かに食われてしまったという少女、その少女の言動にキレてしまい、いつの間にかその河原に来ていた由乃。その由乃に水底から何者かが襲いかかる「水底の牙」、由乃の目の前で車に跳ねられた狸の親子。由乃は生き残った子を必死に手当てするが、その頃、事故現場では不可解な事故が続発する「狸たちの鎮魂曲」、由乃の元に傷付いた子猫を連れて来た、スケッチブックを持った少女。少女と心を通わせる由乃だったが実はその少女は…「猫の童話」、など。
    動物と人間の絆を若き獣医師の視点からオカルトタッチを交えて描く、小山田いくのハートウォーミングストーリー第2巻

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