『日本推理作家協会賞、文芸・小説 コイン45倍キャンペーン(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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街角に突如現れる「櫃洗(ひつあらい)市一般苦情係」の職員、通称・腕貫探偵。その日彼のもとにやって来たのは一週間ほど前に亡くなったという女性の霊。彼女はベストセラー作家・越沼霞巳(こしぬまかすみ)と名乗るが、その作家は50年前に亡くなっているはずだ。ならば50年前に死んだのは、いったい誰だったのか――? 大人気・腕貫探偵シリーズ。
解説/赤木かん子
●主な登場人物●
“腕貫探偵” 年齢不詳、正体不明な本作の主人公。黒の腕貫=アームカバーがトレードマーク。通称:腕貫さん。
住吉ユリエ 容姿端麗かつ豪快な性格のお嬢様女子大生。腕貫さんを「だーりん」と呼び慕っている。
氷見刑事・水谷川刑事 櫃洗南署の刑事。ときに腕貫さんやユリエの手を借りにくる中年と青年の刑事コンビ。
鳥遊 葵 本作初登場の見目麗しい女装男子。バンド活動をしていたが……。
●目次●
氷結のメロディ
毒薬の輪廻
指輪もの騙り
追 憶 -
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫) -
映画化決定! 綾辻行人、貴志祐介、宮部みゆきが絶賛した第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作!
映画化決定!!!
映画「来る」 監督:中島哲也
出演:岡田准一 黒木華 小松菜奈/松たか子/妻夫木聡
幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。正体不明の噛み傷を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのだろうか? 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん""の魔の手から、逃れることはできるのか……。怪談・都市伝説・民俗学――さまざまな要素を孕んだ空前絶後のノンストップ・ホラー!!
最終選考委員のみならず、予備選考委員もふくむすべての選考員が賞賛した第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作。 -
新ヒーローは、正体不明な公務員!
腕貫着用、神出鬼没な謎の公務員探偵が、市民の悩みや事件を鮮やかに解明! そしてついに女子大生ユリエと……!? 三年連続、四月四日の午後四時に鳩の死骸と人の死に直面した配送員。これは偶然なのか、必然なのか。そして今年もまた、四月四日がやってくる――「贖いの顔」。 四十年前に不倫相手の女性を殺してしまった。なぜ、彼女の夫はその罪を被ってくれたのか? 夫の葬儀の日、長年の謎が明かされる――「秘密」。 妻子と別れ、一人マンションに暮らす男。彼が契約した住人専用駐車場に、決まって月曜の朝に不特定多数のドライバーに無断駐車されてしまう。その理由は?――「どこまでも停められて」。 女子大生・ユリエが企画した幼稚園の同窓会の最中に、参加者が殺害された。不可解な遺留品の謎、犯人は? そして動機は?――「いきちがい」。 お馴染み刑事コンビも登場、今日も櫃洗市は大騒ぎ! 絶好調「腕貫探偵」シリーズ待望の新作短編集! 未収録話「セカンド・プラン」を掲載した電子書籍特別版。 -
「二十箇月もの間子供を身籠っていることができると思うかい?」。昭和27年の夏、三文文士の関口巽(せきぐちたつみ)は東京は雑司ケ谷にある久遠寺(くおんじ)医院の娘にまつわる奇怪な噂を耳にする。しかも、密室から煙のように消えたというその夫・牧朗は関口の旧制高校時代の1年先輩だった。
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人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに! 最初の直木賞ノミネート作品、第62回日本推理作家協会賞受賞作品。(講談社文庫)
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ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父ローレントに、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たちが顔を揃える中、殺人劇の幕が上がる。いま最も注目を集める俊英が渾身の力で放ち絶賛を浴びた、魔術と剣と謎解きの巨編。第64回日本推理作家協会賞受賞ほか、各種年末ミステリ・ランキングで上位を総なめにした、俊英渾身の本格推理巨編。
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作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が? 表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。エラリー・クイーンのひそみに倣った〈国名シリーズ〉第1作品集。 奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む!
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十津川は逮捕された部下・西本を救えるか。傑作長編
ハネムーンで殺されてしまった新妻との思い出の地、十和田湖で、西本刑事は亡き妻と瓜二つの女性、みな子と出逢う。しかし、彼女は猪苗代湖からの手紙を最後に姿を消してしまった。必死の思いでみな子を探す西本。だが、彼女は何者かに殺害され、西本刑事が殺人の容疑者として福島県警に逮捕されてしまった! 部下の窮地を救うべく捜査を開始した十津川警部は、解決したはずの新妻殺害事件に隠された謎を突き止める。長編トラベル・ミステリー! -
ハイテクビルの密室殺人に、防犯探偵が挑む!! 日本推理作家協会賞に輝いた本格ミステリー
日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には強化ガラス。オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて……。弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径のコンビが、難攻不落の密室の謎に挑む。日本推理作家協会賞受賞作。 -
成城署の捜査主任真名部警部は、とある縁である少年と知り合うことになった。岩井信一、年齢からいうと高校受験期ぐらいの少年である。彼は重度の脳性マヒだった。だが、親しくなるにつれて、この少年の予想外の聡明さに驚嘆するようになる。ある時、約束していた映画鑑賞を突発事件のためすっぽかしてしまったお詫びにと、その事件の経緯を話して聞かせたところ……!? 安楽椅子探偵の歴史に新たな一ページを書き加えた連作推理短編の傑作であり、不可能犯罪や奇抜なアリバイ・トリック等を満載した、著者の本格推理分野での代表作と言えよう。
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「辺境の人」に置き去られた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。――千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たち、そして彼女らを取り巻く不思議な一族の姿を、比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。第60回日本推理作家協会賞受賞作。ようこそ、ビューティフル・ワールドへ。
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5歳の少女が誘拐された。目的は、少女の家族が経営する化学企業が引き起こした水質汚染の告発。新聞社に届いた声明文には汚染事実を報道せよという要求と、符牒として「百匹の踊る猫は告げていた」という一文が記されていた。幼い娘と二人で暮らすK署の若手刑事亜坂は、本庁のベテラン刑事土橋と組み、不可解な事件の真相を追う――日本推理作家協会賞受賞作家が新境地を拓く、初の警察小説。
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ホーソーンの短編に想を得た奇怪落語、家庭内宗教戦争に火花をちらす超常識プッツンホームドラマ落語。傑作二題。抱腹絶倒、ぷるぷるすることまちがいなしのラジオ、TVでの必殺コント脚本34本。二十世紀末期調査のため宇宙船に乗り込んだオトボケ隊員、妖怪研究博士、ロック英会話教師、代官と御用商人、謎の三老忍者、不気味な双子社長が縦横無尽にTV局内を駆巡る小説。豪華三本立て異能作品。
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早く、一秒でもいいから早く大人になりたい。少年たちは理不尽な叱られ方をする度に怒りを一種のホルモンに変えて成長していく――。空を飛ぶ夢ばかり見た少年時代、よこしまな初恋、金縛りから始まる恐怖体験、さまざまな別れと出会い、とことん睦み合った酒の正体、煙草呑みの言いわけ。薄闇の路地裏に見え隠れする、喜びと悲しみと羞じらいに満ちた遠い日の記憶。
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何かワケありの僕は、ある日、突然、妻と子を残して家出する。勤める小さな広告代理店に、寝泊まりするようになった僕。TV局員をはじめ、いろんなギョーカイ人たちと、夜に、昼に、昭和最後のヒートアップする大阪を徘徊する日々。次々とトンデモナイ事件が起こる中、現実と妄想の狭間で僕は……。中島らも自身が「ノン・ノンフィクション」と銘うった記念碑的処女作品集。
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睡眠薬、シャブ、アヘン、幻覚サボテン、咳止めシロップ、毒キノコ、有機溶剤、ハシシュ、大麻やLSDもあれば、アルコールもある。ドラッグのオンパレードである。著者自らが体験したリーガルなものもあるし、話に聞いただけのイリーガル・ドラッグもある。古今の作家の生活や名著などもひきながら、話は「人はなぜ快楽を求めるのだろうか」へと進む。煙の向こうにひとの本質が見え隠れするような傑作ドラッグ・エッセイ。
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「あ」から「ん」まで、サラリーマンの身の回りに、当たり前に起こるできごとや、ことがらを、サラリーマン経験のある著者のセンスで解説した、いわばサラリーマンのための基礎知識的エッセイ。【阿諛追従】もあれば、【愛】もあり、【営業】もあれば、【左遷】もある。決してお気楽ではないサラリーマン。苦しいことや、悲しいこともあるだろうが、本書を読んで元気を出して、頑張ってみようじゃないか!
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中年小説家「おれ」の創作パワーの源は証券会社に勤める若いOL香織との密会だ。今日も、ホテルの瀟洒なバーで待ち合わせ。だが、現れたのはプータローをしているという双子の妹・詩織だった。「おれ」はまったく性格の違う彼女に魅かれ、打ち解ける。すると詩織はルームキーを取り出し……。表題作『君はフィクション』ほか、単行本未収録の幻の3作品を特別収録した中島らも最後の短編集。
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「ヤクザ、アキンド、ヨシモト」マスコミに描かれる関西人は三つの人種のみで、かれらは「けつねうどん」と「たこやき」を主食にしており「わやでんがな」などの、奇妙な言葉を操りつつ「がめつい奴」を演じている――という、恐るべきカンサイ人の朝昼夜。街角の看板、張り紙。試験に出る関西弁を縦横無尽、奇想天外に考察し、関西人にエールを贈り、ヨタを飛ばすエッセイ集。浪速はこれ一冊でわかります。
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家族をこよなく愛する小泉は中堅の商社に勤める平凡なサラリーマン。彼は、土地売買の極秘巨大プロジェクトを立ち上げた。必死の思いで進めた仕事のメドがたったある日、計画を知るという謎の不動産屋から呼び出される。彼を待っていたのは暴力団だった。家族を狙うという脅しにも負けず敢然と立ち向かう小泉だったが……。容赦ない暴力とせつない愛が交差する中島らもの遺作バイオレンス小説。
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愛した女は誰だったのか。日本推理作家協会賞受賞作。
弁護士の栖本は五年ぶりにかつての恋人、瞭子に会い、未だに彼女を忘れられない自分を知る。ところがその翌朝、瞭子が刺殺されたという連絡を受け、彼女の本当の過去を追い始める。日本推理作家協会賞受賞作。 -
人類学の素養に裏打ちされた魔境冒険ものの3部作「オラン・ペンデクの復讐」。生物学の知識に彩られた豪華絢爛たる「海鰻荘奇談」。古生物学、地質学の該博な教養に加えて、妖艶なエロチシズムが横溢する「怪異馬霊教」「ソロモンの桃」「蜥蜴の島」「エル・ドラドオ」など9篇を収録。一大ブームをまきおこした怪獣ゴジラの生みの親が、戦後間もなくの大衆文学界に衝撃を与えた、幻想、怪奇、秘境ものの傑作を網羅!
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奇妙な方法による連続殺人に見舞われた馬割家の謎とねじ屋敷の大迷路。推協賞受賞の傑作
馬割一族が経営する玩具会社の製作部長馬割朋浩は、旅行に出発する直前、隕石に当たり急死した。その葬儀も終わらぬうち、今度は彼の愛児が睡眠薬を誤飲し、死亡した。二つの奇禍をきっかけに、奇妙な方法による連続殺人が、この一家を襲いはじめた。事件の裏にあった、江戸時代にまでさかのぼる馬割家の秘められた謎と、ねじ屋敷に作られた大迷路の秘密を追って、男まさりの美人探偵と、新米助手の活躍が開始された。第31回日本推理作家協会賞を受賞した、本格推理の最高傑作。 -
紀州の山林王ばあさんが誘拐された。要求は身代金100億とTV中継! 推理作家協会賞受賞の傑作推理
「身代金は百億円だ。念をおすと1の後には0が十個つく。そして事件の進行は、すべてテレビで生中継せよ!」スゴい要求が犯人から出された。さらわれたのは、大阪府ふたつ分の山を所有する紀州在住の超大富豪のおばあさん。このウルトラ誘拐事件に一番あわてたのは、全国中継の番組は開局以来初めてというローカルテレビ局。犯罪史上前代未聞のユニークさを誇るこの事件は、一歩一歩と成功へ近づいていくが……。第32回日本推理作家協会賞受賞の傑作長編推理。 -
大使更迭、スキャンダル。日本推理作家協会賞受賞
外国紙に報道された駐日P国大使更迭の裏に秘められた日本人女性とのスキャンダル――この女性が“ハイ・ホステス”グループの一人と知って、新聞記者はこの奇妙な組織の実態を調べはじめた。だが、調査の手がかりとなったP国大使館電話交換手を襲う恐怖の爆弾男“是政小僧”。バスはごう音とともに爆破され、彼女は砕けたガラス、金属破片で50ヵ所もの刺傷を負ってしまった。調査を妨害する爆弾男の黒幕は……?上流階級の華麗な退廃を浮きぼりにした佐野洋の長編推理傑作! 第18回日本推理作家協会賞受賞作。 -
開明期日本を震撼させた事件…著者会心の本格長編
この原稿の内容は一つの犯罪譚であり、私の曾祖父・榎元信がひとりのイギリス人と協力して事件の解決に奔走する話である。これが“手記”であるか“小説”であるかは、読んだ方の判断に委せたいと思う。――建てられてからもう80年以上は経っている私の家の蔵から、不思議なことが書かれた原稿が発見された。それには、明治新政府がようやくひとり歩きをはじめたころ、要人・陸奥宗光をまきこんだ機密漏洩事件とそれにまつわる殺人事件の解決に、謎のイギリス人“S・ホック”氏が深くかかわっていたらしいことが書かれていた。奇々怪々な事件の背後を問うまえに、いったい、このイギリス人は誰だったのか、いまだに謎のままである。傑作本格長編ミステリー。 -
その国に辿り着いたわたしを出迎えてくれたのは、カンノン様のありがたい巨大な微笑だった――。人生を一からやり直すため、長年憧れ続けた日本へ赴いた私立探偵トウキョー・サム。そこは、伝統と現代が奇妙に交錯し、神とホトケ、そしてサムライ・スピリットがいまなお息づく神秘の国であった。異国の風物や習慣に驚嘆し、戸惑いながらも、真のサムライにならんと意気込むトウキョー・サム。そんなサムが遭遇した奇妙なセップク事件、茶室の密室、オイラン見立て連続殺人! 徹底した趣向とアクロバティックな論理の結実が、本格ミステリのさらなる可能性を切り拓いた、山口ミステリの真骨頂。日本推理作家協会賞受賞作。
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道ってやつは踏みはずすためにある。踏みはずしたところに、また道がある――川本高志、25歳。横浜の高級クラブ「オリエンタル」のボーイ。気位、男の誇りをバネに、自分しか歩みようのない道を身体ごとぶつけて切り拓いていく。アウトロウの原点を濃密な文体で描く迫真のクライム・ノベル。日本推理作家協会賞受賞作。
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スカルノ失脚す…推理作家協会賞受賞のスパイ小説
――ベトナムで大量の殺戮が行なわれているとき、バンドンでひとりの日本人カメラマンが惨殺された。たちこめる腐臭、死体の右眼はえぐりとられ、無気味な空洞をつくっていた……。軍の高級将校が幅をきかし、政情不安がつきまとう複雑なインドネシア政界の“黒い影”? 焼きつけるような強い陽差しの中で、日本人特派員の身辺にせまる血なまぐさい殺人事件!インドネシアを震憾させた1965年9月のクーデターに取材した、スパイ小説の決定版。 -
60年代屈指のハードボイルド。推理作家協会賞受賞
その娘から電話がかかって来たのは深夜だった。しきりに私に会いたがっていた。翌々日、娘は、相談したいと思って来ました……と、郵便受けに、鉛筆で走り書きした薄汚れた紙片を残して、失踪した。星村美智、一度だけだが、私は彼女と寝たことがある。自堕落な生活にふけり、睡眠薬をかじってはもうろうとなって、いつまでも笑いころげているような娘だった。何人かの男の影が浮かび上がってきた。いつしか私は、失踪した彼女の跡をたどりはじめていた。退廃ムードにひたる現代の青春群像といまわしい〈暴行事件〉を描いた、正統ハードボイルドの傑作、第17回日本推理作家協会賞受賞作。 -
「俺と八〇〇メートル競走しないかい」。偶然こぢんまりとした酒場に入った“私”は、そこで初対面の謎めいた男に異様な“賭け”を持ちかけられる。男は人間の尊厳のために、競走をしなければならないと説くが──。あまりにも意外な結末を迎える、一夜の密室劇を描いた表題作ほか、極北の国々を旅する日本人青年が遭遇した二つの美しい謎「北欧二題」、完全犯罪を企む女を待ち受ける皮肉な結末「完全犯罪あるいは善人の見えない牙」など、本格の気鋭が贈るバラエティ豊かなミステリの饗宴。第64回日本推理作家協会賞受賞作を含む、5篇の謎物語。
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売り出されたいわくつきの古い屋敷。屋敷を買った叔父の命で下検分に出かけた主人公は謎めいた美しい女性と出会う。次々と現れる謎の人物。首なしの死体。時計塔のからくり。……「その怖さと恐ろしさに憑かれたようになってしまって、(中略)部屋に寝転んだまま二日間、食事の時間も惜しんで読みふけった」(江戸川乱歩)という名作「幽霊塔」と、父の死をめぐる意外な顛末が秀逸な中篇「生命保険」を収録。
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伝説も生まれぬベネズエラの涸れた油田地帯には多数の難民が住みつき、マリアという聖女が人々の団結の象徴となる。その中の鍛冶と丹波という屈強な日本人が地主の攻勢に備えた。その土地から希土類(レア・アース)という超伝導素材が大量に発見され、巨億の利権に目が眩んだ男たちの殺戮劇が始まる。南米3部作第3弾! (講談社文庫)
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アフリカの呪術医研究の第一人者、大生部多一郎は、テレビの人気タレント教授。超能力ブームで彼の著者「呪術パワーで殺す!」はベストセラーになった。しかし、妻の逸美は8年前の娘・志織のアフリカでの気球事故での死以来、神経を病んでいた。そして奇跡が売り物の新興宗教にのめりこんでしまった。逸美の奪還をすべく、大生部は奇術師ミラクルと組んで動き出す。
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在日米軍基地で発生した未曾有(みぞう)の惨事。最新のシステム護衛艦《いそかぜ》は、真相をめぐる国家間の策謀にまきこまれ暴走を始める。交わるはずのない男たちの人生が交錯し、ついに守るべき国の形を見失った《楯(イージス)》が、日本にもたらす恐怖とは。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞をトリプル受賞した長編海洋冒険小説の傑作。(講談社文庫)
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岡嶋二人コンプリートボックス開始! 名門秋川学園大付属中学3年A組の生徒が次々に惨殺された。犯人と目されたのは近内の息子、省吾。真実を知るために近内は孤独な戦いに挑む。なぜ事件は起きたのか? なぜ息子は死んだのか?事件のきっかけである「チョコレートゲーム」とは?――。子を持つ親の苦悩と中学生の生態が見事に描かれたショッキングサスペンス。伝説の作家・岡嶋二人による、日本推理作家協会賞受賞作。
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風太郎ミステリーの決定版!
晩春の夜更け、聖ミカエル病院に瀕死の女性が担ぎこまれた。女はかつて病院で看護師を務めていた森弓子で、昇汞を呑んでしまったという。千明医学士は手当てを始めるが、弓子の肢体に数条のみみず腫れを発見する。直後、弓子の夫が同じく昇汞を呑んで自殺。夫婦に何が起こったのか? 刻一刻と弓子の様態が悪化する中、驚愕の真相が明らかになる……。(「虚像淫楽」)探偵作家クラブ賞受賞の表題作を含む初期ミステリー傑作選!
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