『日本文学、河出書房新社、その他(レーベルなし)(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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方程式の末端に咲く花。宇宙の全思考を重ねる究極理論。孤独な父子とチェス。無名数学者の発見。未来を過去で迎え撃つ天文台。驚異的な着想とリリカルな叙情で綴られた、大注目の新鋭による初SF傑作集。
『その謎を解いてはいけない』『理系の読み方』で、ミステリ・SF・純文学の三界から注目を集める大新鋭による、待望の初SF作品集!
「はじめから わたしたちは みんなここにいる。」
空から降り注ぐ未来を撃ち落とす天文台から放たれた過去、
無名数学者が発表したカフカの『変身』をめぐる異常論文、
全宇宙の可能性を統合する究極理論と東京オリンピックテロ事件、
方程式の末端に咲く花を発見した博士とその家族の数奇な人生……
論理と切なさがまじわる、SFと文学のあいだをひらく9つの物語。
【池澤春菜さん・齋藤明里さん推薦!】
世界は、気づかれないまま何度も再計算されている
この物語もまた、そのひとつだ
――池澤春菜(作家・声優)
全ての物事は、どこかの時間で、
どこかの世界で、繫がっているのかもしれない
――齋藤明里(女優・読書系YouTube「ほんタメ」MC)
【全9編 内容紹介】
「未来までまだ遠い」
天文台から過去を打ち上げ未来を撃ち落とす世界の「未来」で生きる、ふたりのおさななじみの夢と希望を描いた物語。
「騎士たちの可能なすべての沈黙」
異貌の数学者の父とその子がチェスで不器用な対話を交わす、数学の中の孤独をめぐる物語。
「ソナタ・ルナティカOp.69」
退屈すぎるがゆえに「究極」となったソナタとその作者、音楽と不可能性をめぐる逸話。
「誘い笑い」
就活がうまく行かない大学生がある特異な芸風の夫婦漫才師にのめり込む、読点のないお笑い小説。
「ザムザの羽」
無名の数学者が発表したカフカ『変身』にまつわる「異常論文」風メタ数学/文学ミステリ小説。
「演算信仰」
2021年、究極の思考理論に目覚めた男が起こした東京オリンピック自爆テロ事件の顚末を暴く、思考実験SF。
「コロニアルタイム」
とおい未来に占領され、世界が不可知の塊となった時空間での多元性を叙情的に描く物語。
「白い壁、緑の扉」
H・G・ウェルズの同題の短編1本丸ごと作中に織り込み一人の男の哀切な人生を描き切った超絶技巧の怪作。
「花ざかりの方程式」
2次項の末端に花が咲く方程式を発見した数学者とその家族たちの、美しく切ないファミリーヒストリー。
〇イラスト:北村みなみ
〇デザイン:アルビレオ -
太陽に抗った聚落の子孫ヌフレツンは、運命に導かれてバイオンリの奏で手を目指す。迫る太陽消失。響け、祖先の遺した禁忌の音。日本SF大賞2度受賞の異形の天才がおくる書き下ろし長編。
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独居老人のごみ屋敷でめぐりあう、5人の便利屋と3人の闇バイト。腐敗と悪臭に満ちたものたちの何を捨て、何を残すのか? 文藝賞作家による衝撃のハウスクリーニング小説。
「金も未来も、きっと見つかるにゃ。」独居老婆のゴミ屋敷で5人の便利屋が出会った「本物の世界」――熱量に満ちた言葉と圧巻の展開による、各誌絶賛の文藝賞受賞第一作。
衝撃のハウスクリーニング小説!
「あなたたちは世界のしくみを知らないの。本物の世界から捨てられた人がいることも」
独居老婆が暮らす一軒家のごみ清掃に訪れた、便利屋の社長・佐竹ほか4名。その前日、佐竹は皆の日当を含む百万円を入れた封筒を、悪臭に満ちた膨大なごみの中に落としていた。やがて老婆の過去が明らかになるにつれ、あらぬものが見つかると同時に闖入者が現れて……。
【各誌絶賛!】
惹きつけられずにはいられない――水上文
ダイレクトに五感を揺さぶる強烈作――菊間晴子 -
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生涯や作品から、友人や門下、全国の記念館、初版本の装幀、オススメ文献まで。イラスト満載で漱石を楽しく知ることができる決定版ガイド。漱石の旅や文学碑、図録情報などを増補。
生涯や作品から、日常や旅の記録、友人や門下との関係、記念館やゆかりの地まで
漱石がちょっと気になる人も、漱石ファンも、必携!
イラストと写真満載の決定版ガイド! -
選考委員 柴崎友香・松田青子が、破格の才能に驚嘆!
【第60回文藝賞 短篇部門受賞作】
受賞作・・・西野冬器「子宮の夢」
女たちが「子宮投げ」に興じるまちで暮らす「私」と「時間」、そして私の母をとりまく幻想的な一夜。一行目から最終行まで、一文一文が破格の才能と表現に貫かれた圧巻の受賞作。
優秀作・・・才谷景「海を吸う」
体中に穴が開き、液体が溜まっていくひより。いっくんは「穴の底を貫く」よう言い、母は「筒になりなさい」と言う。独特の重さと湿り気に満ちた世界に読者を引きずり込む優秀作。
*本電子書籍は、雑誌『文藝』2023冬季号掲載の「第60回文藝賞〈短篇部門〉」受賞作1篇・優秀作1篇とそれぞれの「受賞の言葉」を収録し、電子書籍化したものです。
「第60回文藝賞〈短篇部門〉」は、雑誌『文藝』の創刊90周年を記念し、2023年限定で創設され、4,176作品の応募がありました。
「文藝賞」は文芸誌『文藝』を母体とし、1962年から始まった小説の新人賞です。これまで、第1回の高橋和巳をはじめ、田中康夫、山田詠美、長野まゆみ、綿矢りさ、羽田圭介、若竹千佐子、宇佐見りん、遠野遥など、文学シーンに常に新たな才能を送り込んできました。
2023年、約60年ぶりに〈短篇部門〉を復活し、募集をいたしました。独立した〈短篇部門〉の募集は、いわゆる五大文芸誌の中では現在唯一のものです。 -
絶望をドレスコードに生きる高3の静とナナは、「ことばぁ」という老婆の家に毎週通っていて――。たたみかけるパンチラインで語られる高校生たちのモノローグ。第59回文藝賞受賞作。
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『ババヤガの夜』の王谷晶氏 推薦!
めちゃくちゃな世の中にボコボコにされている女たち、世界よりもっとはちゃめちゃになってやれ!!
今、元気のある人もない人も読んで笑って泣いてほしい。
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大御所作家からのセクハラで筆を折り、半引きこもり生活を送る漫画家・侑李。立派な家で何不自由なく暮らす隣人の専業主婦・花帆。
近所で連続通り魔事件が起こり、隣家には不穏な空気が……。花帆にはじつは秘密があったーー
交わるはずのなかった二人は「置き配」をきっかけに、「女である」だけで自分たちを削り取っていくものたちに、真っ向から挑むことに……。
バイオレンスと癒しの疾走するシスターフッドな復讐物語!
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人気音楽ユニットYOASOBIが楽曲化した「New me」の原作短編小説を書いた有手窓による、初めての長編小説。 -
触れられないから、愛おしい──? テーマパークのきつねのきぐるみ・「こんこん」を愛するまど。その愛は次第に「中の人」への執着へと変わってゆき……。気鋭詩人の言葉きらめく傑作小説
「きみを愛することが、きみのために少しもならないとしたら、私は私の愛情を抱えて、この愛情がどこまでも膨らんで、孤独も嫉妬も埋め尽くして、そうして愛にすがりつくことなどできないほどに、愛そのものになるまで、きみを愛し続けるだろう。この物語を読むと、そう思えた。」
──最果タヒ
〈いまのわたしをかたちづくっているのは、顔も、名前も知らないあなた。あなただけ──〉
テーマパークの“雪のようで、湧き水のようなきつね”の着ぐるみ「こんこん」を愛するまど。
その“中の人”を見つけ出そうと、「着ぐるみに入れる体格」という条件でマッチングアプリを始め、低身長コンプレックスの男性・ひらくと出会うけれど……。
これは恋? 推し? 信仰? 執着?
──大好きなあなたと、ただ繋がっていたいだけ。
触れられない「誰か」に焦がれたことのあるあなたへ捧げる、どうしようもなく屈折してどこまでも透き通った、かけがえのない愛の物語。
◆書き下ろしの掌編と詩編を収録!
文芸誌「文藝」掲載直後より各紙誌で高く評価され、SNS上には共感・感嘆の声があふれた表題作に加え、書き下ろしとして、お気に入りのシールをなくして会社を休んだ数日間を描く掌篇小説「水滴のシール」、詩篇「水色の家」を収録。
◆全国書店員から共感、感嘆の声
彼女の気持ちがわかりすぎて、苦しかった。
──山中真理(ジュンク堂書店 滋賀草津店)
推しへの想いを綴った言葉たちのあまりの透明度、その結晶の美しさに圧倒されました。
――藤田ほまれ(文教堂書店 中央林間店)
傷つきたくない、嫌われたくない、汚したくない、汚されたくない、無条件で愛されたいし、無限に愛したい。でも責任は取りたくない。
肉体的なものではない、もっと奥の愛の根源に触れたい。でも世間はそれを簡単には許してはくれない。
年齢を重ねれば重ねるほど、自分の好きなものを純粋に好きと言いにくくなる世の中はとても息苦しい。綺麗でかわいくて大好きなものに囲まれたまま年を取って、ゆっくり死んでいきたいなと思いました。
──海老原歩未(紀伊國屋書店 新宿本店)
「わたしは、かわらずのいしを撫で続けているトゲピーだから。」
すごく共感してしまう言葉でした。
なぜみんなは変わってしまうのだろうか。
まどと一緒に幸せになりたいとおもいました。
──山下真央(くまざわ書店 調布店)
キラキラはいつまでも永遠で、生身の人間との恋は生々しく残酷だ。
まどがいつまでも可愛いものが好きで、こんこんを見ていられますように。
――望月美保子(BOOKSえみたす アピタ富士吉原店)
かわいいってなんだろう。
幸せってなんだろう。
生きていくってどういうことなんだろう。
好きなものがあるのにどうして寂しいんだろう。
近くなればなるほどあやふやになってしまう愛の形とその距離。今を満たして、これからを約束してくれる存在を求める気持ちはきっと誰の心にもあるんだと思った。
──塩里依子(くまざわ書店 西新井店) -
心凍らせた少女かおりといじめを受けた少年ケン。体の中にかいじゅうを飼い、出口を探す二人にイヌガミさんと図書館の人々は――? 大好評シリーズ第3弾。世界は決してあなたを見捨てない。
『虹いろ図書館のへびおとこ』『虹いろ図書館のひなとゆん』に続く
大人気シリーズ第3弾!
柿ノ実町にある古い図書館。司書のイヌガミさんは今日も大忙し。
ある日図書館にやって来たのは、小学六年生のケンと、かおり。
図書館と学校の図書室が居場所のケンは、クラスのはせがわくんにいじめられていた。
お姫様の物語が大好きだったかおりは、ある出来事で心を凍らせている。
イヌガミさんとうつみさん、スタビンズくんたち図書館の人々と
本のあたたかさが、二人の心をじんわりと溶かしていく――
【目次】
I 図書館に来た少年
II 『蛙の王さま、または鉄のハインリヒ』
III 『白鳥』
IV 『おかえりなさいスポッティ』
V 『やっぱりおおかみ』
VI 『チョコレート戦争』
VII 『アナンシと五』
VIII 『かいじゅうたちのいるところ』
IX 『時計つくりのジョニー』
X 『チューリップの絵本』
XI 『スイミー』
XII 図書館のおにいさん -
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【創作】
児玉雨子「目立った傷や汚れなし」
フリマアプリせどりのサークルに加入した翠(すい)。物の価値を見極める活動に高揚する一方、休職中の夫への愛情は下降し―価値をめぐる快楽と葛藤がバキバキに交差する!
佐佐木陸「ごみのはての」
「この世界は、にせものなのよ」。ごみ屋敷でめぐりあう便利屋ども×老婆×闇バイトの男たち。噓と真実をめぐり、声なき者たちの叫びが炸裂する文藝賞受賞第一作!
小原晩「今日はユーカリ食べちゃったから眠くて眠くて」
百子(ももこ)は心ぼそくなると、同じマンションに住む山彦(やまびこ)さんに会いに行く。恋人である川太郎との生活や、過(よぎ)る母の記憶。そしてまた水曜日がやってくる。気鋭が紡ぐ再生の物語。
【新連載】
いとうせいこう「難民移民モノローグ」
日本に生きる難民移民、そして支援者。よるべない地で生きぬく人々の足跡がいま編みなおされる――文学とノンフィクションの臨界点。
岸政彦「犬は人生」犬は飛行機
ある日、家族になった元野犬の保護犬「ちくわ」。日々繰り返される愛おしい時間のなかに潜む、かつての喪失。見つめ直される「生」と新しい家族の形とは――
【特集 戦争、物語る傷跡】
◎鼎談
小林エリカ×永井玲衣×奈倉有里「語りたい、でも忘れたい」終わらない記憶と対話
◎創作
村田沙耶香「忘却」
言葉を失った「私」が従事するのは、自殺幇助のアルバイト。忘却することで生き延びる日常の果ては――
柴崎友香「おだやかな日常について」
ロサンゼルスの風景に潜む、歴史の沈黙と語られなかった言葉。日々の記憶が時空を超えて重なり合う。
町屋良平「少年AB」
立川、熱海そして京都。ある事件の記憶をかかえる朝見(あさみ)があの日「われわれ」に返したかった言葉とは――
芦沢央「ペグマン」
正しくありたい。しかし調べるほどわからなくなる――ガザに心を飛ばし苦悩する作家が逃げ込む先は?
高橋知由「咬傷」
術後の譫妄(せんもう)の中で聞いた戦争の報と首に残る「咬み跡」。現実か幻か、身体が記憶した傷が静かに疼く。
◎エッセイ
宮地尚子・清水加奈子「〈内海〉の声は聴こえるか」
五所純子「青っ恥」
大田ステファニー歓人「八十年ぶんのかさぶた」
マユンキキ「父の傷、私の傷」
大前粟生「戦争の身体」
◎読書ノート
齋藤美衣「傷跡をまなざすための読書」
◎論考
信田さよ子「被害と傷、そしてトラウマ」
【連載】
朝吹真理子「ゆめ」【最終回】
岸本佐知子「尻 on fire 日記」【第2回】
柳美里「JR常磐線夜ノ森駅」【第7回】
皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ」【第8回】
町田康「ギケイキ」【第48回】
山本貴光「文芸的事象クロニクル」2025年3月〜5月
【季評】
水上文「たったひとり、私だけの部屋で 労働と文学」2025年3月〜2025年6月
第9回「日本語で読みたい韓国の本翻訳コンクール」、募集開始
【書評】
吉本ばなな『ヨシモトオノ』【評】前川知大
向坂くじら『踊れ、愛より痛いほうへ』【評】伊藤亜和
パーシヴァル・エヴェレット 木原善彦訳『ジェイムズ』【評】中村隆之
綿矢りさ『激しく煌めく短い命』【評】坂崎かおる
町屋良平『生活』【評】井戸川射子
カミラ・グルドーヴァ 上田麻由子訳『人形のアルファベット』【評】小野絵里華
中原昌也『焼死体たちの革命の夜』【評】芦花公園
第63回文藝賞応募規定
次号予告・著者一覧 -
メキシコ行きの機内でハイジャックが発生。機体は北海道に緊急着陸する。400名を超える乗客、指示に従わない地元警察、ユーチューバーも群がる中、身代金受け渡しの時間が迫り……人気シリーズ最新作!
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新発見、未発表作品!出会いは偶然のようで必然。その一瞬が、人生を変えていく。運命を受け入れることで、人は強くなる──。著者が生涯をかけて追求した人間の真理、生命の言葉。感動の一周忌追悼企画。
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吹かれたいときに吹いてくれる風のないことには心おぼえがある。百子は黙って、窓を閉める。全4篇が描き出す、人生の物憂さと微光。『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』著者の初小説集。
『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』で話題の著者、初の小説集!
ゆきはひとりになって働きはじめ、私は水浴びする男を見つめ、雨の夜に三人は出会い、百子は絶望を抱えたまま暮らしている。
全四編が映し出す、人生のもの憂さと微光。
装幀=岡本太玖斗
【収録作品】
●「けだるいわあ」
唐揚げ弁当ひとつくださいと口に出す。真っ赤なエプロンの女のひとは「はあい」と愛想なく、しかし不機嫌そうでもなく、どちらかというとぽかんとした感じで返事をした。
●「水浴び」
ルーフバルコニーではおじさんが水浴びをしていた。パンツ一丁の姿で、青いホースから水をどんどんあふれさせ、頭の上からきもちよさそうに水を浴びている。
●「カリフラワー」
あの夜は小雨で、傘をささなくてもよいほどの小雨で、というより雨は、わたしが家を出たときにはまだ雨は降っていなかった。気配はあったが、気にしなかった。
●「風を飼う方法」
吹かれたいときに吹いてくれる風のないことには心おぼえがある。百子は黙って、窓を閉める。 -
新発見、未発表作品! 人生に必要なのは、華やかな装いでも、飾り立てた言葉でもない。人は心の赴くまま、自由に生きていいのだ──。著者が生涯をかけて追求した人間の真実、魂の言葉。一周忌追悼企画。
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「五十代、私は突然、整理が好きになりうまくなった」。いらないものを捨て、空間を増やして身軽な暮らしを楽しむ。老いを充実させる身辺整理の極意。追悼・曾野綾子、名著新装版!
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生涯、魂の自由人であれ! 孤独の中にこそ人生の輝きがある。家族を看取り、老いを受けとめ、ひとり暮らしを愉しむ。世間にとらわれない新たな老後のあり方。追悼・曾野綾子、名著新装版!
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親友が妊娠した。私と同じ、子どものいない人生だったはずのあの子がーー。作家デビュー10周年記念、紗倉まなの新たなる代表作!
「ここに書かれているのは、狂気と正気の狭間ではなく、狂気と正気の甘やかなマリアージュだ。その破裂の先にある世界に、読者は目を見張るだろう。」
──金原ひとみ
〈「赤ちゃんできたんだよね」と言ったのは有里奈だった。別に衝撃は受けなかった。ただ、有里奈は随分と面倒くさい人生を選ぶんだなあと思っただけで。〉
ヘアメイクとして活躍する由良。かわりばえしない日々に倦怠を感じながらも、このまま仕事に邁進しつつ、夫と共に愛犬を育てる人生が続いていくと思っていた。
そんな中、独身の親友・有里奈から妊娠の知らせが飛び込んできて……。
■全国書店員から共感、驚嘆の声が続々!
「やられた。そうなんです。
誰もが陥るかもしれない苦しみ、向き合わざるを得ない女性としての人生が描かれていた。」
──山中真理(ジュンク堂書店 滋賀草津店)
「等身大の私たちの、等身大の心の動きを誠実にすくい上げた一冊。
性別を問わず、多くの人に読んでほしい作品です。」
──新井沙佑里(紀伊國屋書店 新宿本店)
「結婚する/しない、産む/産まない。この選択で一気に関係性が変化する。
このどうしようもない感覚を紗倉まなさんはこの作品で的確に言語化してくれた。
「そう。そうなんだよ。そうなんだよね」って何度も読みながら頷いてしまった。」
──後藤亜衣理(ブックファースト 梅田2階店)
「とても大事なことが書かれていると本能的に感じさせる力を持った小説。
男性は、絶対読んだ方がいいし、これを読んで何も感じない男性はやばいと思う。」
──江藤宏樹(広島 蔦屋書店 文学コンシェルジュ)
「ものすごく共感して身体中が痛かったです。
刺さる人にはしぬほど刺さる物語。」
──渡部知華(TSUTAYA サンリブ宗像店) -
安居酒屋で働く、190センチ超の大男・獅子男。人生を持て余した困窮高校生のうた子。松戸駅前で出会ったふたりの奇妙な連帯。生と暴力の火花が飛び散る、ヤンキー×哲学青春長編!
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「まだ0時前、夜は長い」ーーコネ入社の会社で広報の仕事をしながら、潔く自由な「生(性)」の日々を過ごしているOLカスミ。ある日、何か始まりそうな出会いが!? 著者初の長編小説!
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友達がいない小学五年生のアマネは、ある日、人気者の陽ちゃんに「『女子みんなで』遊ぼう」と声をかけられて――やがて大人になったアマネが辿り着く「友情」とは。あたらしい友情小説。
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「平和」な日常を送る高校生の六花。でも、この家には掘り出してはいけない蔓がある――。傷ついた心をやさしく包みこむ、瑞々しい「冬」の青春小説! 氷室冴子青春文学賞第5回準大賞。
町田そのこさん激賞! 瑞々しい「冬」の青春小説
森川六花、17歳の高校2年生。ふざけがちな母、穏やかな父、「お姫様」のお姉ちゃん、朝でも夜でもいつでも来るやさしいケイティ。
片思いしている同級生・森沢とはバカ話でいつまででも話せて、なんだかいい感じ。平和な日常に見えるけど、この家には掘り出してはいけない蔓がある――。
ユーモアあふれる家族の生活に潜む暗い影に向き合おうともがく少女の姿を、現在と過去を交錯させながら真摯に描いた、高校生たちの瑞々しい青春も眩しい「冬」の青春小説。
氷室冴子青春文学賞第5回準大賞。
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「どうして彼らはユーモアを必死に纏おうとしているのか。ちらちらと影を感じさせながら不穏に進んでいく様子は、読み応えがあった。そんな中で主人公と森沢の微妙な距離感はキュンとした」--町田そのこさん(審査員講評より)
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宅配所に流れる箱を仕分ける安(あん)。ある箱の中身を見た瞬間から次々に箱が消えていって――顔なき作業員たちの倦怠と衝動を描くベルトコンベア・サスペンス。第62回文藝賞受賞。
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山にも、街にも、悲しみの先にも。どこにだって発見はある。自然と芸術を求めて旅する最注目詩人の、〈生への祈り〉と〈センスオブワンダー〉に満ちた傑作エッセイ
祝・萩原朔太郎賞受賞! いま最も注目される詩人・大崎清夏の、旅と暮らしとことばの軌跡。
熊のいる山奥・湘南の海辺・震災後の能登半島・知床の雪原・ハンセン病資料館・ヴェネチア・そして古今の文学と映画と芸術の中まで――〈自然=力=詩〉を探して、どこまでも。
すみかも、生活も、人間関係も、
何かが変わってしまっても、柔らかい力強さをもって生きてゆくために。
「いいことばかりは続かないとしても、あくまでも軽妙に、明るく、希望をもって。(…)どんなに事態が悪化したように見えるときでも、そこに新しく面白いことを見つけることはできる。その先に待ち受ける大仕事にとりかかることはできる。無限の可能性を持った子どもにもう戻れない私たちは、大人として世界を拓けばいい。英語が話せなければ、日本語で語りかければいい。崇高な野生動物になれないなら、人間という変な動物として、生き延びる道を探ればいいのだ。」(本文より)
〈目次〉
熊に会ったら歌うこと。
遠くにトナカイがいます
ちゃんと知りながら、へんなことをやる ムーミンの世界のこと
何かをほんとうに聞くときには…… ミヒャエル・エンデ『モモ』のこと
いいことばかりは続かないとしても ウェス・アンダーソンの動物たち
動物と知り合うヒト 岩合光昭さんの写真のこと
港はありません
その家に、住んでいた
どうぞゆっくり見てください もうひとつの地震日記
快楽主義者の詩学 谷川俊太郎さんのこと
いつか眼差しが再び会うまで 『燃ゆる女の肖像』のこと
詩人の副業、詩の日常 『パターソン』のこと
存在しない故郷への旅 『ミリオンダラー・ベイビー』のこと
説明できない理想のために…… 『木のぼり男爵』のこと
それはあなたの自由 『さらば、愛の言葉よ』のこと
雪と踊る方法、あるいは訪れの合図 映画『Shari』のこと
大志の歌の祭りに寄せて 安野みつまさ先生へ
池上上々日記
その心は優しかった。 『いのちの芽』の詩人たちと出会った日のこと
中也はポエムか 大衆との合作について
風の展示を見にいく
自然を浴びに、ヴェネチアへ行く
装丁:佐々木暁 装画:小城弓子 -
誰かが欲しがっていれば、それはもうごみじゃない――フリマアプリの「せどりサークル」に加入した翠。物の価値を見極める活動に高揚する一方、休職中の夫への愛情は下降し……。
★★★あなたの価値は星いくつ?★★★
芥川賞候補作『##NAME##』に続く超快作!
人気作詞家・児玉雨子が描き出すノンストップ転売ストーリー!!
〈グラフの波形バッキバキ。いい商品選びましたね〉〈私たちと“電撃”しませんか?〉
夫の休職をきっかけに、フリマアプリ「メチャカイ」で小金稼ぎを始めた会社員・翠(すい)。
ある日立ち寄ったドン・キホーテで、“爆仕入れ・爆転売”に燃える女たちの〈せどりサークル〉にスカウトされる。
掘り出し物から利益を生む快楽にのめり込む一方、働けないのに浪費する夫への葛藤を抑えられなくなっていき……。
「買う女から売る女へ。資本主義と売る女たちの反乱を問う優れた小説」――渡邊英理(大阪大学教授) -
温かな眼で日常を掬い取り、物語の向こう側を描く、
大好評エッセイ集『遠慮深いうたた寝』第二弾!
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毎日歩いている道端、何気なくつけたテレビの画面、劇場のロビー……
胸に飛び込んできた一瞬が、思いがけず深く刺さり、
奥行きが生まれ、隠れた扉が開かれて遠くから光を運んでくる。
――小川洋子
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日常の出来事、創作、観劇、野球、読書……「神戸新聞」の連載エッセイ「遠慮深いうたた寝」などの最新エッセイを中心に編み上げた極上エッセイ集。
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I 遠慮深いうたた寝
II 自転車と図書室
III 小説に触れる手
IV おじいさんと通りすがりの者
V 想像力の冒険 本と読書
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*美しい装幀が話題
九谷焼による陶板画・上出惠悟/デザイン・名久井直子 -
「さらわれてきちゃった」。中3の夏、蒼子の家に突然やってきたのは、余命わずかのバナミさん――。第4回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞した傑作青春小説。書き下ろし長篇も収録。
朝倉かすみさん、久美沙織さん、柚木麻子さん絶賛!
第4回氷室冴子青春文学賞・大賞作、
書き下ろし長篇を加え待望の書籍化!
中三の夏休み、蒼子の母が元同僚で余命わずかのバナミさんをさらってきた。なんでうち。なんで今。腹を立てる蒼子だったが、ひょんなことから一緒に受験勉強に励むようになり――受賞作「私が鳥のときは」
英語の授業は気づまりだし、部活は基礎練ばかり。「社会」というもののハードさに気づきはじめた、中一のバナミと友人たち。夏休み、お屋敷に暮らす老婦人・英子さんと出会って――書き下ろし長篇「アイムアハッピー・フォーエバー」
少女と元少女たちに訪れた、奇跡のような夏の物語。
軽やかに瑞々しく、世界をあざやかに変える、傑作青春小説、誕生! -
堂場瞬一 犯罪小説集!
「今日、自分の人生は変わってしまった。先の見えない日々が始まってしまった。」――通り魔・殺人・資金洗浄・特高の罪・迷惑運転・泥棒・毒親・掏摸・盗撮・選挙違反・復讐・子どもの罪……辿り着く先は後悔か、それとも解放か? 発行部数は世界累計1400万部! 2025年末に著書発売累計200冊を達成予定の堂場瞬一が<犯罪者>の視点で描く、犯罪小説集の傑作!
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【目次】
●褒められた男(通り魔)
●ある後悔(殺人)
●バイアス(資金洗浄)
●暗い復讐(特高の罪)
●連鎖反応(迷惑運転)
●家業(泥棒)
●推さない(毒親)
●コンビ(掏摸)
●神の手(盗撮)
●再起の日(選挙違反)
●逆襲(復讐)
●消えない目(子どもの罪) -
東京大空襲×洋装女性連続不審死
実在した警視庁の写真室所属巡査と〝吉川線〟を考案した鑑識第一人者による傑作ミステリー!
戦争で、空襲でどうせ死ぬ。
それなのに、どうして殺人事件を追うのか?
空襲が激化する1945年1月、警視庁でただ一人、ライカのカメラを扱える石川光陽。写真室勤務である彼の任務は、戦禍の街並みや管内の事件現場をフィルムに収めること。
折しも世間では、女性四名の連続首吊り自殺が報じられていた。四人は全員、珍しい洋装姿で亡くなっており、花のように広がったスカートが印象的なため“釣鐘草の衝動”と呼ばれ話題となっていた。
ある日突然、警視庁上層部から連続する首吊り事件の再捜査命令が光陽にくだる。彼と組むのは内務省防犯課の吉川澄一。光陽が撮った現場写真を見た吉川は、頸部索溝や捜査記録の重要性を説く。自殺説に傾く光陽に対し、吉川は他殺を疑っていた。
捜査が進む中で、四人の女性にはある共通点が判明。激しさを増す空襲の中でも、光陽と吉川による必死の捜査が続き、吉川は決然と捜査の意義を語る――。
「犯罪を見逃すのは、罪を許容することと同義です。空から爆弾を落として罪なき人々を殺している行為を容認することと同じなんです。我々は、許されざる行為を糾弾する役目を担わなければならないんです」
さらに光陽と吉川の前に、戦時中でも洋装を貫く女性の協力者が現れる――。
本作は、統制下という世界によって自分が変えられないようにするため、美しくありたいと願う、気高い女性たちの物語。
戦後80年、次世代へつなげたい著者渾身の記念碑的小説! -
アスファルトの世界を離れ、わたしは秩父へ移り住むことにした――庭と植物、自然と文学が絡み合う土地で、真摯に生きるための「ことば」を探す。練達の仏文学者による清冽なエッセイ集。
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秩父の自然を綴るなかに、深い霧のような知の涼気が渡る。清しく果敢な精神のかたち。
――小池昌代
風や水のゆらめきを気配で感じとる耳には、歴史の奥に消された声さえ聞こえる。
――くぼたのぞみ
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・窓から風に乗って流れ込んだ常山木の、爽やかで甘い濃厚な匂いに導かれて(「常山木」)。
・生命の表と裏を引き受ける誠実さの方へ(「巣箱の内外」)。
・経済活動からはこぼれ落ちる、豊かな交換の倫理(「ふきのとう」)。
・外来種という呼称がはらむ排外主義の芽と、植物がみせる「明日の風景」(「葛を探す」)。
・宮沢賢治が見上げた秩父の空(「野ばら、川岸、青空」)。
・鮮やかで深い青紫の花と、家の記憶について(「サルビア・ガラニチカ」)。
・切り捨てられた人間と動物がともにある世界へ(「車輪の下」)。
・都市優位の世界観を解きほぐす作家たち(「田園へ」)。
・見知らぬ女性からの言葉が届く場所で、わたしは届くはずのない文章を待っている(「消される声」)。
・空の無限、星の振動、微かに吹く風は、わたしたちに語りかける(「風の音」)。
……ほか珠玉のエッセイ、三十篇 -
初小説にして芥川賞候補作となった『いなくなくならなくならないで』に続く、向坂くじらの小説第二弾! 幼い頃から納得できないことがあると「割れる」アンノは、愛に疑念を抱いていて――
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病に倒れる直前までに書かれた短篇を集成。馬に乗って新宿を彷徨う「あの農場には二度と」など、時代の危機を先取りする崩壊感覚と、生のあり方を問う真摯さに貫かれた世界水準の傑作。
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三歳のももちゃんとお父さんは日々、川べりや公園を歩く。過ぎていく時間と折々の記憶は、いつしか祈りへと昇華していく――。ニュートラルに子育てにたずさわる、新時代の「父」の物語。
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「わたし、殺しました、生みたての赤ちゃんを」──震災から7年の地で、身元不明の幼子をめぐり、4人の女たちの運命が、いま、動き出す。各紙誌絶賛! デビュー18年、著者最高傑作。
「これほどの強度の小説は滅多にないし、ここには真の意味での熊がいる。」──古川日出男
「いつかこんな夢の中に自分もいたような気がする。止まらない余震のような小説。」──斎藤真理子
生きるためにもがく者、
死ぬための場所を探す者──
暴力から逃れた女を匿う山奥の家に暮らす、リツとアイ。
津波ですべてを失ったサキと、災後の移住者であるヒロ。
震災から7年の地で、身元不明の幼子をめぐり、4人の女たちの運命が、いま、動き出す。 -
宝の持ち腐れのような袋小路に、僕はいた――。シニカルな笑いと冷徹な観察力で、都会の人々のままならぬ人生を写した、令和の《没落小説》、爆誕! 日常版「滅びの美学」――麻布競馬場推薦。
「宝の持ち腐れのような袋小路に、僕はいた。」
元ストーカーと暮らしながら他人のストーカーを覗き見る、落ち目のミュージシャン
極度の無駄嫌いで、ビジネスのため東京駅至近の高層マンションに住むM&A会社社長
緑豊かな公園前の低層マンション生活を送るも、突然樹木伐採が始まり困惑する女……
麻布競馬場(作家)、 推薦!。
“日常版「滅びの美学」――極限まで乾燥したユーモアが、人生の空虚を容赦なく照らし出す。”
シニカルな笑いと冷徹な観察力で、都会に生きる人々のままならぬ人生を写す、令和の《没落小説》爆誕!
『バックミラー』発売記念 著者コメント
初の短編集です。厳選した12作の中には、名刺がわりにしたい作品が幾つもある一方、「これは見られたくない」という、作家や人間の恥部そのものを表出させつつ、思わぬ角度から光を当ててくる作品もあり――。結果的に、代表作と思える一冊になりました。 -
“男のくせにフェミニストやポリコレにおもねった”発信で人気を博す後藤。ある日、片脚の悪い男・白瀬が、後藤のとある秘密を盾に「家に住ませろ」と脅迫してきて…。著者渾身の衝撃作!
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はろー、愛ちゃんだよ。18歳のオープンリーゲイ愛は、とあるきっかけで動画配信を始める。10年以上にわたる“モテる”人生の記録。氷室冴子青春文学賞第五回大賞、鮮烈なデビュー作!
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分かることはいくつになっても面白い! 老いとは自由だ! 主婦から、夫の死を経て63歳で作家に、芥川賞を受賞した著者初エッセイ集。家事をしつつ考え見出した生活に密着した至言満載。
夫を亡くし、63歳で主婦から作家に
大ベストセラー/芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』著者の初エッセイ集
身近な人の死、孤独と自由、新しい老い、自分を知る楽しさ、
家族の形、ひとりで生きること、みんなで生きること――
書いて考えて辿りついた、台所目線の哲学
その頃の私は相変わらず家庭の幸福に酔うてもいたが、
そうでもない自分も知っていた。
つまらない、飽き足らない、心の奥で私はそう思っていたはずで、
それをはっきりと言葉にすることを恐れてもいた。
言葉にしたとたんそれが顕在化する。(中略)
人に見くびられないように、いい人と思われるように外に武装し、
内に外に何重にも押し固めて見えなくなっている自分の心というもの(中略)
家庭という狭い世界にいるけれど、台所からだって世の中は見える、
そううそぶいて何とか心の均衡をとっていたところがある。ーー本文より
NHK『こころの時代』で大反響「ドラゴンボール」も収録 -
若竹千佐子、石井遊佳、高山羽根子、高瀬隼子……芥川賞作家ほか、受賞作家が続々誕生の最も予約の取れない小説講座の全て。作家になりたい人必読! 高山羽根子氏の特別寄稿収録の新装版。
父亡き後いちばん的確でありがたいのが根本さんの評です。この通りにすれば必ず小説家になれます。
――吉本ばなな -
職場で疎まれている私をチームリーダーは「ペンペン」と呼ぶ――八方塞がりの毎日が限界を迎えたとき、壊れた言葉が現実に侵食してゆく、リリカル系日常破壊小説!第61回文藝賞受賞作
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たしかなことはなにもない――。十年ぶりに故郷の墓を訪れると、死んだ幼馴染の声が語りかけてきて……。不確かな暴力の記憶と土地の呪い。静かな戦慄と衝撃が走る、第61回文藝賞受賞作。
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第34回紫式部文学賞受賞
皆川博子 新たな代表作、誕生。
自らの道を求め交易商人を志した二人の少女の物語。
少年の日に夢見た「本物の文学」という幻に、今日、出逢ってしまいました。
パンドラの匣に残された最後の希望のような言葉の冒険。 ――穂村弘
記録に決して残らない「が、あったはず!」の歴史的瞬間。
虐げられし者たちが織り成す、魂の生存を賭けた「智」の連鎖。
時を超えて掘り出されるその昏き光彩、まさに圧巻! ――マライ・メントライン
1160年5月、バルト海交易の要衝ゴットランド島。
流れ着いた難破船の積荷をめぐり、生存者であるドイツ商人と島民の間で決闘裁判が行われることとなった。重傷を負った商人の代闘に立ったのは、15歳の少女ヘルガ。
義妹アグネが見守る中、裁判の幕が開き、運命が動き出す――
ドイツ商人が北へ進出し、ロシア・ノヴゴロドでは政争が頻発するなど動乱の時代を生きた人々を詩歌や戯曲形式も交えて紡ぐ、小説の新たな可能性を拓く傑作長篇! -
恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生!
第172回芥川賞受賞作
安堂ホセは、物語の磁石を持っている。現実世界で排除された不都合で不穏でヤバい砂つぶてのような言葉を、暴力と倫理の磁石で吸い寄せ、反発させ、交渉させ、渦巻かせる。あらゆる倫理が覆され、暴力が吹き荒れている今、「暴力から暴を取りはずす旅」の物語が出現したことは、一つの事件だ。
読もう! 旅立とう! 旅によって運ばれるのは、あなた自身だ。
──柳美里
いくつもの物語が交じり合い、壮大な展開が繰り広げられ、「失われた歴史」が復元されるラストに感動した。
──高橋源一郎
強烈な皮肉とクールな文体。
私たちの眼差しを切り開く手術(オペ)のような小説。
どこへ連れていかれるのかわからず、ひと晩で読み終えた。
──佐藤究
語りと構造、ストーリーの面白さの中に、資本主義や植民地主義、ウクライナ戦争やガザでの虐殺についての鋭い批判が、当然のように滑り込む。
極めて刺激的かつ、開放的。国境を越えて、世界にリコメンドしたい。
──須藤輝彦
この小説を読むことは自らの感性を問い直すことである。
異性愛主義や人種という不適切なカテゴライズにあらがうための、必読の一作。
──渡邉英理
典型的な物語に閉じ込められないための強烈な意志、ねじ伏せられない悪意と復讐がこれほどまでに徹底された作品はなかなかない
──水上文 -
SNS上のカリスマアカウント〈スメラミシング〉を崇拝する覚醒者たちの白昼のオフ会。参加した陰謀論ソムリエ〈タキムラ〉の願いとは──? 壊れゆく世界の未来を問う、黙示録的作品集。
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この物語は、中年版『君たちはどう生きるか』です――金原ひとみ。45歳一人暮らし、労務課勤務のルーティン女・浜野文乃と、ホスクラ通いのイレギュラー編集者・平木直理。新たな代表作。
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