『アニメ、サブカル、雑誌を除く、分冊版を除く(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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サブカルは面白くて、最高で、愉快で、そして時々あなたを守る武器になる。
ゲーム、音楽、アニメ、漫画、映画……。雨の日も風の日も自転車でレンタルショップに通い詰めた。
そんな数多くのサブカルに触れてきた著者による、サブカルから学んだことを詰め込んだ全21編!
本書はとにかくふざけたエッセイ集であり、世界一ライトな批評であり、ただの思い出話であり、あなたがこれから出会うかもしれないエンタメのカタログである。
<編集部より>
通ったことのないコンテンツが多くて購入をためらっているそこのあなた……心配ご無用です!
むしろ本書はサブカルに詳しくない/登場するコンテンツに触れたことがない方にこそおすすめの1冊でもあります(もちろん、サブカル好きな方にもおすすめです)。
事前知識が1ミリもなくても、ナツイさんの巧みな文章でぐいぐいリードしてくれるのでページを捲る手が止まらなくなるはず……。
「ゆるコラム」で語られる、本編に匹敵する破壊力の強烈エピソードにも注目です。
目次一部抜粋
自分の心を傷つけないための自己肯定感 『新世紀エヴァンゲリオン』
離れがたい思い出に区切りをつけるには 『けいおん!』
文化的な生活を送りたいなら健康になれ 村上春樹 『走ることについて語るときに僕の語ること』
他人に媚びない、真の尖り方 石田明(NON STYLE)
努力すれば未来は光り輝くのか? 売野機子 『ありす、宇宙までも』
分かりやすい地位や価値に惑わされるな 椎名林檎 「ありあまる富」
みんなに愛されるものを作るために必要なこと 久部緑郎(原作)、河合単(作画)『ラーメン発見伝』
他人のマイナス感情を安易に切り捨てないで 昔のインターネット
自分にもできそう!のアンテナを大切に パンク/TikTok
「わからなさ」を心から楽しむために ヴィレッジヴァンガード etc. -
「非オタク」自認するノンフィクション作家が、オタクの聖地的ショップで働き、2006年から2017年まで「フィールドワーク」しつつその体験と考察をリアルタイムでレポート。
いまや世界を席巻する「オタク文化」。 かつては異物として排除された時代から、いまではアナタもワタシも「オタク?」の時代へ。 でもその実体は? 「非オタク」自認するノンフィクション作家が、オタクの聖地的ショップで働き、2006年から2017年まで「フィールドワーク」しつつその体験と考察をリアルタイムでレポート。 で、「オタク」とはいったい何だったのか? -
読めば読むほど
アニメ鑑賞レベルが上がる!
魔法の書
『HUNTER×HUNTER』(新)、『はじめの一歩』、『しろくまカフェ』、『ポケットモンスター メガボルテージ』など。
20年以上にわたり、作画・演出を100本以上担当してきた著者だからわかった、アニメをよりおもしろく観るための鑑賞法を紹介。
【目次より】
●「作画の手抜きがひどい!」は本当か?
●視聴者の感情をコントロールする方法
●最悪な状況の主人公が画面左側にいる理由
●原作とアニメで変えざるを得ない裏事情
●「注目されるキャラクター」は意図的につくられる
●上手な演出とは?
●アニメ演出事件簿 ~やりがいとつらいところ~
●上手と下手がわかるとアニメがよりおもしろくなる
など
制作現場の舞台裏&【ジャンル別】オススメの観方もたっぷり収録しました!
【本文より】
突然ですが、問題です。
超大型の巨人が突如あらわれ、人々の暮らす街を襲う――
その瞬間を、テレビアニメで恐怖を煽るのに最も効果的な見せ方はどれでしょうか。
※人々の居住する街には巨人対策用の高い壁が築かれているものとします
(1)いきなり超大型巨人の全体像を見せ、視聴者を圧倒させる
(2)壁の上に超大型巨人の指だけを見せ、その後巨人の影を捉えてから顔を映す
(3)超大型巨人の各パーツを個別に見せてから、全体像を映し出す
―――正解は(2)です!
本書ではその理由を詳細に記載しております。
【本文の一部】
アニメにおいて画面に映るものは、すべてに意味があります。
何気ない風景のカットでも、実は主人公が心を整理したり、考えたりするためのつなぎの目的があったりします。
画面を揺らしながらキャラクターを遠くから映すことで、犯人が狙いを定めているような雰囲気を出すこともできます。
演出によって、なんでもないただの石ころを、あたかもすごく重要なアイテムのように見せることもできるのですね。
この本で紹介する“演出意図”を素早く読み取ることができれば、いままでとはまた違ったよりおもしろいアニメの観方ができるはず。
それを隅々までお伝えしようというのが本書の目的です。――「はじめに」より
【著者プロフィール】
鈴(すず)
アニメ演出家・アニメーター
東京デザイナー学院アニメーション科卒業後、アニメの動画、原画制作を経て、演出・絵コンテをはじめる。
作画では「ルパン三世」「クレヨンしんちゃん」「精霊の守り人」、演出・絵コンテでは「HUNTER×HUNTER」(新)、「はじめの一歩」、「しろくまカフェ」、「ポケットモンスター メガボルテージ」などを担当。
現在はゲーム会社においてゲーム内アニメーションの監修を行うかたわら、フリーのアニメ演出家・アニメーターとしても活動している。
X:@gyakusanenshutu
ブログ:「逆算の演出」 -
今でこそ「ジャパン・クール」とか「アニメやマンガは日本の誇るコンテンツ」などとオタク文化がもてはやされ、海外で通用する数少ない日本の商業文化、ソフトパワーであることは多くの日本人が認識している。だが前世紀は、多くの日本人がこれほど外国でオタク文化が受け入れられるなどと考えてはいなかった。1980年代末に発生した「連続幼女殺害事件」などの影響もあって「オタクは気持ち悪い」という風潮が強かった。特に役所はマンガ、アニメ、ゲームなど「下劣なシロモノ」は文化としては認めていなかった。フランスとオタク文化の親和性はきわめて高い。今やフランスはオタク大国となっている。これは国民性なども多く影響している。(「はじめに」より)
日本のマンガとアニメに憧れる、パリの「20世紀末ジャポニズム」の実態をレポート。日仏両国の文化の違いを説明しながら、フランスでのオタク文化の受容状況を紹介する。さらにこの電子版では、ウェブ「論座」に寄稿した4本の関連記事、電子版まえがきを追加収録している。
*電子版まえがき
*文庫版「はじめに」
*Chapter1 世界に広がるオタク文化
*Chapter2 日本アニメがいかにしてフランスに上陸したか
*Chapter3 フランス・オタク界の殿堂「トンカム」
*Chapter4 「フランス・オタク界のボス」ドミニクの青春
*Chapter5 海の向こうのオタクな奴ら
*Chapter6 日本のオタクは世界に通じる
*Chapter7 ル・オタクその後。
*文庫版「あとがき」――爛熟期に入ったオタク文化とその国際化
*電子版特別収録(1)「ジャパンエキスポ」にみるフランスのオタクたち(上)
*電子版特別収録(2)「ジャパンエキスポ」にみるフランスのオタクたち(中)
*電子版特別収録(3)「ジャパンエキスポ」にみるフランスのオタクたち(下)
*電子版特別収録(4)「クールジャパン」を初めて体現した山口小夜子
●清谷信一(きよたに・しんいち)
1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。日本ペンクラブ会員。2003~08年まで英国の軍事専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」日本特派員。現在ドイツの防衛専門誌「European Security and Defence(英字誌)」日本特派員。「東洋経済オンライン」「Japan in Depth」などのニュースサイトにも寄稿。特に防衛調達の問題点に強い。著書に『国防の死角』(PHP)、『専守防衛』(祥伝社新書)、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした! 戦えない「軍隊」を徹底解剖』(廣済堂出版)、『不思議の国の自衛隊 誰がための自衛隊なのか!?』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破茂との共著/KKベストセラーズ)、『アメリカの落日 「戦争と正義」の正体』(日下公人との共著/廣済堂出版)など多数。 -
累計500万部のベストセラーシリーズの厳選原稿が、全面改訂で初登場!
マンガやアニメ、特撮映画などで描かれる設定やエピソードは、科学的にどこまで正しいのだろうか? 初刊行から20年、累計500万部突破のベストセラー『空想科学読本』シリーズから、原稿31本を厳選、全面改訂して収録する。本書で検証するのは『ウルトラマン』『ONE PIECE』『名探偵コナン』『シン・ゴジラ』『おそ松さん』など、世代を超えて愛される作品の数々。爆笑の果てに、人間が描いた夢の世界の素晴らしさが見えてくる! -
「推し活を経済学で見るとこうなるの?!」 吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)推薦 サブカルチャーや推し活市場の現在と未来がよくわかる!
「推し活を経済学で見るとこうなるの?!」
吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)推薦
サブカルチャーや推し活市場の現在と未来がよくわかる!
・近い将来、人口の85%が「オタク」に!?
・推し活で毎月10万円?
・日本アニメ市場の規模は2兆7000億円?
・アニメ聖地は現在5000カ所以上! 今後も増える?
<著者より>
本書は、現在進行形で変化し続けるオタク文化やサブカルチャーの過去と現在、そして未来の姿について経済学的視点から議論を展開しています。
経済学といえば高度な数式や、複雑な経済モデルというイメージがあるかもしれません。
経済学に触れてみたいという人たちにとって、経済学の作法は高いハードルとなってしまいます。
そこで、本書では数式や難解な経済学のモデルは用いず、必要最低限の経済学の知識で分かりやすく説明することを意識しています。
経済学でオタクを紐解いていくと、経済学そのものの在るべき姿もきっと見えてくることでしょう。そして本書を通じて、是非あなたなりのオタク論やオタク文化論などを考えてもらいたいです。
<目次>
1章
サブカルチャーとオタクの定義
01 経済学ってどんな学問?
02 サブカルチャーってどんな文化?
03 おたくの起源とは?
04 オタクの定義とは?
05 「おたく」ってネガティブなイメージがありませんか?
06 おたくとオタクって違うの?
07 おたくやオタクを悪く思ってしまう理由とは?
08 オタク文化における「共感」とは?
コラム オタクの消費の特徴は4つの「P」と3つの「C」
2章
推し活・サブカルチャー市場の現状
09 オタク市場ってどのような研究がされているの?
10 推しのいる生活「推し活」ブームでオタク文化はどう変わる?
11 オタク市場にライトユーザーは参加できる?
12 オタク・ファン心理を掴んで消費を後押し「コラボカフェ」の楽しみ方
13 コンテンツツーリズムが地域にもたらす効果って?
14 マンガやアニメでよく神社が出てくる理由とは?
15 アニメソング隆盛のきっかけは?
16 キャラクターには誕生日が必要?
17 オタクは経済を支えているの?
18 こだわりが強いオタク同士って対立しないの?
19 推し活疲れの経済学的メカニズム
20 「くだらない」がサブカルチャーのキーワード?
21 人間誰しもが「オタク」ってことですか?
コラム 私の一推し 牧和生の推し活ライフ
3章
推し活・サブカルチャー市場の未来
22 「オタク=ネガティブ」の時代が変わり始めたのっていつ頃?
23 オタクについてはどのような研究がされているの?
24 「萌え」ってなんのこと?
25 オタクになることと個人主義的な価値観との関係とは?
26 アニメやマンガの登場人物やアイドルのメンバー数が多いのはどうして?
27 人気のコンテンツが異業種とコラボするのはどうして?
28 ヒットするアニメに共通することって何?
29 コンテンツツーリズムを企画する上で注意すべきことは?
30 コンテンツツーリズムが教えてくれる大切なこと
31 オタクを理解するうえで私たちに必要なスキルとは?
32 AI時代、サブカルチャーはどう変わる?
33 動画投稿サイト等で誰でもサブカルチャーを創り出せる?
34 オタク文化を存続させるためには必要なこととは?
35 オタクとしての生きづらさとは?
36 結局オタク文化やサブカルチャーってどう理解すればいいの?
37 モノを売るなら「広く浅く」より「狭く深く」?
38 オタクがジャンルを潰す?
39 オタクになろう! 〝大好き〟があると人生は豊かになる!
※本書に掲載されている情報は2023年7月現在のものです
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日本アニメを創出したのは一人の力ではない!
未開の映像表現を追いかけた職人たち、その貴重な記録。
中日新聞連載の「アニメ大国の肖像」待望の書籍化!
■「アニメ大国の肖像」とは?
2005年11月から2008年3月まで毎週1回、「中日新聞」朝刊文化面、および「東京新聞」夕刊にて掲載されていた、アニメ関係者へのインタビュー連載。番外編も含め全120回、40人近くの人物が登場する。テレビアニメ黎明期から活躍する脚本家・辻真先を筆頭に、制作当時のエピソードをまじえながら、「アニメ大国」の歴史に名を刻んだ名作たちの舞台裏を聞き出す。
■「まえがき」より
いったい、誰がアニメを作ったのか―。〈略〉突っ込んだ取材をしてみたいと思って取り組んだのが、本書の基となった「アニメ大国の肖像」の連載である。〈……〉アニメを実際に作ったのは、紛れもなく本書に登場するみなさんであった。そして、日本をアニメ大国にした業績は、有名なアニメ監督だけではなく、むしろ現場で限られた予算、人材、時間の中で、工夫を凝らして最高の表現を私たちに届けようと努力した方々にこそ、帰せられるべきだと確信した。〈……〉もう鬼籍に入られた方もおり、その声を再び聞くことはできないので、本書に収められた貴重な証言を、ぜひ味わってほしい。
【目次】
まえがき 三沢典丈
豊田有恒×辻真先 ―― 茶の間でアトムが飛んだ
月岡貞夫 ―― “オリジナル”のテレビアニメ「狼少年ケン」
白川大作 ―― 初の少女向け「魔法使いサリー」を企画
須藤将三 ―― 虫プロ営業担当が見た、手塚治虫のアニメへの情熱
鈴木良武 ―― アニメ脚本家の地位向上を
杉井ギサブロー ―― 映像表現としてのアニメの可能性探り
鷺巣政安 ―― 利益と制作費の間で模索して
雪室俊一 ―― 「サザエさん」を書き続けられた秘訣
おおすみ正秋 ―― 舞台で培った演出術をアニメでも
大塚康生 ―― アニメ職人がこだわる“リアリティー”
小田部羊一 ―― 描かれた世界の中でキャラクターを生き生きと
黒田昌郎 ―― 「世界名作劇場」の傑作群を演出
鈴木伸一 ―― トキワ荘のメンバーと「スタジオ・ゼロ」設立
熊倉一雄 ―― 「ゲゲゲの鬼太郎」主題歌も大ヒットした名優
山崎敬之 ―― 「巨人の星」から「アンパンマン」まで担当
出崎統 ―― 「止め画」という革新的演出術
九里一平 ―― 「タツノコプロ」を兄弟と設立
笹川ひろし ―― タツノコアニメはSFもギャグも
鳥海尽三 ―― タツノコのストーリーとアイデアを支える
藤川桂介 ―― 「マジンガーZ」「宇宙戦艦ヤマト」の脚本家
中村光毅 ―― 美術監督として数多の名作を
大河原邦男 ―― メカニックデザイナーの草分け
富野由悠季 ―― 「機動戦士ガンダム」の挑戦
山浦栄二 ―― リアルロボットもので熱狂を生む「サンライズ」を創業
安彦良和×辻真先 ―― ロボットアニメとは何か
松崎健一 ―― SFマニア視点で、設定に奥行きを
高橋良輔 ―― 演出経験が「装甲騎兵ボトムズ」に結実
石黒昇 ―― 「アートランド」を設立し、若い才能を輩出
田代敦巳 ―― 音響監督として名作を彩る
芝山努 ―― 「ど根性ガエル」「ドラえもん」の美しい絵コンテ
岡崎稔 ―― 鳥山明原作アニメが世界的な大ヒット
香西隆男 ―― 苦労しながら歩んだアニメーター人生
湯山邦彦 ―― 「ポケットモンスター」はゲームから世界的アニメに
原恵一 ―― 「クレヨンしんちゃん」の演出からオリジナルアニメ監督へ
辻真先 ―― 脚本家よ、未知の領域へ踏み出せ
解説 中川右介
コラム1 リミテッドアニメは議論の的
コラム2 分業体制の光と影
コラム3 過酷なアニメ制作環境
コラム4 マーチャンダイジングの功罪 -
『こち亀』は現代の「浮世絵」だ!
庶民の金回り、地価変動と田舎ディス、テクノロジー信奉とガジェットの変遷、サブカルチャーの地位と文化系ヒエラルキー、ビジネス・アイデアとハック思考、漫画的表現とポリティカル・コレクトネス
……大衆社会を定点観測し続けた連載40年、全200巻の偉業から昭和~平成日本の歩みを追う。
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『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とは?
◎秋本治による国民的漫画
◎「週刊少年ジャンプ」1976年42号から2016年42号まで連載
◎コミックス全200巻はギネス世界記録
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浮世絵の特徴は大きく3つ。上から目線の芸術ではなく大衆・庶民のための娯楽であったこと、「時代の今」「大衆のニーズ」を素早く取り入れていたこと、精緻な描き込みによる史料的価値があること――だ。
『こち亀』は、この3点を完全に満たしている。世俗を非エスタブリッシュメント、すなわち生活者の目線で描き、社会や人々の生活・気分・好奇心を、濃厚なまま、希釈することなく、過剰な装飾で見栄え良く整えることなく、できるだけその時代の空気をとじこめる形で、そのまま史料保存した漫画作品。それが『こち亀』だ。
<略>
『こち亀』はバイオレンスポリスアクションであり、マニアックな男の子ホビーやサブカルの啓蒙書であり、ブームやトレンドや新製品をいち早く紹介する情報漫画であり、さまざまな職業を疑似体験させてくれる体験レポートであり、社会や経済やビジネスの仕組みを子供にもわかるよう噛み砕いて説明する解説本であり、あらゆる知識の教養書であり、雑学書であり、下町文化の広報メディアであり、下町人情物語であり、東京の都市論だ。そして、以上の要素のかなり多くが、その時代ごとの世相を完璧に──すべて大衆目線という完全定点観測という手法をもって──反映された形で作品に盛り込まれている。
<「第0章 「浮世絵」としての『こち亀』」より>
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『こち亀』が何より大事にしているのは、常に、「昔」より「今」だ。描かれた時点が、『こち亀』にとっては常に最高の今。時に昔を懐かしんだり、ノスタルジーに耽ったりしても、両津は「昔と違って今は苦痛」だとは言わない。今を憂えて鬱に沈んだりもしない。
もし、この時代に不満があるなら、両津は変えようとする。変えようとしてきた。世の中の仕組みを、古臭い慣習を。そのためにビジネスを興し、街ごと作り変え、国政に出ようとまでした。両津は時代を精いっぱい肯定する。否、肯定できる世の中に変える努力をしてきた。両津は世捨て人や孤高の隠居生活を善 しとしない。
時代にコミットすることに苦痛を感じるどころか大きな喜びを感じる両津は、最新のものに飛びつき(初物好きであり)、今を享楽的に生きる(宵越しの銭を持たない)。それは両津が生粋の江戸っ子であると同時に、圧倒的に現在を肯定している証左でもある。
<「第8章 『こち亀』とはなんだったのか」より>
【目次】
第0章 「浮世絵」としての『こち亀』
第1章 庶民目線の生活と経済
第2章 住宅と都市論からみる東京の昭和・平成史
第3章 『こち亀』が添い寝した技術立国ニッポン
第4章 逸脱者を嗤え
第5章 文化教養リテラシー植え付け装置
第6章 ビジネスの教科書
第7章 ポリティカル・コレクトネス考
第8章 『こち亀』とはなんだったのか
あとがき -
宮崎駿、富野由悠季、押井守――戦後アニメーションの巨人たちの可能性と限界はどこにあったのか? 宮崎駿論4万字、富野由悠季論10万字、押井守論10万字の作家論を中核に、アニメから戦後という時代の精神をいま、総括する。そして『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』――現代のアニメ・特撮が象徴するさまよえるこの国の想像力はどこにあるのか? 『ゼロ年代の想像力』『リトル・ピープルの時代』とその射程を拡大してきた著者の新たな代表作にして、戦後サブカルチャー論の決定版。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。
