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文芸作品の人気・話題作

121 ~180件目/全230件

  • 616(税込)
    著者:
    穂村弘
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ペガサスは私にはきっと優しくてあなたのことは殺してくれる

    本の情報誌『ダ・ヴィンチ』の投稿企画「短歌ください」に寄せられた短歌から、人気歌人・穂村弘が傑作を選出。鮮やかな講評が短歌それぞれの魅力をいっそう際立たせる。言葉の不思議に触れる実践的短歌入門書。
  • 14歳の誕生日の夜に“それ”に両親を奪われた少年、陳。謎の球電に魅せられ、研究を進めるうちに、彼は思いも寄らぬプロジェクトに巻き込まれていく。史上最強のエンタメ・シリーズ『三体』三部作で描かれたアイデアやキャラクターが登場する、衝撃の前日譚!
  • 1,463(税込)
    著:
    小砂川チト
    レーベル: ――
    出版社: 講談社

    日本橋三越の柱に、幼いころ実家に貼ったシールがあるのを見つけたところから物語は始まる。狂気と現実世界が互いに浸食し合い、新人らしからぬ圧倒的筆致とスピード感で我々を思わぬところへ運んでいく。
    誌上発表後、新聞各紙絶賛、話題沸騰の受賞作を緊急刊行!
    第65回群像新人文学賞受賞作(選評より)
    語り手、そして読む人の立つ足下が揺るがされる――柴崎友香
    絶望的成長小説である――町田康
    最も文章の水準、小説技術の水準の高い作品だった――松浦理英子
  • 858(税込)
    著:
    塩田武士
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    ニュースという名の「悪意」――。
    累計75万部突破『罪の声』の著者、真骨頂の報道小説!


    地方紙記者の沢村は、調査報道チームのデスクから一枚の写真を見せられる。
    同僚記者が、ひき逃げ事件の犯行車両とスクープしたものだ。
    「この車、遺族宅にあるらしい」。
    沢村は取材へ急行する。
    犯人は家族なのか――(「黒い依頼」)。

    「誤報」を通じて現代社会の虚と実に迫る、著者会心の傑作。

    NHKドラマ原作
    吉川英治文学新人賞受賞作

    解説 武田砂鉄(ライター)
  • 楽団のお荷物だったセロ弾きが、動物たちとのふれあいに心を癒していく表題作ほか

    楽団のお荷物だったセロ弾きの少年・ゴーシュが、夜ごと訪れる動物たちとのふれあいを通じて、心の陰を癒しセロの名手となっていく表題作。また「やまなし」「シグナルとシグナレス」「氷河鼠の毛皮」「猫の事務所」「雪渡り」「グスコーブドリの伝記」など、賢治が生前に新聞・雑誌に発表した名作・代表作の数々を収める。
  • 東京吉本芸人の間で語り継がれるレジェンド作家・山田ナビスコ初の自伝的エッセイ! 世界的に見ても“お笑い異常大国”である日本において、その真っ只中に28年間身を置いた著者が綴る“お笑い”だらけの人生譚。究極のお笑い番組『笑ってはいけない』や、M-1グランプリをはじめとした賞レース秘話、極楽とんぼ、ロンブー、ピース、渡辺直美、ダイタク、おかずクラブ、ニューヨーク、ぼる塾など東京吉本を牽引してきた大人気芸人らとのエピソードなど多数。
  • 1,320(税込)
    著者:
    ももなり高
    レーベル: ――
    出版社: 飛鳥新社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ロンドンブーツ1号2号
    田村淳氏、推薦!

    「『孫子』の入門書として深く学べる一冊。
    深い洞察力と教養が身に付く最強のマンガだ!」

    "戦略書"の名著ついにマンガ化!
    春秋戦国時代の歴史ドラマの面白さ&
    今に役立つ知恵や教訓が満載!

    ビル・ゲイツ、前田裕二らも愛読した『孫子』。
    2500年経った今でもビジネスの指針に
    通ずることが多く、後世に大きな影響を与えています。

    本書は、不朽の戦略誕生の謎を
    孫武の波乱に満ちた生涯とともに
    第一級のエンタテイメント物語に仕上げました。

    知られざる『孫子』の成り立ちや時代背景を
    早稲田大学・渡邊義浩先生が
    楽しく、わかりやすく徹底解説!

    身に降りかかる災いの解決策や
    これからを生き抜くためのヒントが詰まった
    必読の書です!
  • 1,936(税込)

    1872年、新橋~横浜間に日本初の鉄道が開業。2022年、この国には世界に類をみない鉄道網が広がっています。150年の間、枝葉をのばすように広がってきた鉄道は、線路の数、車両の数、駅の数だけ、そして列車に乗った人の数だけ物語を生み出してきました。個人史と鉄道のさまざまな風景が交差する、“人と鉄道の記憶”についての物語を5人の作家が執筆。「これは、自分の/あの人のことかもしれない」と各々の記憶に思いをはせることができるような、長い歴史のレールの先につづくあたらしい「鉄道小説」をお届けします。
  • 日本植物学の父と呼ばれた牧野富太郎。花と植物の魅力の真髄を語った表題作、「私は植物の愛人」と軽口を飛ばしつつ研究人生を振り返る「植物と心中する男」などを精選。
  • 19世紀の偉大なる名探偵シャーロック・ホームズがもし、ビクトリア朝時代の英国人ではなく、清末の時代に生きた中国人だったとしたら……。
    そして、彼が奇妙な事件を次々に解決したのが大英帝国の首都ロンドンではなく、東の果ての植民地香港だったら……。

    ホームズとワトソンを彼らとまったく同じ時代に生きた中国人、福邇(フー・アル)と華笙(ホア・ション)とし、物語の舞台を香港にした極上のパスティーシュ作品。
    正典ホームズ・シリーズからの換骨奪胎ぶりが絶妙だ。

    1880年代の香港の様子が生き生きと描かれ、ミステリーであると同時に、歴史小説としても読み応え十分。
  • 直木賞作家がおくる、暗黒の少女小説。

    その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。あたし=中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、一刻も早く社会に出て、お金という“実弾”を手にするべく、自衛官を志望していた。そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑は何かと絡んでくる。嘘つきで残酷だが、どこか魅力的な藻屑となぎさは徐々に親しくなっていく。だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日――直木賞作家がおくる、切実な痛みに満ちた青春文学。
  • 681(税込)
    著者:
    湊かなえ
    レーベル: 双葉文庫
    出版社: 双葉社

    「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラー。
  • 308(税込)
    著:
    太宰治
    レーベル: 新潮文庫
    出版社: 新潮社

    「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。だれもが自分のことだと思わせられる、太宰治、捨て身の問題作。
  • 605(税込)
    著:
    米澤穂信
    レーベル: 新潮文庫
    出版社: 新潮社

    亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。
  • 夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
  • 990(税込)
    著者:
    江戸川乱歩
    イラストレータ:
    咎井淳
    レーベル: ――
    出版社: リブレ

    僕はあなたが可愛いのだ。生かしておけないほど可愛いのだ。
    挿画:咎井 淳(Guilt|Pleasure)/監修:平井憲太郎
    収録作品:芋虫 踊る一寸法師 虫 盲獣
  • 352(税込)
    夏目漱石
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    漱石自身の孤独と明治という時代への思いを示し、漱石文学の絶頂をなす作品

    「こゝろ」は後期三部作の終曲であるばかりでなく、漱石文学の絶頂をなす作品。自我の奥深くに巣くっているエゴイズムは、ここでぎりぎりのところまで押しつめられる。誠実ゆえに自己否定の試みを、自殺にまで追いつめなければならなかった漱石は、そこから「則天去私」という人生観にたどりつく。大正3年作。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。
  • 1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越してきた美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、姉妹がせっかんされている場面に出合いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―――。キングが絶賛する伝説の名作!
  • 550(税込)
    著:
    フランツ・カフカ
    訳者:
    川島隆
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    朝目覚めると、サラリーマンから虫けらに。新たなカフカ像にもとづく新訳

    平凡なサラリーマンがある朝、巨大な虫けらに変身した状態で目覚める──。不条理文学の旗手か、不器用なサラリーマン作家か。新たなカフカ像にもとづく新訳と訳者解説によって、不朽の名作がよみがえる。
  • 572(税込)
    著者:
    夢野久作
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    遭難兄妹が海に流した三つの瓶。そこに収められた地獄の真相とは?

    海難事故により遭難し、南国の小島に流れ着いた可愛らしい二人の兄妹。彼らがどれほど恐ろしい地獄で生きねばならなかったのか。読者を幻魔境へと誘い込む、夢野ワールド7編。
    (C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
  • 682(税込)
    重松清
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    優秀だった兄が犯した犯罪をきっかけに、十五歳の少年が背負ったあまりにも苛烈な運命――

    広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔をだしながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる……。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描く奇跡の衝撃作!
  • 死体処理室の水槽に浮沈する死骸群に託した屈折ある抒情「死者の奢り」、療養所の厚い壁に閉じこめられた脊椎カリエスの少年たちの哀歌「他人の足」、黒人兵と寒村の子供たちとの無残な悲劇「飼育」、傍観者への嫌悪と侮蔑をこめた「人間の羊」など6編を収める。“閉ざされた壁のなかに生きている状態”を論理的な骨格と動的なうねりをもつ文体で描いた、芥川賞受賞当時の輝ける作品集。
  • 1958年、大学在学中の当時史上最年少23歳で芥川賞を受賞した「飼育」をはじめ、「奇妙な仕事」「死者の奢り」「他人の足」などデビュー前後の鮮烈な初期短篇の数々を収録、ほかに最初期長編として名高い『芽むしり仔撃ち』、『われらの時代』を含む。小説家としての第一歩をしるす記念碑的な作品群。大江文学はここから始まった!
  • 【第57回 吉川英治文学賞受賞作】
    【第64回 毎日芸術賞受賞作】

    この身体こそ、文明の最後の利器。

    29歳、女性、独身、地方出身、非正規労働者。
    子宮・自由・尊厳を赤の他人に差し出し、東京で「代理母」となった彼女に、失うものなどあるはずがなかった――。

    北海道での介護職を辞し、憧れの東京で病院事務の仕事に就くも、非正規雇用ゆえに困窮を極める29歳女性・リキ。「いい副収入になる」と同僚のテルに卵子提供を勧められ、ためらいながらもアメリカの生殖医療専門クリニック「プランテ」の日本支部に赴くと、国内では認められていない〈代理母出産〉を持ち掛けられ……。

    『OUT』から25年、女性たちの困窮と憤怒を捉えつづける作家による、予言的ディストピア。

    頁の隙間から聞こえてくる、今の世界を保持するための骨組の軋み。
    こういう小説と出会うことでしか、私達は私達の不都合な部分を見つめられない。
    ――朝井リョウ(作家)

    女であること、産む性であることは、なんて悲しいのだろう。
    ラストを読み、思わず溢れた涙の理由を、私は今も考えつづけている。
    ――小島慶子(エッセイスト)

    新技術と経済・ジェンダー格差が交差するとき、恩恵を受けるのは男性だ。
    被害をこうむるマイノリティの苦しみを、マジョリティの私がどこまで想像できるかを突きつけられ、たじろいだ。
    ――斎藤幸平(経済思想家)

    読んでいる間、ずっと殴られるような感覚に襲われていた。
    それは自分を含む大勢の人が、今この瞬間も世界に殴られ続けているのだという、気付きであり目覚めでもある、大切な痛みだった。
    ――村田沙耶香(作家)
  • 『化け者心中』で文学賞三冠。新鋭が綴る、エモーショナルな時代小説。

    ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。
    私はなぜこの人に求められたのか――。
    芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。
    女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。
    いびつな夫婦の、唯一無二の恋物語が幕を開ける。
  • 舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。

    腕ききの女用心棒・バルサはある日、川におちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムを助ける。チャグムは、その身に得体の知れない“おそろしいモノ”を宿したため、「威信に傷がつく」ことをおそれる父、帝によって暗殺されそうになっていたのだ。
    チャグムの母・二ノ妃から、チャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、幼ななじみの薬草師・タンダの元へ身を寄せる。そして、バルサとチャグムは、タンダとその師である呪術師のトロガイから驚くべきことを告げられるのだった ── チャグムに宿ったのは、異界の水の精霊の「卵」であること、孵化まで守らないと大干ばつがおこること、そして、異界の魔物がその「卵」をねらってやってくること ── 。

    帝のはなつ追っ手、さらに人の世の力をこえた危険から、バルサはチャグムを守り抜けるのか? バルサとチャグムの出会いから始まる、「守り人」シリーズの第1作。
  • 2,750(税込)
    著:
    滝口悠生
    レーベル: ――
    出版社: 新潮社

    祖父母の故郷・硫黄島を墓参で訪れたことがある妹に、見知らぬ男から電話がかかってきた頃、兄は不思議なメールに導かれ船に乗った。戦争による疎開で島を出た祖父母たちの人生と、激戦地となった島に残された人々の運命。もういない彼らの言葉が、今も隆起し続ける島から、波に乗ってやってくルルル――時を超えた魂の交流を描く。
  • 1,500(税込)
    著:
    九段理江
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    第166回芥川賞候補作!令和版「女生徒」

    どうして娘っていうのは、こんなにいつでも、
    お母さんのことを考えてばかりいるんだろう。

    社会派YouTuberとしての活動に夢中な14歳の娘は、
    私のことを「小説に思考を侵されたかわいそうな女」だと思っている。
    そんな娘の最新投稿は、なぜか太宰治の「女生徒」について――?

    第126回文學界新人賞受賞作「悪い音楽」を同時収録。
  • 大ヒット映画「オデッセイ」のアンディ・ウィアー最新作。映画化決定!未知の物質によって太陽に異常が発生、地球が氷河期に突入しつつある世界。謎を解くべく宇宙へ飛び立った男は、ただ一人人類を救うミッションに挑む! 『火星の人』で火星でのサバイバルを描いたウィアーが、地球滅亡の危機を描く極限のエンターテインメント
  • 「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。
  • 2,640(税込)
    著:
    沢木耕太郎
    レーベル: ――
    出版社: 新潮社

    第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。
  • 家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。
  • 『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作

    たった1人の、運命に出会った

    古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
    彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
    どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。

    運命に導かれ、運命に引き裂かれる
    ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語
  • 1,705(税込)
    著:
    凪良ゆう
    レーベル: ――
    出版社: 講談社

    ☆2023年本屋大賞受賞作☆
    【第168回直木賞候補作】
    【第44回吉川英治文学新人賞候補作】
    【2022王様のブランチBOOK大賞】
    【キノベス!2023 第1位】
    【第10回高校生直木賞候補作】

    【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】
    【今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」12月号)】
    【第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート】
    【未来屋小説大賞 第2位】
    【ミヤボン2022 大賞受賞】
    【Apple Books 2022年 今年のベストブック(フィクション部門)】
    などなど、賞&ノミネート&ランクイン多数!

    その愛は、あまりにも切ない。

    正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
    本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。


    ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。

    風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
    ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
    生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。

    ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
  • 1,980(税込)
    著:
    呉勝浩
    レーベル: ――
    出版社: 講談社

    このミステリーがすごい!2023年版 国内編第1位!
    ミステリが読みたい!2023年版 国内編第1位!

    東京、炎上。正義は、守れるのか。

    些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
    たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
    直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
    「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
    警察は爆発を止めることができるのか。
    爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。


    【業界、震撼!】
    著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。
    ーー大森望(書評家)

    この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。
    ーー千街晶之(書評家)

    登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。
    ーー瀧井朝世(ライター)

    この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。
    ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店)

    爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。
    ーー本間悠(うなぎBOOKS)

    自分はどちらの「誰か」になるのだろう。
    ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー)
  • 【2023年本屋大賞第2位】
    【第25回大藪春彦賞受賞】
    【第6回未来屋小説大賞第1位】
    【第44回吉川英治文学新人賞ノミネート】

    深く潜れば潜るほど、主人公と自分を重ね、浅葉先生に救われ、突き刺される。
    暗い深海で一筋の光にすがるように、どうか壊れてしまわないでと願いながら、一気に読み終えました。
    限られた文字数では、語りきることなどできません。
    この物語はこう紡がれ、奏でられるしかなかったのだと、心から感じました。
    まだずっと、余韻が残響のように、自分の中で鳴り続けています。
    ――斉藤壮馬さん(声優)

    その人は尊敬すべき師であると同時に、得がたい友人になった。
    内向的な青年の冷めた視線に映し出された世界が、次第にみずみずしく光に満ちた世界に変わっていく。
    たとえその前提が裏切り行為であったにしても。
    ――篠田節子さん(作家)

    優れた演奏を聴き終えたかのような感動が胸に満ちてくる。
    嘘を重ねる主人公にこうまで味方したくなるのは、
    書き手の筆に嘘がないからだろう。
    〈音楽の力〉によって結びつき回復してゆく人々を、
    〈言葉の力〉で描ききった希有な小説。
    ――村山由佳さん(作家)

    武器はチェロ。
    潜入先は音楽教室。
    傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。
    『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説!

    少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
    ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
    目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
    橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
    師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
  • 1,760(税込)
    著:
    青山美智子
    レーベル: ――
    出版社: ポプラ社

    長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える自動二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事と家族のバランスに悩むアクセサリー作家。 つまづいてばかりの日常の中、タケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』の月に関する語りに心を寄せながら、彼らは新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく。
  • 1,672(税込)
    著:
    夕木春央
    レーベル: ――
    出版社: 講談社

    週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位!
    MRC大賞2022第1位!

    9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?

    大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
    翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
    そんな矢先に殺人が起こった。
    だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。

    タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
  • 1,650(税込)
    著者:
    寺地はるな
    レーベル: ――
    出版社: 双葉社

    カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。
  • 1,584(税込)
    著:
    町田そのこ
    レーベル: ――
    出版社: 小学館

    この物語は、あなたの人生を支えてくれる。

    宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。
    宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。
    全国の書店員さん大絶賛! どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語。
  • 1,870(税込)
    著:
    千早茜
    レーベル: ――
    出版社: 新潮社

    戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!
  • 2,420(税込)
    著者:
    小川哲
    出版社: 集英社

    【第168回直木賞受賞作!】
    【第13回山田風太郎賞受賞作!】

    「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」

    日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。

    ひとつの都市が現われ、そして消えた。
    日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。
  • 1,870(税込)
    著:
    佐藤厚志
    レーベル: ――
    出版社: 新潮社

    元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。40歳の植木職人・坂井祐治は、あの災厄の二年後に妻を病気で喪い、仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。地元の友人も、くすぶった境遇には変わりない。誰もが何かを失い、元の生活には決して戻らない。仙台在住の書店員作家が描く、止むことのない渇きと痛み。
  • 1,562(税込)
    著:
    井戸川射子
    レーベル: ――
    出版社: 講談社

    第168回芥川賞受賞!

    思い出すことは、世界に出会い直すこと。
    最初の小説集『ここはとても速い川』が、キノベス!2022年10位、野間文芸新人賞受賞。注目の新鋭がはなつ、待望の第二小説集。

    幼い娘たちとよく一緒に過ごしたショッピングセンター。喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼び覚ましていく表題作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。

    ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。

    二人の目にはきっと、あなたの知らない景色が広がっている。あなたは頷いた。こうして分からなかった言葉があっても、聞き返さないようになっていく。(本書より)
  • 美しい妻は、夫の殺害を依頼したのか。家族の間に疑心暗鬼が広がって――

    夫を殺した犯人は、かつての恋人だった。この男が裁判で「妻に殺害を依頼された」と証言。美しき未亡人は、悪女なのか、それとも。
  • 着ていたTシャツに隠されたコードから過激な動画が流出し、職場で嫌疑をかけられたジャクソンは3人の男に出会う。痛快な知恵で生き抜く若者たちの鮮烈なる逆襲劇!第59回文藝賞受賞作
  • ――彼女のはなしは信じるな。
     
    2019年度コニャック・ミステリ大賞受賞、
    幾重もの罠を張り巡らせた真のサイコ・ミステリー。

    祖母の訃報を受け、彼女は孤島に渡った。終戦直後に祖母とここで働き始めた者たちだけが住む島。本土への船が来る日までを島で過ごす彼女は、やがてこの島に漂う不吉な影に気づきはじめる。ここには何か忌まわしい過去がある。そして若き日の祖母の手記にも謎の「魔王」の影が……。

    島で行われていたというナチスの実験。
    この島に逗留し、やがて海で死んだ子供たち。
    何かを封じた開かずの扉。
    すべての核心となる「サンドリーヌの避難所」事件。

    積み重なる謎。高まりゆく不安と恐怖。

    誰かが誰かを欺こうとしている。
    誰が誰を欺こうとしているのか?
    いったい何が真実なのか?

    読めば読むほど深まる謎また謎。曲折しながら突進する行先不明のストーリー。反則スレスレの大驚愕。――この種の不敵なミステリーの名産地といえばフランス。そこから新たな鬼才が登場しました。不吉なイメージの乱舞と恐ろしい出来事の連打の中に編み込まれた幾重もの罠! 

    『その女アレックス』のルメートル、『黒い睡蓮』のビュッシ、『パリのアパルトマン』のミュッソに続くフランスの刺客、ジェローム・ルブリ。その大胆不敵な怪技をご体験ください。
  • 2,310(税込)
    著者:
    奥田英朗
    出版社: 集英社

    《「本の雑誌」が選ぶ2022年度ベスト10 第一位!》

    同一犯か? 模倣犯か?
    群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見!
    十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。
    かつて容疑をかけられた男。取り調べを担当した元刑事。
    娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。
    若手新聞記者。一風変わった犯罪心理学者。新たな容疑者たち。
    十年分の苦悩と悔恨は、真実を暴き出せるのか――
    人間の業と情を抉る無上の群像劇×緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説!
  • 私立探偵マックスが受けた依頼は、元大リーガー、チャップマンからのものだった。キャリアの絶頂時に交通事故で片脚を失い、今は議員候補となった彼に脅迫状が送られてきたのだ。殺意を匂わせる文面から、かつての事故にまで疑いを抱いたマックスは、いつしか底知れぬ人間関係の深淵へ足を踏み入れることになる……。ポール・オースター幻のデビュー作にして正統派ハードボイルド小説の逸品。
  • アダムとアメリアの夫婦はずっとうまくいっていなかった。そんなふたりは、カウンセラーの助言を受け、旅行へと出かける。ふたりきりで滞在することになったのは、スコットランドの山奥にある、宿泊できるように改装された古いチャペル。彼らは分かっている。この旅行が結婚生活を救うか、とどめの一撃になるかのどちらかだと。だが、この旅行にはさまざまな企みが隠されていた――。不審な出来事が続発するなか、大雪で身動きがとれなくなるふたり。だれが何を狙っているのか? どんでん返しの女王が放つ、驚愕また驚愕の傑作サスペンス!/解説=村上貴史
  • 2,000(税込)
    著:
    芦辺拓
    レーベル: ――

    大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場。戦下の昭和十八年、陸軍軍人の娘・中久世美禰子は婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁いだ。だが夫・多一郎は軍医として出征し、美禰子は新婚早々、一癖も二癖もある大鞠家の人々と同居することになる。やがて彼女は一族を襲う惨劇に巻きこまれ……大阪大空襲前夜に起きる怪異と驚愕の連続を描き、正統派本格推理の歴史に新たな頁を加える傑作長編ミステリ!
  • 12歳のテッドは、いとこのサリムの希望で、巨大な観覧車ロンドン・アイにのりにでかけた。テッドと姉のカット、サリムの三人でチケット売り場の長い行列に並んでいたところ、見知らぬ男が話しかけてきて、自分のチケットを一枚ゆずってくれると言う。テッドとカットは下で待っていることにして、サリムだけが、たくさんの乗客といっしょに大きな観覧車のカプセルに乗りこんでいった。だが、一周しておりてきたカプセルに、サリムの姿はなかった。サリムは、閉ざされた場所からどうやって、なぜ消えてしまったのか? 人の気持ちを理解するのは苦手だが、事実や物事の仕組みについて考えるのは得意で、気象学の知識は専門家並み。「ほかの人とはちがう」、優秀な頭脳を持つ少年テッドが謎に挑む。カーネギー賞受賞作家の清々しい謎解き長編ミステリ!
  • 【2022年本屋大賞受賞!】
    キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞ノミネート、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞候補作
    テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介!
    史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作

    アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。
    とても新人の作品とは思えない完成度に感服。──北上次郎(書評家)

    これは武勇伝ではない。
    狙撃兵となった少女が何かを喪い、
    何かを得る物語である。
    ──桐野夏生(作家)

    復讐心に始まった物語は、隊員同士のシスターフッドも描きつつ壮大な展開を見せる。胸アツ。──鴻巣友季子(翻訳家)

    多くの人に読んで欲しい! ではなく、
    多くの人が目撃することになる
    間違いなしの傑作!
    ──小島秀夫(ゲームクリエイター)

    文句なしの5点満点、
    アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。──法月綸太郎(作家)


    独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?
  • 2021年アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞、3冠!
    「クライム文学の新星」デニス・ルヘイン
    裏社会の元凄腕ドライバーが
    家族のために引き受けた最後の仕事――

    米国南部の町で自動車修理工場を営むボーレガード。
    裏社会で語り継がれる伝説のドライバーだった彼は、足を洗い家族とまっとうに暮らしていた。
    だが工場の経営が傾きだしたことで運命の歯車は再び狂い始める。
    金策に奔走するボーレガードに昔の仲間が持ちかけてきたのは宝石店強盗の運転役。
    それは家族を守るための最後の仕事になるはずだった。
    ギャングの抗争に巻き込まれるまでは――。
  • 第165回直木賞作家 異次元レベルの最新短編集

    創造と破壊のエンタングルメント
    この面白さ、解除不能

    「ミステリ×SF×怪物」が開くのは「世界」の扉
    小説の最前線、ここから前人未到、読み逃し厳禁
    きっとアナタも究中毒になる―

    爆発物処理班の遭遇したスピン…鹿児島県の小学校に、爆破予告が入る。急行した爆発物処理班の駒沢と宇原が目にしたのは黒い箱。処理を無事終えたと安心した刹那、爆発が起き駒沢は大けがを負ってしまう。事態の収拾もつかぬまま、今度は、鹿児島市の繁華街にあるホテルで酸素カプセルにも爆弾を設置したとの連絡が入った。カプセルの中には睡眠中の官僚がいて、カバーを開ければ即爆発するという。さらに同時刻、全く同じ爆弾が沖縄の米軍基地にも仕掛けられていることが判明。事件のカギとなるのは量子力学!?
    他に、日本推理作家協会賞短編部門候補「くぎ」、「ジェリーウォーカー」「シヴィルライツ」「猿人マグラ」「スマイル・ヘッズ」「ボイルド・オクトパス」「九三式」を収録。

    あなたは、物語の転換点に立たされる
  • 高校生のピップは、友人のコナーから失踪した兄の行方を探してくれと依頼される。兄のジェイミーは、2週間ほど前から様子がおかしかったらしい。コナーの希望で、ピップはポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めていく。関係者へのインタビューやSNSなども丹念に調べることで、少しずつ明らかになっていく、失踪までのジェイミーの行動。ピップの類い稀な推理が、事件の恐るべき真相を暴きだす。年末ミステリランキング第1位『自由研究には向かない殺人』続編。この衝摯の結末を、どうか見逃さないでください!/解説=阿津川辰海
  • 2,310(税込)
    著:
    長浦京
    レーベル: ――
    出版社: 新潮社

    1945年、東京。大物極道である父の死により、突如、その「代行」役となることを余儀なくされた綾女。大物議員が巡らす陥穽。GHQの暗躍。覇権を目論む極道者たちの瘴気……。綾女が辿る、鮮血に彩られた謀略と闘争の遍歴は、やがて、戦後日本の闇をも呑み込む、漆黒の終局へと突き進む! 脳天撃ち抜く怒濤の犯罪巨編、堂々開幕。
  • 英国推理作家協会スチール・ダガー賞候補
     英国歴史作家協会ゴールド・クラウン賞候補

     海洋冒険+怪奇小説+不可能犯罪。あまりに面白すぎる本格ミステリ巨編!

     時は17世紀、 大海原を進む帆船で起こる怪事件。
     囚われの名探偵に代わり、屈強な助手と貴婦人が謎を追う。
     すべては悪魔の呪いか、あるいは――?

     ――この船は呪われている、乗客は破滅を迎えるだろう。
     バタヴィアからオランダへ向かう帆船ザーンダム号に乗船しようとしていた名探偵サミー・ピップスと助手のアレントら乗客たちに、血染めの包帯で顔を覆った男がそう宣言した。その直後、男は炎に包まれて死を遂げる。名探偵として名を轟かすピップスだが、いまの彼は罪人として護送される途上にあり、この怪事件を前にしてもなすすべがなかった。

     オランダへと帰国するバタヴィア総督一家らを乗せ、ザーンダム号が出航せんとしたとき、新たな怪事が発生した――風を受けてひるがえった帆に、悪魔〈トム翁〉の印が黒々と浮かび上がったのだ! やがて死んだはずの包帯男が船内に跳梁し、存在しないはずの船の灯りが夜の海に出現、厳重に保管されていた極秘の積荷が忽然と消失する。すべては悪魔の仕業なのだろうか?

     わきおこる謎また謎。だが名探偵は牢にいる。元兵士の助手アレントは、頭脳明晰な総督夫人サラとともに捜査を開始するも、鍵のかかった密室で殺人が!

     驚愕のSFミステリ『イヴリン嬢は七回殺される』の鬼才の第二作。海洋冒険譚と怪奇小説を組み込んだ全方位型エンタテインメント本格ミステリ!
  • イギリスの田舎町で劇団を主宰するマーティン・ヘイワードは地元の名士。次回公演を控えたある日、彼は劇団員に一斉メールを送り、2歳の孫娘ポピーが難病を患っていると告白。高額な治療費を支援するため人々は募金活動を開始したが、この活動が思わぬ悲劇を引き起こす。関係者が残した大量のメール、テキスト・メッセージ、メモ書き、新聞記事、SNS投稿。資料の山から浮かび上がる、殺人事件の真相とは?――イギリスで20万部突破、タイムズ紙が「21世紀のアガサ・クリスティー」と評した犯人探しミステリー。圧巻のデビュー作!

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