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『彩流社(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全300件

  • 2,090(税込)
    著:
    皆神山すさ
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    いよいよ来年は七年に一度の御柱祭!

     諏訪神社の総本社である諏訪大社は古くから謎の多い神社だ。
    縄文遺跡に囲まれ、精霊信仰を取り込んだ独自のミシャグチ信仰や
    狩猟の神、軍神、風の神という多様な貌を持つ諏訪明神……。
    神仏分離政策にとって破壊されたと言われる
    普賢菩薩騎象像の片目の姿の元々の形が、一つ目の神であったとの
    仮説で展開する古代史と大社と仏教の関係を通して
    諏訪氏の源流に迫る労作。

    【目次】
    まえがき
    第一部  一つ目の諏訪大明神

    第一章  神仏習合時代の諏訪神
    第一節  仏法紹隆寺
    第二節  普賢菩薩騎象
    第三節  普賢菩薩勧発品
    第四節  明治の神仏分離
    第五節  一つ目の諏訪神を推理する

    第二章  葛井池の片目の魚伝説
    第一節  葛井の清池
    第二節  手長足長の神
    第三節  ダイダラボッチ

    第三章  神が目を傷つける話
    第一節  柳田國男氏の一目小僧
    第二節  眇眼で跋者の山の神
    第三節  貝塚茂樹の古代中国の山の神

    第四章  柳田國男の一目小僧の結論
    第一節  諏訪社の人身供犠
    第二節  諏訪の御柱
    第三節  南宮とタタラの押立柱
    第四節  美濃国の南宮
    第五節  伊賀一の宮、敢国神社
    第六節  浜南宮

    第五章  金屋子神
    第一節  金屋子神とタタラ製鉄
    第二節  金屋子神祭文
    第三節  死の忌みを嫌わない金屋子神
    第四節  諏訪明神と金屋子神の一致点
    第五節  金屋子神と蚩尤

    第六章  天目一箇神と鉄鐸
    第一節  鉄鐸の鳴る音は御左口の声
    第二節  多度大社と伊勢平氏
    第三節  銅鐸と鉄鐸
    第四節  薙 鎌
    第五節  風の祝
    第六節  諏訪神は蛇体の風神

    第七章  ミシャグチとフルの争いの話
    第一節  守屋山は諏訪神社の神体山か
    第二節  先代旧事本紀の語る物部氏の伝承
    第三節  御霊信仰と守屋
    第四節  高句麗朱蒙と沸流国王
    第五節  百済の建国神話とフル
    第六節  新羅昔脱解と瓠公の争い
    第七節  ミシャグチを追跡する
    第八節  昔脱解伝説の考察
    第九節  海童と八幡信仰
    第十節  銅剣文化の担い手、安曇・物部氏
    第十一節 御衣着祝誕生をめぐって
    第十二節 諏訪神社祭政体試論

    第二部  新天皇に寄り添ふ
          一目一足の鍛冶妖怪

    第一節  夜通し行われる秘儀
    第二節  折口信夫説と天皇霊
    第三節  大和平定の剣フツノミタマ
    第四節  一目一足の鍛冶神
    第五節  天皇霊について

    第三部  仏教と諏訪大社

    第一章  源平合戦と諏訪武士
    第一節  諏訪神社の武士化
    第二節  源平合戦
    第三節  旭将軍木曾義仲
    第四節  鎌倉幕府と諏訪神社
    第五節  承久の乱と諏訪盛重

    第二章  上社と仏教
    第一節  上社神宮寺、年中行事
    第三節  上社本宮の社殿配置 ほか

    第三章  下社と仏教
    第一節  諏訪盛澄
    第二節  金利満貞
    第三節  武田氏の下社堂塔の再興計画
    第四節  千手堂・三重塔の再建
    第五節  下社神宮寺案内
    第六節  社僧も出仕した下社の行事
    第七節  常楽会と瑜祇経秘文奉納
  • 2,090(税込)
    写真・文:
    萩野矢慶記
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    シルクロードの要所として栄えた中央アジア最大国家ウズベキスタン共和国。東西の文化が交差し、宗教・文化・建築学的にも独特の魅力があり世界遺産も多い。モスクや廟、神学校のきらめきを、当地に造詣の深い写真家が伝える。
  • 1,650(税込)
    著:
    宮入恭平
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    「社会背景がJ-POPに影響をもたらす」。独自の調査法を用いてJ-POPが産業によってつくられる商品であることを踏まえて「ポピュラー音楽」を検証。平成という時代と共に歩んだ大衆歌謡J-POPを「平成歌謡」と位置づける。

    【目次】
    (序)J - POPを再考する
    (1章)J -POPをめぐる諸相
    (2章)工業製品としてのJ - POP
    (3章)ジャンル概念の混乱
    (4章)J - POPの存在価値
    (5章)アイデンティティの行方
    (6章)J - POPの立ち位置
    (7章)「J」が意味するもの
    (8章)「平成歌謡」J - POP
  • 5,390(税込)
    編著:
    田所清克
    編著:
    伊藤奈希砂
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ブラジル発見500年、記念出版! 世界的名声を博するマシャード・デ・アシス、ジョルジュ・デ・アマードを始め、多彩な顔を持つブラジル文学の魅力を紹介する本邦初の書。500年にわたる文学事象を文化、社会、政治等の視座から通観。

    【目次】
    ブラジル文学への誘い──序にかえて──
    1.ブラジルの文学的風土
    2.ブラジル文学と社会・哲学思想
    3.ブラジル文学の時代区分をめぐって
    4.本書の構成

    第1章 ブラジル文学の起源(1500~1601)
    1.時代の概観
    2.1500年代のブラジル
    3.1500年代のブラジルを代表するイエズス会の作者
    4.植民地文学の概要

    第2章 バロック主義(1601~1768)
    1.時代の概観
    2.ブラジルのバロック主義
    3.ブラジル・バロック主義の作家
    4.バロック主義文学の概要

    第3章 アルカデイズム(1768~1836)
    1.時代の概観
    2.ブラジルのアルヵディズム
    3.ブラジル・アルカディズムの作家
    4.アルカディズム文学の概要

    第4章 ロマン主義(1836~1881)
    1.時代の概観
    2.ブラジル・ロマン主義
    3.ブラジル・ロマン主義作家
    4.ロマン主義文学の概要

    第5章 写実主義・自然主義・高踏主義(1881~1902)
    1.時代の概観
    2.ブラジルの写実主義・自然主義・高踏主義
    3.ブラジル写実主義・自然主義の作家
    4.写実主義・自然主義・高踏主義文学の概要

    第6章 象徴主義(1893~1902)
    1.時代の概観
    2.ブラジルの象徴主義
    3.ブラジルの象徴主義の作家
    4.象徴主義文学の概要

    第7章 前近代主義(1902~1922)
    1.時代の概観
    2.ブラジルの前近代主義
    3.ブラジルの前近代主義作家
    4.前近代主義文学の概要

    第8章 近代主義(1922~現在)
    1.時代の概観
    2.ブラジルの近代主義
    3.ブラジル近代主義の作家
    4.50年/60年代のブラジル文学
    5.70年/80年代のブラジル文学
    6.近代主義文学の概要
    7.ブラジルの日系コロニア文学──歴史を通して観たその存在意義──

    ブラジル文学史年表
    ブラジル文学の主要作品概要と登場人物
    ブラジル文学主要邦訳作品案内
    ブラジル文学史に関する主要文献
    【主要書名索引】
    【主要人名索引】
    編著者あとがき
    奥付
  • 2,860(税込)
    著:
    吉田はるみ
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    世界初の「フィクション映画」を作った女性、それがアリス・ギイ(1873 ~ 1968)であった。

    ギイは世界初の女性映画監督であるほか、映画史上数々の「世界初」の実績を持つのだが、リュミエール兄弟やエジソンが世界中の人びとに知られていることに比べると彼女はほぼ無名だった。日本で出版された初期映画研究書にもアリスの名はない。2018年、『Be Natural』(邦題「映画はアリスから始まった」)という映画がカンヌ映画祭で公開されたが、新型コロナ禍のため一般公開が遅れ、ようやく2022年に日本で公開される。これに触発されて、日本の映画研究者で、ようやく、アリス・ギイ研究に手を付け始める人が出てくることとなった。本書は、アリスの一生を生い立ちからたどり、彼女の生い立ちと映画監督として活動した時期を中心に、彼女が生まれ育った19世紀末のフランス、世紀末から20世紀初頭にかけての映画史をなぞりながら、アリスの視点から見た「映画史」をたどってゆく。数少ない資料をベースにした事実をトレースしながら、知り得ない部分についてはフィクションで補った物語的評伝となるものである。今こそ、知られざる映画人アリスを、日本に紹介したい、との思いから本書は成立した。
  • 1,650(税込)
    著:
    立野正裕
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    《聖なるもの》を経験する旅に、終わりなどない。

    「現実」はつねすでに動いている。
    「可能性の思考」を得ることができないなら
    学ぶことになんの意味があるだろう。

    悲嘆するだけでは「不幸」を変えることはできない。
    どうすればよいか徹底的に考えるべきなのだ。

    自己との対話を追求するため、
    人は映画から「何」かを見出すのである。

    【目次】
    第一章 宿命の旅
    『東京物語』『七人の侍』
    『十三人の刺客』『真夜中の刑事』
    『冬の猿』『丘』『荒馬と女』『恋』
    『忘れられた人々』『マドモアゼル』
    『ルシアンの青春』

    第二章 追憶の旅
    『デルス・ウザーラ』『シェーン』
    『一人息子』『野菊の如き君なりき』
    『突撃』『ジョニーは戦場へ行った』
    『ザ・トレンチ』『勝利者』
    『アンボンで何が裁かれたか』
    『さらば、わが愛』『真昼の決闘』

    第三章 幻影の旅
    『雨月物語』『蜘蛛巣城』『めまい』
    『パリの灯は遠く』『黄金狂時代』
    『英国万歳!』『ウィンター・バトル』
    『デッドゾーン』『陸軍』

    第四章 決断の旅
    『氷壁の女』『ジャガーノート』
    『ジャッカルの日』『ヒロシマナガサキ』
    『エスター・カーン』『ピショット』
    『ペレ』『ヘンリー五世』『大反撃』

    第五章 再生の旅
    『罪と罰』『破戒』『バラバ』
    『二〇〇一年宇宙の旅』『ジャック・サマースビー』
    『終身犯』『ネバダ・スミス』 『地下の民』
    『道中の点検』『リユニオン 再会』
    『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』

    第六章 希望の旅
    『ローマの休日』『汚れなき悪戯』
    『アラビアのロレンス』『裁かるゝジャンヌ』
    『ロビン・フッド』『グッドウィル・ハンティング/旅立ち』
    『インドへの道』 『眺めのいい部屋』
    『海の沈黙』『ブレイブハート』

    あとがき/『慕情』と自分との約束
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    同性愛者として知られ、フランス象徴派詩人のマドンナともいうべきルネ・ヴィヴィアン(1877-1909)の遺稿詩集本邦初訳!「ボードレールの娘」の異名を持ち、32歳の若さで夭折した、「菫の詩女神」の死と孤独を見つめた格調高く、耽美的な世界。

    【目次】
    緒言     
    はじめに
    菫の加護のもとに 
    恋 
    霊感 
    マリアの七つの百合 
    わが楽園 
    追憶 
    月への祈り 
    妖精たちの約束 
    存在 
    よみがえり 
    夜の中の鳥 
    私たちの時間 
    陽の光に驚いて 
    慰めの月 
    不在 
    愛すべき敵に 
    本質的なこと 
    嘘の恐ろしさ 
    アジアの神殿 
    折れた翼 
    病める額におかれた手 
    わが心のために 
    かの百合のために 
    驚嘆 
    とるに足らぬ恋 
    恋よ、お前は盗人 
    幸せな宵のまどい 
    菫への祈り 
    訳者あとがき
    ルネ・ヴィヴィアン年譜
  • よりよき社会のための「民主政体」へ向けて

    本書の示す主たる目的は以下の2点。
    (1)現在の自由民主主義政体に代わるべき、新たな民主政体の思想とビジョンを示すこと
    (2)同時に、それがよりよき社会・経済を作るための拠点にもなりうることを示すこと

    (第1部)政体の歴史から考えるでは、ハンナ・アレントの政体変革論を紹介し、次に国民国家の問題点と自由民主主義政体の来歴を述べる。
    (第2部)ネクスト・デモクラシーの思想と構想では、アレント評議会制論の政治思想を解説し、新たな政体の基礎となる政治概念を示し、結合すべきローカル・デモクラシー、差異の政治(民族差別などの問題)、経済の民主化などの諸側面を論じる。
    (第3部)新しい民主政体のビジョンでは、第2部の考察をもとにして作り上げた、あるべき民主政体の具体的なビジョンを提示する。その政体の基本法となる「憲法試案」をも記す。

    【目次】
    第1部 政体の歴史から考える
    第1章 国民国家がもたらしたもの
    第2章 自由民主主義政体の来歴
    第2部 ネクスト・デモクラシーの思想と構想
    第1章 アレント評議会制論の政治思想
    第2章 新政体構想のための基本方針
    第3章 民主政治の基本理念
    第4章 ローカル・デモクラシーとの結合
    第5章 市の政体と参加民主主義
    第6章 共生の社会にするために
    第7章 人間的な経済にするために
    第8章 政策集団制と政権交代の制度
    第9章 「国家」という観念を消滅させる
    第3部 新たな民主政体のビジョン
    第1章 市の政体と地区の政体
    第2章 地方の政体
    第3章 中央の政体
    第4章 新政体の憲法試案
  • 2,420(税込)
    著:
    柳家東三楼
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ニューヨーク在住の落語家が考えるこれまでの「落語」とこれからの「RAKUGO」

    本書では「落語とは何か」をさまざまな角度から考え、享受する人、演じる人の道筋となり、落語が世界標準のエンターテインメントであることを提示する。これまでの本ではほとんど触れられることのなかった落語の「上・下(かみしも)」の約束や、現代的な視点を 入れた落語の歴史、寄席を中心とした落語界そして修業のことなど、噺家独自の視点から忌憚なく書き下ろす。「落語はそんなもんじゃない」という批判を想定するが、本書を通じて読者の一人ひとりの中に「落語とは何か」のイメージが出来あがれば本望。古典落語の保守本流の中で育った著者が、リベラルとアートの本場NYで過ごし、噺家として二十五年研究した「落語とは何か」を開陳する。

    「一席お付き合いのほどをお願い申し上げます」

    【目次】
    第1章・落語のこれまで
    (1)落語の変遷(江戸より前の時代、御伽衆、安楽庵策伝、噺家の誕生、昭和・平成の名人)
    (2)落語の世界(落語家の修業、昇進の話、上下のルール、寄席の世界等)

    第2章・新しい落語の世界(噺家のアメリカ移住、高校時代、入門、父の死からアメリカ公演、
    コロナ禍のこと、RAKUGO Association of America 設立、英語での落語、新しい落語教授法、
    落語からRAKUGO へ)

    第3章・WEB コラムセレクト
  • 1,650(税込)
    著:
    山本洋子
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    自らの喪失体験=心の変遷史を通して語りかける〝支え〟の書!

    本書は「伴侶を失った方々の支えに少しでもなればと思い書き綴って」いたものが、いつの間にか「自分の心の奥底に潜む様々な影」を検証する行為ともなり、さらには「自分の心を静める」鎮魂の試みにもなっていった、という心の変遷が描かれ、著者自ら認める、喪失体験の闇の中からの“ 安らぎ” を求め続けた軌跡が綴られることとなった。それゆえ、何らかの理由でパートナーや愛する人を亡くし、深い悲しみと悔恨の念に襲われて深淵を彷徨う人たちにとっては大きな福音となる書といえるものである。

    【目次】
    発刊に寄せて……日本グリーフ・ケア・センター代表 長田光展
    1.生きるということ
    2.語ること 語らぬこと
    3.哀しみと向きあう
    4.「立ち直ること」「遊ぶこと」
    5.不安なあなたへ――あるつぶやき
    6.先生からの手紙
    7.喪失から生まれるもの
    8.曖昧に耐えて生きる
    9.コップの水
    10.ときには無茶苦茶な嘆きを
    11.ときには振り返ることも――母のこと
    12 こぼれおちる「とき」
    13.あのとき
    14.宙ぶらりんの心
    15.誰か想いを継いでくれたら
    16.「頼む」ということ 「頼る」ということ
    17.二度の別れ――喪の作業
    18.遺されること 悼むこと
    19.振り返り、孤独、自己との対話
    20.自由と鎮魂
    21.運命? それとも……
    22.ある老婦人のこと
    23.記憶から追憶へ――「愛」
    24.こんな映画を観ました
    25.わりきれぬ想い――自ら命を絶った伴侶
    26.心に残る言葉――「過去」からの声
    あとがき
  • 帰国子女の特徴は日本文化に特有な人間関係への気づかいに欠けている人たちであるという共通認識がある(らしい)。〈帰国子女〉という日本人である著者(ペルーより帰国)が自身の経験から帰国子女についての考察を綴る。

    【目次】
    はじめに
    第1章〈帰国子女〉の同窓会
    第2章「日本人学校」での学校生活
    第3章〈帰国子女〉が「適応」するまで
    第4章〈帰国子女〉の外国語能力
    第5章〈帰国子女〉という社会人
    第6章 ダブル・スパイとしての〈帰国子女〉
    おわりに
  • 「戦争」に向かっている国家に歯止めをかけることができるのは農民しかいないとジオノは考えた。

    ジオノは暮らしていたマノスクという町の周辺で暮らしている農民のことをよく知っていた。自分で判断して行動するようにと何度も念入りにジオノは注意している。あるラーメン屋が美味しいとマスコミが騒げば、たちまち自称「食通」たちが押しかけ長蛇の列を作る。高級と言われているブランド品をみんなが競ってあさる。大型娯楽商業施設に無数の人々が参集する。軽井沢や嵐山近辺が見どころだと観光業界が宣伝すると、すぐそれに乗せられる人々が後を絶たない。政府の高官が、さあ今こそ反撃を開始しようとタイミングよく声をかければ、まるで羊の群れのように人々は「さあ、戦争だ!」と叫ぶかもしれない。私たちは自分が旨いと思うものを食べ、自分の楽しみは自力で発見したいものだ。桜が美しいのは桜の名所だけではない。道端に枝ぶりのいい桜が咲いていたりするのである。ジオノが指摘しているように、「戦争」に反対することは大変な勇気を必要とする。政府やマスコミに簡単に操られることだけは何としても避けたい。どうしたらいいのか、ジオノの著作は貴重なヒントを与えてくれるはずである。
  • 1,650(税込)
    著:
    内藤誠
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    「不良性感度」濃厚な東映プログラムピクチャー、そしてB級映画は時代を大いに反映する。カルト映画『番格ロック』から最新作『酒中日記』まで内藤誠監督の活動を一冊に凝縮。よ~い、スタートっ!

    【目次】
    はじめに
    [1]佐田啓二と「貨幣論」の教授(一九五九年)
    [2]浅草東映からカチンコまで
    [3]東京と京都の振り分け
    [4]瀬川さんの『素晴らしき哉 映画人生!』
    [5]島津保次郎父子のこと
    [6]自衛隊駐屯地での『弾丸大将』と安保とジャズ(一九六〇年)
    [7]『故郷は緑なりき』の頃(一九六一年)
    [8]『誇り高き挑戦』と鶴田浩二(一九六二年)
    [9]『網走番外地』と高倉健(一九六五年)
    [10]『非行少女ヨーコ』と緑魔子たち(一九六六年)
    [11]『これがベトナム戦争だ』(一九六八年)
    [12]十年目で監督デビュー(一九六九年)
    [13]帰ってきた不良番長まつり
    [14]井上梅次監督とチェン・ペイペイ
    [15]オートバイと女優さん(一九七〇年)
    [16]パトカーで連行
    [17]野球の監督と映画の監督
    [18]カルーセル麻紀とピーターのこと
    [19]宮城千賀子、笠置シヅ子、松尾和子(一九七一年)
    [20]藤純子の引退と『夜のならず者』(一九七二年)
    [21]由利徹と丹波哲郎の友情出演
    [22]「任侠路線」から「実録路線」へ
    [23]三上寛のレコードを映画化(一九七三年)
    [24]新人女優探しとジャズマンたち
    [25]『番格ロック』とキャロル
    [26]撮影所の外で(一九七四年)
    [27]清順さんと通済さん
    [28]志穂美悦子と梶原一騎(一九七五年)
    [29]テレビの演出と児童文学(一九七六年)
    [30]ビューティ・ペア、内藤やす子、寺山修司のこと(一九七七年)
    [31]ビデオ撮影の勉強(一九七八年)
    [32]若山富三郎の企画した二本の合作映画
    [33]サローヤンと岸田今日子と常盤新平
    [34]東映セントラルで(一九七九年)
    [35]わが思い出の脇役たち
    [36]『日本の黒幕』の後日談
    [37]初めての自主映画『時の娘』(一九八〇年)
    [38]南伸坊のデザインとものまね出演(一九八二~八九年)
    [39]「映画誕生百年」前後(一九九五年)
    [40]3・11と映画(二〇一一年)
    [41]下町とジャズ(二〇一三年)
    あとがきにかえて/ハンブルク、手作りの映画祭
  • 3,850(税込)
    編著:
    岡田勝
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    大野剣友会なくしては特撮ヒーロー&ヒロインドラマは誕生しなかった


    「仮面ライダー」シリーズ、「変身戦隊」シリーズ等の特撮ドラマは、放映から五十年を経た今も根強い人気がある。2023年3月には「シン・仮面ライダー」の劇場公開が予定。「仮面ライダー」(1971)、「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975)のアクションを担当したのが大野剣友会である。CGのない当時、体を張って危険なアクションに挑んでいた。大野剣友会についての書物には『大野剣友会伝』(風塵社1999)があるが現在は品切れ。本書は、その前書を基に、アクション担当者の談話を中心に再編集し、剣友会についての新資料をまとめたものである。※キャラクター写真の掲載はありません

    【目次】
    (1)大野剣友会略史
    (2)メンバー談話集(中屋敷哲也、飯塚実、佐野房信、瀬嶋達佳、大杉雄太郎、滑川広志、河原崎洋央、新堀和男、中本恒夫、湯川泰男、上田弘司、岡田勝)
    (3)大野幸裕(創立者・大野幸太郎長男)談話
    (4)メンバー一覧
    (5)作品リスト
  • 2017年初版以来のロングセラー書、最新版!

    今や、高校生の12 人にひとりは通信制高校生だ!多様化する社会のなかで、希望とカオスの学校像に各世代、各ジャンルの専門家が迫る、類書のない通信制高校読本!高校生、保護者、先生をはじめ、教育に関心のあるすべての方に読んで頂きたい、「いつでも、どこでも、だれでも」学べる通信制高校の真実の姿!

    【目次】
    改訂新版に寄せて………………………………………………手島 純
    はじめに………………………………………………………………手島 純
    第1章  なぜ通信制高校なのか…………………………松本幸広
    第2章  通信制高校の基礎知識…………………………手島 純
    第3章  高校教育における通信制高校の役
               ……………………井上恭宏 手島 純
    第4章  公立通信制高校…………………………………井上恭宏
    第5章  私立通信制高校…………………………………神崎真実
    第6章  株式会社立通信制高校 
         …………………………神崎真実 土岐玲奈 手島 純
    第7章  サポート校………………………………………内田康弘
    第8章  広域通信制高校と「サテライト施設」……阿久澤麻理子
    第9章  通信制のシステムで学ぶとは………………土岐玲奈
    第10章 通信制高校の歴史………………………………石原朗子
    第11章 通信教育をめぐる思想…………………………古壕典洋
    第12章 座談会「通信制高校のすべて」……………………全員
    第13章 通信制高校に関する書籍・論文の紹介…………全員
    おわりに………………………………………………………………手島 純
    増補版に寄せて……………………………………………………手島 純
  • 3,300(税込)
    著:
    小林淳
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    戦後の日本映画、東宝映画の一時代を築き上げた東宝時代劇映画の魅力を探る!

    日本演劇はおおむね時代劇と現代劇という枠組みで分割されてきた。平安時代から明治維新前後にわたる長期間における様々な出来事を題材とする演劇を時代劇と称するが、その演劇表現のひとつでもある映画にも、それはそのままあてはまる。最も日本映画らしいジャンルである時代劇は戦後、東宝映画においても大きな柱となった。稲垣浩、黒澤明、岡本喜八、滝沢英輔、千葉泰樹、堀川弘通などの監督たちが、剣戟を見せ場に設定する東宝時代劇映画の歴史を作ってきた。そうした監督たちが活動を展開するなかで特に親しまれたスターが、三船敏郎、鶴田浩二、長谷川一夫、池部良、藤田進、松本幸四郎、市川染五郎、仲代達矢、加山雄三たちだ。本書では、監督たちが東宝をステージにして戦後から1970年代初期まで日本映画が最も隆盛をきわめた時代に放ってきた東宝時代劇映画の歩みを追う。戦後日本映画の一側面、その流れを一種の通史風に記して、映画愛好家、時代劇ファン、広く映画、日本文化ファンに届けたい。

    【目次】
    序章・時代劇映画の発祥――戦前・戦中の歩み
    第1章・戦後東宝時代劇映画の息吹
    第2章・東宝時代劇映画の隆盛時代――スター映画の光彩と佇立
    第3章・稲垣時代劇映画黄金期
    第4章・バラエティ豊かな東宝時代劇映画群
    第5章・黒澤時代劇映画の登場
    第6章・東宝時代劇の展開と用心棒登場
    第7章・稲垣浩の玉座
    第8章・岡本喜八の躍進とスター・プロダクション大作の栄華――新たな局面へ向かって
    第9章・黒澤明と稲垣浩、小林正樹の活躍
    第10章・七〇年代という新時代に向かって
    第11章・東宝時代劇映画のひとつの時代の幕
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    ●パリーグ Exciting Moments β...スポーツ選手のメモリアルシーンがNFTに
    ●バーバリアン...メタバースとリアルの両方で着られる日本初のWeb3ファッションブランド
    ●山古志村「Nishikigoi NFT」...限界集落「山古志村」が挑むWeb3×ローカル
    ●オカルト雑誌『ムー』...「開運デジタル護符」NFT特典付き特装版
    ●天ぷら秘密結社10+メンバーシップNFT...天ぷらで世界平和を目指す秘密結社の話
    ●NOT A HOTEL MEMBERSHIP...NFTを用いた2次流通可能なホテルの宿泊権利
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    ●千葉工業大学...学修歴証明書をNFTで発行
    ●BONSAI NFT CLUB...NFTを購入すると本物の盆栽が届く
    スポーツ、ファッション、地方創生、アニメ、音楽、アイドル・芸能人、アート、飲食、不動産、ゲーム、教育、その他の12カテゴリーに分類しどんな視点があったのかを徹底解説。NFTをビジネスに活かすためのヒント満載です!
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  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    名曲に秘められた壮絶なドラマを編む! 英国生まれ米国育ち…、今ではアメリカの「第二の国歌」とも言われるゴスペルソングを生み出した人物ジョン・ニュートンを師と仰いだ奴隷解放者である英国の政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの軌跡を増補。

    【目次】
    編訳者はしがき

    第1部 名曲「アメージング・グレース」秘話
    貧しき人々のために
    うつ病の友人クーパーと
    古き衣を捨て、いざロンドンへ 他

    第2部 『物語』
    はしがき
    手紙1~14

    第3部 『その後のジョン・ニュートン』
    仕事の内容
    神の特別な御意志
    聖職につきたいという願望 他

    第4部 『アフリカ奴隷貿易についての考察』
    自らの罪を恥じて告白
    私が奴隷商人であった頃
    経験に基づいて語る 他

    補章 クラパム派とウィリアム・ウィルバーフォース
    クラパム派の目的と名称の由来
    奴隷制の不正に目覚める
    「約束の地」シエラレオネ 他

    付録一 「アメージング・グレース」のオリジナルの歌詞と試訳
    付録二 ジョン・ニュートンのクーパーへの弔辞
    ジョン・ニュートン関連年表
    主要参考文献
    あとがき
    増補版あとがき
  • 少年少女を「歴史の虜」にした絵本の時代があった! 昭和11年から17年まで<読む雑誌から見る雑誌>へとして豪華な絵本を少年少女向けに刊行。著者が歴史作家になるほど魅入られた絵本の世界と戦時下の庶民の生活を描く。

    【目次】
    絵本との出逢い――序に代えて
      胸をときめかせた絵本との出逢い
      原画を集めた展覧会
      『国史絵話』の原本はどこに

    「講談社の絵本」の時代
      満州事変と二・二六事件 
      小学校低学年の想い出
      二宮金次郎とピアノの女教師

    歴史絵巻『国史絵話』
      日本の国の始まり、天地開闢の図
      源平の時代
      元弘の乱から南北朝時代
      信長、秀吉、家康の戦国の世
      幕末から明治維新の世
      大正時代を飛び越して昭和の時代へ
      支那事変を引き起こし、中国と全面戦争

    昭和の残照――名古屋・下町の風景 一
      幼児期は前世か
      悪所中村遊郭の界隈
      下町の風景と父の想い出
      中村観音の前の活動写真館
      洋画 「戦艦エムデン」

    昭和の残照――名古屋・下町の風景 二
      質屋と男装の麗人
      カフェのある夜景
      火事と消防自動車と銭湯と
      「明治節」と「紀元節」の歌

    『相撲画報』と大相撲と双葉山
      相撲大好き少年
      思い出の番付表
      三横綱が敗れた名古屋準場所

    懐かしい『童謡画集』
      「あの町この町」
      「まり と とのさま」
      「青い眼の人形」
      文部省唱歌の「汽車」

    最初の絵本は『乃木大将』
      武士と軍人
      感動した『楠木正成』
      壮絶な死だった『軍神西住大尉』
      日露戦争と『廣瀬中佐』
      『感激絵話 動物美談』
      ふるさとの景色と『童謡画集』

    「講談社の絵本」と東京への列車の旅
      お上りさん
      『国史絵話』の天の岩戸の場面と丹那トンネル
      先祖は平家の一族

    「講談社の絵本」と東京見物
      省線電車の登場
      二重橋の美しさと西郷隆盛の銅像
      靖国神社と遊就館と明治神宮
      見よ東海の空明けて―

    「講談社の絵本」総目録

    おわりに
  • ひと気のない湖畔で他界へ去った人を想う。聖地とは信仰の場所のことだけではなく、心のなかで特別な意味を与えられた場所のことでもある。聖なるものを経験することとは何か。二十世紀の「記憶」を旅する。

    【目次】
    (1章)ノルマンディへの旅—キース・ダグラスの詩を探して
    (2章)イタリア南部への旅—カルロ・レーヴィの流刑地を行く
    (3章)ウクライナへの旅—ウラジミール・スヴェトロフの詩を探して
    (4章)トルコへの旅—ナーズム・ヒクメットの詩とパルチザンの少女
    (5章)知覧への旅—特攻から七十年
    (6章)ドイツ南部への旅—強制収容所と戦略爆撃
  • 不動産投資は私設年金として最適!

    30代に向けて、資産運用の「定番」であり、自分自身で構築する「私設年金」(筆者談)ともいえる不動産投資の「正しく、必要最低限の知識」を紹介する。著者は、20代からさまざまな事業を展開・成功させてきた人物。そんな著者が自身のビジネス経験や投資の知識に基づき「若い世代の目線」で不動産投資の現実と失敗しないノウハウを解説する。

    ●数十年後の老後は、「いま」考えなければ間に合わないかも⁈
    ●ローンを組むならサラリーマンのうちに!
    ●年金が始まる頃にローン返済が終わっている状態をつくる!
    ●法人化で事業拡大! 株式会社? 合同会社?

    【目次】
    はじめに
    第1章 自分の老後は“今の自分”次第!
    あなたの老後、心配ではありませんか?
    資産運用の重要性:30歳代から始めなければならないこと
    投資用不動産を資産に組み込む意義
    不動産投資は「私設年金」である
    年収700万円以上の会社員は、不動産投資を考えよう
    早いうちから始めれば、複数の投資物件を購入し、事業を拡大できる
    個人事業主や会社経営者も不動産投資ローンは借りられるが
    投資用不動産の節税効果とは?

    第2章 これだけは知っておきたい不動産投資のしくみ
    不動産投資とはどういうものか?
    不動産投資はローリスク、ミドルリターン
    不動産投資は、利益を出しやすい
    おすすめしない物件とは?
    不動産投資のデメリットも知っておこう
    業者選びや理論武装で結果が変わってくる
    金融機関によって融資の傾向が異なる
    「副業禁止」でも、不動産投資はできる!!
    管理会社はこんなサポートをしてくれる!

    第3章 「失敗しない」不動産投資のためにかならず押さえるべきこと
    地域、物件から見極めて、「空室リスク」を避ける
    入居したくなる物件にする
    管理会社を見極める
    区分マンションか? 1棟収益物件化?
    こんな物件は不動産投資に向いている
    タイプ別のキャッシュフロー比較
    「売却益(キャピタルゲイン)」をメインで考えない
    家賃の滞納が発生したとき
    地域や建物の構造を見極め、自然災害への対処も忘れない

    第4章 物件選びのポイントは?
    不動産の価格判断の方法
    こんな物件は要注意
    不動産投資物件を選ぶために押さえておきたいこと
    不動産選びは不動産業者選び
    不動産業者とのいいお付き合いで、未公開物件を紹介してもらう
    投資用物件は自宅の近く? 地域は関係ない?
    もっとも注意が必要な物件とは?
    ボロボロの物件でも大丈夫?
    物件選びのポイント~その他~

    第5章 不動産投資を始めよう!
    不動産投資に関わるさまざまな費用とは?
    上手なお金の借り方=銀行をうまく利用する方法
    ○○な人は融資が受けられない
    売買契約書では、この2点に注意
    管理会社はどう選ぶ?
    住宅ローンとアパートローンを併用するときの注意点は?
    借入条件を有利にするために必要なこととは?
    不動産投資ローンの種類
    ローンの金利が上昇した場合には、どうする?
    家賃相場はどうやって調べる?
    「買い増し」のチャンスはいつ?
    法人化で事業拡大! 法人なら、株式会社? 合同会社?
    不動産投資で理想の未来を得るために
    不動産投資デビューするには、まさに30歳くらいがチャンスです!
    不動産投資が心配な人のためのQ&A(まとめ)
    おわりに~不動産投資でBright Future!~
  • 1,870(税込)
    著:
    稲田和浩
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    あなたには師匠はいますか?

    先般、師弟間でパワハラ問題が発生。弟子の「告発」によって落語界に大きな一石が投げ込まれた。仲間内ではだんまりか弟子への擁護の声が大きい。悪く言う人は仲間内にはいない。一方ネットの反応は「司直(民事・刑事)に訴えることはない」「伝統芸能の世界では師匠は絶対だ。師匠が白いものでも黒と言えば黒になる」「芸人のルールと世間の常識や法律は別」という声も多い。しかし一般人がなぜ「芸人のルール」などと言えるのか。さらには「伝統」というが、伝統というのは室町時代から続く能・狂言の側が言うのはわかるが、落語や歌舞伎も江戸時代からはあるけれど、今のルールが確立したのは「戦後」なのだ。落語界に暴力はあるのか。果たして師匠の言うことは絶対か。喫緊の問題を斬る!

    【目次】
    前文
    第一章 落語家の師弟とは何か?
    第二章 師弟関係から見た落語の歴史
    第三章 ハラスメントと落語
    第四章 修業とハラスメント
    第五章 元・天歌の件の動向
    番外 師匠と私

    あとがき
  • 人や物の集まる「場」であり、今や巨大化・エンターテインメント化するショッピングモール/センター。その歴史と建築様式の変遷を、成り立ちから現在までひもとく、初の通史。

    現代の高度消費社会において最も効率的に人々の消費欲望を喚起させ、充足させる装置、それが「ショッピングモール/センター」。アメリカで飛躍的に発展し、建築様式、立地、業態、コンセプトとさまざまな変化・進化を遂げたモールのこれまでと今を、モータリゼーションなどの時代背景との関わりや、革新をもたらした商業施設デザイナー・ジョン・ジャーディや「モールの神様」ビクター・グルーエンら立役者の存在にもスポットを当てて通覧。図版多数収録。

    【目次】
    はじめに
    第一章 ショッピングセンターの萌芽
     第一節 ショッピングセンター前史
     第二節 米国におけるショッピングセンターの萌芽
     第三節 米国における初期の郊外ショッピングセンター
    第二章 商業施設の郊外拡張とショッピングセンター
     第一節 自動車の普及と住宅の郊外化
     第二節 ニューヨーク万博に見るフロンティアとしての郊外
     第三節 商業施設の郊外移動
     第四節 百貨店のモータリゼーション対応
     第五節 リージョナル・ショッピングセンターの誕生
    第三章 モールの神様ビクター・グルーエン
     第一節 ショッピングセンターの父
     第二節 大戦後時代へ向けて
     第三節 未来都市としてのショッピングセンター
    第四章 七〇年代以降のショッピングセンター
     第一節 多様化するショッピングセンターの姿
     第二節 都市再生のための装置
    第五章 日本のショッピングセンター史
     第一節 明治〜昭和初期時代の商業施設開発
     第二節 昭和初期の商業集積開発 ──地下街と民衆駅
     第三節 戦後の地下街開発
     第四節 ショッピングセンター概念の導入
     第五節 日本最初のショッピングセンター
     第六節 本格的リージョナル・ショッピングセンター
     第七節 共存共栄型ショッピングセンターの開発
     第八節 ファッションビルの登場
     第九節 街づくりとショッピングセンター
    第六章 ショッピングモール時代の終わりとはじまり
     第一節 九〇年代以降のショッピングセンターの動き
     第二節 ショッピングモール時代の終焉
     第三節 日本におけるショッピングモールの可能性
    あとがき

    主要参考文献
  • 2,640(税込)
    著:
    林順治
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    歴史の真実は現れるために隠されている!(『古代7 つの金石文』)百済の二人の王子は、崇神・垂仁+ 倭の五王「讃・珍・済・興・武」の済に婿入りし、のち兄は応神陵、弟は仁徳陵に埋葬された。日本人は何処からきたのか。わが存在の故郷を求めつつ、騎馬民族王朝の成立と古代蝦夷と天皇の起源を物語る。〔著者単行本の「はじめに」と「あとがき」の集成本のパートⅡ〕

    【目次】
    はじめに
    序 章 月面クレーター宇宙人名辞典――WHO,S WHO ON THE MOON〔1972 年1 月25 日〕
    第1章 応神=ヤマトタケルは朝鮮人だった――異説日本国家の起源〔2009 年4 月〕
    第2章 天皇象徴の日本と<私>1940 ― 2009〔2009 年12 月30 日〕
    第3章 日本人の正体――大王たちのまほろば〔2010 年六月30 日〕
    第4章 漱石の秘密――『坊っちゃん』から『心』まで〔2011 年10 月15 日〕
    第5章 あっぱれ啄木――「あこがれ」から「悲しき玩具」まで〔2012 年11 月30 日〕
    第6章 古代7 つの金石文――日本古代成立の秘密〔2013 年9 月25 日〕
    第7章 法隆寺の正体――もし聖徳太子が仏教王蘇我馬子であるならば〔2013 年12 月25 日〕
    第8章 ヒトラーはなぜユダヤ人を憎悪したか――『わが闘争』と『アンネの日記』〔2014 年11 月10 日〕
  • 2,750(税込)
    著:
    沢史生
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    菓子史に革命をもたらした林浄因一族の亡命。迎えた“河内の悪党”楠正成、正行親子。饅頭屋塩瀬に秘められた林一族のもう一つの顔と「非理法権天」を掲げた土グモの末裔・楠党の凄絶な生きざまを通して描く賤と貴の相克でみる南北朝争乱。

    【目次】
    はじめに──「潔さ」との出会い

    序の章 菓祖・林浄因の日本亡命
    開口神由来
    千葉氏の一族・竜山徳見の入元
    徳見の庇護者・林氏の元国脱出

    第二章 はるけき南朝行在所
    饅頭と砂糖の神話
    山檗に仮りの住居を求めて
    何を語る、菊水紋に非理法権天の旗風
    正成殺しを企んだ南朝の貴族

    第三章 生きていた正成
    宮方に嫌われた賀名生行宮
    菜摘の里、めぐり逢い
    吉野三山と丹生の源流
    正成と丹生と塩瀬

    第四章 塩瀬氏 吉野に誕生
    潰え去った南朝の大和鍛冶
    菊の契り
    菊水流転
    終の栖か 甑島の正行墓
    春を待つ鬼

    「結び」にかえて
    資料篇
    楠氏系譜
    饅頭始祖・林浄因にはじまる林氏塩瀬の系譜
    関連年表
    参考文献
    奥付
  • 2,420(税込)
    著:
    横山宏章
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    古くから長崎と上海は東シナ海を挟んだ 海のゴールデン・ルートだった。 帝国主義の時代、欧米の強は中国を蚕食し各地に治外法権の租界を形成した。上海の共同租界の一角に作られた日本人街には10万超の人々が活動し、多くが長崎人だった。その歩みを長崎人の関わりを通して描く、日中関係の側面史。

    【収録内容】
    序言
    Ⅰ「魔都」といわれた上海
    Ⅱ 虹口に形成された日本人街
    Ⅲ 上海と長崎の結びつき
    Ⅳ 上海の夜を彩った長崎の女性たち
    Ⅴ 増大する日本人の進出
    Ⅵ 上海の反日ストライキ――「五・三〇運動」
    Ⅶ 第一次上海事変(1932年)――戦争のなかの上海
    Ⅷ 第二次上海事変(1937年)――日本の上海占領へ
    Ⅸ 中国から見た二つの上海事変
    Ⅹ 日本人街の崩壊と上海日本人居留民の引揚げ
    後記
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    フィンランドで聖書の次によく読まれたと言われる伝説的名著を邦訳! 1875年初版以来、版を重ね、1960年代には推定250万部を発行。フィンランド国民国家形成の礎を築いた記念碑的作品。

    【目次】
    第1章 国土
    ……祖国とは何か、各地域の地形、風景、特色、主な産業など
    第2章 民族
    ……各地方の人々の特性、暮らしぶり、民話、詩、言葉遊びなど
    第3章 異教の神々と英雄たちの物語
    ……民族叙事詩『カレワラ』の解説と要約および抜粋
    第4章 カトリック教時代のフィンランドの話
    ……石器時代から宗教改革前までの歴史
    第5章 戦争時代のフィンランドの話
    ……宗教改革から大北方戦争までの歴史
    第6章 近代のフィンランドの話
    ……大北方戦争以降の歴史、同時代の社会制度について
  • 1968.10.21(国際反戦デー)までの道のり「結果」には歴史的な背景がある。「歴史」から学び行動することこそが重要だ。

    歴史的事象の鍵語は「近代市民社会の成立」だ。その基軸が独立自営農民と近代産業資本である。60年代の運動末期には党派闘争で学生側にも警察側にも死者がでた。その後、爆弾闘争によって市民にも死傷者がでた。病を得た著者はいつ死んでもおかしくない身となって、かつて運動の「渦中」にいた者として書き残しておきたいことをまとめようと決意。若い世代が、かつての「著者」たちの経験を知り、今後に役立ててほしいという一念からのことであった……。

    【目次】
    第一章 新宿騒乱事件とロシア革命
    第二章 ヨーロッパの農業形態と産業革命
    第三章 ヨーロッパ 海の宗教戦争
    第四章 東方正教会と農民の革命運動
    第五章 第一次世界大戦とロシア十月革命
    第六章 ロシアとドイツの運命を分けたもの
    第七章 スペイン内戦・ベトナム戦争・全共闘運動
    第八章 国家の文化的背景の考察
    エピローグ
    文献一覧
  • 2,090(税込)
    著:
    柴田哲雄
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    独裁政治に抵抗し日本側に立った汪兆銘。政争失脚により天安門事件を招くこととなってしまった胡耀邦。中国の近現代史で民主化と日本との関わりを考えるうえでもっとも重要な二人の人物評伝。

    【目次】
    プロローグ
    第1部 汪兆銘の生涯
    はじめに
    Ⅰ 生誕から辛亥革命前後まで──民主主義への目覚め
    Ⅱ アナーキズムの影響
    Ⅲ 反共と反蒋介石──訓政時期の民主化論
    Ⅳ 救国の信念と民主化論の終焉
    Ⅴ 「売国奴」に陥った晩年

    第2部 胡耀邦の生涯
    はじめに
    Ⅰ 少・青年期──革命への参加と試練
    Ⅱ 中堅指導者──建国への貢献と失脚
    Ⅲ 総書記──政治改革とその挫折

    第3部 救国から救「党」へ
    はじめに
    Ⅰ 救国と民主化
    Ⅱ 救「党」と民主化
    Ⅲ 江沢民・胡錦涛政権
    Ⅳ 習近平政権


    引用・参考文献一覧
    関連年表
    あとがき
  • 2,090(税込)
    著:
    永峯清成
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ヒットラーの足跡を辿り、ナチス党の権力掌握から崩壊までを描く!

    オーストリアの片田舎での生活、夢破れたウィーンでの放浪生活、下級兵士の大戦期……。政治に芽生え、弁舌を武器にナチス党を掌握、ユダヤ人絶滅と大ドイツ建設を目指して領土拡張戦争を展開。第2次世界大戦という大惨事を招くが、なぜ大衆に支持されたのか!「ナチズムは崩壊したが、百年後に同じ思想が甦るかもしれない。宗教の力と一緒になって……」と言い残した。

    【目次】
    はじめに
    第一章 ヒットラーの誕生
    第二章 苦難のウィーン時代 
    第三章 世界大戦勃発
    第四章 政治活動を始める
    第五章 ナチス党再建
    第六章 大ドイツ建設
    第七章 第二次世界大戦
    あとがき
    参考文献
  • 映画のなかにも「聖地」がある。それは人びとの心のなかで特別な意味を与えられた場所だ。「聖なるもの」を経験するとはいかなることか。約50本の映画をめぐってスクリーンのなかへ旅をする。いまもなお「聖地巡礼」は続く。

    【目次】
    第1章 辺境への旅
    ピレネーの尾根を越えて『日曜日には鼠を殺せ』
    蠅の目から『翼よ! あれが巴里の灯だ』
    悪の情熱に駆られて『ホワイトハンター・ブラックハート』
    反逆者への挽歌『アギーレ』など

    第2章 歴史への旅
    埋葬する子供たち『禁じられた遊び』
    一瞬のお辞儀『黒い雨』
    ハイランドの義賊の墓にて『ロブ・ロイ』
    砦の一八五人『アラモ』など

    第3章 心の奥への旅
    嫉妬は醜いか『晩春』
    ひとときの生を輝かせて『張込み』
    物の証し・心の証し『飢餓海峡』
    敗れざるわが魂のために『インビクタス』など

    第4章 恋愛をめぐる旅
    心のうちに薔薇色の輝きを『天井桟敷の人々』
    殺し文句のコツおしえます『リオ・ブラボー』
    ジャンヌ・モローにはモノクローム映画が似合う『エヴァの匂い』
    シルヴァーナ・マンガーノの腋毛『にがい米』

    第5章 たたかいと旅
    戦争の記憶に向き合う『グラン・トリノ』
    男たちは戻った『荒野の七人』
    まなざしをもって暴力に立ち向かう『刑事ジョン・ブック』
    レジスタンスと制服の心理『パリは燃えているか』など

    第6章 死をめぐる旅
    素直な死者はめったにいない『太陽がいっぱい』
    守秘義務のジレンマ『死に行く者への祈り』
    弦の音・風の音『アッシャー家の末裔』
    見えない光のもとで『処女の泉』など
  • 信と愛と希望、徳には自然を超えたものがある。ただ人間によって実践される。もし来週のうちに世界が滅びてしまうと知ればどうするだろうか。この問いに答えられない。いまなお旅を続けている由縁だ。文学・美術をめぐり省察した紀行文。

    【目次】
    (1章)人参の種を蒔く[伊]
    (2章)すべて険しい道ばかり ひと握りの土[英]
    (3章)南欧巡礼の道 サンチャゴ・デ・コンポステーラのほうへ[西]
    (4章)アシジからの手紙 聖フランチェスコの庵[伊]
    (5章)矛盾のなかを行く 有島武郎「二つの道」[日]
    (6章)ソールズベリ大聖堂の青い窓 雄鶏とペテロ[英]
    (7章)祭司エテロの娘 ラスキンとプルースト[英]
    (8章)光の記憶を探して セガンティーニとアルプス[伊]
    (9章)静寂 谷間の道を行く[スコットランド]
    (10 章)アイオナ島からの手紙 聖コロンバの旅[スコットランド]
    (11 章)記憶の入江にて マクタガートの絵[英]
    (12 章)スカイ島への旅 ターナーの絵を探して[スコットランド]
  • 2,090(税込)
    編著:
    広瀬佳司
    編著:
    伊達雅彦
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ユダヤ系文学の原点「父と息子の関係」に光を当てる論集!

    ユダヤ民族の族長アブラハムが、神の命に従い一人息子イサクを生贄として捧げる絶対神への信仰心(アケダー)、また疑うことなく父アブラハムの言葉に従うイサクに見られる「父と息子」の揺らぐことのない信頼関係からユダヤ民族の宗教は始まる。本書を手にした読者は、今まで目にしたことのないようなユダヤ系の親子関係の普遍性と特殊性を味わうことになるだろう。

    【目次】
    第1章 〈怒りの神(父)─息子〉と〈慈愛の母─息子〉(広瀬佳司)
    第2章 父と息子を結ぶ光──スタンリー・クニッツの描く父、母、息子(風早由佳)
    第3章 アンジア・イージアスカの描く「親子の継承」──『パンをくれる人』から『白馬の赤リボン』への変遷(江原雅江)
    第4章 不在の父を求める息子──アイザック・バシェヴィス・シンガー『モスカット一族』を中心に(大﨑ふみ子)
    第5章 アイザック・バシェヴィス・シンガー『父の法廷』における父親像──ノア、あるいはモーセ(アダム・ブロッド)
    第6章 アイザック・バシェヴィス・シンガーの作品に見る母と息子の絆(今井真樹子)
    第7章 父親はラビ、息子は作家──アイザック・バシェヴィス・シンガーの小説(佐川和茂)
    第8章 マラマッドの「ある殺人の告白」──そのタイトルの重層的な意味について(鈴木久博)
    第9章 「ジ・エンド」をめぐる父と娘──グレイス・ペイリーの「父との会話」(大場昌子)
    第10章 父の怒り、息子の涙──『男としての我が人生』における苦悩と失意(岩橋浩幸)
    第11章 ポール・オースターの「父と息子」の物語──『孤独の発明』における語りの作法(内山加奈枝)
    第12章 父子をめぐる〈虚─実〉のトポス──スピルバーグの『未知との遭遇』から『フェイブルマンズ』まで(中村善雄)
    第13章 アーサー・ミラー『セールスマンの死』に見るユダヤ系の父と息子──レヴィンソンとシュレンドルフの解釈を基点に(伊達雅彦)
  • 1,540(税込)
    著:
    高沢幸男
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    総貧困時代を目前にして、私たちはどのように生きればいいのか。

    仕事を失ったのは努力をしなかったからなのか? 幸せになることを夢見られる社会なのか?

    30年以上、横浜の寿町に関わり、最貧地域で困窮者の相談に乗り、当事者を支え続ける著者が、日本社会を実態に基づき読み解き、ともに生きるための社会を考える。

    【目次】
    まえがき――幸福であることを夢見られる社会か?
    第1章 総貧困時代がやってくる
    第2章 孤立と貧困の連鎖
    第3章 野宿生活者を生み出す背景
    第4章 排除とバッシングの中で
    第5章 伴走型支援(パーソナルサポート)、よりそい支援とは
    第6章 新型コロナ禍で何が起きているのか
    あとがきにかえて――生存権を保障できない国家で
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    文覚上人と大威徳寺──。岐阜県加子母地区に伝わる史実とその意味に光を当てる。歴史学の忘れ物とも言うべき、鎌倉前史の再考。下呂市による大威徳寺発掘調査によって明らかになった、その歴史的重要性を、鎌倉幕府創建を陰で支えた文覚上人との関わりから探る。

    【目次】
    序章 歴史学の忘れ物「鎌倉幕府成立前史」
    第一章 大威徳寺跡発掘が明かすもの
      ――中世・鎌倉時代への移行をうかがう重要遺跡の発掘――
    第二章 文覚上人と大威徳寺――文覚上人とはどんな人物か――
    第三章 「濃・飛」の秘められた歴史
      ――「濃・飛」地区に残る古代からのメッセージ――
    第四章 大威徳寺の地理的状況・中世への移行期・中心拠点としての大威徳寺
    終章 鎌倉幕府成立へのプロセス
      ――旗挙げの意図は当初から「みちのく」にあった――
    おわりに
    参考文献
  • 3,300(税込)

    この記憶は いつまで わたしに残るのだろうか
    天皇の庭師だったアリトモと、日本軍の強制収容所のトラウマを抱えるユンリン。
    1950年代、英国統治時代のマラヤ連邦(現マレーシア)。日本庭園「夕霧」を介して、ふたりの人生が交錯する──

    同名映画『夕霧花園』【トム・リン監督/リー・シンジエ(李心潔)、阿部寛出演】原作(2019年映画化、2021年7月24日~日本公開/DVD発売元:マクザム+太秦)。
    マン・ブッカー賞最終候補に選ばれ、現代アジア文学で最も優れた小説に贈られるマン・アジア文学賞等を受賞。17ヵ国語に翻訳され、高い評価を受けている。

    【あらすじ】
    封印していた数々の記憶が、「夕霧」でふたたび流れ出す──
    1980年代のマレーシア。
    連邦裁判所判事の職を離れたテオ・ユンリンは、キャメロン高原の日本庭園「夕霧」を再訪する。
    そこは、30数年前、日本庭園を愛する姉の慰霊のために、日本人庭師ナカムラ・アリトモに弟子入りした場所だった。
    日本軍のマレー半島侵攻、戦後マラヤの「非常事態」を背景に、戦争で傷ついた人びとの思いが錯綜する。

    【目次】
    夕霧花園
    著者による注釈
    訳注
    訳者解説
    訳者あとがき
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    EU加盟やクルド問題、ギリシャとの確執など、トルコが抱える諸問題はなぜ生まれ、どうなっていくのか。重層する歴史の縦軸を自在にたどって解き明かし、その行く末に思いを馳せる。トルコ知識人らのインタビュー13篇も収録。

    【目次】
    まえがき
    目次
    第一部 トルコの今──変わりゆく思考
    第一章 「第三のキリスト教」への接近──共生への回帰の使者
    第二章 現代のコンスタンティノープル──過去とつながる現在
    第三章 我々は何者なのか──揺らぐ「中央アジアの祖先」伝説

    第二部 トルコから消えたギリシャ人──歴史が変えられた日々
    第四章 トルコとギリシャ 骨肉の相克
    第五章 破綻した同胞愛
    第六章 永遠の祖国トルコ

    第三部 「ビザンツ」と「オスマン」が残した課題──様々な「他者」たち
    第七章 クルド人
    第八章 アルメニア人
    第九章 アレヴィー派

    第四部 未来への模索──モザイク国家の真の価値
    第一〇章 キリスト教とトルコ共和国 解放の時と永遠の絆
    第一一章 一〇〇年目、「トルコ人」としての「幸せ」は

    関連年表
    主要参考文献
    奥付
  • ~フロイト・ラカン/ドゥルーズ・ガタリ~
    現代思想家の中からフロイト・ラカン、ドゥルーズ・ガタリについて、「精神分析」VS 反「精神分析」という視点から問う。本書では四人の基本思想をあえてくどくどしい書き方で行う。そのうえでそれぞれに「問題提起」を行う。そうした「問題提起」について、各篇ではそれぞれの思想家の基本思想の紹介を繰り返し述べる。その背景の一つとして、講義において学生への「基本が大事」という思いを込めた教材として著した。もう一つの背景は、「思想」を担う者にありがちな「うわ滑り」を避けることを意図した。こうしたことに基づき、四人の思想家について一定の在り方で、「際立った」主張を中心に、次のことを願いながら検討した。幾分なりとも「現実」との格闘を生み、「現実」を変える。そして本書におけるフロイト・ラカン、ドゥルーズ・ガタリの主題化は次の問いに基づく。拙著『現象学の再生』(2018 年) において述べた、最後期のフッサールにおけるフロイトからの影響、そしてフロイトの思想を限定した在り方で展開することに基づく独特な「生」の立場、さらには独特な「普遍主義」についての主張を踏まえ、「現代思想」をめぐってどのようなことが言えるのか、 そしてどのようなことが展望できるのかを「問題提起」する。

    【目次】
    はじめに

    第一篇・フロイト
    序 フロイトを、どのようにとらえるか?
    第一章 フロイトの基本的「思想」 その1
    第二章 フロイトの基本的「思想」 その2
    第三章 フロイトの最終的「思想」をめぐって


    第二篇・ラカン
    序 ラカンを、どのようにとらえるか? 
    第一章 ラカンの基本的「思想」 その1
    第二章 ラカンの基本的「思想」 その2
    第三章 ラカンをめぐる問い

    第三篇・ドゥルーズ
    序 ドゥルーズを、どのようにとらえるか?
    第一章 ドゥルーズへの問い
    第二章 『アンチ・オイディプス』への問い
    第三章 その後のドゥルーズを、どのようにとらえるか?

    第四篇・ガタリ
    序 ガタリを、どのようにとらえるか?
    第一章 ドゥルーズ、そして、ガタリ
    第二章 「制度的精神療法」からの出発
     :「社会」をつくり出すことに向けて
    第三章 「エコゾフィー(生態哲学)」の展望

    総論に向けて
    後記
    初出について
    参考文献表
    索引
  • 1,650(税込)
    著:
    金成陽一
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    「現実」が厳しければ厳しいほど、人びとのファンタジーが花開く場所はメルヘンの世界以外にはない。メルヘンは生や死、哲学的命題まで簡単な表現で提示する。「グリム童話」のあまり知られていない話から想像力の意味を探る。

    【目次】
    第1章〈しあわせ〉のゆくえ
    (1)「しあわせハンス」
    (2)「漁師とその妻」
    (3)「六人の家来」

    第2章 兄と弟のはなし
    (1)「命の水」
    (2)「唄う骨」

    第3章 愛と憎しみのかなた
    (1)「お墓へはいったかわいそうなこぞう」
    (2)「親不孝なむすこ」

    第4章 かぎりないユーモア
    (1)「ものぐさ三人兄弟」
    (2)「おいしいおかゆ」
    (3)「もの知り博士」
  • 2,200(税込)
    著:
    チョ・ヘジン
    訳:
    金敬淑
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    疎外された者の絶望と孤独を優しく照らし、現代社会に問いかける小品集

    私たちは生きるのに精一杯で、誰かの痛みに関心を持つことは難しい。でもその痛みはいつか自分に降りかかるかも知れない。困難な時代に痛みが弱者に集中せずに、分散して和らぎ健やかな社会へと向かうには、「他者」の痛みに寄り添う営みが必要だ。無関心は残酷さにも気付けないが、誰かに救われた記憶は、また誰かを救う。傷ついた記憶すべき人々を忘却から引き戻し共感へと引き寄せる、優しくも力強いこの短編たちが誰かの希望となり、強者に押し込められた孤独から、救う者と救われる者を護り照らす一筋の光になることだろう。

    【目次】
    光の護衛
    翻訳のはじまり
    モノとの別れ
    東の伯の林
    散策者の幸福
    じゃあね、お姉ちゃん
    時間の拒絶
    ムンジュ
    小さき者たちの歌

    解説 彷徨う存在の記憶と光(文学評論家・韓基煜)
    作家のことば
    訳者あとがき
  • 1,760(税込)
    著:
    外山恒一
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    東京都知事選に立候補し、政見放送で「政府転覆」を呼びかけ、一躍注目を浴びた外山恒一が自伝的に綴る1980年代の「消された世代の歴史」。反管理教育の闘い、ウーマンリブからフェミニズムへ、80年代の音楽、昭和天皇の死など。

    【目次】
    Ⅰ 知られざる政治の季節
    1 福岡刑務所の特別房にて
    2 生まれた時にはすべてが終わっていた
    3 一指導者の幼年時代
    4 ポストモダン・ブームは知らない
    5 知られざる「政治の季節」の始まり
    6 1985年 ―― 政治の季節の顕在化
    7 「青いムーブメント」
    8 『ぼくの高校退学宣言』早送りダイジェスト
    9 反原発運動の高揚と天皇Xデー
    10 高校生運動の全国ネットワークを!
    11 反管理教育運動の担い手となる
    12 全国高校生会議
    13 書くのがつらくなってくる
    Ⅱ 「西」では何も起こらなかった?
    14 獄中作品「青いムーブメント」
    15 獄中での書き落とし、補遺
    16 停滞期のDPクラブと街頭ライブ
    17 世界規模の高揚
    18 フェミニズムの時代、なんかじゃなかった
    19 ブルーハーツとタイマーズ
    20 鹿島拾市と馬の骨
    21 89年の諸相
    22 20年遅れの高校全共闘
    23 赤い4月
    24 「校門圧死事件」とDPクラブの「突出」
  • 3,300(税込)
    著:
    山本佳典
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    文明開化以降の日本には、いつも羊がいた!
    戦争や貿易摩擦、不景気や震災のなかで牧羊(緬羊:めんよう)が何度も国策とされたがそのつど挫折を繰り返した。戦後は御料牧場を始めとした農地解放と産業の変化等、その歴史は波乱に満ちていた。そこには、不屈の挑戦を続けた多くの技術官僚や民間人がいた。信念を持ってたゆまぬ努力を続けた羊をめぐる人々の生き様――忘れられた日本の緬羊史を在野の若手研究者が独自の視点でとらえ、執念とも言える膨大で緻密な調査と関係者への聞き取りで浮かび上がらせた、渾身のノンフィクション。

    【目次】
    プロローグ──忘れられた牧羊史
    第一章 創業の志
    第二章 前途を拓く
    第三章 「緬羊」時代の到来
    第四章 ユートピアの伴侶 
    第五章 戦争と羊
    第六章 復興を支える
    あとがき
    主要参考文献
    取材・調査協力機関一覧
  • 3・11原発事故が起きる前、福島県田村市都路町は、シイタケ原木生産で質、量ともに日本の代表的な産地だった。事故後は放射能汚染により原木の生産もシイタケの栽培もできなくなっている。いま、里山での生業が奪われた人々はどうしているだろうか? 結いや共有林というコモンズを備えていた集落の人々は、それでも山に生きることをあきらめていなかった――現地に通い続けた著者(東京新聞記者)が、人々の素朴な言葉から自然とともに生きてきた暮らしのありようを本橋成一氏の力ある写真とともに伝える。

    【目次】
    第1章 途切れた循環
    第2章 「結」で炭を焼いていた
    第3章 森林組合――ここで暮らしが続くように
    第4章 自然の恵みに気が付いた
    第5章 取り戻した山
    第6章 絶やしたくない
    第7章 150年の山づくり
  • 1,760(税込)
    著:
    相原精次
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

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    鎌倉幕府成立以前は「一寒村にすぎなかった」という常識は、頼朝がなぜ「鎌倉」を選んだかを説明できない。奈良と鎌倉をつなぐ重要人物、良弁と父親染屋時忠の実像、相模国の古代史像の“発掘”を通して描く「奈良時代の鎌倉」の実態。

    【目次】
    はじめに

    Ⅰ 鎌倉史への疑問
    解明されていない幕府成立以前の「鎌倉史」
    謎を解くカギ・戦前の『頼朝会雑誌』
    「鎌倉」の地名起源にこめられた意味
    鎌倉にあったとされる東国の総国分寺
    「良弁」と「梁塵時忠」の伝承
    大伴家持と相模国
    国衙と郡衙

    Ⅱ 東大寺の「良弁僧正」と相模大山
    大山と良弁僧正
    関東各地の良弁伝承
    良弁伝承の広がり
    良弁僧正の実像
    良弁僧正と黄金

    Ⅲ 鎌倉の良将・梁塵時忠──良弁僧正の父親──
    漆部氏の染屋時忠
    「由比の長者」伝承の広がり
    「時忠」実在は考えられるか
    文献史料にみる「漆部」氏

    Ⅳ 鎌倉と周辺の古代史
    「古文献」にあらわれた鎌倉の古代
    発掘にみる鎌倉の古代──最近の考古学の成果から
    東北と鎌倉の接点──奥州は鍛冶技術の先進地か

    Ⅴ 古都・奈良と鎌倉の「大仏」
    八幡信仰と東大寺
    プレ源平の合戦と東国
    仏教都市と大仏

    Ⅵ 「奈良時代」を伝える寺社と史跡を歩く
    鎌倉「塔の辻」の伝承を歩く
    鎌倉周辺の古い時代の伝承を持つ寺社・遺跡を歩く

    あとがき

    主な参考文献

    奥付
  • 2,420(税込)
    著:
    相山美奈子
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    「寿限無」「饅頭こわい」「時そば」等、題名だけをご存知の方も多いと思います。噺家が一人で座布団に座り、扇子と手拭いだけで表現し、いろんな人物が登場する。毎度同じところで笑うのに新鮮でおもしろい。
    落語は日々の暮らしの楽しさや人生のアクシデント、気持ちが沈んだときに、うまくやり過ごせるヒントを教えて、助けてくれます。
    落語好きだった祖父の影響から幼少時より落語に親しみ約30年。落語コンシェルジュの著者が、「藝」の粋を知るため、川柳川柳、快楽亭ブラック、立川左談次、立川だん子、 立川龍志、春風亭一花、本牧亭の席亭清水孝子、前田五郎にインタビューを試みた。
    マニアにも初心者にも、おもしろいエピソードが満載の本。

    【目次】
    第一章 川柳川柳師匠
    第二章 快楽亭ブラック師匠
    第三章 立川左談次師匠
    第四章 立川龍志師匠
    第五章 立川だん子さん
    第六章 春風亭一花さん
    第七章 前田五郎師匠
    第八章 本牧亭席亭・清水孝子氏
    番外 ブラック師匠と私
  • 2,420(税込)
    著:
    永峯清成
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

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    時代の変わり目に棹さした武将の葛藤!

    新田義貞は後醍醐天皇の幕府追討の令旨により挙兵、分倍河原・関戸合戦を経て、鎌倉攻めへ。自然の要害によって守られる鎌倉攻略に手こずるが、稲村ヶ崎の干潮を利して鎌倉に突入、幕府を崩壊に追い込む。そして建武の新政権下における京都での様々な政治的駆け引きのなかで足利尊氏との確執が深まる。やがて尊氏追討の総大将として出撃、鎌倉に向かういくつかの合戦には勝利するも箱根・竹下の合戦で敗北し、京都に戻るが尊氏勢の追撃によって一時都を追われる。しかし奥州の北畠顕家勢の加勢によって奪還、逆に尊氏は九州まで敗走する。だが、態勢を立て直した尊氏勢は再び京を目指して進軍。政治の思惑が渦巻く都にあって迎え撃っべく義貞と楠木正成は出撃するが、湊川の合戦で正成は戦死、貞義は敗れて近江東坂本に撤退する。京に入った尊氏は後醍醐天皇と和睦。義貞は恒良親王、尊良親王を戴いて北陸・金ケ崎城に入るも孤立無援のなかで憤死していくのであった!尊氏・正成の狭間で戦いぬいた悲運の生涯と心奥を描く太平記ロマン!

    【目次】
    決起の章 京都大番役 挙兵 鎌倉攻め
    治乱の章 護良親王騒動のこと 都に鵼が 洛中合戦図 正茂の企み
    落日の章 白鹿元年 北国の日々 嗚呼燈明寺畷
    あとがき
  • 差別、偏見に晒されるギャンブル依存。依存症に対し医療と自助団体に繫ぐだけの従来の対応に異議を唱え、目前の現象に惑わされず、その人の生活・成育・家族歴等の複合的背景から、その人に合った個別的な人生支援を提案する。

    【目次】
    はじめに――問題の本質はどこにあるのか
    第1章 従来の方法では苦しむ人がたくさんいる!
    ◉「依存症は病気」だと考えていた活動初期(2000年~2005年頃)
    ◉発達障害や知的障害がある人に向きあった変革期(2005年頃~2012年頃)
    ◉暮らし・仕事・余暇の視点に基づく個別支援へ(2012年~2020年頃)
    ◉コロナ禍での変化の時期(2020年~2022年)
    ◉どのように向きあえばよいのか

    第2章 さまざまな当事者と家族のケース
    ◉若者のケースと家族支援
    ◉女性のケース―ハラスメントとの関係
    ◉知的障害のケース
    ◉家族からの相談のケース

    第3章 専門家(児童精神科医、東京都自閉症協会 前理事長 など)との対談
    ◉人生を変えてやろうなんておこがましい――児童精神科医・朝倉新さん
    ◉関わりの基本は「本人理解」―東京都自閉症協会前理事長・今井忠さん
    ◉不動産業は人生支援―不動産業・小野寺正夫さん
    ◉ただともに「ある」こと―社会福祉職・大橋俊弘さん
    ◉障害制度を利用するデメリットも大きい―研究者・宮永耕さん

    ◉特別寄稿――物質使用障害の常識を安易に持ち込まないで
    あとがき
  • 古今東西の音楽を独自の視点で批評する人気評論家・スージー鈴木氏、初めての平成・令和ヒット曲解説本!その時々の最新ヒット曲を毎週1曲解説した東スポ人気連載<オジサンに贈るヒット曲講座> 5年分215曲を満載!

    【目次】
    はじめに――ヒット曲は50代に解放された
    第一章:2016年の宇多田ヒカルと星野源(ゲスの極み乙女。AKB48、
        手嶌葵、嵐、BABY METAL、RADIO FISH、ゴールデンボンバー
        他)
    第二章:2017年の小沢健二と椎名林檎(AAA、back number、
        Mr.Children、Doughnuts Hole、竹原ピストル、Happiness、
        大原櫻子他)
    第三章:2018年の米津玄師とあいみょん、BiSH(BiSH、菅田将暉、
        新しい地図、aiko、チャットモンチー、高橋優、Suchmos 他)
    第四章:2019年のOfficial 髭男dism とKing Gnu(Shiggy Jr.、
        Aimer、クロマニヨンズ、King Gnu、ONE OK ROCK、NMB48
         他)
    第五章:2020年のYOASOBI とCreepy Nuts ×菅田将暉(東京事変、
        LiSA、Mrs.GREEN APPLE、SixTONES、上白石萌音他)
    終章: 総論――「平成Jポップ」から「令和歌謡」へ
  • YouTubeで大人気の「癒やし系心霊動画」が本になりました !

    明治生まれの不思議な女の子せっちゃん。
    愛する夫が忘れられない、つーちゃん。
    オシャレが大好きだった、あいちゃん。
    俗物根性丸出しのオッサン、だいずさん。
    4人の幽霊さんと、宮本、山中の二人が織りなす不思議で、温かくて、涙こぼれる物語。

    信じるか信じないかはあなた次第!

    「お笑い芸人リッチドッグの事故物件日記」が待望の書籍化!

    【目次】
    第1章 せっちゃんとつーちゃん
    第2章 あいちゃんとだいずさん
    Q&A 幽霊さんに聞いてみた
    GALLERY 視聴者さんの大展覧会
  • ギャンブルがやめられず多額の借金を重ねる――

    本人も家族も安定した生活を取り戻すためにはどうすればいいのか。債務整理さえできればいいのか。施設に通えばいいのか。治療が必要なのか。本人の生きづらさと向き合い、柔軟に粘り強く支える支援とは。
    *依存の当事者と家族を支える、経験豊かな司法書士が共に考える。
    *増補版では、近年の夫婦関係・親子関係の変化、コロナ禍での変化について解説 。

    【目次】
    第1章 Q&Aで考える
    第2章 家族と支援者はどう支えるか①ケーススタディ
    第3章 家族と支援者はどう支えるか② 一律的な支援方法から個別支援へ
    第4章 家族と支援者はどう支えるか③ワンデーポートとの出会いと変化に学ぶ
    第5章 家族と支援者はどう支えるか④ともに成長する支援
    第6章 生きにくい現代社会を自分らしく生き抜くために
    増補解説 コロナ禍だからこそ必要な雑談の力
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    「映画遺産」としての価値を後世に遺したい!  

    数寄者たちが持ち寄った外国成人映画の宣伝物(ポスター、プレスシート、チラシ、新聞広告等)を本書に集約。本来ならば「消えモノ」として散逸してしまうが、有志たちの尽力により一覧可能となった。

    もう「ジャンク」とは絶対に呼ばせない!

    ※こちらの書籍は電子版のみの販売となります。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    アート・アニメーションの新たな世界を切り開いたクロアティアの「ザグレブ派」アニメーションに、大国に翻弄されてきた西バルカンの小国クロアティアに生きる人々の歴史認識や心性を探る社会史の新たな試み。

    付録DVD収録の『ザグレブ・フィルム40年40分史』では、ザグレブ・フィルムの歴史とその特徴をコンパクトに通覧でき、主な作品のハイライトも楽しめます。また、代表作家4人の4作品もまるごと収録! けして古びず、新しささえも感じさせるアート・アニメーションの数々は必見です。 
    (※電子版にはDVDは付いておりません)

    「……社会史の方法として、心性つまり人々の思考様式や感覚を、文献以外の図像なども使って研究しようとする方法があります。フランス史学をリードするP・ノラなどは、伝承に加えて写真・絵画そして映画などを分析の対象にしようと考えているようです。そして私は文献以外の資料としてアニメーションを取り上げたいと考えています。というのも、クロアティアの歴史を研究する中で、ザグレブ派と呼ばれるアニメーションにクロアティアの人々の心性がよく現れていると思うようになったからです。そして歴史的には近世民衆詩の英雄、現代的にはこのアニメーションの主人公がクロアティアの心性を分析する最良の材料ではないかと考えています……」(「序章」より)
  • 4,290(税込)
    著:
    仁科又亮
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    雑誌「国華」「浮世絵」「芸術新潮」等に発表された「浮世絵」をめぐる論考を1冊にまとめる。本書は、1985年に刊行された『江戸美術考現学』(画文堂)の増補改訂新版である。

    【目次】
    Ⅰ 浮世絵が辿った運命[海外へ移住した浮世絵たち/浮世絵に見る《美人》の移り変わり]
    Ⅱ 師宣史伝の章[房総千葉が生んだ浮世絵の祖、師宣/師宣に師はいなかった/師宣の仕事]
    Ⅲ 広重周辺の章[広重の肉筆「美人和漢蘭図」三幅対についての考察/広重『房総旅日記』/広重をめぐる二つの新事実/『広重武相名所旅絵日記』五十六景/新発見、広重の「絵日記」]
    Ⅳ 北斎周辺の章[木更津在「富士の巻狩図絵馬」/北斎と広重のリアリティー度/「神奈川沖浪裏」の原風景/蹄斎北馬の肖像画/江漢に洋風画を習った北斎/北斎の高弟蹄斎北馬の〈肉筆〉後姿『忠臣蔵絵巻』]
    Ⅴ 浮世絵外伝[写楽の肉筆画「五代目団十郎暫之図」新々説斎藤十郎兵衛考/印章の話/阿蘭陀「チャン絵の法」と上総の画人/浮世絵師の画料と生活/幕末、椿山の画控帳]
    Ⅵ 絵馬大事[絵馬/北寿の不思議絵馬]
    Ⅶ 江戸幕末から明治へ[鬼才歌川国芳と写真師の始祖鵜飼玉川/絵師国芳の晩年と玉川との関係/銅御殿と岩亀楼――中居屋重兵衛研究/松木平吉の想い出/清親と大平のあいだ――江川永脩/春峰庵事件が残したもの]
  • 大規模リストラ、副業解禁、働き方改革、AI時代の到来……
    新しい時代に、ビジネスで成功するために必要な才能の磨き方を伝授!

    子どもたちが希望をもって強くたくましく生き抜ける学びを、
    普段の学校生活や家庭において実践して身につけやすいような
    ポイントを押さえてお伝えします。

    【目次】
     第1章 「尖る才能」…「自分の得意なこと」を見つけ、大事にしよう
     第2章 「創る才能」…新しいものを創り出す「発想力」を高めよう
     第3章 「伝える才能」…様々な人にわかりやすく「伝える力」を磨こう
     第4章 「頼る才能」…まわりの人に「頼る力」を活かそう
     第5章 「導く才能」…みんなを引っ張る「リーダー力」を身につけよう
     第6章 「拓く才能」…知らないことに対する「好奇心」を育もう
     第7章 「挑む才能」…失敗を恐れず「チャレンジする力」を養おう
  • 1,650(税込)
    著:
    田口淳一
    著:
    青木美保
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    遺伝子検査とはどういうもので、何がわかって何がわからないのか。
    具体的な問いで社会的・倫理的な問題として考えてみよう。
    臨床遺伝専門医がやさしく導く。

    医療者を介さずネットでも簡単に注文でき、安価になった遺伝子検査。
    遺伝性がん遺伝子検査、出生前検査、体質検査等の遺伝子検査が一般に急速に普及しているが、受ける人のリテラシーは不十分である場合も多く、混乱したり、結果を受け止めきれないケースも多い。一般の人がいだきやすい疑問点や具体的なケースを想定しながら当事者となった場合の考える力をつける本。話題は、ゲノム編集、クローン人間、デザイナーベイビーまで!

    【目次】
    抜粋
    1章  出生前診断、受けますか?
    2章  発症前診断、受けますか?
    3章  どこでも買える遺伝学的検査
    4章  多因子疾患
    5章  がんゲノム医療
    6章  エピジェネティックス
    7章  ゲノム薬理学とHLA検査
    8章  全ゲノム検査と常染色体優性遺伝疾患未発症者診断
    9章  全ゲノム検査と保因者(キャリア)診断、出生前診断、着床前診断に関して
    10章 より深くなる遺伝の光と闇:優生思想、ゲノム編集、クローン、デザイナーベビー
  • 1,430(税込)
    著:
    原田國夫
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    「こだわり」は人の数ほど広範でかつ多様である。

    『もの言える老人のための条件』『新・老年書生の境地』に続く第3弾。

    著者が習慣化していること、関心が高いものを中心に、科学的根拠は必ずしも明確とはいえないが、これらのこだわりの成果によって、73歳の著者は心身ともに健康であるという。多くの同年輩の方に読んで、参考にしていただければ幸いである。[第1章]は「老年書生のこだわり」として著者の体験談を披露。(1)健康へのこだわり、(2)書くことへのこだわり、(3)学ぶことへのこだわり、(4)興ずることへのこだわり、とした。[第2章]は「こだわりを捨てて現実と向き合う」として、現在の自己中心的な風潮を改め少し肯定的に見てはどうかという提言。(1)格差社会の現実と向か合う、(2)多様性社会の現実と向き合う、(3)欲に対するこだわりを捨てる、とした。[第3章]は「再びのこだわり」として人間の生き方の基本を改めて問い直し、残された人生の「終活」を想定。(1)期待される人間像―品性、(2)最後のミッション、である。「こだわり」から入り、「こだわり」を捨て、再び「こだわり」に回帰する。それが著者の希求する生き方である。その過程において著者は、自己の価値を再認し、評価される社会的自己を見出すことができればいいと考える。本書は実践的倫理および処世に関する提言の書である。
  • 張作霖・張学良の直系孫(若飛)が語る
    日中の相克と和解の物語!

    歴史から 消された〟かに見えた張一族の末裔として、
    祖父・学良の足跡を甦らせ、日中関係の底流にある
    複雑な友好と憎悪の錯綜する歴史の深層を描く。

    二人のプリンス〟裕仁と張学良の交誼は、
    「人を助ける医師を志しながら、人を殺す軍人となってしまった」
    と学良が悔やんだ言葉そのままに、国共合作の立役者として
    「抗日」の英雄となって断絶する。
    中国共産党による建国以来、学良は台湾で幽閉され、
    天皇裕仁は平和憲法の下で象徴として平和を求めた。
    そして二人は、ともに戦犯の靖国合祀を拒絶した。
    大国を目指す習近平の中国は,日本との和解に何を求めているのか。
  • 1,650(税込)
    著:
    稲田和浩
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    さあさあ、寄ってらっしゃい、
    見てらっしゃい!

    暑い日、怪談を聴いて背中がゾクッとして涼しくなる?
    そんなわけはない。
    開けた戸や窓の先には闇が広がった。夏は、人の住む明るい部屋と、
    幽霊や妖怪の棲む闇とが交じり合う。
    もちろん冬の幽霊や妖怪もいる。家には囲炉裏があって暖かだが、
    外は寒く北風が吹き雪も降っている。秋の夜長の幽霊もいれば、
    梅雨の幽霊もしっくりくる。
    桜の下に幽霊は佇む。狂ったように咲く桜の木の根本には
    死体が埋められているという話もある。
    季節なんてどうでもいい。
    いつの季節にも幽霊の出るロケーションはある。
    怪談は「怪しい」「談」と書く。
    「談」すなわち「話」だ。誰かが作り、文章にし、語って聞かせたりした。
    すべてが創作ではない。
    昔から語り継がれたモノや、そのときに起こった話もある。
    話には説得力を持たせるための脚色が必要だ。
    夏は他の季節よりいくらか演出効果があるのかもしれない。
    そんな夏の夜、夕涼みの客の心を掴んだのは、爆笑落語でもなく、
    しみじみした人情噺でもなく、どこか妖しく気味の悪い「怪談」だった。
  • 2,420(税込)
    編著:
    坪井幸生
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    熊野から吉野へ通じる、全長180㌔におよぶ大峰奥駈道。明治の禁制以来ながらく閉ざされていたその南部奥駈道が、地元の山岳愛好会「新宮山彦ぐるーぷ」の努力によって開鑿された1988年、那智青岸渡寺副住職の高木亮英導師率いる精鋭からなる熊野修験団が再興された。以来25年、春・秋二度にわけておこなわれる峯入り(奥駈け)行の参加者は年々増加し、昨年度は200人規模にのぼっている。2002~2003年にはユネスコの世界遺産登録に向けて、和歌山・奈良・三重の自治体と協力し「紀伊山地の霊場と参詣道」の認定評価を得た。参詣道整備事業の中心的役割を担った新宮山彦ぐるーぷには、2004年度「シチズン・オブ・ザ・イヤー」が授与されている。熊野修験団の再生と機をおなじくして、高木氏一行は那智山中の幻と化していた滝行場「那智四十八滝」を綿密なる調査を経て探策する。
    本書は、高木氏と長らく行動をともにした坪井幸生氏による「奥駈け」の同行記録を中心に、地元新聞記者・中嶋市郎氏の詳細な滝探査の記録、新宮山彦ぐるーぷを主宰する玉岡憲明氏による山小屋建設レポート「千日刈峰行とその展開」、そして高木氏インタヴュー「熊野修験再興をめぐって」を加えた四部からなる、「熊野の浮上」を願う人々の熱意に満ちた活動の記録である。熊野古道の名解説者としても知られる作家・宇江敏勝氏の序文を添える。
  • 1,650(税込)
    著:
    睡蓮みどり
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    2013年~16年に日本で公開された「愛」にまつわる映画を中心に現代を読み解く。
    特に映画に登場する女性たちの心理に焦点を当てて書くことを主軸にする。
    「愛にまつわる」とはいっても、必ずしも恋愛映画とカテゴライズされる映画とは限らない。映画のジャンル、国を問わず、さまざまな「愛」の背後にある物語とそこに生きる人びとの内面に寄り添って映画を分析する。
    筆者自らが女優として活動しており、その立場から人物・物語を読み解いていく。

    【目次】
    [第一部]恋愛
    『世界にひとつのプレイブック』『東ベルリンから来た女』『熱波』『夏の終り』『百円の恋』『ジェラシー』『野のなななのか』『胸騒ぎの恋人』『サイの季節』『そこのみにて光輝く』『暮れ逢い』『カフェ・ド・フロール』『アンジェリカの微笑み』『灼熱』

    [第二部]自己愛
    『おとぎ話みたい』『17歳』『RE:LIFE~リライフ』『ゴーンガール』『エレファント・ソング』『アクトレス~女たちの舞台』『マイ・ファニー・レディ』『二重生活』『恋人たち』『神のゆらぎ』『永い言い訳』『胸騒ぎのシチリア』

    [第三部]家族愛
    『ハッシュパピー バスタブ島の少女』『マイ・マザー』『トム・アット・ザ・ファーム』『思い出のマーニー』『マレフィセント』『Mommy マミー』『母よ、』『山河ノスタルジア』『シアター・プノンペン』『めぐりあう日』『ミモザの島に消えた母』『さざなみ』『淵に立つ』

    [第四部]性愛
    『パリ、ただよう花』『わたしはロランス』『アデル、ブルーは熱い色』『ラヴレース』『ニンフォマニアックvol.1/2』『セックスとマイノリティに関する、極私的恋愛映画』『ラブバトル』『LOVE 3D』『彼は秘密の女ともだち』『リリーのすべて』『この国の空』『キャロル』

    [第五部]偏愛
    『愛、アムール』『凶悪』『眠れる美女』『郊遊〈ピクニック〉』『ホドロフスキーのDUNE』『さらば、愛の言葉よ 3D』『ハッピーエンドの選び方』『あん』『愛して 飲んで 歌って』『蜃気楼の舟』『アスファルト』『ダゲレオタイプの女』

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