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『彩流社(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全267件

  • 2,090(税込)
    著:
    皆神山すさ
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    いよいよ来年は七年に一度の御柱祭!

     諏訪神社の総本社である諏訪大社は古くから謎の多い神社だ。
    縄文遺跡に囲まれ、精霊信仰を取り込んだ独自のミシャグチ信仰や
    狩猟の神、軍神、風の神という多様な貌を持つ諏訪明神……。
    神仏分離政策にとって破壊されたと言われる
    普賢菩薩騎象像の片目の姿の元々の形が、一つ目の神であったとの
    仮説で展開する古代史と大社と仏教の関係を通して
    諏訪氏の源流に迫る労作。

    【目次】
    まえがき
    第一部  一つ目の諏訪大明神

    第一章  神仏習合時代の諏訪神
    第一節  仏法紹隆寺
    第二節  普賢菩薩騎象
    第三節  普賢菩薩勧発品
    第四節  明治の神仏分離
    第五節  一つ目の諏訪神を推理する

    第二章  葛井池の片目の魚伝説
    第一節  葛井の清池
    第二節  手長足長の神
    第三節  ダイダラボッチ

    第三章  神が目を傷つける話
    第一節  柳田國男氏の一目小僧
    第二節  眇眼で跋者の山の神
    第三節  貝塚茂樹の古代中国の山の神

    第四章  柳田國男の一目小僧の結論
    第一節  諏訪社の人身供犠
    第二節  諏訪の御柱
    第三節  南宮とタタラの押立柱
    第四節  美濃国の南宮
    第五節  伊賀一の宮、敢国神社
    第六節  浜南宮

    第五章  金屋子神
    第一節  金屋子神とタタラ製鉄
    第二節  金屋子神祭文
    第三節  死の忌みを嫌わない金屋子神
    第四節  諏訪明神と金屋子神の一致点
    第五節  金屋子神と蚩尤

    第六章  天目一箇神と鉄鐸
    第一節  鉄鐸の鳴る音は御左口の声
    第二節  多度大社と伊勢平氏
    第三節  銅鐸と鉄鐸
    第四節  薙 鎌
    第五節  風の祝
    第六節  諏訪神は蛇体の風神

    第七章  ミシャグチとフルの争いの話
    第一節  守屋山は諏訪神社の神体山か
    第二節  先代旧事本紀の語る物部氏の伝承
    第三節  御霊信仰と守屋
    第四節  高句麗朱蒙と沸流国王
    第五節  百済の建国神話とフル
    第六節  新羅昔脱解と瓠公の争い
    第七節  ミシャグチを追跡する
    第八節  昔脱解伝説の考察
    第九節  海童と八幡信仰
    第十節  銅剣文化の担い手、安曇・物部氏
    第十一節 御衣着祝誕生をめぐって
    第十二節 諏訪神社祭政体試論

    第二部  新天皇に寄り添ふ
          一目一足の鍛冶妖怪

    第一節  夜通し行われる秘儀
    第二節  折口信夫説と天皇霊
    第三節  大和平定の剣フツノミタマ
    第四節  一目一足の鍛冶神
    第五節  天皇霊について

    第三部  仏教と諏訪大社

    第一章  源平合戦と諏訪武士
    第一節  諏訪神社の武士化
    第二節  源平合戦
    第三節  旭将軍木曾義仲
    第四節  鎌倉幕府と諏訪神社
    第五節  承久の乱と諏訪盛重

    第二章  上社と仏教
    第一節  上社神宮寺、年中行事
    第三節  上社本宮の社殿配置 ほか

    第三章  下社と仏教
    第一節  諏訪盛澄
    第二節  金利満貞
    第三節  武田氏の下社堂塔の再興計画
    第四節  千手堂・三重塔の再建
    第五節  下社神宮寺案内
    第六節  社僧も出仕した下社の行事
    第七節  常楽会と瑜祇経秘文奉納
  • 2,090(税込)
    写真・文:
    萩野矢慶記
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    シルクロードの要所として栄えた中央アジア最大国家ウズベキスタン共和国。東西の文化が交差し、宗教・文化・建築学的にも独特の魅力があり世界遺産も多い。モスクや廟、神学校のきらめきを、当地に造詣の深い写真家が伝える。
  • シリーズ15冊
    1,6501,760(税込)
    著:
    岡山典弘
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    その、あまりにもスキャンダラスな半生!
    11 月25 日の「憂国忌」にあわせて発売!!!

    《瑤子夫人とUFOを目撃》
    《三億円事件の犯人は三島由紀夫だ!》
    《三島の霊と話をしていた川端康成》
    にわかには信じられないような話であるが、いずれも〝ガセネタ〟ではなく、
    〝トンデモ話〟でもない。
    没後四十余年、未だに多くの謎を秘めた〝三島由紀夫〟という存在――。
    そのスキャンダラスな半生を、本書ではあらゆる角度から拾い集め、
    その裏に見え隠れする三島像を概観する!
  • 3,850(税込)
    編著:
    岡田勝
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    大野剣友会なくしては特撮ヒーロー&ヒロインドラマは誕生しなかった


    「仮面ライダー」シリーズ、「変身戦隊」シリーズ等の特撮ドラマは、放映から五十年を経た今も根強い人気がある。2023年3月には「シン・仮面ライダー」の劇場公開が予定。「仮面ライダー」(1971)、「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975)のアクションを担当したのが大野剣友会である。CGのない当時、体を張って危険なアクションに挑んでいた。大野剣友会についての書物には『大野剣友会伝』(風塵社1999)があるが現在は品切れ。本書は、その前書を基に、アクション担当者の談話を中心に再編集し、剣友会についての新資料をまとめたものである。※キャラクター写真の掲載はありません

    【目次】
    (1)大野剣友会略史
    (2)メンバー談話集(中屋敷哲也、飯塚実、佐野房信、瀬嶋達佳、大杉雄太郎、滑川広志、河原崎洋央、新堀和男、中本恒夫、湯川泰男、上田弘司、岡田勝)
    (3)大野幸裕(創立者・大野幸太郎長男)談話
    (4)メンバー一覧
    (5)作品リスト
  • 2017年初版以来のロングセラー書、最新版!

    今や、高校生の12 人にひとりは通信制高校生だ!多様化する社会のなかで、希望とカオスの学校像に各世代、各ジャンルの専門家が迫る、類書のない通信制高校読本!高校生、保護者、先生をはじめ、教育に関心のあるすべての方に読んで頂きたい、「いつでも、どこでも、だれでも」学べる通信制高校の真実の姿!

    【目次】
    改訂新版に寄せて………………………………………………手島 純
    はじめに………………………………………………………………手島 純
    第1章  なぜ通信制高校なのか…………………………松本幸広
    第2章  通信制高校の基礎知識…………………………手島 純
    第3章  高校教育における通信制高校の役
               ……………………井上恭宏 手島 純
    第4章  公立通信制高校…………………………………井上恭宏
    第5章  私立通信制高校…………………………………神崎真実
    第6章  株式会社立通信制高校 
         …………………………神崎真実 土岐玲奈 手島 純
    第7章  サポート校………………………………………内田康弘
    第8章  広域通信制高校と「サテライト施設」……阿久澤麻理子
    第9章  通信制のシステムで学ぶとは………………土岐玲奈
    第10章 通信制高校の歴史………………………………石原朗子
    第11章 通信教育をめぐる思想…………………………古壕典洋
    第12章 座談会「通信制高校のすべて」……………………全員
    第13章 通信制高校に関する書籍・論文の紹介…………全員
    おわりに………………………………………………………………手島 純
    増補版に寄せて……………………………………………………手島 純
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  • 1,650(税込)
    著:
    山本洋子
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    自らの喪失体験=心の変遷史を通して語りかける〝支え〟の書!

    本書は「伴侶を失った方々の支えに少しでもなればと思い書き綴って」いたものが、いつの間にか「自分の心の奥底に潜む様々な影」を検証する行為ともなり、さらには「自分の心を静める」鎮魂の試みにもなっていった、という心の変遷が描かれ、著者自ら認める、喪失体験の闇の中からの“ 安らぎ” を求め続けた軌跡が綴られることとなった。それゆえ、何らかの理由でパートナーや愛する人を亡くし、深い悲しみと悔恨の念に襲われて深淵を彷徨う人たちにとっては大きな福音となる書といえるものである。

    【目次】
    発刊に寄せて……日本グリーフ・ケア・センター代表 長田光展
    1.生きるということ
    2.語ること 語らぬこと
    3.哀しみと向きあう
    4.「立ち直ること」「遊ぶこと」
    5.不安なあなたへ――あるつぶやき
    6.先生からの手紙
    7.喪失から生まれるもの
    8.曖昧に耐えて生きる
    9.コップの水
    10.ときには無茶苦茶な嘆きを
    11.ときには振り返ることも――母のこと
    12 こぼれおちる「とき」
    13.あのとき
    14.宙ぶらりんの心
    15.誰か想いを継いでくれたら
    16.「頼む」ということ 「頼る」ということ
    17.二度の別れ――喪の作業
    18.遺されること 悼むこと
    19.振り返り、孤独、自己との対話
    20.自由と鎮魂
    21.運命? それとも……
    22.ある老婦人のこと
    23.記憶から追憶へ――「愛」
    24.こんな映画を観ました
    25.わりきれぬ想い――自ら命を絶った伴侶
    26.心に残る言葉――「過去」からの声
    あとがき
  • 2,860(税込)
    著:
    吉田はるみ
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    世界初の「フィクション映画」を作った女性、それがアリス・ギイ(1873 ~ 1968)であった。

    ギイは世界初の女性映画監督であるほか、映画史上数々の「世界初」の実績を持つのだが、リュミエール兄弟やエジソンが世界中の人びとに知られていることに比べると彼女はほぼ無名だった。日本で出版された初期映画研究書にもアリスの名はない。2018年、『Be Natural』(邦題「映画はアリスから始まった」)という映画がカンヌ映画祭で公開されたが、新型コロナ禍のため一般公開が遅れ、ようやく2022年に日本で公開される。これに触発されて、日本の映画研究者で、ようやく、アリス・ギイ研究に手を付け始める人が出てくることとなった。本書は、アリスの一生を生い立ちからたどり、彼女の生い立ちと映画監督として活動した時期を中心に、彼女が生まれ育った19世紀末のフランス、世紀末から20世紀初頭にかけての映画史をなぞりながら、アリスの視点から見た「映画史」をたどってゆく。数少ない資料をベースにした事実をトレースしながら、知り得ない部分についてはフィクションで補った物語的評伝となるものである。今こそ、知られざる映画人アリスを、日本に紹介したい、との思いから本書は成立した。
  • よりよき社会のための「民主政体」へ向けて

    本書の示す主たる目的は以下の2点。
    (1)現在の自由民主主義政体に代わるべき、新たな民主政体の思想とビジョンを示すこと
    (2)同時に、それがよりよき社会・経済を作るための拠点にもなりうることを示すこと

    (第1部)政体の歴史から考えるでは、ハンナ・アレントの政体変革論を紹介し、次に国民国家の問題点と自由民主主義政体の来歴を述べる。
    (第2部)ネクスト・デモクラシーの思想と構想では、アレント評議会制論の政治思想を解説し、新たな政体の基礎となる政治概念を示し、結合すべきローカル・デモクラシー、差異の政治(民族差別などの問題)、経済の民主化などの諸側面を論じる。
    (第3部)新しい民主政体のビジョンでは、第2部の考察をもとにして作り上げた、あるべき民主政体の具体的なビジョンを提示する。その政体の基本法となる「憲法試案」をも記す。

    【目次】
    第1部 政体の歴史から考える
    第1章 国民国家がもたらしたもの
    第2章 自由民主主義政体の来歴
    第2部 ネクスト・デモクラシーの思想と構想
    第1章 アレント評議会制論の政治思想
    第2章 新政体構想のための基本方針
    第3章 民主政治の基本理念
    第4章 ローカル・デモクラシーとの結合
    第5章 市の政体と参加民主主義
    第6章 共生の社会にするために
    第7章 人間的な経済にするために
    第8章 政策集団制と政権交代の制度
    第9章 「国家」という観念を消滅させる
    第3部 新たな民主政体のビジョン
    第1章 市の政体と地区の政体
    第2章 地方の政体
    第3章 中央の政体
    第4章 新政体の憲法試案
  • 5,390(税込)
    編著:
    田所清克
    編著:
    伊藤奈希砂
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

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    ブラジル発見500年、記念出版! 世界的名声を博するマシャード・デ・アシス、ジョルジュ・デ・アマードを始め、多彩な顔を持つブラジル文学の魅力を紹介する本邦初の書。500年にわたる文学事象を文化、社会、政治等の視座から通観。

    【目次】
    ブラジル文学への誘い──序にかえて──
    1.ブラジルの文学的風土
    2.ブラジル文学と社会・哲学思想
    3.ブラジル文学の時代区分をめぐって
    4.本書の構成

    第1章 ブラジル文学の起源(1500~1601)
    1.時代の概観
    2.1500年代のブラジル
    3.1500年代のブラジルを代表するイエズス会の作者
    4.植民地文学の概要

    第2章 バロック主義(1601~1768)
    1.時代の概観
    2.ブラジルのバロック主義
    3.ブラジル・バロック主義の作家
    4.バロック主義文学の概要

    第3章 アルカデイズム(1768~1836)
    1.時代の概観
    2.ブラジルのアルヵディズム
    3.ブラジル・アルカディズムの作家
    4.アルカディズム文学の概要

    第4章 ロマン主義(1836~1881)
    1.時代の概観
    2.ブラジル・ロマン主義
    3.ブラジル・ロマン主義作家
    4.ロマン主義文学の概要

    第5章 写実主義・自然主義・高踏主義(1881~1902)
    1.時代の概観
    2.ブラジルの写実主義・自然主義・高踏主義
    3.ブラジル写実主義・自然主義の作家
    4.写実主義・自然主義・高踏主義文学の概要

    第6章 象徴主義(1893~1902)
    1.時代の概観
    2.ブラジルの象徴主義
    3.ブラジルの象徴主義の作家
    4.象徴主義文学の概要

    第7章 前近代主義(1902~1922)
    1.時代の概観
    2.ブラジルの前近代主義
    3.ブラジルの前近代主義作家
    4.前近代主義文学の概要

    第8章 近代主義(1922~現在)
    1.時代の概観
    2.ブラジルの近代主義
    3.ブラジル近代主義の作家
    4.50年/60年代のブラジル文学
    5.70年/80年代のブラジル文学
    6.近代主義文学の概要
    7.ブラジルの日系コロニア文学──歴史を通して観たその存在意義──

    ブラジル文学史年表
    ブラジル文学の主要作品概要と登場人物
    ブラジル文学主要邦訳作品案内
    ブラジル文学史に関する主要文献
    【主要書名索引】
    【主要人名索引】
    編著者あとがき
    奥付
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    同性愛者として知られ、フランス象徴派詩人のマドンナともいうべきルネ・ヴィヴィアン(1877-1909)の遺稿詩集本邦初訳!「ボードレールの娘」の異名を持ち、32歳の若さで夭折した、「菫の詩女神」の死と孤独を見つめた格調高く、耽美的な世界。

    【目次】
    緒言     
    はじめに
    菫の加護のもとに 
    恋 
    霊感 
    マリアの七つの百合 
    わが楽園 
    追憶 
    月への祈り 
    妖精たちの約束 
    存在 
    よみがえり 
    夜の中の鳥 
    私たちの時間 
    陽の光に驚いて 
    慰めの月 
    不在 
    愛すべき敵に 
    本質的なこと 
    嘘の恐ろしさ 
    アジアの神殿 
    折れた翼 
    病める額におかれた手 
    わが心のために 
    かの百合のために 
    驚嘆 
    とるに足らぬ恋 
    恋よ、お前は盗人 
    幸せな宵のまどい 
    菫への祈り 
    訳者あとがき
    ルネ・ヴィヴィアン年譜
  • 2,420(税込)
    著:
    柳家東三楼
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ニューヨーク在住の落語家が考えるこれまでの「落語」とこれからの「RAKUGO」

    本書では「落語とは何か」をさまざまな角度から考え、享受する人、演じる人の道筋となり、落語が世界標準のエンターテインメントであることを提示する。これまでの本ではほとんど触れられることのなかった落語の「上・下(かみしも)」の約束や、現代的な視点を 入れた落語の歴史、寄席を中心とした落語界そして修業のことなど、噺家独自の視点から忌憚なく書き下ろす。「落語はそんなもんじゃない」という批判を想定するが、本書を通じて読者の一人ひとりの中に「落語とは何か」のイメージが出来あがれば本望。古典落語の保守本流の中で育った著者が、リベラルとアートの本場NYで過ごし、噺家として二十五年研究した「落語とは何か」を開陳する。

    「一席お付き合いのほどをお願い申し上げます」

    【目次】
    第1章・落語のこれまで
    (1)落語の変遷(江戸より前の時代、御伽衆、安楽庵策伝、噺家の誕生、昭和・平成の名人)
    (2)落語の世界(落語家の修業、昇進の話、上下のルール、寄席の世界等)

    第2章・新しい落語の世界(噺家のアメリカ移住、高校時代、入門、父の死からアメリカ公演、
    コロナ禍のこと、RAKUGO Association of America 設立、英語での落語、新しい落語教授法、
    落語からRAKUGO へ)

    第3章・WEB コラムセレクト
  • 3,300(税込)
    著:
    小林淳
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    戦後の日本映画、東宝映画の一時代を築き上げた東宝時代劇映画の魅力を探る!

    日本演劇はおおむね時代劇と現代劇という枠組みで分割されてきた。平安時代から明治維新前後にわたる長期間における様々な出来事を題材とする演劇を時代劇と称するが、その演劇表現のひとつでもある映画にも、それはそのままあてはまる。最も日本映画らしいジャンルである時代劇は戦後、東宝映画においても大きな柱となった。稲垣浩、黒澤明、岡本喜八、滝沢英輔、千葉泰樹、堀川弘通などの監督たちが、剣戟を見せ場に設定する東宝時代劇映画の歴史を作ってきた。そうした監督たちが活動を展開するなかで特に親しまれたスターが、三船敏郎、鶴田浩二、長谷川一夫、池部良、藤田進、松本幸四郎、市川染五郎、仲代達矢、加山雄三たちだ。本書では、監督たちが東宝をステージにして戦後から1970年代初期まで日本映画が最も隆盛をきわめた時代に放ってきた東宝時代劇映画の歩みを追う。戦後日本映画の一側面、その流れを一種の通史風に記して、映画愛好家、時代劇ファン、広く映画、日本文化ファンに届けたい。

    【目次】
    序章・時代劇映画の発祥――戦前・戦中の歩み
    第1章・戦後東宝時代劇映画の息吹
    第2章・東宝時代劇映画の隆盛時代――スター映画の光彩と佇立
    第3章・稲垣時代劇映画黄金期
    第4章・バラエティ豊かな東宝時代劇映画群
    第5章・黒澤時代劇映画の登場
    第6章・東宝時代劇の展開と用心棒登場
    第7章・稲垣浩の玉座
    第8章・岡本喜八の躍進とスター・プロダクション大作の栄華――新たな局面へ向かって
    第9章・黒澤明と稲垣浩、小林正樹の活躍
    第10章・七〇年代という新時代に向かって
    第11章・東宝時代劇映画のひとつの時代の幕
  • 「戦争」に向かっている国家に歯止めをかけることができるのは農民しかいないとジオノは考えた。

    ジオノは暮らしていたマノスクという町の周辺で暮らしている農民のことをよく知っていた。自分で判断して行動するようにと何度も念入りにジオノは注意している。あるラーメン屋が美味しいとマスコミが騒げば、たちまち自称「食通」たちが押しかけ長蛇の列を作る。高級と言われているブランド品をみんなが競ってあさる。大型娯楽商業施設に無数の人々が参集する。軽井沢や嵐山近辺が見どころだと観光業界が宣伝すると、すぐそれに乗せられる人々が後を絶たない。政府の高官が、さあ今こそ反撃を開始しようとタイミングよく声をかければ、まるで羊の群れのように人々は「さあ、戦争だ!」と叫ぶかもしれない。私たちは自分が旨いと思うものを食べ、自分の楽しみは自力で発見したいものだ。桜が美しいのは桜の名所だけではない。道端に枝ぶりのいい桜が咲いていたりするのである。ジオノが指摘しているように、「戦争」に反対することは大変な勇気を必要とする。政府やマスコミに簡単に操られることだけは何としても避けたい。どうしたらいいのか、ジオノの著作は貴重なヒントを与えてくれるはずである。
  • シリーズ5冊
    1,5401,870(税込)
    編著:
    河井孝仁
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    市民と行政がタッグを組んでまちをより良いものにするためには
    どうすればいいのか?
    互いに共感し合い共創を実現することはできるのか?
    市民と行政が本音をぶつけあって目的を達成した具体的なケース紹介から
    そのロジックを考える。
    「人を本気にさせ、巻き込み、参画者を増やすことは、市民のほうが上手」!
    行政が弱さを見せて市民を迎え、課題解決を実現した手法とは!?

    執筆する市民と行政職員=白澤美幸・河尻和佳子(第1章:千葉県流山市)、
    中垣由梨・大垣弥生(第2章:奈良県生駒市)、
    室越礼一・浅賀亜紀子(第3章:栃木県那須塩原市)。

    <もくじ>
    第1章 街は常に変化があり完成形がない
        ―千葉県流山市
    第2章 刺激を与え合い何回も繰り返す
        ―奈良県生駒市
    第3章 信じてみたら想定以上の効果があった
        ―栃木県那須塩原市
    第4章 市民の本音と行政への期待(市民鼎談)
    第5章 行政職員が地域で生きる(行政職員鼎談)
  • シリーズ2冊
    2,5302,640(税込)
    著:
    林順治
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    隠されたもので現れないものはない!
    著者自身の内的葛藤と古代日本国家の形成過程がシンクロし、心性の深奥に分け入る希有な天皇論と古代史論。「古代日本は朝鮮半島から渡来した新旧二つの集団によって成立した」という〝異端〟の古代史家・石渡信一郎の数々の発見にフロイトの理論を援用し、自らの郷里への追想を合わせて展開する世界のなかの日本および日本人の固有の歴史物語。本書は、著者が過去に出版した単行本の「はじめに」と「あとがき」の集成本である。

    目 次
    はじめに
    第一章 『馬子の墓』――誰が石舞台古墳を暴いたのか〔2001年3月31日発行〕
    第二章 『義経紀行』――弁慶はエミシの末裔だった〔2002年11月3日発行〕
    第三章 『漱石の時代』――天皇制下の明治の精神〔2004年4月17日発行〕
    第四章 『ヒロシマ』――進歩と殺戮の20世紀〔2005年11月10日発行〕
    第五章 『アマテラス誕生』――日本古代史の全貌〔2006年6月10日〕
    第六章 『武蔵坊弁慶』――神になったエミシの末裔〔2007年9月30日〕
    第七章 『隅田八幡人物画像鏡』――日本国家の起源をもとめて〔2009年3月8日〕
    おわりに
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    文覚上人と大威徳寺──。岐阜県加子母地区に伝わる史実とその意味に光を当てる。歴史学の忘れ物とも言うべき、鎌倉前史の再考。下呂市による大威徳寺発掘調査によって明らかになった、その歴史的重要性を、鎌倉幕府創建を陰で支えた文覚上人との関わりから探る。

    【目次】
    序章 歴史学の忘れ物「鎌倉幕府成立前史」
    第一章 大威徳寺跡発掘が明かすもの
      ――中世・鎌倉時代への移行をうかがう重要遺跡の発掘――
    第二章 文覚上人と大威徳寺――文覚上人とはどんな人物か――
    第三章 「濃・飛」の秘められた歴史
      ――「濃・飛」地区に残る古代からのメッセージ――
    第四章 大威徳寺の地理的状況・中世への移行期・中心拠点としての大威徳寺
    終章 鎌倉幕府成立へのプロセス
      ――旗挙げの意図は当初から「みちのく」にあった――
    おわりに
    参考文献
  • ~フロイト・ラカン/ドゥルーズ・ガタリ~
    現代思想家の中からフロイト・ラカン、ドゥルーズ・ガタリについて、「精神分析」VS 反「精神分析」という視点から問う。本書では四人の基本思想をあえてくどくどしい書き方で行う。そのうえでそれぞれに「問題提起」を行う。そうした「問題提起」について、各篇ではそれぞれの思想家の基本思想の紹介を繰り返し述べる。その背景の一つとして、講義において学生への「基本が大事」という思いを込めた教材として著した。もう一つの背景は、「思想」を担う者にありがちな「うわ滑り」を避けることを意図した。こうしたことに基づき、四人の思想家について一定の在り方で、「際立った」主張を中心に、次のことを願いながら検討した。幾分なりとも「現実」との格闘を生み、「現実」を変える。そして本書におけるフロイト・ラカン、ドゥルーズ・ガタリの主題化は次の問いに基づく。拙著『現象学の再生』(2018 年) において述べた、最後期のフッサールにおけるフロイトからの影響、そしてフロイトの思想を限定した在り方で展開することに基づく独特な「生」の立場、さらには独特な「普遍主義」についての主張を踏まえ、「現代思想」をめぐってどのようなことが言えるのか、 そしてどのようなことが展望できるのかを「問題提起」する。

    【目次】
    はじめに

    第一篇・フロイト
    序 フロイトを、どのようにとらえるか?
    第一章 フロイトの基本的「思想」 その1
    第二章 フロイトの基本的「思想」 その2
    第三章 フロイトの最終的「思想」をめぐって


    第二篇・ラカン
    序 ラカンを、どのようにとらえるか? 
    第一章 ラカンの基本的「思想」 その1
    第二章 ラカンの基本的「思想」 その2
    第三章 ラカンをめぐる問い

    第三篇・ドゥルーズ
    序 ドゥルーズを、どのようにとらえるか?
    第一章 ドゥルーズへの問い
    第二章 『アンチ・オイディプス』への問い
    第三章 その後のドゥルーズを、どのようにとらえるか?

    第四篇・ガタリ
    序 ガタリを、どのようにとらえるか?
    第一章 ドゥルーズ、そして、ガタリ
    第二章 「制度的精神療法」からの出発
     :「社会」をつくり出すことに向けて
    第三章 「エコゾフィー(生態哲学)」の展望

    総論に向けて
    後記
    初出について
    参考文献表
    索引
  • 少年少女を「歴史の虜」にした絵本の時代があった! 昭和11年から17年まで<読む雑誌から見る雑誌>へとして豪華な絵本を少年少女向けに刊行。著者が歴史作家になるほど魅入られた絵本の世界と戦時下の庶民の生活を描く。

    【目次】
    絵本との出逢い――序に代えて
      胸をときめかせた絵本との出逢い
      原画を集めた展覧会
      『国史絵話』の原本はどこに

    「講談社の絵本」の時代
      満州事変と二・二六事件 
      小学校低学年の想い出
      二宮金次郎とピアノの女教師

    歴史絵巻『国史絵話』
      日本の国の始まり、天地開闢の図
      源平の時代
      元弘の乱から南北朝時代
      信長、秀吉、家康の戦国の世
      幕末から明治維新の世
      大正時代を飛び越して昭和の時代へ
      支那事変を引き起こし、中国と全面戦争

    昭和の残照――名古屋・下町の風景 一
      幼児期は前世か
      悪所中村遊郭の界隈
      下町の風景と父の想い出
      中村観音の前の活動写真館
      洋画 「戦艦エムデン」

    昭和の残照――名古屋・下町の風景 二
      質屋と男装の麗人
      カフェのある夜景
      火事と消防自動車と銭湯と
      「明治節」と「紀元節」の歌

    『相撲画報』と大相撲と双葉山
      相撲大好き少年
      思い出の番付表
      三横綱が敗れた名古屋準場所

    懐かしい『童謡画集』
      「あの町この町」
      「まり と とのさま」
      「青い眼の人形」
      文部省唱歌の「汽車」

    最初の絵本は『乃木大将』
      武士と軍人
      感動した『楠木正成』
      壮絶な死だった『軍神西住大尉』
      日露戦争と『廣瀬中佐』
      『感激絵話 動物美談』
      ふるさとの景色と『童謡画集』

    「講談社の絵本」と東京への列車の旅
      お上りさん
      『国史絵話』の天の岩戸の場面と丹那トンネル
      先祖は平家の一族

    「講談社の絵本」と東京見物
      省線電車の登場
      二重橋の美しさと西郷隆盛の銅像
      靖国神社と遊就館と明治神宮
      見よ東海の空明けて―

    「講談社の絵本」総目録

    おわりに
  • ギャンブルがやめられず多額の借金を重ねる――

    本人も家族も安定した生活を取り戻すためにはどうすればいいのか。債務整理さえできればいいのか。施設に通えばいいのか。治療が必要なのか。本人の生きづらさと向き合い、柔軟に粘り強く支える支援とは。
    *依存の当事者と家族を支える、経験豊かな司法書士が共に考える。
    *増補版では、近年の夫婦関係・親子関係の変化、コロナ禍での変化について解説 。

    【目次】
    第1章 Q&Aで考える
    第2章 家族と支援者はどう支えるか①ケーススタディ
    第3章 家族と支援者はどう支えるか② 一律的な支援方法から個別支援へ
    第4章 家族と支援者はどう支えるか③ワンデーポートとの出会いと変化に学ぶ
    第5章 家族と支援者はどう支えるか④ともに成長する支援
    第6章 生きにくい現代社会を自分らしく生き抜くために
    増補解説 コロナ禍だからこそ必要な雑談の力
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    名曲に秘められた壮絶なドラマを編む! 英国生まれ米国育ち…、今ではアメリカの「第二の国歌」とも言われるゴスペルソングを生み出した人物ジョン・ニュートンを師と仰いだ奴隷解放者である英国の政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの軌跡を増補。

    【目次】
    編訳者はしがき

    第1部 名曲「アメージング・グレース」秘話
    貧しき人々のために
    うつ病の友人クーパーと
    古き衣を捨て、いざロンドンへ 他

    第2部 『物語』
    はしがき
    手紙1~14

    第3部 『その後のジョン・ニュートン』
    仕事の内容
    神の特別な御意志
    聖職につきたいという願望 他

    第4部 『アフリカ奴隷貿易についての考察』
    自らの罪を恥じて告白
    私が奴隷商人であった頃
    経験に基づいて語る 他

    補章 クラパム派とウィリアム・ウィルバーフォース
    クラパム派の目的と名称の由来
    奴隷制の不正に目覚める
    「約束の地」シエラレオネ 他

    付録一 「アメージング・グレース」のオリジナルの歌詞と試訳
    付録二 ジョン・ニュートンのクーパーへの弔辞
    ジョン・ニュートン関連年表
    主要参考文献
    あとがき
    増補版あとがき
  • YouTubeで大人気の「癒やし系心霊動画」が本になりました !

    明治生まれの不思議な女の子せっちゃん。
    愛する夫が忘れられない、つーちゃん。
    オシャレが大好きだった、あいちゃん。
    俗物根性丸出しのオッサン、だいずさん。
    4人の幽霊さんと、宮本、山中の二人が織りなす不思議で、温かくて、涙こぼれる物語。

    信じるか信じないかはあなた次第!

    「お笑い芸人リッチドッグの事故物件日記」が待望の書籍化!

    【目次】
    第1章 せっちゃんとつーちゃん
    第2章 あいちゃんとだいずさん
    Q&A 幽霊さんに聞いてみた
    GALLERY 視聴者さんの大展覧会
  • 2,090(税込)
    著:
    永峯清成
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ヒットラーの足跡を辿り、ナチス党の権力掌握から崩壊までを描く!

    オーストリアの片田舎での生活、夢破れたウィーンでの放浪生活、下級兵士の大戦期……。政治に芽生え、弁舌を武器にナチス党を掌握、ユダヤ人絶滅と大ドイツ建設を目指して領土拡張戦争を展開。第2次世界大戦という大惨事を招くが、なぜ大衆に支持されたのか!「ナチズムは崩壊したが、百年後に同じ思想が甦るかもしれない。宗教の力と一緒になって……」と言い残した。

    【目次】
    はじめに
    第一章 ヒットラーの誕生
    第二章 苦難のウィーン時代 
    第三章 世界大戦勃発
    第四章 政治活動を始める
    第五章 ナチス党再建
    第六章 大ドイツ建設
    第七章 第二次世界大戦
    あとがき
    参考文献
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    EU加盟やクルド問題、ギリシャとの確執など、トルコが抱える諸問題はなぜ生まれ、どうなっていくのか。重層する歴史の縦軸を自在にたどって解き明かし、その行く末に思いを馳せる。トルコ知識人らのインタビュー13篇も収録。

    【目次】
    まえがき
    目次
    第一部 トルコの今──変わりゆく思考
    第一章 「第三のキリスト教」への接近──共生への回帰の使者
    第二章 現代のコンスタンティノープル──過去とつながる現在
    第三章 我々は何者なのか──揺らぐ「中央アジアの祖先」伝説

    第二部 トルコから消えたギリシャ人──歴史が変えられた日々
    第四章 トルコとギリシャ 骨肉の相克
    第五章 破綻した同胞愛
    第六章 永遠の祖国トルコ

    第三部 「ビザンツ」と「オスマン」が残した課題──様々な「他者」たち
    第七章 クルド人
    第八章 アルメニア人
    第九章 アレヴィー派

    第四部 未来への模索──モザイク国家の真の価値
    第一〇章 キリスト教とトルコ共和国 解放の時と永遠の絆
    第一一章 一〇〇年目、「トルコ人」としての「幸せ」は

    関連年表
    主要参考文献
    奥付
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    フィンランドで聖書の次によく読まれたと言われる伝説的名著を邦訳! 1875年初版以来、版を重ね、1960年代には推定250万部を発行。フィンランド国民国家形成の礎を築いた記念碑的作品。

    【目次】
    第1章 国土
    ……祖国とは何か、各地域の地形、風景、特色、主な産業など
    第2章 民族
    ……各地方の人々の特性、暮らしぶり、民話、詩、言葉遊びなど
    第3章 異教の神々と英雄たちの物語
    ……民族叙事詩『カレワラ』の解説と要約および抜粋
    第4章 カトリック教時代のフィンランドの話
    ……石器時代から宗教改革前までの歴史
    第5章 戦争時代のフィンランドの話
    ……宗教改革から大北方戦争までの歴史
    第6章 近代のフィンランドの話
    ……大北方戦争以降の歴史、同時代の社会制度について
  • 2,420(税込)
    著:
    横山宏章
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    古くから長崎と上海は東シナ海を挟んだ 海のゴールデン・ルートだった。 帝国主義の時代、欧米の強は中国を蚕食し各地に治外法権の租界を形成した。上海の共同租界の一角に作られた日本人街には10万超の人々が活動し、多くが長崎人だった。その歩みを長崎人の関わりを通して描く、日中関係の側面史。

    【収録内容】
    序言
    Ⅰ「魔都」といわれた上海
    Ⅱ 虹口に形成された日本人街
    Ⅲ 上海と長崎の結びつき
    Ⅳ 上海の夜を彩った長崎の女性たち
    Ⅴ 増大する日本人の進出
    Ⅵ 上海の反日ストライキ――「五・三〇運動」
    Ⅶ 第一次上海事変(1932年)――戦争のなかの上海
    Ⅷ 第二次上海事変(1937年)――日本の上海占領へ
    Ⅸ 中国から見た二つの上海事変
    Ⅹ 日本人街の崩壊と上海日本人居留民の引揚げ
    後記
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    「映画遺産」としての価値を後世に遺したい!  

    数寄者たちが持ち寄った外国成人映画の宣伝物(ポスター、プレスシート、チラシ、新聞広告等)を本書に集約。本来ならば「消えモノ」として散逸してしまうが、有志たちの尽力により一覧可能となった。

    もう「ジャンク」とは絶対に呼ばせない!

    ※こちらの書籍は電子版のみの販売となります。
  • 1968.10.21(国際反戦デー)までの道のり「結果」には歴史的な背景がある。「歴史」から学び行動することこそが重要だ。

    歴史的事象の鍵語は「近代市民社会の成立」だ。その基軸が独立自営農民と近代産業資本である。60年代の運動末期には党派闘争で学生側にも警察側にも死者がでた。その後、爆弾闘争によって市民にも死傷者がでた。病を得た著者はいつ死んでもおかしくない身となって、かつて運動の「渦中」にいた者として書き残しておきたいことをまとめようと決意。若い世代が、かつての「著者」たちの経験を知り、今後に役立ててほしいという一念からのことであった……。

    【目次】
    第一章 新宿騒乱事件とロシア革命
    第二章 ヨーロッパの農業形態と産業革命
    第三章 ヨーロッパ 海の宗教戦争
    第四章 東方正教会と農民の革命運動
    第五章 第一次世界大戦とロシア十月革命
    第六章 ロシアとドイツの運命を分けたもの
    第七章 スペイン内戦・ベトナム戦争・全共闘運動
    第八章 国家の文化的背景の考察
    エピローグ
    文献一覧
  • 2,200(税込)
    著:
    チョ・ヘジン
    訳:
    金敬淑
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    疎外された者の絶望と孤独を優しく照らし、現代社会に問いかける小品集

    私たちは生きるのに精一杯で、誰かの痛みに関心を持つことは難しい。でもその痛みはいつか自分に降りかかるかも知れない。困難な時代に痛みが弱者に集中せずに、分散して和らぎ健やかな社会へと向かうには、「他者」の痛みに寄り添う営みが必要だ。無関心は残酷さにも気付けないが、誰かに救われた記憶は、また誰かを救う。傷ついた記憶すべき人々を忘却から引き戻し共感へと引き寄せる、優しくも力強いこの短編たちが誰かの希望となり、強者に押し込められた孤独から、救う者と救われる者を護り照らす一筋の光になることだろう。

    【目次】
    光の護衛
    翻訳のはじまり
    モノとの別れ
    東の伯の林
    散策者の幸福
    じゃあね、お姉ちゃん
    時間の拒絶
    ムンジュ
    小さき者たちの歌

    解説 彷徨う存在の記憶と光(文学評論家・韓基煜)
    作家のことば
    訳者あとがき
  • 3,300(税込)

    この記憶は いつまで わたしに残るのだろうか
    天皇の庭師だったアリトモと、日本軍の強制収容所のトラウマを抱えるユンリン。
    1950年代、英国統治時代のマラヤ連邦(現マレーシア)。日本庭園「夕霧」を介して、ふたりの人生が交錯する──

    同名映画『夕霧花園』【トム・リン監督/リー・シンジエ(李心潔)、阿部寛出演】原作(2019年映画化、2021年7月24日~日本公開/DVD発売元:マクザム+太秦)。
    マン・ブッカー賞最終候補に選ばれ、現代アジア文学で最も優れた小説に贈られるマン・アジア文学賞等を受賞。17ヵ国語に翻訳され、高い評価を受けている。

    【あらすじ】
    封印していた数々の記憶が、「夕霧」でふたたび流れ出す──
    1980年代のマレーシア。
    連邦裁判所判事の職を離れたテオ・ユンリンは、キャメロン高原の日本庭園「夕霧」を再訪する。
    そこは、30数年前、日本庭園を愛する姉の慰霊のために、日本人庭師ナカムラ・アリトモに弟子入りした場所だった。
    日本軍のマレー半島侵攻、戦後マラヤの「非常事態」を背景に、戦争で傷ついた人びとの思いが錯綜する。

    【目次】
    夕霧花園
    著者による注釈
    訳注
    訳者解説
    訳者あとがき
  • 3・11原発事故が起きる前、福島県田村市都路町は、シイタケ原木生産で質、量ともに日本の代表的な産地だった。事故後は放射能汚染により原木の生産もシイタケの栽培もできなくなっている。いま、里山での生業が奪われた人々はどうしているだろうか? 結いや共有林というコモンズを備えていた集落の人々は、それでも山に生きることをあきらめていなかった――現地に通い続けた著者(東京新聞記者)が、人々の素朴な言葉から自然とともに生きてきた暮らしのありようを本橋成一氏の力ある写真とともに伝える。

    【目次】
    第1章 途切れた循環
    第2章 「結」で炭を焼いていた
    第3章 森林組合――ここで暮らしが続くように
    第4章 自然の恵みに気が付いた
    第5章 取り戻した山
    第6章 絶やしたくない
    第7章 150年の山づくり
  • 1,870(税込)
    著:
    稲田和浩
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    あなたには師匠はいますか?

    先般、師弟間でパワハラ問題が発生。弟子の「告発」によって落語界に大きな一石が投げ込まれた。仲間内ではだんまりか弟子への擁護の声が大きい。悪く言う人は仲間内にはいない。一方ネットの反応は「司直(民事・刑事)に訴えることはない」「伝統芸能の世界では師匠は絶対だ。師匠が白いものでも黒と言えば黒になる」「芸人のルールと世間の常識や法律は別」という声も多い。しかし一般人がなぜ「芸人のルール」などと言えるのか。さらには「伝統」というが、伝統というのは室町時代から続く能・狂言の側が言うのはわかるが、落語や歌舞伎も江戸時代からはあるけれど、今のルールが確立したのは「戦後」なのだ。落語界に暴力はあるのか。果たして師匠の言うことは絶対か。喫緊の問題を斬る!

    【目次】
    前文
    第一章 落語家の師弟とは何か?
    第二章 師弟関係から見た落語の歴史
    第三章 ハラスメントと落語
    第四章 修業とハラスメント
    第五章 元・天歌の件の動向
    番外 師匠と私

    あとがき
  • 古今東西の音楽を独自の視点で批評する人気評論家・スージー鈴木氏、初めての平成・令和ヒット曲解説本!その時々の最新ヒット曲を毎週1曲解説した東スポ人気連載<オジサンに贈るヒット曲講座> 5年分215曲を満載!

    【目次】
    はじめに――ヒット曲は50代に解放された
    第一章:2016年の宇多田ヒカルと星野源(ゲスの極み乙女。AKB48、
        手嶌葵、嵐、BABY METAL、RADIO FISH、ゴールデンボンバー
        他)
    第二章:2017年の小沢健二と椎名林檎(AAA、back number、
        Mr.Children、Doughnuts Hole、竹原ピストル、Happiness、
        大原櫻子他)
    第三章:2018年の米津玄師とあいみょん、BiSH(BiSH、菅田将暉、
        新しい地図、aiko、チャットモンチー、高橋優、Suchmos 他)
    第四章:2019年のOfficial 髭男dism とKing Gnu(Shiggy Jr.、
        Aimer、クロマニヨンズ、King Gnu、ONE OK ROCK、NMB48
         他)
    第五章:2020年のYOASOBI とCreepy Nuts ×菅田将暉(東京事変、
        LiSA、Mrs.GREEN APPLE、SixTONES、上白石萌音他)
    終章: 総論――「平成Jポップ」から「令和歌謡」へ
  • 2,420(税込)
    著:
    永峯清成
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

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    時代の変わり目に棹さした武将の葛藤!

    新田義貞は後醍醐天皇の幕府追討の令旨により挙兵、分倍河原・関戸合戦を経て、鎌倉攻めへ。自然の要害によって守られる鎌倉攻略に手こずるが、稲村ヶ崎の干潮を利して鎌倉に突入、幕府を崩壊に追い込む。そして建武の新政権下における京都での様々な政治的駆け引きのなかで足利尊氏との確執が深まる。やがて尊氏追討の総大将として出撃、鎌倉に向かういくつかの合戦には勝利するも箱根・竹下の合戦で敗北し、京都に戻るが尊氏勢の追撃によって一時都を追われる。しかし奥州の北畠顕家勢の加勢によって奪還、逆に尊氏は九州まで敗走する。だが、態勢を立て直した尊氏勢は再び京を目指して進軍。政治の思惑が渦巻く都にあって迎え撃っべく義貞と楠木正成は出撃するが、湊川の合戦で正成は戦死、貞義は敗れて近江東坂本に撤退する。京に入った尊氏は後醍醐天皇と和睦。義貞は恒良親王、尊良親王を戴いて北陸・金ケ崎城に入るも孤立無援のなかで憤死していくのであった!尊氏・正成の狭間で戦いぬいた悲運の生涯と心奥を描く太平記ロマン!

    【目次】
    決起の章 京都大番役 挙兵 鎌倉攻め
    治乱の章 護良親王騒動のこと 都に鵼が 洛中合戦図 正茂の企み
    落日の章 白鹿元年 北国の日々 嗚呼燈明寺畷
    あとがき
  • 2,090(税込)
    著:
    柴田哲雄
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    独裁政治に抵抗し日本側に立った汪兆銘。政争失脚により天安門事件を招くこととなってしまった胡耀邦。中国の近現代史で民主化と日本との関わりを考えるうえでもっとも重要な二人の人物評伝。

    【目次】
    プロローグ
    第1部 汪兆銘の生涯
    はじめに
    Ⅰ 生誕から辛亥革命前後まで──民主主義への目覚め
    Ⅱ アナーキズムの影響
    Ⅲ 反共と反蒋介石──訓政時期の民主化論
    Ⅳ 救国の信念と民主化論の終焉
    Ⅴ 「売国奴」に陥った晩年

    第2部 胡耀邦の生涯
    はじめに
    Ⅰ 少・青年期──革命への参加と試練
    Ⅱ 中堅指導者──建国への貢献と失脚
    Ⅲ 総書記──政治改革とその挫折

    第3部 救国から救「党」へ
    はじめに
    Ⅰ 救国と民主化
    Ⅱ 救「党」と民主化
    Ⅲ 江沢民・胡錦涛政権
    Ⅳ 習近平政権


    引用・参考文献一覧
    関連年表
    あとがき
  • 2,090(税込)
    編著:
    広瀬佳司
    編著:
    伊達雅彦
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ユダヤ系文学の原点「父と息子の関係」に光を当てる論集!

    ユダヤ民族の族長アブラハムが、神の命に従い一人息子イサクを生贄として捧げる絶対神への信仰心(アケダー)、また疑うことなく父アブラハムの言葉に従うイサクに見られる「父と息子」の揺らぐことのない信頼関係からユダヤ民族の宗教は始まる。本書を手にした読者は、今まで目にしたことのないようなユダヤ系の親子関係の普遍性と特殊性を味わうことになるだろう。

    【目次】
    第1章 〈怒りの神(父)─息子〉と〈慈愛の母─息子〉(広瀬佳司)
    第2章 父と息子を結ぶ光──スタンリー・クニッツの描く父、母、息子(風早由佳)
    第3章 アンジア・イージアスカの描く「親子の継承」──『パンをくれる人』から『白馬の赤リボン』への変遷(江原雅江)
    第4章 不在の父を求める息子──アイザック・バシェヴィス・シンガー『モスカット一族』を中心に(大﨑ふみ子)
    第5章 アイザック・バシェヴィス・シンガー『父の法廷』における父親像──ノア、あるいはモーセ(アダム・ブロッド)
    第6章 アイザック・バシェヴィス・シンガーの作品に見る母と息子の絆(今井真樹子)
    第7章 父親はラビ、息子は作家──アイザック・バシェヴィス・シンガーの小説(佐川和茂)
    第8章 マラマッドの「ある殺人の告白」──そのタイトルの重層的な意味について(鈴木久博)
    第9章 「ジ・エンド」をめぐる父と娘──グレイス・ペイリーの「父との会話」(大場昌子)
    第10章 父の怒り、息子の涙──『男としての我が人生』における苦悩と失意(岩橋浩幸)
    第11章 ポール・オースターの「父と息子」の物語──『孤独の発明』における語りの作法(内山加奈枝)
    第12章 父子をめぐる〈虚─実〉のトポス──スピルバーグの『未知との遭遇』から『フェイブルマンズ』まで(中村善雄)
    第13章 アーサー・ミラー『セールスマンの死』に見るユダヤ系の父と息子──レヴィンソンとシュレンドルフの解釈を基点に(伊達雅彦)
  • 3,300(税込)
    著:
    山本佳典
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    文明開化以降の日本には、いつも羊がいた!
    戦争や貿易摩擦、不景気や震災のなかで牧羊(緬羊:めんよう)が何度も国策とされたがそのつど挫折を繰り返した。戦後は御料牧場を始めとした農地解放と産業の変化等、その歴史は波乱に満ちていた。そこには、不屈の挑戦を続けた多くの技術官僚や民間人がいた。信念を持ってたゆまぬ努力を続けた羊をめぐる人々の生き様――忘れられた日本の緬羊史を在野の若手研究者が独自の視点でとらえ、執念とも言える膨大で緻密な調査と関係者への聞き取りで浮かび上がらせた、渾身のノンフィクション。

    【目次】
    プロローグ──忘れられた牧羊史
    第一章 創業の志
    第二章 前途を拓く
    第三章 「緬羊」時代の到来
    第四章 ユートピアの伴侶 
    第五章 戦争と羊
    第六章 復興を支える
    あとがき
    主要参考文献
    取材・調査協力機関一覧
  • 2,420(税込)
    著:
    相山美奈子
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    「寿限無」「饅頭こわい」「時そば」等、題名だけをご存知の方も多いと思います。噺家が一人で座布団に座り、扇子と手拭いだけで表現し、いろんな人物が登場する。毎度同じところで笑うのに新鮮でおもしろい。
    落語は日々の暮らしの楽しさや人生のアクシデント、気持ちが沈んだときに、うまくやり過ごせるヒントを教えて、助けてくれます。
    落語好きだった祖父の影響から幼少時より落語に親しみ約30年。落語コンシェルジュの著者が、「藝」の粋を知るため、川柳川柳、快楽亭ブラック、立川左談次、立川だん子、 立川龍志、春風亭一花、本牧亭の席亭清水孝子、前田五郎にインタビューを試みた。
    マニアにも初心者にも、おもしろいエピソードが満載の本。

    【目次】
    第一章 川柳川柳師匠
    第二章 快楽亭ブラック師匠
    第三章 立川左談次師匠
    第四章 立川龍志師匠
    第五章 立川だん子さん
    第六章 春風亭一花さん
    第七章 前田五郎師匠
    第八章 本牧亭席亭・清水孝子氏
    番外 ブラック師匠と私
  • 差別、偏見に晒されるギャンブル依存。依存症に対し医療と自助団体に繫ぐだけの従来の対応に異議を唱え、目前の現象に惑わされず、その人の生活・成育・家族歴等の複合的背景から、その人に合った個別的な人生支援を提案する。

    【目次】
    はじめに――問題の本質はどこにあるのか
    第1章 従来の方法では苦しむ人がたくさんいる!
    ◉「依存症は病気」だと考えていた活動初期(2000年~2005年頃)
    ◉発達障害や知的障害がある人に向きあった変革期(2005年頃~2012年頃)
    ◉暮らし・仕事・余暇の視点に基づく個別支援へ(2012年~2020年頃)
    ◉コロナ禍での変化の時期(2020年~2022年)
    ◉どのように向きあえばよいのか

    第2章 さまざまな当事者と家族のケース
    ◉若者のケースと家族支援
    ◉女性のケース―ハラスメントとの関係
    ◉知的障害のケース
    ◉家族からの相談のケース

    第3章 専門家(児童精神科医、東京都自閉症協会 前理事長 など)との対談
    ◉人生を変えてやろうなんておこがましい――児童精神科医・朝倉新さん
    ◉関わりの基本は「本人理解」―東京都自閉症協会前理事長・今井忠さん
    ◉不動産業は人生支援―不動産業・小野寺正夫さん
    ◉ただともに「ある」こと―社会福祉職・大橋俊弘さん
    ◉障害制度を利用するデメリットも大きい―研究者・宮永耕さん

    ◉特別寄稿――物質使用障害の常識を安易に持ち込まないで
    あとがき
  • 1,760(税込)
    著:
    相原精次
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

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    鎌倉幕府成立以前は「一寒村にすぎなかった」という常識は、頼朝がなぜ「鎌倉」を選んだかを説明できない。奈良と鎌倉をつなぐ重要人物、良弁と父親染屋時忠の実像、相模国の古代史像の“発掘”を通して描く「奈良時代の鎌倉」の実態。

    【目次】
    はじめに

    Ⅰ 鎌倉史への疑問
    解明されていない幕府成立以前の「鎌倉史」
    謎を解くカギ・戦前の『頼朝会雑誌』
    「鎌倉」の地名起源にこめられた意味
    鎌倉にあったとされる東国の総国分寺
    「良弁」と「梁塵時忠」の伝承
    大伴家持と相模国
    国衙と郡衙

    Ⅱ 東大寺の「良弁僧正」と相模大山
    大山と良弁僧正
    関東各地の良弁伝承
    良弁伝承の広がり
    良弁僧正の実像
    良弁僧正と黄金

    Ⅲ 鎌倉の良将・梁塵時忠──良弁僧正の父親──
    漆部氏の染屋時忠
    「由比の長者」伝承の広がり
    「時忠」実在は考えられるか
    文献史料にみる「漆部」氏

    Ⅳ 鎌倉と周辺の古代史
    「古文献」にあらわれた鎌倉の古代
    発掘にみる鎌倉の古代──最近の考古学の成果から
    東北と鎌倉の接点──奥州は鍛冶技術の先進地か

    Ⅴ 古都・奈良と鎌倉の「大仏」
    八幡信仰と東大寺
    プレ源平の合戦と東国
    仏教都市と大仏

    Ⅵ 「奈良時代」を伝える寺社と史跡を歩く
    鎌倉「塔の辻」の伝承を歩く
    鎌倉周辺の古い時代の伝承を持つ寺社・遺跡を歩く

    あとがき

    主な参考文献

    奥付
  • 1,760(税込)
    著:
    外山恒一
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    東京都知事選に立候補し、政見放送で「政府転覆」を呼びかけ、一躍注目を浴びた外山恒一が自伝的に綴る1980年代の「消された世代の歴史」。反管理教育の闘い、ウーマンリブからフェミニズムへ、80年代の音楽、昭和天皇の死など。

    【目次】
    Ⅰ 知られざる政治の季節
    1 福岡刑務所の特別房にて
    2 生まれた時にはすべてが終わっていた
    3 一指導者の幼年時代
    4 ポストモダン・ブームは知らない
    5 知られざる「政治の季節」の始まり
    6 1985年 ―― 政治の季節の顕在化
    7 「青いムーブメント」
    8 『ぼくの高校退学宣言』早送りダイジェスト
    9 反原発運動の高揚と天皇Xデー
    10 高校生運動の全国ネットワークを!
    11 反管理教育運動の担い手となる
    12 全国高校生会議
    13 書くのがつらくなってくる
    Ⅱ 「西」では何も起こらなかった?
    14 獄中作品「青いムーブメント」
    15 獄中での書き落とし、補遺
    16 停滞期のDPクラブと街頭ライブ
    17 世界規模の高揚
    18 フェミニズムの時代、なんかじゃなかった
    19 ブルーハーツとタイマーズ
    20 鹿島拾市と馬の骨
    21 89年の諸相
    22 20年遅れの高校全共闘
    23 赤い4月
    24 「校門圧死事件」とDPクラブの「突出」
  • 2,750(税込)
    著:
    沢史生
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

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    菓子史に革命をもたらした林浄因一族の亡命。迎えた“河内の悪党”楠正成、正行親子。饅頭屋塩瀬に秘められた林一族のもう一つの顔と「非理法権天」を掲げた土グモの末裔・楠党の凄絶な生きざまを通して描く賤と貴の相克でみる南北朝争乱。

    【目次】
    はじめに──「潔さ」との出会い

    序の章 菓祖・林浄因の日本亡命
    開口神由来
    千葉氏の一族・竜山徳見の入元
    徳見の庇護者・林氏の元国脱出

    第二章 はるけき南朝行在所
    饅頭と砂糖の神話
    山檗に仮りの住居を求めて
    何を語る、菊水紋に非理法権天の旗風
    正成殺しを企んだ南朝の貴族

    第三章 生きていた正成
    宮方に嫌われた賀名生行宮
    菜摘の里、めぐり逢い
    吉野三山と丹生の源流
    正成と丹生と塩瀬

    第四章 塩瀬氏 吉野に誕生
    潰え去った南朝の大和鍛冶
    菊の契り
    菊水流転
    終の栖か 甑島の正行墓
    春を待つ鬼

    「結び」にかえて
    資料篇
    楠氏系譜
    饅頭始祖・林浄因にはじまる林氏塩瀬の系譜
    関連年表
    参考文献
    奥付
  • 不動産投資は私設年金として最適!

    30代に向けて、資産運用の「定番」であり、自分自身で構築する「私設年金」(筆者談)ともいえる不動産投資の「正しく、必要最低限の知識」を紹介する。著者は、20代からさまざまな事業を展開・成功させてきた人物。そんな著者が自身のビジネス経験や投資の知識に基づき「若い世代の目線」で不動産投資の現実と失敗しないノウハウを解説する。

    ●数十年後の老後は、「いま」考えなければ間に合わないかも⁈
    ●ローンを組むならサラリーマンのうちに!
    ●年金が始まる頃にローン返済が終わっている状態をつくる!
    ●法人化で事業拡大! 株式会社? 合同会社?

    【目次】
    はじめに
    第1章 自分の老後は“今の自分”次第!
    あなたの老後、心配ではありませんか?
    資産運用の重要性:30歳代から始めなければならないこと
    投資用不動産を資産に組み込む意義
    不動産投資は「私設年金」である
    年収700万円以上の会社員は、不動産投資を考えよう
    早いうちから始めれば、複数の投資物件を購入し、事業を拡大できる
    個人事業主や会社経営者も不動産投資ローンは借りられるが
    投資用不動産の節税効果とは?

    第2章 これだけは知っておきたい不動産投資のしくみ
    不動産投資とはどういうものか?
    不動産投資はローリスク、ミドルリターン
    不動産投資は、利益を出しやすい
    おすすめしない物件とは?
    不動産投資のデメリットも知っておこう
    業者選びや理論武装で結果が変わってくる
    金融機関によって融資の傾向が異なる
    「副業禁止」でも、不動産投資はできる!!
    管理会社はこんなサポートをしてくれる!

    第3章 「失敗しない」不動産投資のためにかならず押さえるべきこと
    地域、物件から見極めて、「空室リスク」を避ける
    入居したくなる物件にする
    管理会社を見極める
    区分マンションか? 1棟収益物件化?
    こんな物件は不動産投資に向いている
    タイプ別のキャッシュフロー比較
    「売却益(キャピタルゲイン)」をメインで考えない
    家賃の滞納が発生したとき
    地域や建物の構造を見極め、自然災害への対処も忘れない

    第4章 物件選びのポイントは?
    不動産の価格判断の方法
    こんな物件は要注意
    不動産投資物件を選ぶために押さえておきたいこと
    不動産選びは不動産業者選び
    不動産業者とのいいお付き合いで、未公開物件を紹介してもらう
    投資用物件は自宅の近く? 地域は関係ない?
    もっとも注意が必要な物件とは?
    ボロボロの物件でも大丈夫?
    物件選びのポイント~その他~

    第5章 不動産投資を始めよう!
    不動産投資に関わるさまざまな費用とは?
    上手なお金の借り方=銀行をうまく利用する方法
    ○○な人は融資が受けられない
    売買契約書では、この2点に注意
    管理会社はどう選ぶ?
    住宅ローンとアパートローンを併用するときの注意点は?
    借入条件を有利にするために必要なこととは?
    不動産投資ローンの種類
    ローンの金利が上昇した場合には、どうする?
    家賃相場はどうやって調べる?
    「買い増し」のチャンスはいつ?
    法人化で事業拡大! 法人なら、株式会社? 合同会社?
    不動産投資で理想の未来を得るために
    不動産投資デビューするには、まさに30歳くらいがチャンスです!
    不動産投資が心配な人のためのQ&A(まとめ)
    おわりに~不動産投資でBright Future!~
  • シリーズ2冊
    1,6502,090(税込)
    著:
    鈴木邦男
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

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    「国家が暴走する時代をどう生きるか!」

    反体制運動の常識を変えた鈴木邦男の原点の書!
    〈 同時進行の貴重な運動史〉手に取りやすいソフトカバーになって再登場!

    「…恥多き、運動の歴史でもある。楽しかったし、誇らしくもあった。と同時に、恥ずかしくて思い出したくない過去もある。何であんなことをしたんだろうと思うことも多い。でも、それら全てを抱きしめて、愛しいと思う。これは愛国心と似ている。失敗も反省も含めて、その全てを抱きしめ、愛しいと思う。その気持が愛国心で、同じように運動に対する「愛」が、この本だ。」(「『右翼』との決別」より)
  • 張作霖・張学良の直系孫(若飛)が語る
    日中の相克と和解の物語!

    歴史から 消された〟かに見えた張一族の末裔として、
    祖父・学良の足跡を甦らせ、日中関係の底流にある
    複雑な友好と憎悪の錯綜する歴史の深層を描く。

    二人のプリンス〟裕仁と張学良の交誼は、
    「人を助ける医師を志しながら、人を殺す軍人となってしまった」
    と学良が悔やんだ言葉そのままに、国共合作の立役者として
    「抗日」の英雄となって断絶する。
    中国共産党による建国以来、学良は台湾で幽閉され、
    天皇裕仁は平和憲法の下で象徴として平和を求めた。
    そして二人は、ともに戦犯の靖国合祀を拒絶した。
    大国を目指す習近平の中国は,日本との和解に何を求めているのか。
  • 2021年2月の国軍によるクーデター以降、多くの市民に甚大な被害が出ているビルマ(ミャンマー)。国軍と闘い続ける市民による新しい民主的ビルマは実現するのか。ビルマ近現代史研究者として40年以上この国を見つめ関わってきた著者が、素朴で豊かな人々の日常や文化を心温まるエッセイで描きながら(第Ⅰ部)、現在に至るまでビルマが抱え続けている負の歴史と現実を伝え、日本をはじめとする国際社会の役割を問う(第Ⅱ部)。

    【目次】
    第Ⅰ部 ヤンゴン大学教員寮にて
    第Ⅱ部 ビルマの民主化とわたしたち
    ・アウンサンスーチーの生き方
    ・ビルマ 民主化への道のり
    ・ビルマ民主化の行方
    ・熾烈な持久戦が続くミャンマー
    ・危機のなかのミャンマー
    ・クーデター後のミャンマー
    ・「絶望」的状況の中の「希望」
    ・ミャンマーと香港の民主化運動
    ・隣人としての在日ビルマ難民
    エピローグ……学生・市民へのメッセージ
  • 差別や抑圧、排除、暴力、暴動といった「暗い話」や出来事から、未来への建設的なメッセージや教訓を得ることができるのか。
    圧倒的に絶望的な状況でも希望を失わず、「変革」を求めて闘うことをやめなかった人々の物語を、表層だけでなく、より深くその本質を広く語り伝えられるのか。
    ニューヨークという都市におけるアフリカ系アメリカ人と西インド諸島系の住民が刻む日々の営みに潜むさまざまな苦悩とその可能性・・・・・・。
    「多様性が生み出す人種連帯」という可能性は、現実の厳しい内部のせめぎ合いの底流にこそ、連帯へ向かう強さと持続性を備えているのかもしれない。
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    アート・アニメーションの新たな世界を切り開いたクロアティアの「ザグレブ派」アニメーションに、大国に翻弄されてきた西バルカンの小国クロアティアに生きる人々の歴史認識や心性を探る社会史の新たな試み。

    付録DVD収録の『ザグレブ・フィルム40年40分史』では、ザグレブ・フィルムの歴史とその特徴をコンパクトに通覧でき、主な作品のハイライトも楽しめます。また、代表作家4人の4作品もまるごと収録! けして古びず、新しささえも感じさせるアート・アニメーションの数々は必見です。 
    (※電子版にはDVDは付いておりません)

    「……社会史の方法として、心性つまり人々の思考様式や感覚を、文献以外の図像なども使って研究しようとする方法があります。フランス史学をリードするP・ノラなどは、伝承に加えて写真・絵画そして映画などを分析の対象にしようと考えているようです。そして私は文献以外の資料としてアニメーションを取り上げたいと考えています。というのも、クロアティアの歴史を研究する中で、ザグレブ派と呼ばれるアニメーションにクロアティアの人々の心性がよく現れていると思うようになったからです。そして歴史的には近世民衆詩の英雄、現代的にはこのアニメーションの主人公がクロアティアの心性を分析する最良の材料ではないかと考えています……」(「序章」より)
  • 4,290(税込)
    著:
    仁科又亮
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    雑誌「国華」「浮世絵」「芸術新潮」等に発表された「浮世絵」をめぐる論考を1冊にまとめる。本書は、1985年に刊行された『江戸美術考現学』(画文堂)の増補改訂新版である。

    【目次】
    Ⅰ 浮世絵が辿った運命[海外へ移住した浮世絵たち/浮世絵に見る《美人》の移り変わり]
    Ⅱ 師宣史伝の章[房総千葉が生んだ浮世絵の祖、師宣/師宣に師はいなかった/師宣の仕事]
    Ⅲ 広重周辺の章[広重の肉筆「美人和漢蘭図」三幅対についての考察/広重『房総旅日記』/広重をめぐる二つの新事実/『広重武相名所旅絵日記』五十六景/新発見、広重の「絵日記」]
    Ⅳ 北斎周辺の章[木更津在「富士の巻狩図絵馬」/北斎と広重のリアリティー度/「神奈川沖浪裏」の原風景/蹄斎北馬の肖像画/江漢に洋風画を習った北斎/北斎の高弟蹄斎北馬の〈肉筆〉後姿『忠臣蔵絵巻』]
    Ⅴ 浮世絵外伝[写楽の肉筆画「五代目団十郎暫之図」新々説斎藤十郎兵衛考/印章の話/阿蘭陀「チャン絵の法」と上総の画人/浮世絵師の画料と生活/幕末、椿山の画控帳]
    Ⅵ 絵馬大事[絵馬/北寿の不思議絵馬]
    Ⅶ 江戸幕末から明治へ[鬼才歌川国芳と写真師の始祖鵜飼玉川/絵師国芳の晩年と玉川との関係/銅御殿と岩亀楼――中居屋重兵衛研究/松木平吉の想い出/清親と大平のあいだ――江川永脩/春峰庵事件が残したもの]
  • 2,310(税込)
    著:
    東出誓一
    編:
    小山起功
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

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    昭和5年、ペルーに新天地を求め成功をおさめるが、第二次大戦の勃発で不法にも米国強制収容所に拉致され、戦後、米国へ帰化した一庶民の“三つの祖国”を生きた貴重な回想録。「米国における日系中南米人の戦後補償」を大幅増補。

    【目次】
    口絵
    再版への序
    まえがき
    目次
    I 北海道移民の子──わたしの家族と生い立ち──
    Ⅱ 海外雄飛の夢を追って──東京における苦学の日々──
    Ⅲ 新天地ペルー──荒木商会の「居候」──
    Ⅳ 一本立ちを求めて「転進」また「転進」──カニエテの四年間──
    Ⅴ 忍び寄る暗雲──イーカでの成功と時代の流れ──
    Ⅵ 吹きすさぶ弾圧の嵐──戦時下の「敵性外人」──
    Ⅶ あわれな「日本国民軍」──ペルーからパナマの仮収容所へ──
    Ⅷ 「ユートピア」の試練──アメリカ合衆国、強制収容所の日々──
    Ⅸ 鉄条網の町から金網の町・シーブルックへ──仮釈放でアメリカ社会の現実ヘ──
    Ⅹ コンクリートのフロンティア──シカゴでのどん底生活と明日への希望──
    ⅩI アメリカ化する「不法入国者」──安定したシカゴでの日々──
    ⅩII 海と太陽の楽園・ハワイ──わたしが求めたもの──
    あとがき
    編者の追記
    増補 再版への緬者の追記 アメリカにおける日系中南米人の戦後補償
  • 歴史を体感させる演劇とアニメーションの可能性!

    アニメーションや演劇を通して歴史を「体感する」ことを提唱し、演劇を通してその地域を全体的に考える意味を再確認するとともに歴史を学び、そこで造られる文化のハイブリッド化がグローバル文化の先例になることを示す。そして、アニメーション・ドキュメンタリーを検証する場を、「個人から」世界史を捉え直す場として提唱する。

    【目次】
    はじめに
    第一章 映像で歴史を体験する――アニメーションの「イラスト化」と「コンテクスト化」
    第二章 歴史、事実とアニメーション――ドキュメンタリーとの接点
    第三章、演劇『スリーウインターズ』と「体感する世界史」――要としての家族、事実とフィクションの間
    まとめと結び
  • 2,420(税込)
    編著:
    坪井幸生
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    熊野から吉野へ通じる、全長180㌔におよぶ大峰奥駈道。明治の禁制以来ながらく閉ざされていたその南部奥駈道が、地元の山岳愛好会「新宮山彦ぐるーぷ」の努力によって開鑿された1988年、那智青岸渡寺副住職の高木亮英導師率いる精鋭からなる熊野修験団が再興された。以来25年、春・秋二度にわけておこなわれる峯入り(奥駈け)行の参加者は年々増加し、昨年度は200人規模にのぼっている。2002~2003年にはユネスコの世界遺産登録に向けて、和歌山・奈良・三重の自治体と協力し「紀伊山地の霊場と参詣道」の認定評価を得た。参詣道整備事業の中心的役割を担った新宮山彦ぐるーぷには、2004年度「シチズン・オブ・ザ・イヤー」が授与されている。熊野修験団の再生と機をおなじくして、高木氏一行は那智山中の幻と化していた滝行場「那智四十八滝」を綿密なる調査を経て探策する。
    本書は、高木氏と長らく行動をともにした坪井幸生氏による「奥駈け」の同行記録を中心に、地元新聞記者・中嶋市郎氏の詳細な滝探査の記録、新宮山彦ぐるーぷを主宰する玉岡憲明氏による山小屋建設レポート「千日刈峰行とその展開」、そして高木氏インタヴュー「熊野修験再興をめぐって」を加えた四部からなる、「熊野の浮上」を願う人々の熱意に満ちた活動の記録である。熊野古道の名解説者としても知られる作家・宇江敏勝氏の序文を添える。
  • 1,430(税込)
    著:
    原田國夫
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    「こだわり」は人の数ほど広範でかつ多様である。

    『もの言える老人のための条件』『新・老年書生の境地』に続く第3弾。

    著者が習慣化していること、関心が高いものを中心に、科学的根拠は必ずしも明確とはいえないが、これらのこだわりの成果によって、73歳の著者は心身ともに健康であるという。多くの同年輩の方に読んで、参考にしていただければ幸いである。[第1章]は「老年書生のこだわり」として著者の体験談を披露。(1)健康へのこだわり、(2)書くことへのこだわり、(3)学ぶことへのこだわり、(4)興ずることへのこだわり、とした。[第2章]は「こだわりを捨てて現実と向き合う」として、現在の自己中心的な風潮を改め少し肯定的に見てはどうかという提言。(1)格差社会の現実と向か合う、(2)多様性社会の現実と向き合う、(3)欲に対するこだわりを捨てる、とした。[第3章]は「再びのこだわり」として人間の生き方の基本を改めて問い直し、残された人生の「終活」を想定。(1)期待される人間像―品性、(2)最後のミッション、である。「こだわり」から入り、「こだわり」を捨て、再び「こだわり」に回帰する。それが著者の希求する生き方である。その過程において著者は、自己の価値を再認し、評価される社会的自己を見出すことができればいいと考える。本書は実践的倫理および処世に関する提言の書である。
  • 2,420(税込)
    著:
    恩田雅和
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    近代および現代の作家や文学者そして画家たちの作品と「落語」「落語家」「寄席」にまつわるひろく世に知られた事象から著者(天満天神繁昌亭支配人)が探り当てた事柄まで多岐にわたる逸話と蘊蓄。

    「産経新聞」(夕刊、連載継続中)と「大阪保険医新聞」に連載されたコラム「落語×文学」と「作家寄席集め」を1冊にまとめる。取り上げた作家および文学者は、坂口安吾、永井荷風、芥川龍之介、森鷗外、織田作之助、武田麟太郎、谷崎潤一郎、吉井勇、江戸川乱歩、太宰治、内田百閒、正岡子規、吉村昭、折口信夫、久保田万太郎、直木三十五、塚本邦雄、色川武大、富士正晴、藤沢桓夫、井上ひさし、宇野浩二、星新一、永井龍男、坪内逍遥、向田邦子、久米正雄、秋田實、田村隆一、田辺聖子、周作人、野坂昭如、池内紀、吉行淳之介、田河水泡、鍋井克之、徳田秋声、小松左京、宮本百合子、横溝正史、岡本綺堂、和田誠、中江兆民、小島政二郎、安野光雅、半村良、開高健、渋沢栄一、幸田露伴、手塚治虫、丸谷才一、小沢昭一、古井由吉、瀬戸内寂聴、松崎天民、石原慎太郎、辻潤、司馬遼太郎、山口瞳、山崎豊子、二葉亭四迷、夏目漱石、山田風太郎、水原秋櫻子、南方熊楠、志賀直哉、齋藤緑雨、山本周五郎、泉鏡花……等。
  • 2,420(税込)
    著:
    広尾晃
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    見えてきた独自のビジネスモデル。
    2005年、球界再編と共に四国アイランドリーグがスタートして17年。「すぐに消えてなくなる」という世評を裏切るかたちで独立リーグは存続してきた。当初は四国4球団でスタートしたが離合集散はあったものの今は7リーグ30球団になっている。これらの球団は紆余曲折を経て「適者生存」に成功。ビジネスモデルは多様で、日本におけるスポーツビジネスや地域振興について多くの示唆を与えている。本書では、創設以来のリーグ運営者、球団経営者、関係者への取材をもとに、独立リーグが成功するために必要な経営資源は何か、どのようなビジネスモデルがあるかを提示する。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    「スキエ」「スケガラ」などではなく「すきがら」だ!

    著名な歴史家も読み間違えた全国の鋤柄家に繋がる一家に一冊の必備書!
    鋤柄家の家系図に基づき、著者60年に亘る資料の収集と現地踏査の集大成!
    八年半の時間をかけた執筆、遂にここに成る!
    鋤柄家のルーツを初めて世に明かす!
  • 1,760(税込)
    編著:
    Willie Whopper
    レーベル: ――
    出版社: 彩流社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    本書は、ブラジル関連の情報発信、イベント企画立案運営、店舗経営に携わるウィリー氏による、ブラジルのみならず世界中で知られた名曲による「名所」案内の書。先の著書『ボサノヴァの真実』で知られる深い知見をもとに、名曲が収録された代表的アルバム3枚を厳選し、多くの写真とイラスト、そして明快な文章で、より深く「ブラジル」を知るための本である。なお、「ブラジル」以降も、「キューバ」「メキシコ」「アルゼンチン」等、中南米を「音楽」「名曲」で知る本を刊行予定。オールカラーです!
  • 大規模リストラ、副業解禁、働き方改革、AI時代の到来……
    新しい時代に、ビジネスで成功するために必要な才能の磨き方を伝授!

    子どもたちが希望をもって強くたくましく生き抜ける学びを、
    普段の学校生活や家庭において実践して身につけやすいような
    ポイントを押さえてお伝えします。

    【目次】
     第1章 「尖る才能」…「自分の得意なこと」を見つけ、大事にしよう
     第2章 「創る才能」…新しいものを創り出す「発想力」を高めよう
     第3章 「伝える才能」…様々な人にわかりやすく「伝える力」を磨こう
     第4章 「頼る才能」…まわりの人に「頼る力」を活かそう
     第5章 「導く才能」…みんなを引っ張る「リーダー力」を身につけよう
     第6章 「拓く才能」…知らないことに対する「好奇心」を育もう
     第7章 「挑む才能」…失敗を恐れず「チャレンジする力」を養おう
  • 2022年12月にアニメ映画が公開予定のベストセラー小説『かがみの孤城』(辻村深月、ポプラ社、2018年本屋大賞受賞)は、学校で傷つき居場所をなくした少年少女が居場所を求めて不思議な居場所(孤城)で繰り広げる物語。大きな感動を呼んだ衝撃のラストシーンは、2017年単行本の元になったポプラ社のPR誌連載版では想定されていなかったものであり、むしろ矛盾さえするものであった。単行本への大改作を詳しく検証し、新しい結末が生まれた背景を考える。また、日本の SFアニメ史上最高傑作である『エヴァンゲリオン』シリーズと、『エヴァ』に強い影響を受けて生まれた『魔法少女まどか☆マギカ』の2作品を『かがみの孤城』の源流作品と位置づけ、パラレルワールドなどのキーワードから比較し、現実の相対化、虚構と現実の関係を問う。
  • なぜ右翼運動家が?
    「連合赤軍は新選組だ!」といい続ける鈴木邦男は、左翼運動の壊滅後、連合赤軍問題を現在まで検証し続けてきた唯一の人物なのだ。

    「五〇年後には連合赤軍は新選組になるでしょう」と僕は植垣康博さんに言った。僕らが子どもの頃は、新選組は悪の象徴だった。それが子母澤寛や司馬遼太郎の小説によって見直され、新選組ブームさえ起った。連合赤軍も今は「悪の象徴」だ。でも、必ず見直されるし、NHKの大河ドラマにもなるだろう。隊規が厳しく、小さなことでも次々と切腹させた新選組。武士出身ではなかったが故に、かえって「武士道」にこだわった新選組。連合赤軍も似ている。(「まえがき」より)

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