眠りを望む人、そうでない人までも心地よい眠りに誘う「添い寝屋 りな子」。そんなりな子の許には次々と意外なお客様が訪れる。新しい暮らしでもがく男。絶対眠れない状況に追い込まれた男。りな子になりたがる男。そして、りな子の正体を見破ろうとする人間が現れて…。さあ、眠れない人はいませんか？　眠りたい人はいませんか？　眠りのプロ「添い寝屋 りな子」完結巻。

りな子は朝、仕事を終え家路に就く。通勤や通学の人の流れに逆らって。そんな彼女の姿をそっと見つめる少年がいた。そんな彼は…。ある約束を破った男。家に帰りたくない少女。幸せになることを怖がる男。生きていれば人は悩みを抱えるもの。眠ることで見えてくるものとは…。さあ、眠れない人はいませんか？　眠りたい人はいませんか？

暑い夏は、「添い寝屋」が一年のうちで最大のピンチを迎える季節。客足が減ったりな子への久々の依頼は「妻がいなくなって、寂しくて眠れない」というもの。しかし、いざ添い寝を始めると…。母を待ち続ける少年。ホテルで寝ずに作品を書く小説家。誰にも眠りは必要。でも、眠れない理由もある。さあ、「添い寝屋」が必要な方はいませんか？

とある企業の社長室。毎日30分だけ訪れ、社長とふたりきりで過ごすと噂の謎の女。彼女の正体は、「添い寝屋 りな子」。眠りを望む人に寄り添い、安らかな眠りを届けるのが彼女の仕事。息子を亡くした男。必死で夫を支える妻。そして、自分への自信をなくしかけた女。眠れない理由、眠りたい理由は人それぞれ。さあ、眠れない人はいませんか？　眠りたい人はいませんか？

眠れない人はいませんか？　眠りたい人はいませんか？　りな子の仕事は夜はじまる。そばにいるだけで眠気を誘うそんな彼女が営むのは、「添い寝屋」。ひとりでは眠れない人、人のぬくもりを感じながら眠りたい人、そんなあなたのお側に寄り添います。眠りを必要とする理由はひとそれぞれ。さあ、「添い寝屋」が必要な方はいませんか？