【最新刊】いつか僕らが死ぬ前に Vol.7

弟とのすれ違い、旧友との対立を乗り越え、獣人族を助けたことエヴァン。
仲間から一緒に村で暮らさないかと誘いを受ける。
村に入れば弟は差別されず過ごせるが、村にいてはこの世界の不条理から逃げるだけだと痛感する。
幸せな生活と引き換えに弟の人生を守るため、冷たい生家へと戻る決意をした……。

弟と共に獣人族の村に身を寄せるエヴァン。
虐げられていた弟の同胞が暮らすこの村に、エヴァンは弟の幸せを見出し始めていた。
その最中、エヴァンに身を狙う賊が現れこう告げる。
「お前の身と引き換えに獣人族の奴隷を解放してやる」
取引を持ち掛けられたエヴァンは苦悩しある決断をする……

愛する弟と同じ獣人族が虐げられる世界に憤るエヴァン。
そんなエヴァンの思いを寄宿学校の先輩クリスは受け止め力を貸してくれた。
しかし、そのクリスもある朝突然姿を消してしまう。
気がかりに思ったエヴァンは彼の後を追うが、そこで不穏な影が……
寄宿学校から獣人族の村に舞台を移し、エヴァンたち兄弟を巻き込んで獣人族、貴族、奴隷狩り、様々な思惑が動き出す。

自由な未来を望み家を出た幼い兄弟は、夢半ばで力尽き、生家へと連れ戻されてしまった。
身分違いの2人は、それでも共に生きるために主従の契りを交わす。
かりそめの平穏を手に入れた2人であったが、その関係を母が良しとはせずに……

親や使用人の暴力から逃げるために生家を出ることを決めた兄弟。
町で懸命に働こうとするも、いわれのないの差別や濡れ衣を着せられ行く当てがなくなってしまう。
そんなところを町で知り合った孤児のジャスパーに拾われ、新たな生活を始める。
兄エヴァンがジャスパーと親睦を深める中、弟であるルシアンは疎外感を感じていく。
そんな兄弟に奴隷商人の魔の手が忍び寄り……