以前はマンガという何でも描ける表現方法ゆえに非日常的な世界を描くことが前提にあってマンガを作ろうとしていたのですが、できあがったマンガはどこかしっくりこない部分があったように思います。この作品集では自分の経験した記憶をたどり、それをできるだけ活かしアレンジしてマンガを作ってます。このスタイルが自分に合っているように思います。
平凡な生活をしてきた自分にマンガ作品など描けるのだろうか、という不安はいつもありました。それでも人の記憶に残っている事柄というのには、それなりの理由があるのかもしれません。少ない記憶のひとつひとつの断片をつなげて、やっとこれだけ集まりました。
17編、全112ページのマンガ作品集。白黒。
10代の頃の何気ない日常や、ちょっとした不安やあこがれをつづった作品集。トーンは使わずに丸ペンで描き込んだ静かな画面。一般公募誌「ひとつ」(同人誌)に掲載された1997年から2009年までの作品たちです。