遠い未来の七夕伝説
海洋惑星ネオマルスでは、女(フェム)と男(メルー)が、交わっても子供をつくれない「別種」となっていた。わずかな陸地である島々はフェムが支配し、メルーは船で貧しい漂白生活をおくっている。それぞれに独自の世界を築き、生命工学に助けられて世代をつないでいた。両種族が顔を合わせるのは、1年に1度の3日間だけ——その間、メルーはフェムの家々を巡って「霊鎮め」の儀式を行い、港で市(フェア)を開く。年若いフェムのオリイは、毎年、霊鎮めやフェアを心待ちにしていた。なぜなら、やってくるメルーたちの中に、どうにも気になって仕方のない若者がいたからだ。やがて彼女は同じフェムである恋人の制止も振り切って、野蛮な種族とされるメルーの世界へ踏みこんでいく……。科学的な設定とお伽話が交錯する幻想SF短編。
(C) Shingo Fujisaki 2015
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学生時代は共学でしたが、学年には、男子クラス、女子クラスというものが存在しており、ふとそのことを思い出しました。特に女子クラスはカオスだったのですが、男子クラスを「野蛮」という割りに非常に意識していたというか…。
この話も学術的には「ある」話なので、科学的考証がされている話をベースに作品をつむぐのが、著者「藤崎」氏の持ち味なんだろうなと思ってます。
2017/04/17