横走市を封鎖した後も感染拡大は止まらず、死者の数は1万人を超え尚も増え続ける。疲労困憊する医師たちに出来ることは、「敗北をよりマシな敗北に、絶望をよりマシな絶望に」することくらいだった。そんな中、横走からの脱走を手引きする者が現れ、その脱走者リストが週刊誌にスッパ抜かれるという事態が……それは更なる悲劇へと繋がっていく。暗闇に光は射すのか? 各所で絶賛された、パンデミック物の新マスターピース完結!
各693円 (税込)
富士山麓の美しい街・S県横走市──。駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒。同じ症状の患者が相次いで死亡した。病院には患者が詰めかけ、抗生剤は不足、病因はわからないまま事態は悪化の一途をたどる。それが、内科医・玉木涼穂が彷徨うことになる「煉獄」の入り口だった。生活感溢れる緻密な描写が絶望を増幅する。医療サスペンスの新星が描くアウトブレイク前夜!!
横走を襲った「悪魔の細菌」は、より狂暴に変質。抗生剤の一切効かなくなった患者に対し、医師たちには為す術が無く、死者の数は激増する。さらにSNS等による悪意・風評の拡散が、人々に精神的な苦痛を与える。これ以上ない絶望的な状況のなか、それでも医師・玉木、原神、そして横走市民は懸命に働き、愛し、そして──。新鋭・朱戸アオによる医療サスペンス、緊迫感横溢の第2巻!!
横走市を封鎖した後も感染拡大は止まらず、死者の数は1万人を超え尚も増え続ける。疲労困憊する医師たちに出来ることは、「敗北をよりマシな敗北に、絶望をよりマシな絶望に」することくらいだった。そんな中、横走からの脱走を手引きする者が現れ、その脱走者リストが週刊誌にスッパ抜かれるという事態が……それは更なる悲劇へと繋がっていく。暗闇に光は射すのか? 各所で絶賛された、パンデミック物の新マスターピース完結!
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ペストという病気を聞いたことはないでしょうか?
歴史上何度か、国を滅ぼすほどの猛威を振るった非常に恐ろしい伝染病です。
そんな恐ろしいペストが富士山麓にある架空都市・横走市で流行し、人々の生活を崩壊させていく様子が緊迫感たっぷりに描かれています。
物語冒頭で、患者を救うために奮闘する女性医師・玉木を阻むのは、「組織」という壁です。
横走市にペストを持ち込んでしまった張本人であり、表沙汰にはしたくない自衛隊。そして、事なかれ主義の病院上層部。
はがゆい...。
そんなことをしているうちに、なす術も無く次々と死んでいく住民。玉木の同僚も倒れていきます。
ついには、封鎖され、市まるごと隔離される横走市民。すると、次に始まるのは、市外の人たちからの誹謗中傷。
この横走市民への心無い言葉は、実際に似たような出来事が何年か前にあったことを髣髴とさせます。
そして作中で流行しているのは現実に存在するペストであったりと、徹底されたリアリティに、背中がぞっとする思いがします。
日本では、かつて明治時代にペストが流行しましたが、根絶に成功しました。
本作ではどのような結末を迎えるのでしょうか?イッキ読み必至です。
2017/10/26