一度その味を知ってしまえば二度と忘れられない。
それは何もなかった私にとってあまりにもまぶしかった。
称賛、歓声、その視線。
芽生え始めた承認欲求を満たすため「かわいい」彼女は更なる一歩を踏み出す。
嘘をつき、その嘘を隠すためにまた嘘をつく。
破綻の日が近づこうとも彼女はもはや止まれない。
『東京深夜少女』、最悪への分岐点。
(C) Cygames, Inc.・もてぃま・輪千ユウ/小学館
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各990円 (税込)
『私達は、かわいくなければ生きてる意味がない』
自分に自信がなくコンプレックスを抱える女の子、はるか。
シーシャバーで働き「カワイイ」ことを何よりも大事と考える女の子、りあ。
美徳も悪徳も全てをネオンで包み込む夜の街、新宿・歌舞伎町で
りあと出会ってしまったはるかは、煌びやかで醜悪な世界へと踏み出していく。
新鋭作家、もてぃまがフルカラーで描き出す承認欲求を巡る光と闇、開幕。
『この街は、一度慣れてしまったらもう帰れない』
東京・歌舞伎町。シーシャバーで働くとなった主人公はるか。新たな世界に足を踏み入れた彼女に夜の街は優しく、友人、先輩、客が彼女のコンプレックスを少しづつ溶かしていく。
あの日、あの時までは--
夜の世界の優しさには理由がある。
それをまだ彼女は知らない。
エモく美しく、夜のグロテスクさが露わになりはじめる第2巻、発売。
夜の街で初めてできた友達…その彼氏と寝てしまった…
そのことを友達に打ち明けることもできず、相談できる相手もいないはるかは秘密を抱えたまま追い詰められていく。
見るものすべてが新しく、ただ楽しかっただけの黄昏は終わりを告げ本当の夜が来る。
今ならまだ引き返せる。
すべてを思い出にして元の生活に戻れる。
昼と夜を秤にかけ思い悩むはるかの選んだ選択とは――
夜の世界に生きることを決めたはるか。彼女が次にとった行動は自分を弄んだ男を味方につけることだった。
「カワイイ」と「承認欲求」、そして「金」。昼の世界から夜の世界へと歩を進めた普通だった女の子は、これまでの常識と倫理の通用しない更なる沼へと入り込んでいくーー
死なないから生きてるだけだった。
なんとなく昼から夜の世界に移り住み、私の名前は「べる」になった。
でも、結局何も変わらない。
煌びやかなネオンも増えていくお金も
瞬きひとつの感動でしかなかった。
そこに彼が現れた。
私にはない夢を語り、私の知らない世界を見せてくれた彼。
彼のために私のハロウィンが始まる。
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