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『土居豊(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~7件目/全7件

  • 自分の読みを見直す機会としての村上春樹の読書会

    自分の読みを見直す機会としての村上春樹の読書会
    村上春樹の故郷・西宮市を中心に「村上春樹読書会」を長年主催してきた筆者は、本書で活動のまとめを試みたい。
    前半第1部は「村上春樹読書会」参加者たちの春樹愛や、アンチ春樹の意見など、読者の生の声を紹介する、筆者の新聞連載をまとめた。
    後半は、かつて筆者が足を運んだ春樹ワールド聖地巡礼による作品考察を通じて、本を読んだ後から始める読書体験の試みを再構成して収録する。
    村上春樹文学を読みながら、21世紀の世界を左右する歴史的出来事の中でも読書体験が大切であること、読書を通じて生き抜く力を得ることを広めたい。
  • 村上春樹の初期3部作は叙述トリックだった? 全ては芦屋の公園の「猿の檻」から始まる

    『村上春樹の猿  獣と嫉妬と謎の死の系譜』
    浦澄彬 著
    村上春樹の初期3部作は叙述トリックだった?
    デビュー当時から村上春樹の小説の最大の特徴とされ、読者や批評家たちを夢中にさせたクールな語りこそ、語り手の本性が「獣=猿」であることを隠す叙述トリックとなっていた、という仮説。
    それを考えるきっかけは、デビュー作『風の歌を聴け』から『ノルウェイの森』を経て近作まで共通して現れるモチーフ、「猿」・「猿のコンビ」・「獣」である。
    『ノルウェイの森』もまた、「リアリズムの皮をかぶったポストモダン」であり、語り手であるワタナベの1人称の語りは、実はアガサ・クリスティの『アクロイド殺し』のような、叙述トリックか?
    考察の全ては、芦屋の公園の「猿の檻」から始まる。
    デビュー作『風の歌を聴け』のあの猿たちは、「僕」の二重性、隠された獣性の暗喩なのか?
    近作の短編集『一人称単数』所収の「品川猿の告白」の猿から、前作「品川猿」へとつながる女性の謎の死の系譜は、村上春樹の描く暴力性・獣性を描き出す。
    そう、この品川猿こそ、『風の歌を聴け』のあの猿たちの同族ではないのか?
    「品川猿」の系譜とは、また嫉妬の系譜、謎の死の系譜でもある。
    2005年の「品川猿」における松中優子の嫉妬。
    2013年の『多崎つくる』における「シロ」殺人事件と、「クロ」の嫉妬、「つくる」の嫉妬。
    2020年の「品川猿の告白」の女性編集者もまた、同じことに?そして、今後の作品に引き継がれる?
    村上作品の女性の謎の死(自死)と嫉妬の系譜は、『ノルウェイの森』の直子にさかのぼる。さらに『1973年のピンボール』の同名の直子、さらに『風の歌を聴け』の「指のない」彼女にまでさかのぼる。
  • 誰もが中学校で一度は習ったはずの『平家物語』。世界が滅びに瀕しているような今、人々はもう一度、耳を傾けたくなったのだろう。

    ちょうど10年前、本稿を電子書籍版で刊行した。今、世界はパンデミックの渦中にある。
    折しも、日本のテレビで、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が放映開始、同時に、アニメ作品『平家物語』も放映され始めた。混迷の時代を生き抜く手がかりを、人々は求めているのだろう。
    おそらく誰もが中学校で一度は習ったはずの『平家物語』。世界が滅びに瀕しているような今、人々はもう一度、耳を傾けたくなったのだろう。本作は十年前にはまだ早すぎたのかもしれない。今ならだれかが本作を読んで、古典『平家』をきちんと読んでみよう、と思うかもしれない。
    そういう人々に、本書を手渡したい。
    2022年 初春
    土居豊
    ※本作は2012年刊行の拙作『かぶろ 平家物語外伝1』を改稿し、再刊行するものです。
  • 1,100(税込)
    著者:
    土居豊
    レーベル: 土居豊
    出版社: 土居豊

    昭和の吹奏楽部で広く用いられたメロフォン、その魅力と欠陥をモチーフとして、楽器不足の中で工夫してステージを実現していった、吹奏楽大好き高校生たちの青春を描き出しました。

    『メロフォンとフレンチ』
    土居豊 作
    昭和の吹奏楽部で広く用いられたメロフォン、その魅力と欠陥をモチーフとして、楽器不足の中で工夫してステージを実現していった、吹奏楽大好き高校生たちの青春を描き出しました。
    【作品紹介】
    本作は、前作『ウィ・ガット・サマータイム!』と同じ吹奏楽部で、ホルンを担当する女子部員・谷山みすずが主人公です。
    みすずは吹奏楽の初心者で、抽選に落ちてフレンチ・ホルン担当になるのですが、なかなか音が鳴らせません。厳しい先輩にびくびくしながら練習するうち、間違った吹き方で悪い癖をつけてしまいます。
    1年生のはじめの頃、楽器不足のために一時的にあてがわれていたメロフォンを、2年生になってからあるきっかけで吹いてみたみすずは、フレンチ・ホルンよりもうまく音がなるように感じます。
    その後、近隣の高校との合同演奏会の時、指揮者をしてくれる他校OBの大学生が、ジャズでホルンを使ったものがあるのを教えてくれたこともあって、彼女はメロフォンをジャズ演奏に使ってみることになるのです。
    あらすじとキャラクター、作品背景について→ 音楽小説『メロフォンとフレンチ』土居豊 著
    https://note.com/doiyutaka/n/n64f59ad3b2f3解説動画
    新作の小説『メロフォンとフレンチ』は吹奏楽部の青春群像を描く音楽小説です。
    現在よく売れている、大規模校が吹奏楽コンクールを目指すお話ではなく、地元密着で生徒だけの活動による演奏会づくり、地元の3つの高校が協力して合同演奏会を実現するお話です。
    内容と作品背景について、作者の土居豊自ら語っています
    配信https://youtu.be/OfCYRXiSqt8前作の音楽小説『ウィ・ガット・サマータイム!』解説動画をご覧ください!
    https://youtu.be/ySKZY_Geh_0
  • シリーズ2冊
    499(税込)
    著者:
    土居豊
    レーベル: 土居豊
    出版社: 土居豊

    幻の昭和64年、20世紀末のウィーンに学ぶ若き音楽家たちの青春!

    本作『トリオソナタ』の第一版は、2005年に上梓した私の実質的なデビュー作です。この作品には、読者にめぐまれる運があったようで、私淑していた作家の故・小川国夫さんに気に入っていただけました。出版記念パーティにご招待したところ、はるばる大阪まで来てくださり、スピーチをいただきました。
    ※小川国夫のスピーチより引用
    《我が友、土居豊さんが野心的な大作を公にされました。記念碑的な作品でありますので、そのことをみなさまに…感動をお伝えして…ご挨拶を致したいと思います。勿論お読みになった方もたくさんいらっしゃると思いますが、私も食い入るように読みました。野心的、と先程申し上げましたけれども、大変スケールの大きい、しかも深みのあるお仕事を完成されて、友人の一人として喜びにたえません。ウィーンで音楽修業中の青年の日常が特によく書けてるんですけれども、土居さんという人は、こうしてこれだけのリアリティを書ける、よっぽど想像力豊かな作家だなと思いまして、感心いたしました。それから、この音楽修業の青年の深い悩みというものも、突っ込んでよく書けている。》
    指揮者の藤岡幸夫さんも、ご自身のファンサイトに、本作の感想をアップしてくださいました。本作は指揮者を主人公にした青春小説ですが、本職の指揮者にリアルだと褒めていただき、お墨付きを得た思いです。
    このように、世界で活躍する指揮者に絶賛いただいた小説『トリオ・ソナタ』ですが、発売当時、新聞数紙の書評でもご紹介いただきました。けれど、その後、特に大きな話題になることなく、いつしか店頭から消えていってしまい、現在は、ほぼ絶版の状態にあります。そこで、2012年に大幅に改訂し、第2版の『トリオソナタ』として電子書籍版とAmazonPOD、さらに三省堂のPODでも発売しました。今回、合本版として再発売する『トリオソナタ1』は、若干修正した以外は基本的に第2版のままです。
  • 吹奏楽好きの方、ジャズ好きの方、80年代に学生時代を過ごした方、昭和の青春群像を懐かしみたい方、あるいは、これまでの吹奏楽もの小説に不満足な方、新しい吹奏楽ものを読みたい方、ぜひ!

    吹奏楽好きの方、ジャズ好きの方、80年代に学生時代を過ごした方、昭和の青春群像を懐かしみたい方、あるいは、これまでの吹奏楽もの小説に不満足な方、新しい吹奏楽ものを読みたい方、ぜひ!
    (あとがきより)学生たちの音楽演奏や音楽鑑賞のあり方として、吹奏楽とモダン・ジャズは、同じ管楽器を使うとはいえ、ありようが大きく異なるジャンルです。吹奏楽は元が軍楽隊、あるいは管弦楽の亜種でもあったからか、特に学生の吹奏楽演奏は非常に規律正しいものになりがちです。大人数の学生バンドを緻密なアンサンブルに仕上げるには、管弦楽以上に規律が必要なのかもしれません。一方で、同じ管楽器を使った音楽でも、ジャズはリズムとインプロビゼーション、グルーブといったノリを重視する音楽です。この両者を融合しようとする音楽づくりと、完全にジャンル分けしようとする演奏、こういう両極端の音楽のありようを本作で描こうと試みました。これは、実は作者自身の実体験が元になっています。吹奏楽を学生時代やっていたのですが、音楽づくりの方向性で仲間と意見が合わず、ずいぶんと悩んだものです。クラシック音楽を志向していた自分は、ジャズ好きの仲間と一緒に曲を選んだり演奏していく中で、ひそかに孤立感を味わったこともあります。本作の登場人物たちも、それぞれの音楽づくりに悩みつつ、みんなで演奏する喜びを実現しようと苦闘していきます。
    付け加えると、昨今の新型コロナ危機で、吹奏楽の活動を見直す空気が広がっていることも、本作を急遽、電子版で上梓しようと決めたきっかけです。音楽・文化活動全般が、感染防止の「自粛要請」(これは字義矛盾の用語だと思います)によって危機に立たされています。特に吹奏楽はその特性上、感染防止のためには演奏しないことしか選択肢がないように思います。でも一方で、学生たちにとっては今しか仲間たちと演奏する機会はない、という切実な思いもあります。また、2020年の全国吹奏楽コンクールをどうするのか? 学生吹奏楽におけるコンクール至上主義を、この感染危機をきっかけに考え直すべきなのではないでしょうか。そんなあれこれを思いつつ、80年代の、まだのどかだった吹奏楽青春模様を、ひとときの間でも共有してください。
  • 300(税込)
    著者:
    土居豊
    レーベル: 土居豊
    出版社: 土居豊

    この小説に描かれる吹部のメンバーたちは爽やかでも清々しくもない。だが、その分、リアルだ。

    高校吹部と学校教育界を知り尽くした著者による、初の長編ミステリー。元・高校教師で吹奏楽部顧問だった著者は、この小説の中に実話に近いエピソードを多数盛り込んでいる。本作に描かれる衝撃の事件に近いようなことは、今も起きているかもしれない。
    探偵役の青年が目撃する高校生たちや教育関係者たちの実態は、かなり事実に近い。小説中で描かれる吹奏楽部の姿も、かなり事実に近い。
    この小説に描かれる吹部のメンバーたちは、爽やかでも清々しくもない。だが、その分、リアルである。この10代の連中はやっぱり愛すべき存在だ。

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