政界では、浅見達が結成した新会派・新日本党と与党・民自党が連合し、裏社会では北条がロシアン・マフィアのソロコフと手を組んだ。北条と浅見は焦っていた。原因不明の病に冒された浅見の身体は、もう手の施しようもないほど蝕まれていたからだ。二人のあまりにも性急な動きに危機感を持った裏社会の大物・市島は、渡海を呼び出し、北条の暗殺を命じた。
各693円 (税込)
北条彰は六本木周辺を縄張りとする暴力団・北彰会の総長。ある日、北条は組員の田代を伴い、佐倉代議士のスキャンダラスな写真をネタに強請(ゆすり)を計画。その事務所を訪れるが、そこで政治家秘書には珍しい強面(こわもて)の男に追い返されてしまう。田代が事務所に帰った頃、北条は驚いたことにその秘書・浅見千秋と会っていた。そして、北条は浅見と共に国会議事堂を見ながらつぶやく。「オレは、必ずおまえをあの赤絨毯の上に立たせてみせる!」と………
北条は、縄張りの拡大だけでなく、不動産投資などを通じて得た利益で、北彰会の経済的基盤を強化し、裏社会での地位を徐々に固めていた。気がかりなのは、こうした北条のやり方を、兄貴分の渡海が快く思っていないことだ。
六本木警察副署長・石原杏子は、北条と浅見がタイのカンボジア難民キャンプで一緒に写っている子供の頃の写真を入手した。二人は、当時住んでいたカンボジアで動乱に巻き込まれ、家族を亡くし“同じ地獄をくぐり抜けてきた”過去があったのだ。
選挙活動中、浅見が暴漢に刺された。このショッキングな事件は、早速マスコミで大々的に取り上げられる(第1話)。その結果、浅見は新人候補ながらも見事トップ当選を果たすが、その犯人は相楽連合北彰会の末端構成員だった。実は、この事件は浅見を当選させるために北条が書いたシナリオだったのだ。浅見の“当確”が報じられた頃、裏社会の日本制覇のために北条が書いたもう一つのシナリオが渡海によって、沖縄で進行しつつあった。
「あんた達団塊の世代がナマクラだったから今の政治(システム)が出来上がっちまったんだよ!!」。浅見に痛烈な批判を浴びたことで、若手政治家のリーダー・狩谷は現在の日本の政治の在り方に疑問を感じ始めていた。浅見が苦言を呈したのも、狩谷を中心とする団塊世代の議員グループ「70年会」の力を利用できないかと考えたためだ。同じ頃、北条の策謀により暗殺された今井武山連合総長亡き後の体制を“武山連合の四天王”(松田、加藤、宮村、徳田)が話し合っていた。集まった4人の組長のなかで武闘派の徳田だけは、すぐに報復すべきだと主張する。会合の帰路、その徳田の車が銃撃される。徳田は、現場に残されたボタンから土門会の仕業と見て逆上する。実は、これも、対抗勢力同士を戦わせるために北条が仕組んだ策謀であった。
付与コインの内訳
321コイン
会員ランク(今月ランクなし)
1%
初回50%コイン還元 会員登録から30日以内の初回購入に限り、合計金額(税抜)から50%コイン還元適用
複数商品の購入で付与コイン数に変動があります。
会員ランクの付与率は購入処理完了時の会員ランクに基づきます。
そのため、現在表示中の付与率から変わる場合があります。
【クーポンの利用について】
クーポン適用後の金額(税抜)に対し初回50%コイン還元分のコインが付与されます。
詳しくは決済ページにてご確認ください。