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最初にこのマンガを読んだのは中学生ぐらいでした。
ヒロインのわずかちゃんは冒頭小学生で、2話目で中学校に入学します。自分と同じぐらいの年齢の女の子の、なんということのない地味な日常ドラマに、当時激しく心動かされました。
この作品には、ファンタジー要素が2つ入ってます。一つはわずかちゃんの愛犬で、物語冒頭で亡くなったマッハ号が、天界のメガミさまの力で現世に戻ってきたこと。もう一つはなぜか人間語をしゃべるウォンバット、マッハ号Ⅱ号の存在。
でもこの2つのファンタジー要素は、わずかちゃんの物語には、ほとんど関与しません。ウォンバットのマッハ号Ⅱ号が、ちょっとだけ手助けをするぐらいで、現在のわずかちゃんの孤独の元原因であるマッハ号にいたっては、彼女の前に姿を現すことすらできません。
派手な物語要素が発動することなく、中学生の少年少女、そしてまだ未熟な大人にすぎない担任教師といった、等身大の人間ドラマが作中では丁寧に描かれます。一度失ってしまったものは取り戻すことはできないという、当たり前の、でも簡単には納得できない事実を思い知り、わずかちゃんは成長して大人になっていくのです。そんな等身大の中学生の描かれ方に、同じ年頃だった自分は共感したのかもしれません。
たった1巻しかありませんが、読み終えた後さわやかな余韻が残る作品です。
2017/03/01