ラブコメ漫画おすすめ23選～胸キュン青春・学園ラブコメなど恋×笑いの人気作

かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～

由緒正しい名門高校・秀知院学園の生徒会長・白銀御行(しろがねみゆき)と副会長・四宮(しのみや)かぐや。お互いに意識しあっているものの、そのプライドから「恋愛は好きになった方、告白した方が負け」と考えており、相手に告白させようとさまざまな作戦を仕掛け合う恋愛頭脳バトル……というテーマで始まった作品だが、話が進むにつれ恋愛初心者同士のじれったいピュアラブコメという側面が色濃くなっていくことに。
徐々に生徒会メンバーやその友人などを含めた青春群像劇へと発展していきます。個性的なキャラクターによるテンポのいいギャグに恋愛、友情と3拍子揃った王道ラブコメマンガです。ちなみに青年誌ラブコメながらいわゆるお色気展開がないことも特徴のひとつ。

その着せ替え人形は恋をする

ひな人形が好きで、職人の祖父と同じように人形作りの職人になるのが夢の高校生・五条新菜(ごじょうわかな)。小さい頃に「男の子なのに女の子の人形が好きなんて気持ち悪い！」と言われたこともあり、引っ込み思案になった彼は高校でも友だちができないまま。そんな彼はある日、明るくて友だちが多く、クラスの中心にいるギャル系の同級生・喜多川海夢(きたがわまりん)に人形作りをしているところを見られてしまい……。
ここ数年ラブコメで一大勢力に成長しているいわゆるギャル系ヒロイン漫画作品のなかでも、引っ込み思案でコンプレックスの強い男の子と、他人の価値観にむやみに振り回されないまっすぐなギャルというギャル系ラブコメの黄金比的関係を見事に描いています。奔放だけど実はウブで恥ずかしがりという現在のギャルの王道を行く海夢の魅力もたっぷり。ギャル系は初めてという人にもオススメのラブコメディ漫画作品です。

僕と君の大切な話

「男と女の間には深くて暗い川が流れている」なんて言われることがありますが、そんな深い川を巡るようなおしゃべりをテーマにしたラブコメディーが本作。女子高生の相沢さんがずっと片想いをしていた同級生の東くんに告白して友だちになるところから始まるのですが、ふたりの話はいつもすれ違い。「女子に感想を求められたら褒めておけばいい」という相沢さんに「思ってもないことを言うなんて失礼じゃないか」と返す東くんといった具合に、ふたりの価値観がユーモアたっぷりの会話劇として展開されていきます。急に目に入った東くんのすね毛に理不尽に冷めてしまったりすることもあり、なかなか進まない相沢さんと東くんの仲ですが、会話を通じて少しずつお互いの気持ちを理解できるようになっていきます。
「ちゃんと話ができること」はここ数年の女性向けマンガで 急上昇している男性の魅力のひとつ。その大事さを胸キュンしながら実感できる作品です。

古見さんは、コミュ症です。

平凡で何の特徴もない高校生・只野仁人(ただのひとひと)くんが高校で出会ったのは、学校一の美少女・古見硝子(こみしょうこ)さん。人付き合いが極端に苦手で、普段は筆談しかできない彼女だけど、本当はたくさん友だちをつくりたいということを知った只野くんは古見さんの最初の友だちになります。誰とでも幼なじみのように仲がいい長名なじみや、あがり症の上理さんなど、クセだらけのクラスメイトが次々登場する学園ギャグですが、物語が進むにつれて古見さんの只野くんへの気持ちも少しずつほのかに色づいていきます。
なかなか喋ることはできないけど実は感情豊かな古見さんが、照れたり喜んだり、勇気を出したりする姿に笑ったりドキドキできる、ほんのり淡い学園ラブコメ漫画です。

理系が恋に落ちたので証明してみた。

徒然チルドレン

五等分の花嫁

成績はいつも学年トップの高校生・上杉風太郎が家庭教師をすることになったのは、転校してきた同級生。しかもひとりじゃなく、五つ子の姉妹だった！　五つ子という形で比較的フラットな条件を整えることで、より「最後に選ばれるのは誰か」というところにフォーカスされたハーレムラブコメ漫画です。
勉強を中心に、それぞれのコンプレックスや家庭の事情など、さまざまな問題を乗り越えていくなかで風太郎が5人のヒロインと徐々に信頼を得ていくのが丁寧に描かれていきます。お姉さんタイプの長女・一花、口の悪い次女・二乃、引っ込み思案の三女・三玖、天然タイプの四女・四葉、マジメで本当は不器用な五女・五月と、個性豊かな五つ子たちのさまざまな顔を見ていくうちに、推しが見つかること間違いなしです。

ぼくたちは勉強ができない

『五等分の花嫁』が週刊少年マガジンで連載している時期に、週刊少年ジャンプで連載されたハーレムラブコメ漫画がこちら。 校内屈指の秀才である唯我成幸(ゆいがなりゆき)が、クラスメイトで理系科目の天才・緒方理珠(りず)や文系科目の天才・古橋文乃(ふみの)に勉強を教えることになるが、実はこのふたりの志望は自分の得意科目とは真逆。理珠は文系、文乃は理系と大の苦手教科の大学を志望してることがわかり……。理珠、文乃に加え、幼なじみでスポーツが得意な武元うるか、先輩の小美浪あすみ、世界史教師の桐須真冬など、さまざまなヒロインが登場。
5人のヒロインによる恋のバトルを展開する『五等分の花嫁』に対し、こちらは争うというよりそれぞれのヒロインとの関係を少しずつ楽しむような、ハーレム系の王道というべき漫画作品です。各ヒロインごとの結末を描くif展開を行っていることも話題になっています。

僕の心のヤバイやつ

最新話が公開されるたびにファンの阿鼻叫喚の嵐が巻き起こる作品がこちら。ちょっとこじらせ気味の陰キャ男子・市川京太郎が、ふとしたきっかけで読モをやっているクラスの人気女子・山田杏奈と話したことから意識しはじめ、徐々に関係が近くなっていきます。序盤は本当は気になっているのに自意識や自信のなさからそれを認められない市川の視点から、実はおバカだったり、子どもみたいに食いしん坊だったりする山田の意外な側面を発見。
やがて積極的になった山田のアプローチに気付かない市川にじれったい思いをしながら見守るような展開になっていきます。市川の心の動きはもちろんですが、直接的には描かれていない山田の気持ちもほんのわずかな動きや表情で表現されており、最新話の公開ごとにファンの間で解釈や読み解きが行われています。

からかい上手の高木さん

恋人や恋人未満の淡い関係やふとした場面を切り取るようなラブコメ漫画は現在の一大 トレンドのひとつ。その火付け役にして筆頭のひとつといえるのが『からかい上手の高木さん』です。
この作品は、隣の席の女子・高木さんにいつもイタズラを仕掛けられ、まんまと引っかかっている西片くんが、何とかして高木さんに勝とうと奮戦し、毎回負けてしまう様子を描いたもの。間接キスで恥ずかしがらせようと高木さんに飲みかけのジュースを渡したのに、まるで気にせず飲まれ、逆に恥ずかしがることになったり、からかいやゲームを通じてふたりの淡くて甘い関係を楽しめます。イタズラに混ぜながら西片への思いを伝えている高木さんにドキドキしたり、ニヤニヤしたりしながら見守れるショート形式のラブコメ漫画です。

可愛いだけじゃない式守さん

ショート形式ラブコメの注目作のひとつがこちら。ちょっとかわいい系の彼氏・和泉くんとその彼女・式守さんの日常を切り取った作品です。とびきりかわいい式守さんですが、タイトルどおりかわいいだけじゃなく毎回「かっこいい」姿を見せてくるのがポイント。
女の子らしいけれど、ときおり少女漫画の王子様のように和泉くんをリードしたり積極的になったり、ドキッとさせられる感覚を味わわせてくれます。「かっこいい」けれど、実は照れていたり、動揺している姿がまたかわいかったりも。また、かわいい系の和泉くんが時折見せる男っぽさも魅力になっています。好きな人のギャップにドキドキさせられる感覚を体験できる一作です。

川柳少女

めぞん一刻

80年代のラブコメブームを牽引したひとりである高橋留美子が描いた、ラブコメ漫画の金字塔というべき作品。ボロアパート・一刻館の住人である五代裕作と、一刻館の管理人・音無響子の関係を描いたラブコメディです。響子さんを巡る恋のライバルである三鷹さんや、なし崩し的に微妙な関係になっているこずえちゃん、後に五代にアプローチをかけてくる女子高生・八神いぶきに加え、響子さんの亡くなった夫・惣一郎さんの影など、多重の三角関係を織りなす人間関係だけでなく、四谷さんや一の瀬のおばさんなど個性豊かなキャラクターによるギャグも見どころ。
また、連載開始時は浪人生だった五代が、大学生になり、社会人になっていく青年の成長物語にもなっています。クライマックスの五代くんのプロポーズはラブコメ史に残る名シーン。40年近く前の作品ですが、今読んでものめり込む傑作です。

のだめカンタービレ

2000年代の少女漫画の最大のヒット作となったのが本作。学内では王子様的な エリート音大生・千秋真一と、彼がある日出会ったゴミダメのような部屋で暮らす同級生・野田恵（のだめ）との関係を中心にしたラブコメディです。今も少女漫画というと甘くてキラキラでロマンチックという古典的なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、個性的なキャラクターたちによるテンポのいいギャグや、音楽に情熱を注ぐ若者たちという青春群像劇 としての側面も強い本作は、男女を問わずファンが多い漫画作品。
「少女漫画は女性だけのもの」というイメージを打ち破った一作でもあります。エリートである千秋がのだめの才能を開花させていく物語であると同時に、のだめの奔放な才能に感化され、千秋も大きく成長していくという、恋愛だけでないふたりの信頼関係が面白い名作です。

ハチミツとクローバー

僕らはみんな河合荘

タッチ 完全復刻版

逃げるは恥だが役に立つ

新垣結衣と星野源主演のドラマも大ヒットした10年代を代表する作品のひとつ。派遣切りで無職となった森山みくりが、臨時の家政婦を勤めたことをきっかけに、サラリーマン・津崎平匡(つざきひらまさ)と、“就職”として恋愛関係抜きで契約結婚する物語です。家事代行を仕事として給料や休暇を決め、家賃や光熱費も折半など、夫婦だからこそ曖昧になりがちな部分を明確化して、結婚をビジネスパートナーとの暮らしとしてとらえ直す新鮮さが時代に支持されました。
そして、ビジネスパートナーとしての信頼関係を土台に、やがて恋愛的な面でも近づいていくことに。現在の一般的な結婚とは逆の順序ですが、新しい信頼関係のあり方を示した本作は、自分自身のパートナーとの関係や将来を考え直すきっかけにもなる漫画作品です。

ラララ

結婚からはじまるラブコメディといったらこちらも。リストラされて彼女にもフラれ、失業保険も切れる寸前という大ピンチの桐島くんが、飲み屋で出会った美女・石村さんに「私のところで働かないか」と誘われ、酔った勢いもありその場で書類にサイン。翌日向かった“職場”は彼女の自宅で、サインしたのは婚姻届だった……という契約結婚の物語です。主夫業を仕事として結婚生活を始めるという点は『逃げるは恥だが役に立つ』同様ですが、トリッキーな関係を丁寧に描き、着地させることに定評のある金田一蓮十郎らしく、本作はキャラクターも個性的。結婚相手の石村さんは自宅では全裸で平気だったり、元々の目的も「結婚しないの？」という周囲からの言葉への返事として便利だから「バツイチになりたい」というものだったりと、何かと破天荒なキャラクターなんです。先の読めないふたりの偽装夫婦関係が、生活を通じて徐々に独特だけど本物の家族になっていく姿をじっくり描いています。

高嶺と花

ヲタクに恋は難しい

ドキドキハラハラのドラマチックな恋愛というより、日常の中に胸キュンとする場面が散りばめられるようなウェブ発ラブコメは2010年代以降のトレンドのひとつ。その先駆けであり代表作といえるのが『ヲタクに恋は難しい』です。
転職先の会社で再会した隠れ腐女子の桃瀬成海(ももせなるみ)と廃人クラスのゲームオタク・二藤宏嵩(にふじひろたか)、成海の同僚でコスプレイヤーの小柳花子とその上司・樺倉太郎という2組のカップルを中心に、オタクカップルの生活を描いています。オタクならではのあるあるネタを共有する趣味友だちとしての距離感がベースで、成海と宏嵩も趣味が合って同人即売会の売り子にもなるということが決め手で彼氏に「採用」されています。ですが、その一方で不意に描かれる恋人として惹かれていたり、心配したりしている様子がキュンとさせてくれます。友だち同士のように気楽だけど、しっかりキュンとできる関係という今らしい理想像を楽しめるおすすめ漫画作品です。

恋と国会

枯れ専ブームを牽引した『娚の一生』や少年少女の関係や心を描いたオムニバス『STAY』シリーズなど、多彩な作品で知られる名手・西炯子。その新作は、元地下アイドルで国会議員になった山田一斗(やまだいっと)と、名門政治家の家に生まれ、父の地盤を受け継いで初当選を果たした海藤福太郎(かいとうふくたろう)を中心にした国会コメディです。
国会登院初日の首班指名で自分の名前を書いて投票したり、パーティーで先輩議員批判ともいえる演説をぶったり、「政界の非常識」を連発する一斗に振り回される福太郎。国会や政治の仕組みと同時に、小さな地元の人々や暮らし、25歳の若者としての一斗や福太郎にもフォーカスしながら進む政治活劇です。1巻では恋の話はまだまだですが、今後政治という“仕事”を通じて変わっていくふたりの関係にも注目したいおすすめ漫画作品です。

からっぽダンス

大人になっても、あるいは大人だからこそ不器用な恋というのもあるもの。思い込んだら暴走しがちな警察官・久我慎一郎と、彼が一目惚れした隠れドルオタOL・月島翠の恋愛を描いた『からっぽダンス』は、そんな大人の不器用が詰まったラブコメです。
三白眼でぶっきらぼう、女心を察するなんてできない久我ですが、不器用な分素直でストレート。彼女がアイドル好きだと知ったら、いっしょにコンサートに行き、チケットを取りやすいようにとファンクラブに入ることを決めたり、一直線に行動します。翠を呆れさせたり引かせたりもする久我ですが、駆け引きなしのまっすぐさは彼の魅力でもあります。テンポも抜群で、翠と同じように徐々に久我の犬のようなかわいさにハマっていく感覚を味わえるラブコメ漫画です。