電子書籍 太陽の世界シリーズ 文芸・小説

著者: 半村良 

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太陽の世界 1 聖双生児 あらすじ・内容

"ムー"2000年の興亡。畢生の一大叙事詩、開幕

かつて、南太平洋には巨大な大陸が存在していた。それはムーと呼ばれていた。そこには、想像を絶するほど高度に完成された一大文明が栄えていた。だがある日、広大で肥沃な土地に住み、完成された国家を持ち、平和な日日を送るムーの人々を、突然の災厄がおそった。大地震、大洪水、そして火山の爆発があいつぎ、そこに栄えたあらゆるものを、跡かたもなく海中に没し去ってしまったのだ――。失われた大陸・ムーの誕生から滅亡に至る2000年の歴史を描く大河ロマン。

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「太陽の世界シリーズ」作品一覧

(18冊)

209〜506(税込)

まとめてカート

強大な力を持つ部族イムトの戦士たちが、少数部族ヌクトの村を急襲した。原因はヌクトが近くの浜からこっそり採集していた、白く美しい真珠にあった。その真珠をあらいざらい掠奪してしまおうというのだ。だが、そのありかを白状しないヌクトに、戦士たちが殺りくの刃をふるおうとした寸前「武器を手に平和を乱す者、立ち去れ」と、天からの声があった。聖なる地〈ラ・ムー〉を目ざし、放浪の旅を続けるアム族が、モアイ族の念力によって空を飛ぶ草舟で現われたのだ。危機を救い、神とあがめられる彼らはヌクトの住む浜こそ〈ラ・ムー〉にちがいないと、国家建設の第一歩を踏み出した。南太平洋に超大文明を築いたムー大陸2000年の歴史の幕が、いま開かれたのだ。

長い放浪の旅のすえ、アム族と〈超能力集団〉モアイ族は、神が定めた聖なる地“ラ・ムー”に到達した。家が、集会場が、聖宮殿が建設され、近隣の部族との交易も行なわれるようになった。だが、そうした彼らに激しい敵対心を燃やす者もあった。戦闘的な部族イムトがそれだった。しかし、空飛ぶ草舟をあやつるアム族とモアイ族に武力ではかなわぬと思ったイムトは、せめてもの腹いせに、モアイの少女をさらって姿を消した。アム族に救われたヌクトの少年ローロはただ一人、少女救出のためそのあとを追って、果てのない旅に立っていった。

奇怪な様相を見せそびえ立つペトラ山に集まり、結束を固める秘密結社“マカリ”。その中に、イムトの残党に誘拐されたモアイの少女を探し出す旅に出た少年ローロの姿があった。彼は旅の途中に出会ったマカリの長老に武芸の奥儀を教えこまれ、いまやかなう敵のない腕前をもつ、逞しい青年に成長していた。だが、“マカリ”の存亡をかけて敵対する一大勢力があった。周辺部族を屈服させ、収奪の限りをつくす綺羅王(オレオト)の軍勢だ。
 圧政に苦しむ人々を助けるため、七人一組となってのゲリラ戦法を展開するマカリ。その先頭に立つローロ。しかし、強力な軍列で押し寄せる綺羅王(オレオト)軍の背後には、不思議な呪術をあやつる巫女の姿があった。

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