『山田風太郎忍法帖短篇全集(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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若年寄田沼意知が発案した侍専用の遊郭の設営を命じられた服部億蔵の悪戦苦闘を描く「忍法女郎屋戦争」、男女の相性診断が出来る聴恋器を発明した服部大陣の恋の顛末「伊賀の聴恋器」ほか、文庫初収録の明治を舞台にした最後の忍法短篇「開化の忍者」を含む、最終巻にふさわしい快作九篇。シリーズ全十二巻完結。
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「ニンジャ」の技は世界に通ず。大老井伊直弼の密命を受け、遣米使節団の一員としてアメリカに渡る元お庭番、村垣淡路守の活躍を描く気宇壮大な表題作、東京オリンピックを忍者の闘いに見立てた幻のエッセイ「忍法金メダル作戦」を含む全七篇。
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時は享保年間、信州松本城。城主に請われ、禁を破って秘伝の忍法を披露した筑摩組の若き忍びの者二人。城主戸田家の美しき姫君から密命を受けた二人は勇躍して出かけるのだが……。表題作を含む全八篇の傑作忍法帖ワールド。
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家康の孫娘千姫は大坂夏の陣で愛する秀頼と引き離されてしまう。悲しみをおさえ、奔放にふるまう彼女の妖艶さは、その爪、髪、唾を与えることで刺客さえも手なずけてしまう。戦国の過酷な運命を生きる千姫と彼女をとりまく男たちの悲喜劇を描いた表題作を含む七篇に初収録のエッセイを加える。
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精力絶倫の剣鬼武蔵が剣聖へと変化する瞬間を見事に切り取った表題作……。日米開戦前夜、首相近衛文麿がふと思い出した近衛家に伝わる妖怪“ぬらりひょん”の正体を追う「近衛忍法暦」。――歴史を視る角度に新鮮な驚きを覚える全七篇。
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関ヶ原の合戦の帰趨を決する近江の鉄砲鍛冶の村国友。その取りこみを家康に命じられた伊賀の服部半蔵。国友村の実力者四人衆と半蔵の命を受けた伊賀の男女の壮絶な駆け引き……。「裏の関ヶ原」ともいうべき争いを描く表題作をはじめ歴史の影に奔放な想像力を駆使した力作四篇に文庫未収録エッセイ「忍法と剣のふるさと」を収録。
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『家康はふしぎな人だ。……この人に果して父性愛があったかどうかということである。』家康の密命を受け、豪快にして凶暴なその六男松平忠輝を倒すべく、秘術を尽す伊賀のくの一とその房術指南役雪ノ外記の闘いを描く「倒の忍法帖」他、多彩な忍法万華鏡全六篇。
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由比正雪が仕切る「将軍御前における各藩秘蔵の武具競べ」。「のぬふ……のぬふ……」、それぞれ最強の武具を手にした甲賀くの一と伊賀忍者の対決は激しい媾合合戦から始まった。エロスが乱舞し、奇妙な術が出現する表題作を含む全六篇。
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敵に追いつめられた甲賀の大八が自ら切り落した男根を左手に握りしめ、追手と死闘を続けながら、ひたすら江戸へ向って走るくノ一おふうのひたむきな想いを描く「捧げつつ試合」、犯された女がすべて狂ったように発情する忍法をつかう十五夜孫六の苦悩を語る「濡れ仏試合」他、エロスと人間の運命の無惨さを見つめる「試合」もの八篇。
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『朝鮮水軍統制使李舜臣の「破倭兵状」、すなわち日本軍を破った戦闘報告書の一つである』――悪名高き秀吉の朝鮮出兵。正体不明、無敗の朝鮮軍の大将「沙也可」と日本の忍者「狐」が手を結び狙うは太閤の命、ただ一つ……。史実と忍法が見事に融合した表題作を含む快作七篇。
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「……忍術と現代となんの関係があるものか。……孤独だの非情だのという形容詞をとってくっつけて、それで結びつけたつもりでいるのは抱腹させる。……なぜ無邪気なナンセンスとして面白がるだけであってはいけないのか。」(「「甲子夜話」の忍者」より)。初恋の女のために命をかけて「忍法生死人」に挑む野晒銀四郎、人形に生命を吹きこむ傀儡歓兵衛ほか、一読三嘆の忍者列伝十一篇。シリーズ第二弾。
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「どんなきっかけで時代錯誤な忍術物語を書きはじめたのか、じぶんでも忘れてしまったが、いまくびをひねって思い出してみると、どうやら「水滸伝」を私流に書いてみないかとすすめられたことが端緒となったような気がする」(「『今昔物語集』の忍者」より)。風太郎忍法帖の多彩さの極みは短篇にある。長らく読めなかった短篇を多数収録するシリーズ第一弾。
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